JPH05324420A - データベースの変換装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は，データベースの変換装置に係り，
データ形式の異なるデータベースに対して適宜その内容
を検索可能とすると共に，そのデータの移行をも可能と
し，その利便性の向上を図ることを目的とする。 【構成】 端末装置４からの指令に基づいて，所定のデ
ータの有無が第２の記憶媒体３内で検索され，この第２
の記憶媒体３内に存在しない場合には，それに対応する
データの有無が第１の記憶媒体２内で検索される。この
データが第１の記憶媒体２内に存在する場合には，この
データが上記端末装置４へ出力されると共に，上記第２
の記憶媒体３に適合するデータ形式に変換され，この第
２の記憶媒体３に格納される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は，データベースの変換装
置に係り，詳しくは，異なるデータ形式のデータベース
間でデータの移行を行う機能とその内容を表示する機能
とを備えた変換装置に関するものである。

【０００２】

【発明の背景】例えばデータ検索を行う場合，複数のデ
ータベースを各別に記憶するディスク等の記憶媒体に対
し，所望のデータが一方の記憶媒体内に存在しない場合
には他方の記憶媒体内を検索するといった手法が一般的
に知られている。このような技術は，例えば特開平３−
２６９７６１号公報に開示されている。ところが，上記
公報に開示の技術では，同種のデータ形式によるデータ
ベースに対してのみ適用可能であって，そのデータ形式
が異なる複数のデータベースに対しては，上記のような
検索をなし得ないのが実情である。ましてや，このよう
にデータ形式の異なる複数のデータベースに対し，一方
のデータベースから他方のデータベースへのデータ形式
の変更による移行と共に，その内容を適宜表示させると
いった利便性に優れた装置を提供するに至っていないの
が実情である。そこで，本発明は，上記事情に鑑みて創
案されたものであり，データ形式の異なるデータベース
に対して適宜その内容を検索して表示させ得ると共に，
そのデータの移行をも可能とした利便性に優れたデータ
ベースの変換装置の提供を目的とするものである。

【０００３】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に，本発明が採用する主たる手段は，その要旨とすると
ころが，第１のデータベースを記憶する第１の記憶媒体
と，上記第１のデータベースに対応し且つそれとデータ
形式の異なる第２のデータベースを記憶する第２の記憶
媒体と，オペレータからの指令を受けてデータの内容を
表示する端末装置と，上記第１，第２の記憶媒体及び上
記端末装置が接続され，上記端末装置からの指令に基づ
いて所定のデータの有無を上記第２の記憶媒体内で検索
し，この第２の記憶媒体内に存在しない場合にはそれに
対応するデータの有無を上記第１の記憶媒体内で検索
し，このデータが第１の記憶媒体内に存在する場合には
このデータを上記端末装置へ出力すると共に上記第２の
データベースに適合するデータ形式に変換して上記第２
の記憶媒体に格納するデータ処理装置とを具備してなる
点に係るデータベースの変換装置である。

【０００４】

【作用】本発明に係る変換装置では，端末装置からの指
令が入力されると，所定のデータの有無が第２の記憶媒
体内で検索される。所定のデータがこの第２の記憶媒体
内に存在しない場合には，それに対応するデータの有無
が第１の記憶媒体内で検索され，この第１の記憶媒体内
における存在が確認されると，このデータは上記端末装
置へ出力される。同時に，上記第２のデータベースに適
合するデータ形式に変換されて上記データは上記第２の
記憶媒体内に格納される。

【０００５】

【実施例】以下添付図面を参照して，本発明を具体化し
た実施例につき説明し，本発明の理解に供する。尚，以
下の実施例は，本発明を具体化した一例であって，本発
明の技術的範囲を限定する性格のものではない。ここ
に，図１は本発明の一実施例に係る変換装置の概略構成
図，図２は上記変換装置における処理のブロック図，図
３はデータベースの一例を示す説明図，図４は上記変換
装置における処理の手順を示すフローチャートである。
この実施例に係る変換装置１は，図１及び図２に示す如
く，例えば今まで使用されていた旧データベース（第１
のデータベース）を記憶する第１の記憶媒体２と，上記
旧データベースに対応し且つ新しく導入されたデータ形
式の異なる新データベース（第２のデータベース）を記
憶する第２の記憶媒体３と，オペレータからの指令を受
けてデータの内容を表示する端末装置４と，上記第１，
第２の記憶媒体２，３及び端末装置４が通信回線を介し
て接続され，上記端末装置４からの指令に基づいて，上
記第１の記憶媒体２から第２の記憶媒体３へのデータの
移行及び上記端末装置４におけるデータ表示に伴う処理
を行うデータ処理装置５とを具備して構成されている。
また，上記データ処理装置５は，大きく分けて，データ
検索部６とデータ移行処理部７とからなる。ここで，図
３に示すような，氏名，所属部署，従業員番号，生年月
日等の個人情報をリレーショナルモデルの形態で保存し
ている人事データベースを取り上げ，これを新しいデー
タベースに移行するという例を通して上記構成に係る変
換装置１における処理手順について説明する（図２及び
図４参照）。なお，旧データベースから新データベース
へデータを移行するに際し，データの表示形式にも変更
を加え，生年月日を年号から西暦に変更するといった処
理も合わせて行うものとする。

【０００６】また，図４中，Ｓ１，Ｓ２，・・・は各処
理ステップを示す。例えばオペレータがＡ氏に関する情
報を検索するものとする。この場合，オペレータが端末
装置４を操作することによりこの端末装置４からデータ
検索要求が出力されると，この要求は，データ処理装置
５に伝達される。上記データ処理装置５のデータ検索部
６では，上記要求を要求受信手段８で受け取り（Ｓ
１），要求転送手段９により新データベースを記憶して
いる第２の記憶媒体３にその要求が伝達される（Ｓ
２）。上記第２の記憶媒体３内では，その要求を受けて
Ａ氏に係るデータ検索が行われ，そのデータの有無が上
記データ処理装置５に伝達される。上記データ処理装置
５では，その結果を応答受信手段１０にて受け取り（Ｓ
３），もしＡ氏のデータが見つかった場合には（Ｓ
４），その結果が応答転送手段１１を通して上記端末装
置４に出力される（Ｓ１２）。これにより，オペレータ
はＡ氏に係るデータを検索することができる。他方，Ａ
氏に関するデータが見つからなかった場合には（Ｓ
４），その検索要求は上記データ移行処理部７に転送さ
れる。上記データ移行処理部７では，受け取った検索要
求に係るデータを，フォーマット変換手段１２において
旧データベースにそのデータ形式が適合するフォーマッ
トに変換し（Ｓ５），それを要求転送手段１３を通して
旧データベースを記憶している第１の記憶媒体２に転送
する（Ｓ６）。上記第１の記憶媒体２内では，その要求
を受けてＡ氏に係るデータの検索が行われ（Ｓ７），そ
のデータが見つからなかった場合には（Ｓ８），存在し
ないという結果を（Ｓ１２），また，見つかった場合に
は，そのＡ氏に関するデータをデータ処理装置５に向け
て転送される。

【０００７】上記データ処理装置５では，その結果を応
答受信手段１４にて受け取り，Ａ氏のデータが見つから
なかった場合は，その存在しないという結果を上記端末
装置４へ転送し，見つかった場合には，そのＡ氏に関す
るデータが上記フォーマット変換手段１２に転送され
る。このフォーマット変換手段１２では，その受け取っ
たデータを，新データベースに適合するフォーマットに
変換する（Ｓ９）。そして，その変換されたデータをデ
ータ処理手段１５へ送出し，ここで生年月日を西暦に変
換する処理が行われる（Ｓ１０）。このようにデータ形
式が変換されたデータは，データ格納手段１６を通して
新データベースを記憶する第２の記憶媒体３内に格納さ
れる（Ｓ１１）。そして，そのデータは，上記応答転送
手段１１を通して上記端末装置４に転送され（Ｓ１
２），オペレータはＡ氏に関するデータを検索し得るよ
うになる。上記のような一連の処理により，所望のデー
タの検索とその新データベースへの変換，格納とを並行
して行い得ることとなり，以後，上記データは，新デー
タベースの下に検索できるようになる。なおこの場合，
上記手順に係る一部を変更し，第１の記憶媒体２内で見
つけられた旧データベースに係るデータを，新データベ
ースに係る第２の記憶媒体３に格納するより先に端末装
置４へ転送して処理を遂行してもよい。上記したよう
に，変換装置１を用いることにより，データベースの検
索利用と移行とを並行して実施することができ，利用が
進むにつれて，データベースの移行も進行することにな
る。また，上記実施例においては，理解を助けるために
簡単な例を提示して説明しているが，当該装置は，更に
複雑な例えばリレーショナルデータベースからオブジェ
クト指向データベースにデータを移行させる場合等にも
適用し得るものである。

【０００８】

【発明の効果】本発明は，上記したように，第１のデー
タベースを記憶する第１の記憶媒体と，上記第１のデー
タベースに対応し且つそれとデータ形式の異なる第２の
データベースを記憶する第２の記憶媒体と，オペレータ
からの指令を受けてデータの内容を表示する端末装置
と，上記第１，第２の記憶媒体及び上記端末装置が接続
され，上記端末装置からの指令に基づいて所定のデータ
の有無を上記第２の記憶媒体内で検索し，この第２の記
憶媒体内に存在しない場合にはそれに対応するデータの
有無を上記第１の記憶媒体内で検索し，このデータが第
１の記憶媒体内に存在する場合にはこのデータを上記端
末装置へ出力すると共に上記第２のデータベースに適合
するデータ形式に変換して上記第２の記憶媒体に格納す
るデータ処理装置とを具備してなることを特徴とするデ
ータベースの変換装置であるから，データベースの移行
と検索利用とを並行して行うことができ，移行処理の
間，データベースの検索利用を停止させる必要もなく，
また，移行に係る労力を削減することもできる。これ
は，例えば現場での操業データを取り扱うデータベース
のような，大規模で，しかもその利用を停止したくない
ようなデータベースを，新しいデータベースに置き換え
るといった場合等に特に効果的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施例に係る変換装置の概略構成
図。

【図２】 上記変換装置における処理のブロック図。

【図３】 データベースの一例を示す説明図。

【図４】 上記変換装置における処理の手順を示すフロ
ーチャート。

【符号の説明】

１…変換装置 ２…第１の記憶媒
体 ３…第２の記憶媒体 ４…端末装置 ５…データ処理装置 ６…データ検索部 ７…データ移行処理部 Ｓ１〜Ｓ１２…処
理ステップ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森田 孝司 神戸市西区高塚台１丁目５番５号 株式会 社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 第１のデータベースを記憶する第１の記
   憶媒体と， 上記第１のデータベースに対応し且つそれとデータ形式
   の異なる第２のデータベースを記憶する第２の記憶媒体
   と， オペレータからの指令を受けてデータの内容を表示する
   端末装置と， 上記第１，第２の記憶媒体及び上記端末装置が接続さ
   れ，上記端末装置からの指令に基づいて所定のデータの
   有無を上記第２の記憶媒体内で検索し，この第２の記憶
   媒体内に存在しない場合にはそれに対応するデータの有
   無を上記第１の記憶媒体内で検索し，このデータが第１
   の記憶媒体内に存在する場合にはこのデータを上記端末
   装置へ出力すると共に上記第２のデータベースに適合す
   るデータ形式に変換して上記第２の記憶媒体に格納する
   データ処理装置とを具備してなることを特徴とするデー
   タベースの変換装置。