JPH0342004Y2 - - Google Patents

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JPH0342004Y2
JPH0342004Y2 JP18596585U JP18596585U JPH0342004Y2 JP H0342004 Y2 JPH0342004 Y2 JP H0342004Y2 JP 18596585 U JP18596585 U JP 18596585U JP 18596585 U JP18596585 U JP 18596585U JP H0342004 Y2 JPH0342004 Y2 JP H0342004Y2
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JP
Japan
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sheet
surgical gown
filler
film
liquid
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JP18596585U
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  • Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は手術着に関し、更に詳細には高い透湿
性、通気性を有するフイルム又はシートを素材と
して形成される手術着に関する。
(従来の技術) 従来、病院において医者が患者を手術する際に
着用する手術着は繰り返し使用する場合には織
布、又使い捨ての場合には不織布から形成されて
いた。すなわち、織布又は不織布を生地としてこ
れを縫製することによつて仕立てられていた。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、従来の手術着は織布又は不織布
からなるため通気性がよく快適ではあるが通常の
細菌は通過する。そのため、手術中に患者の血液
が手術着に付着すると、血液中の細菌が手術着を
通過して医者等の体の皮膚にまで到達し、感染を
起すおそれがあつた。従つて、手術着は患者の血
液が付着しても通常の大きさの細菌を通さないよ
うな生地(素材)から作られることが望ましい
が、一般にこのような素材は通気性がないため、
着用者に対しての快適性を確保できず、手術着の
素材としては適していないという理由で使用され
ていなかつた。
本考案の目的は、透湿性を備え且つ通常の細菌
を通さないが通気性は有する素材を用いた快適で
安全な手術着を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本考案の手術着は、ポリオレフイン樹脂に充填
剤と液状又はワツクス状の炭化水素重合体とを配
合してなる組成物を溶融成形して得たフイルム又
はシートを延伸処理して形成された多孔性フイル
ム又はシートに、通気性支持素材を貼り合せたも
のを生地として製作されることを特徴とする。
(作用) 本考案の手術着は、ポリオレフイン樹脂に充填
剤と液状又はワツクス状の炭化水素共重合体とを
配合してなる組成物を溶融成形して得たフイルム
又はシートを延伸処理して形成された多孔性フイ
ルム又はシートに、通気性支持素材を貼り合わせ
たものを生地として構成されており、この多孔性
フイルム又はシートが通気性、透湿性を有するだ
けでなく通常の大きさの細菌などの通過を阻止す
る。そのため、皮膚呼吸により発散する水蒸気お
よび体温により上昇した熱気などは生地を透過す
ることから涼しく快適であり、付着した血液は勿
論のこと通常の大きさの細菌は通過しないため衛
生上の安全性は確保される。
(実施例) 以下、本考案の手術着を添付図面に示された実
施例につき更に詳細に説明する。
本考案の一実施例に係る手術着は、第1図に示
されるように多孔性フイルム又はシート11に通
気性支持素材12の貼り合わせたもの(素材)1
0を生地として作られている。この多孔性フイル
ム又はシート11は、ポリオレフイン樹脂に充填
剤と液状又はワツクス状の炭化水素重合体とを配
合してなる組成物を溶融成形して得たフイルム又
はシートを延伸処理して形成されたものである。
本考案に使用されるポリオレフイン樹脂は、ポ
リエチレン、ポリプロピレン及びそれらと他のα
−オレフインとの共重合体等であり、単独及び2
種以上の混合物としても用いられる。
充填剤としては、無機及び有機の充填剤が用い
られ、無機充填剤としては、炭酸カルシウム、タ
ルク、クレー、カオリン、シリカ、珪藻土、炭酸
マグネシウム、炭酸バリウム、硫酸マグネシウ
ム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、水酸化アル
ミニウム、酸化亜鉛、水酸化マグネシウム、酸化
カルシウム、酸化マグネシウム、酸化チタン、ア
ルミナ、マイカ、アスベスト粉、ガラス粉、シラ
スバルーン、ゼオライト、珪酸白土等が使用さ
れ、特に炭酸カルシウム、タルク、クレー、シリ
カ、珪藻土、硫酸バリウム等が好適である。
有機充填剤としては、木粉、パルプ粉等のセル
ロース系粉末等が使用される。これらは単独又は
混合して用いられる。
充填剤の平均粒径としては、30μ以下のものが
好ましく、10μ以下のものが更に好ましく、1〜
5μのものが最も好ましい。
粒径が大きすぎると延伸物の気孔の緻密性が悪
くなり、又粒径が大きすぎると、樹脂への分散性
が悪く、成形性も劣る。
充填剤の表面処理は、樹脂への分散性、更には
延伸性の点で、実施されている事が好ましく、脂
肪酸又はその金属塩での処理が好ましい結果を与
える。
液状またはワツクス状炭化水素重合体は、液状
ポリブタジエンおよび液状ポリブテン並びに液状
ポリブタジエンの水添物が用いられる。中でも、
水素基末端液状ポリブタジエンを水素添加したポ
リヒドロキシ飽和炭化水素が良好な結果を示す。
該ポリヒドロキシ飽和炭化水素は、1分子当り
少なくとも1.5個の水酸基を有する主鎖が飽和し
たまたは大部分飽和した炭化水素系ポリマーであ
つて、400〜48,000、好ましくは500〜20,000の
範囲の数平均分子量(蒸気圧法による)をもつも
のが用いられる。数平均分子量が小さすぎると耐
侯性が十分でなく、また大きすぎると流動性が低
下するため取り扱いが困難となる。1分子当りの
平均水酸基数は1.5以上好ましくは1.8以上とくに
ましくは2.0〜5.0である。そして水酸基は主鎖の
末端、長鎖分岐の末端にあることが好ましい。
しかしてこのようなポリヒドロキシ飽和炭化水
素は、公知の方法、例えば過酸化水素等を重合開
始剤として、ブタジエン単独あるいは共重合性モ
ノマーとをラジカル重合して得られるブタジエン
系液状重合体を水素添加することによつて得られ
る。共重合モノマーとしてはイソプレン、クロロ
プレン、スチレン、メチル(メタ)アクリレー
ト、メチルビニルエーテル等が挙げられる。
水素添加はニツケル系触媒(例えば還元ニツケ
ル、ラネーニツケル)、コバルト系触媒、白金触
媒、パラジウム触媒、ロジウム触媒、ルテニウム
触媒、これらの混合又は合金系触媒を使用して通
常の方法で実施される。
末端に極性基のあるもののポリオレフイン樹
脂、充填剤系への導入は、両者の相溶性を向上さ
せる上で好ましい結果を与えるものと推定され
る。
なお、前記ポリオレフイン樹脂には、常法に従
い熱及び紫外線安定剤、顔料、帯電防止剤、蛍光
剤等を添加しても差支えない。
この組成物の配合割合は、ポリオレフイン樹脂
100重量部に対して充填剤25〜400重量部、液状又
はワツクス状の炭化水素重合体1〜100重量部が
好ましい。
ポリオレフイン樹脂、充填剤および液状又はワ
ツクス状炭化水素重合体の配合は、3者を通常の
ブレンダー又は混合機に入れ、混合すればよい。
次に、混合物の混練には従来公知の装置、例え
ば、通常のスクリユー押出機、二輪スクリユー押
出機、ミキシングロール、バンバリーミキサー、
二軸型混練機等により適宜実施される。
フイルム又はシートの成形については、通常の
フイルム又はシートの成形装置及び成形方法に準
じて行えば良く、円形ダイによるインフレーシヨ
ン成形、TダイによるTダイ成形等を適宜採用す
れば良い。
延伸処理は一軸延伸でも二軸延伸でも良いが、
多孔化が達成されるために少なくとも1.1倍の延
伸倍率であることが好ましい。
このような多孔性フイルム又はシート11は、
通気性および透湿性があり、水は浸透させない程
度の微細な開孔が形成されているのであつて、通
常の大きさの細菌の大部分を通過させない。
このフイルム又はシート11はその厚さが10μ
m〜200μmであり、又剛性もないため、それ自
体では人間が着用して使用に耐えることはできな
い。そのため、それ自体でも衣服として使用可能
な支持素材12を用いる必要がある。そこで、こ
の多孔性フイルム又はシート11は適当な支持素
材12に貼り合わされ、生地10として形成され
る。この支持素材12は前述したようにそれ自体
でも衣服などに使用可能な強さを持つ必要がある
と共に多孔性フイルム又はシート11の性能を阻
害するものであつてはならない。従つて、この多
孔性フイルム又はシート11と同様に通気性およ
び透湿性がなくてはならない。しかし、この特殊
な多孔性フイルム又はシート11を除いては通気
性があるということは透湿性も備えることが一般
的であるから、非多孔性フイルム例えばポリエチ
レンフイルムのような通気性のないものは適さ
ず、不織布、織布、紙、多孔質フイルムなどが適
する。
本実施例の手術着はこのような素材10を生地
として形成される。その際、手術着の仕立ては縫
製によらず、裁断された生地をヒートシール、高
周波溶着又は接着剤など通気を生じないような装
続方法を採ることが望ましい。場合によつては、
縫製によつて仕立てても良いが縫い目から血液や
細菌が浸透する場合もあるので用途によつては注
意を要する。
なお、本考案の手術着としての生地は第1図に
示されるように多孔性フイルム又はシート11の
片面に通気性支持素材12を貼り合わせたものを
例として示したが、第2図に示されるように多孔
性フイルム又はシート11の両面に通気性支持素
材12a,12bを貼り合わせたものでもよい。
また、この貼り合わせは、接着剤など公知の
種々の方法によることができる。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案の手術着によれ
ば、その生地がポリオレフイン樹脂に充填剤と液
状又はワツクス状の炭化水素重合体とを配合して
なる組成物を溶融成形して得たフイルム又はシー
トを延伸処理して形成された多孔性フイルム又は
シートに通気性支持素材を貼り合わせたものであ
るため、手術着として充分な耐用を有すると共に
通常の大きさの細菌や水、血液などは通さないが
通気性および透湿性はあるため衛生上安全でしか
も着心地は大変よく、手術着として優れた性能を
有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の手術着を構成する生地の一例
を示す断面図、第2図は本考案の手術着を構成す
る生地の別の例を示す断面図である。 10……生地(素材)、11……多孔性フイル
ム又はシート、12……通気性支持素材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ポリオレフイン樹脂に充填剤と液状又はワツ
    クス状の炭化水素重合体とを配合してなる組成
    物を溶融成形して得たフイルム又はシートを延
    伸処理して形成された多孔性フイルム又はシー
    トに、通気性支持素材を貼り合せたものを生地
    として製作されてなる手術着。 (2) 前記組成物の配合割合が、ポリオレフイン樹
    脂100重量部に対して充填剤25〜400重量部、液
    状又はワツクス状の炭化水素重合体1〜100重
    量部であることを特徴とする実用新案登録請求
    の範囲第1項に記載の手術着。 (3) 前記延伸処理が、少なく共1.1倍の延伸であ
    ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
    1項又は第2項に記載の手術着。
JP18596585U 1985-12-04 1985-12-04 Expired JPH0342004Y2 (ja)

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WO2018203493A1 (ja) * 2017-05-02 2018-11-08 山田菊夫 手術着

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