JPH0340991Y2 - - Google Patents

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JPH0340991Y2
JPH0340991Y2 JP4598285U JP4598285U JPH0340991Y2 JP H0340991 Y2 JPH0340991 Y2 JP H0340991Y2 JP 4598285 U JP4598285 U JP 4598285U JP 4598285 U JP4598285 U JP 4598285U JP H0340991 Y2 JPH0340991 Y2 JP H0340991Y2
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JP
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pin member
pin
repair
wall
blind hole
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案はコンクリート構造体の特に外壁をピ
ンニング工法によつて補修する場合に利用する補
修ピンに関するものである。
(従来の技術) 周知のようにコンクリート構造体としては建築
物、構築物があり、建築物の場合にはコンクリー
ト躯体の外面にモルタルを塗布したりタイルを貼
設して外壁を設け、化粧仕上げしている。
しかし長期間経過するとモルタルが躯体から浮
き上つて隙間が発生し、極端な場合には外壁の一
部分が躯体から剥離して落下し、建築物の下方に
いる者に当る事故が発生するばかりでなく、極め
て体裁が悪い。
そこで従来は建築物が一定期間経過するとX線
などを利用した測定装置で外壁の劣化状態を測定
し、補修が改修を全く行わないか、外壁を全面改
修するか、ピンニング工法による補修を行うか判
断していた。
上記したピンニング工法は躯体から浮き上つて
隙間が発生している部分の外壁を補修するもの
で、概略すると外壁から躯体に向つてドリルなど
で盲孔を穿設し、ワイヤーブラシやブロア等で充
分に切粉を除去して孔内を清掃したら、孔内にピ
ンを挿入するとともにエポキシ樹脂などからなる
接着剤を高圧注入し、養生する方法である。この
ピンニング工法によれば孔内に高圧注入した接着
剤が躯体と外壁との隙間にまで流出して充填する
が、あまり広範囲に充填しないので上下左右に適
宜の間隔で実施しなければならない。そして接着
剤が養生したらピンの介在により躯体と外壁とが
強固に一体化するので、その後、盲孔の開口端に
モルタルなどを充填して後処理する。なお外壁が
タイルの場合には目地部分に盲孔を穿設してピン
ニング工法を行う。
上記したピンニング工法に使用している従来の
ピンは外周に雄ネジ部を刻設したステンレス製鋼
棒である。
(考案が解決しようとする問題点) このようなピンを使用してピンニング工法によ
りコンクリート構造体を補修しても、補修現場で
はピンの径や長さを変えることができない。した
がつてドリルで穿設する盲孔の深さが異なる場
合、長さが異なる多種類のピンを補修現場に用意
しなければならず不経済であつた。
また、従来のピンは躯体と外壁とを接着する接
着剤に埋設されるだけであつて、盲孔内に固着さ
れていない。従つて外壁の補修効果を充分に高め
ることができない。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、筒材の内周面に雌ネジ部及び該筒材
の一端に軸方向の切込み部を形成してなる第1ピ
ン部材と、棒材の一方端に割溝を設けて拡開片を
形成し、他端側の外周面には前記第1ピン部材の
雌ネジ部と螺合する雄ネジ部を形成してなる第2
ピン部材と、前記割溝に嵌入するくさびからな
り、前記第1ピン部材は第2ピン部材の外周上を
摺動できるようにしたものである。
(作用) 盲孔内に嵌装された第1ピン部材及び第2ピン
部材は、第1ピン部材の先端を叩くと盲孔壁にく
さびの端面が衝突して第2ピン部材の拡開片が開
いて盲孔の内壁に食い込み、更に打込むと第1ピ
ン部材が第2ピン部材の外周上を摺動して第1ピ
ン部材のみ前進する。
(実施例) 以下に本考案を図面の実施例により説明する。
本考案の補修ピンは筒状の第1ピン部材1と、
この第1ピン部材の内部に螺合して挿着する第2
ピン部材2、及び前記第2ピン部材2の割溝に打
込まれるくさび3からなる。
上記した第1ピン部材1は金属質の筒材4の内
周面全長にわたつて雌ネジ部5を刻設してなり、
上記筒材4の一端には軸方向に沿う切込み部6を
複数形成する。図面の実施例では切込み部6が等
間隔で4本形成され、そのうちの径方向に並ぶ2
本の切込み部6′,6′は筒材4の長さの途中まで
延長している。
上記した第2ピン部材2は、金属質で片側の一
部分は棒材で、他の大部分は中空部7をもつたパ
イプ材からなり、棒材部分8には一本の割溝9を
形成し、2枚の拡開片10を構成する。また、拡
開片10の外面には緩やかな凹凸を設けて波型部
11を形成する。一方、パイプ材の外周には前記
第1ピン部材1の雌ネジ部5と螺合する雄ネジ部
12を設ける。尚、この第2ピン部材2をパイプ
材と棒材に分ける必要はなく、また雄ネジ部12
の長さも適宜変更できる。
くさび3は同じく金属質で上記第2ピン部材2
の割溝9に打込まれ、拡開片10,10を押し開
くもので、2つの斜面13,13及び1つの端面
14をもつている。
本考案の補修ピンは上記した構成で、使用に際
しては第2図で示すように、筒材4の内部に切込
み部6を有する後端側から第2ピン部材2の雄ネ
ジ部12を一部螺合させて、第1ピン部材1内に
第2ピン部材2を挿着すると共に、第2ピン部材
2の後端の割溝9内にくさび3を挿入し、拡開片
10,10でくさび3を挾持させて組立る。勿
論、くさび3を挾持させてから第1ピン部材1と
第2ピン部材2とを螺合させてもよい。
いずれにしても、上記した状態では第1ピン部
材1と第2ピン部材2とが螺着し、第2ピン部材
2の後端にはくさび3が挾持されている。
上記した補修ピンを利用してコンクリート構造
体の外壁を補修するには、躯体aから外壁bが浮
き上つて隙間cが発生している部分に、外壁bか
ら躯体aに向けてドリルで盲孔dを穿設し、盲孔
dの内部の切粉などを清掃したのち、上記のよう
に組立た補修ピンをくさび3側から盲孔d内に挿
入する。この状態では第1ピン部材1の先端が盲
孔dの開口端eから突出するので、突出端をハン
マーなどで叩く。これにより、第1ピン部材1と
第2ピン部材2とは夫々の雌ネジ部5及び雄ネジ
部12で螺合しているので一体となつて盲孔d内
に突入し、くさび3の端面14が盲孔dの奥壁f
と衝突する。従つて第2ピン部材2の各拡開片1
0はくさび3の斜面13にそつて押し開かれ、盲
孔dの内周壁に拡開片10の波型部11が食込ん
で、第1ピン部材1、従つてこれと一体化してい
る第2ピン部材2も盲孔d内に強固に嵌着され
る。
この状態から更に第1ピン部材1の突出端を叩
くと、第2ピン部材2はこれ以上前進することが
できず、一方、第1ピン部材1は長い切込み部
6′,6′で拡径することができるので、第2ピン
部材2の雄ネジ部12上を第1ピン部材1の雌ネ
ジ部5が摺動しながら、第1ピン部材1のみが更
に前進する。従つて、第1ピン部材1の先端と外
壁面とが一致するまで第1ピン部材1を叩き込む
ことができ、補修ピンの全長を自由に調整するこ
とができる。
上記のようにして補修ピンの盲孔d内への嵌着
が完了したら、開口端eに接着剤15の注入用ノ
ズルを臨ませて、エポキシ樹脂、その他の材質か
らなる接着剤15を盲孔d内に高圧注入する。そ
して接着剤15は盲孔dの内部ばかりでなく、隙
間cまで充満して養生すると躯体aと外壁bとが
一体化する。
(考案の効果) 本考案の補修ピンは構造が簡単で、全長の調整
も一端を叩き込むというきわめて簡単な操作で可
能である。従つて、本考案の補修ピンによれば、
外壁から躯体に向けて穿設した盲孔の深さが異な
つても、1本の補修ピンで適正な長さにすること
ができるので、異なる長さの多種類のピンを補修
現場に用意する必要がなく、速やかに補修作業す
ることができる。
また、拡開片がくさびで拡開されて盲孔の内壁
に食い込むので、補修ピン全体が盲孔内に強固に
支持されているので、接着剤により躯体と外壁と
が確実に一体化し、外壁が剥離したり浮き上るこ
とがなく補修効果が著しく高い。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
分解した斜視図、第2図は組立た状態の縦断面
図、第3図は補修開始時の断面図、第4図は補修
途中の断面図、第5図は補修完了時の断面図であ
る。 1……第1ピン部材、2……第2ピン部材、3
……くさび、5……雌ネジ部、6……切込み部、
9……割溝、12……雄ネジ部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 筒材の内周面に雌ネジ部及び該筒材の一端に軸
    方向の切込み部を形成してなる第1ピン部材と、 円材の一方端に割溝を設けて拡開片を形成し、
    他端側の外周面には前記第1ピン部材の雌ネジ部
    と螺合する雄ネジ部を形成してなる第2ピン部材
    と、前記割溝に嵌入するくさびからなり、前記第
    1ピン部材は第2ピン部材の外周上を摺動可能で
    あることを特徴とするコンクリート構造体の補修
    ピン。
JP4598285U 1985-03-30 1985-03-30 Expired JPH0340991Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP4598285U JPH0340991Y2 (ja) 1985-03-30 1985-03-30

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JP4598285U JPH0340991Y2 (ja) 1985-03-30 1985-03-30

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Publication Number Publication Date
JPS61163853U JPS61163853U (ja) 1986-10-11
JPH0340991Y2 true JPH0340991Y2 (ja) 1991-08-28

Family

ID=30559963

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JP6564959B1 (ja) * 2019-02-18 2019-08-21 修 榎本 アンカーピン用キャップ

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JPS61163853U (ja) 1986-10-11

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