JPH05321338A - 構築物 - Google Patents

構築物

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JPH05321338A
JPH05321338A JP23291391A JP23291391A JPH05321338A JP H05321338 A JPH05321338 A JP H05321338A JP 23291391 A JP23291391 A JP 23291391A JP 23291391 A JP23291391 A JP 23291391A JP H05321338 A JPH05321338 A JP H05321338A
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JP
Japan
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building unit
building
base
foundation
jack
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Pending
Application number
JP23291391A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Shiyouko
稔弘 昌子
Mikio Shiyouko
幹男 昌子
Kunihiko Suzuki
邦彦 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tategu Sogo Shosha Futaba KK
Original Assignee
Tategu Sogo Shosha Futaba KK
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Publication date
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  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 容易で簡素な施工および施工期間の短縮を図
ることができ、基礎構築の低コスト化を図ることができ
る建築物用ユニットを提供する。 【構成】 所定の間隔をおいて互いに対向する上下壁
2,3およびこの上下壁2,3の外側端側間にわたって
形成されている側壁5を少なくとも有する建築物用ユニ
ットYであって、地盤上に固定され、前記建築物用ユニ
ットYが設置されて該建築物用ユニットYの基礎とされ
る複数のベースジャッキ71を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は構築物に関し、特に、た
とえば、ワンルームマンションや一般住宅用などの建築
物用ユニットなどの構築物に適用して有効な技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】たとえば、木造や木造鉄骨造りの一般住
宅などにおいては、根太や床材などによる床下地工程,
天井下地工程,内壁下地工程などを経て構築される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
たような床下地工程,天井下地工程,内壁下地工程など
を経て構築される建築物においては、施工の容易化ない
し簡素化や施工期間の短縮化が妨げられる。
【0004】そこで、このような問題点を解決するため
に、本発明者は、施工の容易化ないし簡素化や施工期間
の短縮化を図ることができる建築物用ユニットを先に提
案した。
【0005】この建築物用ユニットは、所定の間隔をお
いて互いに対向する上下壁およびこの上下壁の外側端側
間にわたって形成されている側壁を少なくとも有する構
造とされている。
【0006】ところで、たとえば、このような建築物用
ユニットは基礎上に設置されて建築物を構築する場合が
あるが、その基礎の施工の容易化ないし簡素化や施工期
間の短縮化が図られなければ、建築物全体としての施工
の容易化ないし簡素化や施工期間の短縮化が妨げられ
る。
【0007】本発明の目的は、基礎の施工の容易化ない
し簡素化や施工期間の短縮化を図ることができ、基礎構
築の低コスト化を図ることができる構築物を提供するこ
とにある。
【0008】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0010】すなわち、本発明の構築物の構造は、地盤
上に固定され、構築物本体が設置されて該構築物本体の
基礎とされる複数のベースジャッキを備えている構造と
したものである。
【0011】この場合に、前記構築物本体が所定の間隔
をおいて互いに対向する上下壁およびこの上下壁の外側
端側間にわたって形成されている側壁を少なくとも有す
る建築物用ユニットである構造とすることができる。
【0012】また、前記ベースジャッキが前記地盤に埋
設された基礎盤上に固定される構造とすることができ
る。
【0013】また、前記構築物本体の基礎とされた前記
ベースジャッキが前記地盤から取り外し可能とされてい
る構造とすることができる。
【0014】また、前記ベースジャッキどうしが筋違状
に配置されたターンバックルによって互いに連結される
構造とすることができる。
【0015】また、前記構築物本体の水平度が前記ベー
スジャッキによって調整された後に、該ベースジャッキ
の外周囲に打設されたセメント材によって該ベースジャ
ッキが埋蔵されて前記基礎とされる構造とすることがで
きる。
【0016】また、対向的な側壁およびこの側壁の一端
側に夫々連接されて該側壁どうしを連結している連結壁
からなる断面略U字形ないしコ字形の基礎部材を備え、
この基礎部材が一対その連結壁どうしを対向させ前記地
盤上に立脚されて前記ベースジャッキの外周囲を囲繞
し、この一対の基礎部材内に前記セメント材が打設され
る構造とすることができる。
【0017】
【作用】前記した本発明の構築物の構造によれば、複数
のベースジャッキを地盤に固定して該ベースジャッキ上
に構築物本体を設置するとともに、そのベースジャッキ
の昇降によって構築物本体の設置面の水平度を調整した
後に、この調整後のベースジャッキ自体が構築物本体の
基礎とされるので、すなわち、ベースジャッキにより構
築物本体の設置面の水平度の調整と基礎構築の双方がな
されるので、基礎の施工の容易化ないし簡素化や施工期
間の短縮化を図ることができ、基礎構築の低コスト化を
図ることができる。
【0018】この場合に、前記構築物本体が所定の間隔
をおいて互いに対向する上下壁およびこの上下壁の外側
端側間にわたって形成されている側壁を少なくとも有す
る建築物用ユニットである構造とすると、この種の建築
物ユニットの基礎の施工の容易化ないし簡素化や施工期
間の短縮化を図ることができ、基礎構築の低コスト化を
図ることができる。
【0019】また、前記ベースジャッキが前記地盤に埋
設された基礎盤上に固定される構造とすると、地盤上へ
のベースジャッキの固定の容易化および確実化を図るこ
とができる。
【0020】また、前記構築物本体の基礎とされた前記
ベースジャッキが前記地盤から取り外し可能とされてい
る構造とすると、ベースジャッキからなる基礎に構築物
本体を設置した後に、そのベースジャッキを地盤から取
り外すことにより該構築物本体の移動が可能とされの
で、移動用構築物として利用することができる。
【0021】また、前記ベースジャッキどうしが筋違状
に配置されたターンバックルによって互いに連結される
構造とすると、ターンバックルによるベースジャッキど
うしの筋違状の連結によりベースジャッキからなる基礎
を補強することができる。
【0022】また、前記構築物本体の水平度が前記ベー
スジャッキによって調整された後に、該ベースジャッキ
の外周囲に打設されたセメント材によって該ベースジャ
ッキが埋蔵されて前記基礎とされる構造とすると、その
セメント材により水平度の調整後のベースジャッキの昇
降を確実に不動状態とすることができ、またベースジャ
ッキがセメント材に埋蔵されている基礎が構築されるの
で、基礎の強化を図ることができる。
【0023】また、対向的な側壁およびこの側壁の一端
側に夫々連接されて該側壁どうしを連結している連結壁
からなる断面略U字形ないしコ字形の基礎部材を備え、
この基礎部材が一対その連結壁どうしを対向させ前記地
盤上に立脚されて前記ベースジャッキの外周囲を囲繞
し、この一対の基礎部材内に前記セメント材が打設され
る構造とすると、たとえば、コンクリート製U字溝など
の断面略U字形ないしコ字形の基礎部材が基礎構築のセ
メント材に対する型枠機能と基礎構成部材としての機能
とを兼用することにより、この種の基礎構築の施工の容
易化ないし簡素化や施工期間の短縮化、さらには基礎構
築の低コスト化を図ることができる。
【0024】
【実施例】図1は本発明の一実施例である建築物用ユニ
ット(構築物本体)を示す斜視図、図2はその建築物用
ユニットの横断面図、図3はその建築物用ユニットの横
断面図、図4はその建築物用ユニットの建築物への取付
状態を示す部分的断面図、図5はその建築物用ユニット
どうしの接続状態を示す部分的断面図、図6はその建築
物用ユニットどうしの接続に用いられる接続具の一例を
示す斜視図、図7はその建築物用ユニットどうしの接続
に用いられる他の接続具を示す斜視図、図8はその建築
物用ユニットに使用される自動車を示す背面図、図9は
その建築物用ユニットの部分的拡大断面図、図10はそ
の建築物用ユニットを用いて構築された建築物を示す平
面的概略図、図11はその建築物用ユニットを用いて構
築された建築物を示す側面的概略図、図12はその建築
物用ユニットを用いて構築された建築物を示す平面的概
略図、図13はその建築物用ユニットを用いて構築され
た建築物を示す平面的概略図、図14はその建築物用ユ
ニットの突出部を示す断面図、図15はその突出部の変
形例を示す断面図、図16はその建築物用ユニットの基
礎構造を示す正面図、図17は図16の基礎構造のベー
スジャッキを示す平面図、図18はその建築物用ユニッ
トの他の基礎構造を示す部分的正面図、図19はその建
築物用ユニットの他の基礎構造を示す断面図、図20は
図19の基礎構造を説明するための平面図、図21はそ
の建築物用ユニットの基礎構造を説明するための概略的
平面図、図22は図21の概略的側面図である。
【0025】本実施例における建築物用ユニットY(構
築物本体)は、たとえば、木造鉄骨造りのワンルームマ
ンションや一般住宅などに用いられ、一対の建築物用ユ
ニット構成体1を備えている。
【0026】図1に示すように、建築物用ユニット構成
体1は、所定の間隔をおいて互いに対向する上下壁2,
3およびこの上下壁2,3の前後端に形成されている前
後壁4A,4Bならびにこの前後壁4A,4Bと接続さ
れ前記上下壁2,3の外側端間にわたって形成されてい
る側壁5とを備え、前記側壁5の内面対向側が開放され
て開放部位6が形成されている。
【0027】図2,3などに示すように、建築物用ユニ
ット構成体1の各辺には、互いに結合されている鉄骨な
どの骨組部材8が内蔵され延在して該建築物用ユニット
構成体1の骨組とされ、この各骨組部材8間には鉄板や
アルミニウムなどの金属板9Aと石膏ボードないし合板
9Bが張られて建築物用ユニット構成体1の外面側が金
属板9Aに被覆されているとともに、内面側が石膏ボー
ドないし合板9Bに被覆されている。
【0028】また、このような金属板9A(外板)およ
び石膏ボードないし合板9B(内板)間の内部空間に
は、発泡ウレタンなどの発泡樹脂からなる断熱材10な
どが充填され、骨組部材8,金属板9A,石膏ボードな
いし合板9Bどうしの互いの結合強度がこの発泡樹脂の
接着力によって強化されて上下壁2,3および前後壁4
A,4Bならびに側壁5が形成されている。
【0029】側壁5および前後壁4A,4Bの所定の外
面には上下方向に延在する突出部11が形成され、この
突出部11には接続ないし取付用孔12が上下方向に所
定の間隔をおいて形成されている。
【0030】図14や図15などに示すように、突出部
11は、平板状の金属板9Aがフォーミングにより立ち
上がり方向に折り曲げられ折り返されて互いに対向的な
両側部11Aおよびこの両側部11Aの先端どうしを連
結している折り返し部11Bによって形成されている。
【0031】図14に示す突出部11は、略逆U字形に
折り返されて比較的扁平化されて形成され、その折り返
し部11Bが曲面状とされている。
【0032】これに対し、図15に示す突出部11は、
倒れコ字形に折り返され両側部11A間の幅員Wが比較
的大きく形成され、その折り返し部11Bが平面状に形
成されている。
【0033】また、図14,図15に示す突出部11A
の内部空間には、断熱材10としての発泡樹脂が充填さ
れ、さらに、その発泡樹脂層に木材61が埋設されてい
る。
【0034】このような突出部11は、建築物用ユニッ
ト構成体1の構造上の補強を図るリブとしての機能を有
している。また、突出部11はその接続ないし取付用孔
12が建築物用ユニットYどうしの接続や、図4に示す
ように建築物の間柱13などへの取付に利用されるが、
前記したように突出部11の幅員Wを大きく形成した場
合には、図15に示すように外壁56をタップビス60
などによってその突出部11に打ち込んで直接取り付け
ることが可能となる。
【0035】図2,図12などに示すように、一方の建
築物用ユニット構成体1における上下壁2,3の内側端
側には、その長手方向に沿って鉄板などの金属板からな
る外向き鍔14が夫々延在されている。
【0036】このような構造からなる一対の建築物用ユ
ニット構成体1は、各上下壁2,3の内側端側を互いに
対向させ連結用部材によって相対的に接離自在に連結さ
れている。
【0037】前記連結用部材は、一方の建築物用ユニッ
ト構成体1における外向き鍔14と、他方の建築物用ユ
ニット構成体1における上下壁2,3の内側端側から横
方向に延出され、互いに離反された一対の建築物用ユニ
ット構成体1における上下壁2,3の内側端間を外向き
鍔14と係合して被覆する断面コ字状の鉄板などからな
るカバー29とによって構成されている。なお、カバー
29は、天井壁とこの天井壁の下方四周囲に形成されて
いる両側壁29Aおよび前後壁とによって形成されてい
る。また、上壁2側のカバー29は建築物用ユニットY
の長手方向の長さより若干大きく形成されて建築物用ユ
ニットY内への雨水などの侵入が防止されるようになっ
ているが、下壁3側のカバー29は建築物用ユニットY
の長手方向の長さより若干小さく形成されて該カバー2
9内への雨水などの侵入が防止されるようになってい
る。
【0038】このように構成された一対の建築物用ユニ
ット構成体1は、図2などに示すように夫々の上下壁
2,3の内側端側を互いに対向させて離反された後に、
断面略コ字形の固定金具40を介して外向き鍔14とカ
バー29とが互いに係合されて結合される。たとえば、
固定金具40はその取付孔40Aに挿入されたコーチス
クリューやねじなどによって外向き鍔14やカバー29
に固定される。
【0039】このようにして建築物用ユニット構成体1
どうしを固定的に連結したカバー29および外向き鍔1
4などからなる連結部材は、建築物用ユニットYの構造
を強化する横架材として機能するようになっている。
【0040】図2に示すように、カバー29の内側面と
これに対向する外向き鍔14の外側面側とが互いに係合
した状態において、建築物用ユニット構成体1間が最大
の幅員とされて離反される。
【0041】なお、カバー29の側壁の内面にはシール
部材42が設けられ、また上側における外向き鍔14の
上端側が折り返されていることにより、カバー29と外
向き鍔14間からの雨水などの侵入が防止されるように
なっている。
【0042】次に、本実施例においては、建築物用ユニ
ット構成体1どうしの離反時における建築物用ユニット
Yの上側全面を被覆する防水性シート62を備えてい
て、この防水性シート62の被覆により建築物用ユニッ
トYへの雨水などの浸入が確実に防止される構造とされ
ている。
【0043】防水性シート62は、合成樹脂などのフレ
キシブルな材質によって形成されて建築物用ユニットY
の上側全面の被覆時において水を流すための勾配がつけ
られるようになっていて、図2,3などに示すように、
その勾配を付けるための所定の勾配用部材63を備えて
いる。
【0044】また、図8に示すように、防水性シート6
2は、建築物用ユニット構成体1どうしの近接時にその
一端側に折り畳まれて縮小されて該建築物用ユニットY
に設けられ、この縮小状態の防水性シート62が建築物
用ユニット構成体1どうしの離反時に展開されて建築物
用ユニットYの上側全面を被覆するようになっている。
【0045】次に、上壁2の内側端の下端側には、段部
43が長手方向に沿って延在し、この対向する段部43
に方形パネル状の天井材44が架設されて長手方向に一
列に載置されることにより、該上壁2の内側端の下端側
どうしが該天井材44によって閉塞されるようになって
いる。
【0046】他方、下壁3の内側端の上端側にも段部4
5が長手方向に沿って延在し、この対向する段部45に
方形パネル状の床材46が架設されて長手方向に一列に
敷設されることにより、該下壁3の内側端の上端側どう
しが該床材46によって閉塞されるようになっている。
【0047】図3に示すように、建築物用ユニット構成
体1の開放部位6の開口端の前後の上下部には、第1介
在部材47,第2介在部材48がねじ止めなどによって
固定されて介在されるようになっていて、これらの介在
により、一対の建築物用ユニット構成体1どうしがさら
に固定的に連結され、また一対の建築物用ユニット構成
体1間の前後端の上下側が被覆されるようになってい
る。
【0048】この第1介在部材47,第2介在部材48
による被覆時においても建築物用ユニットYが最大の幅
員とされる。
【0049】図1などに示すように、前記上下壁2,3
の外面の外側端には、骨組部材8に結合されているC型
鋼などからなる断面略コ字形状の架台20が夫々延在さ
れ、この架台20の各外面には接続ないし吊下用孔21
が夫々形成されている。
【0050】架台20は、その架台20自体としての利
用、すなわち、たとえば、建築物の基礎上に建築物用ユ
ニットYを設置する場合や建築物用ユニットYどうしを
積み上げて建築物を構築する場合などにおける架台20
自体として利用され、またその際の建築物用ユニットY
どうしの接続にその架台20の接続ないし吊下用孔21
が利用され、さらに、たとえば起重機などの吊下フック
を架台20の接続ないし吊下用孔21に掛止させて建築
物用ユニットYを吊り下げることにより、建築物用ユニ
ットYの運搬や構築時などの吊り下げ用として利用され
る。
【0051】図1などに示すように、建築物用ユニット
構成体1の側壁5の前後端は、上下方向に延在する横断
面切欠かぎ形状とされ、この横断面切欠かぎ形状部位2
2には、その上下方向に沿って、図6などに示すような
断面L字形の金属などからなる接続具23,図6に示す
ような二辺が同じ幅員のかぎ形の金属などからなる接続
具23,図7に示すようにコ字形の金属などからなる接
続具23が工場などにおける建築物用ユニットYの生産
工程などにおいて予め設けられ、あるいは建築物用ユニ
ットYの構築時においてねじ止めなどによって設けられ
る。
【0052】接続具23には、接続ないし取付用孔24
が長手方向に沿って所定の間隔をおいて形成されてい
る。
【0053】そして、たとえば、図5に示すようにその
接続具23に建築物の柱25が沿わされ、接続ないし取
付用孔24に挿入されたボルト・ナット35などによっ
て柱25に固定されることにより、建築物用ユニットY
に建築物の柱25などの骨組構造が取り付けられ、ある
いは、図6に示すように、一対の建築物用ユニット構成
体1どうしの横断面切欠かぎ形状部位22を対向させて
上下方向に延在する断面コ字状の嵌合溝を形成し、この
嵌合溝に建築物の柱25などが介在されて前記したと同
様にその嵌合溝に設けられた接続具23によって固定す
ることにより、建築物用ユニットYへの建築物の柱25
などの骨組構造の取付や建築物用ユニットYどうしの接
続などに利用される。
【0054】そして、このような建築物用ユニットYに
建築物の柱25や間柱13などが取り付けられ建築物用
ユニットYが該建築物に組み込まれてその一部構成体と
されるようになっている。
【0055】なお、接続具23は、柱25などの骨組構
造の外径の相違に対応可能なように各種の大きさのタイ
プが用意されている。また、図1に示すように、図7に
示すようなコ字形の接続具23は、建築物用ユニット構
成体1の側壁5の長手方向の中途にも設けられ、この接
続具23による前記したような利用が可能とされてい
る。
【0056】次に、建築物の開口部、すなわち、窓,出
入口などを構築される建築物用ユニット構成体1には、
図1に示すような開口部ないし切欠部26が予め形成さ
れ、この開口部ないし切欠部26にアルミニウムのサッ
シなどからなる建具が設けられて建築物の窓,出入口な
どが構築される。
【0057】図8に示すように、このような構造からな
る建築物用ユニットYは、その建築物用ユニット構成体
1どうしを近接させ最小の幅員とさせて4tロングタイ
プ以上の自動車の運搬台に搭載され建築物の施工現場に
運搬される。
【0058】したがって、建築物用ユニットYは、その
幅員の最小縮小時において少なくとも4tロングタイプ
の自動車の荷台への搭載可能な大きさとされている。
【0059】次に、本実施例の建築物用ユニットYは、
工場などの生産現場によって生産された建築物用ユニッ
トY(カバー29や外向き鍔14からなる連結部材によ
って互いに接離可能に連結された一対の建築物用ユニッ
ト構成体1と、第1介在部材47と、第2介在部材48
と、天井材44と、床材46と、縮小状態の防水性シー
ト62を備えた建築物用ユニットY)が4t自動車の荷
台に夫々搭載されて建築物の施工現場に運搬されて構築
される。また、建築物用ユニットYが、たとえば、和室
ユニット,洋室ユニット,玄関ユニット,風呂場ユニッ
ト,洗面所ユニット,廊下ユニット,物入れユニット,
階段ユニットなどの一般住宅の構成ユニットとして使用
される場合には、その各ユニットの所要の機能を果たす
部材が工場などの生産現場によって既に組み込まれてい
る。すなわち、たとえば、風呂場ユニットとして使用さ
れる場合には、風呂場が建築物用ユニットY内に既に組
み込まれている。また、内壁などの内装工事も既になさ
れている。
【0060】次に、本実施例においては、施工現場にお
ける運搬用自動車の荷台52上において、その建築物用
ユニット構成体1どうしが離反されて最大の幅員に伸長
されるようになっている。
【0061】たとえば、図8に示すように、本実施例の
建築物用ユニットYが搭載される運搬用自動車51の荷
台52上には、その幅方向に沿って互いに接離可能とさ
れている一対の搭載スライド板54が配設され、この搭
載スライド板54の裏面側にはローラなどの移動用回転
体55が設けられている。
【0062】各搭載スライド板54上には、一対の建築
物用ユニット構成体1が夫々搭載され、運搬用自動車5
1の動力源などの機械力や人力などによって各搭載スラ
イド板54が移動用回転体55を回転させつつ離反し、
この離反に建築物用ユニット構成体1どうしが夫々同伴
して離反するようになっている。
【0063】この場合に、運搬用自動車51の荷台52
の両側壁53は、取り外されて拡張されているので、荷
台52の両側壁53によって建築物用ユニット構成体1
どうしの離反が妨げられることはない。
【0064】次に、このようにして建築物用ユニット構
成体1どうしが互いに離反された建築物用ユニットY
は、断面略コ字形の固定金具40を介して外向き鍔14
とカバー29とが互いに係合されて結合されることによ
り、互いに不動に固定的に連結される。
【0065】建築物用ユニット構成体1どうしの固定的
な連結は、その双方間に第1介在部材47,第2介在部
材48が介在されて固定されることにより、より一層強
化される。
【0066】次に、建築物用ユニット構成体1どうしが
互いに離反され固定的に連結された建築物用ユニットY
は、たとえば起重機などによって運搬用自動車51から
降ろされて下壁3側の架台20が基礎上に設置される。
【0067】ここで、本実施例の建築物用ユニットY
は、プレキャストコンクリート製や鉄板などの金属製な
どからなる方形状の基礎盤70と、金属製のベースジャ
ッキ71とを備えていて、地盤に埋設された基礎盤70
上に複数のベースジャッキ71が立脚されて固定され、
このベースジャッキ71上に建築物用ユニットYが下側
の架台20を介して設置される構造とされている。
【0068】前記ベースジャッキ71は、固定板72
と、この固定板72上から立設している第1棒73と、
この第1棒73に螺進自在に結合されている第2棒74
と、この第2棒74の上端に結合された取付板75と、
回転手動操作によって第2棒74を螺進させる操作ハン
ドル76と、第1棒73の立設状態を補強している補強
板77とによって構成されている。
【0069】そして、固定板72の取付孔72Aに挿入
されたボルト78が基礎盤70に締結されてベースジャ
ッキ71が基礎盤70に固定され、また取付板75の取
付孔75Aと架台20の接続ないし吊下用孔21に挿入
されたボルト79がナット80によって締結されて建築
物用ユニットYがベースジャッキ71に固定されるよう
になっている。
【0070】なお、図16に示す建築物用ユニットYの
下側の架台20には、接続用孔81Aを有するフランジ
部81が形成され、またベースジャッキ71の補強板7
7には、接続用孔77Aが形成されていて、後述するタ
ーンバックル90がそれらの接続用孔77A,81Aに
掛止されて接続されるようになっている。
【0071】また、図16に示すベースジャッキ71
は、一対の建築物用ユニットYの共通の基礎として用い
られているのに対し、図18に示すベースジャッキ71
は、一つの建築物用ユニットYの基礎として用いられて
いる。
【0072】さらに、図16や図18に示すベースジャ
ッキ71は、ボルト78を緩めることにより基礎盤から
取り外し可能とされ、このような取り外しにより建築物
用ユニットYの設置後における移動が可能とされてい
る。
【0073】次に、図19においては、複数のベースジ
ャッキ71が夫々適宜昇降されて建築物用ユニットYの
水平度が調整された後に、該ベースジャッキ71の外周
囲にコンクリートなどのセメント材91が打設され固化
されることにより、そのセメント材91によって該ベー
スジャッキ71が埋蔵されて建築物用ユニットYの基礎
とされる構造とされている。
【0074】また、図19に示す建築物用ユニットYの
基礎は、対向的な側壁92Aおよびこの側壁92Aの一
端側に夫々連接されて該側壁92Aどうしを連結してい
る連結壁92Bからなる断面略U字形ないしコ字形の基
礎部材92を備え、この基礎部材92が一対図20に示
すようにその連結壁92Bどうしを対向させ基礎盤70
上に立脚させてベースジャッキ71の外周囲を囲繞し、
この一対の基礎部材92内にセメント材91が打設され
て構成されている。すなわち、この図19に示す基礎
は、ベースジャッキ71と、このベースジャッキ71が
内蔵されているセメント材91と、このセメント材91
が内蔵されている一対の基礎部材92とによって構成さ
れ、それらの部材がセメント材91を介して互いに結合
されていることにより、より一層強化された基礎構造と
されている。
【0075】なお、たとえば、基礎部材92としては、
既成のコンクリート製U字溝などの利用が可能である。
【0076】また、各ベースジャッキ71の昇降ないし
高さの差にともなう調整は、基礎部材92の下面と基礎
盤との上面間に介在されたモルタルなどのセメント材9
3によってなされている。
【0077】次に、図21ないし図22に示すように、
互いに隣接するベースジャッキ71どうしは、筋違状に
配置されたターンバックル90によって互いに連結さ
れ、この連結によりベースジャッキ71などからなる基
礎が補強されている。
【0078】たとえば、ターンバックル90は、その両
端側がフランジ部81の接続用孔81Aと補強板77の
接続用孔77Aなどに夫々掛止されて接続されることに
より、互いに隣接するベースジャッキ71どうしを連結
する。
【0079】次に、前記した起重機などによる建築物用
ユニットYの運搬に際しては、その吊下フックを架台2
0の接続ないし吊下用孔21に掛止させて吊り下げるこ
とができる。
【0080】このようにして基礎上に設置された建築物
用ユニットYは、勾配用部材63がカバー29などに配
設され、縮小状態の防水性シート62が展開されて該建
築物用ユニットYの上側全面が被覆される。
【0081】また、基礎上に設置された建築物用ユニッ
トYは、図4に示すようにその接続具23に建築物の柱
25を沿わせ、接続ないし取付用孔24に挿入されたボ
ルト・ナット35などによって柱25に固定し、あるい
は、突出部11に建築物の間柱13を沿わせてその接続
ないし取付用孔12に挿入されたねじなどによってねじ
止めし、また図5に示すように、一対の建築物用ユニッ
トYどうしの横断面切欠かぎ形状部位22を対向させて
形成した嵌合溝に建築物の柱25などを介在させて前記
したと同様にその嵌合溝に設けられた接続具23によっ
て固定して建築物用ユニットYユニットどうしを、たと
えば、図10〜13などに示すように左右方向や上下方
向に互いに結合することにより、建築物用ユニットYが
該建築物に組み込まれてその一部構成体とされる。
【0082】このようにして建築物用ユニットYが建築
物の一部構成体として利用される場合には、その架台2
0の架台自体としての使用、あるいは架台20の接続な
いし吊下用孔21を使用した建築物用ユニットYどうし
の接続が可能とされる。
【0083】一方、建築物用ユニットYは、その対向す
る段部43に方形状の天井材44が架設されて長手方向
に一列に載置される。
【0084】また、対向する段部45に方形パネル状の
床材46が架設されて長手方向に一列に敷設される。
【0085】また、建築物用ユニットYを一部構成体と
した建築物の外側面側には、図10,12,13に示す
ように、その建築物の柱25や間柱13など、あるいは
図15に示すように突出部11を利用して該突出部11
を隠蔽するように建築物の外壁56を構築したり、ある
いは吹き付けなどを行なうことが可能である。
【0086】ここで、図10に示す建築物は、複数の建
築物用ユニットYどうしを柱25などの骨組構造の介在
などによって横方向に互いに結合させて構築したもので
ある。
【0087】また、図11に示す建築物は、複数の建築
物用ユニットYどうしを柱25などの骨組構造や架台2
0の介在などによって横方向および上下方向に互いに結
合させて構築したものである。
【0088】また、図12に示す建築物は、柱25など
の骨組構造や架台20の介在などにより互いに所定の間
隔をおいて同一平面的に上下2段に夫々配置させた前記
建築物用ユニットY間に廊下57や階段58などの居住
空間を構築したものである。
【0089】さらに、図13に示す建築物は、柱25な
どの骨組構造や架台20の介在などにより互いに所定の
間隔をおいて同一平面的に配置させた建築物用ユニット
Y間に部屋59などの居住空間を構築し、またこの建築
物用ユニットYの上段に他の建築物用ユニットYを積載
して構築したものである。
【0090】このように、本実施例においては、複数の
建築物用ユニットYの種々な組合せにより多様な建築物
を構築することができる。
【0091】この場合に、本実施例によれば、地盤に埋
設された基礎盤70に複数のベースジャッキ71を固定
して該ベースジャッキ71上に建築物用ユニットYを設
置するとともに、その各ベースジャッキ71の適宜の昇
降によって建築物用ユニットYの設置面の水平度を調整
した後に、この調整後のベースジャッキ71自体が建築
物用ユニットYの基礎とされるので、すなわち、ベース
ジャッキ71により建築物用ユニットYの設置面の水平
度の調整と基礎構築の双方がなされるので、基礎の施工
の容易化ないし簡素化や施工期間の短縮化を図ることが
でき、基礎構築の低コスト化を図ることができる。ま
た、各基礎盤70を地盤の同一平面内に水平に正確に埋
設することが不要とされるので、この各基礎盤70の布
設作業の容易化ないし簡略化を図ることができる。
【0092】さらに、ベースジャッキ71が地盤に埋設
された基礎盤70上に固定されるため、地盤上へのベー
スジャッキ71の固定の容易化および確実化を図ること
ができる。
【0093】また、図16などに示すように、建築物用
ユニットYの基礎とされたベースジャッキ71が基礎盤
70から取り外し可能とされている構造とすると、ベー
スジャッキ71からなる基礎に建築物用ユニットYを設
置した後に、そのベースジャッキ71を地盤から取り外
すことにより該建築物用ユニットYの移動が可能とされ
ので、移動用建築物として利用することができる。
【0094】また、ベースジャッキ71どうしが筋違状
に配置されたターンバックル90によって互いに連結さ
れる構造とすると、ターンバックル90によるベースジ
ャッキ71どうしの筋違状の連結によりベースジャッキ
71からなる基礎を補強することができる。
【0095】また、図19などに示すように、建築物用
ユニットYの水平度がベースジャッキ71によって調整
された後に、該ベースジャッキ71の外周囲に打設され
たセメント材91によって該ベースジャッキ71が埋蔵
されて基礎とされる構造とすると、そのセメント材91
により水平度の調整後のベースジャッキ71の昇降を確
実に不動状態とすることができ、またベースジャッキ7
1がセメント材91に埋蔵されている基礎が構築される
ので、基礎の強化を図ることができる。
【0096】また、対向的な側壁92Aおよびこの側壁
92Aの一端側に夫々連接されて該側壁92Aどうしを
連結している連結壁92Bからなる断面略U字形ないし
コ字形の基礎部材92を備え、この基礎部材92が一対
その連結壁92Bどうしを対向させ基礎盤70上に立脚
されてベースジャッキ71の外周囲を囲繞し、この一対
の基礎部材92内にセメント材93が打設される構造と
すると、たとえば、コンクリート製U字溝などの断面略
U字形ないしコ字形の基礎部材92が基礎構築の型枠機
能と基礎構成部材としての機能とを兼用することによ
り、この種の基礎構築の施工の容易化ないし簡素化や施
工期間の短縮化、さらには基礎構築の低コスト化を図る
ことができる。
【0097】また、本実施例によれば、建築物用ユニッ
ト構成体1どうしの離反時において建築物用ユニットY
の上側全面が防水性シート62によって被覆されること
により、防水性シート62という簡素な手段によって建
築物用ユニットYへの雨水などの浸入が確実に防止され
るので、この種の建築物用ユニットYにおける施工の容
易化ないし簡素化や施工期間の短縮化を妨げることな
く、防水構造の簡素化を図ることができる。
【0098】また、建築物用ユニットYの上側全面の被
覆時における防水性シート62に、水を流すための勾配
がつけられるため、その勾配により雨水などが防水性シ
ート62上を流れ易くなるため、この種の建築物用ユニ
ットYにおける防水構造の確実化を図ることができる。
【0099】また、防水性シート62が建築物用ユニッ
ト構成体1どうしの近接時に縮小されて該建築物用ユニ
ットYに設けられ、この縮小状態の防水性シート62が
建築物用ユニット構成体1どうしの離反時に展開される
ため、建築物用ユニットYの保管や運搬時などの建築物
用ユニット構成体1どうしの近接時において防水性シー
ト62による嵩張りをその縮小状態によって防止するこ
とができ、他方、建築物用ユニットYの構築時の建築物
用ユニット構成体1どうしの離反時において縮小状態の
防水性シート62が展開されて建築物用ユニットYの上
側全面が被覆されるので、防水性シート62の被覆作業
の容易化を図ることができる。
【0100】さらに、本実施例によれば、上下壁2,3
および両側壁5ならびに前後壁4A,4Bなどを有する
建築物用ユニットYによって構築されるので、施工の容
易化ないし簡素化や施工期間の短縮化を図ることがで
き、また横断面切欠かぎ形状部位22の上下延在方向に
沿って柱25などの建築物の骨組構造が固定されるの
で、堅牢な構造の建築物を構築することができる。
【0101】また、複数の建築物用ユニットYどうしの
結合による構築により、大形の建築物を容易に構築する
ことができる。
【0102】また、互いに所定の間隔をおいて配置され
た建築物用ユニットY間に居住空間を構築することによ
り、複数の建築物用ユニットY間を有効利用した建築物
を構築することができる。
【0103】また、本実施例によれば、一対の建築物用
ユニット構成体1が各上下壁2,3の他側端側を互いに
対向させ連結部材によって相対的に接離自在に連結され
て建築物用ユニットYが構成されているので、一対の建
築物用ユニット構成体1を近接させてその幅員を縮小さ
せることにより建築物用ユニットYの保管や運搬時など
の容易化を図ることができ、一方、一対の建築物用ユニ
ット構成体1を離反させてその幅員を伸長させることに
より幅員が伸長された建築物用ユニットYを構築するこ
とができるので、施工の容易化ないし簡素化や施工期間
の短縮化を図ることができる。
【0104】また、本実施例の建築物用ユニットYにお
いては、その前後壁4A,4Bおよび側壁5の外面を被
覆している平板状の金属板9Aがフォーミングにより立
ち上がり方向に折り曲げられ折り返されて互いに対向的
な両側部11Aおよびこの両側部11Aの先端どうしを
連結している折り返し部11Bによって前後壁4A,4
Bおよび側壁5外面の突出部11が形成されているの
で、その突出部11の製造上の容易化を通じて建築物ユ
ニット自体の製造上の容易化や低コスト化を図ることが
できる。
【0105】この場合に、図15に示すように、両側部
11Aが互いに所定の間隔をおいて対向して折り返し部
11Bが平面状に形成されている構造とすると、この平
面状の折り返し部11Bに外壁パネルなどからなる外壁
56を釘打ちなどによって直接接合させることにより、
外壁構築上の容易化を図ることができる。
【0106】また、本実施例によれば、金属板9Aの内
面に断熱材10の発泡樹脂層が形成されてこの発泡樹脂
層が突出部11の内部空間に充填されているため、その
突出部11の内部空間に充填された発泡樹脂層により該
突出部11の構造上の強化を図ることができる。
【0107】また、金属板9Aと石膏ボードないし合板
9B間の空間に断熱材10発泡樹脂層が介在されてこの
発泡樹脂層を介して該金属板9Aと該石膏ボードないし
合板9Bとが互いに結合されているため、その金属板9
Aと石膏ボードないし合板9B間の空間に介在された発
泡樹脂層により前後壁4A,4Bおよび側壁5の構造上
の強化を図ることができ、またその発泡樹脂層の接着力
により金属板9Aと石膏ボードないし合板9Bとの結合
強度の強化を図ることができる。
【0108】また、断熱材10の発泡樹脂層に木材61
が埋設されている構造とすると、この木材61を利用し
た釘打ちなどが可能となる。
【0109】さらに、本実施例によれば、カバー29が
連結部材としての機能と、互いに離反された一対の建築
物用ユニット構成体1間を被覆するカバー自体としての
機能とを兼用しているので、この種の建築物用ユニット
Yの構造の容易化ないし簡素化を図ることができ、また
外向き鍔14とカバー29との係合により構造上の強化
を図ることができる。
【0110】また、本実施例においては、建築物用ユニ
ット構成体1の離反時における外向き鍔14の外側面側
とカバー29の側壁の内側面側どうしのシール部材42
を介しての係合により一対の建築物用ユニット構成体1
間の幅員を規制することができる。
【0111】また、本実施例においては、建築物用ユニ
ット構成体1が上下壁2,3の前後端側に形成されてい
る前後壁4A,4Bを有しているため、前後壁4A,4
Bをも有する建築物用ユニットYとして有効利用するこ
とができる。
【0112】また、前後壁4A,4Bないし側壁5の外
面に上下方向に延在する突出部11が形成され、この突
出部11に接続ないし取付用孔12が形成されているた
め、その突出部11により構造上の補強を図ることがで
き、またその突出部11の接続ないし取付用孔12を利
用した建築物用ユニットYどうしの接続や建築物の間柱
13などへの取付などが可能となる。
【0113】さらに、本実施例の建築物用ユニットY
は、床材46と、天井材44と、第1介在壁47と、第
2介在壁48とを備えているため、互いに離反された一
対の建築物用ユニット構成体1の上下側間どうしが天井
材44と床材46によって夫々被覆され、また建築物用
ユニット構成体1の上下側の前後端間に第1介在壁47
と第2介在壁48が介在されて被覆されるため、建築物
の一部構成体としての有効利用をより一層図ることがで
きる。
【0114】また、互いに離反された一対の建築物用ユ
ニット構成体1のカバー29内の空間27,28に、た
とえば、配管ないし配線などを延在させて収容し、ある
いは空間27,28が室内の強制排気ないし掃除機によ
って吸い込まれた塵埃の排出用などのダクトとして使用
し、さらには収納スペースとしての使用が可能であるた
め、その空間の有効利用により配管,配線,収納スペー
ス,ダクトなどの収容ないしダクト用空間の特別の構築
が不要とされ、この点から建築物の施工の容易化ないし
簡素化や施工期間の短縮化を図ることができる。
【0115】また、本実施例においては、一対の建築物
用ユニットY1の下壁3の底面側で下側のカバー29の
両側部位における空間を配管,配線などの収容用空間と
して利用することも可能である。
【0116】また、上下壁2,3の外面に接続ないし吊
下用孔21が形成されている架台20が配設されている
ため、その架台自体としての有効利用、すなわち、たと
えば、基礎上に建築物用ユニットYを設置する場合や建
築物用ユニットYどうしを積み上げて建築物を構築する
場合などにおける架台20自体としての有効利用を図る
ことができ、また架台20の接続用孔21の有効利用、
すなわち、たとえば建築物用ユニットYどうしを接続す
る場合などにおける有効利用を図ることができ、さらに
架台20の吊下用孔21の有効利用、すなわち、たとえ
ば建築物用ユニットYを吊り下げて運搬する場合や構築
する場合などにおける有効利用を図ることができる。
【0117】また、側壁5の前後端が横断面切欠かぎ形
状とされているため、たとえば、その横断面切欠かぎ形
状部位22に沿って建築物の柱25などの骨組構造を沿
わせて結合させ、あるいは一対の建築物用ユニットYど
うしの横断面切欠かぎ形状部位22を対向させて上下方
向に延在する嵌合溝を形成し、この嵌合溝に建築物の柱
25などの骨組構造を介在させて結合させることによ
り、建築物の骨組構造の取付や建築物用ユニットYどう
しの接続などが可能となる。
【0118】また、前壁ないし側壁5に開口部ないし切
欠部26が形成されているため、その開口部ないし切欠
部を建築物の開口部として有効利用することができる。
【0119】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は実施例に限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種
々変更可能であることはいうまでもない。
【0120】たとえば、前記実施例においては、建築物
用ユニットYからなる建築物として適用されているが、
本発明における構築物はそのような建築物用ユニットY
からなる建築物の適用に限定されるものではなく、たと
えば、建築物用ユニット不使用の一般建築物や建築物以
外の構築物への適用が可能である。
【0121】また、前記実施例においては、建築物用ユ
ニット構成体1の突出部11が前壁4A,4Bおよび側
壁5の上下端まで延在している構造とされているが、た
とえば、本発明においては、その突出部11が前壁4
A,4Bおよび側壁5の上下端間に所定の間隔をおいて
配設されて延在されている構造とすることも可能であ
る。
【0122】また、前記実施例における建築物用ユニッ
ト構成体1の内壁は、石膏ボードないし合板9Bなどに
よって形成されているが、たとえば、鉄板やアルミニウ
ムなどの金属板,樹脂板,石綿板,石板,木板などによ
って形成することも可能である。
【0123】また、前記実施例における突出部11に
は、接続ないし取付用孔12が形成されている構造とさ
れているが、そのような接続ないし取付用孔12が突出
部11に形成されていない構造とすることも可能であ
る。
【0124】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0125】(1) 本発明の構築物の構造によれば、複数
のベースジャッキを地盤に固定して該ベースジャッキ上
に構築物本体を設置するとともに、そのベースジャッキ
の昇降によって構築物本体の設置面の水平度を調整した
後に、この調整後のベースジャッキ自体が構築物本体の
基礎とされるので、すなわち、ベースジャッキにより構
築物本体の設置面の水平度の調整と基礎構築の双方がな
されるので、基礎の施工の容易化ないし簡素化や施工期
間の短縮化を図ることができ、基礎構築の低コスト化を
図ることができる。
【0126】(2) 前記した場合に、前記構築物本体が所
定の間隔をおいて互いに対向する上下壁およびこの上下
壁の外側端側間にわたって形成されている側壁を少なく
とも有する建築物用ユニットである構造とすると、この
種の建築物ユニットの基礎の施工の容易化ないし簡素化
や施工期間の短縮化を図ることができ、基礎構築の低コ
スト化を図ることができる。
【0127】(3) 前記した場合に、前記ベースジャッキ
が前記地盤に埋設された基礎盤上に固定される構造とす
ると、地盤上へのベースジャッキの固定の容易化および
確実化を図ることができる。
【0128】(4) 前記した場合に、前記構築物本体の基
礎とされた前記ベースジャッキが前記地盤から取り外し
可能とされている構造とすると、ベースジャッキからな
る基礎に構築物本体を設置した後に、そのベースジャッ
キを地盤から取り外すことにより該構築物本体の移動が
可能とされので、移動用構築物として利用することがで
きる。
【0129】(5) 前記した場合に、前記ベースジャッキ
どうしが筋違状に配置されたターンバックルによって互
いに連結される構造とすると、ターンバックルによるベ
ースジャッキどうしの筋違状の連結によりベースジャッ
キからなる基礎を補強することができる。
【0130】(6) 前記した場合に、前記構築物本体の水
平度が前記ベースジャッキによって調整された後に、該
ベースジャッキの外周囲に打設されたセメント材によっ
て該ベースジャッキが埋蔵されて前記基礎とされる構造
とすると、そのセメント材により水平度の調整後のベー
スジャッキの昇降を確実に不動状態とすることができ、
またベースジャッキがセメント材に埋蔵されている基礎
が構築されるので、基礎の強化を図ることができる。
【0131】(7) 前記した場合に、対向的な側壁および
この側壁の一端側に夫々連接されて該側壁どうしを連結
している連結壁からなる断面略U字形ないしコ字形の基
礎部材を備え、この基礎部材が一対その連結壁どうしを
対向させ前記地盤上に立脚されて前記ベースジャッキの
外周囲を囲繞し、この一対の基礎部材内に前記セメント
材が打設される構造とすると、たとえば、コンクリート
製U字溝などの断面略U字形ないしコ字形の基礎部材が
基礎構築のセメント材に対する型枠機能と基礎構成部材
としての機能とを兼用することにより、この種の基礎構
築の施工の容易化ないし簡素化や施工期間の短縮化、さ
らには基礎構築の低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である建築物用ユニット(構
築物)を示す斜視図である。
【図2】その建築物用ユニットの横断面図である。
【図3】その建築物用ユニットの横断面図である。
【図4】その建築物用ユニットの建築物への取付状態を
示す部分的断面図である。
【図5】その建築物用ユニットどうしの接続状態を示す
部分的断面図である。
【図6】その建築物用ユニットどうしの接続に用いられ
る接続具の一例を示す斜視図である。
【図7】その建築物用ユニットどうしの接続に用いられ
る他の接続具を示す斜視図である。
【図8】その建築物用ユニットに使用される自動車を示
す背面図である。
【図9】その建築物用ユニットの部分的拡大断面図であ
る。
【図10】その建築物用ユニットを用いて構築された建
築物を示す平面的概略図である。
【図11】その建築物用ユニットを用いて構築された建
築物を示す側面的概略図である。
【図12】その建築物用ユニットを用いて構築された建
築物を示す平面的概略図である。
【図13】その建築物用ユニットを用いて構築された建
築物を示す平面的概略図でる。
【図14】その建築物用ユニットの突出部を示す断面図
である。
【図15】その建築物用ユニットの突出部の変形例を示
す断面図である。
【図16】その建築物用ユニットの基礎構造を示す正面
図である。
【図17】図16の基礎構造のベースジャッキを示す平
面図である。
【図18】その建築物用ユニットの他の基礎構造を示す
部分的正面図である。
【図19】その建築物用ユニットの他の基礎構造を示す
断面図である。
【図20】図19の基礎構造を説明するための平面図で
ある。
【図21】その建築物用ユニットの基礎構造を説明する
ための概略的平面図である。
【図22】図21の概略的側面図である。
【符号の説明】
1 建築物用ユニット構成体 2 上壁 3 下壁 4A 前壁 4B 後壁 5 側壁 6 開放部位 8 骨組部材 9A 金属板 9B 石膏ボードないし合板 10 断熱材 11 突出部 11A 両側部 11B 折り返し部 12 接続ないし取付用孔 13 間柱 14 外向き鍔 20 架台 21 接続ないし吊下用孔 22 横断面切欠かぎ形状部位 23 接続具 24 接続ないし取付用孔 25 柱 26 開口部ないし切欠部 27 空間 28 空間 29 カバー 29A 側壁 35 ボルト・ナット 40 固定金具 40A 取付孔 42 シール部材 43 段部 44 天井材 45 段部 46 床材 47 第1介在部材 48 第2介在部材 50 ボルト 51 自動車 52 荷台 53 両側壁 54 搭載スライド板 55 移動用回転体 56 外壁 57 廊下 58 階段 59 部屋 60 タップビス 61 木材 62 防水性シート 63 勾配用部材 70 基礎盤 71 ベースジャッキ 72 固定板 72A 取付孔 73 第1棒 74 第2棒 75 取付板 75A 取付孔 76 操作ハンドル 77 補強板 77A 接続用孔 78 ボルト 79 ボルト 80 ナット 81 フランジ部 81A 接続用孔 90 ターンバックル 91 セメント材 92 基礎部材 92A 側壁 92B 連結壁 93 セメント材 Y 建築物用ユニット(構築物本体) W 幅員

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤上に固定され、構築物本体が設置さ
    れて該構築物本体の基礎とされる複数のベースジャッキ
    を備えていることを特徴とする構築物。
  2. 【請求項2】 前記構築物本体が所定の間隔をおいて互
    いに対向する上下壁およびこの上下壁の外側端側間にわ
    たって形成されている側壁を少なくとも有する建築物用
    ユニットであることを特徴とする請求項1記載の構築
    物。
  3. 【請求項3】 前記ベースジャッキが前記地盤に埋設さ
    れた基礎盤上に固定されることを特徴とする請求項1、
    または2記載の構築物。
  4. 【請求項4】 前記構築物本体の基礎とされた前記ベー
    スジャッキが前記地盤から取り外し可能とされているこ
    とを特徴とする請求項1、2、または3記載の構築物。
  5. 【請求項5】 前記ベースジャッキどうしが筋違状に配
    置されたターンバックルによって互いに連結されること
    を特徴とする請求項1、2、3、または4記載の構築
    物。
  6. 【請求項6】 前記構築物本体の水平度が前記ベースジ
    ャッキによって調整された後に、該ベースジャッキの外
    周囲に打設されたセメント材によって該ベースジャッキ
    が埋蔵されて前記基礎とされることを特徴とする請求項
    1、2、3、または5記載の構築物。
  7. 【請求項7】 対向的な側壁およびこの側壁の一端側に
    夫々連接されて該側壁どうしを連結している連結壁から
    なる断面略U字形ないしコ字形の基礎部材を備え、この
    基礎部材が一対その連結壁どうしを対向させ前記地盤上
    に立脚されて前記ベースジャッキの外周囲を囲繞し、こ
    の一対の基礎部材内に前記セメント材が打設されること
    を特徴とする請求項6記載の構築物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013155601A (ja) * 2011-02-28 2013-08-15 Kenji Sunagawa コンクリート・コンテナハウスの建築施工方法
KR20200048721A (ko) * 2018-10-30 2020-05-08 금오금속공업 주식회사 토목공사용 스크류잭

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