JPH0532474U - 衛生設備室 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 トイレ内に物品収納等のための棚と局部洗浄
装置用のリモコンとを取り付ける際の工事を簡単化する
とともに、壁面の美観を良好とすることを目的とする。 【構成】 局部洗浄装置１６の操作用リモコン２２をト
イレ内に設置される棚２０に設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はトイレ等の衛生設備室に関する。

【０００２】

【考案の背景】

ノズルから洗浄水を上向きに噴出して人体の局部洗浄を行う局部洗浄装置付の 便器を設置して成るトイレにおいて、その局部洗浄装置を操作するための操作部 を装置本体と切り離してこれを壁面に取り付けるといったことが行われている。

【０００３】 このようにすると、便器に腰を掛けたままの通常の姿勢でリモコン操作部を目 で確認しつつ操作することができ、操作が容易で使い勝手が良好である利点があ るが、一方においてこのようにリモコンを壁面に取り付けるとなると、そのため の面倒な取付工事が必要であるばかりでなく、壁面が煩雑となってしまう問題を 生ずる。

【０００４】 トイレにおいては、トイレットペ−パ−或いはトイレットペ−パ−ホルダー自 体、その他の物品を収納するための収納棚等を壁面に設置することも多く、この 場合一般にかかる収納棚等は便器に腰を掛けた状態で手の届く位置に設けること となるが、このような棚に加えてリモコンを同じように手の届く位置に設けると なると、便器近傍の壁面が煩雑な感じとなってしまう問題を生ずるのである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の衛生設備室はこのような課題を解決するために案出されたものであり 、その要旨は、室内に棚が設置されて成るトイレ等衛生設備室において、該棚に 、便器に備えられた局部洗浄装置等の装置の操作用リモコンが設けられているこ とにある。

【０００６】 尚本考案においてリモコンを棚に設けるとは、これを着脱可能な状態で設ける 場合をも包含する。

【０００７】

【作用及び考案の効果】

以上のように本考案はリモコンを棚に設けたもので、このようにすると予め棚 にリモコンを取り付けておくことで、現場において棚の取付工事とリモコンの取 付工事を各別に行う必要がなくなる。

【０００８】 また棚の一部がリモコンの取付スペ−スとして利用されるため、壁面の煩雑感 が無くなって美観が向上する利点も得られる。

【０００９】 またこれら棚とリモコンとを、局部洗浄装置付便器の設置されているトイレに 取り付ける場合において、棚とリモコンとの何れをも便器に腰を掛けた状態で手 の届く最適の位置に設置することが可能となる。

【００１０】 即ちこれらを別々に設置する場合には、何れか一方を最適位置に配置すると他 方をこれからある程度離れた位置に配置せざるを得ないが、本考案においてはリ モコンが棚自体に設けられているため、何れをも最適位置に位置させることが可 能となるのである。

【００１１】

【実施例】

次に本考案の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。 図１において１０は局部洗浄装置付便器であって、便器本体１２と、洗浄水を 蓄えるロ−タンク１４と、ノズルより洗浄水を上向きに噴出して人体の局部を洗 浄する局部洗浄装置１６とを備えている。

【００１２】 便器１０の隣接壁面１８には収納棚２０が取り付けられ、この収納棚２０に局 部洗浄装置１６の操作用リモコン２２が一体的に設けられている。収納棚２０は 、便器１０に腰を掛けた状態で容易に手の届く位置に配置されている。

【００１３】 収納棚２０は、図２に詳しく示しているように物品収納用の棚２４とボックス 状の凹所２６とを有し、この凹所２６内にリモコンボックス２２ａが嵌込み固定 され、以てかかる収納棚２０にリモコン２２が一体的に設けられている。

【００１４】 尚リモコン２２は、着脱可能なように収納棚２０に設けても良い。

【００１５】 本例においては、局部洗浄装置の操作用リモコン２２が収納棚２０に一体的に 設けられているため、これらを別々に壁面１８に取り付ける必要はなく、予めリ モコンボックス２２ａを嵌込み固定してある収納棚２０を壁面１８に取り付ける だけで、収納棚２０とリモコン２２とを壁面１８に設置することができる。

【００１６】 或いはまた壁面１８に設置した収納棚２０に対してリモコン２２を取り付ける 場合においても、これを壁面１８に取り付ける場合に比べて容易にその取付けを 行うことができる。

【００１７】 また収納棚２０とリモコン２２との壁面１８に占めるスペ−スも少なくなり、 壁面１８の凹凸感，煩雑感も少なくなって壁面１８の美観が向上する。

【００１８】 また収納棚２０とリモコン２２の何れをも便器１０に腰を掛けた状態で手の容 易に届く最適位置に配置することが可能になるといった利点も得られる。

【００１９】 以上本考案の実施例を詳述したがこれはあくまで一例示である。

【００２０】 本考案は図３に示しているようにリモコン２２のスイッチ部３２のみが外部に 露出する状態でこれを収納棚２０に一体的に設けることも可能であるし、かかる リモコンとして赤外線をパルス状に発信して局部洗浄装置を操作する無線式のリ モコンのみならず、有線式のリモコンを用いることも可能である。

【００２１】 また本考案を局部洗浄装置以外の装置のリモコンに適用することも、またトイ レ以外の衛生設備室に適用することも可能であるなど、本考案はその主旨を逸脱 しない範囲において、当業者の知識に基づき様々な変更を加えた形態で構成可能 である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例であるトイレ内部の斜視図で
ある。

【図２】図１における収納棚とリモコンの分解斜視図で
ある

【図３】本考案の他の実施例における収納棚とリモコン
の斜視図である。

【符号の説明】

１０ 便器 １６ 局部洗浄装置 ２０ 収納棚 ２２ リモコン

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 室内に棚が設置されて成るトイレ等衛生
   設備室において、該棚に、便器に備えられた局部洗浄装
   置等の装置の操作用リモコンが設けられていることを特
   徴とする衛生設備室。