JPH05326279A - ロータリトランス - Google Patents

ロータリトランス

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JPH05326279A
JPH05326279A JP4154422A JP15442292A JPH05326279A JP H05326279 A JPH05326279 A JP H05326279A JP 4154422 A JP4154422 A JP 4154422A JP 15442292 A JP15442292 A JP 15442292A JP H05326279 A JPH05326279 A JP H05326279A
Authority
JP
Japan
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resin
rotary transformer
coil
coils
magnetic
Prior art date
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Pending
Application number
JP4154422A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Akiyasu
均 秋保
Naoki Ono
直樹 小野
Tetsuya Iguchi
哲也 井口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロータリトランスの結合係数、伝送特性及び
射出成形性の向上を図る。 【構成】 フェライト樹脂で円板状に形成されたコア1
1にコイル溝13,14及び中間溝17を同心状に設
け、前記各溝13,14,15に一方が連通するリード
線溝20,21を半径方向に設け、各溝13,14,1
5,20,21内に非磁性樹脂22を充填して、コイル
15,16及びリード線18,19を非磁性樹脂22内
に埋設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープレコーダ
などに設けられ、回転ドラムと固定ドラムとの間で電気
的信号の授受を行なうロータリトランスに関する。
【0002】
【従来の技術】回転部材に設けられた回路と固定部材に
設けられた回路との間で電気的信号の授受を行なう手段
の1つにロータリトランスがある。例えばビデオテープ
レコーダにおいて、磁気ヘッドが搭載された回転ドラム
と、前記回転ドラムに同心状に設けられた固定ドラムと
の間で信号の授受を行なうために、回転ドラム側に設け
られたロータと固定ドラム側に設けられたステータとか
らなるロータリトランスが用いられている。
【0003】前記ロータ及びステータは、金型を用いて
フェライト樹脂を射出成形により円板状に形成したコア
の表面に、複数のコイルを同心状に固定したものであ
る。前記コイルのコアへの固定方法としては、特開昭6
2−159408号公報に記載されたように、コアの表
面の所定の位置に設けられた位置決めピンにより、コイ
ルを位置決め保持する方法や、下金型に固定リングを突
出して設け、固定リングによりコイルを固定する方法が
知られている。また実開昭61−4409号公報に記載
されたように、コイルをコアに埋設して固定する方法も
知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら特開昭6
2−159408号公報に記載された方法によると、コ
イル径は一般に0.1mm乃至0.2mmと細いため、
射出成形時の圧力によりピン位置以外の部分でコイルが
変形し、コイル位置精度が低下するおそれがあった。こ
の結果ロータ側とステータ側とのコイルの相対位置がず
れ、ロータリトランスの結合係数が低くなって信号の伝
達特性が悪くなるという問題があった。
【0005】また固定リングを用いた場合は、固定リン
グの高さがコイル径と等しいとすれば、射出成形時にコ
イルが固定リングから外れてしまうおそれがあった。こ
の問題を解決するため固定リングの高さを高くすると、
脱型後のコアに形成された固定リング跡が磁路中のギャ
ップとなり、前述した場合と同様にロータリトランスの
結合係数が低くなって信号の伝達特性が悪くなるという
問題があった。また固定リング間の間隔とコイル径とを
等しくすると、金型へのコイル挿入の作業性が低下する
問題もあった。
【0006】一方、実開昭61−4409公報に記載さ
れた方法によると、図6乃至図8に示すようにコイル
1,2が磁性体であるフェライト樹脂でそれぞれ形成さ
れたロータコア3及びステータコア4内に埋設されるた
め、コイル1間またはコイル2間の間隔が離れていた
り、コイル1,2とコア3,4の表面との間の間隔が離
れていると、主磁路磁束5の他にコイル1,2の周りに
漏洩磁束6が発生する。この結果ロータリトランスの結
合係数が低下する欠点があった。
【0007】また上記のように構成されたロータリトラ
ンスにあっては、図9に示すようにコイル1,2にそれ
ぞれ接続されたリード線7,8も磁性体であるコア3,
4内に埋設されるため、リード線7,8に不要インダク
タンスが発生し、このインダクタンスによってもロータ
リトランスの結合係数が低下する欠点もあった。この不
要インダクタンスの発生を防ぐためには、リード線7,
8の巻き始めと巻終りの線をよじっておかなければなら
なかった。
【0008】一方、フェライト樹脂コア3,4を用いた
ロータリトランスでは、フェライト樹脂の比透磁率が低
いため、ロータリトランスとしての結合係数が低く伝送
特性が悪いという問題がある。フェライト樹脂コアの比
透磁率を高くするためには、フェライト磁性体の磁性粉
を混練する高分子材料中のフェライト重量比を大きくす
るか、磁性粉の粒子径を大きくすればよいが、いずれの
場合もフェライト樹脂の流動性が低下し、射出成形が困
難になるという問題もあった。
【0009】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
もので、成形作業性と伝送特性の向上を図り、コイルと
コア間のショート事故の発生を防止することのできるロ
ータリトランスを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のロータ
リトランスは、フェライト樹脂で円板状に形成され、そ
れぞれコイル15,16が装着された複数個のコイル溝
13,14が表面に同心状に設けられた1対の対向する
コア11,12からなり、磁気記録再生装置の固定ドラ
ムと回転ドラムとにそれぞれ固定されてその間の信号の
授受を行なうロータリトランスにおいて、コイル溝1
3,14に非磁性樹脂22を充填したことを特徴とす
る。
【0011】請求項2に記載のロータリトランスは、フ
ェライト樹脂と非磁性樹脂22とが二色射出成形で構成
されたことを特徴とする。
【0012】請求項3に記載のロータリトランスは、コ
イル溝13,14の間に非磁性樹脂部としての中間溝1
7を設けたことを特徴とする。
【0013】請求項4に記載のロータリトランスは、コ
イル15,16のリード線18,19を非磁性樹脂22
で被覆したことを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1に記載のロータリトランスにおいて
は、コイル15,16の周りが非磁性樹脂22で被覆さ
れているので、その部分で発生する漏洩磁束を最小限に
抑えることができ、しかもコイル溝幅が金型によって規
制され、ロータ、ステータにそれぞれ固定されたコイル
15,16の相対位置のズレがなくなるので、ロータリ
トランスの結合係数を大きくすることができる。
【0015】請求項2に記載のロータリトランスにおい
ては、フェライト樹脂と非磁性樹脂22とが二色射出成
形で構成されるので、射出成形の作業性が向上する。し
かも非磁性樹脂22の流動性がよいので成形が容易とな
る。
【0016】請求項3に記載のロータリトランスにおい
ては、コイル溝13,14間に中間溝17を設け、中間
溝17内に非磁性樹脂22を充填したので、隣接するコ
イル15,16間のクロストークの発生を防止できる。
【0017】請求項4に記載のロータリトランスにおい
ては、コイル15,16のリード線18,19を非磁性
樹脂22で被覆したので、リード線18,19部におけ
る漏洩磁束が減り、不要のインダクタンスの発生を防止
できる。
【0018】
【実施例】以下、本発明のロータリトランスの一実施例
を図面を参照して説明する。
【0019】図1乃至図3に本発明の一実施例の構成を
示す。図1はステータコア11の平面図、図2は図1の
A−A線断面図、図3はステータコア11とロータコア
12の組立断面図である。なおステータコア11とロー
タコア12の構成は同様であるので、ステータコア11
についてのみ説明する。フェライト樹脂で円板状に形成
されたステータコア11の表面には、2個のコイル溝1
3,14が同心状に形成されており、コイル溝13,1
4内にはそれぞれコイル15,16が装着されている。
またコイル溝13,14の間にはコイル溝13,14よ
り幅が狭く深さの深い中間溝17が同心状に形成されて
おり、中間溝17の一部は切り欠かれていて、ステータ
コア11の強度を補強している。さらにコイル15,1
6のそれぞれの両端に接続されたリード線18,19は
それぞれステータコア11の表面に半径方向に形成され
たリード線溝20,21を介して、ステータコア11の
外周に引き出されている。
【0020】コイル溝13,14、中間溝17及びリー
ド線溝20,21は連通しており、これらの溝13,1
4,17,20,21内には非磁性樹脂22が充填さ
れ、コイル15,16及びリード線18,19は非磁性
樹脂22により埋設されている。さらにリード線18,
19のステータコア11の外周から突出した部分も、所
定の長さだけ非磁性樹脂22で被覆されている。
【0021】上記のように構成されたステータコア11
は、図示しない固定ドラムの上面に同心状に固定されて
おり、同様に構成されたロータコア12は図3に示すよ
うにステータコア11に所定の間隙を介して同心状に配
置されている。またステータコア11の中心を貫通して
図示しない軸受に回転自在に支持された回転軸23に、
図示しない回転ドラムの中心が連結されており、回転ド
ラムの下面に同心状にロータコア12が固定されてい
る。そして、ステータコア11側のコイル15,16
と、ロータコア12側のコイル15,16とが同心状に
対向するようになっている。またステータコア11の2
チャンネルのリード線18,19は装置固定側の回路に
接続され、ロータコア12側の2チャンネルのリード線
18,19(リード線19は図示せず)は回転ドラム側
の磁気ヘッドなどの回路に接続されている。
【0022】次に上述したステータコアの製造工程を図
4を参照して説明する。まず工程101において自動巻
線機により所定の径と巻数のコイル15,16を作製す
る。次に工程102において、射出成形機の金型にコイ
ル15,16を同心状にセットする。次に工程103,
104において二色成形を行なう。すなわち工程103
において、図1,2に示すコイル溝13,14、中間溝
17及びリード線溝20,21の形状に非磁性樹脂22
を射出成形し、コイル15,16及びリード線18,1
9を非磁性樹脂22内に埋設する。次に工程104にお
いて、非磁性樹脂22の片面に図1,2に示すステータ
コア11の形状にフェライト樹脂を射出成形する。次に
工程105において成形品を射出成形機から取り出し、
工程106において、図5に示すようにステータコア1
1の非磁性樹脂部31をフェライト樹脂部32との境界
面33まで研削して、図1及び図2に示すようなステー
タコア11の完成品を得る。ロータコア12の製造工程
も同様である。
【0023】本実施例によれば、コイル15,16及び
リード線18,19が非磁性樹脂22で被覆されている
ので、これらの部分で発生する漏洩磁束を最小限に抑え
ることができ、しかもコイル15,16は金型によりコ
イル溝13,14の幅の範囲内に規制され、ステータ1
1側とロータ12側のコイル15,16の相対位置のズ
レがなくなる。この結果ロータリトランスの結合係数が
大きくなり、信号の伝送特性が向上する。また二色射出
成形でコアを形成するので射出成形の作業性も向上し、
非磁性樹脂22の流動性がよいので成形が容易となる。
さらに中間溝17に非磁性樹脂22が充填されるので、
隣接するコイル15,16間のクロストークの発生を防
止できる。しかもコイル15,16とコア11,12と
の間のショート事故の発生も防止できる。
【0024】上記実施例ではコイル15,16が2チャ
ンネルの場合について説明したが、チャンネル数は2つ
に限定されない。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
ロータリトランスによれば、コイルが非磁性樹脂で被覆
されているので、その部分で発生する漏洩磁束を最小限
に抑えることができ、しかもコイルは金型によりコイル
溝の範囲内に規制されて、ステータ側とロータ側のコイ
ルの相対位置のズレがなくなる。この結果ロータリトラ
ンスの結合係数が大きくなり、信号の伝送特性が向上
し、コイルとコアのショート事故の発生も防止できる。
【0026】請求項2に記載のロータリトランスによれ
ば、フェライト樹脂と非磁性樹脂とにより二色射出成形
でコアを形成するので、射出成形の作業性が向上する。
しかも非磁性樹脂の流動性がよいので成形が容易とな
る。
【0027】請求項3に記載のロータリトランスによれ
ば、コイル溝間に非磁性樹脂部を設けたので、隣接する
コイル間のクロストークの発生を防止できる。
【0028】請求項4に記載のロータリトランスによれ
ば、コイルのリード線を非磁性樹脂で被覆したので、リ
ード線部における漏洩磁束が減り、不要のインダクタン
スの発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロータリトランスの一実施例によるス
テータコアの構成を示す平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】本実施例によるステータコアとロータコアとの
組立断面図である。
【図4】本実施例によるステータコアの製造工程を示す
工程図である。
【図5】図4の工程106における研削部を示す縦断面
図である。
【図6】従来のロータリトランスの一例の構成を示す要
部縦断面図である。
【図7】図6の要部拡大図である。
【図8】従来のロータリトランスの他の一例の構成を示
す要部縦断面図である。
【図9】図6のリード線引出し部を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
11 ステータコア 12 ロータコア 13,14 コイル溝 15,16 コイル 17 中間溝(非磁性樹脂部) 18,19 リード線 22 非磁性樹脂

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェライト樹脂で円板状に形成され、そ
    れぞれコイルが装着された複数個のコイル溝が表面に同
    心状に設けられた1対の対向するコアからなり、磁気記
    録再生装置の固定ドラムと回転ドラムとにそれぞれ固定
    されて、その間の信号の授受を行なうロータリトランス
    において、 前記コイル溝に非磁性樹脂を充填したことを特徴とする
    ロータリトランス。
  2. 【請求項2】 フェライト樹脂と非磁性樹脂とが二色射
    出形成で構成されたことを特徴とする請求項1記載のロ
    ータリトランス。
  3. 【請求項3】 コイル溝の間に同心状に円環状の非磁性
    樹脂部を設けたことを特徴とする請求項1または2記載
    のロータリトランス。
  4. 【請求項4】 コイルのリード線を非磁性樹脂で被覆し
    たことを特徴とする請求項1または2または3記載のロ
    ータリトランス。
JP4154422A 1992-05-21 1992-05-21 ロータリトランス Pending JPH05326279A (ja)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20001017