JPH05325841A - 平板型表示装置及びその製造方法 - Google Patents

平板型表示装置及びその製造方法

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JPH05325841A
JPH05325841A JP13469692A JP13469692A JPH05325841A JP H05325841 A JPH05325841 A JP H05325841A JP 13469692 A JP13469692 A JP 13469692A JP 13469692 A JP13469692 A JP 13469692A JP H05325841 A JPH05325841 A JP H05325841A
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JP
Japan
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control electrode
spacer
electrode
electron beam
display device
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Pending
Application number
JP13469692A
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English (en)
Inventor
Fumio Yamazaki
文男 山崎
Toshibumi Nakatani
俊文 中谷
Kouji Katano
光詞 片野
Yuichi Moriyama
雄一 森山
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子ビ−ムを用いた平板型表示装置におい
て、表示装置内部のカソ−ドの熱による電子ビ−ム制御
電極の熱変形による色ずれ等の画像劣化を防止し、良好
な画質の平板型表示装置を提供することを目的とする。 【構成】 積層した電極を固定する固定ピン11の膨張
量を電極5、6、7、8、9とスペ−サ10の積層部の
膨張量より小さくし、加熱時の電極のゆるみを防止し、
積層電極の剛性をアップさせることにより、電極の局部
的熱変形を無くするものである。さらに、フェ−スガラ
ス1と電極間にあるポスト22を熱伝導率の小さい材料
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子ビ−ムを用いた平板
型表示装置とその製造方法に関し、特に平板型表示装置
の電極構成及び電極の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2に特願平2ー297962号に示さ
れた電極固定に関わる平板型表示装置の構成図を示す。
【0003】1は内面に蛍光体を含んだアノード2を形
成してなるフェースガラスで、金属製の背面容器3とは
接合材4で接合されて真空容器を形成している。5、
6、7、8、9は電子ビーム制御電極、10は各制御電
極を電気的に絶縁状態で所定間隔に維持するためのリン
グ状絶縁スペーサ、11は制御電極5上に植設された第
1の固定ピンで、制御電極9まで貫通し、その先端部を
溶融固定させて制御電極5、6、7、8、9をユニット
化固定している。固定ピン11はSUS304を用い電
極及びスペ−サ10より熱膨張係数の大きい材料で構成
していた。
【0004】12はスリーブ、13はスペーサ、14は
第2の固定ピンである。15はプレート。16は背面電
極。17は線状のカソード。18はカソード規制部材。
19は第3の固定ピンで制御電極8に植設し、背面電極
16の背後で固定保持している。20、21は絶縁スペ
ーサ。22は制御電極をささえる金属性ポストである。
カソード17からを加熱すると熱電子が放出され、制御
電極9、8、7、6、5を通過してアノードに衝突して
発光する構成である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の平板型表示装置
ではカソード17を約700℃程度に加熱して熱電子を
取り出し、その電子をアノードに衝突させるものである
が、真空容器内では電極の温度が上昇し、カソード17
に近接している制御電極9は約100度前後の温度上昇
となるが、カソード17から隔たっている制御電極5で
は上昇温度はやや低く、約20度程度の温度差が発生す
る。
【0006】又、固定ピン11も温度上昇し、固定ピン
の膨張係数が制御電極やスペ−サより大きい材料で構成
していたため、制御電極5の固定力が低下する。
【0007】一方、制御電極間では熱膨張差が発生し、
第1の固定ピン11は電極に接しているスペーサ10に
より電極の外側に傾けられる。このため、固定ピン11
は制御電極5に植設されているので、制御電極5は固定
ピン11が傾斜すると、図3に示すように電極に局部的
なうねりが生じる。このため、電子ビームの軌道が変化
してしまい、局部的色むらが発生し、画質上大きな問題
であった。
【0008】更に、上記の平板型表示装置では、カソ−
ドの熱が電極を支えるポスト22を通してフェ−スガラ
スに伝導され、フェ−スガラスが温度上昇し熱膨張す
る。ポスト22は金属であり、電極は熱膨張係数の小さ
いインバ−材を用い、フェ−スガラスはCRTガラスで
ある。電極の熱膨張量に対してフェ−スガラスの熱膨張
量が大きくなり、蛍光体に射突する電子ビ−ムのランデ
ィングは点灯初期に対し、長時間経過後では図4に示す
ようにランディング位置が内側にずれていく。このラン
ディングずれにより色むら等の画質劣化が発生する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題、即ちラ
ンディングずれによる色むら等の画質劣化を解決する手
段(第1の手段)として、積層した電極を固定するピン
の膨張量を電極、及び、スペ−サの積層時の熱膨張量よ
り熱膨張量の小さい材料で構成する。
【0010】あるいは、上記第1の課題を解決する第2
の手段として、積層した制御電極の組立前の熱処理温度
を変えてカソ−ドに近い電極程熱膨張係数が小さくなる
よう構成するものである。
【0011】上記第2の課題、即ちランディングずれに
よる色むら等の画質劣化を解決する手段として、制御電
極を支持するポストの材料を熱伝導率の小さい材料に変
更するものである。
【0012】
【作用】上記第1の課題に関して先ず説明する。第1の
課題を解決するための第1の手段では、電極の固定ピン
の膨張係数を制御電極とスペ−サの積層時の膨張係数よ
り小さい膨張係数にしているため、ピン、電極、スペ−
サが温度上昇しても、ピンの膨張量が小さいため、温度
上昇に伴い電極の固定力は上昇し、電極のゆるみは生じ
ない。このため、積層電極の剛性はアップし、温度上昇
により、カソ−ドに近い電極と離れた電極での膨張差に
よるピン部での変形力が発生してもピン部の積層電極の
剛性が大きいため電極の撓みが少なくなり、局部変形に
よる電子ビ−ムのランディングずれがなくなる。
【0013】上記第1の課題を解決するための上記第2
の手段では、圧延製造された電極の熱処理温度を、カソ
−ドの近い制御電極では低くして熱膨張係数を小さく
し、カソ−ドから離れた電極では熱処理温度を高くし
て、膨張係数を大きくする。このことにより、積層電極
の温度差による熱膨張量差をなくし電極固定ピン部の局
部変形を防止できる。
【0014】上記第2の課題を解決するための手段で
は、温度上昇したカソ−ド部、制御電極からの支持ポス
トを通しての熱伝導は小さくなり、フェ−スガラスの温
度上昇は低く抑えられ、フェ−スガラス、と制御電極間
の膨張差は無くなり、長時間点灯しても、電子ビ−ムの
ランディングずれによる色むらは生じなくなる。
【0015】
【実施例】図面を用いて本発明の実施例を説明する。図
1は本発明の平板型表示装置の断面図である。
【0016】1はフェ−スガラスでその内面に蛍光体を
含んだアノード2を形成している。材質はCRTガラス
を用いている。3は金属製の背面容器で接合材4で前記
フェースプレートに接合され、真空容器を形成してい
る。5、6、7、8、9は電子ビーム制御電極。制御電
極5、6、7、8、9は低膨張金属のインバ−材を用い
ている。制御電極は圧延材をエッチングにより加工形成
している。
【0017】インバ−材は圧延後、アニ−ル処理したも
のを再熱処理すると、熱膨張係数が増加する特性を示
す。又、熱処理温度が高いほど熱膨張係数の増加量が大
きい傾向を示す。電極の脱ガスのための熱処理は全て同
一温度または、カソ−ドに近い電極、例えば9、8、7
の電極の熱処理温度を6、5の電極の熱処理温度を低く
する。10はアルミナ等の絶縁材料からなるリング状の
スペ−サである。制御電極5は図2に示したものと同様
の非分割の面状電極である。制御電極6、7は短冊状に
分割した水平及び垂直偏向電極である。
【0018】カソードの熱による制御電極の温度上昇し
た場合、制御電極間で温度差が生じる。温度差はカソー
ドのパワーによって異なり、実験より温度差を測定した
うえで、電極周辺部での熱膨張量が制御電極5と制御電
極9とで同程度になるよう材料を選択する。カソードパ
ワーが25Wのときパネル内での制御電極の温度差は2
0℃程度である。
【0019】11は第1の固定ピンで制御電極5上に植
設され、制御電極9まで貫通し、先端部を溶融固定させ
て制御電極5、6、7、8、9、をユニット化固定して
いる。固定ピン11は低膨張のインバ−材、またはコバ
−ル材を用いている。いずれもスペ−サに使用している
アルミナ材と電極に用いたインバ−材の積層時の膨張量
より小さな材料である。
【0020】12はスリーブ、13はスペーサ、14は
第2の固定ピンである。第2の固定ピン14は固定ピン
11と同じ材質である。15はプレート。16は背面電
極。17は線状のカソード。18はカソード規制部材。
19は第3の固定ピンで制御電極8に植設し、背面電極
16の背後で固定保持している。20、21は絶縁スペ
ーサ。22は制御電極を支えるポストである。ポストの
材料は金属に比較して熱伝導の小さいアルミナ等の材料
を用いている。カソード17からを加熱すると熱電子が
放出され、制御電極9、8、7、6、5を通過してアノ
ードに衝突して発光する構成である。
【0021】
【発明の効果】以上で明らかにされたように、本発明は
電子ビーム制御電極を固定用ピンとリングスペーサを用
いて構成した表示装置の、電極間の温度上昇差による電
極の熱変形を防ぐために、電極固定ピンの熱膨張量を積
層電極の熱膨張量より小さくすることにより積層電極の
固定力を高め積層電極の剛性をアップさせ、上記制御電
極の局部熱変形を無くし、色むらの無い高画質な表示装
置を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の平板型表示装置の一実施例の構成を示
す要部断面図
【図2】従来の平板型表示装置の構成を示す要部断面図
【図3】従来の平板型表示装置の電極の熱変形状態図
【図4】従来の平板型表示装置における電子ビ−ムラン
ディング位置の変化の説明図
【符号の説明】 1 フェ−スガラス 2 アノ−ド 3 背面容器 5〜9 制御電極 11 固定ピン 16 背面電極 17 カソ−ド 22 ポスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森山 雄一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空容器の内部に線状の熱電子放射源と、
    電子ビ−ム通過孔を有する複数枚の電子ビーム制御電極
    と、電子ビ−ムの射突により発光する蛍光体からなるア
    ノ−ドとを有した表示装置であって、絶縁スペ−サを前
    記制御電極間に配設し、前記制御電極の一部或は全部と
    前記スペ−サとを貫通する固定用ピンにより前記制御電
    極と前記スペ−サとを積層固定する構成とし、前記固定
    用ピンの熱膨張量が前記制御電極と前記スペ−サの積層
    時の電極とスペ−サの膨張量より小さい熱膨張量になる
    材料で構成したことを特徴とする平板型表示装置。
  2. 【請求項2】真空容器の内部に線状の熱電子放射源と、
    電子ビ−ム通過孔を有する複数枚の電子ビーム制御電極
    と、電子ビ−ムの射突により発光する蛍光体からなるア
    ノ−ドとを有し、絶縁スペ−サを前記制御電極間に配設
    し、前記制御電極の一部或は全部と前記スペ−サとを貫
    通する固定用ピンにより前記制御電極と前記スペ−サと
    を積層固定する構成とした平板型表示装置の制御電極の
    製造方法であって、前記制御電極の脱ガス熱処理温度
    を、前記熱電子放射源に近い制御電極ほど熱処理温度を
    低くしたことを特徴とする平板型表示装置の製造方法。
  3. 【請求項3】真空容器の内部に線状の熱電子放射源と、
    電子ビ−ム通過孔を有する複数枚の電子ビーム制御電極
    と、電子ビ−ムの射突により発光する蛍光体からなるア
    ノ−ドとを有した表示装置であって、絶縁スペ−サを前
    記制御電極間に配設し、前記制御電極の一部或は全部と
    前記スペ−サとを貫通する固定用ピンにより前記制御電
    極と前記スペ−サとを積層固定する構成とし、前記固定
    用ピンの熱膨張量が前記制御電極と前記スペ−サの積層
    時の電極とスペ−サの膨張量より小さい熱膨張量になる
    材料で構成し、且つ、前記制御電極の脱ガス熱処理温度
    を同一にしたことを特徴とする平板型表示装置。
  4. 【請求項4】真空容器の内部に複数本有する線状の熱電
    子放射源と、電子ビ−ム通過孔を有する複数枚の電子ビ
    ーム制御電極と、電子ビ−ムの射突により発光する蛍光
    体からなるアノ−ドとを形成したフェ−スガラスと、前
    記制御電極及び前記熱電子放射源を保持し前記アノ−ド
    との間隔を保つ支持手段とを有する表示装置であって、
    前記支持手段を熱伝導率の小さい材料で構成したことを
    特徴とする平板型表示装置。
JP13469692A 1992-05-27 1992-05-27 平板型表示装置及びその製造方法 Pending JPH05325841A (ja)

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