JP6564959B1 - アンカーピン用キャップ - Google Patents
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Abstract
Description
この図7において、アンカーピン15は、直径4mm、長さ30〜100mm程度のステンレス製のアンカーピンで、このアンカーピン15の基端部には、ローレット18付きのキャップ16を螺合している。
キャップ本体21と、このキャップ本体21の先端にアンカーピン15を連結するピン連結部25とを有し、前記キャップ本体21の基端部に、接着剤20を注入する接着剤注入口23を穿設し、この接着剤注入口23から前記キャップ本体21の外側に連通する接着剤吐出口24を穿設し、前記ピン連結部25の外周に複数個の流通溝27を形成したことを特徴とする。
前記接着剤注入口23の端面に化粧キャップ用凹部28を形成し、この化粧キャップ用凹部28に化粧キャップ30を被せてなることを特徴とする。
前記化粧キャップ30の内側に球状の係止片31を形成し、この係止片31に切り溝32を設けたことを特徴とする。
前記ピン連結部25に前記アンカーピン15を螺合する雌ねじ部26を形成したことを特徴とする。
コンクリート躯体における補修用の差し込み孔よりやや小さな径を有するキャップ本体と、このキャップ本体の先端部に形成され、前記差し込み孔と略同一径のピン連結部と、前記キャップ本体の基端部に形成され、前記差し込み孔の開口端に係止される大きさのフランジ部とを有し、前記ピン連結部に、内側にアンカーピンを螺合する雌ねじ部を形成するとともに、外側に長さ方向に複数の流通溝を形成し、前記フランジ部側から前記キャップ本体内に接着剤注入口を穿設し、この接着剤注入口から前記キャップ本体の外側に貫通し、前記流通溝に連通する複数個の接着剤吐出口を形成し、前記フランジ部の前記接着剤注入口に化粧キャップを嵌め込んでなるので、次の効果を有する。
(1)差し込み孔に圧入した接着剤が過不足なく注入でき、差し込み孔からの漏れを最小限にでき、壁面の接着剤による汚れの処理をなくすことができる。また、タイルとモルタルとの隙間やモルタルとコンクリート躯体の隙間に接着剤を確実に圧入することができる。
(2)前記接着剤注入口の端面に化粧キャップを被せたので、キャップ本体の基端部の接着剤注入口からの接着剤の漏れをなくし、かつ、壁面の美観をよくすることができる。
(3)前記ピン連結部に前記アンカーピンを螺合する雌ねじ部を形成したので、雄ねじを切ったアンカーピンに螺合するだけで接着剤注入口を有するアンカーピンとすることができる。
(4)接着剤注入口に注入ノズルをあてがい充填機器でエポキシ樹脂などの接着剤を圧入すると、接着剤は、キャップ本体の内部を通り接着剤吐出口から外側に吐出し、吐出した接着剤は、ピン連結部の外側の流通溝を通り、アンカーピンと差し込み孔の隙間を経て先端まで注入される。
(5)キャップ本体には、複数の接着剤吐出口が穿設され、ピン連結部には、外側に長さ方向に複数の流通溝が形成されているので、接着剤吐出口から吐出した接着剤は、この接着剤吐出口に近い流通溝を経てアンカーピンの外周の差し込み孔の隙間に押し出される。この接着剤の充填により差し込み孔内の空気は他の流通溝を経てキャップ本体側に戻り、フランジ部との接触部分から大気に放出される。差し込み孔の先端まで接着剤が充填されると、この差し込み孔から接着剤が接着剤吐出口に連通していない流通溝を経てこの流通溝に充填するとともに、モルタルとコンクリート躯体の隙間とタイルとモルタルの隙間などにも圧入され、さらに、キャップ本体の外周まで充填され、フランジ部の接触部分から漏れだしたら、差し込み孔と隙間に接着剤が充填されたこととなり、この時点で接着剤の注入を停止する。
前記フランジ部に、前記接着剤注入口に連通し、内側にドライバー係合溝を有する化粧キャップ用凹部を形成し、この化粧キャップ用凹部に、内側に係止片が突出し、外面に化粧面を形成した化粧キャップを嵌め込んでなるので、化粧キャップ用凹部の内側のドライバー係合溝にドライバーを差し込み、アンカーピンを差し込み孔内にねじ込みにより差し込むようにすることができる。
前記化粧キャップは、円盤状で、内側中央に球状の係止片が突出しており、この係止片には切り溝が形成され、係止片の突起部分が接着剤注入口内の係止凹部に係止して嵌め込まれるので、係止片は互いに近づく方向に折り曲げられながら接着剤注入口内に圧入し、係止片の突起部分が係止凹部に係止して嵌め込まれる。
前記化粧キャップの円盤状の化粧面は、フランジ部の全体にかぶさるような大きさにしたので、化粧面の外周縁の化粧していないフランジ部が外周に残ることがない。
図1において、アンカーピン用キャップ9は、キャップ本体21と、このキャップ本体21の先端部のピン連結部25と、基端部のフランジ部22とからなる。前記フランジ部22は、後述する差し込み孔14の開口端に係止するように、この差し込み孔14よりやや大きな径を有し、前記ピン連結部25は、前記差し込み孔14と略同一径d1を有し、内側に雌ねじ部26が形成され、外側に長さ方向に複数の流通溝27が形成されている。前記キャップ本体21は、前記差し込み孔14よりやや小さな径d2を有し、前記フランジ部22側から接着剤注入口23が穿設され、この接着剤注入口23は、キャップ本体21の外側に貫通する2個の接着剤吐出口24をもって連通している。この接着剤吐出口24は、キャップ本体21の外周面で前記流通溝27に連通している。
タイル12をモルタル11でコンクリート躯体10に貼着した壁面において、タイル12のモルタル11からの剥離やモルタル11とコンクリート躯体10の間の剥離による浮き上がりを補修するため、壁面に、直径5mmで、コンクリート躯体10に深さ30mm以上の差し込み孔14となるようにドリルで穿設する。
アンカーピン用キャップ9をエッジストッパー19付きのアンカーピン15に螺合連結して、差し込み孔14に接着剤20を注入することなく、打ち込む。このとき、エッジストッパー19の突起部が差し込み孔14の開口側に屈曲し、かつ、差し込み孔14の内径よりやや大きいので、エッジストッパー19付きのアンカーピン15は、エッジストッパー19が差し込み孔14の内壁に食い込みながら打ち込まれる。
Claims (4)
- コンクリート躯体における補修用の差し込み孔よりやや小さな径を有するキャップ本体と、このキャップ本体の先端部に形成され、前記差し込み孔と略同一径のピン連結部と、前記キャップ本体の基端部に形成され、前記差し込み孔の開口端に係止される大きさのフランジ部とを有し、前記ピン連結部に、内側にアンカーピンを螺合する雌ねじ部を形成するとともに、外側に長さ方向に複数の流通溝を形成し、前記フランジ部側から前記キャップ本体内に接着剤注入口を穿設し、この接着剤注入口から前記キャップ本体の外側に貫通し、前記流通溝に連通する複数個の接着剤吐出口を形成し、前記フランジ部の前記接着剤注入口に化粧キャップを嵌め込んでなることを特徴とするアンカーピン用キャップ。
- 前記フランジ部に、前記接着剤注入口に連通し、内側にドライバー係合溝を有する化粧キャップ用凹部を形成し、この化粧キャップ用凹部に、内側に係止片が突出し、外面に化粧面を形成した化粧キャップを嵌め込んでなることを特徴とする請求項1記載のアンカーピン用キャップ。
- 前記化粧キャップは、円盤状で、内側中央に球状の係止片が突出しており、この係止片には切り溝が形成され、係止片の突起部分が接着剤注入口内の係止凹部に係止して嵌め込まれることを特徴とする請求項1又は2記載のアンカーピン用キャップ。
- 前記化粧キャップの円盤状の化粧面は、フランジ部の全体にかぶさるような大きさにしたことを特徴とする請求項3記載のアンカーピン用キャップ。
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