JPH05319356A - 自転車用変速操作装置 - Google Patents

自転車用変速操作装置

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Publication number
JPH05319356A
JPH05319356A JP4158303A JP15830392A JPH05319356A JP H05319356 A JPH05319356 A JP H05319356A JP 4158303 A JP4158303 A JP 4158303A JP 15830392 A JP15830392 A JP 15830392A JP H05319356 A JPH05319356 A JP H05319356A
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JP
Japan
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lever
cable
main body
base
bicycle
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Application number
JP4158303A
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English (en)
Inventor
Kenji Ikeda
健二 池田
Yoshihisa Iwasaki
義久 岩崎
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MAEDA IND
Maeda Kogyo Co Ltd
Original Assignee
MAEDA IND
Maeda Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 取付けスペースを小さくすることができ、ハ
ンドルバーの握持部に近接して設けてもブレーキレバー
装置等と干渉することがほとんどなく、しかも、製造コ
ストを大幅に低減することができる。 【構成】 ハンドルバー2に套嵌固定される環状のレバ
ー台5と、上記レバー台5の外周部に、上記ハンドルバ
ー2の軸心回りに回動操作可能に弾性套嵌される略C字
状のレバー本体6とを備え、アウタケーブルの端部を止
着するアウタケーブル止着部11が、上記レバー台5の
外周部に一体的に設けられている一方、上記アウタケー
ブル端部から延出するインナケーブルの端部を止着する
インナケーブル止着部14と、乗者の手指を係止しうる
操作アーム部15a,15bとが、上記レバー本体6の
外周部にそれぞれ一体的に設けられて構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は自転車用変速操作装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】自転車の変速装置は、変速機と、操作ケ
ーブルを介して変速機と連結され、フレームまたはハン
ドルバーの適部に取付けられる変速操作レバー装置とを
備え、上記変速操作レバー装置を操作することにより、
上記変速機を作動させて変速操作を行うように構成され
ている。
【0003】一般に変速操作レバー装置は、フレームや
ハンドルバーに設けられる固定軸に回動操作可能に支持
させた操作レバーの基部に操作ケーブルを連結すること
により構成されており、上記操作レバーを一方向に回動
操作すると、操作ケーブルが操作レバー基部のケーブル
巻取り溝に巻取られて牽引され、一方、操作レバーを逆
方向に回動操作すると、操作ケーブルが変速機に組み込
まれたリターンスプリングのばね力によって変速レバー
のケーブル巻取り溝から繰り出される。そして、この操
作ケーブルの軸方向動が変速機に伝えられて、これを作
動させる。
【0004】ところで、上記のような変速操作レバー装
置においては、変速操作装置がハンドルバーの握持部か
ら離れて設けられることが多く、変速操作を行うもの
は、一方の手をハンドルから離して変速操作を行う必要
があった。このため、変速操作中は片手運転の状態とな
り、変速操作中に急停止をしなければならない事態や、
路面の凹凸を避けなければならない事態が生じると、ブ
レーキあるいはハンドル位置まで手を移動させるのに時
間がかかってしまう。したがって、とっさに上記のよう
な事態に対処することができず、走行安全性が高いとは
いえなかった。
【0005】上記問題を解決するものとして、たとえ
ば、実公昭62−388785号公報に記載されている
もののように、上記変速操作レバーの操作をハンドルを
握ったまま行いうるように、変速操作レバー装置をハン
ドルバーの握持部近傍に取付けるように構成したものが
提案されている。上記考案においては、変速操作レバー
の操作にあたり、握持部から完全に手を離さなくても変
速操作を行うことが可能となり、安全性が高められる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載されて
いるような、ハンドルバーの握持部近傍に取付けられる
従来の変速操作レバー装置においては、ハンドルバーに
対して、取付けバンド等を介してレバー軸を固定し、こ
のレバー軸に変速操作レバーを回動可能に設けて構成さ
れる。
【0007】しかしながら、上記ハンドルバーの握持部
の内側には、ブレーキレバー装置を設けなければなら
ず、変速操作装置を取り付けるスペースを確保するのが
非常に困難である。また、変速操作装置とブレーキレバ
ー装置とが干渉して、変速操作装置あるいはブレーキレ
バー装置が非常に操作しづらいものとなるおそれがあ
る。
【0008】また、近年、子供用自転車あるいはミニサ
イクル等においても、変速機を備えることが要請されて
いるが、上記従来の変速操作レバー装置は、5段ないし
6段以上の変速機に対応して製作されたものであり、装
置が複雑であるとともに、製造コストも非常に高いもの
であった。このため、上記従来の変速操作レバー装置
を、子供用自転車やミニサイクル等の変速段数の少ない
自転車に採用することは困難であった。
【0009】本願発明は、上述の事情のもとで考え出さ
れたものであって、上記従来の問題を解決し、ハンドル
バーの握持部に近接して設けてもブレーキレバー装置等
と干渉することが少なく、しかも製造コストを大幅に低
減することのできる変速操作装置を提供することをその
課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願発明では、次の技術的手段を講じている。すな
わち、本願の請求項1に記載した発明は、ハンドルバー
に套嵌固定される環状のレバー台と、上記レバー台の外
周部に、上記ハンドルバーの軸心回りに回動操作可能に
弾性套嵌される略C字状のレバー本体とを備え、インナ
ケーブルとこれに套挿されるアウタケーブルとからなる
変速操作ケーブルの上記アウタケーブルの端部を止着す
るアウタケーブル止着部が、上記レバー台の外周部に一
体的に設けられている一方、上記アウタケーブル端部か
ら延出するインナケーブルの端部を止着するインナケー
ブル止着部と、乗者の手指を係止しうる操作アーム部と
が、上記レバー本体の外周部にそれぞれ一体的に設けら
れていることを特徴とする。また、本願の請求項2に記
載した発明は、上記レバー本体のC字端部の拡開変形を
阻止する変形阻止手段を備えることを特徴とする。
【0011】
【発明の作用および効果】本願発明に係る変速操作装置
は、ハンドルバーに套嵌固定される環状のレバー台と、
このレバー台の外周部に回動操作可能に弾性套嵌される
略C字状のレバー本体とを備える。すなわち、本願発明
に係る自転車用変速操作装置においては、上記レバー本
体を、上記レバー台の外周部において、上記ハンドルバ
ーの軸心周りに回動させるように操作するのである。
【0012】上記レバー台の外周部には、アウタケーブ
ル止着部が設けられており、インナケーブルとこれに套
挿されるアウタケーブルとからなる変速操作ケーブルの
上記アウタケーブルの端部が、このアウタケーブル止着
部に止着される。一方、上記レバー本体には、上記アウ
タケーブル端部から延出するインナケーブルの端部を止
着するインナケーブル止着部と、乗者の手指を係止する
操作アーム部とが設けられている。そして、上記レバー
本体の略C字状の開口部に上記アウタケーブル止着部が
位置するようにして、上記レバー本体が上記レバー台の
外周部に回動可能に套嵌される。
【0013】上記操作アーム部に手指を係止して上記レ
バー本体を周方向に回動させると、上記アウタケーブル
止着部と上記インナケーブル止着部との距離が変化し、
上記アウタケーブルと上記インナケーブルとに軸方向の
相対動が与えられる。これにより、変速機が駆動させら
れるのである。
【0014】本願発明に係る変速操作装置においては、
環状のレバー台の外周部に略C字状のレバー本体を回動
操作可能に套嵌して構成しているため、ハンドルバーの
軸方向に対する寸法がきわめて小さいものとなる。した
がって、従来の変速操作装置のように、大きな取付けス
ペースを必要とすることなく、また、ブレーキレバー装
置等との干渉が生じるということもほとんどない。
【0015】しかも、本願発明に係る自転車用変速操作
装置は、上記レバー台と上記レバー本体とによって大略
構成されるため、部品点数がきわめて少ない。このた
め、製造コストを大幅に低減させることが可能となる。
この結果、変速段数が少なくてよい子供用自転車や、ミ
ニサイクル等の自転車にも採用することが可能となる。
【0016】また、本願の請求項2に記載した発明は、
略C字状のレバー本体を補強して、C字端部の変形を阻
止しようとするものである。すなわち、本願発明に係る
レバー本体は略C字状に形成されているため、レバー本
体に大きな力が加わると、大きく弾性変形してC字開口
端が大きく離間し、開口部が大きく拡開するおそれがあ
る。このため、レバー本体の回動軸心が偏位して変速操
作性に悪影響を与えるばかりでなく、レバー本体がレバ
ー台から外れてしまうおそれがある。上記不都合を解消
するために、本願の請求項2に記載した発明は、上記レ
バー本体のC字端部の変形を阻止する変形阻止手段を備
えて構成されている。上記変形阻止手段を設けることに
よって、レバー本体の変形抵抗が格段に高まり、C字開
口端が大きく離間して、レバー本体の回動軸心が偏位す
ることもなくなる。これにより、変速操作性が低下した
り、レバー本体がレバー台から外れるといったおそれは
なくなる。
【0017】上記変形阻止手段として、請求項3に記載
した発明のように、上記レバー台の側部に上記レバー本
体の側部に沿う鍔部を設けるとともに、この鍔部と上記
レバー本体との間に、上記レバー本体の半径方向外方へ
の移動を阻止するとともに、上記レバー本体の周方向へ
の移動を許容する係合手段を設けることができる。上記
係合手段によってレバー本体のC字端部の半径方向外方
への変形が阻止され、C字開口端の離間が阻止される。
一方、上記係合手段は、上記レバー本体の周方向への移
動を許容しているため、レバー本体の回動操作が阻害さ
れることはない。
【0018】また、請求項4に記載した発明のように、
変形阻止手段として上記レバー本体のC字端部を互いに
連結する連結部材を設けることが考えられる。上記連結
部材を設けることによって、上記レバー本体が実質的に
環状構造となり、C字開口端が大きく離間するというこ
とはなくなる。
【0019】
【実施例の説明】以下、本願発明に係る自転車用変速操
作装置を図に基づいて具体的に説明する。本実施例に係
る変速操作装置1は、ハンドルバー2の端部に設けられ
る握持部3と、上記握持部3の車幅方向内側に設けられ
るブレーキレバー装置4との間に設けられている。
【0020】上記変速操作装置1は、図2に示すよう
に、ハンドルバー2に套嵌固定される環状のレバー台5
と上記レバー台5の外周部に弾性的に套嵌されるレバー
本体6とを備えて大略構成されている。
【0021】上記レバー台5は、樹脂で一体成型されて
おり、周壁の一部を軸方向に切り欠いて内外周を連通さ
せたスリット7と、上記スリット7の両側から半径方向
外方へ一体的に延出させられ、上記スリット7を挟んで
対向する一対の締付け部8a,8bとが設けられてい
る。そして、上記レバー台5をハンドルバー2に套嵌す
るとともに、上記スリット7を横切って螺合される取付
けねじ9によって、上記レバー台5の内径を強制的に縮
径させることにより、上記レバー台5がハンドルバー2
に対して套嵌固定されている。
【0022】上記レバー台5の一方の締め付け部8bに
は、ハンドルバー2の軸心と直角方向に延びる螺孔10
が貫通形成されたアウタケーブル止着部11が形成され
ている。そして、上記螺孔10に、インナケーブルw1
とこれに套挿されるアウタケーブルw2とからなる変速
操作ケーブルWの上記アウタケーブルw2の端部を止着
したアウタ受けボルト12が螺合されており、この螺孔
10の他端から、上記インナケーブルw1が上記レバー
台5の外周部に延出させられている。
【0023】上記レバー本体6は樹脂で一体成型されて
おり、図2に示すように、上記締め付け部8a,8bに
対応する部分を切り欠いた略C字状に形成されるととも
に、上記レバー台5の外周部に弾性的に套嵌されてい
る。また、上記レバー本体6の外周部には、上記アウタ
ケーブル止着部11の螺孔10から延出されるインナケ
ーブルw1の端部を止着するインナケーブル止着部14
と、乗者の手指を係止しうる操作アーム部15a,15
bとが設けられている。
【0024】上記インナケーブル止着部14は、上記ア
ウタケーブル止着部11と周方向反対側に形成されたニ
ップル係止孔16と、このニップル係止孔16の底部か
ら上記アウタケーブル止着部側に貫通するケーブル通挿
孔17とを備えており、上記ケーブル通挿孔17の半径
方向内方の内面17aは、上記インナケーブルw1を巻
回しつつ牽引できるように回転軸を中心とする円弧状に
形成されている。そして、上記インナケーブルw1が上
記ケーブル通挿孔17に通挿されるとともに、上記イン
ナケーブルw1の端部に一体的に設けられたニップル1
3が上記ニップル係止孔16に係入され、インナケーブ
ルw1の端部が上記インナケーブル止着部に止着されて
いる。
【0025】本実施例に係る上記操作アーム部15a,
15bは、周方向に所定間隔を開けて二箇所に突出形成
されており、握持部3を握持する乗車の手指の位置に応
じて、いずれの操作アーム部15a,15bにも手指を
係止して、上記レバー本体6を回動操作できるように構
成されている。上記構成の変速操作装置1においては、
図2の仮想線で示すように、上記レバー本体6を反時計
回り方向に回動操作すると、インナケーブルw1が、ア
ウタケーブルw2に対して牽引される。一方、上記レバ
ー本体6を時計回り方向へ回動操作すると、インナケー
ブルw1がアウタケーブルw2に対して繰り出される。
これにより、インナケーブルw1とアウタケーブルw2
とに軸方向の相対動が与えられ、これにより、図示しな
い変速機が作動させられる。
【0026】本実施例に係る変速操作装置1において
は、上記レバー本体6は、そのC字状の開口端18a,
18bが、上記レバー台5に設けた上記締付け部8a,
8bないしアウタケーブル止着部11の基端部に当接す
る範囲内で回動操作できるように構成されている。ま
た、上記レバー本体6をケーブル牽引位置で保持するた
めに、上記レバー台5の外周部に突起19を設ける一
方、上記レバー本体6の内周部に上記突起19に係合す
る係合凹部20を設けている。したがって、操作ケーブ
ルWを牽引する上記レバー本体6の回動位置において、
上記突起19と上記係合凹部20とが係合し、上記レバ
ー本体6を保持できるように構成されている。なお、本
実施例は、2つのスプロケットを有する2段変速の変速
機に対応するように構成されており、上記レバー本体6
を、一方の開口端18bが一方の締め付け部8bの基端
部に当接する回動位置と、他方の開口端18aが他方の
締め付け部8aの基端部に当接する回動位置とに係止で
きるように構成されている。
【0027】本実施例においては、図1および図2に示
すように、環状のレバー台5の外周部に、略C字状のレ
バー本体6を円周方向回動操作可能に套嵌することによ
り変速操作装置1が構成されている。したがって、図1
から明らかなように、変速操作装置1のハンドルバー2
の軸方向に対する幅がきわめて小さく、大きな取付けス
ペースを必要とすることもなく、また、ブレーキレバー
装置4等と干渉することもほとんどない。
【0028】また、本実施例に係る変速操作装置1は、
ハンドルバー2に套嵌固定される環状のレバー台5と、
このレバー台5の外周部に套嵌される略C字状のレバー
本体6とによって大略構成されているため、部品点数も
きわめて少ない。このため、製造コストを大幅に低減さ
せることができる。しかも、取付けもきわめて容易であ
る。この結果、子供用自転車や、ミニサイクル等の変速
段数の少ない変速機を採用する自転車にも充分対応する
ことが可能となる。
【0029】図3は本願発明の第二の実施例に係る変速
操作装置の平面図、図4は図3に示した変速操作装置の
右側面図、図5は図3に示した変速操作装置の左側面
図、図6は図4におけるVI−VI線に沿う断面図である。
これらの図面に示した実施例は、上記レバー本体6のC
字端部の拡開変形を阻止する変形阻止手段31を設けた
ものである。上記変形阻止手段31は、図3ないし図6
に示すように、上記レバー台5の両側部にレバー本体6
の両側部に沿う鍔部21,22を設けるとともに、上記
両鍔部21,22と上記レバー本体側部との間に係合手
段32a,32bを設けて構成されている。
【0030】本実施例においては、図3に示すように、
ハンドルバー2の軸方向外側に設けられる外側鍔部21
と、ハンドルバー2の軸方向内側に設けられる内側鍔部
22とを備える。上記外側鍔部21は上記レバー台5と
一体的に形成される一方、上記内側鍔部22は、上記レ
バー台5の内側部にドーナツ円板状の鍔体22aを接合
することによって形成されている。上記鍔体22aをレ
バー台5に接合するために、図5に示すように、レバー
台5の一側に突起26a,27aをが突設されている。
そして、この突起26a,27aを鍔体22aに設けた
接合穴26b,27bに係入するとともに先端部をかし
めることにより、上記鍔体22aがレバー台5に接合さ
れている。
【0031】本実施例に係る上記係合手段32a,32
bは、図4ないし図6に示すように、上記レバー本体6
のケーブル牽引方向端部の両側に係合突起25a,25
bを一体形成する一方、上記鍔部21,22に、上記係
合突起25a,25bが係入される係合穴23,24を
設けて構成されている。上記係合穴23,24は、上記
係合突起25a,25bを係入しうる半径方向幅を有す
るとともに、円周方向長穴状に形成されている。また、
上記長穴の周方向長さは、上記レバー本体6の回動量に
対応するように設定されている。
【0032】上記係合突起25a,25bが係合穴2
3,24に係合した状態では、上記係合突起の半径方向
外方への移動が阻止される。すなわち、上記開口端18
aが半径方向外方へ変位しようとすると、上記係合突起
25a,25bも半径方向外方へ変位しようとするが、
上記係合突起25a,25bは上記係合穴23,24の
半径方向外側周縁に当接して上記変位は阻止される。し
たがって、レバー本体6のC字端部が大きく拡開して変
速操作性に悪影響を及ぼすおそれはなくなる。
【0033】一方、上記係合穴23,24は、上記係合
突起25a,25bの回動半径に対応した円弧状の長穴
に形成されているため、上記係合突起25a,25bの
周方向への移動は許容される。したがって、上記レバー
本体6の回動操作が阻害されることはない。上記変形阻
止手段31を設けることによって、レバー本体6の変形
抵抗が格段に高まり、上記開口端18a,18bが半径
方向外方へ大きく変形して、レバー本体の回動軸が偏位
することもなくなり、変速操作性に悪影響を与えたり、
レバー本体6がレバー台5から外れるといったおそれは
なくなる。
【0034】図7に本願発明の第三の実施例を示す。こ
の実施例は、変形阻止手段31として上記レバー本体の
C字開口端を互いに連結する連結部材31aを、上記レ
バー本体6の一側に設けて構成されている。上記連結部
材31aは、図5に示すように、半ドーナツ円板状をし
ており、両端部に設けた連結穴29a,29bに、上記
レバー本体側部に一体形成した連結突起30a,30b
を係入することによって上記レバー本体6に装着されて
いる。
【0035】上記連結部材31aを設けることによっ
て、上記略C字状のレバー本体6が実質的に環状構造と
なり、レバー本体6の剛性が格段に高まる。このため、
上記開口端18a,18bが半径方向外方へ変位して大
きく離間することもなくなり、変速操作性に悪影響を及
ぼすこともなくなる。
【0036】本願発明の範囲は、上述の実施例に限定さ
れることはない。実施例においては、変速操作装置を、
ハンドルバー2の握持部3とブレーキレバー装置4との
間に設けたが、ブレーキレバー装置4の内側に設けるこ
ともできる。
【0037】また、実施例においては、レバー本体6を
樹脂で形成し、このレバー本体6の弾力のみによって上
記レバー台5の外周部に套嵌するように構成したが、弾
力を強化するために、側部にC字状のバネ等を装着する
こともできる。また、実施例においては、2段の変速機
に対応するように構成したが、3段以上の変速機に対応
するよう構成することもできる。
【0038】また、実施例においては、操作ケーブルを
牽引する上記レバー本体6の回動位置で互いに係合する
突起19と係合凹部20とを設けたが、上記レバー台5
とレバー本体の摩擦力のみによって、あるいは、第二の
実施例で示すように、上記レバー本体および上記レバー
台に、互いに係合しあう複数の係合歯19a,20aを
設けることによって、レバー本体6を所定の回動位置に
保持できるように構成することもできる。
【0039】また、図5に示すように、係合穴23,2
4の半径方向幅を係合突起25a,25bの直径より若
干大きく設定して、レバー本体の若干の変形を許容する
ように構成し、係合歯19a,20aの係合離脱を円滑
に行うことができるように構成することもできる。
【0040】また、第二の実施例において、レバー本体
6の両側に係合手段32a,32bを設けたが、一方の
みに設けることもできる。また、上記係合手段32a,
32bも実施例に限定されることはなく、たとえば、上
記係合穴23,24の代わりに、上記係合突起25a,
25bの半径方向外方への変位を阻止する円弧状の凸条
を設けてよい。また、係合突起を鍔部に、係合穴をレバ
ー本体に設けることもできる。さらに、変形阻止手段も
実施例に限定されることはなく、他の手段を採ることも
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る変速操作装置の第一の実施例の
平面図である。
【図2】図1におけるII−II線に沿う断面図である。
【図3】本願発明に係る変速操作装置の第二の実施例の
平面図である。
【図4】図3に示した第二の実施例の右側面図である。
【図5】図3に示した第二の実施例の左側面図である。
【図6】図5におけるVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】本願発明に係る第三の実施例を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1 変速操作装置 2 ハンドルバー 5 レバー台 6 レバー本体 11 アウタケーブル止着部 14 インナケーブル止着部 15a,15b 操作アーム部 21,22 鍔部 31 変形阻止手段 32a,32b 係合手段 w1 インナケーブル w2 アウタケーブル W 変速操作ケーブル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドルバーに套嵌固定される環状のレ
    バー台と、上記レバー台の外周部に、上記ハンドルバー
    の軸心回りに回動操作可能に弾性套嵌される略C字状の
    レバー本体とを備え、 インナケーブルとこれに套挿されるアウタケーブルとか
    らなる変速操作ケーブルの上記アウタケーブルの端部を
    止着するアウタケーブル止着部が、上記レバー台の外周
    部に一体的に設けられている一方、 上記アウタケーブル端部から延出するインナケーブルの
    端部を止着するインナケーブル止着部と、乗者の手指を
    係止しうる操作アーム部とが、上記レバー本体の外周部
    にそれぞれ一体的に設けられていることを特徴とする、
    自転車用変速操作装置。
  2. 【請求項2】 上記レバー本体のC字端部の拡開変形を
    阻止する変形阻止手段を備えることを特徴とする、請求
    項1に記載の自転車用変速操作装置。
  3. 【請求項3】 上記変形阻止手段は、上記レバー台の側
    部に上記レバー本体の側部に沿う鍔部を設けるととも
    に、この鍔部と上記レバー本体との間に、上記レバー本
    体の半径方向外方への移動を阻止するとともに、上記レ
    バー本体の周方向への移動を許容する係合手段を設けて
    構成されることを特徴とする、請求項2に記載の自転車
    用変速操作装置。
  4. 【請求項4】 上記変形阻止手段は、上記レバー本体の
    C字両端部を互いに連結する連結部材を備えて構成され
    ることを特徴とする、請求項2に記載の自転車用変速操
    作装置。
JP4158303A 1992-03-23 1992-06-17 自転車用変速操作装置 Pending JPH05319356A (ja)

Priority Applications (4)

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JP4158303A JPH05319356A (ja) 1992-03-23 1992-06-17 自転車用変速操作装置
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007223495A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Honda Motor Co Ltd 棒状ハンドル装備車両の変速スイッチ

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