JPH05322331A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JPH05322331A
JPH05322331A JP4126075A JP12607592A JPH05322331A JP H05322331 A JPH05322331 A JP H05322331A JP 4126075 A JP4126075 A JP 4126075A JP 12607592 A JP12607592 A JP 12607592A JP H05322331 A JPH05322331 A JP H05322331A
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JP
Japan
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compressor
air conditioner
refrigerant
oil
indoor
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JP4126075A
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Masanori Watanabe
正則 渡辺
Setsu Nakamura
節 中村
Shuichi Tani
秀一 谷
Tomohiko Kasai
智彦 河西
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/07Details of compressors or related parts
    • F25B2400/075Details of compressors or related parts with parallel compressors
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2600/00Control issues
    • F25B2600/02Compressor control
    • F25B2600/021Inverters therefor
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/70Efficient control or regulation technologies, e.g. for control of refrigerant flow, motor or heating

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷媒寝込状態での圧縮機起動の場合に、圧縮
機内から冷凍機油が流出することなく、冷凍機油不足に
よる摺動部の焼付事故を生じることなく起動することが
できる。 【構成】 インバータ装置により駆動される圧縮能力可
変な第1の圧縮機1と商用電源で直入起動する圧縮機能
力一定の第2の圧縮機2とが並列に接続された圧縮機を
備えた熱源機を有し、第1の圧縮機1と第2の圧縮機2
とを連結する均油管10に、第2の圧縮機2から第1の
圧縮機1へのみ流通可能な逆止弁26を設けたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、同一冷媒系統にイン
バータ装置により駆動される圧縮能力可変な圧縮機と商
用電源で直入起動する圧縮能力一定の圧縮機とが並列に
接続された圧縮機を備えた熱源機を有する空気調和装置
において、圧縮機の冷媒寝込起動による損傷を防止する
手段に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の空気調和装置の構成図であ
り、図において、1はインバータ装置により駆動される
圧縮能力可変な第1の圧縮機、2は前記第1の圧縮機1
に並列接続され商用電源で直入起動する圧縮能力一定の
第2の圧縮機、3は吐出ガスより冷凍機油を分離する油
分離器、4は冷媒流路を切り換える四方切換弁、5は熱
源機側熱交換器、6は複数の減圧装置、7は複数の室内
側熱交換器、8はアキュムレータ、9は油分離器3で回
収した冷凍機油を返油する返油回路、10は各圧縮機
1,2の冷凍機油量を均等にするための均油管、11は
商用電源、12は第1の圧縮機1の回転数を可変に駆動
するインバータ装置、13はクランクケースヒータ、1
4はインバータ駆動回路、15はクランクケースヒータ
駆動回路、17は外気温センサー、18は電源スイッ
チ、19は運転スイッチ、20は電源投入後のクランク
ケースヒータへの通電時間及び運転スイッチオン後の第
1の圧縮機1の圧縮機モータへの通電時間を計時する計
時手段、23は室内機容量設定器、24は室温設定器、
25は各室内に設けられた室温センサー、22は室温設
定器24で設定された設定温度と室温センサー25より
出力される温度検出信号から算出される室内負荷に見合
った周波数を決定する室内負荷対応出力周波数決定手
段、21は室内機容量設定器23からの出力に基づき最
高出力周波数を決定する最高出力周波数決定手段、16
は前記室内負荷相当の出力周波数決定手段22と室内機
容量設定器23からの出力に基づく最高出力周波数決定
手段21からの出力及び外気温センサー17の検知温度
により演算を行い、実際の運転周波数を決定する運転周
波数決定手段である。図中、実線矢印は冷房運転時の冷
媒流れ方向を、破線矢印は暖房運転時の冷媒流れ方向を
示す。
【0003】次に、動作について説明する。冷房運転時
には、第1または第2の圧縮機1,2にて圧縮された高
温高圧のガス冷媒は、油分離器3に入りガス冷媒内に含
む冷凍機油が分離され、四方切換弁4を介して熱源機側
熱交換器5に入る。熱源機側熱交換器5では、大気また
は熱源水と熱交換して、冷媒は凝縮して高圧の液冷媒と
なり、減圧装置6で減圧され、低圧の気液二相冷媒とな
って、室内側熱交換器7に流入する。室内側熱交換器7
では、室内空気と熱交換して蒸発しガス化して、室内を
冷房する。室内側熱交換器7でガス化した低圧のガス冷
媒は、四方切換弁4を介し、アキュムレータ8を経て第
1と第2の圧縮機1,2に吸入される。
【0004】次に、暖房運転時には、第1または第2の
圧縮機1,2にて圧縮された高温高圧のガス冷媒は、油
分離器3及び四方切換弁4を介して、室内側熱交換器7
に流入し、室内空気と熱交換して、冷媒は凝縮して高圧
の液冷媒となり、室内を暖房する。この高圧の液冷媒は
減圧装置6で減圧され、低圧の気液二相冷媒となり、熱
源機側熱交換器5に流入し、大気または熱源水と熱交換
し、四方切換弁4を介し、アキュムレータ8を経て第1
と第2の圧縮機1,2に吸入される。
【0005】ここで、均油管を介した第1と第2の圧縮
機1,2との間の冷凍機油の流れについて説明する。第
1の圧縮機1の運転容量が第2の圧縮機2のそれよりも
大きい場合には、第2の圧縮機2から第1の圧縮機1へ
と冷凍機油が流れる。また、第1の圧縮機1の運転容量
が第2の圧縮機2のそれよりも小さい場合には、第1の
圧縮機1から第2の圧縮機2へと冷凍機油が流れる。
【0006】次に、冷媒寝込状態での第1の圧縮機1が
起動しようとする場合の第1及び第2の圧縮機1,2内
の冷媒及び冷凍機油の流れについて説明する。第1の圧
縮機1が冷媒寝込状態にあると判断し、第1の圧縮機1
に起動しない程度に第1の圧縮機用電動機巻線を加熱す
ることにより、第1の圧縮機1の内部から液冷媒が追い
出され冷媒寝込状態が解消される。このとき、第1の圧
縮機1では液冷媒が蒸発するため、容器内圧力は商用電
源で直入起動する第2の圧縮機2よりも高くなり、冷媒
の溶け込んだ冷凍機油は均油間10を通って第1の圧縮
機1から第2の圧縮機2に押し出される。これにより、
第2の圧縮機2では冷媒の溶け込んだ冷凍機油が増加
し、第2の圧縮機2より液冷媒と共に冷凍機油も吸入配
管を通して流出するので、第1及び第2の圧縮機1,2
において冷凍機油不足となる。
【0007】次に、図6に示されるフローチャートに基
づき、前記インバータ装置12により駆動される第1の
圧縮機1の制御動作について説明する。ステップ30で
電源投入すると、ステップ31でクランクケースヒータ
に通電される。ステップ32で運転スイッチを入れると
ステップ33でクランクケースヒータへの通電が停止さ
れる。同時に34,35で電源を投入してから第1の所
定時間t1 以内であり、かつ外気温度が一定時間t2
以下であれば前記第1の圧縮機1が冷媒寝込状態にある
と判断し、ステップ36で前記第1の圧縮機1に起動し
ない程度に設定した所定値以下の周波数h1 Hzと所定
値以下の電圧v1 Vを、ステップ37で第2の所定時間
3 分間供給し、第1の圧縮機1の圧縮機用電動機巻線
が加熱されることにより、第1の圧縮機1の内部から液
冷媒が追い出され冷媒寝込状態が解消される。そして、
ステップ38で所定の起動に必要な周波数h2 Hz及び
電圧v2 Vが第1の圧縮機1に供給され運転を開始す
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の空気調和装置
は、以上のように同一冷媒系統にインバータ装置12に
より駆動される圧縮能力可変な圧縮機1と商用電源で直
入起動する圧縮能力一定の圧縮機2とが並列に接続さ
れ、圧縮機1,2間が均油間10で連結された構成とな
っており、電源投入後所定時間t1 以内でかつ外気温度
が所定温度t2 以下の場合、つまり冷媒寝込状態にある
場合、インバータ装置により駆動される圧縮機1には、
起動しない程度に設定した所定値以下の周波数h1 およ
び所定値以下の電圧v1 がインバータ装置12より所定
時間t3 供給され、圧縮機用電動機巻線は加熱される。
このため、寝込んでいた液冷媒が蒸発し容器内圧力が商
用電源で直入起動する圧縮機2よりも高くなり、冷媒が
溶け込んだ冷凍機油が均油管10を通ってインバータ装
置12により駆動される圧縮機1から商用電源で直入起
動する圧縮機2に押し出される。これにより、商用電源
で直入起動する圧縮機2では液冷媒量が増加し、商用電
源で直入起動する圧縮機2より液冷媒と共に冷凍機油も
吸入配管を通して追い出されるので、冷凍機油不足によ
る摺動部の焼付事故が発生し空気調和装置としての機能
を発揮できないという問題点があった。
【0009】この発明の目的は、冷媒寝込状態での圧縮
機起動の場合に、圧縮機内から冷凍機油が流出すること
なく、冷凍機油不足による摺動部の焼付事故を生じるこ
となく起動することができる空気調和装置を提供するこ
とである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の空気調和装置
は、インバータ装置により駆動される圧縮能力可変な第
1の圧縮機と商用電源で直入起動する圧縮能力一定の第
2の圧縮機を並列に接続してなる複数の圧縮機,前記第
1の圧縮機と第2の圧縮機を連結する均油管,四方切換
弁、熱源機側熱交換器からなる室外機と、室内側熱交換
器,減圧装置および室内側送風機からなる複数の室内機
とで構成された空気調和装置であって、前記均油管に前
記第2の圧縮機側から前記第1の圧縮機側方向にのみ流
通可能な逆止弁を設けたことを特徴とするものである。
【0011】請求項2の空気調和装置は、インバータ装
置により駆動される圧縮能力可変な第1の圧縮機と商用
電源で直入起動する圧縮能力一定の第2の圧縮機を並列
に接続してなる複数の圧縮機,前記第1の圧縮機と第2
の圧縮機を連結する均油管,四方切換弁、熱源機側熱交
換器およびアキュムレータからなる室外機と、室内側熱
交換器,減圧装置および室内側送風機からなる複数の室
内機とで構成された空気調和装置であって、前記第2の
圧縮機の吸入側と、前記第1の圧縮機と前記アキュムレ
ータ間を連結している吸入配管との間に、前記吸入配管
側から前記第2の圧縮機側方向にのみ流通可能な逆止弁
を設けたことを特徴とするものである。
【0012】請求項3の空気調和装置は、インバータ装
置により駆動される圧縮能力可変な第1の圧縮機と商用
電源で直入起動する圧縮能力一定の第2の圧縮機を並列
に接続してなる複数の圧縮機,前記第1の圧縮機と第2
の圧縮機を連結する均油管,四方切換弁、熱源機側熱交
換器からなる室外機と、室内側熱交換器,減圧装置およ
び室内側送風機からなる複数の室内機とで構成された空
気調和装置であって、前記均油管に電磁弁を設け、電源
投入後所定時間以内でかつ外気温度が所定温度以下の冷
媒寝込状態の際に、前記第1の圧縮機のモータが始動し
ない程度の出力周波数並びに出力電圧を前記インバータ
装置から前記第1の圧縮機のモータに所定時間供給する
ための計時手段を設け、前記計時手段による電圧供給の
間前記電磁弁を閉じる電磁弁制御手段を設けたことを特
徴とするものである。
【0013】
【作用】請求項1の空気調和装置によると、同一冷媒系
統にてインバータ装置により駆動される第1の圧縮機と
商用電源で直入起動する第2の圧縮機とを連結する均油
管に、第2の圧縮機から第1の圧縮機方向へのみ流通を
許容する逆止弁を設けたことにより、冷凍寝込状態での
圧縮機起動の場合に第1の圧縮機から第2の圧縮機への
冷凍機油の移動が無くなるため、第2の圧縮機からの冷
凍機油の流出を防止できる。
【0014】請求項2の空気調和装置によると、第2の
圧縮機の吸入側と、第1の圧縮機とアキュムレータ間を
連結している吸入配管との間に、吸入配管から第2の圧
縮機側方向にのみ流通を許容する逆止弁を設けたことに
より、冷媒寝込状態での圧縮機起動の場合に、第2の圧
縮機からの冷凍機油の流出を防止できる。
【0015】請求項3の空気調和装置によると、第1の
圧縮機と第2の圧縮機とを連結する均油管に電磁弁を設
け、電源投入後所定時間以内でかつ外気温度が所定温度
以下の場合、つまり冷媒寝込状態にある場合に、圧縮機
モータが始動しない程度の出力周波数並びに出力電圧
を、所定時間インバータ装置より圧縮機モータに供給
し、その間電磁弁を閉じる制御としたことにより、冷媒
寝込状態での圧縮機起動の場合に第1の圧縮機から第2
の圧縮機への冷凍機油の移動を無くし、第2の圧縮機か
らの冷凍機油の流出を防止できる。
【0016】
【実施例】
実施例1.この発明の実施例1を、図1に示す。なお、
図1において、図5と同一部分は同一符号を付してその
説明を省略する。26は、均油管10に設けた逆止弁で
ある。逆止弁26は、第2の圧縮機2から第1の圧縮機
1へのみ流通を許容するものである。
【0017】次に動作について説明する。冷暖房時の冷
凍サイクル上の動作については、図5に示した従来の空
気調和装置と同様であるのでその説明を省略する。ま
ず、均油管10を介した第1と第2の圧縮機1,2との
間の冷凍機油の流れについて説明する。第1の圧縮機1
の運転容量が第2の圧縮機2のそれよりも大きい場合に
は、第2の圧縮機2から第1の圧縮機1へと均油管10
を通って冷凍機油が流れる。しかし、第1の圧縮機1の
運転容量が第2の圧縮機2のそれよりも小さい場合に
は、第1の圧縮機1から第2の圧縮機2へは冷凍機油は
流れない。ここで、第2の圧縮機2が起動する場合に
は、必ず第1の圧縮機1が運転しているような起動と
し、常に第1の圧縮機1の運転容量が第2の圧縮機2の
それよりも大きくなるような制御をしている。
【0018】次に、冷媒寝込状態での第1の圧縮機1が
起動しようとする場合の第1及び第2の圧縮機1,2内
の冷媒及び冷凍機油の流れについて説明する。第1の圧
縮機1が冷媒寝込状態にあると判断し、第1の圧縮機1
に起動しない程度に第1の圧縮機用電動機巻線を加熱す
ることにより、第1の圧縮機1から液冷媒が追い出され
冷媒寝込状態が解消される。このとき、第1の圧縮機1
では液冷媒が蒸発するため、容器内圧力が商用電源で直
入起動する第2の圧縮機2よりも高くなる。このとき冷
媒の溶けこんだ冷媒機油は、第2の圧縮機2から第1の
圧縮機1へのみ流通を許容する逆止弁26を均油管10
に設けたので、均油管10を取って第1の圧縮機1から
第2の圧縮機2への冷媒及び冷凍機油の流出が無いた
め、第1の圧縮機1では冷凍機油量の変化は無く、第1
の圧縮機1の冷凍機油は適量確保される。また、第2の
圧縮機2では、第1の圧縮機1からの冷媒及び冷凍機油
の移動が無いため、第2の圧縮機2の寝込量は変化せ
ず、吸入配管からの液冷媒と共に冷凍機油の流出を防止
でき、第2の圧縮機2においても冷凍機油量の変化は無
く、第2の圧縮機2の冷凍機油は適量確保される。ま
た、圧縮機運転中の第1及び第2の圧縮機1,2内の冷
媒及び冷凍機油の流れは、常に第2の圧縮機2から第1
の圧縮機1への流れとなっている。
【0019】実施例2.この発明の実施例2を図2に基
づいて説明する。なお、図2において、図5と同一部分
は同一符号を付してその説明を省略する。27は、第2
の圧縮機2の吸入側と、第1の圧縮機1とアキュムレー
タ8の間を連結している吸入配管との間に設けた逆止弁
である。逆止弁27は、前記吸入配管から第2の圧縮機
2へのみ流通を許容するものである。
【0020】まず、均油管10を介した第1の圧縮機1
と第2の圧縮機2との間の冷凍機油の流れについて説明
する。第1の圧縮機1の運転容量が第2の圧縮機2のそ
れよりも大きい場合には、均油管10を通って第2の圧
縮機2から第1の圧縮機1へと冷凍機油が流れる。ま
た、第1の圧縮機1の運転容量が第2の圧縮機2のそれ
よりも小さい場合には、均油管10を通って第1の圧縮
機1から第2の圧縮機2へと冷凍機油が流れる。そのた
め、第1の圧縮機1と第2の圧縮機2との間では冷凍機
油量のアンバランスは生じない。
【0021】次に、冷媒寝込状態での第1の圧縮機1が
起動しようとする場合の第1及び第2の圧縮機1,2内
の冷媒及び冷凍機油の流れについて説明する。第1の圧
縮機1が冷媒寝込状態にあると判断し、第1の圧縮機1
に起動しない程度に第1の圧縮機用電動機巻線を加熱す
ることにより、第1及び第2の圧縮機1,2の内部から
液冷媒が追い出され冷媒寝込状態が解消される。このと
き、第2の圧縮機2の吸入側と、第1の圧縮機1とアキ
ュムレータ8の間を連結している吸入配管との間に逆止
弁27を設けたので、第1の圧縮機1と第2の圧縮機2
では容器内圧力が等しくなり、液冷媒が第1の圧縮機1
からだけでなく、第2の圧縮機2からも蒸発するため、
第2の圧縮機2の油濃度も高くなる。また、均油管10
を通って第1の圧縮機1から第2の圧縮機2への冷媒及
び冷凍機油の移動も無いため、第1及び第2の圧縮機
1,2では冷凍機油は適量確保される。
【0022】実施例3.この発明の実施例3を、図3お
よび図4に基づいて説明する。図3において、図5と同
一部分は同一符号を付してその説明を省略する。28は
電磁弁制御手段、29は第1の圧縮機1と第2の圧縮機
2とを連結する均油管10に設けた電磁弁である。電源
投入後所定時間以内でかつ外気温度が所定温度以下の場
合、つまり冷房寝込状態にある場合に、インバータ装置
12より第1の圧縮機1の圧縮機モータが始動しない程
度の出力周波数並びに出力電圧を、第1の圧縮機1の圧
縮機モータに供給すると同時に、計時手段20の計時を
スタートし、電磁弁29を閉じ、所定時間経過後に電磁
弁29を開くように制御されている。
【0023】まず、均油管10を介した第1の圧縮機1
と第2の圧縮機2との間における冷凍機油の流れについ
て説明する。第1の圧縮機1の運転容量が第2の圧縮機
2のそれよりも大きい場合には、均油管10を通って第
2の圧縮機2から第1の圧縮機1へと冷凍機油が流れ
る。また、第1の圧縮機1の運転容量が第2の圧縮機2
のそれよりも小さい場合には、均油管10を通って第1
の圧縮機1から第2の圧縮機2へと冷凍機油が流れる。
そのため、第1の圧縮機1と第2の圧縮機2との間では
冷凍機油量のアンバランスは生じない。
【0024】次に、冷媒寝込状態での第1の圧縮機1が
起動しようとする場合の第1及び第2の圧縮機1,2内
の冷媒及び冷凍機油の流れについて説明する。第1の圧
縮機1が冷媒寝込状態にあると判断し、第1の圧縮機1
に起動しない程度に第1の圧縮機用電動機巻線を加熱す
ることにより、第1の圧縮機1から液冷媒が追い出され
冷媒寝込状態が解消される。このとき、第1の圧縮機1
では液冷媒が蒸発するため、容器内圧力が商用電源で直
入起動する第2の圧縮機2よりも高くなる。電磁弁29
を均油管10に設けたので、冷媒の溶け込んだ冷凍機油
は、均油管10を通って第1の圧縮機1から第2の圧縮
機2への冷媒及び冷凍機油の流出が無いため、第1の圧
縮機1では冷凍機油量の変化は無く、第1の圧縮機1の
冷凍機油は適量確保される。また、第2の圧縮機2で
は、第1の圧縮機1からの冷媒及び冷凍機油の移動が無
いため、第2の圧縮機2の寝込量は変化せず、吸入配管
からの液冷媒と共に冷凍機油の流出を防止でき、第2の
圧縮機2においても冷凍機油量の変化は無く、第2の圧
縮機2の冷凍機油は適量確保される。
【0025】次に、図4に示されるフローチャートに基
づき、前記インバータ装置により駆動される第1の圧縮
機1の制御動作について説明する。ステップ30で電源
投入すると、ステップ31でクランクケースヒータに通
電される。ステップ32で運転スイッチを入れるとステ
ップ33でクランクケースヒータへの通電が停止され
る。同時にステップ34,35で電源を投入してから第
1の所定時間のt1 以内であり、かつ外気温度が一定時
間t2 ℃以下であれば第1の圧縮機1が冷媒寝込状態に
あると判断し、ステップ36で第1の圧縮機1に起動し
ない程度に設定した所定値以下の周波数h1 Hzと所定
値以下の電圧v1 Vを供給する。供給開始と同時にステ
ップ39に進み電磁弁29を閉じ、ステップ37で第2
の所定時間t3 分間供給し、供給終了と同時にステップ
40に進み電磁弁29を開く。その後第1の圧縮機1の
圧縮機用電動機巻線が加熱されることにより、第1の圧
縮機1の内部から液冷媒が追い出され冷媒寝込状態が解
消される。そしてステップ38で所定の起動に必要な周
波数h2 Hz及び電圧v2 Vが第1の圧縮機1に供給さ
れ、運転を開始する。
【0026】
【発明の効果】請求項1の空気調和装置によれば、同一
冷媒系統にてインバータ装置により駆動される圧縮能力
可変な第1の圧縮機と商用電源で直入起動する圧縮能力
一定の第2の圧縮機とが並列に接続された圧縮機を備え
た熱源機を有し、インバータ装置により駆動される第1
の圧縮機と商用電源で直入起動する第2の圧縮機とを連
結する均油管に、第2の圧縮機から第1の圧縮機へのみ
流通を許容する逆止弁を設けたことにより、冷媒寝込状
態での圧縮機起動の場合に第1の圧縮機から上記第2の
圧縮機への冷凍機油の流出がなく、第1の圧縮機の冷凍
機油量は確保される。そのため、第1の圧縮機は油濃度
の高い冷凍機油で起動するため、第1の圧縮機の冷凍機
油不足による摺動部の焼付事故を防止出来るという効果
を奏する。
【0027】請求項2の空気調和装置によれば、同一冷
媒系統にてインバータ装置により駆動される圧縮能力可
変な第1の圧縮機と商用電源で直入起動する圧縮能力一
定の第2の圧縮機とが並列に接続された圧縮機を備えた
熱源機を有し、第2の圧縮機の吸入側と、第1の圧縮機
とアキュムレータ間を連結している吸入配管との間に逆
止弁を設けたことにより、冷媒寝込状態での圧縮機起動
の場合に第1の圧縮機から第2の圧縮機への冷凍機油の
流出及び、第2の圧縮機からの冷凍機油の流出を防止で
き、第1の圧縮機及び第2の圧縮機の冷凍機油量は確保
される。そのため、第1の圧縮機及び第2の圧縮機双方
の油濃度を高くでき、第1の圧縮機及び第2の圧縮機は
油濃度の高い冷凍機油で起動するため、第1の圧縮機及
び第2の圧縮機の冷凍機油不足による摺動部の焼付事故
を防止できるという効果を奏する。
【0028】請求項3の空気調和装置によれば、同一冷
媒系統にてインバータ装置により駆動される圧縮能力可
変な第1の圧縮機と商用電源で直入起動する圧縮能力一
定の第2の圧縮機とが並列に接続された圧縮機を備えた
熱源機を有し、第1の圧縮機と第2の圧縮機とを連結す
る均油管に電磁弁を設けたものであり、電源投入後所定
時間以内でかつ外気温度が所定温度以下の場合、つまり
冷媒寝込状態にある場合に、圧縮機モータが始動しない
程度の出力周波数並びに出力電圧を、所定時間インバー
タ装置より圧縮機モータに供給し、その間電磁弁を閉じ
る制御としたことにより、冷媒寝込状態での起動の場合
に第1の圧縮機から第2の圧縮機への冷凍機油の流出が
なく、第1の圧縮機の冷凍機油量は確保される。そのた
め、第1の圧縮機は油濃度の高い冷凍機油で起動するた
め、第1の圧縮機の冷凍機油不足による摺動部焼付事故
を防止できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1による空気調和装置の構成
図である。
【図2】この発明の実施例2による空気調和装置の構成
図である。
【図3】この発明の実施例3による空気調和装置の構成
図である。
【図4】この発明の実施例3による空気調和装置の制御
内容を示すフローチャートである。
【図5】従来の空気調和装置の構成図である。
【図6】従来の空気調和装置の制御内容を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 第1の圧縮機 2 第2の圧縮機 3 油分離器 4 四方切換弁 5 熱源機側熱交換器 6 減圧装置 7 室内機側熱交換器 8 アキュムレータ 9 返油回路 10 均油管 12 インバータ装置 13 クランクケースヒータ 16 運転周波数決定手段 17 外気温センサー 19 運転スイッチ 20 計時手段 26,27 逆止弁 28 電磁弁制御手段 29 電時弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河西 智彦 和歌山市手平6丁目5番66号 三菱電機株 式会社和歌山製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インバータ装置により駆動される圧縮能
    力可変な第1の圧縮機と商用電源で直入起動する圧縮能
    力一定の第2の圧縮機を並列に接続してなる複数の圧縮
    機,前記第1の圧縮機と第2の圧縮機を連結する均油
    管,四方切換弁,熱源機側熱交換器からなる室外機と、
    室内側熱交換器,減圧装置および室内側送風機からなる
    複数の室内機とで構成された空気調和装置であって、前
    記均油管に前記第2の圧縮機側から前記第1の圧縮機側
    方向にのみ流通可能な逆止弁を設けたことを特徴とする
    空気調和装置。
  2. 【請求項2】 インバータ装置により駆動される圧縮能
    力可変な第1の圧縮機と商用電源で直入起動する圧縮能
    力一定の第2の圧縮機を並列に接続してなる複数の圧縮
    機,前記第1の圧縮機と第2の圧縮機を連結する均油
    管,四方切換弁,熱源機側熱交換器およびアキュムレー
    タからなる室外機と、室内側熱交換器,減圧装置および
    室内側送風機からなる複数の室内機とで構成された空気
    調和装置であって、前記第2の圧縮機の吸入側と、前記
    第1の圧縮機と前記アキュムレータ間を連結している吸
    入配管との間に、前記吸入配管側から前記第2の圧縮機
    側方向にのみ流通可能な逆止弁を設けたことを特徴とす
    る空気調和装置。
  3. 【請求項3】 インバータ装置により駆動される圧縮能
    力可変な第1の圧縮機と商用電源で直入起動する圧縮能
    力一定の第2の圧縮機を並列に接続してなる複数の圧縮
    機,前記第1の圧縮機と第2の圧縮機を連結する均油
    管,四方切換弁,熱源機側熱交換器からなる室外機と、
    室内側熱交換器,減圧装置および室内側送風機からなる
    複数の室内機とで構成された空気調和装置であって、前
    記均油管に電磁弁を設け、電源投入後所定時間以内でか
    つ外気温度が所定温度以下の冷媒寝込状態の際に、前記
    第1の圧縮機のモータが始動しない程度の出力周波数並
    びに出力電圧を前記インバータ装置から前記第1の圧縮
    機のモータに所定時間供給するための計時手段を設け、
    前記計時手段による電圧供給の間前記電磁弁を閉じる電
    磁弁制御手段を設けたことを特徴とする空気調和装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102109210A (zh) * 2009-12-28 2011-06-29 三洋电机株式会社 空调系统
EP2413449A2 (en) 2010-07-30 2012-02-01 Sanyo Electric Co., Ltd. Air conditioning system
WO2018116407A1 (ja) * 2016-12-21 2018-06-28 三菱電機株式会社 冷凍サイクル装置

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