JPH05288410A - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

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JPH05288410A
JPH05288410A JP11804192A JP11804192A JPH05288410A JP H05288410 A JPH05288410 A JP H05288410A JP 11804192 A JP11804192 A JP 11804192A JP 11804192 A JP11804192 A JP 11804192A JP H05288410 A JPH05288410 A JP H05288410A
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JP
Japan
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temperature
refrigerant
switch
compressor
injection
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Application number
JP11804192A
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Inventor
Hiroyuki Sugie
宏之 杉江
Kazuhiro Mori
和弘 森
Susumu Tatematsu
進 立松
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Hoshizaki Electric Co Ltd
Original Assignee
Hoshizaki Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧縮機の効率的な運転を達成する。 【構成】 凝縮器20と蒸発器28とを接続する管体2
2および圧縮機12のインジェクションポート36の間
に、第1減圧装置40と第1開閉器38とを備えた第1
インジェクション回路42が配設される。第1インジェ
クション回路42と並列に、第2減圧装置46と第2開
閉器44とを備えた第2インジェクション回路48が配
設される。圧縮機12の吐出口14近傍に、サーモスタ
ット50が設けられる。サーモスタット50は、上限設
定温度を検出した際に、第1開閉器38を開放すると共
に、第2開閉器44を閉成する。またサーモスタット5
0は、下限設定温度を検出した際に、第1開閉器38を
閉成すると共に、第2開閉器44を開放するよう設定さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばロータリ式圧
縮機を備えた冷凍装置において、周囲温度が変化して
も、常にロータリ式圧縮機の効率的な運転を行ない得る
ようにした冷凍装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】冷蔵庫や冷凍庫等に使用される冷凍装置と
して、ロータリ式圧縮機を使用したものが知られてい
る。この装置では、冷却負荷の変動等により蒸発器から
の戻り冷媒が全て蒸発されず、未蒸発の液冷媒が混合し
た気液混相状態の冷媒がロータリ式圧縮機に帰還するこ
とがあった。また温度調節器によるON,OFF動作時
の各起動毎に、装置内に残っている液冷媒が圧縮機に吸
入されることもある。このように、(a)液冷媒がロータ
リ式圧縮機に吸入されると、液圧縮状態となって圧縮機
が損傷するおそれがあった。またロータリ式圧縮機で
は、(b)圧縮した高温高圧冷媒ガスを圧縮機の密閉容器
内に一旦吐出するため、圧縮機を構成する電動機部や潤
滑油が高温に晒され、電動機の絶縁破壊や潤滑油の劣
化、更には潤滑不良による焼付事故を起こす問題があっ
た。
【0003】前記問題に対処する手段として、各種の提
案がなされている。例えば、特公昭62−55065
号公報に開示される装置では、ロータリ式圧縮機から吐
出された冷媒をケーシング内に導入する一次吐出側冷媒
管に中間冷却器を接続すると共に、圧縮機の低圧側もど
り管の一部に、中間冷却器と熱交換関係にある熱交換器
を接続したバイパス回路が設けられている。そして、ロ
ータリ式圧縮機の起動時にもどり冷媒をバイパス回路に
導き、該もどり冷媒を一次吐出側冷媒管を流通する吐出
冷媒と熱交換させて加熱することにより、圧縮機の吸入
側に設けたアキュームレータ内での再蒸発を容易とし
て、圧縮機への液冷媒の吸込みを防止し得るようになっ
ている。また実公昭60−2534号公報に開示され
る装置では、ロータリ式圧縮機に設けた中間吐出弁の背
面側に吐出冷媒を導くバイパス回路を配設し、高容量運
転時には吐出冷媒の一部を中間吐出弁の背面に導いて該
弁を閉成し、低容量運転時には背圧を除いて中間吐出弁
を開放するものにおいて、バイパス回路に減圧機構を設
けている。これにより、高容量運転から低容量運転に切
換えられた際に、中間吐出弁の背面に残留している液冷
媒は、減圧機構によりガス化されて圧縮機に吸入され、
該圧縮機への液バックが防止されるようになっている。
【0004】また特開昭60−165466号公報に
開示される装置では、凝縮器で圧縮された冷媒の一部を
ロータリ式圧縮機のシリンダー内に導くインジェクショ
ン回路に受液器を設け、この受液器に貯留した液冷媒の
みを圧縮機に戻すよう構成されている。これにより、ロ
ータリ式圧縮機により圧縮中の冷媒ガスを、液冷媒と熱
交換して効率的な冷却をなし得、モータ巻線の焼損およ
びオイルの劣化を防止することができる。更に特開昭
58−88557号公報に開示される装置では、凝縮器
で圧縮した液冷媒をロータリ式圧縮機に戻す液インジェ
クション回路と、液冷媒を蒸発器に通過させることなく
圧縮器に戻す液バイパス回路とを設け、負荷変動に応じ
何れか一方または両方共に閉弁して、圧縮機で圧縮され
た冷媒ガスの適正な冷却を行なうようになっている。ま
た特開昭56−100273号公報に開示される装置
では、凝縮器の出口側に、圧縮された気液混合冷媒の一
部をロータリ式圧縮機に戻す分岐管を配設し、該気液混
合冷媒によりモータ巻線を冷却してその焼損およびオイ
ルの劣化を防止するよう構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記およびに係る
装置では、前述した(a)に関する問題を解決することは
できるが、前記(b)に係るロータリ式圧縮機の過熱によ
るモータ巻線の焼損やオイルの劣化を防止することはで
きない。また前記やおよびに係る装置では、前述
した(b)に関する問題を解決することはできるが、前記
(a)に係る起動または負荷変動による容量制御切換時
に、ロータリ式圧縮機に液冷媒が大量に戻ってしまう点
については、これを解決することはできなかった。すな
わち、前述した何れの装置も、前記(a),(b)両方の問
題を解決し得るものではなかった。
【0006】またロータリ式圧縮機を使用する場合、潤
滑油の温度を、周囲温度により変化する冷媒の凝縮温度
よりも常に一定温度(t℃)以上高く確保することが必要
であった。しかるに、前記〜に係る装置では、殊に
周囲温度が中、低温時には、潤滑油の温度と冷媒の凝縮
温度との差がt℃以下となり、このため冷媒が潤滑油中
に溶け込み、油を希釈して潤滑不良を来たす問題があっ
た。また温度(圧力)変化によるオイルフォーミングが発
生し、油が機外に吐出されて凝縮能力や冷却能力が低下
する欠点が指摘される。
【0007】
【発明の目的】本発明は、前記冷凍装置に内在する前記
欠点に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたもの
であって、圧縮機の液圧縮や過熱に起因する故障の発生
を防止すると共に、周囲温度が変化しても常に圧縮機の
効率的な運転を達成し得るようにした冷凍装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を好適に達成するため本発明は、圧縮機と凝縮器
とが吐出管を介して接続されると共に、凝縮器に管体を
介して蒸発器が接続され、更に蒸発器は戻り管を介して
圧縮機に接続される冷凍装置において、前記圧縮機に設
けたインジェクションポートと、前記凝縮器と蒸発器の
間に臨む管体との間に並列に接続され、凝縮器で凝縮液
化した冷媒の一部をインジェクションポートに戻す複数
のインジェクション回路と、前記各インジェクション回
路に配設され、夫々異なる量の冷媒を流通させる流量調
節手段と、前記複数のインジェクション回路の少なくと
も一つに配設された開閉手段と、前記圧縮機から吐出さ
れた冷媒温度を検出し、その検出温度に応じて前記開閉
手段を開閉制御する温度検知手段とから構成したことを
特徴とする。
【0009】
【実施例】次に、本発明に係る冷凍装置につき、好適な
実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明す
る。
【0010】図1は、実施例に係る冷凍装置10の回路
図であって、該装置10におけるロータリ式圧縮機12
の吐出口14に接続された吐出管16は、調節弁18を
介して凝縮器20の入口側に接続されている。また凝縮
器20の出口側から導出した管体22に、ドライヤ24
と減圧装置26とが直列に接続されると共に、該管体2
2は蒸発器28の入口側に接続されている。更に、蒸発
器28の出口側には、ロータリ式圧縮機12の吸入口3
0に接続する戻り管32が接続される。すなわち、ロー
タリ式圧縮機12で圧縮された気化冷媒は、吐出管16
を経て凝縮器20で凝縮液化し、ドライヤ24で脱湿さ
れた後減圧装置26で減圧され、蒸発器28に流入して
ここで一挙に膨張して蒸発することにより、外部との間
で熱交換を行なう。そして蒸発器28で熱交換を行なっ
た冷媒は、戻り管32を介してロータリ式圧縮機12に
帰還するサイクルを繰り返す。なお、前記調節弁18と
凝縮器20の出口側に接続した管体22との間に、分岐
管34が連通接続され、調節弁18の開度調節により凝
縮圧力を適宜調節可能になっている。
【0011】前記凝縮器20と減圧装置26を接続する
管体22におけるドライヤ24と減圧装置26との間に
臨む部位と、ロータリ式圧縮機12に設けたインジェク
ションポート36との間に、第1開閉器38と第1減圧
装置40とを有する第1インジェクション回路42およ
び第2開閉器44と第2減圧装置46とを有する第2イ
ンジェクション回路48が並列に配設される。第1減圧
装置40および第2減圧装置46は、例えばキャピラリ
ーチューブで構成され、その長さ寸法が異なるよう設定
されている(後述)。
【0012】またロータリ式圧縮機12の吐出口14近
傍に、サーモスタット50が設けられ、吐出口14の温
度(圧縮機から吐出される冷媒温度)を検出するよう構成
されている。そして、サーモスタット50は、予め設定
した上限設定温度を検出した際にOFF作動し、このと
き第1開閉器38を開放すると共に第2開閉器44を閉
成するよう設定されている。またサーモスタット50は
下限設定温度を検出した際にON作動し、このとき第1
開閉器38を閉成すると共に第2開閉器44を開放する
よう設定されている。
【0013】前記第1減圧装置40および第2減圧装置
46の長さ寸法(容量)は、図7に示す如く、冷凍装置1
0が使用されると予測される使用温度範囲(A℃〜B℃
の範囲)で、ロータリ式圧縮機12の過熱を防止すると
共に、潤滑油温度と冷媒凝縮温度との差tが、下限設定
温度F3(例えば5℃)以上となるよう設定される。実施
例においては、潤滑油温度として圧縮機12のケース下
温度(D1,D2)を測定し、冷媒凝縮温度として凝縮器2
0の中央部温度(E1,E2)を測定した場合において、各
インジェクション回路42,48を個々に使用した状態
で、前記条件を満たす両減圧装置40,46の長さ寸法
を設定した。
【0014】すなわち、第1減圧装置40の長さ寸法に
ついては、第1インジェクション回路42の第1開閉器
38を開放し、第2インジェクション回路48の第2開
閉器44を閉成した状態で冷凍装置10を運転した場合
に、図3に示す如く、吐出口14の温度C1が、使用温
度範囲(A℃〜B℃)内において管理温度F2を超えない
よう設定した。なお管理温度F2は、ロータリ式圧縮機
12における上限温度F1の90%〜95%に設定して
あるものとする。
【0015】また第2減圧装置46の長さ寸法について
は、第2インジェクション回路48の第2開閉器44を
開放し、第1インジェクション回路42の第1開閉器3
8を閉成した状態で冷凍装置10を運転した場合に、図
4に示す如く、使用温度範囲(A℃〜B℃)内において、
潤滑油温度(D2)と冷媒凝縮温度(E2)との差がF3以上
となるよう設定した(図7参照)。
【0016】なお、図3および図4では、吐出管16に
配設した調節弁18を使用して凝縮圧力を調節した場合
において、前記第1減圧装置40および第2減圧装置4
6の長さ寸法を設定したが、図5および図6に示す如
く、調節弁18を使用しない状態において設定するよう
にしてもよい。
【0017】図2は、冷凍装置10の電気制御回路の要
部を示すものであって、電源供給ラインRとラインTと
の間に、図示しないリレーX1と協働する常開接点X1
aとリレーX2とが直列に接続されている。また両ライ
ンR,Tの間に、サーモスタット50の接点Thとリレ
ーX3とが直列に接続される。サーモスタット50は、
上限設定温度で接点Thを開放(OFF作動)し、下限設
定温度で接点Thを閉成(ON作動)するよう設定されて
いる。
【0018】更に、両ラインR,Tの間に、リレーX2
協働する常開接点X2−aとリレーX3と協働する常閉接
点X3−bおよび第1開閉器38が直列に接続される。
また常閉接点X3−bおよび第1開閉器38と並列に、
リレーX3と協働する常開接点X3−aおよび第2開閉器
44が接続されている。なお、リレーX1は、ロータリ
式圧縮機12を制御するためのもので、該リレーX1
通電励磁されたときは、ロータリ式圧縮機12が駆動さ
れて冷却運転に入ると同時に、常開接点X1−aを閉成
するよう設定してある。
【0019】
【実施例の作用】次に、実施例に係る冷凍装置の作用に
つき説明する。なお、サーモスタット50の上限設定温
度は、ロータリ式圧縮機12の管理温度F2と同一に設
定されているものとする。また図7において、C1の曲
線は、第1インジェクション回路42のみを使用した場
合の、吐出口14の温度変化を示す特性曲線であり、C
2の曲線は、第2インジェクション回路48のみを使用
した場合の、吐出口14の温度変化を示す特性曲線であ
る。更に、Gの曲線は、第1インジェクション回路42
のみを使用した場合の、前記tの変化を示す特性曲線で
あり、Hの曲線は、第2インジェクション回路48のみ
を使用した場合の、前記tの変化を示す特性曲線であ
る。またEの曲線は、冷媒凝縮温度に対応する凝縮器2
0の中央部温度の変化を示す曲線である。なお、前記サ
ーモスタット50の上限設定温度はc1で、下限設定温
度はc3に設定される。
【0020】前記冷凍装置10の運転に際し、先ず周囲
温度が中、低温時には、前記サーモスタット50の下限
設定温度c3より吐出口14の温度は低いため、その接
点Thは閉成されてリレーX3は通電励磁されている。
このとき、前記リレーX2は、常開接点X1−aが閉成す
ることにより通電励磁されて、これと協働する常開接点
2−aを閉成しているが、リレーX3の常閉接点X3
bは開放しているので、第1開閉器38は閉成される。
また第2開閉器44は、常開接点X3−aが閉成してい
ることにより開放される。すなわち、ロータリ式圧縮機
12から吐出されて凝縮器20で凝縮液化した冷媒の一
部は、第2インジェクション回路48を介して圧縮機1
2のインジェクションポート36に戻される。これによ
り、吐出口14の温度は、第2インジェクション回路4
8のみを使用した場合の特性曲線C2(図4参照)に沿っ
て上昇する。
【0021】次に、周囲温度が上昇し、吐出口14の温
度が管理温度F2(サーモスタット50の上限設定温度c
1)に達すると、吐出口14近傍に設けたサーモスタット
50がOFF作動し、その接点Thを開放する。従っ
て、前記リレーX3が消磁され、これと協働する常開接
点X3−aが開放して第2開閉器44を閉成すると共
に、常閉接点X3−bが閉成して第1開閉器38を開放
する。従って、凝縮器20で凝縮液化した冷媒の一部
は、第1インジェクション回路42を介して圧縮機12
のインジェクションポート36に戻される。これによ
り、前記特性曲線C2に沿って上昇していた吐出口14
の温度は、図7に示す如く、c1点から第1インジェク
ション回路42のみを使用した場合の特性曲線C1(図3
参照)のc2点に低下し、以後は特性曲線C1に沿って上
昇する。この場合に、冷凍装置10の使用温度範囲(A
℃〜B℃)内においては、吐出口14の温度は前記管理
温度F2を超えないので、ロータリ式圧縮機12の過熱
を防止し得る。
【0022】前記吐出口14の温度変化に対し、潤滑油
温度と冷媒凝縮温度との温度差tは、先ず特性曲線Hに
沿って上昇変化し、前記サーモスタット50がOFF作
動するh1点に至ると、ここで曲線Gのg1点まで減少
し、以後は曲線Gに沿って温度差が増加する。すなわ
ち、周囲温度が低い場合であっても、温度差tを下限設
定温度F3以上に確保することができ、冷媒の潤滑油へ
の溶け込みを防止することができ、効率的な運転を達成
し得る。
【0023】次に、高温運転状態から周囲温度が低下す
る場合は、前記サーモスタット50がOFF状態となっ
ているので、第1インジェクション回路42が開路され
ており、吐出口14の温度は特性曲線C1に沿って低下
する。そしてサーモスタット50の下限設定温度c3
で低下すると、該サーモスタット50がON作動し、そ
の接点Thを閉成する。これにより第1開閉器38が閉
成すると共に、第2開閉器44が開放し、凝縮器20で
凝縮液化した冷媒の一部は、第2インジェクション回路
48を介して圧縮機12のインジェクションポート36
に戻される。これにより、吐出口14の温度は、図7に
示す如く、c3点から第2インジェクション回路48の
みを使用した場合の特性曲線C2におけるc4点まで上昇
し、以後は曲線C2に沿って低下する。
【0024】前記吐出口14の前述した温度変化に対
し、潤滑油温度と冷媒凝縮温度との温度差tは、先ず特
性曲線Gに沿って減少し、前記サーモスタット50がO
N作動するg2点に至ると、ここで曲線Hのh2点まで増
大し、以後は曲線Hに沿って温度差tが減少する。しか
るに、図7に示すように、冷凍装置10の使用温度範囲
(A℃〜B℃)内において、温度差tはその下限設定温度
3を確保しているので、ロータリ式圧縮機12の正常
な運転を行ない得る。
【0025】なお、図7に示す作用例は、前記吐出管1
6に配設した調節弁18を使用する場合のものである
が、図8に示す如く、調節弁18を使用しなない場合で
あっても、同様な運転制御を行ない得る。
【0026】
【別実施例について】図9は、本発明に係る冷凍装置の
別実施例を示すものであって、基本的な構成は前述した
実施例と同一である。但し、第2インジェクション回路
48には、第2減圧装置46のみが配設されて、該冷凍
装置10においては、常には第2インジェクション回路
48を介して冷媒がロータリ式圧縮機12のインジェク
ションポート36に戻されるよう構成してある。またロ
ータリ式圧縮機12の吐出口14近傍に配設したサーモ
スタット50は、予め設定した上限設定温度を検出した
際にOFF作動し、このとき第1開閉器38を開放する
よう設定されている。またサーモスタット50は下限設
定温度を検出した際にON作動し、このとき第1開閉器
38を閉成するよう設定されている。
【0027】更に別実施例では、第1インジェクション
回路42と第2インジェクション回路48との両方を介
して冷媒をロータリ式圧縮機12のインジェクションポ
ート36に戻す運転を行なった際に、吐出口14の温
度、潤滑油温度(圧縮機ケース下温度)および冷媒凝縮温
度(凝縮器中央部温度)が、前述した図3に示す対応の特
性曲線C1,D1,E1に沿って変化するように、第1減圧
装置40および第2減圧装置46の長さ寸法が設定され
ている。なお、第2インジェクション回路48のみを使
用して運転を行なった場合は、各部の温度は、前述した
図4に示す対応の特性曲線C2,D2,E2に沿って変化す
るよう第2減圧装置46の長さ寸法が設定される。
【0028】図10は、別実施例に係る冷凍装置10の
電気制御回路の要部を示すものであって、電源供給ライ
ンRとラインTとの間に、図示しないリレーX1と協働
する常開接点X1−aとリレーX2とが直列に接続されて
いる。また両ラインR,Tの間に、リレーX2と協働する
常開接点X2−aを介してサーモスタット50の接点T
hと第1開閉器38とが直列に接続される。そしてサー
モスタット50は、上限設定温度を検出した際に接点T
hを閉成(ON作動)して、第1開閉器38を開放すると
共に、下限設定温度を検出した際に接点Thを開放(O
FF作動)して、第1開閉器38を閉成するよう設定さ
れている。なお、リレーX1は、ロータリ式圧縮機12
を制御するためのもので、該リレーX1が通電励磁され
たときは、ロータリ式圧縮機12が運転状態に入ると同
時に常開接点X1−aを閉成するよう設定してある。
【0029】
【別実施例の作用について】次に、前述した別実施例に
係る冷凍装置の作用につき説明する。なお、別実施例の
冷凍装置を運転した場合の各部の温度変化は、図1に示
す実施例と同一であるので、図7を参照して説明する。
【0030】前記冷凍装置10の運転に際し、先ず周囲
温度が中、低温時には、前記サーモスタット50の接点
Thは開放されて、第1開閉器38を閉成している。す
なわち、ロータリ式圧縮機12から吐出されて凝縮器2
0で凝縮液化した冷媒の一部は、第2インジェクション
回路48のみを介して圧縮機12のインジェクションポ
ート36に戻される。これにより、吐出口14の温度
は、第2インジェクション回路48のみを使用した場合
の特性曲線C2に沿って上昇する。
【0031】次に、周囲温度が上昇し、吐出口14の温
度が管理温度F2(サーモスタット50の上限設定温度c
1)に達すると、吐出口14近傍に設けたサーモスタット
50がON作動し、その接点Thを閉成する。これによ
り第1開閉器38が開放し、凝縮器20で凝縮液化した
冷媒の一部は、第1インジェクション回路42および第
2インジェクション回路48を介して圧縮機12のイン
ジェクションポート36に戻される。従って、前記特性
曲線C2に沿って上昇していた吐出口14の温度は、c1
点から両インジェクション回路42,48を使用した場
合の特性曲線C1(図1に示す実施例においては、第1イ
ンジェクション回路42のみを使用した場合と同一)の
2点に低下し、以後は特性曲線C1に沿って上昇する。
この場合に、冷凍装置10の使用温度範囲(A℃〜B℃)
内においては、吐出口14の温度は前記管理温度F2
超えないので、ロータリ式圧縮機12の過熱を防止し得
る。
【0032】また潤滑油温度と冷媒凝縮温度との温度差
tは、図1に示す実施例と同様に、冷凍装置10の使用
温度範囲(A℃〜B℃)内において、下限設定温度F3
上を確保することができ、冷媒の潤滑油への溶け込みを
防止して効率的な運転を達成し得る。
【0033】次に、高温運転状態から周囲温度が低下す
る場合は、両インジェクション回路42,48が開路さ
れており、吐出口14の温度は特性曲線C1に沿って低
下する。そしてサーモスタット50の下限設定温度c3
まで低下すると、該サーモスタット50がOFF作動
し、その接点Thを開放する。これにより第1開閉器3
8が閉成し、凝縮器20で凝縮液化した冷媒の一部は、
第2インジェクション回路48を介してのみ圧縮機12
のインジェクションポート36に戻される。従って、吐
出口14の温度は、c3点から第2インジェクション回
路48のみを使用した場合の特性曲線C2におけるc4
で上昇し、以後は曲線C2に沿って低下する。
【0034】この場合において、潤滑油温度と冷媒凝縮
温度との温度差tは、冷凍装置10の使用温度範囲(A
℃〜B℃)内において、その下限設定温度F3以上に確保
され、ロータリ式圧縮機12の正常な運転を行ない得
る。
【0035】
【変形例について】なお実施例では、吐出口の近傍にサ
ーモスタットを設けたが、冷凍回路上で周囲温度に対応
して温度が変化する場所であれば、同等の効果が得られ
る。また温度検出個所を複数とすれば、更に精度を向上
させ得る。更に、サーモスタットと開閉器および減圧装
置の組合わせに代えて、温度式自動膨張弁を使用して
も、同等の効果を得ることができる。更に、第2インジ
ェクション回路のみ開放、第1インジェクション回路の
み開放および第1、第2インジェクション回路を共に開
放する3段階の制御とすることにより、ロータリ式圧縮
機を冷却するための液冷媒量を更に低減でき、より効率
的な冷却運転を達成し得る。
【0036】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る冷凍装
置によれば、圧縮機のインジェクションポートへの冷媒
の戻り量を、圧縮機からの吐出冷媒の温度に応じて複数
のインジェクション回路を切換えることにより制御する
ようにしたので、温度変化に対応して圧縮機の正常で効
率的な運転を達成し得る。また、圧縮機の加熱や液圧縮
による故障の発生を防止することができる。更に潤滑油
温度と冷媒凝縮温度との差が、常に所要温度以上となる
よう構成したので、潤滑油に冷媒が溶け込むことがな
く、油の希釈による潤滑不良およびオイルフォーミング
による冷凍回路への油の吐出を防止できる。これによ
り、凝縮器や冷却器の熱交換効率の低下も防止し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係る冷凍装置を示す回
路図である。
【図2】図1に示す冷凍装置を運転制御する電気制御回
路の要部を示す回路図である。
【図3】第1インジェクション回路のみを使用して冷凍
装置を運転した場合の、各部の温度変化を示すグラフ図
である。
【図4】第2インジェクション回路のみを使用して冷凍
装置を運転した場合の、各部の温度変化を示すグラフ図
である。
【図5】調節弁を使用しない状態で、第1インジェクシ
ョン回路のみを使用して冷凍装置を運転した場合の、各
部の温度変化を示すグラフ図である。
【図6】調節弁を使用しない状態で、第2インジェクシ
ョン回路のみを使用して冷凍装置を運転した場合の、各
部の温度変化を示すグラフ図である。
【図7】両インジェクション回路を使用して冷凍装置を
運転した場合の、各部の温度変化を示すグラフ図であ
る。
【図8】調節弁を使用しない状態で、両インジェクショ
ン回路を使用して冷凍装置を運転した場合の、各部の温
度変化を示すグラフ図である。
【図9】本発明の別の実施例に係る冷凍装置を示す回路
図である。
【図10】図9に示す冷凍装置を運転制御する電気制御
回路の要部を示す回路図である。
【符号の説明】
12 ロータリ式圧縮機 16 吐出管 20 凝縮器 22 管体 28 蒸発器 32 戻り管 36 インジェクションポート 38 第1開閉器 40 第1減圧装置 42 第1インジェクション回路 44 第2開閉器 46 第2減圧装置 48 第2インジェクション回路 50 サーモスタット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(12)と凝縮器(20)とが吐出管(16)
    を介して接続されると共に、凝縮器(20)に管体(22)を介
    して蒸発器(28)が接続され、更に蒸発器(28)は戻り管(3
    2)を介して圧縮機(12)に接続される冷凍装置において、 前記圧縮機(12)に設けたインジェクションポート(36)
    と、前記凝縮器(20)と蒸発器(28)の間に臨む管体(22)と
    の間に並列に接続され、凝縮器(20)で凝縮液化した冷媒
    の一部をインジェクションポート(36)に戻す複数のイン
    ジェクション回路(42,48)と、 前記各インジェクション回路(42,48)に配設され、夫々
    異なる量の冷媒を流通させる流量調節手段(40,46)と、 前記複数のインジェクション回路(42,48)の少なくとも
    一つに配設された開閉手段(38)と、 前記圧縮機(12)から吐出された冷媒温度を検出し、その
    検出温度に応じて前記開閉手段(38)を開閉制御する温度
    検知手段(50)とから構成したことを特徴とする冷凍装
    置。
  2. 【請求項2】 前記圧縮機(12)に設けたインジェクショ
    ンポート(36)と、前記凝縮器(20)と蒸発器(28)の間に臨
    む管体(22)との間に、第1減圧装置(40)と第1開閉器(3
    8)とを備えた第1インジェクション回路(42)および第2
    減圧装置(46)と第2開閉器(44)とを備えた第2インジェ
    クション回路(48)を並列に接続し、第1減圧装置(40)と
    第2減圧装置(46)とを異なる容量に設定すると共に、前
    記温度検知手段(50)により第1開閉器(38)と第2開閉器
    (44)とを開閉制御するよう構成した請求項1記載の冷凍
    装置。
  3. 【請求項3】 前記第1減圧装置(40)の容量を第2減圧
    装置(46)の容量よりも大きく設定し、前記冷媒温度が所
    要設定温度となったことを前記温度検知手段(50)が検出
    した場合は、前記第1開閉器(38)を開放すると共に第2
    開閉器(44)を閉成し、前記第1インジェクション回路(4
    2)を介して冷媒がインジェクションポート(36)に戻るよ
    う制御される請求項2記載の冷凍装置。
  4. 【請求項4】 前記第1減圧装置(40)の容量を第2減圧
    装置(46)の容量よりも大きく設定し、前記冷媒温度が所
    要設定温度となったことを前記温度検知手段(50)が検出
    した場合は、前記第1開閉器(38)を閉成すると共に第2
    開閉器(44)を開放し、前記第2インジェクション回路(4
    8)を介して冷媒がインジェクションポート(36)に戻るよ
    う制御される請求項2記載の冷凍装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011117724A (ja) * 2006-03-27 2011-06-16 Mayekawa Mfg Co Ltd 蒸気圧縮式冷凍サイクルを用いた冷凍若しくは空調装置とその制御方法
KR20140018629A (ko) * 2012-08-02 2014-02-13 삼성테크윈 주식회사 유체 제어 시스템
WO2017203608A1 (ja) * 2016-05-24 2017-11-30 三菱電機株式会社 冷凍サイクル装置

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