JPH05325361A - カートリッジ・オートチェンジャ - Google Patents

カートリッジ・オートチェンジャ

Info

Publication number
JPH05325361A
JPH05325361A JP4129029A JP12902992A JPH05325361A JP H05325361 A JPH05325361 A JP H05325361A JP 4129029 A JP4129029 A JP 4129029A JP 12902992 A JP12902992 A JP 12902992A JP H05325361 A JPH05325361 A JP H05325361A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cartridge
magazine
magnetic tape
case
auxiliary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4129029A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroki Takahara
弘樹 高原
Mikio Mishiro
幹夫 三代
Hideki Ando
英樹 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Anritsu Corp
Original Assignee
Anritsu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Anritsu Corp filed Critical Anritsu Corp
Priority to JP4129029A priority Critical patent/JPH05325361A/ja
Publication of JPH05325361A publication Critical patent/JPH05325361A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 情報処理システムの一つの端末機として1台
の磁気テーブ駆動装置9へ必要なカートリッジ1を自動
的に装着し、かつアクセス処理が終了すると自動的に取
外し、操作者におけるカートリッジ交換の作業負担を軽
減し、システム全体の処理能率を向上する。 【構成】 ハンド機構19,カートリッジ挿脱機構20
およびカートリッジ移動機構を設け、予め必要とする情
報を記憶した複数のカートリッジ1をマガジン12に収
納してこのマガジン全体をセットするのみで、ホストコ
ンピュータからの指令によって、自動的に必要とするカ
ートリッジ1が磁気テープ駆動装置9に装着され、この
カートリッジ1に対するアクセス処理が終了すると、自
動的にマガジン12内の元のラックに戻すことを可能に
している。また、補助の1個のカートリッジ14をマガ
ジン12とは別にケース13内にセット可能としてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数のカートリッジを収
納したマガジンから必要なカートリッジを抜出して磁気
テープ駆動装置へ自動的に装着し、磁気テープ駆動装置
におけるアクセスが終了すると、マガジンの元のラック
へ自動的に戻すカートリッジ・オートチェンジャに関す
る。
【0002】
【従来の技術】アメリカ合衆国規格(ANSI)によっ
て定められているコンピュータデータ等のデータ記憶媒
体としての1/4 インチのカートリッジは図8に示す構成
を有する。すなわち、このカートリッジ1において、一
対のリール2a,2b間に1/4インチ幅の磁気テープ3
が巻回されており、各リール2a,2bはキャプスタン
4と一対のテンションリール5a,5b間に張設された
駆動ベルト6にて回転させられる。すなわち、ケースに
穿設された切欠窓7を介してキャプスタン4を一定速度
で回転駆動すると、磁気テープ3が一定速度でリール2
a,2b間を搬送される。そして、ケースの切欠窓7側
の側面には磁気ヘッドを磁気テープ3に当接するための
アクセスドア8が設けられている。
【0003】このような構成のカートリッジ1の磁気テ
ープ3をアクセスする磁気テープ駆動装置として、図8
に示す磁気テープ駆動装置9が提唱されている(特開平
3−280244号公報)。
【0004】この磁気テープ駆動装置9はカートリッジ
1をケース10内の奥の既定位置まで自動的に引込むカ
ートリッジ自動装着機構を備えている。すなわち、ケー
ス10の前面10aにカートリッジ1の挿入口11が形
成されており、カートリッジ1が図中矢印A方向にその
長尺方向を挿入口11へ挿入される。そして、先端部分
1aがケース10内の所定位置まで挿入されると、前記
カートリッジ自動装着機構が起動して、カートリッジ1
が規定位置まで引込まれる。同時に、この自動装着動作
に合わせて、アクセスドア8が開放され、ケース10内
に設けられた磁気ヘッドが磁気テープ3に当接すると共
に、駆動モータに連結するキャプスタンローラがキャプ
スタン4に圧接される。その結果、キャプスタン4が回
転し、磁気テープ3が搬送され、磁気ヘッドでもって磁
気テープ3をアクセスできる。
【0005】なお、この磁気テープ駆動装置9は、アン
ロード信号を受けるとカートリッジ自動装着機構を逆に
動作させ、カートリッジ1をケース10内の奥の既定位
置から排出位置までイジェクトする。
【0006】そして、通常、磁気テープ駆動装置9は情
報処理システムに一つの端末機として組込まれる。した
がって、ホストコンピュータからの指令によって、磁気
テープ3に対するアクセスが実施される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、ホス
トコンピュータに対して入出力する各種データを、通常
のオープンリール型の磁気テープではなくて、図8に示
すカートリッジ1の磁気テープ3に記憶することによっ
て、従来のオープンリール型の磁気テープに比較して、
その取扱いが飛躍的に簡素化される。
【0008】しかし、1個のカートリッジ1に記憶でき
る情報量には一定の限界があるので、この限界を越える
大量のデータ処理を実行する場合や、大量のプログラム
データをホストコンピュータにロードする場合には、頻
繁にカートリッジ1を交換する必要がある。このカート
リッジ1の交換作業は操作員が行っていたので、情報処
理システム全体としての情報処理能率が低下する。
【0009】また、カートリッジ1からプログラムデー
タと処理データとを供給する場合であって、かつ、例え
ばプログラムデータのデータ容量が多くて、このプログ
ラムデータを記憶する場合に複数のカートリッジ1が必
要であり、また、同一プログラムデータを頻繁にアクセ
スする必要がある場合がある。一方、処理データにおい
ては、ホストコンピュータにおけるデータ処理過程で、
一旦カートリッジの処理データに対するアクセスを実施
すると、同一処理データに対しては再度アクセスする必
要がない場合が一般的である。
【0010】したがって、このように、データ種類の異
なる複数のカートリッジに記憶された各データを1台の
磁気テープ駆動装置でもってアクセスすることは操作員
にとって非常に繁雑であり、誤操作の発生確率が高くな
る。
【0011】このような不都合を解消するためには、多
数の磁気テープ駆動装置9を情報処理システムに組込め
ばよいが、この場合、システム全体の製造費が上昇する
問題が生じる。
【0012】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、予め必要とする情報を記憶した複数のカー
トリッジをマガジンに収納してこのマガジンをケース内
にセットし、かつ補助の1個のカートリッジをマガジン
とは別にケース内にセットするのみで、ホストコンピュ
ータからの指令によって、自動的に必要とするカートリ
ッジが磁気テープ駆動装置に装着され、操作員のカート
リッジ交換作業の負担を軽減できると共に、システム全
体の処理能率を大幅に向上でき、かつシステム全体の信
頼性を向上できるカートリッジ・オートチェンジャを提
供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に本発明のカートリッジ・オートチェンジャは、それぞ
れ磁気テープが組込まれた複数のカートリッジが収納さ
れるマガジンと、ケースと、このケース内に設けられる
と共に、ケースの前方に引出され、マガジンをケース内
に収納するためのドロワーと、ケース内における収納さ
れたマガジンとは別の位置に形成され、ケース外に連通
された補助カートリッジ収納部と、ケース内に設けら
れ、前面にカートリッジの挿入口が形成され、挿入口に
挿入されたカートリッジの磁気テープに対するアクセス
を行う磁気テープ駆動装置と、マガジン,補助カートリ
ッジ収納部に収納された各カートリッジ及び磁気テープ
駆動装置に挿入されたカートリッジを挟持するハンド機
構と、このハンド機構を搭載し、ハンド機構をマガジン
前面、補助カートリッジ収納部前面及び磁気テープ駆動
装置前面に対して前後方向に移動させるカートリッジ挿
脱機構と、このカートリッジ挿脱機構をマガジン前面、
補助カートリッジ収納部前面及び磁気テープ駆動装置前
面に沿って移動させるカートリッジ移動機構とを備えた
ものである。
【0014】
【作用】このように構成されたカートリッジ・オートチ
ェンジャであれば、例えば情報処理システムにおいて一
連のデータ処理を実施するに必要なプログラムデータを
記憶した複数のカートリッジをマガジンの所定ラックに
収納して、このマガジンをドロワー内に置いて、ドロワ
ーをケース内に押し込めば、マガジンはケース内の所定
位置にセットされる。また、例えば処理データが記憶さ
れた1個の補助(エキストラ)のカートリッジをマガジ
ンとは別にケース内に設けられた補助カートリッジ収納
部にケース外からセットする。
【0015】以上のマガジン及び補助のカートリッジの
ケース内へのセット作業が終了すると、ホストコンピュ
ータを起動するか又はレディ信号を送出する。すると、
ホストコンピユータからの指令によって、カートリッジ
移動機構が起動して、ハンド機構を搭載したカートリッ
ジ挿脱機構を、マガジン前面又は補助カートリッジ収納
部前面における指定されたカートリッジに対向する位置
へ移動させる。
【0016】その後、カートリッジ挿脱機構によってハ
ンド機構が指定されたカートリッジ近傍位置まで前進さ
れる。そして、ハンド機構が該当カートリッジを挟持す
る。カートリッジ挿脱機構によって該当カートリッジを
挟持した状態のハンド機構を後退させる。
【0017】カートリッジがマガジン又は補助カートリ
ッジ収納部から引出されると、カートリッジ移動機構を
駆動して、カートリッジを挟持した状態のハンド機構を
搭載したカートリッジ挿脱機構を、磁気テープ駆動装置
の挿入口に対向する位置へ移動させる。
【0018】そして、カートリッジ挿脱機構によってハ
ンド機構を前進させると、カートリッジは挿入口から磁
気テープ駆動装置内へ挿入される。
【0019】磁気テープ駆動装置からカートリッジを引
出してマガジンの元のラック又は補助カートリッジ収納
部へ戻す動作は、前述した動作の逆動作である。
【0020】また、マガジンをケース内にセットした状
態で補助カートリッジ収納部にセットされた例えば処理
データを記憶したカートリッジのみを他の処理データが
記憶された他のカートリッジに交換が可能である。すな
わち、処理データのカートリッジのみを頻繁に交換でき
る。
【0021】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を用いて説明す
る。
【0022】図1は実施例のカートリッジ・オートチェ
ンジャの外観図である。なお、この実施例装置に用いる
カートリッジ及び磁気テープ駆動装置は図8で示したカ
ートリッジ1及び磁気テープ駆動装置9と同一構成であ
る。
【0023】ほぼ直方体状に形成されたマガジン12に
は上下方向に10段のラック12aが形成されており、
各ラック12aに水平方向に1個のカートリッジ1が長
手方向に挿入される。よって、このマガジン12には合
計10個のカートリッジ1を収納可能である。
【0024】カートリッジ・オートチェンジャのケース
13前面にマガジン12をケース13内へ収納するため
のドロワー13aが設けられている。なお、マガジン1
2は、各カートリッジ1の露出側がドロワー13aの奥
側に向くように、ドロワー13aの床に装着される。
【0025】ケース13の上面には、1枚の補助(エキ
ストラ)のカートリッジ14をケース13内に形成され
た図4に示す補助カートリッジ収納部14aに挿入する
ためのカバー13bが取付けられている。このカバー1
3bは、図4に示すように、上方に回動可能である。そ
して、操作員は、カバー13bを手動で開いて、カート
リッジ14を補助カートリッジ収納部14aの所定位置
にセットする。
【0026】さらに、ケース13の前面上部には操作パ
ネル13cが設けられている。この操作パネル13cに
は、電源スイッチ,ホストコンピュータに準備終了を示
すレディ信号を送出する起動キー,このカートリッジ・
オートチェンジャの状態を表示する表示部等が設けられ
ている。
【0027】図3は、ドロワー13aによってマガジン
12がケース13内の所定位置にセットされ、かつ、補
助(エキストラ)のカートリッジ14が補助カートリッ
ジ収納部14aの所定位置にセットされた状態における
カートリッジ・オートチェンジャの内部構成を示す斜視
図であり、図4は同一状態におけるケース13の側面を
取外した断面模式図である。
【0028】図3及び図4において、ケース13の底壁
近傍に磁気テープ駆動装置9が配設されており、この磁
気テープ駆動装置9の上方位置にドロワー13aに支持
されたマガジン12が位置する。そして、このマガジン
12の上方に形成された補助カートリッジ収納部14a
にカバー13bを開けて挿入され補助(エキストラ)の
カートリッジ14がセットされている。マガジン12の
前面12b位置と,補助カートリッジ収納部14aの前
面位置と、挿入口11が形成された磁気テープ駆動装置
9の前面10a位置とは一致している。
【0029】ケース13内の両側壁近傍の上端位置及び
下端位置にそれぞれプーリー15a,15b,16a,
16bが取付けられており、この各プーリー15a,1
5b,16a,16bにベルト17a,17bが張設さ
れている。そして、ベルト17aはプーリー15bを介
して移動モータ18にて駆動される。プーリー15bと
プーリー16bとは連結されており、移動モータ18に
よりベルト17a,17bは連動して動く。ベルト17
a,17bの中途位置には図6に示すハンド機構19を
搭載したカートリッジ挿脱機構20が支持部材20a,
20bを介して固定されている。
【0030】また、ケース13内の両側壁近傍にL字型
ガイド板21及びガイド軸22が取付られている。そし
て、前記カートリッジ挿脱機構20はガイドローラ21
a及びガイド軸受22aによって前記L字型ガイド板2
1及びガイド軸22に支持されている。したがって、移
動モータ18を駆動すると、カートリッジ挿脱機構20
がL字型ガイド板21及びガイド軸22にガイドされな
がら、マガジン12の前面12b,補助カートリッジ収
納部14aの前面,及び磁気テープ駆動装置9の前面1
0aに沿って上下移動する。また、カートリッジ挿脱機
構20の上下移動位置はケース13内の側壁近傍に配設
された一定間隔でスリットが穿設された目盛板23とカ
ートリッジ挿脱機構20側に取付けられ光電素子からな
る上下位置センサ23aでもって検出される。
【0031】したがって、移動モータ18及びベルト1
7a,17bはカートリッジ挿脱機構20を上下移動さ
せるカートリッジ移動機構を構成する。
【0032】図6は前記カートリッジ挿脱機構20の概
略構成を示す斜視図である。ベース板24のマガジン1
2側及び反対側に折曲部24a,24bが形成されてい
る。折曲部24a,24b相互間の距離はカートリッジ
1の長尺方向の距離より若干長い距離に設定されてい
る。マガジン12の前面12bに対向する折曲部24a
にカートリッジ1,14が挿脱される窓24cが穿設さ
れている。また、ベース板24上には、カートリッジ
1,14の前進動作及び後退動作をガイドするガイド板
25が貼付けられている。
【0033】ベース板24の一方の側辺には前述したガ
イド軸22にガイドされるガイド軸受22aが取付けら
れ、他方の側辺には前述したL字型ガイド板21にガイ
ドされるローラ21aが取付けられている。また、ベル
ト17a,17bを固定する支持部材20a,20bが
取付けられている。
【0034】互いに対向する折曲部24a,24b相互
間にねじが刻設された駆動軸26とガイド軸27が取付
けられている。そして、駆動軸26はベルト26aを介
して折曲部24bに取付けられた挿脱モータ26bによ
って回転駆動される。
【0035】折曲部24a,24b相互間にこの折曲部
24a,24bに平行するハンド機構19のフレーム2
8が配設されている。そして、このフレーム28は駆動
軸26とガイド軸27によって、各軸26,27方向に
移動可能に支持されている。具体的には、挿脱モータ2
6bを駆動すると、フレーム28はカートリッジ1,1
4の挿脱方向に移動する。
【0036】フレーム28の下方は前記カートリッジ
1,14が自由に移動可能である。フレーム28の両側
にはL字型形状を有した挟持アーム29a,29bの上
端が回動自在に軸支されている。L字型形状の各挟持ア
ーム29a,29bの先端部は折曲部24a側に伸びて
おり、その各先端の互いに対向する部分にゴムが貼付ら
れた当接部30a,30bが形成されている。
【0037】各挟持アーム29a,29bの中間位置に
は回動アーム31a,31bの一端が枢支されている。
この各回動アーム31a,31bの他端は共通して1本
の上下移動軸32に連結されている。この上下移動軸3
2は回動モータ33の軸に固定された回動ピン33aに
て上下方向に移動制御される。さらに、各挟持アーム2
9a,29bはコイルばね34にて当接部30a,30
bが内側方向に移動するようように付勢されている。
【0038】図7(a)(b)はハンド機構19の動作
を示す模式図である。カートリッジ1,14を解放する
場合は、図7(a)に示すように、回動モータ33を反
時計方向に回動する。すると、回動ピン33aが反時計
方向に回動して、上下移動軸32が下方へ移動する。そ
の結果、各回動アーム31a,31bの上下移動軸32
側端が下方に移動し、各挟持アーム29a,29bはコ
イルばね34の弾性力に抗して外側に回動する。よっ
て、先端の当接部30a,30bが外側に移動して、カ
ートリッジ1,14を解放する。
【0039】カートリッジ1,14の側面を挟持する場
合は、図7(b)に示すように、回動モータ33を時計
方向に回動する。すると、回動ピン33aが時計方向に
回動して、上下移動軸32の下方への規制が解除され、
コイルばね34の弾性力によって、各回動アーム31
a,31bの上下移動軸32側端が上方に移動する。各
挟持アーム29a,29bはコイルばね34の弾性力に
て回動して、先端の当接部30a,30bが内側に移動
してカートリッジ1,14の側面を挟持する。
【0040】さらに、図6に示すカートリッジ挿脱機構
20におけるガイド板25の両側面にはL字型のガイド
棒25a,25bの一端が枢支されている。そして、こ
のガイド棒25a,25bはばね部材25cによって、
先端が上方に回動する方向に付勢されている。そして、
図6に示すように、ハンド機構19がマガジン12,補
助カートリッジ収納部14a,磁気テープ駆動装置9方
向へ前進している状態においては、ガイド棒25a,2
5bはフレーム28の下端に当接しているので、先端が
ガイド板25の上面から大きくはみ出ることはない。し
かし、ハンド機構19が折曲部24b方向へ後退する
と、ガイド棒25a,25bは解放されて、ばね部材2
5cの弾性力により、先端がガイド板25の上面から上
方へ大きく出る。
【0041】したがって、ハンド機構19がカートリッ
ジ1,14の側面の後端部のみを挟持した状態におい
て、カートリッジ1の先端が左右に移動してガイド板2
5から外れようとすると、このガイド棒25a,25b
に当接して、それ以上カートリッジ1,14が左右に移
動することはない。すなわち、この一対のガイド棒25
a,25bはガイド板25上におけるカートリッジ1の
姿勢を常に一定の基準範囲に維持する機能を有する。
【0042】図2はこのカートリッジ・オートチェンジ
ャの電気的構成を示すブロック図である。例えばマイク
ロコンピュータで構成されたオートチェンジャ制御部3
5は、操作パネル13cからの操作員による指示および
外部のホストコンピュータからの指示によって、前記各
モータ18,26b,33を駆動制御する。また、磁気
テープ駆動装置9にはホストコンピュータからのアクセ
ス指令が入力される。磁気テープ駆動装置9およびオー
トチェンジャ制御部35には電源回路36から駆動電源
が供給される。
【0043】オートチェンジャ制御部35は図5に示す
ように構成されている。各種制御を実施するCPU37
に、バスライン38を介して、制御プログラムを記憶す
るROM39,各種可変データを記憶するRAM40,
例えばステッピングモータで形成された前述した各モー
タ18,26b,33を駆動制御するモータ駆動回路4
1,前記上下位置センサ23a,操作パネル13cおよ
び外部のホストコンピュータとの間で情報交換を行うた
めのインタフェース42等が接続されている。
【0044】このように構成されたカートリッジ・オー
トチェンジャの動作を説明する。
【0045】先ず、情報処理システムのホストコンピュ
ータが一連の処理を実行するのに必要な各種情報が記録
された各カートリッジ1をマガジン12内の指定された
各ラックに収納し、そのマガジン12をドロワー13a
にセットし、このドロワー13aをケース13内に押込
む。そして、必要に応じて、別種類のデータが記録され
た補助(エキストラ)のカートリッジ14をカバー13
aを開けて補助カートリッジ収納部14aにセットす
る。
【0046】以上の準備作業が終了すると、操作パネル
13cの起動キーを押して、ホストコンピュータへレデ
ィ信号を送出させる。ホストコンピュータからカートリ
ッジ1の番号(マガジン12のラック番号)を指定した
ロード要求が入力される。
【0047】すると、CPU37はROM40の制御プ
ログラムに従って、移動モータ18を起動して、指定さ
れたカートリッジ1に対向する位置へカートリッジ挿脱
機構20を移動させる。具体的には、上下位置センサ2
3aの検出信号にてその上下位置を制御する。
【0048】次に、回動モータ33を駆動して、ハンド
機構19の挟持アーム29a,29bの当接部30a,
30bを広げる。次に、挿脱モータ26bを駆動して、
ハンド機構19を前進させて、当接部30a,30bが
カートリッジ1の後端部に達した時点で、回動モータ3
3を逆転して、当接部30a,30bでカートリッジ1
の側面を挟持する。
【0049】挿脱モータ26bを逆転して、ハンド機構
19の後端が折曲部24bに当接する直前まで後退させ
る。その結果、カートリッジ1はマガジン12のラック
から引出され、カートリッジ後端がガイド板25のほぼ
中央位置まで移動する。次に、回動モータ33を駆動し
て、当接部30a,30bを広げて、カートリッジ1を
ハンド機構19から解放する。そして、その当接部30
a,30bを広げた状態で、挿脱モータ26bを駆動し
て、ハンド機構19をマガジン12方向へ所定距離前進
させる。そして、前進させた状態で、ハンド機構19で
もってカートリッジ1の長尺方向のほぼ中間位置の側面
を挟持する。カートリッジ1のほぼ中間位置を挟持した
ハンド機構19を再度、後退させて、カートリッジ1全
体をマガジン12から引出す。
【0050】次に、移動モータ18を駆動して、カート
リッジ1を挟持したハンド機構19を搭載したカートリ
ッジ挿脱機構20を磁気テープ駆動装置9の挿入口11
の対向位置まで移動させる。そして、ハンド機構19を
前進させて、カートリッジ1を磁気テープ駆動装置9の
挿入口11へ挿入する。この場合、最初、ハンド機構1
9はカートリッジ1の中途位置を挟持しているので、カ
ートリッジ1を2回に別けて掴みなおして、このカート
リッジ1を磁気テープ駆動装置9内の所定位置まで挿入
する。
【0051】カートリッジ1を所定位置まで挿入する
と、磁気テープ駆動装置9は装置内の既定位置までカー
トリッジ1を自動的に引込み磁気テープ3に対するアク
セスを可能にする。
【0052】その後、ハンド機構19を所定位置まで後
退させて、ホストコンピュータによるカートリッジ1に
対するアクセス処理が終了するのを待つ。
【0053】磁気テープ駆動装置9を用いたこのカート
リッジ1に対するアクセス処理が終了すると、カートリ
ッジ1は自動的にイジェクトされて、その後端部が挿入
口11から露出する。よって、ハンド機構19にて挿入
口11から露出したカートリッジ1の側面の後端部を挟
持して、ハンド機構19を後退させる。
【0054】これ以降の動作は、カートリッジ1をマガ
ジン12から引き抜く動作と同じであるので説明を省略
する。また、補助(エキストラ)のカートリッジ14に
対するアクセス要求がホストコンピュータから入力され
た場合も、カートリッジ移動機構でもってハンド機構1
9を搭載したカートリッジ挿脱機構20を補助カートリ
ッジ収納部14aの前面位置へ移動させることによっ
て、前述したマガジン12に収納された各カートリッジ
1に対する動作と全く同じ動作を実施する。
【0055】このように構成されたカートリッジ・オー
トチェンジャであれば、操作員が各カートリッジ1を磁
気テープ駆動装置9に装着したり、装着されたカートリ
ッジ1を交換する必要がないので、情報処理システム全
体の処理能率を大幅に向上できる。また、複数台の磁気
テープ駆動装置9を設ける必要がないので、システム全
体の製造費を低減できる。
【0056】さらに、このカートリッジ・オートチェン
ジャが端末機として組込まれた情報処理システムにおい
て一連の情報処理に必要なプログラムデータのデータ量
が多くて複数のカートリッジに分散記録され、1回の処
理動作でデータ処理される処理データのデータ量が1個
のカートリッジに記憶ており、同一種類の処理データが
複数存在する場合を想定する。
【0057】この場合、プログラムデータを記憶した複
数のカートリッジ1をマガジン12の各ラック12aに
収納して、このマガジン12をドロワー13aを用いて
ケース13内にセットする。そして、処理データを記録
したカートリッジを補助(エキストラ)のカートリッジ
14として、ケース13のカバー13bを開けて補助カ
ートリッジ収納部14aへセットする。
【0058】そして、ホストコンビュータを起動すれ
ば、ホストコンピュータはマガジン12に収納されてい
る各カートリッジ1に記憶されているプログラムデータ
の一部または全部を読込んでデータ処理を開始する。そ
して、そのデータ処理過程で、補助カートリッジ収納部
14aにセットされているカートリッジ14に記憶され
ている処理データに対するアクセスを実行する。
【0059】そして、一つの補助(エキストラ)のカー
トリッジ14に対するアクセス処理が終了して、一連の
データ処理が終了すると、現在挿入されている補助(エ
キストラ)のカートリッジ14を抜きとる。そして、次
の処理データが記憶されている補助(エキストラ)のカ
ートリッジ14を補助カートリッジ収納部14aにセッ
トし、ホストコンビュータを起動する。
【0060】すると、先のマガジン12の各カートリッ
ジ1に記憶されているプログラムデータに従って、次の
処理データに対するデータ処理が開始される。
【0061】このように、複数のカートリッジ1が収納
されたマガジン12の他に、1個の補助(エキストラ)
のカートリッジ14のみを収納する補助カートリッジ収
納部14aを設けることによって、マガシン12をその
ままにして、例えば処理データを記憶した補助(エキス
トラ)の各カートリッジ14のみを順番に交換していく
ことが可能である。
【0062】したがって、同一種類の多数の処理データ
が存在する場合、各補助(エキストラ)のカートリッジ
14の入替操作を実施するのみでよいので、その都度マ
ガジン12の各カートリッジの入替作業を実施する場合
に比較して、操作員のカートリッジの交換作業の作業能
率を大幅に向上できる。
【0063】また、実施例装置においいては、カートリ
ッジ挿脱機構20に搭載されたハンド機構19は、カー
トリッジ1の挿脱移動空間を避けるように構成されてい
る。したがって、カートリッジ1がマガジン12,補助
カートリッジ収納部14a又は磁気テープ駆動装置9か
らガイド板25上に完全に引出された状態においても、
ハンド機構19をこのカートリッジ1に全く接触しない
で、マガジン12又は磁気テープ駆動装置9方向へ前進
できる。そして、前進した状態で、カートリッジ1の側
面を再度挟持できるように構成されている。
【0064】したがって、カートリッジ1を引出す過程
でカートリッジ1を掴み直すことによって、ハンド機構
19の移動範囲をカートリッジ1の長尺方向の長さ程度
に短縮できる。その結果、カートリッジ挿脱機構20の
水平方向の長さをカートリッジ1の長さより若干長い程
度に設定できるので、ケース13内に設けるハンド機構
19の移動に必要な空間を最小限に抑制できる。よっ
て、カートリッジ・オートチェンジャ自体を小型に形成
できる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように本発明のカートリッ
ジ・オートチェンジャによれば、ハンド機構,カートリ
ッジ挿脱機構およびカートリッジ移動機構とを設け、予
め必要とする情報を記憶した複数のカートリッジをマガ
ジンに収納してこのマガジンをケース内にセットし、ホ
ストコンピュータからの指令によって、自動的に必要と
するカートリッジが磁気テープ駆動装置に装着され、こ
のカートリッジに対するアクセス処理が終了すると、自
動的にマガジンの元のラックに戻すことを可能としてい
る。したがって、操作員の操作負担を軽減できると共
に、システム全体の処理速度を大幅に向上できる。
【0066】また、補助(エキストラ)の1個のカート
リッジをマガジンとは別にケース内にセット可能として
いるので、例えばこのカートリッジに頻繁に交換する必
要のある処理データ等を記憶することによって、操作員
のカートリッジ交換作業の作業能率を大幅に向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係わるカートリッジ・オ
ートチェンジャを示す外観図、
【図2】 実施例オートチェンジャの電気的構成図、
【図3】 実施例オートチェンジャ全体を示す透視図、
【図4】 実施例オートチェンジャの側断面模式図、
【図5】 実施例オートチェンジャの制御部を示すブロ
ック図、
【図6】 実施例オートチェンジャにおけるカートリッ
ジ挿脱機構を示す斜視図、
【図7】 実施例オートチェンジャのハンド機構の動作
を示す図、
【図8】 一般的なカートリッジと磁気テープ駆動装置
を示す斜視図。
【符号の説明】
1…カートリッジ、3…磁気テープ、9…磁気テープ駆
動装置、12…マガジン、13…ケース、13a…ドロ
ワー、13b…カバー、14…補助(エキストラ)のカ
ートリッジ、14a…補助カートリッジ収納部、18…
移動モータ、19…ハンド機構、20…カートリッジ挿
脱機構、24…ベース板、25…ガイド板、25a,2
5b…ガイド棒、26b…挿脱モータ、28…フレー
ム、29a,29b…挟持アーム、30a,30b…当
接部、31a,31b…回動アーム、33…回動モー
タ、34…コイルばね、37…CPU。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ磁気テープが組込まれた複数の
    カートリッジ(1) が収納されるマガジン(12)と、ケース
    (13)と、このケース内に設けられると共に、前記ケース
    の前方に引出され、前記マガジンをケース内に収納する
    ためのドロワー(13a) と、前記ケース内における収納さ
    れたマガジンとは別の位置に形成され、ケース外に連通
    された補助カートリッジ収納部(14a) と、前記ケース内
    に設けられ、前面にカートリッジの挿入口が形成され、
    この挿入口に挿入されたカートリッジの磁気テープに対
    するアクセスを行う磁気テープ駆動装置(9) と、前記マ
    ガジン,前記補助カートリッジ収納部に収納された各カ
    ートリッジ及び前記磁気テープ駆動装置に挿入されたカ
    ートリッジを挟持するハンド機構(19)と、このハンド機
    構を搭載し、このハンド機構を前記マガジン前面、補助
    カートリッジ収納部前面及び磁気テープ駆動装置前面に
    対して前後方向に移動させるカートリッジ挿脱機構(20)
    と、このカートリッジ挿脱機構を前記マガジン前面、補
    助カートリッジ収納部前面及び磁気テープ駆動装置前面
    に沿って移動させるカートリッジ移動機構(17a,17b.18)
    とを備えたカートリッジ・オートチェンジャ。
JP4129029A 1992-05-21 1992-05-21 カートリッジ・オートチェンジャ Pending JPH05325361A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4129029A JPH05325361A (ja) 1992-05-21 1992-05-21 カートリッジ・オートチェンジャ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4129029A JPH05325361A (ja) 1992-05-21 1992-05-21 カートリッジ・オートチェンジャ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05325361A true JPH05325361A (ja) 1993-12-10

Family

ID=14999369

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4129029A Pending JPH05325361A (ja) 1992-05-21 1992-05-21 カートリッジ・オートチェンジャ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05325361A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0866452A1 (en) * 1997-03-17 1998-09-23 Fujitsu Limited Library apparatus
EP0997896A2 (en) * 1998-10-27 2000-05-03 Hewlett-Packard Company Mail slot data cartridge exchange system for use with a data storage system
US6411462B1 (en) 1999-10-26 2002-06-25 Storage Technology Corporation Small library cartridge access mail slot method
US6580582B1 (en) * 1999-09-30 2003-06-17 Quantum Corporation Cartridge magazine for a tape library
US7958519B2 (en) 2008-04-11 2011-06-07 Sony Corporation Recording medium changer

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0866452A1 (en) * 1997-03-17 1998-09-23 Fujitsu Limited Library apparatus
US5940354A (en) * 1997-03-17 1999-08-17 Fujitsu Limited Library apparatus
US6034928A (en) * 1997-03-17 2000-03-07 Fujitsu Limited Library apparatus
EP0997896A2 (en) * 1998-10-27 2000-05-03 Hewlett-Packard Company Mail slot data cartridge exchange system for use with a data storage system
EP0997896A3 (en) * 1998-10-27 2000-09-13 Hewlett-Packard Company Mail slot data cartridge exchange system for use with a data storage system
US6643226B1 (en) 1998-10-27 2003-11-04 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Mail slot data cartridge exchange system for use with a data storage system
US6580582B1 (en) * 1999-09-30 2003-06-17 Quantum Corporation Cartridge magazine for a tape library
US6411462B1 (en) 1999-10-26 2002-06-25 Storage Technology Corporation Small library cartridge access mail slot method
US7958519B2 (en) 2008-04-11 2011-06-07 Sony Corporation Recording medium changer

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5123001A (en) Disk playback device
US5270989A (en) Disk player
US5402283A (en) Recording medium cartridge handling mechanism in library apparatus
US6097566A (en) Multi-drive, multi-magazine mass storage and retrieval unit for tape cartridges
EP0302176B1 (en) Magnetic recording and reproducing apparatus
JP2862765B2 (ja) 磁気テープ装置及び該装置における自動クリーニング方法
US5793563A (en) Magnetic tape library apparatus having leader block engaging mechanism
JPH05325361A (ja) カートリッジ・オートチェンジャ
JP4130349B2 (ja) カートリッジを移動させるための移送組立体、カートリッジ貯蔵システム、およびカートリッジを移送するための方法
JPH05325362A (ja) 1/4インチカートリッジのオートチェンジャ
JPH05325360A (ja) カートリッジ・オートチェンジャ
EP0463544B1 (en) Magnetic recording/reproducing apparatus
JP4106244B2 (ja) 自動化テープカートリッジオートローダ/ライブラリシステム用単カートリッジインターフェース
US5518195A (en) Case loading device having improved case ejecting function
EP0376270B1 (en) Cassette loading apparatus with worm cling protection
JP2632085B2 (ja) 磁気テープ装置へのテープ自動装填装置
JPH0313907Y2 (ja)
US4809098A (en) Tape cassette loading device
JP3654973B2 (ja) 搬送装置の制御方法
JP2631904B2 (ja) カセット交換装置
JP2757621B2 (ja) 磁気記録再生装置
JPH036588B2 (ja)
JPS6235161Y2 (ja)
JPH03130957A (ja) 記録媒体ライブラリ装置における記録媒体収納体の移動方式
JP2006318567A (ja) リーダブロック回転機構、テープカートリッジ駆動装置