JPH05325471A - 磁気記録容器 - Google Patents

磁気記録容器

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Publication number
JPH05325471A
JPH05325471A JP12514592A JP12514592A JPH05325471A JP H05325471 A JPH05325471 A JP H05325471A JP 12514592 A JP12514592 A JP 12514592A JP 12514592 A JP12514592 A JP 12514592A JP H05325471 A JPH05325471 A JP H05325471A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
magnetic recording
sulfate
thermoplastic resin
recording container
Prior art date
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Pending
Application number
JP12514592A
Other languages
English (en)
Inventor
Keizo Takahashi
敬蔵 高橋
Reiko Kurose
礼子 黒瀬
Takehiko Tojo
武彦 東城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP12514592A priority Critical patent/JPH05325471A/ja
Publication of JPH05325471A publication Critical patent/JPH05325471A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯電防止効果及び衝撃強度を充分に備えてい
る磁気記録容器を提供すること。 【構成】 本発明の磁気記録容器は、一般式:R−SO
3 - + (但しRはC8〜C20のアルキル基、Xはアル
カリ金属、アルカリ土類金属である。)で表されるアル
キルスルホン酸塩(AS)及び硫酸バリウムの混合物
(但し、混合比率〔AS/硫酸バリウム〕が0.5/
0.5〜0.95/0.05である。)を0.5〜10
重量%含む熱可塑性樹脂から成形されることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録容器に関するも
のであり、詳しくは、電気的性質が磁気記録媒体に適
し、且つ耐衝撃性に優れている磁気記録容器に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、磁気記録媒体はディスク、テープ
等の形態でハウジング(磁気記録容器)内に収納され、
ハウジング材には、熱可塑性樹脂が用いられる。このよ
うな熱可塑性樹脂は、安価で汎用性のあることから、ポ
リエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のオレ
フィン系樹脂、スチレン系樹脂、ポリアミド(PA)系
樹脂、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート
(PET)等のポリエステル系樹脂、ポリエーテル系樹
脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂(PC)等が用
いられている。また、スチレン系樹脂の電気特性、成形
性、透明性等の特質を生かして、耐熱性を付与したアク
リロニトリル/スチレン共重合物(AS)、更に強靱性
を付与したアクリロニトリル/ブタジエン/スチレン共
重合物(ABS)、また、ABS樹脂にPC等をブレン
ドして更に衝撃性及び耐熱性を加えたコポリマー等も既
に用いられている。更に、エンジニアリングプラスチッ
クであるポリアセタール(POM)、ポリフェニレンオ
キサイド(PPO)等もハウジングとして既に用いられ
ている。
【0003】ところで、上述のような熱可塑性樹脂をデ
ィスクカートリッジやテープカセットのハウジング材に
そのまま用いると、その壁は表面の電気抵抗が高く、摩
擦等が生じた場合に帯電して塵埃等の付着が見られ、そ
の汚れた壁面は磁気記録媒体への塵埃付着を容易にして
いる。そこで、その帯電を防止するため、上記熱可塑性
樹脂に界面活性剤(又は帯電防止剤)を練り込むこと等
が考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、界面活
性剤の添加、特にアルキルスルホン酸塩等の添加は帯電
防止効果が大きいものの、アキルスルホン酸塩自身は吸
湿性があり温度の高い時においてケーキングを起こし、
熱可塑樹脂に練り込み難くなるという問題がみられた。
そこで、シリカ等を併用する方法もあるが、このような
シリカの添加は樹脂自身の衝撃強度を低下するといった
問題が生じてきた。従って、本発明の目的は、帯電防止
効果及び衝撃強度を充分に備えている磁気記録容器を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を行った結果、熱可塑性樹脂に
特定の界面活性剤と硫酸バリウムを適宜量含ませること
により、上記課題を解決し得ることを知見したものであ
る。即ち、本発明は上記知見に基づいてなされたもの
で、一般式:R−SO3 - + (但しRはC8 〜C20
アルキル基、Xはアルカリ金属、アルカリ土類金属であ
る。)で表されるアルキルスルホン酸塩(AS)及び硫
酸バリウムの混合物(但し、混合比率〔AS/硫酸バリ
ウム〕が0.5/0.5〜0.95/0.05であ
る。)を0.5〜10重量%含む熱可塑性樹脂から成形
された磁気記録容器を提供することにより上記目的を達
成したものである。
【0006】
【作用】本発明によれば、上記アルキルスルホン酸塩と
硫酸バリウムとを適宜量混合し、そしてこの混合物を適
宜量含有させた熱可塑性樹脂を磁気記録容器として成形
すると、その容器の壁面の表面電気抵抗は低減し、その
壁面は塵埃などを引き付けるおそれが少なくなり、磁気
記録容器内の磁気記録媒体に塵埃等が付着しにくくな
る。また、上記容器自身はケーキングを起こすことなく
耐衝撃強度の低下がみられない成形物であり、その衝撃
強度を充分に維持する。
【0007】
【実施の態様及び実施例】以下、本発明に係る磁気記録
容器の好ましい実施の態様を説明する。本発明に係る磁
気記録容器は、一般式:R−SO3 - + (但しRはC
8 〜C 20のアルキル基、Xはアルカリ金属、アルカリ土
類金属である。)で表されるアルキルスルホン酸塩(A
S)及び硫酸バリウムの混合物(但し、混合比率〔AS
/硫酸バリウム〕が0.5/0.5〜0.95/0.0
5である。)を0.5〜10重量%含む熱可塑性樹脂か
ら成形されたものである。
【0008】上記アルキルスルホン酸塩(AS)は、そ
の構造がR−SO3 - + の一般式で表され、Rは炭素
数がC8 〜C20の範囲にあるアルキル基、好ましくはC
10〜C14の範囲にあるアルキル基である。また、Xはア
ルカリ金属、アルカリ土類金属等を使用することがで
き、特にナトリウム、カリウム等の1価のアルカリ金属
を使用することができ、具体的に使用される好ましいも
のとしてはナトリウムである。
【0009】硫酸バリウムは、通常フィラーとして用い
られる程度のものであれば充分であり特に純度や精製法
等に制限はされない。上記アルキルスルホン酸塩と硫酸
バリウムとの混合比率(AS/BaSO4 )は0.5/
0.5〜0.95/0.05、特に0.7/0.3〜
0.9/0.1であることが好ましい。上記比率の範囲
を外れて硫酸バリウム量が多くなると、成形品の帯電防
止効果が小さくなるおそれがあり、上記比率の範囲を外
れて硫酸バリウム量が少なくなると、ケーキング発生の
可能性が大きくなるおそれがある。
【0010】上記熱可塑性樹脂には、オレフィン系樹
脂、スチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル
系樹脂、ポリエーテル系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビ
ニル系樹脂等を挙げることができるがこれらに制限され
るものではない。これらの樹脂はホモポリマーであって
もよく、もしくはこれらのコポリマー(共重合物)であ
ってもよく、更にはこれらのブレンド物であってもよ
い。熱可塑性樹脂は、特に耐衝撃性のあるものが望まし
く、共重合物としては、スチレン系モノマーとアクリル
系モノマーとの共重合物、又はスチレン系モノマーとア
クリル系モノマーとジオレフィンとの共重合物が挙げら
れ、特に従来から汎用されているアクリロニトリル/ス
チレン系共重合物(AS系樹脂)、及びアクリロニトリ
ル/ブタジエン/スチレン系共重合物(ABS系樹脂)
が好ましい。スチレン系モノマーとしては、スチレン、
メチルスチレン、エチルスチレン等を挙げることがで
き、ジオレフィンとしては、炭素数4以上の共役ジエン
系のものを挙げることができる。これらの樹脂には耐衝
撃性を高めるなど改質の為に更に、上記PC系樹脂及び
その他のポリマーをブレンドすることもできる。また、
耐衝撃性のあるホモポリマーとしては、ポリアミド、ポ
リカーボネート、ポリアセタール(POM)、ポリフェ
ニレンオキサイド(PPO)、ポリサルホン、ポリフェ
ニレンサルファイド等が挙げられる。このような熱可塑
性樹脂の中でも、特にポリカーボネート、ABS、又は
これらの樹脂とのブレンド物等が好ましい。
【0011】上記混合物は、熱可塑性樹脂中に0.5〜
10重量%、特に1〜8重量%含まれていることが好ま
しい。混合物の含有量が上記範囲を下回るときは、成形
された磁気記録容器壁の表面の電気抵抗が充分に下がら
ない。また、上記範囲を上回ると、熱可塑性樹脂と混合
物との相溶関係から、成形品の特性が低下するおそれが
ある。
【0012】本発明に係る磁気記録容器の成形法として
は、それ自体公知の方法が容器の使用目的、樹脂の性質
に応じて適宜に選択することができる。例えば、射出成
形、押出成形、吹込成形、真空成形、又は粉末成形等を
適宜に使用することができる。尚、上記熱可塑性樹脂の
成形性、加工性、又は成形品の商品価値等を高めるため
に、既に公知の強化剤、充填剤、滑剤、安定剤、顔料、
発泡剤等を熱可塑性樹脂に適宜に含有させることは、本
発明の実施の態様の範囲内である。
【0013】以下に実施例及び比較例を示す。しかし、
本発明は以下に示す実施例に限られるものではない。実
施例サンプル及び比較例サンプル成形品を下記の成分で
作成した。 サンプル1(比較例):ポリカーボネート/ABS(ブ
レンド樹脂:バイブレンドT−64MN、バイエル社
製)を100重量%使用して射出成形によりサンプルを
得た。 サンプル2(比較例):上記ポリカーボネート/ABS
を96重量%、RSO3Na(R:C12)を3重量%、
シリカを1重量%のブレンド物を使用して射出成形によ
りサンプルを得た。 サンプル3(比較例):上記ポリカーボネート/ABS
を92重量%、RSO3Na(R:C12)を4重量%、
シリカを4重量%ブレンド物を使用して射出成形により
サンプルを得た。 サンプル4(実施例):上記ポリカーボネート/ABS
を96重量%と、RSO 3 Na(R:C12)を3重量
%、BaSO4 を1重量%のブレンド物を使用して射出
成形によりサンプルを得た。 サンプル5(実施例):上記ポリカーボネート/ABS
を92重量%と、RSO 3 Na(R:C12)を4重量
%、BaSO4 を4重量%のブレンド物を使用して射出
成形によりサンプルを得た。
【0014】上記サンプルの成形後、45日目の温度2
3℃、湿度50%の条件下に於ける表面抵抗とオネスト
メーターによる飽和帯電圧と灰付着試験(集めたたばこ
の灰に成形品を近づけて、成形品に灰が付着するかどう
かの評価試験)とをした。尚、灰付着試験は、成形品を
布等で10往復摩擦した後の条件とした。また、練込時
のケーキングの有無、及びアイゾット衝撃試験(ノッチ
付き)による衝撃強度を測定した。結果を下表1に示し
た。
【0015】
【表1】
【0016】
【発明の効果】本発明に係る磁気記録容器は、上記アル
キルスルホン酸及び硫酸バリウムを適宜に含む熱可塑性
樹脂から成形されるので、帯電防止効果及び衝撃強度を
充分に備えている。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式:R−SO3 - + (但しRはC
    8 〜C20のアルキル基、Xはアルカリ金属、アルカリ土
    類金属である。)で表されるアルキルスルホン酸塩(A
    S)及び硫酸バリウムの混合物(但し、混合比率〔AS
    /硫酸バリウム〕が0.5/0.5〜0.95/0.0
    5である。)を0.5〜10重量%含む熱可塑性樹脂か
    ら成形された磁気記録容器。
JP12514592A 1992-05-18 1992-05-18 磁気記録容器 Pending JPH05325471A (ja)

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JP12514592A JPH05325471A (ja) 1992-05-18 1992-05-18 磁気記録容器

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JP12514592A JPH05325471A (ja) 1992-05-18 1992-05-18 磁気記録容器

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JPH05325471A true JPH05325471A (ja) 1993-12-10

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ID=14902983

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JP12514592A Pending JPH05325471A (ja) 1992-05-18 1992-05-18 磁気記録容器

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100551456B1 (ko) * 1996-10-07 2006-05-23 소니 가부시끼 가이샤 디스크카트리지및그제조방법

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