JPH05319477A

JPH05319477A - 輸送装置

Info

Publication number: JPH05319477A
Application number: JP4125058A
Authority: JP
Inventors: Hisao Kato; 久夫加藤
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1992-05-18
Filing date: 1992-05-18
Publication date: 1993-12-03

Abstract

(57)【要約】【目的】本発明は、輸送中の荷物９の位置ずれを防止
し、これにより荷物９の破損を防止するとともに、ロボ
ットによる荷物９の積降しを可能にすることを目的とす
るものである。【構成】荷物９を収納するための箱体１の内壁面上
に、膨張収縮自在の位置ずれ防止体２を設け、荷物９の
輸送時には位置ずれ防止体２を膨張させて荷物９に側圧
をかけ、これにより荷物９の位置ずれを防止するように
した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、荷物を輸送するため
の輸送装置に関し、特に輸送時の荷物の位置ずれ防止に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の荷物輸送用コンテナやトラックの
荷台等は、単に床，側壁，天井及び扉からなる箱体によ
り構成されていた。従って、このような箱体に荷物を収
納する場合、少なくとも一方の側壁及び扉と荷物との間
には隙間が生じる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の輸
送装置においては、箱体に収納された荷物の周囲に隙間
が生じるため、輸送中の停止・発進動作及び振動などに
より、荷物の位置ずれが発生し、時には荷物の破損が生
じるという問題点があった。また、ロボット等により箱
体から荷物を自動的に搬出する場合、位置ずれした荷物
には対応できず、作業効率が著しく低下するという問題
点もあった。

【０００４】この発明は、上記のような問題点を解決す
ることを課題としてなされたものであり、輸送中の荷物
の位置ずれを防止することができ、これにより荷物の破
損を防止することができ、またロボット等により荷物を
搬出する際の作業効率の低下を防止することができる輸
送装置を得ることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明に係る輸
送装置は、荷物を収納するための箱体の内壁面上に、荷
物に対して接離可能な位置ずれ防止体を設けたものであ
る。

【０００６】請求項２の発明に係る輸送装置は、荷物を
収納するための箱体の内壁面上に、荷物に対して接離可
能な位置ずれ防止体を設け、また位置ずれ防止体を保護
する保護材を箱体の内壁面上に突出した状態で設けたも
のである。

【０００７】

【作用】この発明においては、荷物の輸送時に、位置ず
れ防止体により荷物の周囲を押圧し、箱体内での荷物の
位置ずれを防止する。

【０００８】

【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。実施例１．図１は請求項１及び請求項２の発明の一実施
例による輸送装置の外観を示す斜視図、図２は図１の平
面断面図、図３は図１の縦断面図である。

【０００９】図において、１は側壁１ａ，天井１ｂ，床
１ｃ及び扉１ｄを有する箱体（コンテナ）、２は側壁１
ａ及び扉１ｄの内側に互いに間隔をおいて複数設けられ
た上下方向に延びる袋状の位置ずれ防止体であり、これ
らの位置ずれ防止体２は、膨張収縮自在になっている
（図２及び図３は収縮状態を示す。）。

【００１０】３は箱体１の最奥部に設けられた制御室、
４は制御室１内に設けられ、かつ各位置ずれ防止体２に
配管５を介して接続されたコンプレッサであり、このコ
ンプレッサ４により、位置ずれ防止体２に流体が送られ
る。６は制御室３内に設けられ、位置ずれ防止体２内の
圧力を監視してコンプレッサ３を制御する制御装置、７
はコンプレッサ４及び制御装置６に接続された蓄電池で
ある。

【００１１】８は互いに隣接する位置ずれ防止体２の間
に設けられ箱体１の内壁面上に突出している保護材であ
る。

【００１２】次に、動作について説明する。まず、図４
に示すように、保護材８に接触させるように、又は保護
材８から一定の隙間を保つように荷物９を積み、扉１ｄ
を閉じる。この後、制御装置６を起動し、コンプレッサ
４により位置ずれ防止体２に気体又は液体（例えば空
気）を送り、箱体９に側圧をかける程度に位置ずれ防止
体２を膨張させる（図３は膨張状態を示す。）。これに
より、箱体１の内壁面と荷物９との間の隙間が埋めら
れ、荷物９の位置ずれが防止される。

【００１３】輸送中は、制御装置６により位置ずれ防止
体２の内圧が常時監視されており、内圧が規定値より低
下したら、コンプレッサ４を自動起動し、位置ずれ防止
体２の内圧を規定値以上に維持する。

【００１４】荷物９の搬出（荷降し）時には、まず位置
ずれ防止体２の内圧を下げて収縮させ、荷物９の周囲に
隙間を設けた後、人手又はロボットにより荷物９を箱体
１から取り出す。

【００１５】このような位置ずれ防止体２を用いた輸送
装置によれば、輸送中の荷物９の位置ずれが防止され、
これにより荷物９の破損が防止されるとともに、ロボッ
ト等により荷物９を自動的に搬出する際の作業効率の低
下が防止される。

【００１６】また、荷物９の積降時には、位置ずれ防止
体２が収縮しており、この収縮した位置ずれ防止体２よ
りも保護材８が箱体１の内側へ突出しているので、積降
中に荷物９が位置ずれ防止体２に接触するのが防止さ
れ、従って荷物９の接触により位置ずれ防止体２が破損
される事故が未然に防止される。

【００１７】実施例２．図５及び図６は請求項１及び請
求項２の発明の他の実施例による輸送装置の要部断面図
である。図において、11は側壁１ａの内側に互いに間隔
をおいて複数本取り付けられた押圧棒であり、これらの
押圧棒11は、平行リンク12により荷物９に接離自在にな
っている（図５は開離状態、図６は押圧状態をそれぞれ
示す。）。13は押圧棒11の荷物９側表面に取り付けられ
たスポンジ等の弾性体、14は押圧棒11を箱体１の内側へ
付勢する押圧ばね、15は押圧棒11，平行リンク12，弾性
体13及び押圧ばね14を有する位置ずれ防止体である。

【００１８】次に、動作について説明する。まず、荷物
９の積降時には、位置ずれ防止体15は、図５のように保
護材８より引っ込んだ位置に保持されている。これに対
して、輸送時には、図６のように位置ずれ防止体15が荷
物９側へ突出し、弾性体13が荷物９に当接して変形し
て、押圧ばね14の押圧力により荷物９が押圧される。こ
れにより、上記実施例１と同様に、輸送中の荷物９の位
置ずれが防止される。

【００１９】また、この実施例２は、荷物９に対する押
圧力を押圧ばね14で発生するため、実施例１のようなコ
ンプレッサ４や蓄電池７等が不要であり、構造が簡略化
され、安価にしかも信頼性の高い位置ずれ防止体15が実
現できる。

【００２０】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１の発明の
輸送装置は、荷物を収納するための箱体の内壁面上に、
荷物に対して接離可能な位置ずれ防止体を設け、輸送時
に位置ずれ防止体により荷物を押圧するようにしたの
で、輸送中の荷物の位置ずれを防止することができ、こ
れにより荷物の破損を防止することができ、またロボッ
ト等により荷物を搬出する際の作業効率の低下を防止す
ることができるなどの効果を奏する。

【００２１】また、請求項２の発明の輸送装置は、位置
ずれ防止体を設けるとともに、位置ずれ防止体を保護す
る保護材を箱体の内壁面上に突出した状態で設けたの
で、上記請求項１の発明の効果に加えて、荷物の積降時
に荷物が接触して位置ずれ防止体が破損されるのを防止
することができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】請求項１及び請求項２の発明の一実施例による
輸送装置の外観を示す斜視図である。

【図２】図１の平面断面図である。

【図３】図１の縦断面図である。

【図４】図２の輸送中の状態を示す平面断面図である。

【図５】請求項１及び請求項２の発明の他の実施例によ
る位置ずれ防止体が荷物から開離した状態を示す縦断面
図である。

【図６】図５の位置ずれ防止体が荷物を押圧する状態を
示す縦断面図である。

【符号の説明】

１箱体２位置ずれ防止体８保護材９荷物１５位置ずれ防止体

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】輸送される荷物を収納するための箱体
と、上記荷物に対して接離可能に上記箱体の内壁面上に
設けられ、輸送時に上記荷物を押圧して上記荷物の位置
ずれを防止する位置ずれ防止体とを備えていることを特
徴とする輸送装置。
【請求項２】輸送される荷物を収納するための箱体
と、上記荷物に対して接離可能に上記箱体の内壁面上に
設けられ、輸送時に上記荷物を押圧して上記荷物の位置
ずれを防止する位置ずれ防止体と、上記箱体の内壁面上
に突出して設けられ、上記荷物の積降時に上記荷物から
開離した上記位置ずれ防止体を保護する保護材とを備え
ていることを特徴とする輸送装置。