JPH0532450U - 建設機械用アタツチメント - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バックホウのアームに取り付けるバケット等
の被装着部材の交換作業をバックホウの運転室内からの
操作で簡単に行えることを目的とする。 【構成】 バックホウのアームに側板１、２からなるア
タッチメント本体を固定ピン３、４を介して固定する。
アタッチメント本体には、前グリップアーム５と、油圧
シリンダーで回動する可動グリップアーム７とを取り付
け、バケット２０の連結ピン２１、２２に前グリップア
ーム５の前グリップ部６と可動グリップアーム７の後グ
リップ部１０を係合可能とし、該油圧シリンダーの駆動
により可動グリップアーム７を回動させて連結ピン２
０、２１との係合を行う。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、バックホウ等の建設機械において、アームとバケット等のアタッチ メント部材とをワンタッチ操作で連結する建設機械用アタッチメントに関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、バックホウ等の建設機械において、例えば掘削用のバケットは連結ピン を介してアームの先端部に取り外し可能に取り付けられている。

【０００３】 ところで、他の用途や容量の異なるバケット等との交換作業は、重量のある連 結ピンを抜き、再度差し込むというかなりの重労働を強いられ、また交換するバ ケットとアームの先端部に設けられている連結ピンの差し込み孔とを位置合わせ するために、バックホウを操作する作業者と、該位置合わせを確認する作業者と の最低二人の作業者を必要としているが、近年の人手不足等から省力化が望まれ ていた。

【０００４】 一方、アームの先端部に設けられている連結ピンの差し込み孔は、通常２本設 けられており、したがってこの差し込み孔のピッチと同ピッチの差し込み孔を有 するバケット等しか取り付けることができず、また差し込み孔の内径も連結ピン と同じ径に限られていた。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案が解決しようとする課題は、バックホウ等の建設機械におけるアームの 先端部にバケット等を取り付けるのに、人手がかかり、また重労働を強いられる 他、交換可能とするバケット等が限定されることにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 本考案の課題を解決するための建設機械用アタッチメントは、バックホウ等の 建設機械の可動アームの先端部に取り付けられるアタッチメント本体に、バケッ ト等の被装着部材に並設された係合部材に夫々係合する係合凹部を互いに背中合 わせに向けるようにして一対の把持部材を取り付け、これら一対の把持部材間の 距離を油圧シリンダー装置により可変としたことを特徴とする。

【０００７】

【作用】

上記した構成の建設機械用アタッチメントは、例えば一方の把持部材を固定と し、他方の把持部材を油圧シリンダー装置により可動であるとすると、アタッチ メントの取り付けられている例えばバックホウの運転室から、被装着部材である 例えばバケットの係合部材に合わせるようにバックホウのアームを操作し、先ず 固定の把持部材をバケットの係合部材に係合させ、次いで油圧シリンダー装置を 駆動して可動の把持部材を他方の係合部材に係合させることにより、バケットの アタッチメントへの固定が行われる。

【０００８】

【実施例】

図１は本発明による建設機械用アタッチメントの一実施例を示す側面図、図２ は図１の平面図を示す。

【０００９】 本実施例によるアタッチメントは、対向する側板１、２からなるアタッチメン ト本体に固定ピン３、４を前後方向に一定の間隔を有して固定可能とし、これら 前後の固定ピン３、４によってバックホウ等の建設機械のアーム（不図示）先端 部に固定される。５は側板１、２間に固定された前グリップアームで、半円弧形 状をなす前グリップ部６が前方（図１中左方向）に開いて固定ピン３の下方に位 置している。

【００１０】 ７は可動グリップアームで、後固定ピン４に取り付けられた軸受け部８から延 びるアーム部９の先端部に、後グリップ部１０が後方に開いて取り付けられてい る。この可動グリップアーム７は、側板１、２間に設けられた油圧シリンダー１ １のシリンダーロッド１２に連結され、該シリンダーロッド１２を延びる方向に 油圧シリンダー１１を動作すると、後固定ピン４を中心として回動し、後グリッ プ部１０が前グリップ部６から遠ざかるように移動する。この油圧シリンダー１ １は、アタッチメントの装着される例えばバックホウの運転室から操作するよう に配管されている。

【００１１】 上記した構成の本実施例によるアタッチメントをバックホウのアーム先端部に 取り付けることにより、バケット等の交換作業は、以下に述べるようにバックホ ウの運転室内から実施することができる。

【００１２】 本実施例のアタッチメントは、可動グリップアーム７は油圧シリンダー１１を 駆動することにより、固定の前グリップアーム５に対して所定の距離間を移動可 能であるため、図３に示すように、先ず例えばバケット２０に取り付けられてい る前連結ピン２１に前グリップアーム５の前グリップ部６を係合し、次いで油圧 シリンダー１１を駆動して可動グリップアーム７を前グリップアーム５から遠ざ かる方向に移動させる。バケット２０には前連結ピン２１と対向して後連結ピン ２２が設けられているため、可動グリップアーム７の後グリップ部１０が後連結 ピン２２に係合し、前グリップアーム５と可動グリップアーム７と前後の連結ピ ン２１、２２との係合によりバケット２０が固定されることになる。

【００１３】 なお、本実施例は後方のグリップアームを油圧シリンダーにより回動可能とし ているが、前方のグリップアームを回動可能としてもよく、また双方のグリップ アームを同時に回動可能としてもよい。

【００１４】

【考案の効果】

以上説明したように本考案によれば、油圧シリンダー装置を、アタッチメント の取り付けられる例えばバックホウの運転室から操作するだけで、バケット等の 被装着部材の交換作業が行え、省力化を図ることができる。

【００１５】 またバケット等の被装着部材とは係合方式により固定されるため、従来のよう に同径の連結ピン間でのみ互換性を有する場合と比べて幅広い互換性を有すると いう効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による建設機械用アタッチメントの一実
施例を示す側面図。

【図２】図１の平面図。

【図３】図１、２に示すアタッチメントの使用状態を示
す側面図。

【符号の説明】

１、２…側板 １０…後グ
リップ部 ３、４…固定ピン １１…油圧
シリンダー ５…前グリップアーム １２…シリ
ンダーロッド ６…前グリップ部 ２０…バケ
ット ７…可動グリップアーム ２１、２２
…連結ピン ８…軸受け部 ９…アーム部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 バックホウ等の建設機械の可動アームの
   先端部に取り付けられるアタッチメント本体に、バケッ
   ト等の被装着部材に並設された係合部材に夫々係合する
   係合凹部を互いに背中合わせに向けるようにして一対の
   把持部材を取り付け、これら一対の把持部材間の距離を
   油圧シリンダー装置により可変としたことを特徴とする
   建設機械用アタッチメント。