JPH05323330A - 液晶配向膜 - Google Patents

液晶配向膜

Info

Publication number
JPH05323330A
JPH05323330A JP12777392A JP12777392A JPH05323330A JP H05323330 A JPH05323330 A JP H05323330A JP 12777392 A JP12777392 A JP 12777392A JP 12777392 A JP12777392 A JP 12777392A JP H05323330 A JPH05323330 A JP H05323330A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
group
alkyl
aralkyl
aryl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12777392A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Asuke
哲也 足助
Isao Otake
功 大竹
Masami Matsuoka
正己 松岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP12777392A priority Critical patent/JPH05323330A/ja
Publication of JPH05323330A publication Critical patent/JPH05323330A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Silicon Polymers (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温での熱処理が不要で、透明性もよく、配
向むらの少ない液晶配向膜を提供することを目的とす
る。 【構成】 一般式(1) 【化1】 (式中R1 及びR2 はそれぞれ独立にアルキル基、アリ
ール基及びアラルキル基よりなる群から選ばれる基を示
す。nは自然数)に示されるポリシラニレンフェニレン
からなる液晶配向膜。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶の配向膜材に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶分子をホメオトロピックある
いはフォーカルコニック状態に配向させる方式としては
レシチンあるいはヘキサデシルトリメチルアンモニウム
ブロマイドなどの界面活性剤等を基板に塗布するか、あ
るいは液晶材料に混合する方法が知られている。しかし
ながらこの方式では配向処理剤が遊離しやすいため、液
晶配向性の高温安定性および素子の通電寿命の面で問題
があり、実用性が不十分であった。
【0003】またシランカップリング剤あるいは有機ク
ロム錯体等を基板に塗布反応させて、液晶分子をホメオ
トロピックあるいはフォーカルコニック配向せしめる方
法も知られている。この方法は前記の界面活性剤を用い
る方法よりも素子としての安定性の面で有利であるが、
次の(1)、(2)のような欠点がある。 (1)良好な液晶配向を得るためには、上記処理剤を基
板面に単層のみ付着させる必要があり、塗布条件に制約
が多く再現性が悪い(2層以上の付着があると配向性が
低下する)。 (2)クロム錯体は公害面の問題が残されている。 これらの欠点のうち(1)の問題の解決策と思える方法
に、シランカップリング剤にテトラアルコキシシランを
添加する方法が提示されている。しかし、この方法を用
いても液晶配向性の再現性は良好ではない。
【0004】以上の方法の他にフッ化カルシウム蒸着膜
や酸化セリウム蒸着膜を用いる方法が知られているが、
量産性の悪さに大きな欠点がある。
【0005】また、液晶をホモジニアス配向させる方法
としては、ポリビニルアルコールあるいはポリイミドな
どを基板面に塗布しラッピングする方法が知られてい
る。さらに液晶にプレチルトを与える方式もポリイミド
を用いたものである。しかし、ポリイミドを用いた場
合、あらゆる液晶相に対し均質配向および均一にプレチ
ルトを与えることが難しく配向むらを生じ表示性能を低
下させてしまい、高温での熱処理が必要なための工程が
複雑であり、加熱、冷却に伴う膨張、収縮により精密な
素子を得ることが難しく、透明性も劣る問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高温での熱
処理が不要で、透明性もよく、配向むらの少ない液晶配
向膜を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は、式(1)
【化2】 (式中R1 及びR2 はそれぞれ独立にアルキル基、アリ
ール基及びアラルキル基よりなる群から選ばれる基を示
す。nは自然数)に示されるポリシラニレンフェニレン
からなる液晶配向膜により解決される。
【0008】本発明において用いられるポリシラニレン
フェニレンは式(1)により表わされる。式中R1 及び
2 はそれぞれ独立にアルキル基、アリール基及びアラ
ルキル基よりなる群から選ばれる基を示す。
【0009】アルキル基とは、炭素数1〜12が好まし
く、1〜8が特に好ましい。アルキル基は直鎖状のもの
でも分岐状のものでもよい。このようなアルキル基とし
て具体的には、例えばメチル基、エチル基、n−プロピ
ル基、n−ブチル基等の直鎖状のアルキル基;イソプロ
ピル基、sec −ブチル基、sec −アミル基等の2級アル
キル基;tert−ブチル基、tert−アミル基等の3級アル
キル基などをあげることができる。
【0010】アリール基とは、少なくとも1つの芳香族
環を有する一価のアリール基をあげることができる。こ
の芳香族環は置換基を有していてもよい。このようなア
リール基の具体的なものとしては、例えばフェニル基、
ナフチル基、トリル基、キシリル基などをあげることが
できる。
【0011】アラルキル基とは、脂肪族炭化水素に少な
くとも1つの芳香族環が置換した一価のアラルキル基を
あげることができる。この芳香族環は置換基を有してい
てもよい。このようなアラルキル基の具体的なものとし
ては、例えばベンジル基、フェネチル基、α−メチルベ
ンジル基、トリルメチル基などをあげることができる。
【0012】くり返し単位の数nは10〜50,000
が好ましく、100〜5,0000が特に好ましい。n
が5未満では、十分な耐熱性が得られないといった欠点
がある。
【0013】ポリシラニレンフェニレンは、芳香族炭化
水素系、飽和炭化水素系、エーテル系等の有機溶剤に溶
解するため、有機溶剤に溶解させた溶液をスピンコーテ
ィングや転写印刷法により基板上に容易に塗布すること
ができ、溶剤を乾燥により除去すると平滑性の優れた液
晶配向膜を作成することができる。
【0014】液晶素子作成条件および素子としての信頼
性を考慮すると、液晶配向処理はシール部分を除いた基
板面のみに形成させることが望ましく、ポリシラニレン
フェニレンの有機溶剤溶液は印刷特性に優れているた
め、基板上の特定部分に印刷法により配向膜を容易に形
成できる。
【0015】これによる塗膜は、印刷による塗膜形成後
100〜230℃の間で熱処理を行うことによって経時
的にも安定で、230℃2時間程度の加熱にも耐え、再
現性良好な液晶配向性を与える。
【0016】液晶の配向に影響を与えるのは、配向膜界
面の分子構造や基板と液晶との表面張力の違いに関係す
ると考えられる。固体の表面状態を示す物性値の1つに
臨界表面張力γS がある。基板表面のγS と液晶の表面
張力γL の相対的な大小関係から液晶分子の配列様式を
予知することができる。 △γ=γL −γS で示される△γが正の場合、ホモジニアス配向する。γ
L >γS の場合には、液晶同志の分子間力が、基板表面
と液晶分子の相互作用より大きくなるため表面エネルギ
ー的にみて、液晶分子の垂直配向が有利となるからであ
る。ポリシラニレンフェニレンを基板に塗布し配向膜と
して用いた場合△γ<0となると考えられる。
【0017】従って、ポリシラニレンフェニレンを配向
膜として用いた場合は、通常、ホメオトロピック配向が
おこる。しかし、条件によっては、ホモジニアス状態も
とりうるので、必ずしもホメオトロピック配向に限定さ
れるわけではない。
【0018】本発明の液晶とはシッフベース系液晶、ビ
フェニル系液晶、アゾオキシ系液晶、アゾ系液晶、エス
テル系液晶、フェニルシクロヘキサン系液晶、フェニル
ピリミジン系液晶等やこれらの混合物によるネマチック
液晶および上記ネマチック液晶に光学活性物質を添加し
たコレステリック液晶であり、さらに二色性色素等の液
晶でない物質を添加した混合液晶も含む。これら液晶に
は誘電率の異方性が正のものと負のものがあるが、その
両方が含まれる。
【0019】
【実施例】以下本発明を実施例によって更に詳細に説明
する。 実施例1 ポリ[(ジメチルシラニレン)フェニレン]を固形分濃
度が2%になるようにエタノール、ブタノール(1:
1)溶媒に溶解し、粘度300cpsの液を得た。この
液を用いると転写印刷法によってガラス基板の特定領域
に配向処理膜を形成することができる。この基板を10
0℃1時間加熱処理したあと各種ネマチック液晶を、2
枚の基板間に注入して液晶素子を作成した。得られた素
子は良好なホメオトロピック配向をしており、この配向
効果は一液型エポキシ系接着剤を用いた230℃1時間
の素子組立てプロセス前後で変化なく、維持された。ま
た、配向むらもなく、透明性も良好であり、優れた液晶
素子であった。
【0020】
【発明の効果】配向むらがなく、高温での熱処理が不要
で、透明性も良好な液晶素子を与える液晶配向膜が得ら
れた。この印刷形成可能な液晶配向膜は、特にゲストホ
スト型二色カラー液晶表示素子においてコントラスト等
の表示品位良好な素子を低コストで信頼性よく作成する
ことを可能にする。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1) 【化1】 (式中R1 及びR2 はそれぞれ独立にアルキル基、アリ
    ール基及びアラルキル基よりなる群から選ばれる基を示
    す。nは自然数)に示されるポリシラニレンフェニレン
    からなる液晶配向膜。
JP12777392A 1992-05-20 1992-05-20 液晶配向膜 Pending JPH05323330A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12777392A JPH05323330A (ja) 1992-05-20 1992-05-20 液晶配向膜

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12777392A JPH05323330A (ja) 1992-05-20 1992-05-20 液晶配向膜

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05323330A true JPH05323330A (ja) 1993-12-07

Family

ID=14968342

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12777392A Pending JPH05323330A (ja) 1992-05-20 1992-05-20 液晶配向膜

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05323330A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006009123A1 (ja) * 2004-07-16 2006-01-26 Toagosei Co., Ltd. ポリカルボシラン及びその製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006009123A1 (ja) * 2004-07-16 2006-01-26 Toagosei Co., Ltd. ポリカルボシラン及びその製造方法
JPWO2006009123A1 (ja) * 2004-07-16 2008-05-01 東亞合成株式会社 ポリカルボシラン及びその製造方法
US7652118B2 (en) 2004-07-16 2010-01-26 Toagosei Co., Ltd. Polycarbosilane and method for producing same
JP5223193B2 (ja) * 2004-07-16 2013-06-26 東亞合成株式会社 ポリカルボシラン及びその製造方法並びに絶縁性材料

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101812304B (zh) 液晶取向剂、液晶显示元件及其制造方法
TWI494292B (zh) 二胺、液晶配向劑、液晶配向膜以及液晶顯示元件
JP5516863B2 (ja) 液晶配向剤および液晶表示素子
JPH083586B2 (ja) 画像表示セルおよびこれに用いる単量体
JPWO2004021076A1 (ja) 液晶配向剤およびそれを用いた液晶表示素子
US6090909A (en) Uv-ray-dimerized high molecular compound, liquid crystal aligning film using above high molecular compound and liquid crystal display element using above aligning film
KR20080023307A (ko) 2색 게스트-호스트 편광기
TW201406862A (zh) 液晶配向劑以及化合物
JP4094764B2 (ja) 液晶配向剤
TW201319125A (zh) 膜形成材料的製造方法、膜及液晶顯示元件
TW293832B (en) Polyimide alignment film from 2,2-bis(3,4-dicarboxyphenyl)-hexafluoropropane dianhydride and ortho-substituted aromatic diamines for active matrix liquid crystal displays
JP2011085891A (ja) 液晶配向剤および液晶表示素子
TWI391375B (zh) 二胺、液晶配向劑、液晶配向膜、以及液晶顯示元件
JPH05313170A (ja) 液晶配向膜
EP0362861A2 (en) Liquid crystal device
CN102191064B (zh) 液晶取向剂、液晶取向膜以及液晶显示元件
WO2021070515A1 (ja) 液晶配向剤、液晶配向膜及び液晶素子
JPH05323330A (ja) 液晶配向膜
JPH0643466A (ja) 液晶配向膜
JPS5872923A (ja) 液晶表示素子
CN102533281A (zh) 液晶取向剂、液晶取向膜、液晶取向膜的形成方法以及液晶显示元件
JPS6333688B2 (ja)
JPH0435049B2 (ja)
CN115380245A (zh) 液晶取向剂、液晶取向膜以及液晶显示元件
CN101921598A (zh) 液晶取向剂和液晶显示元件