JPH0531993Y2 - - Google Patents

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JPH0531993Y2
JPH0531993Y2 JP1985193029U JP19302985U JPH0531993Y2 JP H0531993 Y2 JPH0531993 Y2 JP H0531993Y2 JP 1985193029 U JP1985193029 U JP 1985193029U JP 19302985 U JP19302985 U JP 19302985U JP H0531993 Y2 JPH0531993 Y2 JP H0531993Y2
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JP
Japan
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sheet
film
filler
weight
liquid
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JP1985193029U
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JPS62101529U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は防水シーツに関し、更に詳細には老人
の失禁或いは子供の夜尿などのためにベツド又は
ふとんに敷くための防水シーツに関する。
(従来の技術) 従来、失禁パツド或いはお寝小シーツと呼する
防水シーツは、不織布或いは織布等の裏打ち材と
塩化ビニール等のフイルムとをラミネートして構
成されていた。このように、従来の防水シーツは
水分を通過させないようにするため塩化ビニール
等のフイルムを裏打ち材に貼り合せていることか
ら、防水性はあるが通気性はまつたくない。
(考案が解決しようとする問題点) そのため、失禁などを生じてもベツド又はふと
んへ浸透することは防止できるが、通気性がまつ
たくないため蒸れて不快感を懐かせるという問題
があつた。
本考案の目的は、かかる従来の問題点を解消す
るもので、防水性を備えながらも蒸れの発生を抑
制する防水シーツを提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本考案の防水シーツは、ポリオレフイン樹脂に
充填剤と液状又はワツクス状の炭化水素重合体と
を配合してなる組成物を溶融成形して得たフイル
ム又はシートを延伸処理して形成された多孔性フ
イルム又はシートに、通気性裏打ち材を貼り合せ
て構成される。
(作用) 本考案の防水シーツは、ポリオレフイン樹脂に
充填剤と液状又はワツクス状の炭化水素重合体と
を配合してなる組成物を溶融成形して得たフイル
ム又はシートを延伸処理して形成された多孔性フ
イルム又はシートに通気性裏打ち材を貼り合せて
構成されており、この多孔性フイルム又はシート
が防水性、および高い透湿性を備えることから水
蒸気および体温により上昇した熱気などは当該シ
ーツを透過してベツド又はふとんを介して外部へ
逃げる。そのため、ベツド又はふとんへの水分浸
透を阻止しながらも蒸れの発生を抑制することが
できる。
(実施例) 以下、本考案の防水シーツを添付図面に示され
た好適な実施例を参照して更に詳細に説明する。
本考案の一実施例に係る防水シーツ10は、そ
の一部の断面が第1図に示されるように、多孔性
フイルム又はシート11に通気性裏打ち材12を
貼り合せて構成されている。この多孔性フイルム
又はシート11は、ポリオレフイン樹脂に充填剤
と液状又はワツクス状の炭化水素重合体とを配合
してなる組成物を溶融成形して得たフイルム又は
シートを延伸処理して形成される。そして多孔性
フイルム又はシート11は、前記延伸処理の際に
ポリオレフインにおける充填剤の部分で該ポリオ
レフインに微細な裂け目を発生することから透湿
性を持つこととなる。
ここで使用されるポリオレフイン樹脂は、ポリ
エチレン、ポリプロピレン及びそれらと他のα−
オレフインとの共重合体などであり、単独及び2
種以上の混合物としても用いられる。
充填剤としては、無機及び有機の充填剤が用い
られ、無機充填剤としては、炭酸カルシウム、タ
ルク、クレー、カオリン、シリカ、珪藻土、炭酸
マグネシウム、炭酸バリウム、硫酸マグネシウ
ム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、水酸化アル
ミニウム、酸化亜鉛、水酸化マグネシウム、酸化
カルシウム、酸化マグネシウム、酸化チタン、ア
ルミナ、マイカ、アスベスト粉、ガラス粉、シラ
スバルーン、ゼオライト、珪酸白土などが使用さ
れ、特に炭酸カルシウム、タルク、クレー、シリ
カ、珪藻土、硫酸バリウムなどが好適である。有
機充填剤としては、木粉、パルプ粉などのセルロ
ース系粉末などが使用される。これらは単独又は
混合して用いられる。
充填剤の平均粒径としては、3.0μ以下のものが
更に好ましく、10μ以下のものが更に好ましく、
1〜5μのものが最も好ましい。この粒径が大き
すぎると延伸物の気孔の緻密性が悪くなり、又粒
径が小さすぎると樹脂への分散性が悪く、成形性
を劣る。
充填剤の表面処理は、樹脂への分散性、更には
延伸性の点で実施されていることが好ましく、脂
肪酸又はその金属塩での処理が好ましい結果を与
える。
液状又はワツクス状の炭化水素重合体は、液状
ゴム、例えば液状ポリブタジエンおよび液状ポリ
ブテン並びに液状ポリブタジエンの水添物が用い
られる。中でも水素基末端液状ポリブタジエンを
水素添加したポリヒドロキシ飽和炭化水素が良好
な結果を示す。
なお、前記ポリオレフイン樹脂には、常法に従
い熱及び紫外線安定剤、顔料、滞電防止剤、蛍光
剤などを添加してもさしつかえない。
ポリオレフイン樹脂、充填剤および液状ゴムを
配合するに当たり配合割合はポリオレフイン樹脂
100重量部に対して充填剤25〜400重量部、液状又
はワツクス状の炭化水素重合体1〜100重量部が
好ましい。充填剤の割合が、25重量部に満たない
と、延伸したフイルムに気孔が充分形成されず、
多孔度合が低くなる。また、充填剤の割合が400
重量部を越えると混練性、分散性、フイルム又は
シート成形性が劣り、更に延伸物の表面強度が低
下する。特に好ましい配合割合は、ポリオレフイ
ン樹脂100重量部に対して充填剤60〜150重量部で
ある。液状又はワツクス状の炭化水素重合体の配
合割合については、100重量部を越えるとポリオ
レフイン樹脂の持つ特性が薄れ、満足の行く混練
性、フイルム又はシート成形性および延伸性を確
保することができない。
ポリオレフイン樹脂、充填剤および液状又はワ
ツクス状炭化水素重合体の配合は、3者の通常の
ブレンダー又は混合機に入れ、混合すればよい。
次に、混合物の混練には従来公知の装置、例え
ば、通常のスクリユー押出機、二軸スクリユー押
出機、ミキシングロール、バンバリーミキサー、
二軸型混練機等により適宜実施される。
フイルム又はシートの成形については、通常の
フイルム又はシートの成形装置及び成形方法に準
じて行えば良く、円形ダイによるインフレーシヨ
ン成形、TダイによるTダイ成形等を適宜採用す
れば良い。
延伸処理は一軸延伸でも二軸延伸でも良いが、
多孔化が達成されるために少なくとも1.1倍の延
伸倍率であることが好ましい。
このような構成のフイルム又はシート11はそ
の厚さが10μ〜200μであり、且つそれ自体に人が
寝るには強度的な面および快適性の面から適さな
い。そのため、このフイルム又はシート11に通
気性の裏打ち材12が接着剤等を用いてフイルム
又はシート11の通気性を保つた状態で、全面的
に貼り合される。この通気性の裏打ち材12とし
ては織布或いは不織布などが好ましいが、通気性
を有し且つ強度的にも又は肌ざわりの面でも問題
のない材料であれば、あらゆるものを使用でき
る。
上述の構造の防水シーツ10によると、多孔性
フイルム又はシート11が防水性、および高い透
湿性を備えることから、ベツド又はふとんへの水
分への浸透は阻止しながらも水蒸気および体温に
より上昇した熱気などは第1図に矢印で示される
ように当該シーツを透過してベツド又はふとんを
介して外部へ逃げる。これにより、高い防水効果
を維持しながら蒸れの発生を減少させることがで
きる。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案の防水シーツによ
れば、該シーツを構成する多孔性フイルム又はシ
ートが防水性、および高い透湿性を有することか
ら、失禁しても蒸れの発生を抑えることができる
ことから、従来のこの種のシーツに比較してかな
り快適性を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る防水シーツを
断片的に示す断面図である。 10……防水シーツ、11……多孔性フイルム
又はシート、12……通気性裏打ち材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ポリオレフイン樹脂に充填剤と液上又はワツ
    クス状の炭化水素重合体とを配合してなる組成
    物を溶融成形して得たフイルム又はシートを延
    伸処理して形成された多孔性フイルム又はシー
    トに、不織布からなる通気性裏打ち材を前記フ
    イルム又はシートの通気性を保つた状態で、全
    面的に貼り合せてなる防水シーツ。 (2) 前記組成物の配合割合が、ポリオレフイン樹
    脂100重量部に対して充填剤25〜400重量部、液
    状又はワツクス状の炭化水素重合体1〜100重
    量部であることを特徴とする実用新案登録請求
    の範囲第1項に記載の防水シーツ。 (3) 前記延伸処理が、少なくとも1.1倍以上の延
    伸であることを特徴とする実用新案登録請求の
    範囲第1項又は第2項に記載の防水シーツ。
JP1985193029U 1985-12-17 1985-12-17 Expired - Lifetime JPH0531993Y2 (ja)

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JPS62101529U JPS62101529U (ja) 1987-06-27
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JP2750878B2 (ja) * 1988-11-18 1998-05-13 株式会社大貴 寝装具
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