JPH05319360A - 船体構造における補強材取付方法 - Google Patents

船体構造における補強材取付方法

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JPH05319360A
JPH05319360A JP4151279A JP15127992A JPH05319360A JP H05319360 A JPH05319360 A JP H05319360A JP 4151279 A JP4151279 A JP 4151279A JP 15127992 A JP15127992 A JP 15127992A JP H05319360 A JPH05319360 A JP H05319360A
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JP
Japan
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reinforcing material
reinforcing member
attached
reinforcing
hull structure
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JP4151279A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Okada
哲男 岡田
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小骨材を貫通させて配置する大骨材を表裏両
面で補強する補強材の位置決めや溶接などが簡単にでき
る船体構造における補強材取付方法の提供。 【構成】 トランスウェブ13の表裏面に配置される補
強材14を一体に形成し、この補強材14とトランスウ
ェブ13に、位置決め用の溝13b,14aを形成す
る。2つの位置決め溝13b,14aを十字状に嵌め込
んで所定位置に予め位置決めした後、ロンジ12が取付
けられた皮板11に取付ける。これにより、補強材14
の部品点数を半減して運搬や組立を容易にし、しかもス
カラップを不要としてまわし溶接を減少し溶接を容易と
するとともに、疲労強度の向上も図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、船体構造における補
強材取付方法の改良に関し、皮板にロンジ等の小骨材と
これが貫通するトランスウェブ等の大骨材を配置する縦
通肋骨方式の船体構造におけるトランスウェブを補強す
るスチフナとバックブラケットの取付けの容易化を図る
ようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】船舶の船体構造においては、皮板を補強
したり、撓みを防止するため各種の補強材が多数取付け
られており、その1つの方法に、皮板に小骨材を取付け
るとともに、この小骨材を貫通するよう交差させて大骨
材を配置して溶接する縦通肋骨方式がある。
【0003】この縦通肋骨方式の一例は、図4に示すよ
うに、船体の皮板1の上にロンジウェブ2aとロンジフ
ェースプレート2bとをT字状に配置して構成される小
骨材としてのロンジ2を溶接するとともに、これらロン
ジ2を貫通させて交差するように大骨材としてのトラン
スウェブ3が配置されて溶接され、さらに疲労強度向上
のため、トランスウェブ3の表裏面とロンジフェースプ
レート2bとの間に補強用のスチフナ4とバックブラケ
ット5とをそれぞれ溶接するようにしている。
【0004】このような船体構造においては、通常、船
体の皮板1にロンジ2を溶接する一方、これと並行して
スチフナ4とバックブラケット5とを予め行なう小組立
において、トランスウェブ3にスチフナ4とバックブラ
ケット5とをそれぞれ溶接し、最後にトランスウェブ3
に形成したスロット3aを介してロンジ2に通すように
して所定位置に移動し、ロンジ2や皮板1と溶接するよ
うにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなスチフナ4
とバックブラケット5を用いて補強する船体構造では、
補強材としてのスチフナ4とバックブラケット5とを別
々に作る必要があり、部材点数が多くなって運搬や取付
けなどの工数が増大するという問題がある。
【0006】また、小組立工程において、スチフナ4と
バックブラケット5をトランスウェブ3の正しい位置に
取付ける際の位置決めが困難で、このため大組立で、ト
ランスウェブ3を皮板1に当接させたときにスチフナ3
がロンジ2のフェースプレート2bとぴったり取合うよ
うにすることが難しいという問題がある。
【0007】さらに、トランスウェブ3にロンジ2を通
すためのスロット3aとの取り合いから、スチフナ4と
バックブラケット5にそれぞれスカラップ4a,5aを
設ける必要があり、これらスチフナ4とバックブラケッ
ト5をロンジフェースプレート2bに溶接する際などに
溶接止端部を裏側まで回り込むようにするまわし溶接の
必要となる部分が増加し溶接が繁雑になるとともに、疲
労強度が減少するという問題がある。
【0008】この発明はかかる従来技術の課題に鑑みて
なされたもので、小骨材を貫通させて配置する大骨材を
表裏両面で補強する補強材の位置決めや溶接などが簡単
にでき、疲労強度の向上も図ることができるようにした
船体構造における補強材取付方法を提供しようとするも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明の船体構造における補強材取付方法は、小
骨材が取付けられた皮板に大骨材を取付けるとともに、
この大骨材の表裏面に補強材を取付けるに際し、この大
骨材の表裏面に取付けられる補強材を一体に形成し、こ
の補強材と前記大骨材との少なくともいずれか一方に互
いを嵌合して位置決めする位置決め溝を形成し、これら
補強材と大骨材とを位置決め溝で位置決めした後、前記
小骨材が取付けられた皮板に取付けるようにしたことを
特徴とするものである。
【0010】
【作用】この船体構造における補強材取付方法によれ
ば、大骨材の表裏面に配置される補強材を一体に形成
し、この補強材と大骨材との少なくともいずれか一方
に、位置決め用の溝を形成し、この位置決め溝によって
所定位置に予め位置決めした後、小骨材が取付けられた
皮板に取付けるようにしており、部品点数を半減して運
搬や組立を容易にし、しかもスカラップを不要として溶
接を容易とするとともに、疲労強度の向上も図ってい
る。
【0011】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を参照しな
がら詳細に説明する。図1はこの発明の船体構造におけ
る補強材取付方法の一実施例の組立工程の斜視図であ
る。
【0012】この船体構造における補強材取付方法で
は、縦通肋骨方式が採用されており、船底外板等となる
皮板11上に撓みを防止するためロンジウェブ12aと
ロンジフェースプレート12bとがT字状とされて構成
される小骨材としてのロンジ12が複数本一定間隔(図
示例では、1本のみを示す)で配置されて溶接によって
固定される。
【0013】このロンジ12が取付けられた皮板11に
は、ロンジ12が貫通されるようにスロット13aが形
成された大骨材としてのトランスウェブ13が直交して
配置されて取付けられる。
【0014】このトランスウェブ13には、予め小組立
として補強材14が取付けられるが、この補強材14は
従来のスチフナとバックブラケットとを一体にした形状
に予め形成される。そして、トランスウェブ13と補強
材14とには、互いを嵌合して位置決めするための位置
決め溝13b,14aがそれぞれ形成してあり、これら
位置決め溝13b,14aは、互いを嵌合した状態にし
たとき、トランスウェブ13を皮板11に当接するよう
にすると、補強材14がロンジフェースプレート12b
に当接するようにすることができるようにしてある。
【0015】そこで、小組立においては、トランスウェ
ブ13の位置決め溝13bと補強材14の位置決め溝1
4aとを十字状に噛合わせるようにして位置決めした
後、仮溶接したり、必要に応じて本溶接を行っておく。
【0016】こうして小組立によって補強材14を大骨
材であるトランスウェブ13に取付けた後、小骨材であ
るロンジ12が取付けられた皮板11に配材して固定す
るが、この配材を行う場合、トランスウェブ13のスロ
ット13aを利用してロンジ12を通すようにして行き
所定位置でトランスウェブ13を皮板11に当接するよ
うにすると、補強材13もロンジフェースプレート12
bに当接した状態となり、この状態でトランスウェブ1
3と皮板11およびロンジウェブ12aとの間をそれぞ
れ溶接するとともに、補強材14とロンジフェースプレ
ート12bとの間も溶接して固定する。
【0017】さらに、仮溶接のままである場合には、補
強材14とトランスウェブ13との本溶接を行って作業
が完了する。
【0018】このような船体構造における補強材取付方
法によれば、トランスウェブ13と補強材14とを互い
に十字状に位置決め溝13b,14aの奥まで正しく嵌
め合せることによって、容易に補強材14を位置決めし
て溶接することができる。
【0019】また、補強材14を従来のスチフナとバッ
クブラケットとを一体にした形状としているので、従来
の別々に用意する場合に比べて部品点数を半減すること
ができ、運搬や取付けなどの工数も減少することができ
る。
【0020】さらに、トランスウェブ13と補強材14
とを位置決めする場合に、切断時の位置決め溝13a,
14aの精度でぴったり嵌まるため、位置決めが容易
で、従来のように取付精度が悪化することがない。
【0021】また、補強材14にスカラップを形成する
必要がないので、まわし溶接箇所が減少し、溶接が容易
になるとともに、疲労強度の問題となる箇所が減少し、
疲労強度上や疲労設計上も有利となる。
【0022】さらに、トランスウェブ13と補強材14
との位置決め精度が向上するので、トランスウェブ13
と補強材14との小組立工程のロボット化など自動化へ
の対応が容易である。
【0023】なお、上記実施例では、大骨材であるトラ
ンスウェブと補強材との両方に位置決め溝を形成するよ
うにしたが、必ずしも両方に位置決め溝を形成する必要
はなく、図2に示すように、トランスウェブにのみ位置
決め溝を形成するようにしても良く、図示省略したが、
逆に補強材にのみ位置決め溝を形成するようにしても良
い。
【0024】また、この発明の船体構造における補強材
取付方法は、上記実施例のトランスウェブに補強材を取
付ける場合に限らず、大骨材の両側に補強材を取付ける
場合に適用でき、たとえば図3に示すような裏材を取付
ける場合にも適用することができるものである。
【0025】さらに、この発明は上記実施例に限らず、
この発明の要旨を変更しない範囲で各構成要素に変更を
加えるようにしても良い。
【0026】
【発明の効果】以上、一実施例とともに具体的に説明し
たようにこの発明の船体構造における補強材取付方法に
よれば、大骨材の表裏面に配置される補強材を一体に形
成し、この補強材と大骨材との少なくともいずれか一方
に、位置決め用の溝を形成し、この位置決め溝によって
所定位置に予め位置決めした後、小骨材が取付けられた
皮板に取付けるようにしたので、補強材の部品点数を半
減して運搬や組立を容易にすることができ、しかも補強
材にスカラップを不要としてまわし溶接箇所を減少する
など溶接を容易とするとともに、疲労強度の向上も図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の船体構造における補強材取付方法の
一実施例の組立工程の斜視図である。
【図2】この発明の他の一実施例の組立工程図である。
【図3】この発明のさらに他の一実施例の正面図であ
る。
【図4】従来の組立工程図である。
【符号の説明】
11 皮板 12 ロンジ(小骨材) 12a ロンジウェブ 12b ロンジフェースプレート 13 トランスウェブ(大骨材) 13a スロット 13b 位置決め溝 14 補強材 14a 位置決め溝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小骨材が取付けられた皮板に大骨材を取
    付けるとともに、この大骨材の表裏面に補強材を取付け
    るに際し、この大骨材の表裏面に取付けられる補強材を
    一体に形成し、この補強材と前記大骨材との少なくとも
    いずれか一方に互いを嵌合して位置決めする位置決め溝
    を形成し、これら補強材と大骨材とを位置決め溝で位置
    決めした後、前記小骨材が取付けられた皮板に取付ける
    ようにしたことを特徴とする船体構造における補強材取
    付方法。
JP4151279A 1992-05-19 1992-05-19 船体構造における補強材取付方法 Pending JPH05319360A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100737699B1 (ko) * 2002-11-07 2007-07-10 현대중공업 주식회사 종늑골의 응력집중을 완화시키는 선박의 스켈롭
US7278365B2 (en) * 2002-11-22 2007-10-09 Gaztransport & Technigaz Mechanically welded structure with stress-relieving slit and liquefied gas transport ship equipped with such a structure
KR20130034779A (ko) * 2011-09-29 2013-04-08 현대중공업 주식회사 선행 탑재가 용이한 스티프너-브래킷 설치 구조를 갖는 데크 하우징 구조물 및 그것의 탑재 공법
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CN106995037A (zh) * 2017-04-14 2017-08-01 上海外高桥造船有限公司 船体曲面外板纵骨的排布方法
CN110239658A (zh) * 2019-06-14 2019-09-17 上海外高桥造船有限公司 相交组件及相交构件的连接方法

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