JPH05321894A - 軸流ファン - Google Patents

軸流ファン

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JPH05321894A
JPH05321894A JP4145795A JP14579592A JPH05321894A JP H05321894 A JPH05321894 A JP H05321894A JP 4145795 A JP4145795 A JP 4145795A JP 14579592 A JP14579592 A JP 14579592A JP H05321894 A JPH05321894 A JP H05321894A
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JP
Japan
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blade
rivets
blades
axial
rivet
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Pending
Application number
JP4145795A
Other languages
English (en)
Inventor
Masafumi Yamamoto
雅史 山本
Toshiaki Tatsumi
年明 辰己
Koichi Takayama
貢一 高山
Tatsuya Joko
達也 上甲
Haruo Nakada
春男 中田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05321894A publication Critical patent/JPH05321894A/ja
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 極めて簡易な手段により、前述した亀裂の発
生を効果的に防止し得るようにする。 【構成】 回転軸枢着用のボス部1の外周に放射状に突
出する複数の取付アーム2,2・・を、複数の羽根3,3
・・の負圧面3a,3a・・側に複数のリベット4,4・・
を介してそれぞれ取り付けてなる軸流ファンにおいて、
前記複数のリベット4,4・・をそれぞれ嵌挿すべく前
記各羽根3に形成された複数のリベット孔5,5・・の
うち半径方向外側に位置し且つ羽根3の前縁3cに最も
近い位置にあるリベット孔5を、ファン回転時において
該リベット孔5に生ずる応力Fに平行な方向を長径とす
る長円形状となしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、軸流ファンに関し、
さらに詳しくは軸流ファンにおける羽根取付部の構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、空気調和機用の送風機として用
いられる軸流ファンは、図15および図16に示すよう
に、回転軸枢着用のボス部1の外周に放射状に突出する
複数の取付アーム2,2・・を、複数の羽根3,3・・の
負圧面3a,3a・・側に複数のリベット4,4・・を介し
てそれぞれ取り付けて構成されている(例えば、特公平
3ー38436号公報参照)。符号5は羽根3に形成さ
れたリベット孔である。
【0003】ところで、上記のように構成された軸流フ
ァンを、矢印P方向に回転させると、図17に示すよう
に、遠心力の作用により各羽根3の前縁3cを吹出側Q
へ曲げるモーメントMが生じる。すると、羽根3には、
図18に示すように、羽根3において半径方向外側に位
置し且つ羽根前縁3cに最も近いリベット孔5に集中し
て応力Fが発生し、該応力Fの集中によって当該リベッ
ト孔5を中心として前記応力Fの作用方向とほぼ直交す
る方向に亀裂Kが生じるおそれがある。
【0004】特に、近年羽根3の前縁3cの外周側を回
転方向に延ばして小型で高性能の軸流ファンを得ようと
する試みがなされる傾向にあり、このような軸流ファン
においては、前記した応力集中による亀裂発生がさらに
懸念されることとなっている。
【0005】上記のような亀裂Kの発生を防止するため
に、羽根の回転方向の最先列のリベット部分に対して、
取付アーム、羽根とともに、軸心に直交する面に対する
羽根の傾斜を強める方向に前記リベット部より先方の羽
根部を付勢するバネ作用を要する座板を締め付け固定し
て、羽根に生ずる応力と反対方向に初期応力を与えるよ
うにしたものが既に提案されている(実開昭54ー89
512号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記公知例におけるよ
うに、リベット部に特殊形状の座板を特別な方向に限定
して締め付け固定するものの場合、特殊形状の部材を用
意する必要があるとともに、座板の取付方向を正確に位
置決めしなければならず、部品管理および組付作業性に
おいて問題が残るという不具合がある。
【0007】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、極めて簡易な手段により、前述した亀裂の発生を
効果的に防止し得るようにすることを目的とするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記課題を解決するための手段として、図面に示すよう
に、回転軸枢着用のボス部1の外周に放射状に突出する
複数の取付アーム2,2・・を、複数の羽根3,3・・の
負圧面3a,3a・・側に複数のリベット4,4・・を介し
てそれぞれ取り付けてなる軸流ファンにおいて、前記複
数のリベット4,4・・をそれぞれ嵌挿すべく前記各羽
根3に形成された複数のリベット孔5,5・・のうち半
径方向外側に位置し且つ羽根3の前縁3cに最も近い位
置にあるリベット孔5を、ファン回転時において該リベ
ット孔5に生ずる応力Fに平行な方向を長径とする長円
形状となしている。
【0009】請求項2の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、図面に示すように、前記請求項1記
載の軸流ファンにおいて、前記長円形状のリベット孔5
に嵌挿されるリベット4の軸形状を、当該リベット孔5
の形状に合わせて断面長円形状となしている。
【0010】請求項3の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、図面に示すように、回転軸枢着用の
ボス部1の外周に放射状に突出する複数の取付アーム
2,2・・を、複数の羽根3,3・・の正圧面3b,3b・
・側に複数のリベット4,4・・を介してそれぞれ取り
付けている。
【0011】請求項4の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、図面に示すように、前記請求項3記
載の軸流ファンにおいて、前記各羽根3の負圧面3a側
に、全てのリベット4,4・・により固着される補強板
6をそれぞれ取り付けている。
【0012】請求項5の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、図面に示すように、回転軸枢着用の
ボス部1の外周に放射状に突出する複数の取付アーム
2,2・・を、複数の羽根3,3・・の負圧面3a,3a・
・側に複数のリベット4,4・・を介してそれぞれ取り
付けてなる軸流ファンにおいて、前記各羽根3の正圧面
3b側に、全てのリベット4,4・・により固着される補
強板6をそれぞれ取り付けている。
【0013】請求項6の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、図面に示すように、回転軸枢着用の
ボス部1の外周に放射状に突出する複数の取付アーム
2,2・・を、複数の羽根3,3・・の負圧面3a,3a・
・側に対して外周側に位置する複数本の、内周側に位置
する少なくとも1本のリベット4,4・・を介してそれ
ぞれ取り付けてなる軸流ファンにおいて、前記各羽根3
に、羽根前縁先端部3c1から前記リベット4,4・・の
うち外周側であって羽根後縁3e側に位置するものにか
けて延びるリブ7を形成している。
【0014】請求項7の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、図面に示すように、回転軸枢着用の
ボス部1の外周に放射状に突出する複数の取付アーム
2,2・・を、複数の羽根3,3・・の負圧面3a,3a・
・側に複数のリベット4,4・・を介してそれぞれ取り
付けてなる軸流ファンにおいて、前記リベット4,4・
・のうち羽根前縁3c側に位置する複数本を、羽根前縁
先端部3c1を中心とする円周上に位置せしめている。
【0015】請求項8の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、図面に示すように、前記請求項1、
2、3、4、5、6あるいは7記載の軸流ファンにおい
て、前記各羽根3の前縁3c外周側を、回転方向に延ば
した形状となしている。
【0016】
【作用】請求項1の発明では、上記手段によって次のよ
うな作用が得られる。
【0017】即ち、軸流ファンを回転させた時、羽根3
の前縁3cを吹出側に曲げるモーメントMが作用し、該
モーメントMに起因してリベット孔5,5・・のうち半
径方向外側に位置し且つ羽根3の前縁3cに最も近い位
置にあるリベット孔5に対して生じる応力集中が、該リ
ベット孔5を応力Fに平行な方向を長径とする長円形状
となしたことにより緩和されることとなる。
【0018】請求項2の発明では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
【0019】即ち、長円形状のリベット孔5と、該リベ
ット孔5に嵌挿されるリベット4の軸形状とを同形状と
なしたことにより、リベット4による羽根3と取付アー
ム2との結合強度がより向上する。
【0020】請求項3の発明では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
【0021】即ち、軸流ファンを回転させた時、羽根3
の前縁3cを吹出側に曲げるモーメントMが作用して
も、取付アーム2が羽根3の正圧面3b側に取り付けら
れているため、前記モーメントMの影響は取付アーム2
の面によって受け止められることとなり、リベット孔5
への応力集中が防止される。
【0022】請求項4の発明では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
【0023】即ち、補強板6の存在によって振動等によ
って羽根取付部付近に作用する応力に対する強度も増大
することとなる。
【0024】請求項5の発明では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
【0025】即ち、軸流ファンを回転させた時、羽根3
の前縁3cを吹出側に曲げるモーメントMが作用して
も、補強板6が羽根3の正圧面3b側に取り付けられて
いるため、前記モーメントMの影響は補強板6の面によ
って受け止められることとなり、リベット孔5への応力
集中が防止される。
【0026】請求項6の発明では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
【0027】即ち、軸流ファンを回転させた時、羽根3
の前縁3cを吹出側に曲げるモーメントMによって、羽
根前縁3c側に最も近いリベット4の固着部に集中して
いた応力が、リブ7を介して羽根後縁3e側に位置する
リベット4にも分散せしめられることとなる。
【0028】請求項7の発明では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
【0029】即ち、軸流ファンを回転させた時、羽根3
の前縁3cを吹出側に曲げるモーメントMが、羽根前縁
先端部3c1を中心とする円周上に位置する複数本のリベ
ット4,4・・により受け止められ、応力集中が緩和さ
れることとなる。
【0030】請求項8の発明では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
【0031】即ち、羽根3の前縁3c外周側を回転方向
に延ばした場合、軸流ファンを回転させた時、羽根3に
作用する曲げモーメントMは極めて大きくなるが、上記
した請求項1〜5の手段によりリベット孔5,5・・の
うち半径方向外側に位置し且つ羽根3の前縁3cに最も
近い位置にあるリベット孔5に対する応力集中が防止さ
れる。
【0032】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、回転軸枢着用
のボス部1の外周に放射状に突出する複数の取付アーム
2,2・・を、複数の羽根3,3・・の負圧面3a,3a・
・側に複数のリベット4,4・・を介してそれぞれ取り
付けてなる軸流ファンにおいて、前記複数のリベット
4,4・・をそれぞれ嵌挿すべく前記各羽根3に形成さ
れた複数のリベット孔5,5・・のうち半径方向外側に
位置し且つ羽根3の前縁3cに最も近い位置にあるリベ
ット孔5を、ファン回転時において該リベット孔5に生
ずる応力Fに平行な方向を長径とする長円形状となし
て、軸流ファンを回転させた時に作用する羽根3の前縁
3cを吹出側に曲げるモーメントMに起因してリベット
孔5,5・・のうち半径方向外側に位置し且つ羽根3の
前縁3cに最も近い位置にあるリベット孔5に対して生
じる応力集中を緩和し得るようにしたので、該応力集中
に起因して従来生ずるおそれのあった亀裂の発生が防止
されることとなり、軸流ファンの耐久性が著しく向上す
るという優れた効果がある。
【0033】請求項2の発明によれば、請求項1記載の
軸流ファンにおいて、長円形状のリベット孔5に嵌挿さ
れるリベット4の軸形状を、当該リベット孔5の形状に
合わせて断面長円形状となして、リベット4による羽根
3と取付アーム2との結合強度をより向上させるように
したので、軸流ファンの耐久性がより一層向上するとい
う効果がある。
【0034】請求項3の発明によれば、回転軸枢着用の
ボス部1の外周に放射状に突出する複数の取付アーム
2,2・・を、複数の羽根3,3・・の正圧面3b,3b・
・側に複数のリベット4,4・・を介してそれぞれ取り
付けて、軸流ファンを回転させた時に作用する羽根3の
前縁3cを吹出側に曲げるモーメントMの影響を取付ア
ーム2の面によって受け止め得るようにしたので、リベ
ット孔5,5・・のうち半径方向外側に位置し且つ羽根
3の前縁3cに最も近い位置にあるリベット孔5への応
力集中に起因して従来生ずるおそれのあった亀裂の発生
が防止されることとなり、軸流ファンの耐久性が著しく
向上するという優れた効果がある。
【0035】請求項4の発明によれば、請求項3記載の
軸流ファンにおいて、各羽根3の負圧面3a側に、全て
のリベット4,4・・により固着される補強板6をそれ
ぞれ取り付けて、振動等によって羽根取付部付近に作用
する応力に対する強度をも増大せしめ得るようにしたの
で、軸流ファンの耐久性をより一層向上させることがで
きるという効果がある。
【0036】請求項5の発明によれば、回転軸枢着用の
ボス部1の外周に放射状に突出する複数の取付アーム
2,2・・を、複数の羽根3,3・・の負圧面3a,3a・
・側に複数のリベット4,4・・を介してそれぞれ取り
付けてなる軸流ファンにおいて、前記各羽根3の正圧面
3b側に、全てのリベット4,4・・により固着される補
強板6をそれぞれ取り付けて、軸流ファンを回転させた
時に作用する羽根3の前縁3cを吹出側に曲げるモーメ
ントMの影響を補強板6の面によって受け止め得るよう
にしたので、リベット孔5,5・・のうち半径方向外側
に位置し且つ羽根3の前縁3cに最も近い位置にあるリ
ベット孔5への応力集中に起因して従来生ずるおそれの
あった亀裂の発生が防止されることとなり、軸流ファン
の耐久性が著しく向上するという優れた効果がある。
【0037】請求項6の発明によれば、回転軸枢着用の
ボス部1の外周に放射状に突出する複数の取付アーム
2,2・・を、複数の羽根3,3・・の負圧面3a,3a・
・側に対して外周側に位置する複数本の、内周側に位置
する少なくとも1本のリベット4,4・・を介してそれ
ぞれ取り付けてなる軸流ファンにおいて、前記各羽根3
に、羽根前縁先端部3c1から前記リベット4,4・・の
うち外周側であって羽根後縁3e側に位置するものにか
けて延びるリブ7を形成して、軸流ファンを回転させた
時、羽根3の前縁3cを吹出側に曲げるモーメントMに
よって、羽根前縁3c側に最も近いリベット4の固着部
に集中していた応力が、リブ7を介して羽根後縁3e側
に位置するリベット4にも分散せしめられ得るようにし
たので、1本のリベット4への応力集中に起因して従来
生ずるおそれのあった亀裂の発生が防止されることとな
り、軸流ファンの耐久性が著しく向上するという優れた
効果がある。
【0038】請求項7の発明によれば、回転軸枢着用の
ボス部1の外周に放射状に突出する複数の取付アーム
2,2・・を、複数の羽根3,3・・の負圧面3a,3a・
・側に複数のリベット4,4・・を介してそれぞれ取り
付けてなる軸流ファンにおいて、前記リベット4,4・
・のうち羽根前縁3c側に位置する複数本を、羽根前縁
先端部3c1を中心とする円周上に位置せしめて、軸流フ
ァンを回転させた時、羽根3の前縁3cを吹出側に曲げ
るモーメントMが、羽根前縁先端部3c1を中心とする円
周上に位置する複数本のリベット4,4・・により受け
止められ得るようにしたので、1本のリベット4への応
力集中に起因して従来生ずるおそれのあった亀裂の発生
が防止されることとなり、軸流ファンの耐久性が著しく
向上するという優れた効果がある。
【0039】請求項8の発明によれば、請求項1、2、
3、4、5、6あるいは7記載の軸流ファンにおいて、
各羽根3の前縁3c外周側を、回転方向に延ばした形状
となしたことにより、軸流ファンを回転させた時、羽根
3に作用する曲げモーメントMは極めて大きくなるが、
上記した請求項1〜5の手段によりリベット孔5,5・
・のうち半径方向外側に位置し且つ羽根3の前縁3cに
最も近い位置にあるリベット孔5に対する応力集中が防
止され、小型で高性能であり且つ耐久性に富む軸流ファ
ンが得られるという効果がある。
【0040】
【実施例】以下、添付の図面を参照して、本願発明の幾
つかの好適な実施例を説明する。
【0041】以下の各実施例にかかる軸流ファンは、前
述の従来技術の項において説明したものと同じ構造とさ
れており、回転軸枢着用のボス部1の外周に放射状に突
出する5本の取付アーム2,2・・を、5枚の羽根3,3
・・に3本のリベット4,4,4を介してそれぞれ取り付
けて構成されている。なお、前記各羽根3の前縁3cの
外周側は、小型で高性能が得られるように、回転方向に
大きく突出せしめられている。符号5は羽根3に形成さ
れたリベット孔である(図15および図16参照)。
【0042】実施例1 図1および図2には、本願発明の実施例1にかかる軸流
ファンの要部が示されている。本実施例は、請求項1お
よび8の発明に対応するものである。
【0043】本実施例の場合、各羽根3の根元部には、
取付アーム2の取付部となる平担面3dが設けられてい
る。該平担面3dは、羽根3を正圧面3b側から負圧面3
a側に凹陥せしめて形成されており、平担面3dの正圧面
側は凹状とされ、平担面3dの負圧面側は凸状とされて
いる(図2参照)。
【0044】前記リベット4,4,4は、1本が羽根3の
根元部において半径方向内側に、2本が羽根3の根元部
において半径方向外側に周方向に並んで位置せしめられ
た千鳥配置とされている(図1参照)。
【0045】しかして、本実施例においては、前記リベ
ット4,4,4をそれぞれ嵌挿すべく前記各羽根3に形成
されたリベット孔5,5,5のうち半径方向外側に位置し
且つ羽根3の前縁3cに最も近い位置にあるリベット孔
5を、ファン回転時において該リベット孔5に生ずる応
力Fに平行な方向を長径とする長円形状となしている。
なお、符号Kで示す鎖線は従来生じていた亀裂の発生方
向を示し、Oは長円形状のリベット孔5の長軸を示す。
【0046】本実施例の場合、リベット4,4,4の軸形
状はいずれも同じとされている。従って、長円形状のリ
ベット孔5に嵌挿されるリベット4の軸の外周には、リ
ベット孔5の長軸方向に隙間が介在せしめられることと
なるが、リベット4による固着力は十分確保される。
【0047】上記のように構成したことにより、軸流フ
ァンを矢印P方向に回転させた時に作用する羽根3の前
縁3cを吹出側に曲げるモーメントMに起因してリベッ
ト孔5,5・・のうち半径方向外側に位置し且つ羽根3
の前縁3cに最も近い位置にあるリベット孔5に対して
生じる応力集中が緩和されることとなるのである。
【0048】即ち、図4に示す従来例の場合、応力Fが
円形のリベット孔5の一点Xに集中することとなるが、
図3に示す本実施例の場合、応力Fが長円形状のリベッ
ト孔5における直線部Yに作用することとなるため、応
力集中が大幅に緩和されることとなるのである。従っ
て、応力集中に起因して従来生ずるおそれのあった亀裂
の発生が防止されることとなり、軸流ファンの耐久性が
著しく向上することとなるのである。
【0049】なお、本実施例では、リベットの本数を3
本としているが、4本以上であっても、半径方向外側に
位置し且つ羽根前縁に最も近い位置にあるリベット孔に
本願発明を適用すれば、同等の作用効果を期することが
できる。また、本実施例の長円形状のリベット孔5を、
楕円形状に変えてもよいことは勿論である。
【0050】実施例2 図5には、本願発明の実施例2にかかる軸流ファンの要
部が示されている。本実施例は、請求項1、2および8
の発明に対応するものである。
【0051】本実施例の場合、実施例1における長円形
状のリベット孔5に嵌挿されるリベット4の軸形状を当
該リベット孔5の形状に合わせて断面長円形状となして
いる。
【0052】このように構成したことにより、リベット
4による羽根3と取付アーム2との結合強度がより向上
せしめられることとなり、軸流ファンの耐久性がより一
層向上する。その他の構成および作用効果は実施例1と
同様なので説明を省略する。
【0053】実施例3 図6および図7には、本願発明の実施例3にかかる軸流
ファンの要部が示されている。本実施例は、請求項3お
よび8の発明に対応するものである。
【0054】本実施例の場合、各取付アーム2は、各羽
根3の正圧面3b側の平担面3dに3本のリベット4,4,
4を介してそれぞれ取り付けられている。なお、本実施
例におけるリベット4,4,4の軸形状およびリベット孔
5,5,5の形状はいずれも円形とされている。その他の
構成は実施例1と同様なので説明を省略する。
【0055】このように構成したことにより、軸流ファ
ンを矢印P方向に回転させた時に作用する羽根3の前縁
3cを吹出側に曲げるモーメントMの影響が取付アーム
2の面によって受け止められることとなり、リベット孔
5,5,5のうち半径方向外側に位置し且つ羽根3の前縁
3cに最も近い位置にあるリベット孔5への応力集中に
起因して従来生ずるおそれのあった亀裂の発生が防止さ
れ、軸流ファンの耐久性が著しく向上する。また、取付
アーム2が凹状の平担面2d上に位置せしめられること
となるため、羽根3の正圧面3bが面一状となるという
利点もある。
【0056】実施例4 図8および図9には、本願発明の実施例4にかかる軸流
ファンの要部が示されている。本実施例は、請求項3、
4および8の発明に対応するものである。
【0057】本実施例の場合、各取付アーム2は、前述
の実施例3の場合と同様に、各羽根3の正圧面3b側の
平担面3dに3本のリベット4,4,4を介してそれぞれ
取り付けられている。そして本実施例においては、前記
平担面3dの負圧面3a側には、補強板6がリベット4,
4,4により共締め状態で固着されている。該補強板6
は、平担面3dと略同形状とされている。本実施例の場
合にも、リベット4,4,4の軸形状およびリベット孔
5,5,5の形状はいずれも円形とされている。その他の
構成は実施例3と同様なので説明を省略する。
【0058】上記のように構成したことにより、羽根3
の負圧面3a側に固着された補強板6の補強作用によっ
て、振動等によって羽根取付部付近に作用する応力に対
する強度が増大せしめられることとなり、軸流ファンの
耐久性をより一層向上させることができる。その他の作
用効果は実施例3と同様なので説明を省略する。
【0059】実施例5 図10および図11には、本願発明の実施例5にかかる
軸流ファンの要部が示されている。本実施例は、請求項
5および8の発明に対応するものである。
【0060】本実施例の場合、各取付アーム2は、前述
の実施例1の場合と同様に、各羽根3の負圧面3a側の
平担面3dに3本のリベット4,4,4を介してそれぞれ
取り付けられている。そして本実施例においては、前記
平担面3dの正圧面3b側には、補強板6がリベット4,
4,4により共締め状態で固着されている。該補強板6
は、平担面3dと略同形状とされている。本実施例の場
合にも、リベット4,4,4の軸形状およびリベット孔
5,5,5の形状はいずれも円形とされている。その他の
構成は実施例1と同様なので説明を省略する。
【0061】このように構成したことにより、軸流ファ
ンを矢印P方向に回転させた時に作用する羽根3の前縁
3cを吹出側に曲げるモーメントMの影響が補強板6の
面によって受け止められることとなる。従って、リベッ
ト孔5,5,5のうち半径方向外側に位置し且つ羽根3の
前縁3cに最も近い位置にあるリベット孔5への応力集
中に起因して従来生ずるおそれのあった亀裂の発生が防
止されることとなり、軸流ファンの耐久性が著しく向上
する。
【0062】実施例6 図12および図13には、本願発明の実施例6にかかる
軸流ファンの要部が示されている。本実施例は、請求項
6および8の発明に対応するものである。
【0063】本実施例の場合、各羽根3には、羽根前縁
先端部3c1からリベット4,4・・のうち外周側であっ
て羽根後縁3e側に位置するものにかけて延びるリブ7
が形成されている。該リブ7は、羽根3の正圧面3bを
凹陥せしめることにより形成されている(図13参照)。
その他の構成は実施例1と同様なので説明を省略する。
【0064】上記のように構成したことにより、軸流フ
ァンを矢印P方向に回転させた時、羽根3の前縁3cを
吹出側に曲げるモーメントMによって、羽根前縁3c側
に最も近いリベット4の固着部に集中していた応力F
が、リブ7を介して羽根後縁3e側に位置するリベット
4にも分散せしめられることとなる。従って、1本のリ
ベット4への応力集中に起因して従来生ずるおそれのあ
った亀裂の発生が防止されることとなり、軸流ファンの
耐久性が著しく向上する。
【0065】実施例7 図14には、本願発明の実施例7にかかる軸流ファンの
要部が示されている。本実施例は、請求項7および8の
発明に対応するものである。
【0066】本実施例の場合、リベット4,4・・のう
ち羽根前縁3c側に位置する2本を、羽根前縁先端部3c
1を中心とする半径Rの円周上に位置せしめている。そ
の他の構成は実施例1と同様なので説明を省略する。
【0067】上記のように構成したことにより、軸流フ
ァンを矢印P方向に回転させた時、羽根3の前縁3cを
吹出側に曲げるモーメントMが、羽根前縁先端部3c1
中心とする半径Rの円周上に位置する2本のリベット
4,4により受け止められることとなる。従って、1本
のリベット4への応力集中に起因して従来生ずるおそれ
のあった亀裂の発生が防止されることとなり、軸流ファ
ンの耐久性が著しく向上する。
【0068】上記説明では、4枚の羽根を有する軸流フ
ァンを実施例としているが、羽根枚数は限定されない。
【0069】また、本願発明は、上記各実施例の構成に
限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲
において適宜設計変更可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例1にかかる軸流ファンの羽根
形状を示す正面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】本願発明の実施例1にかかる軸流ファンにおけ
るリベット孔に作用する応力の状態を説明するための説
明図である。
【図4】従来の軸流ファンにおけるリベット孔に作用す
る応力の状態を説明するための説明図である。
【図5】本願発明の実施例2にかかる軸流ファンにおけ
る羽根の断面図(図2相当図)である。
【図6】本願発明の実施例3にかかる軸流ファンの羽根
形状を示す正面図である。
【図7】図6のVII−VII断面図である。
【図8】本願発明の実施例4にかかる軸流ファンの羽根
形状を示す正面図である。
【図9】図8のIX−IX断面図である。
【図10】本願発明の実施例5にかかる軸流ファンの羽
根形状を示す正面図である。
【図11】図10のXI−XI断面図である。
【図12】本願発明の実施例6にかかる軸流ファンの羽
根形状を示す正面図である。
【図13】図12のXIII−XIII拡大断面図であ
る。
【図14】本願発明の実施例7にかかる軸流ファンの羽
根形状を示す正面図である。
【図15】一般的な軸流ファンの正面図である。
【図16】図15に示す軸流ファンの取付アーム固着部
の拡大断面図である。
【図17】一般的な軸流ファンの側面図である。
【図18】一般的な軸流ファンの羽根における亀裂発生
状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1はボス部、2は取付アーム、3は羽根、3aは負圧
面、3bは正圧面、3cは羽根前縁、3c1は羽根前縁先端
部、3dは平担面、3eは羽根後縁、4はリベット、5は
リベット孔、6は補強板、7はリブ、Fは応力。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高山 貢一 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 上甲 達也 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 中田 春男 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸枢着用のボス部(1)の外周に放射
    状に突出する複数の取付アーム(2),(2)・・を、複数
    の羽根(3),(3)・・の負圧面(3a),(3a)・・側に複数
    のリベット(4),(4)・・を介してそれぞれ取り付けて
    なる軸流ファンであって、前記複数のリベット(4),
    (4)・・をそれぞれ嵌挿すべく前記各羽根(3)に形成さ
    れた複数のリベット孔(5),(5)・・のうち半径方向外
    側に位置し且つ羽根(3)の前縁(3c)に最も近い位置に
    あるリベット孔(5)を、ファン回転時において該リベッ
    ト孔(5)に生ずる応力(F)に平行な方向を長径とする長
    円形状となしたことを特徴とする軸流ファン。
  2. 【請求項2】 前記長円形状のリベット孔(5)に嵌挿さ
    れるリベット(4)の軸形状を、当該リベット孔(5)の形
    状に合わせて断面長円形状となしたことを特徴とする前
    記請求項1記載の軸流ファン。
  3. 【請求項3】 回転軸枢着用のボス部(1)の外周に放射
    状に突出する複数の取付アーム(2),(2)・・を、複数
    の羽根(3),(3)・・の正圧面(3b),(3b)・・側に複数
    のリベット(4),(4)・・を介してそれぞれ取り付けた
    ことを特徴とする軸流ファン。
  4. 【請求項4】 前記各羽根(3)の負圧面(3a)側には、
    全てのリベット(4),(4)・・により固着される補強板
    (6)をそれぞれ取り付けたことを特徴とする前記請求項
    3記載の軸流ファン。
  5. 【請求項5】 回転軸枢着用のボス部(1)の外周に放射
    状に突出する複数の取付アーム(2),(2)・・を、複数
    の羽根(3),(3)・・の負圧面(3a),(3a)・・側に複数
    のリベット(4),(4)・・を介してそれぞれ取り付けて
    なる軸流ファンであって、前記各羽根(3)の正圧面(3
    b)側には、全てのリベット(4),(4)・・により固着さ
    れる補強板(6)をそれぞれ取り付けたことを特徴とする
    軸流ファン。
  6. 【請求項6】 回転軸枢着用のボス部(1)の外周に放射
    状に突出する複数の取付アーム(2),(2)・・を、複数
    の羽根(3),(3)・・の負圧面(3a),(3a)・・側に対し
    て外周側に位置する複数本の、内周側に位置する少なく
    とも1本のリベット(4),(4)・・を介してそれぞれ取
    り付けてなる軸流ファンであって、前記各羽根(3)に
    は、羽根前縁先端部(3c1)から前記リベット(4),(4)
    ・・のうち外周側であって羽根後縁(3e)側に位置する
    ものにかけて延びるリブ(7)を形成したことを特徴とす
    る軸流ファン。
  7. 【請求項7】 回転軸枢着用のボス部(1)の外周に放射
    状に突出する複数の取付アーム(2),(2)・・を、複数
    の羽根(3),(3)・・の負圧面(3a),(3a)・・側に複数
    のリベット(4),(4)・・を介してそれぞれ取り付けて
    なる軸流ファンであって、前記リベット(4),(4)・・
    のうち羽根前縁(3c)側に位置する複数本を、羽根前縁
    先端部(3c1)を中心とする円周上に位置せしめたことを
    特徴とする軸流ファン。
  8. 【請求項8】 前記各羽根(3)の前縁(3c)外周側を、
    回転方向に延ばした形状となしたことを特徴とする前記
    請求項1、2、3、4、5、6あるいは7記載の軸流フ
    ァン。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160000764U (ko) * 2014-08-27 2016-03-08 노시훈
CN106895027A (zh) * 2017-03-06 2017-06-27 东莞市敏欣实业有限公司 一种轴流风机叶轮
WO2020060063A1 (en) * 2018-09-19 2020-03-26 Esco Rts Co., Ltd. Spiral blade having improved injection moldability and spiral blade unit having the same
KR102094249B1 (ko) * 2018-09-19 2020-03-30 주식회사 에스코알티에스 나선형 날개 및 이를 가지는 나선형 날개 유닛
JP2020094549A (ja) * 2018-12-13 2020-06-18 三菱電機株式会社 プロペラファン

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