JPH05322512A - 表面観察方法 - Google Patents

表面観察方法

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JPH05322512A
JPH05322512A JP15607292A JP15607292A JPH05322512A JP H05322512 A JPH05322512 A JP H05322512A JP 15607292 A JP15607292 A JP 15607292A JP 15607292 A JP15607292 A JP 15607292A JP H05322512 A JPH05322512 A JP H05322512A
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JP
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scanning
pattern
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JP15607292A
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Yasushi Nakamura
泰 中村
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Magnetic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 温度変化や機械的ドリフトの影響に関わらず
試料表面の観察を安定して行うことのできる表面観察方
法を提供することを目的とする。 【構成】 試料3の表面を探針1で走査して、試料3か
ら受ける物理量により探針1を制御し、この制御量によ
り試料3表面を観察する方法において、前記試料3表面
にあらかじめ形成した凹凸部を凹凸検出装置5により検
出し、この凹凸部を基準として前記走査位置制御を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トンネル顕微鏡(以
下、STMと記す)、原子間力顕微鏡(以下、AF
M)、磁気力顕微鏡等の、試料面に探針を近接し試料か
ら受ける物理量により試料表面を観察する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術としては、例えば、
特開平3−18704号公報に記載された走査形トンネ
ル顕微鏡が知られている。この装置は、図8に示すよう
に、探針1を試料3の表面に近接して走査することで同
試料3の表面形状を観察するものである。即ち、探針1
を駆動するアクチュエータ8には圧電素子駆動回路2
5、26、27が接続されており、これらのうち、25
及び26は試料3の表面と平行なXY平面上の走査を行
い、27は試料3の表面に垂直なZ方向の駆動を行うた
めのものである。Z方向は試料3と探針1との間のトン
ネル電流を用いて制御され、この装置では、XY方向の
走査位置とZ方向の制御量及びトンネル電流により試料
3表面の凹凸像を観察する。そのために設けたのが波形
モニタ回路28で、この波形モニタ回路28に入力され
た信号が画像表示装置29に供給されて、試料3表面の
凹凸像とともに入力信号がラインプロファイル表示され
る。なお、トンネル電流はI/V増幅器30、ログアン
プ31、コンパレータ32により検出され、同コンパレ
ータ32の出力を積分増幅してZ方向の制御量を得てい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の従来
の表面観察方法では、温度変化や機械的ドリフトの影響
により観察位置が時間とともに変化して安定した観察像
が得られないという問題があった。
【0004】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、温度変化や機械的ドリフトの影響に関わらず試料表
面の観察を安定して行うことのできる表面観察方法を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の表面観察方法では、試料面を探針で走査し、
試料面から受ける物理量により探針を制御し、この制御
量により試料面を観察する方法において、前記試料面に
あらかじめ凹凸部を形成し、この凹凸部を基準として前
記走査位置制御を行うことを特徴としている。
【0006】
【作用】上記手段からなる本発明の表面観察方法では、
あらかじめ試料表面に機械的又は化学的に凹凸部を形成
し、逐次この凹凸部の位置を観察測定しつつ走査位置の
補正を行う。
【0007】ここで、本発明の作用をより詳しく説明す
れば次の通りである。図1は本発明の表面観察方法の原
理を説明するための概念図である。図に示す通りこの装
置では、探針1を試料3に対向して配置し、近接させる
ことにより両者の間に物理量を作用させる。この物理量
は、具体的には、STMではトンネル電流、AFMでは
原子間力、磁気力顕微鏡では磁気力として作用する。探
針1は走査制御器2によりXYZの各方向に駆動され、
XY方向の動作にて試料3表面の走査を行い、Z方向は
前記物理量が一定になるように制御される。従って、X
Y方向の走査位置とZ方向制御量により試料3の表面形
状を得ることができる。観察装置4はこれを表示するも
のである。ここで、凹凸検出装置5はこれら制御量を処
理して、あらかじめ試料3表面に形成した凹凸部の位置
を検出するもので、この検出位置を走査制御器2にフィ
ードバックしてXY方向の走査位置を一定にするよう制
御する。なお、6は加工制御装置で、本発明を応用して
試料3の表面加工を行う場合に必要となるものである。
【0008】以下、添付図面を参照して本発明に係る表
面観察方法のいくつかの実施例を説明する。なお、図面
の説明において同一の要素には同一符号を付し、重複す
る説明を省略する。
【0009】
【実施例1】まず、本発明の実施例1を説明する。図2
は実施例1の構成を示すブロック線図である。この実施
例では本発明をSTMに適用した。図において、1はタ
ングステン等の金属線の先端を機械研磨又は電解研磨し
てなる探針で、試料3表面に近接する位置にアクチュエ
ータ8により支持されている。アクチュエータ8は圧電
素子で構成された微動機構であり、XYZの直交3方向
に動作可能になっている。一方、試料3にはバイアス回
路9から定電圧が印加され、探針1との間にトンネル電
流が流れている。このトンネル電流値はI/Vコンバー
タ10により電圧値に変換された後、ログアンプ19に
て増幅されA/Dコンバータ13を介して中央処理装置
17に入力される。中央処理装置17はマイクロプロセ
ッサにより構成され、D/Aコンバータ14を介してX
Y軸走査アンプ12に走査信号を出力するとともに、Z
軸制御アンプ11に制御信号を出力し、前記アクチュエ
ータ8をXYZの各方向に駆動する。また、中央処理装
置17には、試料3の表面形状を表示する表示装置16
と、半導体メモリ又は磁気ディスク装置からなるパター
ン記憶装置18とが接続されている。
【0010】次に、実施例1の作用を説明する。中央処
理装置17はA/Dコンバータ13から検知されるトン
ネル電流が常時一定値になるようにZ方向の制御を行い
つつXY方向に探針1の走査を行う。このときのXY方
向の走査位置とZ方向の制御量は表示装置16に伝達さ
れて、試料3の表面形状が表示される。ここで、試料3
の表面にはあらかじめ、図3(a)〜(d)に示すよう
な、格子パターン3a又は点状パターン3bのいずれか
が形成されている。の格子パターン3aは試料3表面に
格子状に凹溝を形成したものであり、点状パターン3b
は点状に凹部を形成したものである。そして、この形状
はパターン記憶装置18に記憶されている。中央処理装
置17では、この記憶パターンと探針1の走査により得
られた表面形状とを逐次比較して、両者の凹凸パターン
のずれがなくなるようにD/Aコンバータ15からXY
軸走査アンプ12に加える制御電圧を加減する。なお、
凹凸パターンの比較には3値パターンマッチング等の一
般的画像処理方法を用いる。
【0011】以上の実施例1によれば、探針1と試料3
との相対位置関係を一定に保ち、温度変化や機械的ドリ
フトによる影響を排除して安定した観察像を得ることが
できる。そして、パターン記憶装置18には試料3の表
面の既知の凹凸パターンを記憶するだけでよく、任意の
凹凸パターン形状に適用可能であるから、凹凸パターン
の形成も容易である。
【0012】
【実施例2】次に、本発明の実施例2を説明する。図4
は実施例2の構成を示すブロック線図である。この実施
例では本発明をAFMに適用した。図示の通りこの装置
では、AFMユニット21に一端を固定したカンチレバ
ー22を介して探針1を支持している。カンチレバー2
2としては充分に薄い燐青銅の箔片又は半導体デバイス
作成技術による箔を用いる。そして、カンチレバー22
の上方には変位検出器23を設け、その検出量はA/D
コンバータ13を介して中央処理装置17に伝達され
る。変位検出器23としては三角測量法、非点収差法、
臨界角法等の光学式変位センサ、又はSTM、静電容量
等を利用した変位センサを用いる。また実施例2では、
実施例1と異なり、試料3をアクチュエータ8により移
動するようになっている。また実施例2では、パターン
記憶装置18を用いず、後述の位置検出器20により試
料3表面の凹凸の検出を行う。
【0013】次に、実施例2の作用を説明する。探針1
と試料3との間には原子間力が作用してカンチレバー2
2に撓みが生ずる。中央処理装置17は、この撓み量を
常時一定値に保つようにZ方向の制御を行いつつ試料3
をXY方向に走査する。ここで試料3の表面にはあらか
じめ、図5(a)〜(d)に示すような凹部3c、又は
凹部3dのいずれかが形成されている。凹部3cは観察
面形状に比べて充分な深さを有するもので、位置検出器
20として比較器を用いて検出する。また、凹部3dは
観察面形状に比べて充分に急峻なエッジを有するもので
位置検出器20として微分回路を用いて検出する。な
お、比較器や微分回路を用いずに、中央処理装置17に
て比較演算、差分演算を行うようにしてもよい。
【0014】以上の実施例2によれば、探針1と試料3
との相対位置関係を一定に保ち、温度変化や機械的ドリ
フトによる影響を排除して安定した観察像を得ることが
できる。そして、凹凸パターンの検出は比較器や微分回
路にて構成できるので、ずれ量の検出は高速で行われ、
処理速度を向上することができる。
【0015】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、例えば、その応用として試料3の表面に加
工を施すことも可能である。即ち、試料3を加工するに
は、探針1に作用する荷重、電流、磁界を変化させて、
試料3表面にダメージを与えればよい。具体的には、図
6に示すように、中央処理装置17からD/Aコンバー
タ21を介してZ軸制御アンプ11への回路を設け、こ
の信号とD/Aコンバータ14からの信号とを加算して
Z軸を制御する。そして、加工動作時にはD/Aコンバ
ータ21を介して探針1から試料3に加わる荷重を変化
させればよい。以上のようにすれば、図7のように、ま
ず試料3の表面形状を観察し(a)、所望の位置にて加
工動作を行い、試料3表面に圧痕24を形成することが
できる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の表面観察
方法によれば、試料面に形成した凹凸部を基準として走
査位置制御を行うことにより、探針と試料との相対位置
関係を一定に保つので、温度変化や機械的ドリフトによ
る影響を排除して安定した観察像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表面観察方法の原理を説明するための
概念図である。
【図2】実施例1の構成を示すブロック線図である。
【図3】実施例1の試料表面にあらかじめ形成する凹凸
形状の例を示す図である。
【図4】実施例2の構成を示すブロック線図である。
【図5】実施例2の試料表面にあらかじめ形成する凹凸
形状の例を示す図である。
【図6】実施例3の構成を示すブロック線図である。
【図7】実施例3による加工動作を説明する図である。
【図8】従来の走査形トンネル顕微鏡の構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 探針 2 走査制御器 3 試料 3a 格子パターン 3b 点状パターン 3c,3d 凹部 4 観察装置 5 凹凸検出装置 6 加工制御装置 7 STMユニット 8 アクチュエータ 9 バイアス回路 10 I/Vコンバータ 11 Z軸制御アンプ 12 XY軸走査アンプ 13 A/Dコンバータ 14,15 D/Aコンバータ 16 表示装置 17 中央処理装置 18 パターン記憶装置 19,31 ログアンプ 20 位置検出器 21 AFMユニット 22 カンチレバー 23 変位検出器 24 圧痕 25,26,27 圧電素子駆動回路 28 モニタ回路 29 画像処理装置 30 I/V増幅器 32 コンパレータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料面を探針で走査し、試料面から受け
    る物理量により探針を制御し、この制御量により試料面
    を観察する方法において、前記試料面にあらかじめ凹凸
    部を形成し、この凹凸部を基準として前記走査位置制御
    を行うことを特徴とする表面観察方法。
JP15607292A 1992-05-22 1992-05-22 表面観察方法 Withdrawn JPH05322512A (ja)

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JP15607292A JPH05322512A (ja) 1992-05-22 1992-05-22 表面観察方法

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JP15607292A JPH05322512A (ja) 1992-05-22 1992-05-22 表面観察方法

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JPH05322512A true JPH05322512A (ja) 1993-12-07

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Effective date: 19990803