JPH05169334A - 構築物用ユニットの構築方法および構築物用ユニット - Google Patents

構築物用ユニットの構築方法および構築物用ユニット

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JPH05169334A
JPH05169334A JP34072791A JP34072791A JPH05169334A JP H05169334 A JPH05169334 A JP H05169334A JP 34072791 A JP34072791 A JP 34072791A JP 34072791 A JP34072791 A JP 34072791A JP H05169334 A JPH05169334 A JP H05169334A
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JP
Japan
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building unit
building
unit
construction
plate
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Application number
JP34072791A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Shiyouko
稔弘 昌子
Mikio Shiyouko
幹男 昌子
Kunihiko Suzuki
邦彦 鈴木
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Tategu Sogo Shosha Futaba KK
Original Assignee
Tategu Sogo Shosha Futaba KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造上の強度に優れている構築物用ユニット
を容易、かつ迅速に構築することができる構築物用ユニ
ットの構築方法および構築物用ユニットを提供する。 【構成】 骨組部材8によって建築物用ユニットの骨組
を形成する第1工程と、断面連続的な凹凸状の複数の板
材102をそれぞれの凹凸部102A,102Bの延在
方向を互いに交軸的に配置し重合して構築物用パネル部
材を形成する第2工程と、前記骨組部材8に前記構築物
用パネル部材を結合させて建築物用ユニットYの壁面、
すなわち、上下壁2,3および前後壁4A,4Bならび
に側壁5を形成する第3工程と、この第3工程後に前記
構築物用パネル部材の板材102間に発泡材を注入して
発泡層104を形成する第4工程とからなる構築方法で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は構築物用ユニットに関
し、特に、たとえば、ワンルームマンションや一般住宅
用などを構築する建築物用ユニットなどの構築物用ユニ
ットの製造方法および構築物ユニットに適用して有効な
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者は、先に、断面連続的な凹凸状
の複数の板材がそれぞれの凹凸部の延在方向を互いに交
軸的に配置して重合されているとともに、これらの板材
間に発泡層が形成されている構築物用パネルを提案し
た。
【0003】また、所定の間隔をおいて互いに対向する
上下壁およびこの上下壁の外側端側間にわたって形成さ
れている側壁を少なくとも有する建築物用ユニットを提
案した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記したよ
うな構築物用パネルは前記したような建築物用ユニット
の壁面構成部材として適用することができるが、その構
築物用パネルのみの適用では建築物用ユニットの構造上
不十分であり、またその構築方法もより一層検討されな
ければならない。
【0005】本発明の目的は、構造上の強度に優れてい
る構築物用ユニットを容易、かつ迅速に構築することが
できる構築物用ユニットの製造方法および構築物用ユニ
ットを提供することにある。
【0006】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0008】すなわち、本発明は、ボックス状の構築物
用ユニットの構築方法であって、骨組部材によって構築
物用ユニットの骨組を形成する第1工程と、断面連続的
な凹凸状の複数の板材をそれぞれの凹凸部の延在方向を
互いに交軸的に配置し重合して構築物用パネル部材を形
成する第2工程と、前記骨組部材に前記構築物用パネル
部材を結合させて構築物用ユニットの壁面を形成する第
3工程と、前記構築物用パネル部材の板材間に発泡材を
注入して発泡層を形成する第4工程とからなる構築物用
ユニットの構築方法である。
【0009】この場合に、前記第4工程が前記第3工程
後に行われる構築物用ユニットの構築方法とすることが
できる。
【0010】また、本発明は、ボックス状の構築物用ユ
ニットであって、前記構築物用ユニットの骨組を形成し
ている骨組部材と、この骨組部材に結合されて前記構築
物用ユニットの壁面を形成している構築物用パネルとを
備え、前記構築物用パネルは、断面連続的な凹凸状の複
数の板材がそれぞれの凹凸部の延在方向を互いに交軸的
に配置して重合されているとともに、これらの板材間に
発泡層が形成されて構成されている構築物用ユニットで
ある。
【0011】この場合に、前記発泡層の接着力によって
前記骨組部材と前記構築物用パネル部材とが互いに結合
されている構造とすることができる。
【0012】
【作用】前記した本発明によれば、骨組部材によって構
築された構築物用ユニットの骨組に構築物用パネル部材
が結合されて構築物用ユニットの壁面が形成され、また
複数の板材をそれぞれの凹凸部の延在方向を互いに交軸
的に配置し重合させた構築物用パネル部材によってその
構築物用ユニットの壁面が形成されていることにより構
築物用ユニットの壁面の縦横両方向の強度に優れ、さら
に、板材間に発泡層が形成されていることにより構築物
用ユニットの壁面の肉厚方向の強度にも優れているた
め、構造上の強度が極めて優れている構築物用ユニット
を構築することができる。
【0013】また、構築物用パネルによって構築される
壁面構造の優れた強度によりその壁面自体や骨組の軽量
化を図ることができ、さらにこの軽量化を通じて施工の
容易化を図ることができる。
【0014】この場合に、前記第4工程が前記第3工程
後に行われる構築方法とすると、前記発泡層の接着力を
介した前記骨組部材と前記構築物用パネル部材との結合
が可能となり、このような結合による施工の容易化や迅
速化および確実化を図ることができる。
【0015】
【実施例】図1は本発明の一実施例である建築物用ユニ
ット(構築物用ユニット)を示す斜視図、図2はその建
築物用ユニットの横断面図、図3はその建築物用ユニッ
トの横断面図、図4はその建築物用ユニットの建築物へ
の取付状態を示す部分的断面図、図5はその建築物用ユ
ニットどうしの接続状態を示す部分的断面図、図6はそ
の建築物用ユニットどうしの接続に用いられる接続具の
一例を示す斜視図、図7はその建築物用ユニットどうし
の接続に用いられる他の接続具を示す斜視図、図8はそ
の建築物用ユニットに使用される自動車を示す背面図、
図9はその建築物用ユニットの部分的拡大断面図、図1
0はその建築物用ユニットを用いて構築された建築物を
示す平面的概略図、図11はその建築物用ユニットを用
いて構築された建築物を示す側面的概略図、図12はそ
の建築物用ユニットを用いて構築された建築物を示す平
面的概略図、図13はその建築物用ユニットを用いて構
築された建築物を示す平面的概略図、図14はその建築
物用ユニットの突出部を示す断面図、図15はその突出
部の変形例を示す断面図、図16はその建築物用ユニッ
トの基礎構造を示す正面図、図17は図16の基礎構造
のベースジャッキを示す平面図、図18はその建築物用
ユニットの他の基礎構造を示す部分的正面図、図19は
その建築物用ユニットの他の基礎構造を示す断面図、図
20は図19の基礎構造を説明するための平面図、図2
1はその建築物用ユニットの基礎構造を説明するための
概略的平面図、図22は図21の概略的側面図、図23
はその建築物用ユニットに適用される構築物用パネルを
示す斜視図、図24はその構築物用パネルを示す縦断面
図、図25はその構築物用パネルを示す横断面図、図2
6はその構築物用パネルに適用される板材の他の構成例
を示す断面図、図27はその構築物用パネルに適用され
る板材の他の構成例を示す断面図、図28はその構築物
用パネルに適用される板材の他の構成例を示す断面図、
図29はその構築物用パネルの他の構成例を示す断面
図、図30はその構築物用パネルの他の構成例を示す斜
視図、図31はその構築物用パネルの他の構成例を示す
断面図、図32はその構築物用パネルの他の構成例を示
す断面図である。
【0016】本実施例における建築物用ユニットY(構
築物用ユニット)は、たとえば、木造鉄骨造りのワンル
ームマンションや一般住宅などに用いられ、一対の建築
物用ユニット構成体1を備えている。
【0017】図1に示すように、建築物用ユニットYの
出入り口や窓などの開口部26には、ガラス繊維強化プ
ラスチック製の建具100が組み込まれて補強され構造
上の補強が強化されている。
【0018】たとえば、ガラス繊維強化プラスチック製
の建具100は、四周枠状の扉用枠材100Aとこの扉
用枠材100Aに使用される戸,窓,ドアなどの引戸式
ないし開き戸式の扉100Bとによって構成されてい
る。
【0019】すなわち、扉用枠材100A全体と扉10
0Bの枠部とがガラス繊維強化プラスチックによって形
成され、このような扉用枠材100A全体と扉100B
とによって建具100が構成されている。
【0020】また、扉用枠材100Aとこの扉用枠材1
00Aを形成しているバー状の各部材などは、たとえば
引抜き加工ないし押出加工などによって成形され、この
ような各部材によって建具100が組み立てられてい
る。
【0021】前記建築物用ユニット構成体1は、所定の
間隔をおいて互いに対向する上下壁2,3(壁面)およ
びこの上下壁2,3の前後端に形成されている前後壁4
A,4B(壁面)ならびにこの前後壁4A,4Bと接続
され前記上下壁2,3の外側端間にわたって形成されて
いる側壁5(壁面)とを備え、前記側壁5の内面対向側
が開放されて開放部位6が形成されている。
【0022】図2,3などに示すように、建築物用ユニ
ット構成体1の各辺には、互いに結合されている鉄骨な
どの骨組部材8が内蔵され延在して該建築物用ユニット
構成体1の骨組とされ、この各骨組部材8間には鉄板や
アルミニウムなどの金属板9Aと石膏ボードないし合板
9Bが張られて建築物用ユニット構成体1の外面側が金
属板9Aに被覆されているとともに、内面側が石膏ボー
ドないし合板9Bに被覆されている。
【0023】また、このような金属板9A(外板)およ
び石膏ボードないし合板9B(内板)間の内部空間に
は、発泡ウレタンなどの発泡樹脂からなる断熱材10な
どが充填され、骨組部材8,金属板9A,石膏ボードな
いし合板9Bどうしの互いの結合強度がこの発泡樹脂の
接着力によって強化されて上下壁2,3および前後壁4
A,4Bならびに側壁5が形成されている。
【0024】側壁5および前後壁4A,4Bの所定の外
面には上下方向に延在する突出部11が形成され、この
突出部11には接続ないし取付用孔12が上下方向に所
定の間隔をおいて形成されている。
【0025】図14や図15などに示すように、突出部
11は、平板状の金属板9Aがフォーミングにより立ち
上がり方向に折り曲げられ折り返されて互いに対向的な
両側部11Aおよびこの両側部11Aの先端どうしを連
結している折り返し部11Bによって形成されている。
【0026】図14に示す突出部11は、略逆U字形に
折り返されて比較的扁平化されて形成され、その折り返
し部11Bが曲面状とされている。
【0027】これに対し、図15に示す突出部11は、
倒れコ字形に折り返され両側部11A間の幅員Wが比較
的大きく形成され、その折り返し部11Bが平面状に形
成されている。
【0028】また、図14,図15に示す突出部11A
の内部空間には、断熱材10としての発泡樹脂が充填さ
れ、さらに、その発泡樹脂層に木材61が埋設されてい
る。
【0029】このような突出部11は、建築物用ユニッ
ト構成体1の構造上の補強を図るリブとしての機能を有
している。また、突出部11はその接続ないし取付用孔
12が建築物用ユニットYどうしの接続や、図4に示す
ように建築物の間柱13などへの取付に利用されるが、
前記したように突出部11の幅員Wを大きく形成した場
合には、図15に示すように外壁56をタップビス60
などによってその突出部11に打ち込んで直接取り付け
ることが可能となる。
【0030】図23には、前記した上下壁2,3および
前後壁4A,4Bならびに側壁5を構成する他の構築物
用パネル101を示す。
【0031】この構築物用パネル101は、図23〜2
5に示すように、断面が連続する凹凸状とされている複
数の板材102がそれぞれの凹凸部102A,102B
の延在方向を互いに交軸的に配置して重合されている。
【0032】本実施例において板材102は3層とされ
ていて、表裏面側が鉄板などの金属製の板材102とさ
れ、その間に介在されている中間層の板材102がガラ
ス繊維入強化プラスチック(樹脂)製とされている。
【0033】そして、表裏面側が金属製の板材102と
されその間に介在されている中間層の板材102がガラ
ス繊維入強化プラスチック(樹脂)製とされて表裏面側
の板材102よりその中間層の板材102の熱伝導度が
小さく形成されていることにより、表裏面側の板材10
2間の熱伝導が中間層の板材102により遮断され、こ
の結果、断熱効果の向上が図られている構造とされてい
る。
【0034】また、金属製の板材102より軽量である
ガラス繊維入強化プラスチック製の板材102によっ
て、構築物用パネル101自体の軽量化が図られている
構造とされている。
【0035】次に、このような板材102どうしの重合
は、その両表面側に位置する板材102における凸部1
02B(凹部102A)と凹部102A(凸部102
B)とが互いに一致した構造、あるいは図2に示すよう
に、その両表面側に位置する板材102における凸部1
02B(凹部102A)と凸部102B(凹部102
A)どうしが互いに一致した構造のいずれも可能であ
る。
【0036】また、板材102どうしの結合手段として
は、たとえば、図23〜25に示すようなタップビス1
03によるタップビス止めやスポット溶接などを例示す
ることができるが、タップビス止めによる結合手段とし
た場合には、同図に示すようにそのタップビス103の
先鋭先端側が一表面側に位置する板材102の凹部10
2Aから外部に突出されるようにしてタップビス103
の先鋭先端側の突出過ぎによる施工上の妨げが防止され
るようにすることが好ましい。
【0037】この板材102の凹部102Aから突出さ
れたタップビス103の先鋭先端側は、その凹部102
Aの板材102側に、たとえば石膏ボードなどの所定の
板材が取り付けられて隠蔽されるので、タップビス10
3の先鋭先端側の突出による妨げは防止される。
【0038】また、板材102どうしの結合手段として
は、たとえば、図29に示すように金属製のリベット1
10などによるリベット止めを例示することができる。
【0039】この図29に示す例示の結合手段は、隣接
する板材102どうしがリベット110によって互いに
リベット止めされて結合されているが、全ての板材10
2どうし、すなわち、3層の板材102どうしがこれら
を貫通するリベット110によって互いにリベット止め
されている構造とすることも可能である。
【0040】次に、互いに重合された板材102間に
は、所定の注入口(図示せず)から注入されて発泡され
た発泡層104が充填され、この発泡層104の接着力
により板材102間の結合強度がより一層向上されてい
る。
【0041】たとえば、発泡層104は、ポリウレタン
などの合成樹脂,石,石膏,鉱さい,植物,木材,古
紙,パルプ,パーライト,バーミキュライトのいずれか
の発泡層104とされている。
【0042】構築物用パネル101の外周囲四周囲側の
開口部105は、軽金属,樹脂,鉄などからなる閉塞部
材106,107によって閉塞されて該開口部105か
らの発泡層104の流出、すなわち、充填時および充填
後の発泡層104の流出が防止されている。特に、発泡
層104の充填後における閉塞部材106,107は、
流出止めとしての機能より外力による発泡層104の損
傷や破壊を防止する機能を有している。
【0043】たとえば、閉塞部材106,107は、ダ
イキャスト製品,押出射出成形品,引抜製品などによっ
て成形されているが、図23に示すように、その第1の
閉塞部材106は、連続する凸凹部106Aが角柱状の
中空部106Bに接着剤などによって結合されて形成さ
れ、第2の閉塞部材107は、角柱状に形成されてい
る。閉塞部材106の中空部106Bは、所定の部材が
貫通ないし挿入可能とされている。
【0044】第1の閉塞部材106は、図23の上下方
向における開口部105を閉塞し、第2の閉塞部材10
7は、同図の左右方向における開口部105を閉塞して
いる。
【0045】これらの閉塞部材106,107と板材1
02どうしは、前記したようなタップビス103や発泡
層104の接着力により互いに結合されている。
【0046】また、各閉塞部材106,107どうしは
ビス止めなどによって互いに結合されて四周枠を構成
し、閉塞部材106,107は構築物パネル1自体の構
造上の補強と取付用としての機能をも有している。
【0047】ここで、図23〜25に示す板材102の
断面は、規則的なピッチで連続する波形凹凸状とされて
いるが、たとえば、図26に示すように前記凹凸部10
2A,102Bが鋸歯形状の板材102、図27に示す
ように前記凹凸部102A,102Bが梯形状の板材1
02、図28に示すように前記凹凸部102A,102
Bが四角形の板材102を使用してその各自の板材10
2どうしの結合による構築物用パネル101やそれらの
板材102の任意の組合わせの結合による構築物用パネ
ル101を構成することも可能である。
【0048】また、図23〜25に示す構築物用パネル
101は、同一幅員Wの板材102によって構成されて
いるが、たとえば第2層を大きな幅員の板材102によ
って構成するなど、異なる幅員の板材102によって構
築物用パネル101を構成することも可能である。
【0049】図24,29に示すように、このようにし
て構成された構築物用パネル101は、その表面側ない
し裏面側の少なくとも一方の板材102に壁面層111
が形成されてその一方の板材102の凹部102Aと該
壁面層111との間に収容空間112が形成される構造
とされている。
【0050】収容空間112は、建築物などの所定の構
築物に使用される電気,電話用の配線113、上下水
道,段冷房,集塵流通路用の配管114、ヒータ類など
の収容空間112として使用され、たとえば、それらの
配線113ないし配管114は、図29に示すようにそ
の収容空間112を形成している凹部102Aの延在方
向に沿って該収容空間112に収容される。
【0051】なお、壁面層111は、たとえば、構築物
用パネル101の表面側ないし裏面側の板材102に石
膏ボードや合板などのパネル材115などが張り付けら
れて形成され、さらには、このパネル材115などに吹
き付けやモルタル塗りなどが施されて形成される。
【0052】本実施例の上下壁2,3および前後壁4
A,4Bならびに側壁5は、前記したような図23〜2
5に示すような単数の構築物用パネル101、あるいは
構築物用パネル101を複数連結して夫々構築すること
ができるが、更に、次のような図30〜31に示すよう
な構築物用パネル101によって構築することも可能で
ある。
【0053】すなわち、図30,31に示すように、断
面が連続する凹凸部102A,102B状とされている
複数の金属製板材102がそれぞれの凹凸部102A,
102Bの延在方向を互いに交軸的に配置して重合さ
せ、また互いに同軸的に配置してそれぞれの凹凸部10
2A,102Bを互いに嵌合させ重合させて形成されて
いる。
【0054】このような構造の構築物用パネル101に
よれば、複数の板材102がそれぞれの凹凸部102
A,102Bの延在方向を互いに同軸的に配置してそれ
ぞれの凹凸部102A,102Bを互いに嵌合させ重合
させて重合部位108が形成されていることにより、互
いに隣接する板材102どうし間の結合強度に優れ、こ
の優れた強度により板材102の軽量化を図ることがで
き、さらにこの軽量化を通じて施工の容易化を図ること
ができる。
【0055】また、前記した互いに隣接する板材102
どうし間の結合強度により容易かつ確実に構築物用パネ
ル101面積の増加を図ることができる。
【0056】次に、前記したような構築物用パネル10
1は、たとえば、その閉塞部材106,107と骨組部
材8とが互いに結合されて構築物ユニットの壁面、すな
わち、上下壁2,3および前後壁4A,4Bならびに側
壁5が構築されるが、本実施例においては、たとえば、
図32に示すように閉塞部材106,107としての機
能を骨組部材8自体に機能させることも可能である。
【0057】たとえば、このような図32に示すような
構造とした場合には、骨組部材8によって建築物用ユニ
ットYの骨組を形成する第1工程と、断面連続的な凹凸
状の複数の板材102をそれぞれの凹凸部102A,1
02Bの延在方向を互いに交軸的に配置し重合して構築
物用パネル部材(発泡層104の形成前の構築物用パネ
ル101)を形成する第2工程と、前記骨組部材8に前
記構築物用パネル部材を結合させて建築物用ユニットY
の壁面、すなわち、上下壁2,3および前後壁4A,4
Bならびに側壁5を形成する第3工程と、この第3工程
後に前記構築物用パネル部材の板材102間に発泡材を
注入して発泡層104を形成する第4工程との順番から
なる構築方法によって建築物用ユニットYを構築するこ
とが可能である。この構築方法は、前記した第1工程,
第2工程,第3工程,第4工程の順にしたがって建築物
用ユニットYを構築する。
【0058】次に、図2,図12などに示すように、一
方の建築物用ユニット構成体1における上下壁2,3の
内側端側には、その長手方向に沿って鉄板などの金属板
からなる外向き鍔14が夫々延在されている。
【0059】このような構造からなる一対の建築物用ユ
ニット構成体1は、各上下壁2,3の内側端側を互いに
対向させ連結用部材によって相対的に接離自在に連結さ
れている。
【0060】前記連結用部材は、一方の建築物用ユニッ
ト構成体1における外向き鍔14と、他方の建築物用ユ
ニット構成体1における上下壁2,3の内側端側から横
方向に延出され、互いに離反された一対の建築物用ユニ
ット構成体1における上下壁2,3の内側端間を外向き
鍔14と係合して被覆する断面コ字状の鉄板などからな
るカバー29とによって構成されている。なお、カバー
29は、天井壁とこの天井壁の下方四周囲に形成されて
いる両側壁29Aおよび前後壁とによって形成されてい
る。また、上壁2側のカバー29は建築物用ユニットY
の長手方向の長さより若干大きく形成されて建築物用ユ
ニットY内への雨水などの侵入が防止されるようになっ
ているが、下壁3側のカバー29は建築物用ユニットY
の長手方向の長さより若干小さく形成されて該カバー2
9内への雨水などの侵入が防止されるようになってい
る。
【0061】このように構成された一対の建築物用ユニ
ット構成体1は、図2などに示すように夫々の上下壁
2,3の内側端側を互いに対向させて離反された後に、
断面略コ字形の固定金具40を介して外向き鍔14とカ
バー29とが互いに係合されて結合される。たとえば、
固定金具40はその取付孔40Aに挿入されたコーチス
クリューやねじなどによって外向き鍔14やカバー29
に固定される。
【0062】このようにして建築物用ユニット構成体1
どうしを固定的に連結したカバー29および外向き鍔1
4などからなる連結部材は、建築物用ユニットYの構造
を強化する横架材として機能するようになっている。
【0063】図2に示すように、カバー29の内側面と
これに対向する外向き鍔14の外側面側とが互いに係合
した状態において、建築物用ユニット構成体1間が最大
の幅員とされて離反される。
【0064】なお、カバー29の側壁の内面にはシール
部材42が設けられ、また上側における外向き鍔14の
上端側が折り返されていることにより、カバー29と外
向き鍔14間からの雨水などの侵入が防止されるように
なっている。
【0065】次に、本実施例においては、建築物用ユニ
ット構成体1どうしの離反時における建築物用ユニット
Yの上側全面を被覆する防水性シート62を備えてい
て、この防水性シート62の被覆により建築物用ユニッ
トYへの雨水などの浸入が確実に防止される構造とされ
ている。
【0066】防水性シート62は、合成樹脂などのフレ
キシブルな材質によって形成されて建築物用ユニットY
の上側全面の被覆時において水を流すための勾配がつけ
られるようになっていて、図2,3などに示すように、
その勾配を付けるための所定の勾配用部材63を備えて
いる。
【0067】また、図8に示すように、防水性シート6
2は、建築物用ユニット構成体1どうしの近接時にその
一端側に折り畳まれて縮小されて該建築物用ユニットY
に設けられ、この縮小状態の防水性シート62が建築物
用ユニット構成体1どうしの離反時に展開されて建築物
用ユニットYの上側全面を被覆するようになっている。
【0068】次に、上壁2の内側端の下端側には、段部
43が長手方向に沿って延在し、この対向する段部43
に方形パネル状の天井材44が架設されて長手方向に一
列に載置されることにより、該上壁2の内側端の下端側
どうしが該天井材44によって閉塞されるようになって
いる。
【0069】他方、下壁3の内側端の上端側にも段部4
5が長手方向に沿って延在し、この対向する段部45に
方形パネル状の床材46が架設されて長手方向に一列に
敷設されることにより、該下壁3の内側端の上端側どう
しが該床材46によって閉塞されるようになっている。
【0070】図3に示すように、建築物用ユニット構成
体1の開放部位6の開口端の前後の上下部には、第1介
在部材47,第2介在部材48がボルト50やねじ止め
などによって固定されて介在されるようになっていて、
これらの介在により、一対の建築物用ユニット構成体1
どうしがさらに固定的に連結され、また一対の建築物用
ユニット構成体1間の前後端の上下側が被覆されるよう
になっている。
【0071】この第1介在部材47,第2介在部材48
による被覆時においても建築物用ユニットYが最大の幅
員とされる。
【0072】図1などに示すように、前記上下壁2,3
の外面の外側端には、骨組部材8に結合されているC型
鋼などからなる断面略コ字形状の架台20が夫々延在さ
れ、この架台20の各外面には接続ないし吊下用孔21
が夫々形成されている。
【0073】架台20は、その架台20自体としての利
用、すなわち、たとえば、建築物の基礎上に建築物用ユ
ニットYを設置する場合や建築物用ユニットYどうしを
積み上げて建築物を構築する場合などにおける架台20
自体として利用され、またその際の建築物用ユニットY
どうしの接続にその架台20の接続ないし吊下用孔21
が利用され、さらに、たとえば起重機などの吊下フック
を架台20の接続ないし吊下用孔21に掛止させて建築
物用ユニットYを吊り下げることにより、建築物用ユニ
ットYの運搬や構築時などの吊り下げ用として利用され
る。
【0074】図1などに示すように、建築物用ユニット
構成体1の側壁5の前後端は、上下方向に延在する横断
面切欠かぎ形状とされ、この横断面切欠かぎ形状部位2
2には、その上下方向に沿って、図6などに示すような
断面L字形の金属などからなる接続具23,図6に示す
ような二辺が同じ幅員のかぎ形の金属などからなる接続
具23,図7に示すようにコ字形の金属などからなる接
続具23が工場などにおける建築物用ユニットYの生産
工程などにおいて予め設けられ、あるいは建築物用ユニ
ットYの構築時においてねじ止めなどによって設けられ
る。
【0075】接続具23には、接続ないし取付用孔24
が長手方向に沿って所定の間隔をおいて形成されてい
る。
【0076】そして、たとえば、図5に示すようにその
接続具23に建築物の柱25が沿わされ、接続ないし取
付用孔24に挿入されたボルト・ナット35などによっ
て柱25に固定されることにより、建築物用ユニットY
に建築物の柱25などの骨組構造が取り付けられ、ある
いは、図6に示すように、一対の建築物用ユニット構成
体1どうしの横断面切欠かぎ形状部位22を対向させて
上下方向に延在する断面コ字状の嵌合溝を形成し、この
嵌合溝に建築物の柱25などが介在されて前記したと同
様にその嵌合溝に設けられた接続具23によって固定す
ることにより、建築物用ユニットYへの建築物の柱25
などの骨組構造の取付や建築物用ユニットYどうしの接
続などに利用される。
【0077】そして、このような建築物用ユニットYに
建築物の柱25や間柱13などが取り付けられ建築物用
ユニットYが該建築物に組み込まれてその一部構成体と
されるようになっている。
【0078】なお、接続具23は、柱25などの骨組構
造の外径の相違に対応可能なように各種の大きさのタイ
プが用意されている。また、図1に示すように、図7に
示すようなコ字形の接続具23は、建築物用ユニット構
成体1の側壁5の長手方向の中途にも設けられ、この接
続具23による前記したような利用が可能とされてい
る。
【0079】次に、建築物の開口部、すなわち、建築物
用ユニットYの開口部26には、ガラス繊維強化プラス
チック製の建具100が組み込まれて構造上の補強がな
され、また建築物の窓,出入り口などが構築される。
【0080】図8に示すように、このような構造からな
る建築物用ユニットYは、その建築物用ユニット構成体
1どうしを近接させ最小の幅員とさせて4tロングタイ
プ以上の自動車の運搬台に搭載され建築物の施工現場に
運搬される。
【0081】したがって、建築物用ユニットYは、その
幅員の最小縮小時において少なくとも4tロングタイプ
の自動車の荷台への搭載可能な大きさとされている。
【0082】次に、本実施例の建築物用ユニットYは、
工場などの生産現場によって生産された建築物用ユニッ
トY(カバー29や外向き鍔14からなる連結部材によ
って互いに接離可能に連結された一対の建築物用ユニッ
ト構成体1と、第1介在部材47と、第2介在部材48
と、天井材44と、床材46と、縮小状態の防水性シー
ト62を備えた建築物用ユニットY)が4t自動車の荷
台に夫々搭載されて建築物の施工現場に運搬されて構築
される。また、建築物用ユニットYが、たとえば、和室
ユニット,洋室ユニット,玄関ユニット,風呂場ユニッ
ト,洗面所ユニット,廊下ユニット,物入れユニット,
階段ユニットなどの一般住宅の構成ユニットとして使用
される場合には、その各ユニットの所要の機能を果たす
部材が工場などの生産現場によって既に組み込まれてい
る。すなわち、たとえば、風呂場ユニットとして使用さ
れる場合には、風呂場が建築物用ユニットY内に既に組
み込まれている。また、内壁などの内装工事も既になさ
れている。
【0083】次に、本実施例においては、施工現場にお
ける運搬用自動車の荷台52上において、その建築物用
ユニット構成体1どうしが離反されて最大の幅員に伸長
されるようになっている。
【0084】たとえば、図8に示すように、本実施例の
建築物用ユニットYが搭載される運搬用自動車51の荷
台52上には、その幅方向に沿って互いに接離可能とさ
れている一対の搭載スライド板54が配設され、この搭
載スライド板54の裏面側にはローラなどの移動用回転
体55が設けられている。
【0085】各搭載スライド板54上には、一対の建築
物用ユニット構成体1が夫々搭載され、運搬用自動車5
1の動力源などの機械力や人力などによって各搭載スラ
イド板54が移動用回転体55を回転させつつ離反し、
この離反に建築物用ユニット構成体1どうしが夫々同伴
して離反するようになっている。
【0086】この場合に、運搬用自動車51の荷台52
の両側壁53は、取り外されて拡張されているので、荷
台52の両側壁53によって建築物用ユニット構成体1
どうしの離反が妨げられることはない。
【0087】次に、このようにして建築物用ユニット構
成体1どうしが互いに離反された建築物用ユニットY
は、断面略コ字形の固定金具40を介して外向き鍔14
とカバー29とが互いに係合されて結合されることによ
り、互いに不動に固定的に連結される。
【0088】建築物用ユニット構成体1どうしの固定的
な連結は、その双方間に第1介在部材47,第2介在部
材48が介在されて固定されることにより、より一層強
化される。
【0089】次に、建築物用ユニット構成体1どうしが
互いに離反され固定的に連結された建築物用ユニットY
は、たとえば起重機などによって運搬用自動車51から
降ろされて下壁3側の架台20が基礎上に設置される。
【0090】ここで、本実施例の建築物用ユニットY
は、プレキャストコンクリート製や鉄板などの金属製な
どからなる方形状の基礎盤70と、金属製のベースジャ
ッキ71とを備えていて、地盤に埋設された基礎盤70
上に複数のベースジャッキ71が立脚されて固定され、
このベースジャッキ71上に建築物用ユニットYが下側
の架台20を介して設置される構造とされている。
【0091】前記ベースジャッキ71は、固定板72
と、この固定板72上から立設している第1棒73と、
この第1棒73に螺進自在に結合されている第2棒74
と、この第2棒74の上端に結合された取付板75と、
回転手動操作によって第2棒74を螺進させる操作ハン
ドル76と、第1棒73の立設状態を補強している補強
板77とによって構成されている。
【0092】そして、固定板72の取付孔72Aに挿入
されたボルト78が基礎盤70に締結されてベースジャ
ッキ71が基礎盤70に固定され、また取付板75の取
付孔75Aと架台20の接続ないし吊下用孔21に挿入
されたボルト79がナット80によって締結されて建築
物用ユニットYがベースジャッキ71に固定されるよう
になっている。
【0093】なお、図16に示す建築物用ユニットYの
下側の架台20には、接続用孔81Aを有するフランジ
部81が形成され、またベースジャッキ71の補強板7
7には、接続用孔77Aが形成されていて、後述するタ
ーンバックル90がそれらの接続用孔77A,81Aに
掛止されて接続されるようになっている。
【0094】また、図16に示すベースジャッキ71
は、一対の建築物用ユニットYの共通の基礎として用い
られているのに対し、図18に示すベースジャッキ71
は、一つの建築物用ユニットYの基礎として用いられて
いる。
【0095】さらに、図16や図18に示すベースジャ
ッキ71は、ボルト78を緩めることにより基礎盤から
取り外し可能とされ、このような取り外しにより建築物
用ユニットYの設置後における移動が可能とされてい
る。
【0096】次に、図19においては、複数のベースジ
ャッキ71が夫々適宜昇降されて建築物用ユニットYの
水平度が調整された後に、該ベースジャッキ71の外周
囲にコンクリートなどのセメント材91が打設され固化
されることにより、そのセメント材91によって該ベー
スジャッキ71が埋蔵されて建築物用ユニットYの基礎
とされる構造とされている。
【0097】また、図19に示す建築物用ユニットYの
基礎は、対向的な側壁92Aおよびこの側壁92Aの一
端側に夫々連接されて該側壁92Aどうしを連結してい
る連結壁92Bからなる断面略U字形ないしコ字形の基
礎部材92を備え、この基礎部材92が一対図20に示
すようにその連結壁92Bどうしを対向させ基礎盤70
上に立脚させてベースジャッキ71の外周囲を囲繞し、
この一対の基礎部材92内にセメント材91が打設され
て構成されている。すなわち、この図19に示す基礎
は、ベースジャッキ71と、このベースジャッキ71が
内蔵されているセメント材91と、このセメント材91
が内蔵されている一対の基礎部材92とによって構成さ
れ、それらの部材がセメント材91を介して互いに結合
されていることにより、より一層強化された基礎構造と
されている。
【0098】なお、たとえば、基礎部材92としては、
既成のコンクリート製U字溝などの利用が可能である。
【0099】また、各ベースジャッキ71の昇降ないし
高さの差にともなう調整は、基礎部材92の下面と基礎
盤との上面間に介在されたモルタルなどのセメント材9
3によってなされている。
【0100】次に、図21ないし図22に示すように、
互いに隣接するベースジャッキ71どうしは、筋違状に
配置されたターンバックル90によって互いに連結さ
れ、この連結によりベースジャッキ71などからなる基
礎が補強されている。
【0101】たとえば、ターンバックル90は、その両
端側がフランジ部81の接続用孔81Aと補強板77の
接続用孔77Aなどに夫々掛止されて接続されることに
より、互いに隣接するベースジャッキ71どうしを連結
する。
【0102】次に、前記した起重機などによる建築物用
ユニットYの運搬に際しては、その吊下フックを架台2
0の接続ないし吊下用孔21に掛止させて吊り下げるこ
とができる。
【0103】このようにして基礎上に設置された建築物
用ユニットYは、勾配用部材63がカバー29などに配
設され、縮小状態の防水性シート62が展開されて該建
築物用ユニットYの上側全面が被覆される。
【0104】また、基礎上に設置された建築物用ユニッ
トYは、図4に示すようにその接続具23に建築物の柱
25を沿わせ、接続ないし取付用孔24に挿入されたボ
ルト・ナット35などによって柱25に固定し、あるい
は、突出部11に建築物の間柱13を沿わせてその接続
ないし取付用孔12に挿入されたねじなどによってねじ
止めし、また図5に示すように、一対の建築物用ユニッ
トYどうしの横断面切欠かぎ形状部位22を対向させて
形成した嵌合溝に建築物の柱25などを介在させて前記
したと同様にその嵌合溝に設けられた接続具23によっ
て固定して建築物用ユニットYどうしを、たとえば、図
10〜13などに示すように左右方向や上下方向に互い
に結合することにより、建築物用ユニットYが該建築物
に組み込まれてその一部構成体とされる。
【0105】このようにして建築物用ユニットYが建築
物の一部構成体として利用される場合には、その架台2
0の架台自体としての使用、あるいは架台20の接続な
いし吊下用孔21を使用した建築物用ユニットYどうし
の接続が可能とされる。
【0106】一方、建築物用ユニットYは、その対向す
る段部43に方形状の天井材44が架設されて長手方向
に一列に載置される。
【0107】また、対向する段部45に方形パネル状の
床材46が架設されて長手方向に一列に敷設される。
【0108】また、建築物用ユニットYを一部構成体と
した建築物の外側面側には、図10,12,13に示す
ように、その建築物の柱25や間柱13など、あるいは
図15に示すように突出部11を利用して該突出部11
を隠蔽するように建築物の外壁56を構築したり、ある
いは吹き付けなどを行なうことが可能である。
【0109】ここで、図10に示す建築物は、複数の建
築物用ユニットYどうしを柱25などの骨組構造の介在
などによって横方向に互いに結合させて構築したもので
ある。
【0110】また、図11に示す建築物は、複数の建築
物用ユニットYどうしを柱25などの骨組構造や架台2
0の介在などによって横方向および上下方向に互いに結
合させて構築したものである。
【0111】また、図12に示す建築物は、柱25など
の骨組構造や架台20の介在などにより互いに所定の間
隔をおいて同一平面的に上下2段に夫々配置させた前記
建築物用ユニットY間に廊下57や階段58などの居住
空間を構築したものである。
【0112】さらに、図13に示す建築物は、柱25な
どの骨組構造や架台20の介在などにより互いに所定の
間隔をおいて同一平面的に配置させた建築物用ユニット
Y間に部屋59などの居住空間を構築し、またこの建築
物用ユニットYの上段に他の建築物用ユニットYを積載
して構築したものである。
【0113】このように、本実施例においては、複数の
建築物用ユニットYの種々な組合せにより多様な建築物
を構築することができる。
【0114】この場合に、本実施例によれば、地盤に埋
設された基礎盤70に複数のベースジャッキ71を固定
して該ベースジャッキ71上に建築物用ユニットYを設
置するとともに、その各ベースジャッキ71の適宜の昇
降によって建築物用ユニットYの設置面の水平度を調整
した後に、この調整後のベースジャッキ71自体が建築
物用ユニットYの基礎とされるので、すなわち、ベース
ジャッキ71により建築物用ユニットYの設置面の水平
度の調整と基礎構築の双方がなされるので、基礎の施工
の容易化ないし簡素化や施工期間の短縮化を図ることが
でき、基礎構築の低コスト化を図ることができる。ま
た、各基礎盤70を地盤の同一平面内に水平に正確に埋
設することが不要とされるので、この各基礎盤70の布
設作業の容易化ないし簡略化を図ることができる。
【0115】さらに、ベースジャッキ71が地盤に埋設
された基礎盤70上に固定されるため、地盤上へのベー
スジャッキ71の固定の容易化および確実化を図ること
ができる。
【0116】また、図16などに示すように、建築物用
ユニットYの基礎とされたベースジャッキ71が基礎盤
70から取り外し可能とされている構造とすると、ベー
スジャッキ71からなる基礎に建築物用ユニットYを設
置した後に、そのベースジャッキ71を地盤から取り外
すことにより該建築物用ユニットYの移動が可能とされ
ので、移動用建築物として利用することができる。
【0117】また、ベースジャッキ71どうしが筋違状
に配置されたターンバックル90によって互いに連結さ
れる構造とすると、ターンバックル90によるベースジ
ャッキ71どうしの筋違状の連結によりベースジャッキ
71からなる基礎を補強することができる。
【0118】また、図19などに示すように、建築物用
ユニットYの水平度がベースジャッキ71によって調整
された後に、該ベースジャッキ71の外周囲に打設され
たセメント材91によって該ベースジャッキ71が埋蔵
されて基礎とされる構造とすると、そのセメント材91
により水平度の調整後のベースジャッキ71の昇降を確
実に不動状態とすることができ、またベースジャッキ7
1がセメント材91に埋蔵されている基礎が構築される
ので、基礎の強化を図ることができる。
【0119】また、対向的な側壁92Aおよびこの側壁
92Aの一端側に夫々連接されて該側壁92Aどうしを
連結している連結壁92Bからなる断面略U字形ないし
コ字形の基礎部材92を備え、この基礎部材92が一対
その連結壁92Bどうしを対向させ基礎盤70上に立脚
されてベースジャッキ71の外周囲を囲繞し、この一対
の基礎部材92内にセメント材93が打設される構造と
すると、たとえば、コンクリート製U字溝などの断面略
U字形ないしコ字形の基礎部材92が基礎構築の型枠機
能と基礎構成部材としての機能とを兼用することによ
り、この種の基礎構築の施工の容易化ないし簡素化や施
工期間の短縮化、さらには基礎構築の低コスト化を図る
ことができる。
【0120】また、本実施例によれば、建築物用ユニッ
ト構成体1どうしの離反時において建築物用ユニットY
の上側全面が防水性シート62によって被覆されること
により、防水性シート62という簡素な手段によって建
築物用ユニットYへの雨水などの浸入が確実に防止され
るので、この種の建築物用ユニットYにおける施工の容
易化ないし簡素化や施工期間の短縮化を妨げることな
く、防水構造の簡素化を図ることができる。
【0121】また、建築物用ユニットYの上側全面の被
覆時における防水性シート62に、水を流すための勾配
がつけられるため、その勾配により雨水などが防水性シ
ート62上を流れ易くなるため、この種の建築物用ユニ
ットYにおける防水構造の確実化を図ることができる。
【0122】また、防水性シート62が建築物用ユニッ
ト構成体1どうしの近接時に縮小されて該建築物用ユニ
ットYに設けられ、この縮小状態の防水性シート62が
建築物用ユニット構成体1どうしの離反時に展開される
ため、建築物用ユニットYの保管や運搬時などの建築物
用ユニット構成体1どうしの近接時において防水性シー
ト62による嵩張りをその縮小状態によって防止するこ
とができ、他方、建築物用ユニットYの構築時の建築物
用ユニット構成体1どうしの離反時において縮小状態の
防水性シート62が展開されて建築物用ユニットYの上
側全面が被覆されるので、防水性シート62の被覆作業
の容易化を図ることができる。
【0123】さらに、本実施例によれば、上下壁2,3
および両側壁5ならびに前後壁4A,4Bなどを有する
建築物用ユニットYによって構築されるので、施工の容
易化ないし簡素化や施工期間の短縮化を図ることがで
き、また横断面切欠かぎ形状部位22の上下延在方向に
沿って柱25などの建築物の骨組構造が固定されるの
で、堅牢な構造の建築物を構築することができる。
【0124】また、複数の建築物用ユニットYどうしの
結合による構築により、大形の建築物を容易に構築する
ことができる。
【0125】また、互いに所定の間隔をおいて配置され
た建築物用ユニットY間に居住空間を構築することによ
り、複数の建築物用ユニットY間を有効利用した建築物
を構築することができる。
【0126】また、本実施例によれば、一対の建築物用
ユニット構成体1が各上下壁2,3の他側端側を互いに
対向させ連結部材によって相対的に接離自在に連結され
て建築物用ユニットYが構成されているので、一対の建
築物用ユニット構成体1を近接させてその幅員を縮小さ
せることにより建築物用ユニットYの保管や運搬時など
の容易化を図ることができ、一方、一対の建築物用ユニ
ット構成体1を離反させてその幅員を伸長させることに
より幅員が伸長された建築物用ユニットYを構築するこ
とができるので、施工の容易化ないし簡素化や施工期間
の短縮化を図ることができる。
【0127】また、本実施例の建築物用ユニットYにお
いては、その前後壁4A,4Bおよび側壁5の外面を被
覆している平板状の金属板9Aがフォーミングにより立
ち上がり方向に折り曲げられ折り返されて互いに対向的
な両側部11Aおよびこの両側部11Aの先端どうしを
連結している折り返し部11Bによって前後壁4A,4
Bおよび側壁5外面の突出部11が形成されているの
で、その突出部11の製造上の容易化を通じて建築物ユ
ニット自体の製造上の容易化や低コスト化を図ることが
できる。
【0128】この場合に、図15に示すように、両側部
11Aが互いに所定の間隔をおいて対向して折り返し部
11Bが平面状に形成されている構造とすると、この平
面状の折り返し部11Bに外壁パネルなどからなる外壁
56を釘打ちなどによって直接接合させることにより、
外壁構築上の容易化を図ることができる。
【0129】また、本実施例によれば、金属板9Aの内
面に断熱材10の発泡樹脂層が形成されてこの発泡樹脂
層が突出部11の内部空間に充填されているため、その
突出部11の内部空間に充填された発泡樹脂層により該
突出部11の構造上の強化を図ることができる。
【0130】また、金属板9Aと石膏ボードないし合板
9B間の空間に断熱材10発泡樹脂層が介在されてこの
発泡樹脂層を介して該金属板9Aと該石膏ボードないし
合板9Bとが互いに結合されているため、その金属板9
Aと石膏ボードないし合板9B間の空間に介在された発
泡樹脂層により前後壁4A,4Bおよび側壁5の構造上
の強化を図ることができ、またその発泡樹脂層の接着力
により金属板9Aと石膏ボードないし合板9Bとの結合
強度の強化を図ることができる。
【0131】また、断熱材10の発泡樹脂層に木材61
が埋設されている構造とすると、この木材61を利用し
た釘打ちなどが可能となる。
【0132】さらに、本実施例によれば、カバー29が
連結部材としての機能と、互いに離反された一対の建築
物用ユニット構成体1間を被覆するカバー自体としての
機能とを兼用しているので、この種の建築物用ユニット
Yの構造の容易化ないし簡素化を図ることができ、また
外向き鍔14とカバー29との係合により構造上の強化
を図ることができる。
【0133】また、本実施例においては、建築物用ユニ
ット構成体1の離反時における外向き鍔14の外側面側
とカバー29の側壁の内側面側どうしのシール部材42
を介しての係合により一対の建築物用ユニット構成体1
間の幅員を規制することができる。
【0134】また、本実施例においては、建築物用ユニ
ット構成体1が上下壁2,3の前後端側に形成されてい
る前後壁4A,4Bを有しているため、前後壁4A,4
Bをも有する建築物用ユニットYとして有効利用するこ
とができる。
【0135】また、前後壁4A,4Bないし側壁5の外
面に上下方向に延在する突出部11が形成され、この突
出部11に接続ないし取付用孔12が形成されているた
め、その突出部11により構造上の補強を図ることがで
き、またその突出部11の接続ないし取付用孔12を利
用した建築物用ユニットYどうしの接続や建築物の間柱
13などへの取付などが可能となる。
【0136】さらに、本実施例の建築物用ユニットY
は、床材46と、天井材44と、第1介在壁47と、第
2介在壁48とを備えているため、互いに離反された一
対の建築物用ユニット構成体1の上下側間どうしが天井
材44と床材46によって夫々被覆され、また建築物用
ユニット構成体1の上下側の前後端間に第1介在壁47
と第2介在壁48が介在されて被覆されるため、建築物
の一部構成体としての有効利用をより一層図ることがで
きる。
【0137】また、互いに離反された一対の建築物用ユ
ニット構成体1のカバー29内の空間27,28に、た
とえば、配管ないし配線などを延在させて収容し、ある
いは空間27,28が室内の強制排気ないし掃除機によ
って吸い込まれた塵埃の排出用などのダクトとして使用
し、さらには収納スペースとしての使用が可能であるた
め、その空間の有効利用により配管,配線,収納スペー
ス,ダクトなどの収容ないしダクト用空間の特別の構築
が不要とされ、この点から建築物の施工の容易化ないし
簡素化や施工期間の短縮化を図ることができる。
【0138】また、本実施例においては、一対の建築物
用ユニットY1の下壁3の底面側で下側のカバー29の
両側部位における空間を配管,配線などの収容用空間と
して利用することも可能である。
【0139】また、上下壁2,3の外面に接続ないし吊
下用孔21が形成されている架台20が配設されている
ため、その架台自体としての有効利用、すなわち、たと
えば、基礎上に建築物用ユニットYを設置する場合や建
築物用ユニットYどうしを積み上げて建築物を構築する
場合などにおける架台20自体としての有効利用を図る
ことができ、また架台20の接続用孔21の有効利用、
すなわち、たとえば建築物用ユニットYどうしを接続す
る場合などにおける有効利用を図ることができ、さらに
架台20の吊下用孔21の有効利用、すなわち、たとえ
ば建築物用ユニットYを吊り下げて運搬する場合や構築
する場合などにおける有効利用を図ることができる。
【0140】また、側壁5の前後端が横断面切欠かぎ形
状とされているため、たとえば、その横断面切欠かぎ形
状部位22に沿って建築物の柱25などの骨組構造を沿
わせて結合させ、あるいは一対の建築物用ユニットYど
うしの横断面切欠かぎ形状部位22を対向させて上下方
向に延在する嵌合溝を形成し、この嵌合溝に建築物の柱
25などの骨組構造を介在させて結合させることによ
り、建築物の骨組構造の取付や建築物用ユニットYどう
しの接続などが可能となる。
【0141】また、本実施例においては、建築物用ユニ
ットYの開口部26に、ガラス繊維強化プラスチック製
の建具100が組み込まれて構造上の補強がなされてい
る。
【0142】したがって、その繊維強化プラスチック製
の建具100により構造上の補強の強化を図ることがで
きる。
【0143】特に、繊維強化プラスチックは、圧縮,剪
断力,引張強度に優れているため、これらの優れた性質
による構造上の強化を図ることができる。
【0144】また、繊維強化プラスチックは、色彩の自
由度においても優れているため、この色彩の自由度によ
る美的外観の向上を図ることができる。
【0145】また、本実施例のような構築方法、すなわ
ち、骨組部材8によって建築物用ユニットYの骨組を形
成する第1工程と、断面連続的な凹凸状の複数の板材1
02をそれぞれの凹凸部102A,102Bの延在方向
を互いに交軸的に配置し重合して構築物用パネル部材
(発泡層104の形成前の構築物用パネル101)を形
成する第2工程と、前記骨組部材8に前記構築物用パネ
ル部材を結合させて建築物用ユニットYの壁面、すなわ
ち、上下壁2,3および前後壁4A,4Bならびに側壁
5を形成する第3工程と、この第3工程後に前記構築物
用パネル部材の板材102間に発泡材を注入して発泡層
104を形成する第4工程との順番からなる構築方法に
よって建築物用ユニットYを構築する構築方法によれ
ば、骨組部材8によって構築された建築物用ユニットY
の骨組に構築物用パネル部材が結合されて建築物用ユニ
ットYの壁面が形成され、また複数の板材102をそれ
ぞれの凹凸部の延在方向を互いに交軸的に配置し重合さ
せた構築物用パネル部材(発泡層104の形成前の構築
物用パネル101)によってその建築物用ユニットYの
壁面が形成されていることにより建築物用ユニットYの
壁面の縦横両方向の強度に優れ、さらに、板材102間
に発泡層104が形成されていることにより建築物用ユ
ニットYの壁面の肉厚方向の強度にも優れているため、
構造上の強度が極めて優れている建築物用ユニットYを
構築することができる。
【0146】また、構築物用パネル101によって構築
される壁面構造の優れた強度によりその壁面自体や骨組
の軽量化を図ることができ、さらにこの軽量化を通じて
施工の容易化を図ることができる。
【0147】さらに、前記第4工程が前記第3工程後に
行われるため、前記発泡層104の接着力を介した前記
骨組部材8と前記構築物用パネル部材(発泡層104の
形成前の構築物用パネル101)との結合が可能とな
り、このような結合による施工の容易化や迅速化および
確実化を図ることができる。
【0148】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は実施例に限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種
々変更可能であることはいうまでもない。
【0149】たとえば、前記実施例においては、建築物
用ユニットYからなる建築物として適用されているが、
本発明における構築物ユニットはそのような建築物用ユ
ニットYからなる建築物の適用に限定されるものではな
く、たとえば、建築物用ユニット不使用の一般建築物や
建築物以外の構築物用ユニットへの適用が可能である。
【0150】また、前記実施例においては、建築物用ユ
ニット構成体1の突出部11が前壁4A,4Bおよび側
壁5の上下端まで延在している構造とされているが、た
とえば、本発明においては、その突出部11が前壁4
A,4Bおよび側壁5の上下端間に所定の間隔をおいて
配設されて延在されている構造とすることも可能であ
る。
【0151】また、前記実施例における建築物用ユニッ
ト構成体1の内壁は、石膏ボードないし合板9Bなどに
よって形成されているが、たとえば、鉄板やアルミニウ
ムなどの金属板,樹脂板,石綿板,石板,木板などによ
って形成することも可能である。
【0152】また、前記実施例における突出部11に
は、接続ないし取付用孔12が形成されている構造とさ
れているが、そのような接続ないし取付用孔12が突出
部11に形成されていない構造とすることも可能であ
る。
【0153】さらに、前記実施例における構築物用パネ
ル101は、中間層である板材102が樹脂製とされて
いるが、この中間層の板材102をその両面側の板材1
02と同様な金属層によって形成することも可能であ
る。
【0154】また、そのような板材102の材質として
は、たとえば、鉄,樹脂,アルミニウムやチタン合金な
どの軽金属,ステンレス,炭素繊維入強化樹脂,炭素繊
維,セラミックなどを適用することも可能である。
【0155】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0156】(1) 本発明によれば、骨組部材によって構
築された構築物用ユニットの骨組に構築物用パネル部材
が結合されて構築物用ユニットの壁面が形成され、また
複数の板材をそれぞれの凹凸部の延在方向を互いに交軸
的に配置し重合させた構築物用パネル部材によってその
構築物用ユニットの壁面が形成されていることにより構
築物用ユニットの壁面の縦横両方向の強度に優れ、さら
に、板材間に発泡層が形成されていることにより構築物
用ユニットの壁面の肉厚方向の強度にも優れているた
め、構造上の強度が極めて優れている構築物用ユニット
を構築することができる。
【0157】(2) 構築物用パネルによって構築される壁
面構造の優れた強度によりその壁面自体や骨組の軽量化
を図ることができ、さらにこの軽量化を通じて施工の容
易化を図ることができる。
【0158】(3) 前記した場合に、前記第4工程が前記
第3工程後に行われる構築方法とすると、前記発泡層の
接着力を介した前記骨組部材と前記構築物用パネル部材
との結合が可能となり、このような結合による施工の容
易化や迅速化および確実化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である建築物用ユニット(構
築物用ユニット)を示す斜視図である。
【図2】その建築物用ユニットの横断面図である。
【図3】その建築物用ユニットの横断面図である。
【図4】その建築物用ユニットの建築物への取付状態を
示す部分的断面図である。
【図5】その建築物用ユニットどうしの接続状態を示す
部分的断面図である。
【図6】その建築物用ユニットどうしの接続に用いられ
る接続具の一例を示す斜視図である。
【図7】その建築物用ユニットどうしの接続に用いられ
る他の接続具を示す斜視図である。
【図8】その建築物用ユニットに使用される自動車を示
す背面図である。
【図9】その建築物用ユニットの部分的拡大断面図であ
る。
【図10】その建築物用ユニットを用いて構築された建
築物を示す平面的概略図である。
【図11】その建築物用ユニットを用いて構築された建
築物を示す側面的概略図である。
【図12】その建築物用ユニットを用いて構築された建
築物を示す平面的概略図である。
【図13】その建築物用ユニットを用いて構築された建
築物を示す平面的概略図である。
【図14】その建築物用ユニットの突出部を示す断面図
である。
【図15】その建築物用ユニットの突出部の変形例を示
す断面図である。
【図16】その建築物用ユニットの基礎構造を示す正面
図である。
【図17】図16の基礎構造のベースジャッキを示す平
面図である。
【図18】その建築物用ユニットの他の基礎構造を示す
部分的正面図である。
【図19】その建築物用ユニットの他の基礎構造を示す
断面図である。
【図20】図19の基礎構造を説明するための平面図で
ある。
【図21】その建築物用ユニットの基礎構造を説明する
ための概略的平面図である。
【図22】図21の概略的側面図である。
【図23】その建築物用ユニットに適用される構築物用
パネルを示す斜視図である。
【図24】その構築物用パネルを示す縦断面図である。
【図25】その構築物用パネルを示す横断面図である。
【図26】その構築物用パネルに適用される板材の他の
構成例を示す断面図である。
【図27】その構築物用パネルに適用される板材の他の
構成例を示す断面図である。
【図28】その構築物用パネルに適用される板材の他の
構成例を示す断面図である。
【図29】その構築物用パネルの他の構成例を示す断面
図である。
【図30】その構築物用パネルの他の構成例を示す斜視
図である。
【図31】その構築物用パネルの他の構成例を示す断面
図である。
【図32】その構築物用パネルの他の構成例を示す断面
図である。
【符号の説明】 1 建築物用ユニット構成体 2 上壁 3 下壁 4A 前壁 4B 後壁 5 側壁 6 開放部位 8 骨組部材 9A 金属板 9B 石膏ボードないし合板 10 断熱材 11 突出部 11A 両側部 11B 折り返し部 12 接続ないし取付用孔 13 間柱 14 外向き鍔 20 架台 21 接続ないし吊下用孔 22 横断面切欠かぎ形状部位 23 接続具 24 接続ないし取付用孔 25 柱 26 開口部 27 空間 28 空間 29 カバー 29A 側壁 35 ボルト・ナット 40 固定金具 40A 取付孔 42 シール部材 43 段部 44 天井材 45 段部 46 床材 47 第1介在部材 48 第2介在部材 50 ボルト 51 自動車 52 荷台 53 両側壁 54 搭載スライド板 55 移動用回転体 56 外壁 57 廊下 58 階段 59 部屋 60 タップビス 61 木材 62 防水性シート 63 勾配用部材 70 基礎盤 71 ベースジャッキ 72 固定板 72A 取付孔 73 第1棒 74 第2棒 75 取付板 75A 取付孔 76 操作ハンドル 77 補強板 77A 接続用孔 78 ボルト 79 ボルト 80 ナット 81 フランジ部 81A 接続用孔 90 ターンバックル 91 セメント材 92 基礎部材 92A 側壁 92B 連結壁 93 セメント材 100 建具 100A 扉用枠材 100B 扉 101 構築物用パネル 102 板材 102A 凹部 102B 凸部 103 タップビス 104 発泡層 105 開口部 106 閉塞部材 106A 凸凹部 106B 中空部 107 閉塞部材 108 重合部位 110 リベット 111 壁面層 112 収容空間 113 配線 114 配管 115 パネル材 Y 建築物用ユニット(構築物用ユニット) W 幅員

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボックス状の構築物用ユニットの構築方
    法であって、骨組部材によって構築物用ユニットの骨組
    を形成する第1工程と、断面連続的な凹凸状の複数の板
    材をそれぞれの凹凸部の延在方向を互いに交軸的に配置
    し重合して構築物用パネル部材を形成する第2工程と、
    前記骨組部材に前記構築物用パネル部材を結合させて構
    築物用ユニットの壁面を形成する第3工程と、前記構築
    物用パネル部材の板材間に発泡材を注入して発泡層を形
    成する第4工程とからなる構築物用ユニットの構築方
    法。
  2. 【請求項2】 前記第4工程が前記第3工程後に行われ
    ることを特徴とする請求項1記載の構築物用ユニットの
    構築方法。
  3. 【請求項3】 ボックス状の構築物用ユニットであっ
    て、前記構築物用ユニットの骨組を形成している骨組部
    材と、この骨組部材に結合されて前記構築物用ユニット
    の壁面を形成している構築物用パネルとを備え、前記構
    築物用パネルは、断面連続的な凹凸状の複数の板材がそ
    れぞれの凹凸部の延在方向を互いに交軸的に配置して重
    合されているとともに、これらの板材間に発泡層が形成
    されて構成されていることを特徴とする構築物用ユニッ
    ト。
  4. 【請求項4】 前記発泡層の接着力によって前記骨組部
    材と前記構築物用パネル部材とが互いに結合されている
    ことを特徴とする請求項3記載の構築物用ユニット。
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