JPH0532597Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0532597Y2
JPH0532597Y2 JP4193187U JP4193187U JPH0532597Y2 JP H0532597 Y2 JPH0532597 Y2 JP H0532597Y2 JP 4193187 U JP4193187 U JP 4193187U JP 4193187 U JP4193187 U JP 4193187U JP H0532597 Y2 JPH0532597 Y2 JP H0532597Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rod
cylindrical body
adhesive
tip
material layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4193187U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63148749U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP4193187U priority Critical patent/JPH0532597Y2/ja
Publication of JPS63148749U publication Critical patent/JPS63148749U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0532597Y2 publication Critical patent/JPH0532597Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、建物、塀などの構造物に於て仕上げ
材層に浮きを生じた際、この浮きを接着剤の注入
充填により補修するための補修装置に関する。
従来の技術とその問題点 従来、建物、塀その他の構造物の本体外面に設
けられた外壁材層、タイル層等の仕上げ材層の該
本体からの浮きを、その浮いた隙間へエポキシ樹
脂等の接着剤を注入して補修する作業は次のよう
にして行われていた。
一つは、第9図に示すように、先ず、浮いた仕
上げ材層Lの適当個所に前記本体Bへ向けアンカ
ーピン挿入用孔hを穿設し、該孔に接着剤を塗布
したネジ棒状アンカーピンaを挿入し、この接着
剤が硬化すると、前記仕上げ材層Lに予め又は接
着剤硬化後開けた孔h′から接着剤を注入してこれ
を前記仕上げ材層と本体との隙間へ充填し、前記
各孔の入口は必要に応じパテ等で閉塞する。
今一つは、第10図に示すように、前述の従来
方法同様に仕上げ材層Lから本体Bへ開けたアン
カーピン挿入用孔hへアンカーピンAを挿入し、
そのアンカーピンは、先端部及び後端部が内側か
ら押されて外開きする外筒A1に先細で根もとの
太い頭付ロツドA2を嵌入した構造とし、次に該
ロツドの頭を打ち込んでロツドA2を外筒A1内へ
進入させ、ロツド先細にて前記外筒先端部の内側
凸部を押すことにより該先端部を拡開させるとと
もにロツド根もとで外筒後端部を拡開させてアン
カー効果を発揮させたのち、前記仕上げ材層に予
め又はピン固定後開けた孔h′から接着剤を注入
し、これを前記仕上げ材層Lと本体Bとの隙間へ
充填し、前記各孔の入口は必要に応じパテ等で閉
塞する。
このようにアンカーピンを用いる理由は、接着
剤注入充填時にその接着剤圧力で仕上げ材層が剥
離したり、より大きく浮き上ることがないように
するためと、そのようなことが無い場合でも、
後々まで仕上げ材層を構造物本体へ確実につなぎ
止めるためである。しかしながら上記従来工法で
は、アンカーピン挿入用の孔のほかに接着剤注入
用の孔を穿孔する必要があり、このような2孔の
形成の必要性は、作業を複雑化するのみならず構
造物の強度低下原因となる場合があり、あまり好
ましくない。
本考案は、このような従来の問題点を一掃する
ことを目的としてなされたものである。
問題点を解決するための手段 本考案は、構造物仕上げ材層から浮き空間を経
て構造物本体内に至るように、浮き空間補修個所
に形成された削孔内に挿入されるアンカー用筒体
と、上記筒体内に嵌入される中実ロツドを具備
し、上記筒体には構造物本体に対する先端アンカ
ー部と、上記浮き空間への接着剤流出孔とが設け
られ、先端アンカー部は、筒体の先端部に形成さ
れた縦方向に延びる複数本の割目と、同筒体の先
端部の内面に形成されていて、上記ロツドを介し
上記割目を拡開するための凸部とから構成され、
一方上記ロツドには、その外周面に上記流出孔に
連通する接着剤注入通路が形成され、該注入通路
は、一端において上記ロツドの基端面に開口する
ようにロツドの外周面に形成された少なくとも1
本の縦溝と、該縦溝と交点において連通するよう
に、ロツド外周面に形成された多数本の横溝とか
ら構成されていることを特徴とする構造物仕上げ
材層の浮き補修装置に係る。
実施例 以下に本考案の各種実施例を添附図面にもとづ
き説明すると次の通りである。
第1〜2図は本考案の一実施例を示し、本実施
例に於ては、アンカー用筒体1には、その先端部
に構造物本体Bに対する先端アンカー部11が、
また基端部に仕上げ材層Lに対する基端アンカー
部12がそれぞれ設けられている。先端及び基端
アンカー部11,12には拡径用の割目111,
121が例えば180°の間隔で2本設けられ、各割
目111,121の根もとには、応力集中防止用
の小孔112,122が形成されている。更に上
記筒体1の先端アンカー部11の内面には、拡径
用の凸部113が形成されている。更に上記筒体
1の中間部には、浮き空間Cへの接着剤流出孔1
14が、例えば90°の間隔で4個所に設けられて
いる。筒体1の材質は、プラスチツク、金属など
任意であり、金属製の場合は、ステンレススチー
ルが発錆しないので適当である。筒体1の長さ
は、構造物仕上げ材層Lから浮き空間Cを経て構
造物本体B内に至るように、補修対象個所に形成
される削孔Hと略々同じか或はこれより若干短か
い。
上記筒体1内に嵌入される中実ロツド2は、筒
体1の内径と同程度の外径と長さを持ち、材質は
鋼製特に発錆による強度低下・汚れなどを考慮し
て、ステンレス鋼製が適当である。中実ロツド2
の基端部には、上記筒体1の基端アンカー部12
の割目121と同程度の長さに亘つて拡径用のテ
ーパ部21が形成されている。更に上記ロツド2
の外周面には、適宜本数例えば4本の縦溝3が
90°の間隔で形成され、この縦溝3の一端はロツ
ド2の基端面に開口し、ここよりロツド2の先端
まで直線状に延びている。更に上記外周面には、
多数本の横溝4が第4図に矢符で示されるように
交点に於て縦溝3とつながるように、できるだけ
ロツド長さ方向に間隔をつめて形成されている。
横溝4は上記縦溝3と必ずしも直角にクロスして
いる必要はなく、例えば各種ねじのねじ溝にみら
れるように螺旋状になつていて、縦溝3と僅かに
傾斜してクロスしていてもよい。このようにすれ
ば横溝4をねじ加工用の装置を用いて形成できる
ので便利である。
本考案補修装置を用いて構造物仕上げ材層の浮
きを補修するに際しては、常法通り、補修個所
に、仕上げ材層Lから浮き空間Cを経て本体B内
に至る深さの削孔Hを形成し、該削孔H内に、第
1図に示すように筒体1を挿入する。この挿入状
態に於ては、筒体1の先端アンカー部11は削孔
H内のうち本体B部分に、また基端アンカー部1
2は同仕上げ材層L部分にそれぞれ位置してい
る。
この第1図に示す状態で、上記筒体1内に中実
ロツド2を打撃手段などの適用により嵌入する
と、筒体1の先端アンカー部11は、その内面の
凸部113の部分に於て上記ロツド2により外方
へ押圧され、割目111に従い拡開されて、削孔
H内の本体B部分にくい込む。更に基端アンカー
部12もまたロツド2基端部のテーパ部21によ
り外方へ押圧され、割目121に従い拡開され
て、削孔H内の仕上り材層Lの部分にくい込む。
而して第2図に示されるように、仕上げ材層L
と本体Bは、削孔H内挿入の筒体1及び中実ロツ
ド2により、結合一体化される。
第2図に示す状態で、常法通り注入ガンGの適
用により、削孔H内に接着剤を注入すると、注入
された接着剤は、上記ロツド2の基端面に開口さ
れた縦溝3の一端よりその内部(第3図参照)を
通つてロツド2の長さ方向に流入して行くと同時
に、一部は流入途中に於て、該縦溝3につながる
横溝4内にも流入して行く。
このように、接着剤の注入操作時に於ては、中
実ロツド2の外周面の縦溝3及び横溝4が注入通
路として機能するので、この注入通路及びこれに
つながる筒体1の流出孔114を通じて浮き空間
C及び削孔H内に接着剤を注入充填できる。尚ロ
ツド外周面の注入通路と、筒体1の流出孔114
が不一致となると、接着剤の注入操作ができなく
なるので、筒体1内へのロツド2の嵌入操作は、
縦溝3と流出孔114とが一致するように行なわ
れる。図示のように横溝4の多数本を間隔をつめ
て設けた場合は、縦、横の溝3,4が協同して、
実質的にロツド2の外周面全体に注入通路を形成
するので、このような場合は、嵌入操作時の位置
合せを省略できる。
接着剤の注入充填操作時には、注入充填圧によ
り仕上げ材層Lは浮き上がり傾向となるが、本考
案では、上記層Lは筒体1及びこれに嵌入の中実
ロツド2により、本体Bにしつかりと結合されて
いるので、本体Bより浮き上がつたり更には剥離
するなどの危険性なしに、接着剤の注入充填操作
を行い得る。
接着剤の注入充填後、接着剤の固化を待つて、
補修工事を終了する。接着剤が固化した後に於て
は、筒体1及び中実ロツド2はそのまま削孔H内
に残り、以後アンカー金物として機能する。中実
ロツド2は外周面の縦、横の溝3,4に於て、接
着剤と強固に結合一体化されるので、優れたアン
カー機能を長期間に亘つて持続保持できる。
第5図は、本考案の他の実施の一例を示し、基
端アンカー部が筒体1aの基端に形成されたフラ
ンジ部12aから形成されている以外は、第1〜
2図に示された実施例のものと実質的に異なる所
がない。本実施例に於ては、中実ロツド2aの基
端部にテーパ部を設ける必要がないので、中実ロ
ツド2aの構造を簡素化できる。
第6図は、本考案の更に他の実施例を示し、本
実施例に於ては中実ロツド2bの一端部に口金5
を挿着固定し、該口金5の外周面に設けたフラン
ジ部51を基端アンカー部として利用するように
した以外は、第1〜2図に示された実施例のもの
と実質的に異なる所がない。この場合、口金5と
中実ロツド2bは、筒体1b内への打撃圧に耐え
得るように結合一体化されていることが必要であ
り、例えば挿着固定部が接着剤により接着一体化
される。注入充填後に於ける接着剤の逆流防止を
目的として、口金5の注入口に逆止弁52を備え
ることができる。逆止弁52としては第7〜8図
に示されるような簡易型のものが適当である。図
示の逆止弁52は、プラスチツク製であつて、十
字状の切目521によつて分割された4枚の弁板
522を有し、之等弁板522は通常時は保有弾
性により閉状態を保持するか、注入圧を受ける
と、第8図に仮想線で示されるように保有弾性に
抗して開かれるようになつている。このような逆
止弁52は、口金5と一体成型しても、或は別成
型したものを口金5に備えるようにしてもよい。
第6図に於て、53は切離用環状凹溝、54はパ
ツキンである。
効 果 本考案補修装置によれば、仕上げ材層の浮き補
修を、単に一つの削孔形成により行い得るので、
2つの削孔形成を必要とする従来装置に比べ、削
孔により懸念される構造物強度面への悪影響を少
なくでき且つ作業性を向上でき、更に筒体1及び
これに嵌入される中実ロツド2により、仕上げ材
層Lを構造物本体Bに結合一体化できるので、接
着剤注入充填操作時に懸念される仕上り材層Lの
浮き上りひいては剥離脱落などのトラブル原因を
一掃できるなどの特長を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に於ける中実ロツド
嵌入前の状態を示す一部縦断面図、第2図は同嵌
入後の状態を示す一部縦断面図、第3図は第2図
の〜線に沿う断面図、第4図は中実ロツドの
斜面図、第5図は本考案の他の実施例に於ける中
実ロツド嵌入後の状態を示す一部縦断面図、第6
図は本考案の更に他の実施例を示す一部縦断面
図、第7図は簡易型逆止弁の一例を示す正面図、
第8図は同縦断面図、第9図及び第10図は従来
例の説明図である。 図に於て、1は筒体、11は先端アンカー部、
12は基端アンカー部、2は中実ロツド、3は縦
溝、4は横溝である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 構造物仕上げ材層から浮き空間を経て構造物本
    体内に至るように、浮き空間補修個所に形成され
    た削孔内に挿入されるアンカー用筒体と、上記筒
    体内に嵌入される中実ロツドを具備し、上記筒体
    には構造物本体に対する先端アンカー部と、上記
    浮き空間への接着剤流出孔とが設けられ、先端ア
    ンカー部は、筒体の先端部に形成された縦方向に
    延びる複数本の割目と、同筒体の先端部の内面に
    形成されていて、上記ロツドを介し上記割目を拡
    開するための凸部とから構成され、一方上記ロツ
    ドには、その外周面に上記流出孔に連通する接着
    剤注入通路が形成され、該注入通路は、一端にお
    いて上記ロツドの基端面に開口するようにロツド
    の外周面に形成された少なくとも1本の縦溝と、
    該縦溝と交点において連通するように、ロツド外
    周面に形成された多数本の横溝とから構成されて
    いることを特徴とする構造物仕上げ材層の浮き補
    修装置。
JP4193187U 1987-03-19 1987-03-19 Expired - Lifetime JPH0532597Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4193187U JPH0532597Y2 (ja) 1987-03-19 1987-03-19

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4193187U JPH0532597Y2 (ja) 1987-03-19 1987-03-19

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63148749U JPS63148749U (ja) 1988-09-30
JPH0532597Y2 true JPH0532597Y2 (ja) 1993-08-20

Family

ID=30857381

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4193187U Expired - Lifetime JPH0532597Y2 (ja) 1987-03-19 1987-03-19

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0532597Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008127882A (ja) * 2006-11-22 2008-06-05 Iwai Kinzoku Kogyo Kk 手摺り支柱用芯材及びその設置方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0528288Y2 (ja) * 1987-08-24 1993-07-20
JP3002235B2 (ja) * 1990-06-18 2000-01-24 有限会社 吉野精機 壁面補修工法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008127882A (ja) * 2006-11-22 2008-06-05 Iwai Kinzoku Kogyo Kk 手摺り支柱用芯材及びその設置方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63148749U (ja) 1988-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6200061B1 (en) Connector, method for connecting structural members with connector and connection structure between structural members
KR101851646B1 (ko) 외부마감재의 보수 보강용 앵커체 및 이를 이용한 보수 보강 공법
EP2474685A2 (de) System, Werkzeug und Verfahren zum Befestigen von Dämmplatten mit vormontierten Befestigungselementen an einem Bauwerk
JPH0532597Y2 (ja)
JP4721848B2 (ja) ピンニング工法用の拡張アンカーおよびこれを用いたピンニング工法
JP4030887B2 (ja) ピンニング工法用の拡張アンカーおよびこれを用いたピンニング工法
JPS6013111B2 (ja) コンクリ−ト等の壁面の浮きを補修する装置
CN208996747U (zh) 一种连接方便的扩孔式预应力锚索钻头装置
JPH0412933Y2 (ja)
JPH0323486Y2 (ja)
JPH046457Y2 (ja)
JP3091993U (ja) 壁面外装地補修部材
JPH06306959A (ja) 建築構造物の接合構造
JPH07949B2 (ja) 建物の外壁補修工法
JP2547946Y2 (ja) 建物の外壁補修用アンカーピン
JPH0355714Y2 (ja)
JPH0346111Y2 (ja)
CN112609961B (zh) 砼墙支模中的整装水平拉杆组件
JPH0412206Y2 (ja)
JPH01280180A (ja) コンクリート建造物の補修用薬液注入器取り付けアンカー栓
JPS58101971A (ja) 中空パイプ使用によるピンニング工法
JPH0122857Y2 (ja)
JPH03125758A (ja) Pcウエルにおいて注入グラウトの逆流防止方法
DE10108229A1 (de) Dübel mit Dübelschablone zur Befestigung in Gussmassen
DE500065C (de) Verfahren zur Herstellung eines Spuelkopfes an dem Ende eines Bohrrohres