JP3168730B2 - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JP3168730B2
JP3168730B2 JP27713992A JP27713992A JP3168730B2 JP 3168730 B2 JP3168730 B2 JP 3168730B2 JP 27713992 A JP27713992 A JP 27713992A JP 27713992 A JP27713992 A JP 27713992A JP 3168730 B2 JP3168730 B2 JP 3168730B2
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    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、除霜能力を向上させ
る運転を行うとともに除霜運転を行うときの圧縮機の潤
滑油量を確保するための制御手段を備えた空気調和装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来の空気調和装置で用いら
れている冷媒回路図を示している。図11において、1
は容量制御可能な第一の圧縮機(以下、単に「圧縮機
1」と称する)、2は定容量である第二の圧縮機(以
下、単に「圧縮機2」と称する)、3は圧縮機1と圧縮
機2とを結ぶ均油間、4は圧縮機1と圧縮機2との吐出
配管途中に設けられた油分離器、5は四方切換弁、6は
熱源機側熱交換器、7は流量弁の開度を電気信号で調節
する流量制御装置、8は室内側熱交換器、9はアキュム
レータ、10は油分離器4とアキュムレータ9とを結ぶ
配管途中に設けられた電磁開閉弁、11は電磁開閉弁1
0と並列に設けられた毛細管である。12,13はそれ
ぞれアキュムレータ9と圧縮機1,圧縮機2の吸入部と
を結ぶ吸入配管、14は熱源機側熱交換器6と流量制御
装置7とを結ぶ配管途中に設けられた配管温度センサで
ある。図中、実線矢印は冷房運転時の冷媒の流れ方向
を、また破線矢印は暖房運転時の冷媒の流れ方向を示
す。
【0003】図12,図13は従来例における電気回路
図である。図12のなかで、30は交流電源、31は直
流変換器、32は圧縮機1の容量制御装置、33は圧縮
機1の起動スイッチ、34は圧縮機2の起動スイッチ、
35は電磁開閉弁10の開閉スイッチ、36は四方切換
弁5の開閉スイッチ、37は起動スイッチ33の切り換
えスイッチ、38は起動スイッチ34の切り換えスイッ
チ、39は起動スイッチ33の電気コイル、40は起動
スイッチ34の電気コイルである。図13のなかで、4
1は直流電源、42は開度制御装置である。
【0004】まず各電気回路部品の動作説明を行う。電
源30から供給された交流を直流変換器31で直流に変
換する。切り換えスイッチ37が入ると電気コイル39
に通電されて起動スイッチ33が入り、容量制御装置3
2に直流電源が供給される。32では圧縮機1の運転容
量に応じて直流を交流に変換して圧縮機1に出力し、圧
縮機1が運転する。切り換えスイッチ38が入ると電気
コイル40に通電されて起動スイッチ34が入り、圧縮
機2が運転する。開閉スイッチ35が入ると、電磁開閉
弁10に通電されて電磁開閉弁10が開く。開閉スイッ
チ36が入ると、四方切換弁5に通電され、通電時は油
分離器4と室内側熱交換器8、熱源機側熱交換器6とア
キュムレータ9の間の回路がつながる。非通電時は油分
離器4と熱源機側熱交換器6、室内側熱交換器8とアキ
ュムレータ9の間の回路がつながる。図13において、
直流電源41から電源を供給された開度制御装置42は
電気信号によって流量制御装置7の流量弁開度を開閉調
節して、流量増減の調節を行う。これら電気回路部品よ
りなる制御ブロック図を図14に示す。43は空気調和
装置のすべての制御を司る制御手段としての運転制御部
である。44はタイマa、46はタイマcであり、これ
らのタイマの目的等については後述する。
【0005】次に冷房運転時の冷媒および潤滑油の動き
を説明する。圧縮機1あるいは圧縮機2より吐出された
高温高圧のガス冷媒は、油分離器4、四方切換弁5を経
て熱源機側熱交換器6に流入し、ここで放熱、凝縮して
高圧の液冷媒となる。この液冷媒は流量制御装置7によ
って減圧され、低圧の気液二相冷媒として室内側熱交換
器8に流入する。ここで吸熱することにより、液冷媒の
大部分が蒸発して、四方切換弁5を経てアキュムレータ
9に流入し、室内側熱交換器8で未蒸発の液冷媒とガス
冷媒とに分離され、ガス冷媒のみアキュムレータ9より
吸入配管12,13を通って圧縮機1あるいは圧縮機2
へ戻る。
【0006】このとき、冷媒と共に圧縮機1あるいは圧
縮機2から流出した潤滑油は、油分離4によりその大部
分が分離され、油分離器4内に停滞する。停滞した潤滑
油の一部は油分離器4内のバス冷媒とともに毛細管11
により常時アキュムレータ9に送られる。油分離器4内
の残りの潤滑油は、電磁開閉弁10を開くことにより油
分離器4のガス冷媒とともにアキュムレータ9に送られ
る。油分離器4により分離されなかった潤滑油は冷媒と
共に四方切換弁5,熱源機側熱交換器6,流量制御装置
7,室内側熱交換器8,四方切換弁5の各部を経てアキ
ュムレータ9に至る。
【0007】アキュムレータ9に入った潤滑油はアキュ
ムレータ9内のガス冷媒とともに吸入配管12,13を
通って圧縮機1,圧縮機2へと戻される。こうした中
で、圧縮機1と圧縮機2とのシェル内圧力の差により潤
滑油は冷媒と共に均油管3の中をシェル内圧力の高い圧
縮機からシェル内圧力の低い圧縮機へと流れる。このよ
うにして冷房時の冷房サイクルが形成される。
【0008】次に暖房運転時の冷媒および潤滑油の動き
を説明する。圧縮機1あるいは圧縮機2より吐出された
高温高圧のガス冷媒は、油分離器4,四方切換弁5を経
て室内側熱交換器8に流入し、ここで放熱、凝縮して高
圧の液冷媒となる。この液冷媒は流量制御装置7によっ
て減圧され、低圧の気液二相冷媒として熱源機側熱交換
器6に流入する。ここで吸熱することにより、液冷媒の
大部分が蒸発して、四方切換弁5を経てアキュムレータ
9に流入し、熱源機側熱交換器6で未蒸発の液冷媒とガ
ス冷媒に分離され、ガス冷媒のみアキュムレータ9より
吸入配管12,13を通って圧縮機1あるいは圧縮機2
へ戻る。
【0009】このとき、冷媒と共に圧縮機1あるいは圧
縮機2から流出した潤滑油は、油分離器4によりその大
部分が分離され、油分離器4内に停滞する。停滞した潤
滑油の一部は油分離器4内のガス冷媒とともに毛細管1
1により常時アキュムレータ9に送られる。油分離器4
内の残りの潤滑油は、電磁開閉弁10を開くことにより
油分離器4内のガス冷媒とともにアキュムレータ9に送
られる。油分離器4により分離されなかった潤滑油は冷
媒と共に四方切換弁5、室内側熱交換器8,流量制御装
置7,熱源機側熱交換器6,四方切換弁5の各部を経て
アキュムレータ9に至る。
【0010】アキュムレータ9に入った潤滑油はアキュ
ムレータ9内のガス冷媒とともに吸入配管12,13を
通って圧縮機1、圧縮機2へと戻される。こうした中
で、圧縮機1と圧縮機2のシェル内圧力の差により潤滑
油は冷媒と共に均油管3の中をシェル内圧力の高い圧縮
機からシェル内圧力の低い圧縮機へと流れる。このよう
にして暖房時の暖房サイクルが形成される。
【0011】なお、均油管3を流れる混合液の流量は簡
易的に下記式で計算される。 G1=α・(△P/ρ)1/21 :均油管3を流れる冷媒と潤滑油の混合液流量 α:流量係数 ρ:混合液密度 △p:均油管前後差圧(=圧縮機シェル内圧力差)
【0012】次に除霜運転の動きを説明する。暖房運転
中、熱源機側熱交換器6は蒸発器として外気との熱交換
を行う。この時熱交換器上で外気と接触する部分では凝
縮水が生じるが、外気温度が低い場合にはこの凝縮水が
氷結し、着霜状態となる。こうした着霜が進行し、外気
との接触部分が霜で覆われて外気と接触できなくなる
と、熱交換面積が減少する。一般に蒸発器として作用す
る空冷の熱交換器では、その熱交換能力は簡易的に下記
式のようにして示される。 Qe=K・V・(tw−te) Qe:(蒸発器)熱交換能力 K:能力係数 V:空気風量 tw:空気湿球温度 te:冷媒蒸発温度 この式で示されるように、着霜によって空気側の熱交換
面積が減少すると、必然的に空気風量が少なくなるのと
同じ作用が働き、冷媒側の蒸発温度が低下する。こうし
て冷媒の蒸発温度が低下すると圧縮機の吸入圧力は低下
し、吐出圧力、冷媒循環量の低下も起こって、暖房能力
が低下する。また、吸入圧力の極度の低下は圧縮機の損
傷つながる。
【0013】こうした着霜を解消するため次のような除
霜運転を行う。図15には従来例での制御フローチャー
トを示す。まず暖房運転中に熱源機側熱交換器6の着霜
量が増加してくると配管温度センサ14の検出温度Ts
が低下する。ステップ101ではTsが所定の温度TD
以下になるとステップ102に進むとともに、タイマa
によりTs≦TDとなっている時間taの計時が開始さ
れる。ステップ102では時間taが連続して所定の時
間t1以上となった時点でステップ103に進む。ステ
ップ103では電磁開閉弁10を開く。これによって油
分離器4からの返油量を増加させ、四方切換弁5が切り
換わった時のフォーミングによる潤滑油不足に備える。
そして、ステップ104で四方切換弁5を非通電にして
切り換えて冷房サイクルとし、除霜運転を開始する。こ
こで圧縮機1の容量は特に除霜運転容量に設定し(ステ
ップ105)、圧縮機2についても運転または非運転の
設定をし(ステップ106)、ステップ107に進む。
冷房サイクル時は、圧縮機1,2より吐出された高温,
高圧のガス冷媒は熱源機側熱交換器6へと流入するた
め、時間経過とともに熱交換器上の霜は融解され、水と
なって流れ落ちて熱交換器上から取り除かれ、熱源機側
熱交換器6の出口の配管温度も上昇する。ステップ10
4において四方切換弁5が切り換わってからの経過時間
tcはタイマcによって計時されており、ステップ10
7で時間tcが所定の時間t3以上となった場合と、ス
テップ108で配管温度センサ14の検出温度Tsが所
定の温度TP以上に上昇した場合とには、除霜が完了し
たと見なしてステップ109にて四方切換弁5を通電し
て切り換え、除霜運転を終了して暖房サイクルに復帰す
る。
【0014】このような除霜運転においては、暖房運転
中に急に四方切換弁を切り換えるため、冷媒の動きは暖
房サイクルから冷房サイクルへ急変する。暖房運転中は
流量制御装置7から熱源機側熱交換器6に向かって配管
内を冷媒は気液二相状態で流れているが、除霜運転に入
った時には逆に気液二相状態の冷媒が熱源機側熱交換器
6から流量制御装置7へと流れようとする。冷媒が気液
二相状態の場合には、流量制御装置7での圧損が大き
く、かつ、熱源機側熱交換器6が冷えていて冷媒が寝込
みやすくなるため、冷媒は流れにくく、蒸発圧力、圧縮
機1,2の吸入圧力が過度的に低下する。また除霜運転
から四方切換弁5を切り換えて通常の暖房運転に戻る際
にも、冷媒は同様の状況となり、蒸発圧力、圧縮機1,
2の吸入圧力が過度的に低下する。ステップ103で電
磁開閉弁10を開くのは、こうした吸入圧力低下による
フォーミングにより圧縮機内の潤滑油が吐出しやすく、
圧縮機内の潤滑油量が減少することを防ぐため、返油量
を多くする一つの手段である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来の空気調和装置で
は、除霜運転を行うとき、四方切換弁5の切り換えと同
時にそれ以前の圧縮機1,2の運転容量に関わらず、2
台の圧縮機を所定容量で運転させていた。除霜運転に入
った直後は、過度的に圧縮機の吸入圧力が低下するた
め、圧縮機内の液冷媒がフォーミングを起こして、液冷
媒に含まれる潤滑油は冷媒と共に吐出されやすくなる
が、圧縮機の運転時間が長く、アキュムレータ9からの
返油によって圧縮機のシェル内の潤滑油が充分に存在す
る場合には、潤滑油濃度が高いため、こうしたフォーミ
ングが起こりにくく、潤滑油不足にもなりにくい。また
油分離器4内に潤滑油が多く存在する場合は、電磁開閉
弁10を開ける(ステップ103)ことにより、圧縮機
への返油が期待できる。
【0016】しかし、2台の圧縮機1,2のうち、圧縮
機1のみ運転し、圧縮機2が停止している状態では、停
止している圧縮機2にはアキュムレータ9からの返油は
行われず、さらに均油管3で圧縮機1と連通しているた
め、停止している圧縮機2から運転している圧縮機1へ
均油管3を通って冷媒と潤滑油の混合液が移動し、圧縮
機2では均油管3の高さまで液面が低下している。さら
に、均油管3が連通しているために圧縮機2のシェル内
圧力もやや低下しており、アキュムレータ9からわずか
づつではあるが、冷媒が圧縮機2に移動するため、停止
している圧縮機2内の潤滑油濃度が徐々に低下する。ま
た油分離器4内にあまり多くの潤滑油がない場合には電
磁開閉弁10を開けただけでは圧縮機内の潤滑油量が充
分に確保されない。
【0017】さらに、除霜運転ではできるだけ早く除霜
を終了する必要があり、そのためには、除霜運転中の圧
縮機の運転容量を大きくするのが望ましい。従って圧縮
機を2台搭載している場合には2台とも運転させること
が考えられるが、運転容量に差があり、運転容量の小さ
い方の圧縮機内の潤滑油量が少なかったり、あるいは潤
滑油濃度が低い場合や、四方切換弁5の切り換え時の吸
入圧力の低下が大きくなる場合には、フォーミングによ
って潤滑油が圧縮機外に吐出されやすく、潤滑油不足に
よる軸受けの焼き付きを起こす。また、圧縮機2が停止
している場合には、四方切換弁5の切り換えとともに圧
縮機2を起動させると更にフォーミングが大きくなり、
さらに、停止から起動時には軸受けにかかる負担も大き
くことから、潤滑油不足により焼き付き等の損傷が生じ
る。また、四方切換弁5の切り換え時に流量制御装置7
での圧力損失が大きく、吸入圧力が低下している状態で
圧縮機の運転容量を増加させると、吸入圧力が極度に低
下したり、吐出温度や吐出圧力が上昇して圧縮機が損傷
する問題が生じる。
【0018】本発明は、前記のような問題点を解消する
ためになされたもので、除霜運転時の除霜能力を確保し
つつ、圧縮機の潤滑油量を確保させることのできる制御
手段を備えた空気調和装置を提供することを目的とする
ものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の空気調和装置は、以下のような技術的手段
を講じたものである。
【0020】請求項1の空気調和装置は、並列に設置さ
れた第一の圧縮機および第二の圧縮機と、前記両圧縮機
を相互に結ぶ均油管と、前記両圧縮機からの吐出配管途
中に設けられた油分離機,四方切替弁,熱源機側熱交換
器,流量制御装置および室内側熱交換器とを備え、前記
両圧縮機のうち少なくとも第一の圧縮機は容量制御可能
な圧縮機で構成した空気調和装置において、前記第二の
圧縮機の起動時からの運転時間を計時する計時手段を有
し、暖房運転中に前記第一の圧縮機が運転し前記第二の
圧縮機が停止している状態から除霜運転を行う場合に
は、除霜運転を行う前に前記第二の圧縮機を起動させる
とともに、前記計時手段により計時した時間が第一の所
定時間を経過したのち前記四方切換弁を切り換えて逆サ
イクルを形成して除霜運転を行う制御手段を設けたこと
を特徴とするものである。
【0021】請求項2の空気調和装置は、請求項1記載
の空気調和装置において、前記制御手段は、除霜運転を
行う前に第二の圧縮機を起動させるとともに前記第一の
圧縮機を停止させる制御を行うものであることを特徴と
するものである。
【0022】請求項3の空気調和装置は、請求項1記載
の空気調和装置において、前記制御手段は、除霜運転を
行う前に第二の圧縮機を起動させるとともに前記第一の
圧縮機を停止させ、前記計時手段により計時した時間が
前記第一の所定時間より短い第二の所定時間を経過した
のち前記第一の圧縮機を再起動させる制御を行うもので
あることを特徴とするものである。
【0023】請求項4の空気調和装置は、請求項1記載
の空気調和装置において、前記制御手段は、除霜運転を
行う前に前記第二の圧縮機を起動させたのち前記第一の
圧縮機の運転容量を前記第二の圧縮機の運転容量未満と
し、前記計時手段により計時した時間が前記第一の所定
時間を経過したのち前記四方切換弁を切り換えて逆サイ
クルを形成して除霜運転を行うとともに、前記計時手段
により計時した時間が前記第一の所定時間より長い第三
の所定時間を経過したのち除霜運転が終了するまでの間
は、前記第一の圧縮機の運転容量を前記第二の圧縮機の
運転容量以上とした除霜運転を行う制御を行うものであ
ることを特徴とするものである。
【0024】請求項5の空気調和装置は、請求項1記載
の空気調和装置において、前記第一の圧縮機または前記
第二の圧縮機の吸入圧力を検出する吸入圧力検出手段を
備え、前記制御手段は、除霜運転を行う前に前記第二の
圧縮機を起動させたのち前記第一の圧縮機の運転容量を
前記第二の圧縮機の運転容量未満とし、前記計時手段に
より計時した時間が前記第一の所定時間を経過した時点
で前記吸入圧力検出手段により第一の圧力を検出したの
ち前記四方切換弁を切り換えて逆サイクルを形成すると
ともに、逆サイクル形成後に前記吸入圧力検出手段によ
り第二の圧力を連続的に検出し、前記第一の圧力と前記
第二の圧力との差が所定の範囲内に入ったのち前記第一
の圧縮機の運転容量を前記第二の圧縮機の運転容量以上
とする制御を行うものであることを特徴とするものであ
る。
【0025】請求項6の空気調和装置は、請求項1記載
の空気調和装置において、前記第一の圧縮機または前記
第二の圧縮機の吐出圧力を検出する吐出圧力検出手段
と、前記第一の圧縮機または前記第二の圧縮機の吐出温
度を検出する吐出温度検出手段とのいずれか一方を備
え、前記制御手段は、除霜運転を行う前に前記第二の圧
縮機を起動させたのち、前記計時手段により計時した時
間が前記第一の所定時間に達するまでに、前記吐出圧力
検出手段により検出した圧力が所定の圧力以上となった
場合または前記吐出温度検出手段により検出した温度が
所定の温度以上となった場合には前記第一の圧縮機を停
止させ、前記計時手段により計時した時間が前記第一の
所定時間を経過した時点で前記第一の圧縮機を再起動さ
せたのち前記四方切換弁を切り換えて逆サイクルを形成
する制御を行うものであることを特徴とするものであ
る。
【0026】請求項7の空気調和装置は、並列に設置さ
れた第一の圧縮機および第二の圧縮機と、前記両圧縮機
を相互に結ぶ均油管と、前記両圧縮機からの吐出配管途
中に設けられた油分離器,四方切換弁および熱源機側熱
交換器と、同じく吐出配管途中に設けられた流量制御装
置と室内側熱交換器とを有する一台以上の室内機とを備
え、前記両圧縮機のうち少なくとも第一の圧縮機は容量
制御可能な圧縮機で構成した空気調和装置において、暖
房運転中に前記第一の圧縮機が運転し前記第二の圧縮機
が停止している状態から除霜運転を行う場合には、運転
されている前記室内機に属する前記流量制御装置の流量
弁開度を最大とし、前記第二の圧縮機を起動させたのち
前記四方切換弁を切り換えて逆サイクルを形成して除霜
運転を行う制御手段を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0027】
【0028】
【0029】
【作用】請求項1の空気調和装置では、暖房サイクルで
運転中に第一の圧縮機が運転し第二の圧縮機が停止して
いる状態から除霜運転を行うときは、まず停止中の第二
の圧縮機を起動させるとともに、計時手段により第二の
圧縮機が起動してからの運転時間の計時を開始する。そ
して、計時手段により計時した時間が第一の所定時間を
通過したのち、四方切換弁を切り換えて冷房サイクルを
形成して除霜運転を行う。
【0030】請求項2の空気調和装置では、暖房サイク
ルで運転中に第一の圧縮機が運転し第二の圧縮機が停止
している状態から除霜運転を行うときは、まず停止中の
第二の圧縮機を起動させるとともに運転中の第一の圧縮
機を停止させ、同時に計時手段により第二の圧縮機が起
動してからの運転時間の計時を開始する。そして、計時
手段により計時した時間が第一の所定時間を経過したの
ち、四方切換弁を切り換えて冷房サイクルを形成して除
霜運転を行う。
【0031】請求項3の空気調和装置では、暖房サイク
ルで運転中に第一の圧縮機が運転し第二の圧縮機が停止
している状態から除霜運転を行うときは、まず停止中の
第二の圧縮機を起動させるとともに運転中の第一の圧縮
機を停止させ、同時に計時手段により第二の圧縮機が起
動してからの運転時間の計時を開始する。そして、計時
手段により計時した時間が第二の所定時間を経過したの
ち、停止させていた第一の圧縮機を再起動させる。その
後、計時手段により計時した時間が第一の所定時間を経
過したのち、四方切換弁を切り換えて冷房サイクルを形
成して除霜運転を行う。
【0032】請求項4の空気調和装置では、暖房サイク
ルで運転中に第一の圧縮機が運転し第二の圧縮機が停止
している状態から除霜運転を行うときは、まず停止中の
第二の圧縮機を起動させるとともに、計時手段により第
二の圧縮機が起動してからの運転時間の計時を開始す
る。また、第二の圧縮機を起動させたのち、第一の圧縮
機の運転容量を第二の圧縮機の運転容量未満とする。そ
して、計時手段により計時した時間が第一の所定時間を
経過したのち、圧縮機の運転容量はそのままの状態で、
四方切換弁を切り換えて冷房サイクルを形成して除霜運
転を行う。その後、計時手段により計時した時間が第三
の所定時間を経過したのち、第一の圧縮機の運転容量を
第二の圧縮機の運転容量以上とした除霜運転を行う。
【0033】請求項5の空気調和装置では、暖房サイク
ルで運転中に第一の圧縮機が運転し第二の圧縮機が停止
している状態から除霜運転を行うときは、まず停止中の
第二の圧縮機を起動させるとともに、計時手段により第
二の圧縮機が起動してからの運転時間の計時を開始す
る。また、第二の圧縮機を起動させたのち、第一の圧縮
機の運転容量を第二の圧縮機の運転容量未満とする。そ
して、計時手段により計時した時間が第一の所定時間を
経過した時点で、吸入圧力検出手段により第一の圧力を
検出したのち、四方切換弁を切り換えて冷房サイクルを
形成して除霜運転を行う。冷房サイクル形成後には吸入
圧力検出手段により第二の圧力を連続的に検出する。そ
して、第一の圧力と第二の圧力との差が所定の範囲内に
入ったのち、第一の圧縮機の運転容量を第二の圧縮機の
運転容量以上とした除霜運転を行う。
【0034】請求項6の空気調和装置では、暖房サイク
ルで運転中に第一の圧縮機が運転し第二の圧縮機が停止
している状態から除霜運転を行うときは、まず停止中の
第二の圧縮機を起動させるとともに、計時手段により第
二の圧縮機が起動してからの運転時間の計時を開始す
る。そして、計時手段により計時した時間が第一の所定
時間に達するまでに、吐出圧力検出手段により検出した
圧縮機からの吐出冷媒の圧力が所定の圧力以上となった
場合、または、吐出温度検出手段により検出した圧縮機
からの吐出冷媒の圧力が所定の圧力以上となった場合に
は、第一の圧縮機を停止させる。圧力または温度が所定
の値に達しなかった場合は、第一の圧縮機は運転したま
まとする。そして、計時手段により計時した時間が第一
の所定時間を経過した時点で第一の圧縮機が停止中の場
合はこれを再起動させたのち、四方切換弁を切り換えて
冷房サイクルを形成して除霜運転を行う。
【0035】請求項7の空気調和装置では、暖房サイク
ルで運転中に第一の圧縮機が運転し第二の圧縮機が停止
している状態から除霜運転を行うときは、まず運転され
ている室内機に属する流量制御装置の流量弁開度を最大
とし、この状態で停止中の第二の圧縮機を起動させる。
その後、四方切換弁を切り換えて冷房サイクルを形成し
て除霜運転を行う。
【0036】
【0037】
【実施例】
実施例1.図1は請求項1および請求項2の発明による
制御手段を備えたときの制御ブロック図であり、45は
請求項2における計時手段として運転制御部43に接続
されたタイマbであり、これ以外は従来例における図1
4と同様である。図2は、圧縮機1,圧縮機2,電磁開
閉弁10および四方切換弁5の動作を示したフローチャ
ートである。本実施例における冷媒回路図および電気回
路図は従来例と同じである。また冷房時および暖房時に
おける冷媒と潤滑油の動きも従来例と同様であるため、
ここではその説明を省略する。
【0038】ここで図2のフローチャートによる除霜運
転のしかたを説明する。まず暖房運転中に熱源機側熱交
換器6の着霜量が増加してくると配管温度センサ14の
検出温度Tsが低下する。ステップ101ではTsが所
定の温度TD以下になるとステップ102に進む。同時
にタイマaによりTs≦TDとなっている時間taの計
時が開始され、ステップ102では時間taが連続して
所定の時間t1以上となった時点でステップ110に進
む。ステップ110では、圧縮機2の運転、停止状態が
判断され、圧縮機2が停止していれば、電磁開閉弁10
を開き(ステップ103)、圧縮機2を起動させる(ス
テップ106)。同時にタイマbにより圧縮機2が起動
してからの時間tbの計時が開始され、ステップ111
では時間tbが請求項2における第一の所定時間t2以
上となった時点で、ステップ112に進んで圧縮機1の
運転容量を圧縮機2の運転容量未満とし、さらに、ステ
ップ104において四方切換弁5を非通電として切り換
え、ステップ113において圧縮機1の運転容量を圧縮
機2の運転容量以上とする。これにより冷房サイクルの
除霜運転が行われる。
【0039】暖房サイクルで運転中に、停止している圧
縮機2を第一の所定時間t2の間運転することにより、
停止中に潤滑油量が少なくなっているか、あるいは潤滑
油濃度が低くなっている場合でも、圧縮機2には均油管
3を通して圧縮機1から潤滑油が供給される。また、四
方切換弁5を切り換える前に圧縮機1の運転容量を圧縮
機2の運転容量未満とすることで、圧縮機1から圧縮機
2に均油管3を通して潤滑油が冷媒と共に流れ、圧縮機
2内に貯められる。以上により、圧縮機2内の潤滑油量
が確保される。そして、圧縮機1の運転容量を上げずに
冷媒循環量を比較的小さくしておきながら四方切換弁5
を切り換えることにより、冷媒サイクルの逆転による影
響を小さくして吸入圧力が大幅に低下することを防ぐ。
また、四方切換弁5を切り換えた後で圧縮機1の運転容
量を圧縮機2の運転容量以上まで増加させることによ
り、冷媒循環量が増加し、その温度、圧力も上昇して除
霜能力が増加する。なお、圧縮機2に貯めた潤滑油は四
方切換弁5の切り換え時にフォーミングによって吐出さ
れやすくなるが、圧縮機1の容量を大きくしたことによ
り均油管3を通して潤滑油は圧縮機1の方にも流れるの
で、圧縮機2から吐出される潤滑油量が減少し、また、
運転容量を増加した圧縮機1にはアキュムレータ9から
の返油も行われて、圧縮機1と圧縮機2の間で均油が行
われ、圧縮機全体から吐出される潤滑油量も減少する。
【0040】なお、ステップ104において四方切換弁
5が切り換わってからの経過時間tcはタイマcによっ
て計時されており、ステップ107で時間tcが所定の
時間t3以上となった場合と、ステップ108で配管温
度センサ14の検出温度Tsが所定の温度TP以上に上
昇した場合とには、除霜が終了したと判断する。除霜運
転終了動作として、ステップ114において圧縮機1の
運転容量を圧縮機2の運転容量未満とし、ステップ10
9で四方切換弁5を通電して切り換えて暖房サイクルと
した後、ステップ115で圧縮機1の運転容量を圧縮機
2の運転容量以上とした暖房運転を行う。
【0041】冷房サイクルで除霜運転中に、四方切換弁
5を切り換える前に圧縮機1の運転容量を圧縮機2の運
転容量未満とすることで、圧縮機1から圧縮機2に均油
管3を通して潤滑油が冷媒と共に流れ、圧縮機2内に潤
滑油が貯められる。そして、圧縮機1の運転容量を上げ
ずに冷媒循環量を比較的小さくしておきながら四方切換
弁5を切り換えることにより、冷媒サイクルの逆転によ
る影響を小さくして吸入圧力が大幅に低下することを防
ぐ。また四方切換弁5の切り換え時には圧縮機2に貯め
た潤滑油はフォーミングによって吐出されやすくなる
が、次に圧縮機1の運転容量を圧縮機2の運転容量以上
まで増加させることにより、均油管3を通して潤滑油は
圧縮機1の方に流れるので、圧縮機2から吐出される潤
滑油は減少し、さらに、運転容量を増加した圧縮機1に
はアキュムレータ9からの返油も行われ、圧縮機1と圧
縮機2の間で均油が行われるので、圧縮機全体から吐出
される潤滑油量も減少する。
【0042】以上のような除霜運転を行うことにより、
圧縮機1,圧縮機2の潤滑油量が不足することがなく、
圧縮機2が停止している状態から除霜運転を行った場合
にも、圧縮機2の潤滑油量が低下することがなくなり、
また、充分な除霜能力が得られることになる。
【0043】実施例2.実施例1に、請求項3および請
求項4による制御を加えた場合の制御フローチャートを
図3に示す。本実施例における冷媒回路図、電気回路
図、制御ブロック図は実施例1と同じである。また、冷
房時および暖房時における冷媒と潤滑油の動きも従来例
と同様であるため、ここではその説明を省略する。
【0044】ここで図3のフローチャートによる除霜運
転のしかたを説明する。まず、図3において、ステップ
101からステップ103までは実施例1と同じであ
り、次にステップ116において圧縮機2を起動させる
とともに圧縮機1を停止させる。同時にタイマbにより
圧縮機2が起動してからの時間tbの計時が開始され、
ステップ117では時間tbが請求項4における第二の
所定時間t4に達するまでは圧縮機1を停止させてお
き、tb≧t4となったところでステップ118に進ん
で圧縮機1を再起動させる。これよりあとのステップ1
11以降の動作は実施例1と同様である。なお、第一の
所定時間t2と第二の所定時間t4との間には、t2≧
t4の関係がある。
【0045】停止していた圧縮機2を起動させると同時
に圧縮機1を停止させ、圧縮機1を第二の所定時間t4
の間停止させておくことにより、圧縮機1のシェル内圧
力は上昇し、均油管3前後の圧力差は圧縮機1が運転中
の場合に比べ更に大きくなり、圧縮機2への潤滑油供給
量も更に増加するので、第二の所定時間t4の間に圧縮
機2へ均油管3を通して充分な量の潤滑油を供給するこ
とができる。また、除霜運転では両方の圧縮機を運転し
た方が除霜効果が高いが、圧縮機1を再起動させるタイ
ミングを四方切換弁5の切り換え前とすることにより、
四方切換弁5の切り換え直後の吸入圧力が低下してフォ
ーミングの起こりやすい状態で起動させるのに比べて、
潤滑油が吐出される量を少なくすることができる。
【0046】実施例3.図4は実施例1に、請求項5に
よる制御を加えた場合の制御フローチャートである。本
実施例における冷媒回路図、電気回路図、制御ブロック
図は実施例1と同じである。また、冷房時および暖房時
における冷媒と潤滑油の動きも従来例と同様であるた
め、ここではその説明を省略する。
【0047】ここで図4のフローチャートによる除霜運
転のしかたを説明する。まず暖房運転中に熱源機側熱交
換器6の着霜量が増加してくると配管温度センサ14の
検出温度Tsが低下する。ステップ101ではTsが所
定の温度TD以下になるとステップ102に進む。同時
にタイマaによりTs≦TDとなっている時間taの計
時が開始され、ステップ102では時間taが連続して
所定の時間tl以上となった時点でステップ110に進
む。ステップ110では、圧縮機2の運転,停止状態が
判断され、圧縮機2が運転していれば、ステップ112
で圧縮機1の運転容量を圧縮機2の運転容量未満とし、
ステップ103で電磁開閉弁10を開いた後、四方切換
弁5を非通電として切り換えて冷房サイクルとしてステ
ップ113へ移る。
【0048】ステップ110で圧縮機2が停止していれ
ば、電磁開閉弁10を開き(ステップ103)、圧縮機
2を起動させる(ステップ106)。同時にタイマbに
より圧縮機2が起動してからの時間tbの計時が開始さ
れ、次にステップ112で圧縮機1の運転容量を圧縮機
2の運転容量未満とする。ステップ111では時間tb
が請求項2および5における第一の所定時間t2以上と
なった時点で、ステップ104に進んで四方切換弁5を
非通電として切り換えて冷房サイクルとし、除霜運転が
開始される。タイマbはそのまま時間tbの計時を続
け、次のステップ119では時間tbが請求項5におけ
る第三の所定時間t5に達するまで、圧縮機1の運転容
量が圧縮機2の運転容量未満である除霜運転が継続され
る。そして、tb≧t5となった時点でステップ113
に進み、圧縮機1の運転容量を圧縮機2の運転容量以上
に増加させ、冷媒循環量を増やした除霜運転が開始され
る。なお、第一の所定時間t2と第二の所定時間t5と
の間には、t2≦t5の関係がある。
【0049】なお、ステップ104において四方切換弁
5が切り換わってからの経過時間tcはタイマcによっ
て計時されており、ステップ107でtcが所定の時間
t3以上となった場合と、ステップ108で配管温度セ
ンサ14の検出温度Tsが所定の温度TP以上に上昇し
た場合とには、除霜が終了したと判断する。除霜運転終
了動作として、ステップ114において圧縮機1の運転
容量を圧縮機2の運転容量未満とし、ステップ109で
四方切換弁5を通電して切り換えて暖房サイクルとした
後、ステップ115で圧縮機1の運転容量を圧縮機2の
運転容量以上とした暖房運転を行う。
【0050】このように四方切換弁5を切り換えて冷房
サイクルとした後も、時間tbが第三の所定時間t5に
達するまでの間、圧縮機1の容量を圧縮機2の容量未満
とした除霜運転を行うことにより、四方切換弁5を切り
換えた直後で圧縮機2内の潤滑油量が少ない場合でも、
圧縮機1から圧縮機2へ均油管3を通して潤滑油が供給
される時間が延びるので充分な供給量が確保できる。
【0051】実施例4.図5は請求項1,請求項2およ
び請求項6の制御手段を設けたときの実施例における空
気調和装置の冷媒回路図である。1は容量制御可能な第
一の圧縮機(以下、単に「圧縮機1」と称する)、2は
定容量である第二の圧縮機(以下、単に「圧縮機2」と
称する)、3は圧縮機1と圧縮機2とを結ぶ均油管、4
は圧縮機1と圧縮機2との吐出配管途中に設けられた油
分離器、5は四方切換弁、6は熱源機側交換器、7a,
7bは流量弁の開度を電気信号で調節する流量制御装
置、8a,8bは室内側熱交換器、9はアキュムレー
タ、10は油分離器4とアキュムレータ9とを結ぶ配管
途中に設けられた電磁開閉弁、11は電磁開閉弁10と
並列に設けれた毛細管である。12,13はそれぞれア
キュムレータ9と圧縮機1,圧縮機2の吸入部とを結ぶ
吸入配管、14は熱源機側熱交換器6と流量制御装置7
a,7bとを結ぶ配管途中に設けられた配管温度セン
サ、15は熱源機側熱交換器6と流量制御装置7a,7
bとを結ぶ配管途中から分岐しアキュムレータ9の入口
に至るバイパス配管、16はバイパス配管15の途中に
設けられた流量弁開度を電気信号で調節する流量制御装
置、17はバイパス配管15を流れる冷媒と、熱源機側
熱交換器6と流量制御装置7a,7bとを結ぶ配管内を
流れる冷媒との間で熱交換をする熱交換器である。ま
た、20は圧縮機1の吐出温度検出手段としての吐出温
度センサ、21は圧縮機1および圧縮機2の吐出圧力検
出手段としての吐出圧力センサ、22は圧縮機1の吸入
圧力検出手段としての吸入圧力センサである。そして、
18a,18bは並列に配管接続された室内機、19は
熱源機を示し、それぞれ一点鎖線の枠内の部品を有して
いる。図中、実線矢印は冷房運転時の冷媒の流れ方向
を、また破線矢印は暖房運転時の冷媒の流れ方向を示
す。
【0052】図6には本実施例での流量制御装置の電気
回路図を示し、直流電源41から電源を供給された開度
制御装置42は電気信号によって流量制御装置7a,7
bおよびバイパス流量制御装置16の流量弁開度を開閉
調節して、流量増減の調節を行う。これ以外の電気回路
部品に関しては従来例における図102と同様である。
また図7には制御ブロック図を示すが、吐出温度センサ
20,吐出圧力センサ21および吸入圧力センサ22が
運転制御部43に接続されているほかは、実施例1にお
ける図1と同様である。なお、本実施例においては、請
求項6における吸入圧力検出手段としての吸入圧力セン
サ22が必要であり、吐出温度センサ20および吐出圧
力センサ21は本実施例における制御には関係しないも
のであるが、便宜上併せて図示を行う。
【0053】ここで冷房時の冷媒の動きを説明するが、
従来例とほぼ同様であるため従来例と異なる冷媒回路に
関する部分についてのみ説明する。熱源機側熱交換器6
を出た高温,高圧の液冷媒の大部分は室内機18a,1
8b側へ流れるが、一部はバイパス配管15側に分岐
し、バイパス流量制御装置16,熱交換器17を通って
低圧側へバイパスする。この時、バイパス流量制御装置
16の絞り作用によって熱交換器17へ至るバイパス冷
媒は低温低圧の湿った状態となる。このため熱源機側熱
交換器6より出た高温の液冷媒は、この熱交換器17内
で放熱して過冷却度が増加する。流量制御装置7a,7
bはそれぞれ独立して制御されるため、例えば18bの
室内機が停止している時には、中の流量制御装置7bの
流量弁開度は閉の状態である。
【0054】次に暖房時の冷媒の動きについて説明す
る。暖房時は通常バイパス流量制御装置16の弁開度は
閉の状態とし、冷媒はバイパス配管15内を流れない。
よって通常の暖房時の冷媒の動作は従来例と同様であ
る。
【0055】次に本実施例における除霜運転時の制御フ
ローチャートを説明する。図8は本実施例の制御フロー
チャートである。まず暖房運転中に熱源機側熱交換器6
の着霜量が増加してくると配管温度センサ14の検出温
度Tsが低下する。ステップ101ではTsが所定の温
度TD以下になるとステップ102に進む。同時にタイ
マaによりTs≦TDとなっている時間taの計時が開
始され、ステップ102では時間taが連続して所定の
時間t1以上となった時点でステップ110に進む。ス
テップ110では、圧縮機2の運転,停止状態が判断さ
れ、圧縮機2が運転していれば、ステップ112で圧縮
機1の運転容量を圧縮機2の運転容量未満とし、ステッ
プ103で電磁開閉弁10を開き、四方切換弁5を切り
換えて冷房サイクルとしてステップ113へ進む。
【0056】ステップ110で圧縮機2が停止していれ
ば、電磁開閉弁10を開き(ステップ103)、圧縮機
2で起動させる(ステップ106)。同時にタイマbに
より圧縮機2が起動してからの時間tbの計時が開始さ
れ、次のステップ112では圧縮機1の運転容量を圧縮
機2の運転容量未満とする。ステップ111では時間t
bが請求項2における第一の所定時間t2以上となった
時点でステップ104に進んで四方切換弁5を非通電と
して切り換え、冷房サイクルの除霜運転が開始される。
なお、請求項6における第一の圧力として、四方切換弁
5が切り換えられる直前の圧縮機1の吸入圧力P1が吸
入圧力センサ22により検出される。また、請求項6に
おける第二の圧力として、四方切換弁5が切り換えられ
てからの圧縮機1の吸入圧力Pが吸入圧力センサ22に
より連続的に検出される。次のステップ120では、P
1とPの差が所定の範囲△Ps内に入るまで、圧縮機1
の運転容量を圧縮機2の運転容量未満とした除霜運転が
継続される。そして、吸入圧力センサ22の検出圧力P
が上昇し、P1−P≦△Psの関係が満たされた時点で
ステップ113に進み、圧縮機1の運転容量を圧縮機2
の運転容量以上に増加させ、冷媒循環量を増した除霜運
転を行う。
【0057】なお、ステップ104において四方切換弁
5が切り換わってからの経過時間tcがタイマcによっ
て計時されており、ステップ107でtcが所定の時間
t3以上となった場合と、ステップ108で配管温度セ
ンサ14の検出温度Tsが所定の温度TP以上に上昇し
た場合とには、除霜が終了したと判断し、除霜運転終了
動作として、ステップ114において圧縮機1の運転容
量を圧縮機2の運転容量未満とし、ステップ109で四
方切換弁5を切り換えて暖房サイクルとした後、ステッ
プ115で圧縮機1の運転容量を圧縮機2の運転容量以
上とした暖房運転を行う。
【0058】このように除霜運転時にステップ104で
四方切換弁5を切り換えて冷房サイクルとした後も、圧
縮機1の吸入圧力がある程度上昇するまでの間、圧縮機
1の容量を圧縮機2の容量未満とした除霜運転を行うこ
とにより、四方切換弁5切り換え時に過度的に吸入圧力
が低下している状態が検知できるので、こうした圧力の
低下した状態で圧縮機1の容量を増加させることで更に
吸入圧力が極度に低下することを防止できる。なお、本
実施例では吸入圧力センサ22により圧縮機1の吸入圧
力を検知したが、圧縮機1と圧縮機2とは均油管3によ
り連通しているので、圧縮機2の吸入圧力を検出するよ
うにしても同様の効果が得られる。
【0059】実施例5.図9は請求項1,請求項2,請
求項7の制御手段を設けた制御フローチャート図であ
る。冷媒回路図、電気回路図、制御ブロック図は実施例
4と同じであるが、本実施例においては吸入圧力センサ
22は必要なく、代わって、請求項7における吐出温度
検出手段としての吐出温度センサ20、または、請求項
7における吐出圧力検出手段としての吐出圧力センサ2
1が必要となる。通常の冷房時および暖房時における冷
媒と潤滑油の動きは実施例4と同じであるため、説明を
省略し、図9の制御フローチャートについて説明する。
まず暖房運転中に熱源機側熱交換器6の着霜量が増加し
てくると配管温度センサ14の検出温度Tsが低下す
る。ステップ101ではTsが所定の温度TD以下にな
るとステップ102に進む。同時にタイマaによりTs
≦TDとなっている時間taの計時が開始され、ステッ
プ102では時間taが連続して所定の時間t1以上と
なった時点でステップ110に進む。ステップ110で
は、圧縮機2の運転,停止状態が判断され、圧縮機2が
運転していれば、ステップ124へ進む。
【0060】ステップ110で圧縮機2停止している時
には、電磁開閉弁10を開き(ステップ103)、圧縮
機2を起動させ(ステップ106)、同時にタイマbに
より圧縮機2が起動してからの時間tbの計時が開始さ
れる。次にステップ121では圧縮機1の運転,停止状
態が判断され、圧縮機1が停止していればステップ11
1へ進み、圧縮機1が運転されていればステップ122
に進む。圧縮機2の起動直後は圧縮機1が当然運転され
ているので、ステップ122に進むことになる。ステッ
プ122では圧縮機2の起動により吐出温度センサ20
の検出温度THが所定の温度T1以上に上昇している
か、または、吐出圧力センサ21の検出圧力Pdが所定
の圧力P2以上に上昇している場合には圧縮機1を停止
させ(ステップ123)、ステップ111に進む。ステ
ップ122で吐出温度THまたは吐出圧力Pdが所定値
未満であれば圧縮機1を運転したままステップ111に
進む。ステップ111では時間tbが請求項2および7
における第一の所定時間t2に達するまではステップ1
21に戻って同ステップ以降の手順を繰り返し、tb≧
t2となった時点でステップ124に進む。ステップ1
24では、前のステップ123によって圧縮機1が停止
状態にある場合には圧縮機1を再起動させて、両方の圧
縮機が運転した状態でステップ112に進んで圧縮機1
の運転容量を圧縮機2の運転容量未満とし、さらに、ス
テップ104において四方切換弁5を非通電として切り
換えて冷房サイクルとした後、ステップ113において
圧縮機1の運転容量を圧縮機2の運転容量以上とした除
霜運転が行われる。
【0061】なお、ステップ104において四方切換弁
5が切り換わってからの経過時間tcはタイマcによっ
て計時されており、ステップ107で時間tcが所定の
時間t3以上となった場合と、ステップ108で配管温
度センサ14の検出温度Tsが所定の温度TP以上に上
昇した場合とには、除霜が終了したと判断する。除霜運
転終了動作として、ステップ114において圧縮機1の
運転容量を圧縮機2の運転容量未満とし、ステップ10
9で四方切換弁5を通電して切り換えて暖房サイクルと
した後、ステップ115で圧縮機1の運転容量を圧縮機
2の運転容量以上として暖房運転が行われる。
【0062】除霜運転前に、停止している圧縮機2を起
動したときに吐出温度あるいは吐出圧力が上昇した場合
に、圧縮機1を停止させることで、まず上昇した吐出温
度、吐出圧力を低下させることができる。また、圧縮機
2は停止させずに運転することで、圧縮機2には圧縮機
1あるいはアキュムレータ9から返油があるため、除霜
運転前の圧縮機2内の潤滑油量を確保できる。また除霜
運転では両方の圧縮機を運転した方が除霜効果が高い
が、圧縮機1の再起動のタイミングを除霜運転開始時の
四方切換弁5の切り換え前とすることにより、四方切換
弁5の切り換え直後の吸入圧力が低下しやすく、かつ、
フォーミングの起こりやすい状態で圧縮機1を起動させ
るのに比べて、潤滑油不足となりにくいようにすること
ができる。なお、本実施例では、吐出温度センサ20と
吐出圧力センサ21とを両方とも設けたが、これらはい
ずれか一方のみでもよい。また、本実施例では吐出温度
センサ20により圧縮機1の吐出温度を検出したが、圧
縮機2の吐出温度を検出するようにしてもよく、また、
本実施例では吐出圧力センサ21を油分離器4の後に設
けたが、合流する前の圧縮機1の吐出配管または圧縮機
2の吐出配管に設けても、同様の効果が得られる。
【0063】実施例6.図10は請求項1,請求項2,
請求項8および請求項9の制御手段を設けた制御フロー
チャート図である。冷媒回路図、電気回路図、制御ブロ
ック図は実施例4と同じである。ただし、本実施例の制
御には吐出温度センサ20,吐出圧力センサ21および
吸入圧力センサ22は必要ない。また、通常の冷房時お
よび暖房時における冷媒と潤滑油との動きは実施例4と
同じであるため説明を省略し、図10の制御フローチャ
ートについて説明する。まず暖房運転中に熱源機側熱交
換器6の着霜量が増加してくると配管温度センサ14の
検出温度Tsが低下する。ステップ101ではTsが所
定の温度TD以下になるとステップ102に進む。同時
にタイマaによりTs≦TDとなっている時間taの計
時が開始され、ステップ102では時間taが連続して
所定の時間t1以上となった時点でステップ110に進
む。ステップ110では、圧縮機2の運転,停止状態が
判断され、圧縮機2が運転していれば、ステップ112
へ進む。
【0064】ステップ110で圧縮機2が停止している
時には、電磁開閉弁10を開く(ステップ103)。そ
して、ステップ126では、室内機18a,18bのう
ち運転している室内機内の流量制御装置7aあるいは7
bの弁開度を全開状態とする。そしてステップ106に
おいて圧縮機2を起動させる。同時にタイマbにより圧
縮機2が起動してからの時間tbの計時が開始される。
ステップ111では時間tbが請求項2における第一の
所定時間t2以上となった時点でステップ112に進
み、ステップ112では圧縮機1の運転容量を圧縮機2
の運転容量未満とする。次にステップ127で流量制御
装置15の流量弁を開く。そして、四方切換弁5を切り
換えて冷房サイクルとする(ステップ104)。
【0065】冷房サイクルとした後は、ステップ113
に進み圧縮機1の運転容量を圧縮機2の運転容量以上に
増加させ、冷媒循環量を増やした除霜運転が行われる。
なお、ステップ104において四方切換弁5が切り換わ
ってからの経過時間tcはタイマcによって計時されて
おり、ステップ107で時間tcが所定の時間t3以上
となった場合と、ステップ108で配管温度センサ14
の検出温度Tsが所定の温度TP以上に上昇した場合と
には、除霜が終了したと判断し、除霜運転終了動作とし
て、ステップ114において圧縮機1の運転容量を圧縮
機2の運転容量未満とし、ステップ109で四方切換弁
5を切り換えて暖房サイクルとした後、ステップ115
で圧縮機1の運転容量を圧縮機2の運転容量以上とした
暖房運転を行う。
【0066】ステップ126で、圧縮機2を起動させる
前に運転されている側の室内機18aまたは18bの流
量制御装置7aまたは7bの流量弁開度を最大とするこ
とで、圧縮機2が起動したときに、冷媒の流路抵抗が小
さくなり、吸入圧力が下がりにくくなり、また凝縮器を
流れる流量が増加するため凝縮能力が増加し、吐出圧
力、吐出温度が上昇しない。また、四方切換弁5を切り
換えて除霜運転に入る前に、流量制御装置16の流量弁
を開くことにより、除霜運転時には冷房サイクルで冷媒
が流れた際、一部の冷媒はバイパス配管15を通って圧
縮機1および2の吸入配管に流れ、冷媒回路の流路抵抗
も減少するため吸入圧力が低下しない。また、バイパス
配管15には熱交換器17を備えるため、除霜運転時に
は熱源機側熱交換器6から出た高温の冷媒と熱交換し、
バイパス配管15内を流れる冷媒の温度,圧力が上昇す
るため、バイパス先の圧縮機1および2の吸入冷媒の温
度,圧力が上昇し、それにともなって吐出冷媒の温度,
圧力も上昇して除霜能力が向上する。
【0067】
【0068】
【0069】
【0070】
【発明の効果】請求項1の発明によると、除霜運転前
に、停止している第二の圧縮機を第一の所定時間の間運
転することにより、停止中に第二の圧縮機内の潤滑油量
が少なくなっているか、あるいは潤滑油濃度が低くなっ
ている場合でも、均油管を通して第一の圧縮機から第二
の圧縮機に潤滑油が供給されるので、第一の所定時間が
経過して四方切換弁を切り換えて2台の圧縮機を運転さ
せる除霜運転に入った際、それまで停止していた第二の
圧縮機がフォーミングによる潤滑油不足によって損傷す
ることを防げるとともに、除霜運転時に2台の圧縮機を
運転することにより、除霜効果が高まり、空気調和装置
の信頼性を著しく高めることができる。
【0071】請求項2の発明によると、除霜運転前に停
止している第二の圧縮機を運転するとともに第一の圧縮
機を停止させ、この状態を第一の所定時間の間継続させ
ることにより、停止中に第二の圧縮機内の潤滑油量が少
なくなっているか、あるいは潤滑油濃度が低くなってい
る場合でも、均油管前後の差圧は第一の圧縮機が運転中
の場合に比べて更に大きくなるため、第二の圧縮機には
均油管を通して第一の圧縮機から充分な量の潤滑油が供
給されるので、第一の所定時間が経過して四方切換弁を
切り換えて2台の圧縮機を運転させる除霜運転に入った
際、それまで停止していた第二の圧縮機がフォーミング
による潤滑油不足によって損傷することを防げるととも
に、除霜運転時に2台の圧縮機を運転することにより、
除霜効果が高まり、空気調和装置の信頼性を著しく高め
ることができる。
【0072】請求項3の発明によると、除霜運転前に停
止している第二の圧縮機を第一の所定時間の間運転する
とともに第一の圧縮機を停止させることにより、停止中
に第二の圧縮機内の潤滑油量が少なくなっているか、あ
るいは潤滑油濃度が低くなっている場合でも、均油管前
後の圧力差は第一の圧縮機が運転中の場合に比べて更に
大きくなるため、第二の圧縮機には均油管を通して第一
の圧縮機から充分な量の潤滑油が供給されることにな
る。また、除霜運転では両方の圧縮機を運転した方が除
霜効果が高いが、第一の圧縮機を起動させるタイミング
を第二の所定時間が経過した時点、すなわち、四方切換
弁を切り換える前とすることにより、第一の所定時間が
経過して四方切換弁を切り換えた直後の吸入圧力が低下
しやすく、かつ、フォーミングの起こりやすい状態で第
一の圧縮機を起動させるのに比べて、潤滑油が吐出され
る量を少なくすることができる。こうしたことから除霜
運転時に2台の圧縮機を運転させる際、それまで停止し
ていた第二の圧縮機が潤滑油不足によって損傷すること
を防げるとともに、除霜運転時に2台の圧縮機を運転す
ることにより、除霜効果が高まり、空気調和装置の信頼
性を著しく高めることができる。
【0073】請求項4の発明によると、除霜運転前に停
止している第二の圧縮機を第一の所定時間の間運転する
とともに第一の圧縮機の運転容量を第二の圧縮機の運転
容量未満とすることにより、停止中に第二の圧縮機内の
潤滑油量が少なくなっているか、あるいは潤滑油濃度が
低くなっている場合でも、均油管前後の圧力差は第一の
圧縮機が通常の容量で運転中の場合に比べて更に大きく
なるため、第二の圧縮機には均油管を通して第一の圧縮
機から充分な量の潤滑油が供給されることになる。ま
た、第一の所定時間が経過して四方切換弁を切り換えた
後も第三の所定時間が経過するまでの間は第一の圧縮機
の運転容量を第二の圧縮機の運転容量未満とした運転を
続けることにより、均油管を通して第一の圧縮機から第
二の圧縮機に充分に潤滑油を供給することができるの
で、除霜運転時に2台の圧縮機を運転させる際、それま
で停止していた第二の圧縮機が潤滑油不足によって損傷
することを防げるとともに、除霜運転時に2台の圧縮機
を運転することにより、除霜効果が高まり、空気調和装
置の信頼性を著しく高めることができる。
【0074】請求項5の発明によると、除霜運転前に停
止している第二の圧縮機を第一の所定時間の間運転する
とともに第一の圧縮機の運転容量を第二の圧縮機の運転
容量未満とすることにより、停止中に第二の圧縮機内の
潤滑油量が少なくなっているか、あるいは潤滑油濃度が
低くなっている場合でも、均油管前後の圧力差は第一の
圧縮機が通常の容量で運転中の場合に比べて更に大きく
なるため、第二の圧縮機には均油管を通して第一の圧縮
機から充分な量の潤滑油が供給されることになる。ま
た、第一の所定時間が経過して四方切換弁を切り換える
前に第一の圧力を検出し、かつ、四方切換弁を切り換え
たのち第二の圧力を連続的に検出し、第一の圧力と第二
の圧力との差が所定の範囲内に入ったのち第一の圧縮機
の運転容量を第二の圧縮機の運転容量以上とすることに
より、吸入圧力が充分に上昇した状態で第一の圧縮機の
運転容量を増加させることになり、第一の圧縮機の運転
容量を増加させても吸入圧力が更に低下せず、フォーミ
ングによって潤滑油が吐出しにくくなるため、除霜運転
時に2台の圧縮機を運転させる際、それまで停止してい
た第二の圧縮機が潤滑油不足によって損傷することを防
げるとともに、除霜運転時に2台の圧縮機を運転するこ
とにより、除霜効果が高まり、空気調和装置の信頼性を
著しく高めることができる。
【0075】請求項6の発明によると、除霜運転前に、
停止している第二の圧縮機を第一の所定時間の間運転す
ることにより、停止中に第二の圧縮機内の潤滑油量が少
なくなっているか、あるいは潤滑油濃度が低くなってい
る場合でも、均油管を通して第一の圧縮機から第二の圧
縮機に潤滑油を供給することができる。また、第二の圧
縮機を起動させたことにより冷媒の循環量が急に増加し
て室内側熱交換器の凝縮能力が伴わず、吐出温度あるい
は吐出圧力が所定の値以上に上昇した場合は、第一の圧
縮機を停止させることにより循環量が低下して吐出温
度、吐出圧力を低下させることができ、第二の圧縮機を
停止させる必要がなく、第二の圧縮機に返油を行うこと
ができる。このため除霜運転時に2台の圧縮機を運転さ
せる際、それまで停止していた第二の圧縮機が潤滑油不
足によって損傷することを防げるとともに、除霜運転時
に2台の圧縮機を運転することにより、除霜効果が高ま
り、空気調和装置の信頼性を著しく高めることができ
る。
【0076】請求項7の発明によると、停止している第
二の圧縮機を起動させた場合、冷媒循環量が急に増加す
るが、凝縮器である室内側熱交換器の容量が小さく凝縮
能力が小さいので、吐出圧力あるいは吐出温度が上昇し
やすく、圧縮機の吸入圧力も低下しやすいが、運転され
ている室内機に属する流量制御装置の流量弁開度を最大
にすることで、冷媒の流路抵抗が小さくなって圧縮機の
吸入圧力が低下しにくくなり、また、凝縮器を流れる冷
媒の流量が増加するため、吐出圧力,吐出温度が上昇し
なくなるため、第二の圧縮機を停止させる必要がなく、
第二の圧縮機に返油を行うことができる。これにより、
除霜運転時に2台の圧縮機を運転させる際、それまで停
止していた第二の圧縮機が潤滑油不足になったり、圧縮
機が高温,高圧になったりして損傷することを防げるの
で、空気調和装置の信頼性を著しく高めることができ
る。
【0077】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の制御ブロック図である。
【図2】実施例1の制御フローチャートである。
【図3】実施例2の制御フローチャートである。
【図4】実施例3の制御フローチャートである。
【図5】実施例4の冷媒回路図である。
【図6】実施例4の電気回路図である。
【図7】実施例4の制御ブロック図である。
【図8】実施例4の制御フローチャートである。
【図9】実施例5の制御フローチャートである。
【図10】実施例6の制御フローチャートである。
【図11】従来例の冷媒回路図である。
【図12】従来例の電気回路図である。
【図13】従来例の電気回路図である。
【図14】従来例の制御ブロック図である。
【図15】従来例の制御フローチャートである。
【符号の説明】
1 第一の圧縮機 2 第二の圧縮機 3 均油管 4 油分離器 5 四方切換弁 6 熱源機側熱交換器 7 流量制御装置 7a 流量制御装置 7b 流量制御装置 8 室内側熱交換器 8a 室内側熱交換器 8b 室内側熱交換器 15 バイパス配管 16 バイパス流量制御装置 17 熱交換器 18a 室内機 18b 室内機 20 吐出温度センサ 21 吐出圧力センサ 22 吸入圧力センサ 43 運転制御部 45 タイマb
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−185955(JP,A) 特開 平1−131855(JP,A) 特開 平3−63469(JP,A) 実開 昭54−179562(JP,U) 特公 平3−81061(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 47/02 550 F25B 1/00 341 F25B 13/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並列に設置された第一の圧縮機および第
    二の圧縮機と、前記両圧縮機を相互に結ぶ均油管と、前
    記両圧縮機からの吐出配管途中に設けられた油分離機,
    四方切替弁,熱源機側熱交換器,流量制御装置および室
    内側熱交換器とを備え、前記両圧縮機のうち少なくとも
    第一の圧縮機は容量制御可能な圧縮機で構成した空気調
    和装置において、前記第二の圧縮機の起動時からの運転
    時間を計時する計時手段を有し、暖房運転中に前記第一
    の圧縮機が運転し前記第二の圧縮機が停止している状態
    から除霜運転を行う場合には、除霜運転を行う前に前記
    第二の圧縮機を起動させるとともに、前記計時手段によ
    り計時した時間が第一の所定時間を経過したのち前記四
    方切換弁を切り換えて逆サイクルを形成して除霜運転を
    行う制御手段を設けたことを特徴とする空気調和装置。
  2. 【請求項2】 制御手段は、除霜運転を行う前に第二の
    圧縮機を起動させるとともに第一の圧縮機を停止させる
    制御を行うものであることを特徴とする請求項1記載の
    空気調和装置。
  3. 【請求項3】 制御手段は、除霜運転を行う前に第二の
    圧縮機を起動させるとともに第一の圧縮機を停止させ、
    計時手段により計時した時間が第一の所定時間より短い
    第二の所定時間を経過したのち前記第一の圧縮機を再起
    動させる制御を行うものであることを特徴とする請求項
    1記載の空気調和装置。
  4. 【請求項4】 制御手段は、除霜運転を行う前に第二の
    圧縮機を起動させたのち第一の圧縮機の運転容量を前記
    第二の圧縮機の運転容量未満とし、計時手段により計時
    した時間が第一の所定時間を経過したのち四方切換弁を
    切り換えて逆サイクルを形成して除霜運転を行うととも
    に、前記計時手段により計時した時間が前記第一の所定
    時間より長い第三の所定時間を経過したのち除霜運転が
    終了するまでの間は、前記第一の圧縮機の運転容量を前
    記第二の圧縮機の運転容量以上とした除霜運転を行う制
    御を行うものであることを特徴とする請求項1記載の空
    気調和装置。
  5. 【請求項5】 第一の圧縮機または第二の圧縮機の吸入
    圧力を検出する吸入圧力検出手段を備え、制御手段は、
    除霜運転を行う前に前記第二の圧縮機を起動させたのち
    前記第一の圧縮機の運転容量を前記第二の圧縮機の運転
    容量未満とし、計時手段により計時した時間が第一の所
    定時間を経過した時点で前記吸入圧力検出手段により第
    一の圧力を検出したのち前記四方切換弁を切り換えて逆
    サイクルを形成するとともに、逆サイクル形成後に前記
    吸入圧力検出手段により第二の圧力を連続的に検出し、
    前記第一の圧力と前記第二の圧力との差が所定の範囲内
    に入ったのち前記第一の圧縮機の運転容量を前記第二の
    圧縮機の運転容量以上とする制御を行うものであること
    を特徴とする請求項1記載の空気調和装置。
  6. 【請求項6】 第一の圧縮機または第二の圧縮機の吐出
    圧力を検出する吐出圧力検出手段と、前記第一の圧縮機
    または前記第二の圧縮機の吐出温度を検出する吐出温度
    検出手段とのいずれか一方を備え、制御手段は、除霜運
    転を行う前に前記第二の圧縮機を起動させたのち、計時
    手段により計時した時間が第一の所定時間に達するまで
    に、前記吐出圧力検出手段により検出した圧力が所定の
    圧力以上となった場合または前記吐出温度検出手段によ
    り検出した温度が所定の温度以上となった場合には前記
    第一の圧縮機を停止させ、前記計時手段により計時した
    時間が前記第一の所定時間を経過した時点で前記第一の
    圧縮機を再起動させたのち四方切換弁を切り換えて逆サ
    イクルを形成する制御を行うものであることを特徴とす
    る請求項1記載の空気調和装置。
  7. 【請求項7】 並列に設置された第一の圧縮機および第
    二の圧縮機と、前記両圧縮機を相互に結ぶ均油管と、前
    記両圧縮機からの吐出配管途中に設けられた油分離機,
    四方切換弁および熱源機側熱交換器と、同じく吐出配管
    途中に設けられた流量制御装置と室内側熱交換器とを有
    する一台以上の室内機とを備え、前記両圧縮機のうち少
    なくとも第一の圧縮機は容量制御可能な圧縮機で構成し
    た空気調和装置において、暖房運転中に前記第一の圧縮
    機が運転し前記第二の圧縮機が停止している状態から除
    霜運転を行う場合には、運転されている前記室内機に属
    する前記流量制御装置の流量弁開度を最大とし、前記第
    二の圧縮機を起動させたのち前記四方切換弁を切り換え
    て逆サイクルを形成して除霜運転を行う制御手段を設け
    たことを特徴とする空気調和装置。
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