JPH05319875A - 合わせガラス用中間膜の含水率調整方法 - Google Patents

合わせガラス用中間膜の含水率調整方法

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JPH05319875A
JPH05319875A JP13094092A JP13094092A JPH05319875A JP H05319875 A JPH05319875 A JP H05319875A JP 13094092 A JP13094092 A JP 13094092A JP 13094092 A JP13094092 A JP 13094092A JP H05319875 A JPH05319875 A JP H05319875A
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intermediate film
humidifier
film
temperature
laminated glass
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JP13094092A
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English (en)
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Takanori Sonaka
孝徳 岨中
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B17/00Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres
    • B32B17/06Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material
    • B32B17/10Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material of synthetic resin
    • B32B17/10005Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material of synthetic resin laminated safety glass or glazing
    • B32B17/10009Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material of synthetic resin laminated safety glass or glazing characterized by the number, the constitution or treatment of glass sheets
    • B32B17/10036Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material of synthetic resin laminated safety glass or glazing characterized by the number, the constitution or treatment of glass sheets comprising two outer glass sheets

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ライン速度を上げながら、低コストで、外観
上の不具合がなく、かつ大きいスペースを必要とせずに
合わせガラス用中間膜の含水率を調整する方法を提供す
る。 【構成】 金型2より溶融押出により成形された中間膜
1をエンボスロール3に通すことによりエンボス加工を
行った。次いで成形された中間膜2を熱処理装置4内に
搬送して熱処理を行い、中間膜の延伸歪みを除去した。
次に熱処理された中間膜2を冷却ロール5に通して15
〜60℃の温度範囲に冷却した。最後に、冷却された中
間膜2を60℃以上の加湿器内に搬送した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は合わせガラス用中間膜の
含水率調整方法に関し、より詳しくは、合わせガラス用
中間膜を熱処理した後にその含水率を調整する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】建築物の窓ガラス、自動車のフロントガ
ラス等の安全ガラスに用いられている合わせガラスは、
2枚のガラス板間に合わせガラス用中間膜を配置して形
成されている。その中間膜としては、ポリビニルブチラ
ール樹脂等の熱可塑性樹脂からなる膜が一般的に使用さ
れている(例えば特公昭45−32071号公報)。
【0003】このような安全ガラスとしての機能を満足
するためには、中間膜とガラス板との接着力をある範囲
内に調整する必要がある。中間膜とガラス板との接着力
が小さい合わせガラスでは、外部からの衝撃によってガ
ラス破片が中間膜より剥がれて飛散してしまい、一方、
中間膜とガラス板との接着力が大きい合わせガラスで
は、ガラス板と中間膜とが同時に割れてしまう。そこ
で、中間膜の接着性を所定の範囲に設定するために、中
間膜に接着力調整剤が含有されている。さらにこの接着
力調整剤を含有する中間膜の接着性は、中間膜の含水率
に大きく依存することが知られている。
【0004】従って、含水率が調整された中間膜を製造
するには、次のように行われている。金型より溶融押出
された中間膜用の基材は、エンボスロールにより表面に
エンボス加工がなされ、同時に延伸または圧延される。
エンボス加工された基材はこの延伸、圧延工程で歪みを
有するようになる。この歪みを除去するためにエンボス
加工された基材を熱処理する。熱処理後、この基材を加
湿器内に供給することで基材に水分を付与してその含水
率を調整する。ここで、中間膜の含水率は、加湿器内の
温度および湿度を調整することにより、即ち、相対湿度
を調整することにより行うことができる。ところで、中
間膜の生産性を向上させるため、ライン速度を速くする
と、それに伴って中間膜の含水率が低下するので、所定
範囲の含水率の中間膜を製造するためには、加湿器内の
相対湿度を上げるか、あるいは加湿器内のゾーンを延長
するか、あるいは加湿器に設けられている水蒸気発整装
置を大型化していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、加湿器内の相
対湿度を上げると、加湿器内部および加湿器に設けられ
ているダクトおよびフィルター内部が結露するため、中
間膜表面に結露水が落下し、外観上の不具合が生じる。
加湿器内のゾーンを延長すると、加湿器が大型化するた
めスペース確保の問題があり、またコストアップとな
る。加湿器に設けられている水蒸気発整装置を大型化す
ると、消費電力が増大するためコストアップとなる。
【0006】本発明は上記の欠点を解決しようとするも
ので、その目的は、ライン速度を上げることなく、低コ
ストで、外観上の不具合がなく、かつ大きいスペースを
必要とせずに合わせガラス用中間膜の含水率を調整する
方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の合わせガラス用
中間膜の含水率調整方法は、熱可塑性樹脂および接着力
調整剤を含有する樹脂組成物を賦形して合わせガラス用
中間膜を成形した後、該中間膜を熱処理する工程、熱処
理された該中間膜を60℃以下の温度T1に冷却する工
程、および該中間膜を該温度T1より高い温度T2の加湿
器内に供給する工程、を包含し、そのことにより上記課
題が達成される。
【0008】次に本発明を詳しく説明する。
【0009】本発明に使用される合わせガラス用中間膜
は、熱可塑性樹脂および接着力調整剤を含有する樹脂組
成物からなる。
【0010】上記熱可塑性樹脂としては、従来より使用
されている熱可塑性樹脂が使用されるが、ポリビニルブ
チラールが好適に使用される。
【0011】上記接着力調整剤としては、アルカリ金属
またはアルカリ土類金属の無機塩またはカルボン酸等と
の有機塩等が挙げられる。
【0012】上記樹脂組成物を金型より溶融押出して成
形する。
【0013】次に、成形された中間膜を延伸および/ま
たは圧延する。延伸方法または圧延方法としては、一対
のロール間に供給する方法や速度が異なる2種のロール
上に搬送させる方法が採用され得る。そのロールとして
エンボスロールを用いると延伸および/または圧延と同
時にエンボス加工される。
【0014】延伸および/または圧延された中間膜は歪
みを有するため、熱処理することによりその歪を除去す
る。この熱処理は中間膜の搬送速度を減速しながら行う
のがよい。熱処理温度としては、70〜110℃の範囲
が好ましい。熱処理は、通常、加熱器内に中間膜を通す
ことにより行われる。熱処理後の中間膜の含水率は、通
常0.20〜0.23%程度である。
【0015】次に、熱処理された中間膜を冷却する。冷
却温度T1としては、60℃以下の温度であり、15〜
60℃の範囲が好ましく、25〜40℃の範囲が特に好
ましい。上記温度T1が60℃を超える場合、次の加湿
工程において、中間膜の温度と加湿器内の温度との差が
小さいため、中間膜表面近傍の空気中の相対湿度を高く
することができず、その結果、中間膜の含水率を高くす
ることができない。上記温度T1が15℃未満の場合、
次の加湿工程において、中間膜の温度と加湿器内の温度
との差が大きくなりすぎるため、中間膜表面近傍の空気
中の相対湿度が高くなりすぎて、その結果、中間膜の含
水率が高くなり過ぎて、良好な接着性が得られない場合
がある。さらに、中間膜表面が結露して中間膜の外観上
の不具合が生じる恐れがある。中間膜の冷却方法として
は、冷却ロールに通す方法、冷風を当てる方法等、特に
限定されないが、冷却ロールを用い、冷媒として水ある
いは冷水を用いる方法が好適に採用される。冷却後の中
間膜の含水率は0.23〜0.26%程度である。
【0016】次に冷却された中間膜を加湿する。加湿器
内の温度T2は上記冷却された中間膜の温度T1より高い
温度である。加湿器内の温度T2が上記温度T1以下の場
合、中間膜の温度と加湿器内の温度との差が小さいた
め、中間膜表面近傍の空気中の相対湿度を高くすること
ができず、その結果、中間膜の含水率を高くすることが
できない。上記冷却された中間膜の温度T1と加湿器内
の温度T2との差は、5〜45℃の範囲であることが好
ましい。上記温度差が5℃未満の場合、中間膜表面近傍
の空気中の相対湿度を高くすることができず、その結
果、中間膜の含水率を高くすることができない場合があ
る。一方、上記温度差が45℃を超える場合、中間膜表
面近傍の空気中の相対湿度が高くなりすぎて、その結
果、中間膜の含水率が高くなりすぎ、さらに中間膜表面
が結露して中間膜の外観上の不具合が生じる恐れがあ
る。またこの時、加湿器内の搬送ロールを冷却すること
により、中間膜の温度と加湿器内の温度との差をさらに
大きくすることができるので、中間膜表面の相対湿度を
さらに高くすることができ、効率よく中間膜の含水率を
高くすることができる。
【0017】このようにして得られた中間膜の含水率
は、0.35〜0.50%が好ましい。
【0018】
【作用】本発明の中間膜の含水率の調整方法では、成形
された中間膜を60℃以下の温度T1に冷却した後、こ
の中間膜を前記T1より高い温度T2の加湿器内に供給す
る。これにより、上記中間膜表面近傍の空気は加湿器の
他の部分の空気に比べて温度が下がるため、中間膜表面
近傍の空気中の相対湿度を他の部分に比べて上げること
ができ、その結果、中間膜の含水率を高くすることがで
きる。さらにT1が15℃以上である場合に、中間膜表
面に結露が生じないため、外観上の不具合のない中間膜
を得ることができる。
【0019】さらに、加湿器内に配置された中間膜の搬
送ロールを冷却することにより、この搬送ロールで中間
膜を冷却して中間膜の温度と加湿器内の温度との差をさ
らに大きくすることができるので、中間膜表面近傍の空
気中の相対湿度を高くすることができ、その結果、効率
よく中間膜の含水率を調整することができる。
【0020】
【実施例】本発明を図1に示す装置を用い、具体的に説
明する。
【0021】実施例1 金型2より、ポリビニルブチラール樹脂およびカルボン
酸マグネシウムを含む接着力調整剤を含有する樹脂組成
物からなる中間膜1を溶融押出することにより成形し
た。この時の中間膜の温度は114℃であった。この中
間膜をエンボスロール3に通すことによりエンボス加工
を行った。この時の中間膜の温度は70℃であった。エ
ンボス加工された中間膜を熱処理装置4内に搬送して熱
処理を行い、中間膜の延伸歪みを除去した。熱処理は中
間膜の搬送速度を減速しながら行った。熱処理後の中間
膜の温度は110℃であった。次に熱処理された中間膜
を水を冷媒として冷却ロール5に通して冷却した。冷却
後の中間膜の温度は50℃、含水率は0.23%であっ
た。冷却された中間膜を、60℃、80%の加湿器内に
15m/分の速度で1.5分間搬送した。加湿された中
間膜の含水率は0.38%であった。
【0022】実施例2〜3および比較例1〜2 表1に示す条件で実施例1と同様にして含水率が調整さ
れた中間膜を得た。
【0023】
【表1】
【0024】表1より、実施例1〜3で得られた中間膜
の含水率は、好適な範囲に調整されていることがわか
る。
【0025】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、ライン速度を上げながら、低コストで、外観上
の不具合がなく、かつ大きいスペースを必要とせずに、
中間膜の含水率を好適な範囲に調整することができるの
で、この中間膜の接着性が好適な範囲に調整できる。従
って、このような中間膜を用いた合わせガラスは、安全
ガラスとしての機能を十分に果たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で用いられる溶融押出工程、エ
ンボス工程、熱処理工程、冷却工程および加湿工程が連
続した装置の簡略図である。
【符号の説明】
1 中間膜 2 金型 3 エンボスロール 4 熱処理装置 5 冷却ロール 6 加湿器 7 水蒸気発生装置 8 ダクト 9 ストレーナー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂および接着力調整剤を含有す
    る樹脂組成物を賦形して合わせガラス用中間膜を成形し
    た後、該中間膜を熱処理する工程、熱処理された該中間
    膜を60℃以下の温度T1に冷却する工程、および該中
    間膜を該温度T1より高い温度T2の加湿器内に供給する
    工程、を包含する、合わせガラス用中間膜の含水率調整
    方法。
JP13094092A 1992-05-22 1992-05-22 合わせガラス用中間膜の含水率調整方法 Pending JPH05319875A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008001043A (ja) * 2006-06-25 2008-01-10 Sekisui Chem Co Ltd 含水ポリビニルアセタール樹脂フィルムの製造方法
CN103379999A (zh) * 2010-11-30 2013-10-30 索罗蒂亚公司 聚合物熔体片材的直接压花系统、方法和装置
WO2014162864A1 (ja) 2013-04-02 2014-10-09 コニカミノルタ株式会社 熱線遮断性合わせガラス及び熱線遮断性合わせガラスの製造方法

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