JPH05320348A - 末端マレイミドプロピル変成シリコーン化合物 - Google Patents

末端マレイミドプロピル変成シリコーン化合物

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JPH05320348A
JPH05320348A JP13388892A JP13388892A JPH05320348A JP H05320348 A JPH05320348 A JP H05320348A JP 13388892 A JP13388892 A JP 13388892A JP 13388892 A JP13388892 A JP 13388892A JP H05320348 A JPH05320348 A JP H05320348A
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JP
Japan
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silicone compound
lower alkyl
terminal
parts
weight
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Withdrawn
Application number
JP13388892A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Nakada
義弘 中田
Yukio Takigawa
幸雄 瀧川
Shigeaki Yagi
繁明 八木
Norio Saruwatari
紀男 猿渡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 新規なシリコーン化合物、その製法および該
化合物から成る熱硬化性樹脂の可とう性付与剤を提供す
ることを目的とする。 【構成】 本発明のシリコーン化合物を、次式I: 【化1】 (式中、R1 およびR2 は同一でも異っていてもよく互
いに独立に低級アルキル又はフェニル基を表わし、R3
およびR4 は同一でも異っていてもよく互いに独立に低
級アルキル又はフェニル基を表わす)で表わされる、分
子量500〜100,000のシリコーン化合物から構
成する。この化合物は、エポキシ樹脂、マレイミド樹
脂、ポリイミド樹脂などの熱硬化性樹脂組成物の耐熱
性、疎水性、可とう性、耐クラック性、離型性、密着性
などの特性を改善する効果を奏する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、新規シリコーン化合物に関し、
更に詳しくは、新規末端マレイミドプロピル変成シリコ
ーン化合物、その製法および該化合物から成る熱硬化性
樹脂用可とう性付与剤に関する。本発明の可とう性付与
剤は、耐熱性樹脂である、エポキシ樹脂、マレイミド樹
脂、ポリイミド樹脂などに有効であり、多層積層用樹
脂、導電性ペースト、電子素子保護膜、接着剤、塗料、
封止樹脂および成形樹脂の分野に有利である。
【0002】
【従来技術】近年、電子、電気機器、輸送機などの小型
軽量化、高性能化が進み、これに伴い耐熱性に優れた材
料が望まれている。耐熱性樹脂としてはマレイミド樹
脂、ポリイミド樹脂が一般に知られているが、いずれも
硬化物が硬くて脆く、適用分野が限定されている。ま
た、エポキシ樹脂も同様に硬化物が硬く、また、収縮応
力による接着表面の剥離、クラックなどの問題が生じて
いる。
【0003】従来、かかる問題を解決するため、熱硬化
性樹脂、無機充てん剤およびカップリング剤を含有して
なる半導体封止用樹脂組成物(特開平2−302424
号公報)およびポリマレイミド化合物、エポキシ樹脂、
エポキシ硬化剤および無機充てん剤から成る樹脂組成物
に、特定のシラン系カップリング剤を含有させることに
より吸湿時の強度低下の少ない半導体封止用樹脂組成物
(特開平3−134013号公報)等が開示されてい
る。
【0004】しかし、これらの樹脂組成物も未だその性
能が不十分である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
に示したような従来技術の欠点を解消するためになされ
たものであり、種々の分野において有利に使用すること
ができる、耐熱性、可とう性、耐クラック性、密着性及
び疎水性に優れたシリコーン化合物、その製法および該
化合物から成る熱硬化性樹脂組成物を提供するための、
可とう性付与剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するため鋭意研究を重ねた結果、新規な一定のシ
リコーン化合物、すなわち末端マレイミドプロピル変成
化合物が、特に耐熱性および耐クラック性の向上に寄与
することの知見を得た。すなわち、新規ポリマー中の骨
格構造のシロキサンが硬化時の収縮に伴う応力緩和疎水
性向上、および耐クラック性の向上に寄与し、末端のマ
レイミドプロピルが硬化物の耐熱性向上に寄与すること
の知見を得て本発明を完成した。
【0007】また、本発明化合物を添加する熱硬化性樹
脂は、エポキシ樹脂、マレイミド樹脂、ポリイミド樹
脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂等熱硬化
性樹脂全般に有効であることの知見も得られた。かくし
て、本発明のシリコーン化合物は次式I:
【0008】
【化10】
【0009】(式中、R1 およびR2 は同一でも異って
いてもよく互いに独立に低級アルキル又はフェニル基を
表わし、R3 およびR4 は同一でも異っていてもよく互
いに独立に低級アルキル又はフェニル基を表わす)で表
わされる、分子量500〜100,000のシリコーン
化合物であることを特徴とする。
【0010】また、前記シリコーン化合物の製造方法
は、次式IV:
【0011】
【化11】
【0012】(式中、R1 およびR2 は同一でも異って
いてもよく互いに独立に低級アルキル又はフェニル基を
表わし、R3 およびR4 は同一でも異っていてもよく互
いに独立に低級アルキル又はフェニル基を表わし、nは
3〜500の整数である)で表わされる化合物を、次式
(V):
【0013】
【化12】
【0014】の無水マレイン酸を反応させることを含ん
でなる、更に本発明の熱硬化性樹脂用可とう性付与剤は
式(I)のシリコーン化合物から成ることを特徴とす
る。更に本発明のシリコーン化合物は、次式II:
【0015】
【化13】
【0016】(式中、R5 は低級アルキル基である)で
表わされる、分子量500〜100,000のシリコー
ン化合物であることを特徴とする。前記式IIのシリコー
ン化合物製法は、次式VI:
【0017】
【化14】
【0018】(式中、R5 は低級アルキル基を表わす)
で表わされる化合物を、次式V:
【0019】
【化15】
【0020】の無水マレイン酸を反応させることを含ん
でなる。更に本発明の熱硬化樹脂用シリコーン可とう性
付与剤は、式IIのシリコーン化合物から成ることを特徴
とする。更に本発明のシリコーン化合物は、次式III :
【0021】
【化16】
【0022】(式中、R6 は低級アルキル基を表わし、
7 ,R8 ,R9 およびR10は同一でも異っていてもよ
く、互いに独立に低級アルキル又はフェニル基を表わ
し、n:mは0.2:1〜2:1の割合を表わす)で表
わされる、分子量500〜100,000のシリコーン
化合物である。更に前記式III のシリコーン化合物の製
法は、次式VII :
【0023】
【化17】
【0024】(式中、R6 は低級アルキル基を表わし、
7 ,R8 ,R9 およびR10に同一でも異っていてもよ
く、互いに独立に低級アルキル又はフェニル基を表わ
し、n:mは0.2:1〜2:1の割合を表わす)で表
わされる化合物を、次式V:
【0025】
【化18】
【0026】の無水マレイン酸と反応させることを含ん
でなる。更に、本発明の熱硬化性樹脂用可とう性付与剤
は、前記式III のシリコーン化合物から成ることを特徴
とする。本発明において、定義された低級アルキル基
は、炭素数1〜4のアルキル基を意味し、好ましくは炭
素数1〜2のアルキル基であり更に好ましくはメチル基
である。
【0027】本発明のシリコーン化合物の分子量は50
0〜100,000が好ましい。これは500未満では
組成物の耐熱性、可とう性、および耐クラック性を劣化
させ、100,000超では組成物との相溶性低下によ
る硬化物表面へのブリードアウトならびに耐熱性を劣化
させるからである。本発明の代表的化合物は、例えば以
下の如くである。
【0028】(1)末端マレイミドプロピルポリジメチ
ルシロキサン、(2)末端マレイミドプロピルポリジフ
ェニルシロキサン、(3)末端マレイミドプロピルポリ
メチルフェニルシロキサン、(4)末端マレイミドプロ
ピルポリテトラメチルシルフェニレンジシロキサン、
(5)末端マレイミドプロピルポリテトラメチルシルフ
ェニレンジシロキサン/ポリジメチルシロキサン共重合
体、(6)末端マレイミドプロピルポリシルフェニレン
ジシロキサン/ポリジフェニルシロキサン共重合体、お
よび(7)末端マレイミドプロピルポリシルフェニレン
ジシロキサン/ポリメチルフェニルシロキサン共重合体 本発明の末端マレイミドプロピル変成シリコーン化合物
の製造は、末端にアミノプロピル基を有し、骨格が請求
範囲に示す分子量500〜100,000のシリコーン
化合物を出発物とし、これに理論量もしくはそれ以上の
量の無水マレイン酸を反応させ、前駆体のアミック酸を
経由した後、酸触媒による脱水縮合反応により製造する
ものである。反応温度は100〜150℃である。
【0029】製造時に用いる試薬は、例えば次の通りで
ある。 (無水マレイン酸)本発明に用いられる無水マレイン酸
は、試薬特級であれば特に限定されない。 (反応溶媒)反応溶媒としては、トルエン、アセトン、
メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、セロソ
ルブ類、メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド等が
挙げられるが、いずれも脱水処理を行ったものを使用す
る。また、場合によっては2種以上の混合溶媒を用いて
も差し支えない。 (酸触媒)本発明で用いられる酸触媒としては、塩酸、
硫酸、硝酸、酢酸、トルエンスルホン酸、などが挙げら
れる。
【0030】本発明の製法における、式(IV)、式
(V)および式(VI)で表わされる出発ポリマーは、例
えば原料の所定のシリコーンポリマーをアミノプロピル
化することにより製造できる。原料の所定のシリコーン
ポリマーは、例えば次式VIII:
【0031】
【化19】
【0032】(式中、R1 はクロル又は低級アルコキシ
基を表わし、R2 およびR3 は同一でも異っていてもよ
く、互いに独立に低級アルキル又はフェニル基を表わ
す)で表わされる、シリコーンモノマーを反応溶媒に溶
解させ、常温において水を滴下し、クロル基もしくはア
ルコキシ基の加水分解を行なう。次に、反応系内より水
を除去し、60〜150℃の条件で、脱水縮合反応を行
ない製造する。以下に、反応時の条件を示す。 (反応溶媒)反応溶媒としては、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトンなどのケトン類、メチルセロソ
ルブ、エチルセロソルブなどのセロソルブ類などが挙げ
られるが、モノマおよびポリマーに対する溶解性が良好
であり、沸点が60℃以上であれば特に限定されない。 (反応条件)反応温度は、60〜150℃が好ましい。
また、反応時間は、0.5〜48時間行なう。 (反応触媒)本発明では、モノマどうしの脱水縮合反応
を促進させるために酸触媒が用いられる。酸触媒として
は、塩酸、硫酸、硝酸、酢酸などが挙げられる。
【0033】このようにして得られたシリコーンポリマ
ーを、例えば次式IX:
【0034】
【化20】
【0035】で表わされるシラザ系モノマを用いてアミ
ノプロピル化することにより出発ポリマーを製造するこ
とができる。アミノプロピル化の反応溶媒および反応条
件は、例えば以下の通りである。 (反応溶媒)反応溶媒としては、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトンなどのケトン類、メチルセロソ
ルブ、エチルセロソルブなどのセロソルブ類などが挙げ
られるが、モノマおよびポリマに対する溶解性が良好で
あり、沸点が50℃以上であれば特に限定されない。 (反応条件)反応温度は、50〜100℃が好ましい。
また、反応時間は、0.5〜48時間行なう。
【0036】
【作用】本発明による末端マレイミドプロピル変成シリ
コーン化合物は、上記示したような特性改善が挙げられ
るが、捕足すると、熱硬化性樹脂硬化物の耐熱性向上、
疎水性向上、可とう性向上、耐クラック性向上、離型性
向上に対して有効に作用する。従って、耐熱性、疎水
性、可とう性、耐クラック性、離型性、密着性の同時的
改善を実現することができる。
【0037】以下、更に実施例により本発明を説明する
が、本発明がこれらの実施例に限定されないことはもと
よりである。
【0038】
【実施例】実施例1 無水マレイン酸21.56g(0.22mol )をトルエ
ン105.5g、アセトン19.8gに溶解させ、反応
容器に仕込んだ。滴下ロートにトルエン55.5gに溶
解させた平均分子量1,000の末端アミノプロピルポ
リジメチルシロキサン100g(0.1mol )溶液を常
温において30分で滴下した。2時間放置した後、塩酸
2gを添加し、112℃,5時間反応させた。この時、
反応により得られた縮合水を除去しながら行った。得ら
れた生成物を純水により5回洗浄した後、70℃,10
mmHgで乾燥させ、生成物96gを得た。
【0039】得られた生成物はGPC測定法による平均
分子量が約1,400(図1)であった。また、赤外分
光分析より、−NHの吸収が消滅し、また、1,720cm
-1のマレイミド環中−C=0の吸収が確認できた(図
2)。実施例2 無水マレイン酸21.56g(0.22mol )をトルエ
ン105.5g、アセトン19.8gに溶解させ、反応
容器に仕込んだ。滴下ロートにトルエン55.5gに溶
解させた平均分子量1,000の末端アミノプロピルポ
リジフェニルシロキサン100g(0.1mol )溶液を
常温において30分で滴下した。2時間放置した後、塩
酸2gを添加し、112℃,5時間反応させた。この
時、反応により得られた縮合水を除去しながら行った。
得られた生成物を純水により5回洗浄した後、70℃,
10mmHgで乾燥させ、生成物92gを得た。
【0040】得られた生成物はGPC測定法による平均
分子量が約1,310であった。実施例3 無水マレイン酸21.56g(0.22mol )をトルエ
ン105.5g、アセトン19.8gに溶解させ、反応
容器に仕込んだ。滴下ロートにトルエン55.5gに溶
解させた平均分子量1,000の末端アミノプロピルポ
リメチルフェニルシロキサン100g(0.1mol )溶
液を常温において30分で滴下した。2時間放置した
後、塩酸2gを添加し、112℃,5時間反応させた。
この時、反応により得られた縮合水を除去しながら行っ
た。得られた生成物を純水により5回洗浄した後、70
℃,10mmHgで乾燥させ、生成物95gを得た。
【0041】得られた生成物はGPC測定法による平均
分子量が約1,430であった。実施例4 無水マレイン酸21.56g(0.22mol )をトルエ
ン105.5g、アセトン19.8gに溶解させ、反応
容器に仕込んだ。滴下ロートにトルエン55.5gに溶
解させた平均分子量1,000の末端アミノプロピルポ
リテトラメチルシルフェニレンジシロキサン100g
(0.1mol )溶液を常温において30分で滴下した。
2時間放置した後、塩酸2gを添加し、112℃,5時
間反応させた。この時、反応により得られた縮合水を除
去しながら行った。得られた生成物を純水により5回洗
浄した後、70℃,10mmHgで乾燥させ、生成物90g
を得た。
【0042】得られた生成物はGPC測定法による平均
分子量が約1,220であった。実施例5 無水マレイン酸21.56g(0.22mol )をトルエ
ン105.5g、アセトン19.8gに溶解させ、反応
容器に仕込んだ。滴下ロートにトルエン55.5gに溶
解させた平均分子量1,000の末端アミノプロピルポ
リテトラメチルシルフェニレンジシロキサン/ポリジメ
チルシロキサン共重合体100g(0.1mol )溶液を
常温において30分で滴下した。2時間放置した後、塩
酸2gを添加し、112℃,5時間反応させた。この
時、反応により得られた縮合水を除去しながら行った。
得られた生成物を純水により5回洗浄した後、70℃,
10mmHgで乾燥させ、生成物93gを得た。
【0043】得られた生成物はGPC測定法による平均
分子量が約1,420であった。実施例6 無水マレイン酸21.56g(0.22mol )をトルエ
ン105.5g、アセトン19.8gに溶解させ、反応
容器に仕込んだ。滴下ロートにトルエン55.5gに溶
解させた平均分子量1,000の末端アミノプロピルポ
リテトラメチルシルフェニレンジシロキサン/ポリジフ
ェニルシロキサン共重合体100g(0.1mol )溶液
を常温において30分で滴下した。2時間放置した後、
塩酸2gを添加し、112℃,5時間反応させた。この
時、反応により得られた縮合水を除去しながら行った。
得られた生成物を純水により5回洗浄した後、70℃,
10mmHgで乾燥させ、生成物95gを得た。
【0044】得られた生成物はGPC測定法による平均
分子量が約1,400であった。実施例7 無水マレイン酸21.56g(0.22mol )をトルエ
ン105.5g、アセトン19.8gに溶解させ、反応
容器に仕込んだ。滴下ロートにトルエン55.5gに溶
解させた平均分子量1,000の末端アミノプロピルポ
リテトラメチルシルフェニレンジシロキサン/ポリメチ
ルフェニルシロキサン共重合体100g(0.1mol )
溶液を常温において30分で滴下した。2時間放置した
後、塩酸2gを添加し、112℃,5時間反応させた。
この時、反応により得られた縮合水を除去しながら行っ
た。得られた生成物を純水により5回洗浄した後、70
℃,10mmHgで乾燥させ、生成物93gを得た。
【0045】得られた生成物はGPC測定法による平均
分子量が約1,370であった。応用例1 エポキシ樹脂100重量部、ジアミノジフェニルメタン
50部、実施例1により得られた末端マレイミドプロピ
ル変成シリコーン化合物10重量部を加熱混合し、15
0℃,10hで硬化させ、ガラス転移温度、吸水率、弾
性率、クラック、離型性を評価した。(表1) 表中、クラック評価は、次の基準に従った。
【0046】◎クラックなし ○微小クラック △2mm
以下のクラック ×2mm以上のクラックなし応用例2 エポキシ樹脂100重量部、ジアミノジフェニルメタン
50部、実施例2により得られた末端マレイミドプロピ
ル変成シリコーン化合物10重量部を加熱混合し、15
0℃,10hで硬化させ、ガラス転移温度、吸水率、弾
性率、クラック、離型性を評価した。(表1)応用例3 エポキシ樹脂100重量部、ジアミノジフェニルメタン
50部、実施例3により得られた末端マレイミドプロピ
ル変成シリコーン化合物10重量部を加熱混合し、15
0℃,10hで硬化させ、ガラス転移温度、吸水率、弾
性率、クラック、離型性を評価した。(表1)応用例4 エポキシ樹脂100重量部、ジアミノジフェニルメタン
50部、実施例4により得られた末端マレイミドプロピ
ル変成シリコーン化合物10重量部を加熱混合し、15
0℃,10hで硬化させ、ガラス転移温度、吸水率、弾
性率、クラック、離型性を評価した。(表1)応用例5 エポキシ樹脂100重量部、ジアミノジフェニルメタン
50部、実施例5により得られた末端マレイミドプロピ
ル変成シリコーン化合物10重量部を加熱混合し、15
0℃,10hで硬化させ、ガラス転移温度、吸水率、弾
性率、クラック、離型性を評価した。(表1)応用例6 エポキシ樹脂100重量部、ジアミノジフェニルメタン
50部、実施例6により得られた末端マレイミドプロピ
ル変成シリコーン化合物10重量部を加熱混合し、15
0℃,10hで硬化させ、ガラス転移温度、吸水率、弾
性率、クラック、離型性を評価した。(表1)応用例7 エポキシ樹脂100重量部、ジアミノジフェニルメタン
50部、実施例7により得られた末端マレイミドプロピ
ル変成シリコーン化合物10重量部を加熱混合し、15
0℃,10hで硬化させ、ガラス転移温度、吸水率、弾
性率、クラック、離型性を評価した。(表1)応用例8 ビスマレイミド100重量部、ジアミノジフェニルメタ
ン50部、実施例1により得られた末端マレイミドプロ
ピル変成シリコーン化合物10重量部を加熱混合し、2
00℃,10hで硬化させ、ガラス転移温度、吸水率、
弾性率、クラック、離型性を評価した。(表2)応用例9 ビスマレイミド100重量部、ジアミノジフェニルメタ
ン50部、実施例2により得られた末端マレイミドプロ
ピル変成シリコーン化合物10重量部を加熱混合し、2
00℃,10hで硬化させ、ガラス転移温度、吸水率、
弾性率、クラック、離型性を評価した。(表2)応用例10 ビスマレイミド100重量部、ジアミノジフェニルメタ
ン50部、実施例3により得られた末端マレイミドプロ
ピル変成シリコーン化合物10重量部を加熱混合し、2
00℃,10hで硬化させ、ガラス転移温度、吸水率、
弾性率、クラック、離型性を評価した。(表2)応用例11 ビスマレイミド100重量部、ジアミノジフェニルメタ
ン50部、実施例4により得られた末端マレイミドプロ
ピル変成シリコーン化合物10重量部を加熱混合し、2
00℃,10hで硬化させ、ガラス転移温度、吸水率、
弾性率、クラック、離型性を評価した。(表2)応用例12 ビスマレイミド100重量部、ジアミノジフェニルメタ
ン50部、実施例5により得られた末端マレイミドプロ
ピル変成シリコーン化合物10重量部を加熱混合し、2
00℃,10hで硬化させ、ガラス転移温度、吸水率、
弾性率、クラック、離型性を評価した。(表2)応用例13 ビスマレイミド100重量部、ジアミノジフェニルメタ
ン50部、実施例6により得られた末端マレイミドプロ
ピル変成シリコーン化合物10重量部を加熱混合し、2
00℃,10hで硬化させ、ガラス転移温度、吸水率、
弾性率、クラック、離型性を評価した。(表2)応用例14 ビスマレイミド100重量部、ジアミノジフェニルメタ
ン50部、実施例7により得られた末端マレイミドプロ
ピル変成シリコーン化合物10重量部を加熱混合し、2
00℃,10hで硬化させ、ガラス転移温度、吸水率、
弾性率、クラック、離型性を評価した。(表2)比較応用例1 エポキシ樹脂100重量部、ジアミノジフェニルメタン
50部を加熱混合し、150℃,10hで硬化させ、ガ
ラス転移温度、吸水率、弾性率、クラック、離型性を評
価した。(表1)比較応用例2 ビスマレイミド100重量部、ジアミノジフェニルメタ
ン50部を加熱混合し、200℃,10hで硬化させ、
ガラス転移温度、吸水率、弾性率、クラック、離型性を
評価した。(表2) 表1および表2に示すように、本発明化合物は、比較例
に比し、秀れた熱性および耐クラック性を有する。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明は構成される
ものであるから、本発明の端末マレイミドプロピル変成
シリコーン化合物は、エポキシ樹脂、マレイミド樹脂な
ど熱硬化性樹脂組成物の耐熱性、疎水性、可とう性、耐
クラック性、密着性、離型性など特性改善に秀れた効果
を示す。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例(実施例1)のシリ
コーン化合物の分子量分布を示すグラフである。
【図2】図2は、本発明の一実施例(実施例1)のシリ
コーン化合物の赤吸線吸収スペクトルのチャートであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 猿渡 紀男 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式I: 【化1】 (式中、R1 およびR2 は同一でも異っていてもよく互
    いに独立に低級アルキル又はフェニル基を表わし、R3
    およびR4 は同一でも異っていてもよく互いに独立に低
    級アルキル又はフェニル基を表わす)で表わされる、分
    子量500〜100,000のシリコーン化合物。
  2. 【請求項2】 請求項1のシリコーン化合物の製造方法
    であって次式IV: 【化2】 (式中、R1 およびR2 は同一でも異っていてもよく互
    いに独立に低級アルキル又はフェニル基を表わし、R3
    およびR4 は同一でも異っていてもよく互いに独立に低
    級アルキル又はフェニル基を表わし、nは3〜500の
    整数である)で表わされる化合物を、次式(V): 【化3】 の無水マレイン酸と反応させることを含んでなる、前記
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1のシリコーン化合物から成るこ
    とを特徴とする、熱硬化性樹脂用可とう性付与剤。
  4. 【請求項4】 次式II: 【化4】 (式中、R5 は低級アルキル基である)で表わされる、
    分子量500〜100,000のシリコーン化合物。
  5. 【請求項5】 請求項4のシリコーン化合物の製造方法
    であって、次式VI: 【化5】 (式中、R5 は低級アルキル基を表わす)で表わされる
    化合物を、次式V: 【化6】 の無水マレイン酸と反応させることを含んでなる、前記
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項4のシリコーン化合物から成るこ
    とを特徴とする、熱硬化樹脂用シリコーン可とう性付与
    剤。
  7. 【請求項7】 次式III : 【化7】 (式中、R6 は低級アルキル基を表わし、R7 ,R8
    9 およびR10は同一でも異っていてもよく、互いに独
    立に低級アルキル又はフェニル基を表わし、n:mは
    0.2:1〜2:1の割合を表わす)で表わされる、分
    子量500〜100,000のシリコーン化合物。
  8. 【請求項8】 請求項7のシリコーン化合物の製造方法
    であって、次式VII: 【化8】 (式中、R6 は低級アルキル基を表わし、R7 ,R8
    9 およびR10に同一でも異っていてもよく、互いに独
    立して低級アルキル又はフェニル基を表わし、n:mは
    0.2:1〜2:1の割合を表わす)で表わされる化合
    物を、次式V: 【化9】 の無水マレイン酸と反応させることを含んでなる、前記
    方法。
  9. 【請求項9】 請求項7のシリコーン化合物から成るこ
    とを特徴とする、熱硬化性樹脂用可とう性付与剤。
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