JPH0532651Y2 - - Google Patents

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JPH0532651Y2
JPH0532651Y2 JP1986098592U JP9859286U JPH0532651Y2 JP H0532651 Y2 JPH0532651 Y2 JP H0532651Y2 JP 1986098592 U JP1986098592 U JP 1986098592U JP 9859286 U JP9859286 U JP 9859286U JP H0532651 Y2 JPH0532651 Y2 JP H0532651Y2
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JP
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solid lubricant
coated
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metal
lubricant
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は、真空用軸受に関する。
〈従来の技術〉 真空用軸受においては、周知のように、真空中
への潤滑材の蒸発、飛散を防止するために、固体
潤滑材が使用される。
従来、この種の真空用軸受としては例えば第2
図に示すものがある。この真空用軸受は鋼球1の
表面に、例えばPb,Ag,Au等の軟質金属あるい
はMoS2,WS2等の層状物質などの固体潤滑材4
を被覆して摩擦を小さくしている。
〈考案が解決しようとする問題点〉 しかしながら、鋼球1の表面にAg被膜を形成
した軸受を高温で使用する場合にしばしば認めら
れるように、Agが軌道面に局部的に大量に移着
して全体として潤滑性が悪くなり、騒音を発し、
トルクが大きくなり、寿命が短くなるという問題
がある。
そこで、この考案の目的は、固体潤滑材の軌道
面あるいは転動体への移着を防止して、真空用軸
受の低騒音化、低トルク化、長寿命化を図ること
にある。
〈問題点を解決するための手段〉 上記目的を達成するため、この考案の真空用軸
受は、転動体の表面と両軌道輪のレースとのいず
れか一方を固体潤滑材で被覆すると共に、他方を
上記固体潤滑材に対して溶解度が低く固体潤滑材
ではない金属物質で被覆したことを特徴としてい
る。
固体潤滑材としては、たとえば、Ag,Au,Pb
等を使用することができる。また、上記固体潤滑
材に対して溶解度が低く固体潤滑材ではない金属
物質としては、Agに対しては例えばWおよびTa
を、Auに対してはRuを、Pbに対してはWを使用
することができる。これらの金属の組み合わせ
は、それぞれ、合金を形成せず、従つて移着を生
じないことが知られている。
なお、一般に、ある金属に対して溶解度が低い
ものは、その金属に移着(凝着)しない、あるい
はしにくいと言われており、したがつて、使用さ
れている固体潤滑材に対して溶解度の低い金属物
質を、その固体潤滑材が被覆されている部材(転
動体あるいは軌道輪)の相手方の部材(軌道輪あ
るいは転動体)に被覆することにより、固体潤滑
材が転動体あるいは軌道輪に移着するのを防止で
きる。
〈実施例〉 以下、本考案を図示の実施例により詳細に説明
する。
第1図は本考案の一実施例の真空用玉軸受の断
面図であり、11は軌道輪としての内輪、12は
駆動輪としての外輪、13は上記内輪11と外輪
12との間を自転しながら公転する転動体の一例
としての鋼球である。
上記鋼球13の表面には固体潤滑材の一例であ
るAg15を被覆している。一方、上記内輪11
および外輪12の各軌道面11a,12aには、
Ag15の移着を防止する物質であるW16を被
覆している。W16がAg15の移着防止物質と
なり得るのは、WがAgの融点以上の高温におい
て固溶しない、つまり両金属は合金を作らないか
らである。
このように、Ag15の移着を防止するW16
で上記軌道面11a,12aを被覆しているの
で、上記鋼球13がこの軌道面11a,12a上
を転動しても、上記鋼球13の表面を覆つている
Ag15が上記軌道面11a,12aに移着する
ことはない。したがつて、一様かつ良好な潤滑性
が維持でき、軸受の回転トルクが小さくなり、騒
音を小さくできる。
なお、本実施例においては、Ag15の移着を
防止する物質としてW16を用いたが、Taを使
用することもできる。TaもWと同様、Ag15の
融点以上の高温において固溶しないので、Ag1
5はTaに移着しない。
また、固体潤滑材とこの固体潤滑材の移着を防
止する物質との組み合わせは、上述のAg−W、
Ag−Taの他にも、例えば、Au−RuやPb−Wが
あり、この他にも種々変更できることは言うまで
もない。ただし、固体潤滑材の移着を防止する金
属物質には固体潤滑材は含まれないことは当業者
であれば容易に理解できよう。なお、当業者間に
おいては、一般に、ある金属に対して溶解度が低
いものは、その金属に移着(凝着)しない、ある
いはしにくいと言われており、これを、移着防止
物質を選択決定するための基準の1つとするのが
望ましい。
また、本考案は玉軸受に限らず、ころ軸受にも
使用でき、また、ラジアル軸受の他に、スラスト
軸受にも使用できることは勿論である。
〈考案の効果〉 以上の説明で明らかなように、この考案によれ
ば、転動体の表面と両軌道輪のレースとのいずれ
か一方を、固体潤滑材で被覆すると共に、他方を
上記固体潤滑材に対して溶解度が低く固体潤滑材
ではない金属物質で被覆しているので、固体潤滑
材の融点以上の高温においても上記金属物質が固
溶しない。したがつて、この金属物質で被覆され
ている転動体あるいは軌道輪への固体潤滑材の移
着を防止でき、低騒音化、低トルク化、長寿命化
が達成できる。
また、本願考案では、上記固体潤滑材に対して
溶解度が低く固体潤滑材ではない金属物質は転動
体あるいは軌道輪の表面のみを被覆するだけだか
ら、この転動体あるいは軌道輪本体を形成する材
料、すなわち上記金属物質で被覆されるべき材料
としては、転動体あるいは軌道輪に靱性、対衝撃
性、熱伝導性等の性質を適宜与えるように選択す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例の真空用軸受の断
面図、第2図はこの考案の従来例の断面図であ
る。 11……内輪、12……外輪、11a,12a
……軌道面、13……鋼球。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 転動体の表面と両軌道輪のレースとのいずれ
    か一方を固体潤滑材で被覆すると共に、他方を
    上記固体潤滑材に対して溶解度が低く固体潤滑
    材ではない金属物質で被覆したことを特徴とす
    る真空用軸受。 (2) 実用新案登録請求の範囲第1項に記載の真空
    用軸受において、 上記固体潤滑材はAgで、上記固体潤滑材に
    対して溶解度が低く固体潤滑材ではない金属物
    質はWである真空用軸受。 (3) 実用新案登録請求の範囲第1項に記載の真空
    用軸受において、 上記固定潤滑材はAgで、上記固体潤滑材に
    対して溶解度が低く固体潤滑材ではない金属物
    質はTaである真空用軸受。
JP1986098592U 1986-06-26 1986-06-26 Expired - Lifetime JPH0532651Y2 (ja)

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JPS634424U JPS634424U (ja) 1988-01-12
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CN110249146A (zh) * 2017-02-02 2019-09-17 日本精工株式会社 滚动轴承

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