JPH0412933Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0412933Y2
JPH0412933Y2 JP9643086U JP9643086U JPH0412933Y2 JP H0412933 Y2 JPH0412933 Y2 JP H0412933Y2 JP 9643086 U JP9643086 U JP 9643086U JP 9643086 U JP9643086 U JP 9643086U JP H0412933 Y2 JPH0412933 Y2 JP H0412933Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rod
adhesive
rear end
cylinder
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP9643086U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS633759U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP9643086U priority Critical patent/JPH0412933Y2/ja
Publication of JPS633759U publication Critical patent/JPS633759U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0412933Y2 publication Critical patent/JPH0412933Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、建物、堀その他の構造物の本体外面
に設けられた外壁材層、タイル層等の仕上げ材層
の該本体からの浮きを接着剤注入により補修する
際、該仕上げ材層を前記本体へ固定するに用いる
アンカーピンに関する。
従来の技術とその問題点 従来、建物、堀その他の構造物の本体外面に設
けられた外壁材層、タイル層等の仕上げ材層の該
本体からの浮きを、その浮いた〓間へエポキシ樹
脂等の接着剤を注入して補修する作業は次のよう
にして行われていた。
一つは、第3図に示すように、先ず、浮いた仕
上げ材層Lの適当個所に前記本体Bへ向けアンカ
ーピン挿入用孔hを穿設し、該孔に接着剤を塗布
したネジ棒状アンカーピンaを挿入し、この接着
剤が硬化すると、前記仕上げ材層Lに予め又は接
着剤硬化後開けた孔h′から接着剤を注入してこれ
を前記仕上げ材層と本体との〓間へ充填し、前記
各孔の入口は必要に応じパテ等で閉塞する。
今一つは、第4図に示すように、前述の従来方
法同様に仕上げ材層Lから本体Bへ開けたアンカ
ーピン挿入用孔hへアンカーピンAを挿入し、そ
のアンカーピンは、先端部及び後端部が内側から
押されて外開きする外筒A1に先細で根もとの太
い頭付ロツドA2を嵌入した構造とし、次に該ロ
ツドの頭を打ち込んでロツドA2を外筒A1内へ
進入させ、ロツド先細にて前記外筒先端部の内側
凸部を押すことにより該先端部を拡開させるとと
もにロツド根もとで外筒後端部を拡開させてアン
カー効果を発揮させたのち、前記仕上げ材層に予
め又はピン固定後開けた孔h′から接着剤を注入
し、これを前記仕上げ材層Lと本体Bとの〓間へ
充填し、前記各孔の入口は必要に応じパテ等で閉
塞する。
このようにアンカーピンを用いる理由は、接着
剤注入充填時にその接着剤圧力で仕上げ材層が剥
離したり、より大きく浮き上ることがないように
するためと、そのようなことが無い場合でも、
後々まで仕上げ材層を構造物本体へ確実につなぎ
止めるためである。しかしながら、第1に挙げた
前記従来法によると、アンカーピンに塗布した接
着剤が硬化するまで時間を要し、(普通翌日ま
で)、そのため接着剤充填作業が極めて非能率的
となる、アンカーピン挿入用の孔のほかに接着剤
注入用の孔を穿設する必要があり、この点からも
作業が非能率的となる、という問題がある。
また、第2に挙げた前記従来方法の場合には、
アンカーピン固定のために接着剤の硬化を持つと
いう必要はないが、アンカーピン固定が単に外筒
端部の拡開にて行われているだけであるから強度
的に信頼性に欠けるという問題があるほか、孔あ
け作業について先に挙げた方法と同じ問題を含ん
でいる。
更に両方法とも、接着剤注入操作中に接着剤注
入器を注入孔から外すと、注入した接着剤が内圧
のため逆出して仕上げ材層外面に垂れて見苦しく
なるという問題がある。
そこで本考案者は鋭意研究の結果、アンカーピ
ンが接着剤無くして仕上げ材層及び構造物本体に
固定され得るとともに、該アンカーピンを介して
且つ接着剤の逆出を防止しながら接着剤の注入充
填が出来るならば、前記従来の問題点は実質上解
消することを見出し本考案を完成するに至つた。
問題点を解決するための手段 すなわち本考案は、筒体と該筒体に嵌入するロ
ツドを備え、前記筒体は、前端部及び後端部にそ
れぞれ実質上筒体軸線方向に延びる複数の分散拡
開用割り目を有するとともに、前端部内面に凸部
を、中間部に接着剤流出孔をそれぞれ有し、前記
ロツドは、前端部が、前記筒体前端部内面の凸部
間に押し入つて該前端部を内側から分散拡開でき
るように先細に形成されており、後端部が、前記
筒体後端部にそこに押し入つて内側から分散拡開
できるように該筒体後端部内径より大径に形成さ
れており、更に前記ロツドにはその後端部から中
間部に向けて中空部が形成されているとともにロ
ツド後端部に前記中空部に連通する接着剤注入用
逆止弁が、ロツド中間部に前記中空部に連通する
接着剤流出孔がそれぞれ設けられていることを特
徴とする構造物の仕上げ材層浮き補修用アンカー
ピンを提供する。
斯かる本考案アンカーピンは、構造物の浮いた
仕上げ材層の適当箇所から構造物本体へ向け穿設
した孔に、必要に応じ孔内切り屑を除去したあと
挿入され、その後前記ロツドが前記筒体内に打ち
込まれて筒体前端部及び後端部がそこの割り目を
境にして分散拡開され、斯くして筒体は仕上げ材
層及び構造物本体に固定されるとともにロツドは
筒体に嵌着した状態で保持される。
その後は前記逆止弁を介してエポキシ樹脂等の
接着剤がロツド中空部へ圧入され、該中空部内の
接着剤は更にロツド中間部の接着剤流出孔から筒
体へ流出し、更に筒体の接着剤流出孔から仕上げ
材層と本体との〓間へ流出する。接着剤の一部は
筒体とロツドとの〓間及び筒体とこれが嵌まつて
いる仕上げ材層及び本体にあけた孔との〓間へま
わり込む。
斯くして注入充填された接着剤が硬化すると、
必要に応じて前記逆止弁が前記ロツドから外さ
れ、更に必要に応じ仕上げ材層のアンカーピン挿
入孔入口がパテ等で閉塞仕上げされる。
前記ロツド打ち込み時の前記筒体の前後端部の
分散拡開の程度は、仕上げ材層及び構造物本体を
必要以上の傷付けるものであつてはならない。例
えば仕上げ材層及び構造物本体に、問題となるほ
どの亀裂を生じさせたり、それらを破壊剥落する
ものであつてはならない。
前記筒体の接着剤流出孔と前記ロツドの接着剤
流出孔とは、該ロツドを筒体内に打ち込んでこれ
らを仕上げ材層及び構造物本体に固定したとき
に、うまく整合することが望ましく、また、筒体
の流出孔は仕上げ材層と構造物本体との〓間にう
まく整合することが望ましいが、必ずしも完全に
整合する必要はない。要は、接着剤がロツド中空
部から前記〓間へ円滑に流出する程度に対応しあ
えばよい。また、これら流出孔は、円形のほか、
楕円形、長孔、十字孔等様々に形成されることが
でき、その個数も適宜に選択決定され得る。
前記逆止弁は、本考案アンカーピンが仕上げ材
層及び構造物本体に固定された状態で仕上げ材層
表面から突出するような場合には、最終的に除去
されることが望ましい。このように逆止弁を除去
しようとするときは、該逆止弁をネジ方式等にて
前記ロツドに取外し可能に設けておく。
逆止弁には、後述する実施例に示すもののほ
か、種々のタイプのものを適宜用いることができ
る。
実施例 以下、本考案の一実施例を図面を参照しつつ説
明する。
第1図に示す一実施例アンカーピンPは、筒体
1とこれに嵌入するロツド2を備えている。筒体
1は、望ましくはステンレス鋼板を切断・プレス
加工して筒状に丸めて形成されており、その前端
部11に筒体軸線Xの方向に延びるとともに軸線
Xまわりに180°隔てられた二本の分散拡開用割り
目111(第1図には一本だけ表われている)を
有し、後端部12に軸線Xの方向に延びる三本の
分散拡開用割り目121を有する。
各割り目111の根もとには応力集中防止用の
小孔112が連設され、各割り目121の根もと
にも同様の小孔122が連設されている。
筒体前端部11の前記二つの割り目111を境
にした断面半円状の部分の内面にはそれぞれ凸部
113が形成されている。図示例の該凸部113
は筒体前端部11のプレス成形と同時に得られて
いる。
筒体1の中間部13には、後述する構造物本体
Bと仕上げ材層Lとの〓間C又はそれに近い位置
に臨むべき接着剤流出孔131が設けられ、更に
該孔から隔たつた適当位置に補助的な接着剤流出
孔132が設けられている。
ロツド2は、望ましくはステンレス鋼製の全体
的に断面円形のロツドであり、その前端部21よ
り後方へ後端部22手前までが、筒体1に遊嵌し
て得る一様な径で形成されており、該前端部21
は先細に円錐形に形成され、後端部22は、後端
へ向かうにつれて筒体1の後端部12の内径より
次第に大径となるように太径に形成されている。
また、ロツド2は、後端部22から中間部23
へ向け延びる中空部24を備えており、該後端部
22には、中空部24に連通する逆止弁3が脱離
可能に螺着している。また、ロツド中間部23に
は、中空部24に連通し、前記筒体における接着
剤流出孔131に対応する接着剤流出孔241及
び筒体における補助的孔132に対応する接着剤
流出孔242がそれぞれ設けられている。
逆止弁3は、ロツド後端部22に螺合する外筒
部31、外筒部31の前端部に嵌着した内筒部3
2、内筒部32に遊嵌した細径ロツド33、ロツ
ド33の前端部に設けられた断面円形の弁体3
4、及びロツド33の後端部に遊嵌されてロツド
端と前記内筒部との間に配置されたコイルバネ3
5からなつている。
弁体34は円柱部341とそれに続く円錐部3
42とからなり、全体にゴムがコーテイングされ
ている。コイルバネ35は、弁体34を内筒部3
2へ密着させるようにロツド33を偏倚させてい
る。外筒部31の後端部は、接着剤注入装置の接
着剤供給口金4の先端が係合できる形状されてい
る。
斯かるアンカーピンPを用いて仕上げ材層の浮
きを補修する手順は次の通りである。
先ず、第1図に示すように浮いた仕上げ材層L
の適当箇所からコンクリート構造物本体Bへ向け
穿設した孔Hに、孔内切り屑を掃除した後アンカ
ーピンPを挿入する。第1図はこの状態を示して
いる。
次にロツド2の後端部22を打撃して該ロツド
を筒体1中へ更に進入させる。するとロツド2の
円錐形前端部21が筒体先端部11内面の凸部1
13間へ進入し、筒体先端部11が割り目111
を境にして内側から分散拡開せしめられる。また
これと同時的に、ロツド2の大径後端部22が筒
体後端部12中へ進入し、該筒体後端部12が割
り目121を境にして内側から分散拡開せしめら
れる。
第2図に示すように、このように拡開した筒体
先端部11は構造物本体Bにくい込み、筒体後端
部12は仕上げ材層Lにくい込み、ロツド2は筒
体1に嵌着して保持され、斯くしてアンカーピン
Pは構造物本体Bと仕上げ材層Lとにまたがつた
状態でこれらに固定され、仕上げ材層Lは本体B
につなぎ止められる。またこの状態では、ロツド
2の接着剤流出孔241,242は筒体1の接着
剤流出孔131,132に実質的に合致してい
る。
次に第2図に示すように、エポキシ樹脂接着剤
注入装置の口金4の先端を逆止弁3に当接してロ
ツド中空部24中へ接着剤を注入する。このよう
に注入された接着剤は孔241及び131から流
出し、主として層Lと本体Bとの〓間Cへ充填さ
れ、一部は筒体1と孔Hとの〓間へも充填され
る。また接着剤は孔242及び132からも流出
し、筒体1と孔Hとの〓間へ流入する。更に一部
の接着剤は筒体1とロツド2との〓間へも流入す
る。
その後は接着剤の硬化を待つて逆止弁3をロツ
ド2から外し、そのあとの孔Hの入口は適当な仕
上げ材(パテ等)で埋める。前記接着剤の注入操
作中、口金4を逆止弁3から外すことがあつて
も、該逆止弁の作用により接着剤が逆流して仕上
げ材層L外面を汚すことはない。従つて口金4か
ら接着剤を所定量注入完了すると、従来のように
該注入された接着剤が〓間Cへ充分進入するのを
待つまでもなく直ちに次のアンカーピンにおける
注入作業を開始できる。またアンカーピンPは筒
体の拡開及び接着剤の硬化により長期にわたり仕
上げ材層Lを本体Bにつなぎとめるに役立つ。
考案の効果 かくの如く本考案によれば、接着剤無しで仕上
げ材層及び構造物本体へ初期固定されることがで
き、それを介して且つ接着剤の逆出垂れを防止し
つつ接着剤の、注入充填が可能であり、従つて従
来に比べ極めて能率的に且つ見栄えよく構造物の
仕上げ材層浮きを補修することができる該補修用
アンカーピンを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案の一実施例を示すも
ので、第1図は、仕上げ材層及び構造物本体に設
けた孔に挿入されたロツド打撃前のアンカーピン
の一部切欠側面図、第2図にはロツド打撃後の同
アンカーピンの一部断面状態の側面図、第3図及
び第4図はそれぞれ従来例の説明図である。 P……アンカーピン、1……筒体、11……筒
体先端部、12……筒体後端部、13……筒体中
間部、111,121……分散拡開用割り目、1
31,132……筒体の接着剤流出孔、2……ロ
ツド、21……ロツド前端部、22……ロツド後
端部、23……ロツド中間部、24……中空部、
3……逆止弁、241,242……ロツドの接着
剤流出孔、L……仕上げ材層、B……構造物本
体、C……アンカーピン挿入用孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 筒体と該筒体に嵌入するロツドを備え、前記筒
    体は、前端部及び後端部にそれぞれ実質上筒体軸
    線方向に延びる複数の分散拡開用割り目を有する
    とともに、前端部内面に凸部を、中間部に接着剤
    流出孔をそれぞれ有し、前記ロツドは、前端部
    が、前記筒体前端部内面の凸部間に押し入つて該
    前端部を内側から分散拡開できるように先細に形
    成されており、後端部が、前記筒体後端部にそこ
    に押し入つて内側から分散拡開できるように該筒
    体後端部内径より大径に形成されており、更に前
    記ロツドにはその後端部から中間部に向けて中空
    部が形成されているとともにロツド後端部に前記
    中空部に連通する接着剤注入用逆止弁が、またロ
    ツド中間部に前記中空部に連通する接着剤流出孔
    がそれぞれ設けられていることを特徴とする構造
    物の仕上げ材層浮き補修用アンカーピン。
JP9643086U 1986-06-24 1986-06-24 Expired JPH0412933Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9643086U JPH0412933Y2 (ja) 1986-06-24 1986-06-24

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9643086U JPH0412933Y2 (ja) 1986-06-24 1986-06-24

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS633759U JPS633759U (ja) 1988-01-11
JPH0412933Y2 true JPH0412933Y2 (ja) 1992-03-26

Family

ID=30962166

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9643086U Expired JPH0412933Y2 (ja) 1986-06-24 1986-06-24

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0412933Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS633759U (ja) 1988-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4094054A (en) Method of securing an object to a low-strength support structure
US5881523A (en) Mechanical packers for concrete repair
JP5896978B2 (ja) ピンニング工法
JP5988922B2 (ja) 注入口付アンカーピン、これを用いたピンニング工法およびネットバリヤー工法
JP4587886B2 (ja) ピンニング工法用の注入ノズルおよびこれを用いたピンニング工法
US4001989A (en) Apparatus for fixing an object to a low-strength support structure
JPH0412933Y2 (ja)
JP3572458B2 (ja) ピンニング工法用注入ノズルおよびピンニング工法
KR200198979Y1 (ko) 콘크리트 구조물의 균열 보수용 패커
US20090084057A1 (en) Packer for Repairing Crack in Concrete Body
JP3958226B2 (ja) ピンニング工法用のアンカーピンおよびこれを用いたピンニング工法
JPH0323486Y2 (ja)
JPH0532597Y2 (ja)
JPH0412206Y2 (ja)
JPH06306959A (ja) 建築構造物の接合構造
JP6830683B2 (ja) ピンニング工法およびこれに用いられるピンニング工法用アンカーピン
KR200202715Y1 (ko) 요철 주입식 콘크리트 구조
JPS58101971A (ja) 中空パイプ使用によるピンニング工法
JPH0996112A (ja) クラック補修用接着剤注入具
JPH046457Y2 (ja)
JPS6282174A (ja) 構造物の仕上材補修方法
JPH0340991Y2 (ja)
JPH0330481Y2 (ja)
JP3585825B2 (ja) 注入ノズルおよびこれを備えた樹脂注入器、並びにピンニング工法
JPH06322985A (ja) 鋼管コンクリート柱のコンクリート圧入口の封鎖法