JPH05326281A - ロータリトランス - Google Patents

ロータリトランス

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JPH05326281A
JPH05326281A JP4154423A JP15442392A JPH05326281A JP H05326281 A JPH05326281 A JP H05326281A JP 4154423 A JP4154423 A JP 4154423A JP 15442392 A JP15442392 A JP 15442392A JP H05326281 A JPH05326281 A JP H05326281A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
rotary transformer
cores
lead wire
core
Prior art date
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Pending
Application number
JP4154423A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Iguchi
哲也 井口
Hitoshi Akiyasu
均 秋保
Naoki Ono
直樹 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロータリトランスのチャンネル間のクロスト
ーク特性を改善し、リード線の引出し位置の誤りをなく
す。 【構成】 円筒型ロータリトランスのロータコア11と
ステータコア12の対向面に巻回されたコイル15,1
6のリード線19,22を、貫通孔18,21を介して
対向面の反対側に引き出し、リード線引出し溝17,2
0を通って外部に取り出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープレコーダ
などに設けられ、回転ドラムと固定ドラムとの間で電気
的信号の授受を行なうロータリトランスに係り、特にフ
ェライト樹脂で円筒状に形成された1対のコアを有する
ロータリトランスに関する。
【0002】
【従来の技術】回転部材に設けられた回路と固定部材に
設けられた回路との間で電気的信号の授受を行なう手段
の1つにロータリトランスがある。例えばビデオテープ
レコーダにおいて、磁気ヘッドが搭載された回転ドラム
と、前記回転ドラムと同心状に設けられた固定ドラムと
の間で信号の授受を行なうために、回転ドラム側に設け
られたロータコアと、固定ドラム側に設けられたステー
タコアとからなるロータリトランスが用いられている。
【0003】前記ロータリトランスの1つとしてロータ
コアとステータコアとを円筒状に形成し、ステータコア
の外周とロータコアの内周とを微小の間隙を介して対向
させ、ステータコアの外周に巻回されたコイルとロータ
コアの内周に巻回されたコイルとの間で信号の授受を行
なう円筒型ロータリトランスがある。このようなロータ
リトランスにおいて、各コアをフェライト樹脂粉の加熱
プレス成形により円筒形に形成した焼結フェライトによ
り構成した場合は、加工性、成形性が悪いため貫通孔や
スリットを設けることが困難である。このため各コアの
対向面に巻回されたコイルのリード線は対向面側に引出
し溝を設けて対向面側から外部へ引き出していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た従来の焼結フェライト製のコアでは、図15に示すよ
うにロータコア1とステータコア2とにそれぞれ巻回さ
れたコイル3,4間に形成される磁束5と、ステータコ
ア2に巻回された他チャンネルのコイル6のリード線7
とが交叉する。このためコイル3,4のチャンネルとコ
イル6のチャンネルとのクロストークが発生するという
問題があった。また各チャンネルのコイル4,6のリー
ド線が同じ引出し溝8を通って外部に引き出されるた
め、リード線の引き出し位置を間違えるおそれもあっ
た。
【0005】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たもので、複数のチャンネル間のクロストーク特性を改
善することができ、しかもリード線の引出し位置の誤り
をなくすことができるロータリトランスを提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のロータ
リトランスは、それぞれの内外周が対向して同心状に配
設され、フェライト樹脂で円筒状にそれぞれ一体成形さ
れた1対のコア11,12を有し、コア11,12の対
向する内外周にそれぞれ形成されたコイル溝13,14
にコイル15,16が巻回されてなり、磁気記録再生装
置の固定ドラムと回転ドラムとの間の信号の授受を行な
うロータリトランスにおいて、コイル15,16のリー
ド線17,18をコア11,12を貫通して対向面の反
対側に引き出す貫通孔を1対のコア11,12の少なく
とも一方に設けたことを特徴とする。
【0007】請求項2に記載のロータリトランスは、コ
ア11,12の対向面の反対側に軸方向に平行に、それ
ぞれのリード線引出し溝17,20を設けたことを特徴
とする。
【0008】請求項3に記載のロータリトランスは、そ
れぞれの内外周が対向して同心状に配設され、フェライ
ト樹脂で円筒状にそれぞれ一体成形された1対のコア1
1,12を有し、コア11,12の対向する内外周にそ
れぞれ形成されたコイル溝13,14にコイル15,1
6が巻回されてなり、磁気記録再生装置の固定ドラムと
回転ドラムとの間の信号の授受を行なうロータリトラン
スにおいて、1対のコア11,12の少なくとも一方の
対向面のコイル溝13,14の間に、円周方向にスリッ
ト41を形成したことを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1に記載のロータリトランスにおいて
は、コイル15,16のリード線17,18がコア1
1,12に形成された貫通孔18,21を介して対向面
の反対側に引き出されるため、各チャンネルのコイル1
5,16の磁束とリード線17,18とが交叉すること
はない。この結果各チャンネル間のクロストーク特性を
改善することができる。
【0010】請求項2に記載のロータリトランスにおい
ては、コア11,12の対向面の反対側に軸方向に平行
に、コイル15,16に接続されたリード線17,18
をそれぞれ引き出す引出し溝17,20を設けたので、
コイル15,16のリード線17,18の引出し位置を
間違えることをなくすことができる。
【0011】請求項3に記載のロータリトランスにおい
ては、コア11,12にそれぞれ形成されたコイル溝1
3,14の間に、円周方向にスリット41を形成したの
で、チャンネル間のクロストーク特性を改善することが
できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明のロータリトランスの一実施例
を図面を参照して説明する。
【0013】図1乃至図7に本発明の一実施例の構成を
示す。フェライト磁性体の磁性粉を高分子材料に混練し
てなるフェライト樹脂を射出成形して、円筒形のロータ
コア11とステータコア12とがそれぞれ一体に成形さ
れている。そして図1に示すようにロータコア11の内
周面にはステータコア12が同心状に挿入され、ロータ
コア11の内周面とステータコア12の外周面とは微小
な間隙を介して対向している。またロータコア11の内
周面とステータコア12の外周面とには、軸方向に直角
に等間隔でそれぞれ4本のコイル溝13,14設けられ
ており、コイル溝13,14にはそれぞれコイル15,
16が巻回されている。
【0014】ロータコア11の外周には図2乃至図4に
示すように、中心に対して対称の位置に軸方向に平行
に、4本のリード線引出し溝17が設けられている。ま
た各リード線引出し溝17と各コイル溝13との間に
は、それぞれ1つのリード線引出し溝17と1つのコイ
ル溝13とを連通する貫通孔18が、ロータコア11の
外壁を貫通して設けられている。そしてそれぞれコイル
15に接続されたリード線19は、貫通孔18を通って
外周側に引き出され、リード線引出し溝17に沿って案
内されて、コア外部の所定の部位に接続される。
【0015】ステータコア12の外周にも同様に図5乃
至図7に示すように、4本のリード線引出し溝20と貫
通孔21とが設けられており、コイル16に接続された
リード線22は、貫通孔21を通って内周側に引き出さ
れ、リード線引出し溝20に沿って案内されて、コア外
部の所定の部位に接続される。
【0016】次に本実施例の作用を図8を参照して説明
する。ロータコア11の第1のチャンネルのコイル溝1
3aに巻回されたコイル15aと、ステータコア12の
第1のチャンネルのコイル溝14aに巻回されたコイル
16aとの間に磁束31が発生する。しかしロータコア
11の第2チャンネルのコイル溝13bに巻回されたコ
イル15bのリード線19bは貫通孔18を通って外周
側のリード線引出し溝17bに沿って案内されているの
で、リード線19bを通る信号はコイル15a,16a
の磁束31の影響を受けることは少なく、クロストーク
特性が改善される。他のリード線19,22についても
同様である。
【0017】図9に信号周波数f[Hz]とクロストー
クC/T[dBm]との関係を示す。実線はリード線を
コアの対向面側から引き出した場合を示し、破線はリー
ド線をコアの対向面に対し反対側から引き出した場合を
示している。図9から明らかなように、リード線をコア
の対向面に対し反対側から引き出すことにより、クロス
トーク特性を改善することができる。
【0018】本実施例によれば、コイル15,16にそ
れぞれ接続されたリード線19,22をコア対向面の反
対側に引き出したので、チャンネル間のクロストークが
改善される。また各リード線19,22が、1組ずつ別
のリード線引出し溝17,20に案内されて引き出され
るので、リード線19,22の引出し位置を間違えるこ
とはない。さらにコア11,12はフェライト樹脂で射
出成形で一体形成されているため、加工性、成形性がよ
く、貫通孔18,21、リード線引出し溝17,20を
機械加工や成形加工で容易に設けることができる。
【0019】上記実施例ではリード線引出し溝17,2
0及び貫通孔18,21ををれぞれロータコア11及び
ステータコア12の対向する両周面に設けた場合につい
て説明したが、図10に示すようにステータコア12側
のみに設けてもよく、図11に示すようにロータコア1
1側のみに設けてもよい。また上記各実施例ではコイル
15,16が4チャンネルの場合について説明したが、
チャンネル数は4個に限定されるものではない。
【0020】図12乃至図14に他の発明のロータリト
ランスの一実施例の構成を示す。これらの図において、
図5乃至図7に示す実施例の部分と対応する部分には同
一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。本実
施例では2チャンネルのステータコア12の例を示して
いる。本実施例の特徴は2本のコイル溝14の間にスリ
ット41を形成した点にある。ステータコア12の内周
には中心に対して対称の位置に軸方向に平行に、2本の
リード線引出し溝20が設けられている。またスリット
41はほぼ半円状に形成されており、半円の両端におい
てステータコア12の上下が連結されている。さらにス
テータコア12の外周の2本のコイル溝14とスリット
41との間には、軸方向に平行にそれぞれリード線引出
し溝42が形成されており、コイル16に接続されたリ
ード線22はリード引出し溝42及びスリット41を介
して、内周側のリード線引出し溝20に引き出される。
【0021】本実施例によっても前述した実施例と同様
の効果を得ることができる。なおチャンネル数は2個に
限定されるものではない。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
ロータリトランスによれば、コイルに接続されたリード
線をコア対向面の反対側に引き出したので、チャンネル
間のクロストークが改善される。またコアがフェライト
樹脂で射出成形で一体形成されているので、加工性成形
性がよく貫通孔などを容易に設けることができる。
【0023】請求項2に記載のロータリトランスによれ
ば、各リード線がそれぞれ別のリード線引出し溝に沿っ
て引き出されるので、リード線の引出し位置を間違える
ことはない。
【0024】請求項3に記載のロータリトランスによれ
ば、コイル溝間に円周方向にスリットを形成したので、
チャンネル間のクロストークが改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロータリトランスの一実施例の構成を
示す縦断面図である。
【図2】図1のロータコアの構成を示す平面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】図2の斜視図である。
【図5】図1のステータコアの構成を示す平面図であ
る。
【図6】図5のB−B線縦断面図である。
【図7】図5の斜視図である。
【図8】本実施例の作用を説明する要部縦断面図であ
る。
【図9】ロータリトランスのクロストーク特性を示す線
図である。
【図10】本発明の他の実施例の構成を示す縦断面図で
ある。
【図11】本発明の別の実施例の構成を示す縦断面図で
ある。
【図12】本発明の第2の発明の一実施例の構成を示す
平面図である。
【図13】図12のC−C線断面図である。
【図14】図12の斜視図である。
【図15】従来のロータリトランスの一例の要部の構成
を示す縦断面図である。
【符号の説明】
11 ロータコア 12 ステータコア 13,14 コイル溝 15,16 コイル 17,20 リード線引出し溝 18,21 貫通孔 19,22 リード線 41 スリット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれの内外周が対向して同心状に配
    設され、フェライト樹脂で円筒状にそれぞれ一体成形さ
    れた1対のコアを有し、前記コアの対向する内外周にそ
    れぞれ形成されたコイル溝にコイルが巻回されてなり、
    磁気記録再生装置の固定ドラムと回転ドラムとの間の信
    号の授受を行なうロータリトランスにおいて、 前記コイルのリード線を前記コアを貫通して対向面の反
    対側に引出す貫通溝を、前記1対のコアの少なくとも一
    方に設けたことを特徴とするロータリトランス。
  2. 【請求項2】 コアの対向面の反対側に軸方向に平行
    に、それぞれのリード線引出し溝を設けたことを特徴と
    する請求項1記載のロータリトランス。
  3. 【請求項3】 それぞれの内外周が対向して同心状に配
    設され、フェライト樹脂で円筒状にそれぞれ一体に成形
    された1対のコアを有し、前記コアの対向する外周にそ
    れぞれ形成されたコイル溝にコイルが巻回されてなり、
    磁気記録再生装置の固定ドラムと回転ドラムとの間の信
    号の授受を行なうロータリトランスにおいて、 前記1対のコアの少なくとも一方の対向面の前記コイル
    溝の間に、円周方向にスリットを形成したことを特徴と
    するロータリトランス。
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Effective date: 20001012