JPH05320846A - 溶融金属めっき装置 - Google Patents
溶融金属めっき装置Info
- Publication number
- JPH05320846A JPH05320846A JP14846292A JP14846292A JPH05320846A JP H05320846 A JPH05320846 A JP H05320846A JP 14846292 A JP14846292 A JP 14846292A JP 14846292 A JP14846292 A JP 14846292A JP H05320846 A JPH05320846 A JP H05320846A
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- Japan
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- dip metal
- bottom chamber
- induction coil
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Abstract
(57)【要約】
【目的】気泡を十分に微細化し、かつ分散させ、ドロス
の捕捉効率をより一層高めることができるように溶融金
属めっき装置を改良する。 【構成】溶融めっき金属浴１中に鋼ストリップ４を浸漬
してストリップ４の表面にめっきする装置の構成を、溶
融めっき金属溶解釜２の底部に凹設された底室５と、底
室５内に気泡９を吹き込むための気泡発生装置８と、底
室５を外囲して巻回された誘導コイル６と、誘導コイル
６に印加する電流および周波数の制御装置７とを有する
ものとする。
の捕捉効率をより一層高めることができるように溶融金
属めっき装置を改良する。 【構成】溶融めっき金属浴１中に鋼ストリップ４を浸漬
してストリップ４の表面にめっきする装置の構成を、溶
融めっき金属溶解釜２の底部に凹設された底室５と、底
室５内に気泡９を吹き込むための気泡発生装置８と、底
室５を外囲して巻回された誘導コイル６と、誘導コイル
６に印加する電流および周波数の制御装置７とを有する
ものとする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融めっき金属浴内に
鋼ストリップを浸漬してストリップの表面にめっきを施
す装置に関するものである。
鋼ストリップを浸漬してストリップの表面にめっきを施
す装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】溶融めっき金属浴内に鋼ストリップを所
定時間浸漬してストリップ表面にめっきを施すようにし
た連続溶融めっき法が知られている。これに於ては、溶
融めっき金属浴中にドロスと呼ばれる金属間化合物が継
続的に生成されるが、このドロスは、めっき品質に悪影
響を及ぼすので、溶融めっき金属浴中から除去する必要
があり、溶融めっき金属浴を循環させつつ不活性ガスを
該金属浴中に吹き込み、この気泡にて溶融めっき金属浴
中に浮遊するドロスを捕捉して除去する方法が知られて
いる（特開昭６２−１８５８６３号公報参照）。
定時間浸漬してストリップ表面にめっきを施すようにし
た連続溶融めっき法が知られている。これに於ては、溶
融めっき金属浴中にドロスと呼ばれる金属間化合物が継
続的に生成されるが、このドロスは、めっき品質に悪影
響を及ぼすので、溶融めっき金属浴中から除去する必要
があり、溶融めっき金属浴を循環させつつ不活性ガスを
該金属浴中に吹き込み、この気泡にて溶融めっき金属浴
中に浮遊するドロスを捕捉して除去する方法が知られて
いる（特開昭６２−１８５８６３号公報参照）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常の気泡
発生装置によると、気泡粒子の微細化が不十分なために
ドロスの捕捉効率が高まらず、十分な生産性の向上には
つながらないという欠点があった。
発生装置によると、気泡粒子の微細化が不十分なために
ドロスの捕捉効率が高まらず、十分な生産性の向上には
つながらないという欠点があった。
【０００４】本発明は、このような従来技術の不都合を
解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、
気泡を十分に微細化し、かつ分散させ、ドロスの捕捉効
率をより一層高めることができるように改良された溶融
金属めっき装置を提供することにある。
解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、
気泡を十分に微細化し、かつ分散させ、ドロスの捕捉効
率をより一層高めることができるように改良された溶融
金属めっき装置を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、溶融めっき金属浴中に鋼ストリップを浸漬
してストリップの表面にめっきする装置の構成を、溶融
めっき金属溶解釜の底部に凹設された底室と、底室内に
気泡を吹き込むための気泡発生装置と、底室を外囲して
巻回された誘導コイルと、誘導コイルに印加する電流お
よび周波数の制御装置とを有するものとすることによっ
て達成される。
明によれば、溶融めっき金属浴中に鋼ストリップを浸漬
してストリップの表面にめっきする装置の構成を、溶融
めっき金属溶解釜の底部に凹設された底室と、底室内に
気泡を吹き込むための気泡発生装置と、底室を外囲して
巻回された誘導コイルと、誘導コイルに印加する電流お
よび周波数の制御装置とを有するものとすることによっ
て達成される。
【０００６】
【作用】このような構成によれば、誘導コイルに所定周
波数および所定値の電流を印加することによって生ずる
電磁誘導作用により、振動的ローレンツ力が気泡発生部
または気泡自体に加わり、気泡の微細化並びに分散化が
促進され、ドロスの捕捉効率がより一層向上する。
波数および所定値の電流を印加することによって生ずる
電磁誘導作用により、振動的ローレンツ力が気泡発生部
または気泡自体に加わり、気泡の微細化並びに分散化が
促進され、ドロスの捕捉効率がより一層向上する。
【０００７】
【実施例】以下に添付の図面に示された具体的な実施例
に基づいて本発明の構成を詳細に説明する。
に基づいて本発明の構成を詳細に説明する。
【０００８】図１は、本発明に基づき構成された溶融金
属めっき装置の模式的な構成を示している。溶融めっき
金属浴１を貯溶する容器としての溶解釜２の内部には、
亜鉛、アルミニウム、錫、鉛−錫合金、その他の耐蝕性
めっき金属が溶解してある。この溶融めっき金属浴１中
には、シンクロール３が浸漬してあり、このロール３に
ストリップ４を巻き付けて溶融めっき金属浴１中にスト
リップ４を通過させ、その表面にめっき層をコーティン
グするようになっている。
属めっき装置の模式的な構成を示している。溶融めっき
金属浴１を貯溶する容器としての溶解釜２の内部には、
亜鉛、アルミニウム、錫、鉛−錫合金、その他の耐蝕性
めっき金属が溶解してある。この溶融めっき金属浴１中
には、シンクロール３が浸漬してあり、このロール３に
ストリップ４を巻き付けて溶融めっき金属浴１中にスト
リップ４を通過させ、その表面にめっき層をコーティン
グするようになっている。
【０００９】溶解釜２の底部には、円筒形をなす底室５
が凹設されており、この底室５の外周には誘導コイル６
が巻回されている。そして誘導コイル６は、交流電源７
に接続されている。また底室５の最底部には、ポーラス
プラグ８が設けられており、Ａｒ、Ｎ2などの不活性ガ
スを底室５内を経て溶融めっき金属浴１中に吹き出し得
るようになっている。
が凹設されており、この底室５の外周には誘導コイル６
が巻回されている。そして誘導コイル６は、交流電源７
に接続されている。また底室５の最底部には、ポーラス
プラグ８が設けられており、Ａｒ、Ｎ2などの不活性ガ
スを底室５内を経て溶融めっき金属浴１中に吹き出し得
るようになっている。
【００１０】ポーラスプラグ８から吹き出されたガス
は、ポーラスプラグ８を離脱して矢印Ａで示されるよう
に上向きに上昇する気泡９を形成するが、誘導コイル６
を流れる交流電流により引き起こされた電磁力は、矢印
Ｂに示されるように、水平方向の振動的な力を発生す
る。この振動的な力は、ポーラスプラグ８からの気泡９
の離脱周期を短縮化し、一旦離脱した気泡９を分散させ
る働きをする。そして溶融めっき金属浴１中に分散した
気泡９は、溶融めっき金属浴１中に生成された浮遊ドロ
ス１０に吸着し、それを浮上させる。
は、ポーラスプラグ８を離脱して矢印Ａで示されるよう
に上向きに上昇する気泡９を形成するが、誘導コイル６
を流れる交流電流により引き起こされた電磁力は、矢印
Ｂに示されるように、水平方向の振動的な力を発生す
る。この振動的な力は、ポーラスプラグ８からの気泡９
の離脱周期を短縮化し、一旦離脱した気泡９を分散させ
る働きをする。そして溶融めっき金属浴１中に分散した
気泡９は、溶融めっき金属浴１中に生成された浮遊ドロ
ス１０に吸着し、それを浮上させる。
【００１１】この場合、誘導コイル６に周波数ｆの交流
電流ｉ＝ｉ0ｓｉｎ２πｆｔが印加されると、矢印Ａの
向きに浮上する気泡９には、矢印Ｂで示されるように、 Ｆ＝Ｆ0ｓｉｎ（４πｆｔ＋θ） の力が半径方向に作用する。即ち、気泡９自体にこの力
が作用するため、気泡９の離脱が２ｆの周波数で行われ
ることとなる。ここで、交流電流の周波数及び電流値を
適切に選ぶことにより所望の気泡分散微細化作用が得ら
れる。
電流ｉ＝ｉ0ｓｉｎ２πｆｔが印加されると、矢印Ａの
向きに浮上する気泡９には、矢印Ｂで示されるように、 Ｆ＝Ｆ0ｓｉｎ（４πｆｔ＋θ） の力が半径方向に作用する。即ち、気泡９自体にこの力
が作用するため、気泡９の離脱が２ｆの周波数で行われ
ることとなる。ここで、交流電流の周波数及び電流値を
適切に選ぶことにより所望の気泡分散微細化作用が得ら
れる。
【００１２】尚、底室５は、１ヶ所でも十分に効果があ
るが、適宜な部分に複数個を分散配置しても良い。また
交流電流は、正弦波に限るものではなく、設備が許容す
るものであれば、気泡分散微細化作用を一層を向上させ
るために、矩形波などを用いることもできる。
るが、適宜な部分に複数個を分散配置しても良い。また
交流電流は、正弦波に限るものではなく、設備が許容す
るものであれば、気泡分散微細化作用を一層を向上させ
るために、矩形波などを用いることもできる。
【００１３】このように、本発明によれば、比較的小型
の電気設備を用いるのみで、微細な気泡９を利用した効
率的なドロス１０の捕捉を行うことができる。
の電気設備を用いるのみで、微細な気泡９を利用した効
率的なドロス１０の捕捉を行うことができる。
【００１４】
【発明の効果】このように本発明によれば、電磁誘導作
用を利用して気泡の微細化並びに分散化を促進してドロ
スの捕捉効率を向上し得るので、生産性並びにめっき品
質を向上するうえに多大な効果がある。
用を利用して気泡の微細化並びに分散化を促進してドロ
スの捕捉効率を向上し得るので、生産性並びにめっき品
質を向上するうえに多大な効果がある。
【図１】本発明に基づく溶融金属めっき装置の模式的な
構成図である。
構成図である。
１ 溶融めっき金属浴 ２ 溶解釜 ３ シンクロール ４ ストリップ ５ 底室 ６ 誘導コイル ７ 交流電源 ８ ポーラスプラグ ９ 気泡 １０ ドロス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和嶋 潔 富津市新富20−１ 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内 (72)発明者 藤 健彦 富津市新富20−１ 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内 (72)発明者 竹内 栄一 富津市新富20−１ 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内 (72)発明者 永井 和範 北九州市戸畑区飛幡町１番１号 新日本製 鐵株式会社八幡製鐵所内
Claims (1)
- 【請求項１】溶融めっき金属浴中に鋼ストリップを浸漬
してストリップの表面にめっきする装置であって、 溶融めっき金属溶解釜の底部に凹設された底室と、 該底室内に気泡を吹き込むための気泡発生装置と、 前記底室を外囲して巻回された誘導コイルと、 該誘導コイルに印加する電流および周波数の制御装置と
を有することを特徴とする溶融金属めっき装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4148462A JP2986287B2 (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | 溶融金属めっき装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4148462A JP2986287B2 (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | 溶融金属めっき装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05320846A true JPH05320846A (ja) | 1993-12-07 |
| JP2986287B2 JP2986287B2 (ja) | 1999-12-06 |
Family
ID=15453295
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4148462A Expired - Lifetime JP2986287B2 (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | 溶融金属めっき装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2986287B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010013705A (ja) * | 2008-07-04 | 2010-01-21 | Jfe Steel Corp | 溶融金属浴の制御装置および溶融めっき金属帯の製造方法 |
-
1992
- 1992-05-15 JP JP4148462A patent/JP2986287B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010013705A (ja) * | 2008-07-04 | 2010-01-21 | Jfe Steel Corp | 溶融金属浴の制御装置および溶融めっき金属帯の製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2986287B2 (ja) | 1999-12-06 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990921 |