JPH05321124A - 刺繍ミシンの刺繍枠駆動装置 - Google Patents
刺繍ミシンの刺繍枠駆動装置Info
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- JPH05321124A JPH05321124A JP14888392A JP14888392A JPH05321124A JP H05321124 A JPH05321124 A JP H05321124A JP 14888392 A JP14888392 A JP 14888392A JP 14888392 A JP14888392 A JP 14888392A JP H05321124 A JPH05321124 A JP H05321124A
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- embroidery
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 大型の刺繍枠であってもそれに歪みを生じさ
せることなく駆動してこの刺繍枠内に刺繍される各刺繍
柄を柄ずれのない適正なものとする。 【構成】 刺繍枠16に対してX方向の駆動力を与える
駆動部20AとY方向の駆動力を与える駆動部20Bと
のうち、少なくとも一方の駆動部が複数個配列されてい
る刺繍枠駆動装置であって、前記の複数個配列の各駆動
部がそれぞれ個別にアクチュエータ24を備えている。
せることなく駆動してこの刺繍枠内に刺繍される各刺繍
柄を柄ずれのない適正なものとする。 【構成】 刺繍枠16に対してX方向の駆動力を与える
駆動部20AとY方向の駆動力を与える駆動部20Bと
のうち、少なくとも一方の駆動部が複数個配列されてい
る刺繍枠駆動装置であって、前記の複数個配列の各駆動
部がそれぞれ個別にアクチュエータ24を備えている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、刺繍ミシンにおいて所
定の被刺繍布が張られた刺繍枠を、刺繍データに基づい
てX,Y方向へ駆動するための刺繍枠駆動装置に関す
る。
定の被刺繍布が張られた刺繍枠を、刺繍データに基づい
てX,Y方向へ駆動するための刺繍枠駆動装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図9に従来の一般的な刺繍枠駆動装置が
示されている。この図面で明らかなように刺繍枠駆動装
置は、刺繍枠16に対しX方向の駆動力を与える第一駆
動部70AとY方向の駆動力を与える第二駆動部70B
とを備えている。これらの駆動部70A,70Bは、そ
れぞれのアクチュエータであるパルスモーター72と、
これらのモーター72により駆動制御される駆動ベルト
74とを主体として構成されている。なお各駆動ベルト
74は、刺繍枠16のガイド溝16aに係合して駆動力
を伝えるローラ76をそれぞれ備えている。
示されている。この図面で明らかなように刺繍枠駆動装
置は、刺繍枠16に対しX方向の駆動力を与える第一駆
動部70AとY方向の駆動力を与える第二駆動部70B
とを備えている。これらの駆動部70A,70Bは、そ
れぞれのアクチュエータであるパルスモーター72と、
これらのモーター72により駆動制御される駆動ベルト
74とを主体として構成されている。なお各駆動ベルト
74は、刺繍枠16のガイド溝16aに係合して駆動力
を伝えるローラ76をそれぞれ備えている。
【0003】刺繍ミシンの中でも複数個のミシンヘッド
を備えた多頭式の刺繍ミシンにおいては、その刺繍枠1
6も図9で示すように大型となる。このため、二つの第
一駆動部70Aと三つの第二駆動部70Bとにより刺繍
枠16を駆動させるように構成されている。ただし第一
駆動部70Aのそれぞれと第二駆動部70Bのそれぞれ
とは共に一つのモーター72により連動軸73を通じて
駆動されるようになっている。
を備えた多頭式の刺繍ミシンにおいては、その刺繍枠1
6も図9で示すように大型となる。このため、二つの第
一駆動部70Aと三つの第二駆動部70Bとにより刺繍
枠16を駆動させるように構成されている。ただし第一
駆動部70Aのそれぞれと第二駆動部70Bのそれぞれ
とは共に一つのモーター72により連動軸73を通じて
駆動されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図9に示されている従
来の刺繍枠駆動装置において、例えば刺繍枠16の長辺
に沿って配置されている第二駆動部70Bについては相
互間の間隔が大きく、またモーター72の駆動を伝える
前記連動軸73も長くなる。このことは刺繍枠駆動時の
連動軸73にねじれが生じやすく、これが原因となって
各第二駆動部70Bの中でもその配置箇所によって駆動
量が異なることとなる。この結果、刺繍枠16が歪みを
生じながら駆動され、この刺繍枠内の位置によっては刺
繍柄に柄ずれが生じることになる。
来の刺繍枠駆動装置において、例えば刺繍枠16の長辺
に沿って配置されている第二駆動部70Bについては相
互間の間隔が大きく、またモーター72の駆動を伝える
前記連動軸73も長くなる。このことは刺繍枠駆動時の
連動軸73にねじれが生じやすく、これが原因となって
各第二駆動部70Bの中でもその配置箇所によって駆動
量が異なることとなる。この結果、刺繍枠16が歪みを
生じながら駆動され、この刺繍枠内の位置によっては刺
繍柄に柄ずれが生じることになる。
【0005】本発明の技術的課題は、大型の刺繍枠であ
ってもそれに歪みを生じさせることなく駆動して、この
刺繍枠内に刺繍される各刺繍柄を柄ずれのない適正なも
のとすることである。
ってもそれに歪みを生じさせることなく駆動して、この
刺繍枠内に刺繍される各刺繍柄を柄ずれのない適正なも
のとすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明における刺繍ミシンの刺繍枠駆動装置は次の
ように構成されている。すなわち刺繍枠に対してX方向
の駆動力を与える駆動部とY方向の駆動力を与える駆動
部とのうち、少なくとも一方の駆動部が複数個配列され
ている刺繍ミシンの刺繍枠駆動装置であって、前記の複
数個配列の各駆動部がそれぞれ個別にアクチュエータを
備えている。
に、本発明における刺繍ミシンの刺繍枠駆動装置は次の
ように構成されている。すなわち刺繍枠に対してX方向
の駆動力を与える駆動部とY方向の駆動力を与える駆動
部とのうち、少なくとも一方の駆動部が複数個配列され
ている刺繍ミシンの刺繍枠駆動装置であって、前記の複
数個配列の各駆動部がそれぞれ個別にアクチュエータを
備えている。
【0007】
【作用】この構成によれば、前記刺繍枠はX方向及びY
方向の駆動部によりそれぞれの方向に関して駆動され、
このときX,Y方向の少なくとも一方向に関して刺繍枠
を駆動している複数個配列の各駆動部はそれぞれ個別の
アクチュエータにより互いに同期して駆動制御される。
したがって刺繍枠が大型であっても、この枠に歪みを生
じさせることなく駆動でき、刺繍柄の柄ずれなどが防止
される。また複数個配列の各駆動部による刺繍枠の駆動
についてはアクチュエータの数が多い分、その駆動力に
当然のことながら余裕があり、より大型で大重量の刺繍
枠の駆動にも充分に対処できる。
方向の駆動部によりそれぞれの方向に関して駆動され、
このときX,Y方向の少なくとも一方向に関して刺繍枠
を駆動している複数個配列の各駆動部はそれぞれ個別の
アクチュエータにより互いに同期して駆動制御される。
したがって刺繍枠が大型であっても、この枠に歪みを生
じさせることなく駆動でき、刺繍柄の柄ずれなどが防止
される。また複数個配列の各駆動部による刺繍枠の駆動
についてはアクチュエータの数が多い分、その駆動力に
当然のことながら余裕があり、より大型で大重量の刺繍
枠の駆動にも充分に対処できる。
【0008】
【実施例】次に本発明の実施例を図1〜図8にしたがっ
て説明する。なお以下の実施例は大型の刺繍枠が使用さ
れる多頭式の刺繍ミシンに本発明の刺繍枠駆動装置を適
用したものである。
て説明する。なお以下の実施例は大型の刺繍枠が使用さ
れる多頭式の刺繍ミシンに本発明の刺繍枠駆動装置を適
用したものである。
【0009】実施例1 図1に刺繍枠駆動装置の全体が平面図で示されている。
この図面においてミシンテーブル10の上面には刺繍枠
16が、このテーブル10の上面に沿ってX,Y方向へ
移動可能に組付けられている。またミシンテーブル10
の下面には、刺繍枠16にX方向の駆動力を与えるため
の第一駆動部20Aと、同じく刺繍枠16にY方向の駆
動力を与えるための第二駆動部20Bとがそれぞれ配置
されている。なお第一駆動部20Aは同じ機構が二つ配
列され、第二駆動部20Bは同じ機構が三つ配列されて
いる。
この図面においてミシンテーブル10の上面には刺繍枠
16が、このテーブル10の上面に沿ってX,Y方向へ
移動可能に組付けられている。またミシンテーブル10
の下面には、刺繍枠16にX方向の駆動力を与えるため
の第一駆動部20Aと、同じく刺繍枠16にY方向の駆
動力を与えるための第二駆動部20Bとがそれぞれ配置
されている。なお第一駆動部20Aは同じ機構が二つ配
列され、第二駆動部20Bは同じ機構が三つ配列されて
いる。
【0010】図2に図1の一部が拡大平面図で示されて
いる。この図面からも明らかなように、前記ミシンテー
ブル10の上面側には、前記刺繍枠16の一方の短辺及
び一方の長辺に沿わせた駆動体40がそれぞれ配置され
ている。これらの両駆動体40は、それぞれが対応する
刺繍枠16の辺よりも充分に長く設定されている。なお
両駆動体40は、後述するように前記第一駆動部20A
及び第二駆動部20Bの各駆動ベルト30に対して個々
に直結され、それぞれの方向(X,Y方向)へ駆動され
るように構成されている。ただし両駆動体40は、互い
が干渉し合わないように上下にずらせて交差させてい
る。
いる。この図面からも明らかなように、前記ミシンテー
ブル10の上面側には、前記刺繍枠16の一方の短辺及
び一方の長辺に沿わせた駆動体40がそれぞれ配置され
ている。これらの両駆動体40は、それぞれが対応する
刺繍枠16の辺よりも充分に長く設定されている。なお
両駆動体40は、後述するように前記第一駆動部20A
及び第二駆動部20Bの各駆動ベルト30に対して個々
に直結され、それぞれの方向(X,Y方向)へ駆動され
るように構成されている。ただし両駆動体40は、互い
が干渉し合わないように上下にずらせて交差させてい
る。
【0011】また図1で明らかなように前記刺繍枠16
の短辺はその両端近くの二箇所で、かつ刺繍枠16の長
辺はその両端近くの二箇所及び中央寄りの二箇所の計四
箇所においてそれぞれの駆動体40に対し連結部材50
で連結されている。そして後述するように各連結部材5
0は、それぞれの駆動体40に対してその長手方向に沿
った方向へのみ相対移動できるようになっている。
の短辺はその両端近くの二箇所で、かつ刺繍枠16の長
辺はその両端近くの二箇所及び中央寄りの二箇所の計四
箇所においてそれぞれの駆動体40に対し連結部材50
で連結されている。そして後述するように各連結部材5
0は、それぞれの駆動体40に対してその長手方向に沿
った方向へのみ相対移動できるようになっている。
【0012】つぎに前記の両駆動部20A,20Bとそ
の関連部材との構成を説明する。ただしこれらは互いに
均等構成であるので、任意に選んだ一方側(第二駆動部
20B側)の構成を説明して他方側の説明は省略する。
の関連部材との構成を説明する。ただしこれらは互いに
均等構成であるので、任意に選んだ一方側(第二駆動部
20B側)の構成を説明して他方側の説明は省略する。
【0013】図3に第二駆動部20Bの一つが平面図で
示され、図4にこの第二駆動部20Bと前記連結部材5
0との構成が断面図で示され、図5に図4のA−A矢視
断面図が示されている。これらの図面から明らかなよう
に、前記ミシンテーブル10の下面に位置するテーブル
フレーム11の上には、上面が開放された駆動部リテー
ナ22が固定されている。図3で示すようにこのリテー
ナ22内の一方の端部近くには駆動プーリー26が、か
つ他方の端部近くには従動プーリー28がそれぞれ回転
自在に組付けられている。この駆動プーリー26は、図
3及び図5で示されているように前記リテーナ22の外
面に固定されたパルスモーター24の回転駆動力を受け
て回転するようになっている。つまり図1に示されてい
る三個配列の各第二駆動部20Bは、そのアクチュエー
タとしてのパルスモーター24を個別に備えている。な
おこのことは二個配列の第一駆動部20Aについても同
様である。
示され、図4にこの第二駆動部20Bと前記連結部材5
0との構成が断面図で示され、図5に図4のA−A矢視
断面図が示されている。これらの図面から明らかなよう
に、前記ミシンテーブル10の下面に位置するテーブル
フレーム11の上には、上面が開放された駆動部リテー
ナ22が固定されている。図3で示すようにこのリテー
ナ22内の一方の端部近くには駆動プーリー26が、か
つ他方の端部近くには従動プーリー28がそれぞれ回転
自在に組付けられている。この駆動プーリー26は、図
3及び図5で示されているように前記リテーナ22の外
面に固定されたパルスモーター24の回転駆動力を受け
て回転するようになっている。つまり図1に示されてい
る三個配列の各第二駆動部20Bは、そのアクチュエー
タとしてのパルスモーター24を個別に備えている。な
おこのことは二個配列の第一駆動部20Aについても同
様である。
【0014】さて前記駆動プーリー26と従動プーリー
28との間には駆動ベルト30が掛けられている。この
駆動ベルト30は前記モーター24の駆動による駆動プ
ーリー26の回転に連動して両プーリー26,28の間
を往復動作する。そしてこの駆動ベルト30の一部に
は、図4及び図5で示されているように一対の固定プレ
ート32,33がベルト30を上下面から挟むように取
付けられている。したがってこれらの固定プレート3
2,33は、駆動ベルト30と共に移動することとな
る。また下側の固定プレート33の四箇所にはコロ34
がそれぞれ回転自在に取付けられている。これらのコロ
34が前記駆動部リテーナ22の開放部の両縁に設けら
れたレール23に沿って回転しながら移動することで、
固定プレート32,33の移動は安定したものとなる。
28との間には駆動ベルト30が掛けられている。この
駆動ベルト30は前記モーター24の駆動による駆動プ
ーリー26の回転に連動して両プーリー26,28の間
を往復動作する。そしてこの駆動ベルト30の一部に
は、図4及び図5で示されているように一対の固定プレ
ート32,33がベルト30を上下面から挟むように取
付けられている。したがってこれらの固定プレート3
2,33は、駆動ベルト30と共に移動することとな
る。また下側の固定プレート33の四箇所にはコロ34
がそれぞれ回転自在に取付けられている。これらのコロ
34が前記駆動部リテーナ22の開放部の両縁に設けら
れたレール23に沿って回転しながら移動することで、
固定プレート32,33の移動は安定したものとなる。
【0015】上側の固定プレート32には、ミシンテー
ブル10の上面において前記駆動体40がスペーサ36
を介して二本のボルト38により結合されている。この
固定プレート32と駆動体40との結合は、前記ミシン
テーブル10に対し駆動体40の移動方向(Y方向)の
全範囲にわたって開けられた開放部分を通じて行われて
いる。そしてこの開放部分は、前記スペーサ36が移動
できる開口14を備えたテーブル蓋12で覆われてい
る。この構造により駆動体40は、ミシンテーブル10
の下面に位置する駆動ベルト30に直結されたこととな
る。なおこの駆動体40は刺繍枠16の側において上面
が開放した案内溝42を備えている。
ブル10の上面において前記駆動体40がスペーサ36
を介して二本のボルト38により結合されている。この
固定プレート32と駆動体40との結合は、前記ミシン
テーブル10に対し駆動体40の移動方向(Y方向)の
全範囲にわたって開けられた開放部分を通じて行われて
いる。そしてこの開放部分は、前記スペーサ36が移動
できる開口14を備えたテーブル蓋12で覆われてい
る。この構造により駆動体40は、ミシンテーブル10
の下面に位置する駆動ベルト30に直結されたこととな
る。なおこの駆動体40は刺繍枠16の側において上面
が開放した案内溝42を備えている。
【0016】前記連結部材50は図2及び図4から明ら
かなように一枚のプレート51、四個のローラ54及び
二個の規制ローラ56を構成要素としている。そしてプ
レート51は刺繍枠16に対し、複数本のビス52によ
り着脱可能に取付けられている。前記四個の各ローラ5
4は、前記駆動体40の案内溝42の内部において前記
プレート51に対し回転自在に支持されている。また図
2で明らかなように各ローラ54のうちの両端の二個と
残る中央の二個とは、前記案内溝42の内側面に対し互
いに反対側で接触している。これにより駆動体40の往
復動作が連結部材50のプレート51に対し、がたつき
のない状態で伝えられる。一方、前記二個の各規制ロー
ラ56は、前記プレート51の下方における駆動体40
の側壁に対して回転自在に支持されている。しかもこれ
らの規制ローラ56は、刺繍枠16の外周壁に形成され
た溝17の内部に、上下方向のがたつきなく係合させて
いる。
かなように一枚のプレート51、四個のローラ54及び
二個の規制ローラ56を構成要素としている。そしてプ
レート51は刺繍枠16に対し、複数本のビス52によ
り着脱可能に取付けられている。前記四個の各ローラ5
4は、前記駆動体40の案内溝42の内部において前記
プレート51に対し回転自在に支持されている。また図
2で明らかなように各ローラ54のうちの両端の二個と
残る中央の二個とは、前記案内溝42の内側面に対し互
いに反対側で接触している。これにより駆動体40の往
復動作が連結部材50のプレート51に対し、がたつき
のない状態で伝えられる。一方、前記二個の各規制ロー
ラ56は、前記プレート51の下方における駆動体40
の側壁に対して回転自在に支持されている。しかもこれ
らの規制ローラ56は、刺繍枠16の外周壁に形成され
た溝17の内部に、上下方向のがたつきなく係合させて
いる。
【0017】このように構成された刺繍枠駆動装置によ
れば、前記の各第一駆動部20Aにおける個々のモータ
ー24を同期駆動させることにより、それぞれの駆動ベ
ルト30の移動に連動して前記駆動体40がX方向へ移
動する。この駆動体40から前記刺繍枠16にX方向へ
の駆動が伝えられる。また各第二駆動部20Bにおける
個々のモーター24を同期駆動させると、この場合も同
様にそれぞれの駆動ベルト30の移動により駆動体40
がY方向へ移動し、結果的に刺繍枠16にY方向への駆
動が伝えられる。したがって刺繍枠16はその一部に歪
みなどを生じることなく常に適正に駆動され、これに張
られた被刺繍布にはデータどおりの刺繍柄が正確に刺繍
される。
れば、前記の各第一駆動部20Aにおける個々のモータ
ー24を同期駆動させることにより、それぞれの駆動ベ
ルト30の移動に連動して前記駆動体40がX方向へ移
動する。この駆動体40から前記刺繍枠16にX方向へ
の駆動が伝えられる。また各第二駆動部20Bにおける
個々のモーター24を同期駆動させると、この場合も同
様にそれぞれの駆動ベルト30の移動により駆動体40
がY方向へ移動し、結果的に刺繍枠16にY方向への駆
動が伝えられる。したがって刺繍枠16はその一部に歪
みなどを生じることなく常に適正に駆動され、これに張
られた被刺繍布にはデータどおりの刺繍柄が正確に刺繍
される。
【0018】なお第一及び第二いずれにおいても複数個
配列の各駆動部20A,20Bが個々にモーター24を
備えていることは、これらを図9の駆動装置のように連
動軸で連結する必要がなく、そのための厳密な位置決め
不要となって各駆動部20A,20Bの組付けが容易と
なる。しかも個々にモーター24を備えている分、それ
ぞれの駆動力に余裕ができて大重量あるいはより大型の
刺繍枠にも対応可能となる。
配列の各駆動部20A,20Bが個々にモーター24を
備えていることは、これらを図9の駆動装置のように連
動軸で連結する必要がなく、そのための厳密な位置決め
不要となって各駆動部20A,20Bの組付けが容易と
なる。しかも個々にモーター24を備えている分、それ
ぞれの駆動力に余裕ができて大重量あるいはより大型の
刺繍枠にも対応可能となる。
【0019】実施例2 図6に前記アクチュエータとしてのモーター24をリニ
アパルスモーターに代えた実施例の駆動部(第二駆動部
20B)が平面図で示され、図7にその断面図が示さ
れ、図8に図7のB−B矢視断面図が示されている。こ
れらの図面から明らかなように、前記ミシンテーブル1
0のテーブルフレーム11上には、リテーナ22を介し
て一対のスケール60が駆動体40の駆動方向に沿って
設けられている。またこのスケール60の上面にはスラ
イダー62がスケール60に沿ってスライド可能に配置
されている。
アパルスモーターに代えた実施例の駆動部(第二駆動部
20B)が平面図で示され、図7にその断面図が示さ
れ、図8に図7のB−B矢視断面図が示されている。こ
れらの図面から明らかなように、前記ミシンテーブル1
0のテーブルフレーム11上には、リテーナ22を介し
て一対のスケール60が駆動体40の駆動方向に沿って
設けられている。またこのスケール60の上面にはスラ
イダー62がスケール60に沿ってスライド可能に配置
されている。
【0020】前記リニアパルスモーターは前記スケール
60とスライダー62とを主体として構成されていて、
例えばスライダー62にはコイルと永久磁石とが組込ま
れ、スケール60の上面はくし歯状に形成されている。
そしてこのリニアパルスモーターは、その入力パルス信
号にに応じて前記スライダー62がスケール60に沿っ
て往復移動する。なおスライダー62はスケール60の
上面を転動する四個のローラ64と、スケール60の側
面を転動する四個のローラ65とにより安定して移動す
る。
60とスライダー62とを主体として構成されていて、
例えばスライダー62にはコイルと永久磁石とが組込ま
れ、スケール60の上面はくし歯状に形成されている。
そしてこのリニアパルスモーターは、その入力パルス信
号にに応じて前記スライダー62がスケール60に沿っ
て往復移動する。なおスライダー62はスケール60の
上面を転動する四個のローラ64と、スケール60の側
面を転動する四個のローラ65とにより安定して移動す
る。
【0021】前記スライダー62の上面には、実施例1
の場合と同様に駆動体40がスペーサ36を介してボル
ト38により結合されている。したがって本実施例にお
いてもリニアパルスモーターの制御により駆動体40を
通じて刺繍枠16を駆動させることができる。しかもこ
のリニアパルスモーターを利用することにより、実施例
1における駆動ベルト30やプーリー26,28が不要
となって駆動部20A,20Bの構造が簡素化される。
の場合と同様に駆動体40がスペーサ36を介してボル
ト38により結合されている。したがって本実施例にお
いてもリニアパルスモーターの制御により駆動体40を
通じて刺繍枠16を駆動させることができる。しかもこ
のリニアパルスモーターを利用することにより、実施例
1における駆動ベルト30やプーリー26,28が不要
となって駆動部20A,20Bの構造が簡素化される。
【0022】この実施例2において実施例1と同一もし
くは均等構成と考えられる部材には図面に同一符号を付
して重複する説明は省略する。
くは均等構成と考えられる部材には図面に同一符号を付
して重複する説明は省略する。
【0023】
【発明の効果】このように本発明は、複数個配列の各駆
動部をそれぞれ個別のアクチュエータにより相互に同期
して駆動制御しているので、大型の刺繍枠であってもそ
れに歪みを生じさせることなく駆動でき、この刺繍枠内
に刺繍される各刺繍柄は柄ずれのない適正なものとな
る。
動部をそれぞれ個別のアクチュエータにより相互に同期
して駆動制御しているので、大型の刺繍枠であってもそ
れに歪みを生じさせることなく駆動でき、この刺繍枠内
に刺繍される各刺繍柄は柄ずれのない適正なものとな
る。
【図1】刺繍枠駆動装置の全体を表した平面図である。
【図2】図1の一部を表した拡大平面図である。
【図3】駆動部の平面図である。
【図4】駆動部及び連結部材の構成を表した断面図であ
る。
る。
【図5】図4のA−A矢視断面図である。
【図6】実施例2における駆動部の平面図である。
【図7】実施例2における駆動部及び連結部材の構成を
表した断面図である。
表した断面図である。
【図8】図7のB−B矢視断面図である。
【図9】従来の一般的な刺繍枠駆動装置を表した平面図
である。
である。
16 刺繍枠 20A X方向の駆動部 20B Y方向の駆動部 24 アクチュエータ(モーター)
Claims (1)
- 【請求項1】 刺繍枠に対してX方向の駆動力を与える
駆動部とY方向の駆動力を与える駆動部とのうち、少な
くとも一方の駆動部が複数個配列されている刺繍ミシン
の刺繍枠駆動装置であって、 前記の複数個配列の各駆動部がそれぞれ個別にアクチュ
エータを備えていることを特徴とした刺繍ミシンの刺繍
枠駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14888392A JPH05321124A (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | 刺繍ミシンの刺繍枠駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14888392A JPH05321124A (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | 刺繍ミシンの刺繍枠駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05321124A true JPH05321124A (ja) | 1993-12-07 |
Family
ID=15462847
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14888392A Pending JPH05321124A (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | 刺繍ミシンの刺繍枠駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05321124A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002210285A (ja) * | 2001-01-15 | 2002-07-30 | Barudan Co Ltd | ミシン |
KR20030064237A (ko) * | 2002-01-21 | 2003-07-31 | 곽동우 | 수틀 이송장치 |
KR100526529B1 (ko) * | 1999-03-23 | 2005-11-08 | 도카이 고교 미싱 가부시키가이샤 | 재봉기 및 그 장치 |
-
1992
- 1992-05-15 JP JP14888392A patent/JPH05321124A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100526529B1 (ko) * | 1999-03-23 | 2005-11-08 | 도카이 고교 미싱 가부시키가이샤 | 재봉기 및 그 장치 |
JP2002210285A (ja) * | 2001-01-15 | 2002-07-30 | Barudan Co Ltd | ミシン |
KR20030064237A (ko) * | 2002-01-21 | 2003-07-31 | 곽동우 | 수틀 이송장치 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010410 |