JPH05324978A - 両替表示案内機能付き現金自動両替機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】顧客が両替入力操作するときに、表示器でその
入力操作に必要な両替限度数量を明確に表示して、顧客
の入力設定操作を容易に実行できるようにした。 【構成】両替すべきデータを表示する表示器１４と、こ
の表示器１４に表示された両替データの希望金種および
希望数量を特定して入力操作する入力部２４とを備えた
現金自動両替機であって、前記入力部１４を介して一つ
の金種の両替許容数量を入力設定することに基づいて、
両替残金を他金種の両替許容数量に振分けて表示制御す
る表示制御手段を備えたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、例えば金融機関に設
置されるような現金自動両替機に関し、さらに詳しくは
両替時の入力設定操作を簡単化して両替処理能率を高め
た両替表示案内機能付き現金自動両替機に関する。

【０００２】

【従来の技術】現在使用されている現金自動両替機は、
この現金自動両替機の前面に装備されたキーボードやタ
ッチパネル等の入力装置を介して、両替すべき金種を入
力操作し、この入力操作に基づいて両替金額を放出すべ
く両替動作を行っている。

【０００３】しかし、この場合、顧客の希望する金種や
数量等の入力操作に際しては、先ず、顧客が万円札等の
両替すべき元金を基準にして、両替許容金種と枚数を事
前に計算してから両替許容範囲内と計算した金種と枚数
とを入力操作している。それゆえ、顧客は毎回煩雑な両
替計算を要し、特に多金種を両替する際は、計算に手間
取って簡単に両替操作することができなかった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】この発明は、両替時に
表示器で両替入力操作に必要な金額に応じた両替案内事
項を明確に表示して、顧客の入力設定操作を容易に実行
できるようにした両替表示案内機能付き現金自動両替機
の提供を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明は、両替すべき
データを表示する表示器と、この表示器に表示された両
替データの希望金種および希望数量を特定して入力操作
する入力部とを備えた現金自動両替機であって、前記入
力部を介して一つの金種の両替許容数量を入力設定する
ことに基づいて、両替残金を他金種の両替許容数量に振
分けて表示制御する表示制御手段を備えたことを特徴と
している。

【０００６】

【作用】この発明によれば、両替時に顧客が両替元金を
現金自動両替機に挿入操作すると、これに基づいて挿入
された両替元金が読取られ、この読取られた両替元金と
対応して、表示制御手段が表示器に金種別に両替許容す
る限度数量を表示する。そして、顧客が一金種の両替数
量を入力設定すると、続いてその両替残金を他金種の両
替許容する限度数量に順次振分けて表示案内する。

【０００７】

【発明の効果】このため、顧客は両替時の入力操作に先
立って金種別の両替限度数量を表示器を介して一目で把
握でき、この表示された金種別の限度数量を見ながら顧
客は希望する両替設定操作を実行することができる。し
たがって、サービス性の高い両替案内機能を持った取引
きができ、顧客は両替金額をいちいち事前に計算する必
要がなくなって、両替時の入力操作が簡単化するため、
両替処理時間の短縮が図れ、両替処理能率が向上する。

【０００８】さらに、両替残金にあっては、その都度、
両替限度内で次の金種選択操作に備えた表示案内を実行
するため、顧客は常に詳細に表示案内された表示両替デ
ータを見ながら次々と簡単に両替操作することができ
る。

【０００９】

【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。

【００１０】図面は両替表示案内機能付き現金自動両替
機を示し、図４において、この両替表示案内機能付き現
金自動両替機１１は、装置本体１２の上部前面に、両替
取引きを行う旨を表示した取扱い表示器１３と、両替案
内データを表示する両替表示器１４と、係員呼出しボタ
ン１５と、カードを挿入・返却許容するカード挿入口１
６と、バラ硬貨放出口１７と、包装硬貨取出口１８と、
紙幣入出金口１９とを備えている。

【００１１】図５は両替表示案内機能付き現金自動両替
機の制御回路ブロック図を示し、ＣＰＵ２１はＲＯＭ２
２に格納されたプログラムに沿って各回路装置を制御
し、その制御データをＲＡＭ２３で記憶する。

【００１２】金種入力部２４は、両替表示器１４の表示
画面上に表示された金種データをタッチして入力操作す
るタッチ入力式に構成し、ここに表示された両替すべき
希望金種を顧客が選択して指定入力する。

【００１３】数量選択ボタン２５は、両替表示器１４の
近傍位置に配設したテンキーによって入力操作し、表示
画面上に表示された金種別の限度数量を見ながら両替す
べき希望数量を適宜指定入力する。

【００１４】カード処理部２６は、カード挿入口１６の
内部に装備されて、ここでキャッシュカード等の取引き
カードに記録されたカードデータを読取り、かつ必要な
データを書込み処理する処理機構を有している。

【００１５】硬貨処理部２７は、両替操作時の入力デー
タに基づいて、該データに応じたバラ硬貨の金種および
数量を特定してバラ硬貨放出口１７より放出処理し、ま
た包装硬貨の金種および数量を特定して包装硬貨取出口
１８より放出処理する。

【００１６】紙幣処理部２８は、両替操作時に紙幣入出
金口１９より紙幣を取込み処理し、またこの両替操作時
の入力データに基づいて、該データに応じた両替希望す
る紙幣を紙幣入出金口１９より放出処理する。

【００１７】ところで、上述のＣＰＵ２１は顧客が両替
操作するときの入力操作に必要な金種別の両替限度数量
を明確に表示して、顧客の入力設定操作を容易に実行で
きるようにしている。

【００１８】これは図２に示すように、通常、両替表示
器１４は紙幣かカードのいずれかで取引き許容する旨を
表示案内した取引き待機画面を表示しており、例えば高
額紙幣を両替すべく挿入して読取り動作させると、図３
に示すように、その挿入された紙幣の金額を読取って両
替表示器１４に両替元金の確認画面を表示する。これを
見て顧客が確認すると、図１に示すように、先ず、両替
希望する金種を選択して入力する旨を表示し、これに従
って金種が選択入力されると、挿入された紙幣での両替
限度数量を選択入力された金種毎に表示する。

【００１９】そして、その１金種の数量を数量選択ボタ
ン２５を介して入力設定すると、入力設定された金種の
希望数量が明確に表示され、これと同時に両替残額を残
りの選択入力された他金種の両替限度数量に順次振分け
て表示案内し、顧客はこの詳細に表示案内された両替デ
ータを見ながら簡単に両替操作することができる。

【００２０】またこの場合、現金を顧客が投入操作して
直接現金から両替操作するだけでなく、カードから両替
操作することもできる。これは例えばキャッシュカード
の預金額から引出して両替操作するものであって、この
場合は１枚のキャッシュカードを効率よく共通利用で
き、現行の処理機能をそのまま利用することができる。

【００２１】このように構成された両替表示案内機能付
き現金自動両替機１１の両替動作を図６のフローチャー
トを参照して次に説明する。

【００２２】通常、この現金自動両替機１１の両替表示
器１４は、図２に示すように、紙幣かカードで取引き許
容する旨を表示案内した取引き待機画面を表示している
（第１ステップｎ1 ）。

【００２３】この待機状態で、今、顧客が紙幣で両替操
作する場合は、その紙幣を紙幣入出金口１９に挿入した
後、読取りボタンをタッチ入力して読取り動作させれば
よく、またカードで両替操作する場合は、カードをカー
ド挿入口１６に挿入した後、暗証番号と両替金額とを入
力して読取り動作させる（第２〜第６ステップｎ2 〜ｎ
6 ）。

【００２４】これら紙幣またはカードのいずれかを読取
り動作すると、図３に示すように、その挿入した紙幣の
金額あるいはカードの入力設定額を表示して、両替元金
の確認画面を表示する（第７ステップｎ7 ）。

【００２５】これを見て顧客が両替取引きを実行するか
中止するかを判断し、中止する場合は取消しボタンをタ
ッチ入力して、挿入された紙幣あるいはカードを返却す
る（第９〜第１０ステップｎ9 〜ｎ10）。

【００２６】一方、顧客が確認してタッチ入力すると、
図１に示すように、両替表示器１４に両替希望する金種
を選択して入力する旨を表示案内する（第１１ステップ
ｎ11）。

【００２７】この場合、例えば両替元金に１万円を入力
設定して、この１万円より五千円札と、千円札と、百円
硬貨との３金種に両替するように金種を選択すると、こ
の１万円での両替限度数量を３金種毎に両替表示器１４
で表示する。この表示例は図１の中央部に示すように、
３金種のうち五千円札なら２枚、千円札なら１０枚、百
円硬貨なら１００枚まで両替できることを表示案内する
（第１２〜第１３ステップｎ12〜ｎ13）。

【００２８】この表示案内を見ながら入力設定できるも
のであって、顧客が先ず、五千円札１枚を入力設定する
と、この１枚の希望枚数が点灯表示されて五千円札の設
定操作が終了し、この限度数量が２枚から０枚に切換え
表示されると同時に、両替残金五千円の範囲内で、他の
２金種の両替許容する限度数量に振分け表示する。例え
ば千円札は４枚に、百円硬貨は１０枚にと、次の入力設
定すべきデータを明瞭に表示案内する（第１４〜第１５
ステップｎ14〜ｎ15）。

【００２９】この表示案内を見ながら次に、千円札３枚
を入力設定すると、この３枚の希望枚数が点灯表示され
て千円札の設定操作が終了し、この限度数量が４枚から
０枚に切換え表示され、また百円硬貨の限度数量が１０
枚から２０枚にと切換え表示され、百円硬貨２０枚を入
力設定すると、この２０枚の希望枚数が表示されて百円
硬貨の設定操作が終了して、３金種別に数量設定された
旨が表示案内される（第１６〜第１８ステップｎ16〜ｎ
18）。

【００３０】そして、顧客が入力設定した設定データを
表示確認して確認入力することで、設定された３金種の
所定の数量がそれぞれ放出される（第１９〜第２０ステ
ップｎ19〜ｎ20）。

【００３１】上述のように、両替表示器に、金種別の両
替限度数量を入力操作に先立って明確に表示させること
ができるため、顧客は一目で金種別の限度数量を把握し
て希望する両替入力操作を実行することができる。した
がって、サービス性の高い両替案内機能を持った取引き
ができ、顧客は両替金額をいちいち事前に計算する必要
がなくなって両替時の入力操作が簡単化するため、両替
処理時間の短縮が図れ、両替処理能率が向上する。さら
に、両替残金にあっては、その都度、両替限度内で次の
金種選択操作に備えた表示案内を実行するため、顧客は
常に明確に表示案内された表示両替データを見ながら次
々と簡単に両替操作をすることができる。

【００３２】この発明と、上述の一実施例の構成との対
応において、この発明の表示器は、実施例の両替表示器
１４に対応し、以下同様に、入力部は、金種入力部２４
と、数量選択ボタン２５とに対応し、表示制御手段は、
ＣＰＵ２１に対応するも、この発明は上述の一実施例の
構成のみに限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の両替表示器の案内表示例を示す説明
図。

【図２】この発明の両替表示器の待機状態を示す説明
図。

【図３】この発明の両替表示器の入金確認状態を示す説
明図。

【図４】この発明の両替表示案内機能付き現金自動両替
機の正面図。

【図５】この発明の現金自動両替機の制御回路ブロック
図。

【図６】この発明の現金自動両替機の処理動作を示すフ
ローチャート。

【符号の説明】

１１…両替表示案内機能付き現金自動両替機 １４…両替表示器 ２１…ＣＰＵ ２４…金種入力部 ２５…数量選択ボタン

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成５年８月２日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図面の簡単な説明

【補正方法】追加

【補正内容】

【図７】 図６の続きを示すフローチャート。

【手続補正２】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図２】

【図３】

【図４】

【図５】

【図６】

【図７】

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】両替すべきデータを表示する表示器と、こ
   の表示器に表示された両替データの希望金種および希望
   数量を特定して入力操作する入力部とを備えた現金自動
   両替機であって、前記入力部を介して一つの金種の両替
   許容数量を入力設定することに基づいて、両替残金を他
   金種の両替許容数量に振分けて表示制御する表示制御手
   段を備えたことを特徴とする両替表示案内機能付き現金
   自動両替機。