JPH05326282A - ロータリトランスの製造方法 - Google Patents

ロータリトランスの製造方法

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JPH05326282A
JPH05326282A JP4154421A JP15442192A JPH05326282A JP H05326282 A JPH05326282 A JP H05326282A JP 4154421 A JP4154421 A JP 4154421A JP 15442192 A JP15442192 A JP 15442192A JP H05326282 A JPH05326282 A JP H05326282A
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JP
Japan
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core
coil
rotary transformer
rotor
manufacturing
Prior art date
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JP4154421A
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English (en)
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Shusaku Tani
周作 谷
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロータリトランスのロータ側のコア内周に、
簡単な方法で正確にコイルの巻線を行なう。 【構成】 円筒状の第1のコア11の外周に複数個のコ
イル溝12を形成し、コイル溝12にコイル13を巻回
する。次に第1のコア11の外周に円筒状の第2のコア
14を嵌合接着し、第1のコアの内周面を研削してコイ
ル溝12に巻回されたコイル13を露出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープレコーダ
などに設けられ、回転ドラムと固定ドラムとの間で電気
的信号の授受を行なうロータリトランスの製造方法に係
り、特にそれぞれの内外周が対向して同心状に配設され
た円筒状の1対のコアのうち、外側のコアの内周に容易
にコイルを巻回することのできるロータリトランスの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】回転部材に設けられた回路と固定部材に
設けられた回路との間で電気的信号の授受を行なう手段
の1つにロータリトランスがある。例えば、ビデオテー
プレコーダにおいて、磁気ヘッドが搭載された回転ドラ
ムと、前記回転ドラムに同心状に設けられた固定ドラム
との間で信号の授受を行なうために、回転ドラム側に設
けられたロータと固定ドラム側に設けられたステータと
からなるロータリトランスが用いられている。このよう
なロータリトランスの1つとして図5に示すような円筒
型のものがる。図5において、円筒状のステータ1の上
端には軸受2を介して回転軸3が同心上に回転自在に支
持されており、回転軸3の上端には円筒状のロータ支持
部材4が同心状に圧入されている。またロータ支持部材
4の内周には円環状のロータ5が固定されており、ステ
ータ1の外周とロータ5の内周とには、それぞれコイル
溝6,7を介して複数個のコイル8,9が対向して巻回
されている。
【0003】上記のように構成されたロータリトランス
において、ステータ1側のコイル8の巻き付けは、通常
適宜な巻線機を使用して行なわれるが、ロータ5の内周
にコイル9を巻き付ける方法としては、従来から幾つか
の方法が知られている。例えば特開昭62−12850
7号公報に記載されたように、線材を金型に巻き付け合
成樹脂により固化してリング状のロータコイルを形成
し、このロータコイルをロータ5の内周に固定する方法
がある。またあらかじめ前工程で巻線8をコイル状に形
成し、この巻線8を変形させながらロータ5の内周に形
成された巻線溝7に挿入する方法やロータ5を形成する
コアを分割して巻線8を巻線溝7に挿入した後、再び分
割されたコアを一体に固定する方法なども知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記公報
に記載された方法によると、ロータコイルを形成するた
めに金型を必要とし、合成樹脂の射出成形を行なわなけ
ればならず、工数が増大するという問題がった。またコ
イル状に形成された巻線を変形させながらロータの巻線
溝に挿入した場合、変形させて挿入した巻線が完全な円
形に復元しない欠点があった。さらにロータのコアを分
割する場合は作業工程が複雑となり、分割されたコアを
一体に固定したときの形状や寸法精度が正確に得られな
い問題があった。
【0005】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
ので、簡単な方法によりロータ側のコアの内周に正確に
コイルの巻線を行なうことのできるロータリトランスの
製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のロータ
リトランスの製造方法は、それぞれの内外周が対向して
同心状に配設された円筒状の1対のコアとしてのステー
タ1及びロータ5の対向面にそれぞれコイル溝7,6を
形成し、コイル溝7,6にそれぞれコイル9,8を巻回
するロータリトランスの製造方法において、円筒状の第
1のコア11の外周に複数個のコイル溝12を形成し、
コイル溝12にコイル13を巻回する第1の工程と、第
1のコア11の外周に円筒状の第2のコア14を嵌合接
着する第2の工程と、第1のコア11の内周面を研削
し、コイル溝12に巻回されたコイル13を露出させる
第3の工程とを有することを特徴とする。
【0007】請求項2に記載のロータリトランスの製造
方法は、第2のコア14がMn−Zn系フェライト樹脂
で形成されたことを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1に記載のロータリトランスの製造方法
においては、ロータ5の内周にコイル9を巻回する手段
として、ステータ1の外周にコイル8を巻回する場合と
同様に、第1のコア11の外周に形成されたコイル溝1
2にコイル13を巻回すればよいので、特殊な巻線方法
を用いる必要がない。従って簡単な方法でロータ5の内
周に正確に巻線を行なうことができる。
【0009】請求項2に記載のロータリトランスの製造
方法においては、ロータ5側のコアとなる第2のコア1
4を形成するMn−Zn系フェライト樹脂の比透磁率が
他のフェライト樹脂に比べて高く比抵抗が低いので、ロ
ータリトランスの伝送特性を表す結合係数を高くするこ
とができ、性能を向上することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明のロータリトランスの製造方法
の一実施例を図面を参照して説明する。
【0011】図1乃至図4に本発明の一実施例の工程を
示す。まず図1に示すように、Ni−Zn系フェライト
磁性体の磁性粉を高分子材料に混練してなるNi−Zn
系フェライト樹脂で、第1のコア11を所定の寸法で円
筒状に形成する。次に図2に示す第1の工程において、
第1のコア11の外周に複数個、例えば4このコイル溝
12を等間隔に形成し、それぞれのコイル溝12にコイ
ル13を所定の巻数だけ巻回する。
【0012】次に図3に示す第2の工程で、Mn−Zn
系フェライト樹脂で内径が第1のコア11の外径に等し
い所定の寸法に第2のコア14を円筒状に形成し、第1
のコア11の外周面に第2のコア14の内周面を嵌合さ
せて接着する。次に図4に示す第3の工程で、第1のコ
ア11の内周面を研削して各コイル溝12に巻回された
コイル13を内周面から露出させる。このようにして製
造されたロータ5を図5に示すロータ支持部材4の内周
面に固定する。なおステータ1の製造方法は従来例と同
様である。
【0013】本実施例によれば、第1のコア11の外周
面にコイル溝12を介してコイル13を巻回した後第1
のコア11の外周面に第2のコア14の内周面を嵌合接
着して第1のコア11の内周面を研削するという簡単な
工程でロータ5を製造することができ、従来必要であっ
た特殊な巻線方法を用いる必要がない。また第1のコア
11の内周面を研削した後に第2のコア14の内周面に
コイル13が均一に巻線されるため、ロータリトランス
の特性を向上することができる。さらに第2のコア14
を形成するMn−Zn系フェライト樹脂は他のフェライ
ト樹脂に比べて比透磁率が高く比抵抗が低い。一方ロー
タリトランスの伝送特性を表わす結合係数は比透磁率が
高い程大きくなるので、本実施例によって製造されたロ
ータ5の結合係数を大きくすることができ、ロータリト
ランスの性能を向上させることができる。
【0014】上記実施例では第1のコアをNi−Zn系
フェライト樹脂で形成した場合について説明したが、M
n−Zn系フェライト樹脂で形成してもよい。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
ロータリトランスの製造方法によれば、第1のコアの外
周にコイルを巻回した後、その外周に第2のコアを嵌合
し、第1のコアの内周面を研削してコイルを露出させて
ロータを形成するようにしたので、特殊な巻線方法を用
いることなくロータの内周にコイルを正確に巻回するこ
とができる。
【0016】また請求項2に記載のロータリトランスの
製造方法によれば、第2のコアをMn−Zn系フェライ
ト樹脂で形成したので、ロータリトランスの伝送特性を
向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロータリトランスの製造方法の一実施
例に用いられる第1のコアの構成を示す縦断面図であ
る。
【図2】本実施例の第1の工程を示す縦断面図である。
【図3】本実施例の第2の工程を示す縦断面図である。
【図4】本実施例の第3の工程を示す縦断面図である。
【図5】一般的なロータリトランスの一例の構成を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
1 ステータ(コア) 5 ロータ(コア) 6,7,12 コイル溝 8,9,13 コイル 11 第1のコア 14 第2のコア

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれの内外周が対向して同心状に配
    設された円筒状の1対のコアの対向面にそれぞれコイル
    溝を形成し、前記コイル溝にそれぞれコイルを巻回する
    ロータリトランスの製造方法において、 円筒状の第1のコアの外周に複数個の前記コイル溝を形
    成し、前記コイル溝に前記コイルを巻回する第1の工程
    と、 前記第1のコアの外周に円筒状の第2のコアを嵌合接着
    する第2の工程と、 前記第1のコアの内周面を研削し、前記コイル溝に巻回
    された前記コイルを露出させる第3の工程とを有するこ
    とを特徴とするロータリトランスの製造方法。
  2. 【請求項2】 第2のコアがMn−Zn系フェライト樹
    脂で形成されたことを特徴とする請求項1記載のロータ
    リトランスの製造方法。
JP4154421A 1992-05-21 1992-05-21 ロータリトランスの製造方法 Withdrawn JPH05326282A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108447659A (zh) * 2018-02-09 2018-08-24 曹颂 低频变压器的软磁合金一体成型铁芯

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108447659A (zh) * 2018-02-09 2018-08-24 曹颂 低频变压器的软磁合金一体成型铁芯
CN108447659B (zh) * 2018-02-09 2023-06-13 曹颂 低频变压器的软磁合金一体成型铁芯

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