JPH05319096A - 側面衝突センサの防水構造 - Google Patents

側面衝突センサの防水構造

Info

Publication number
JPH05319096A
JPH05319096A JP4160125A JP16012592A JPH05319096A JP H05319096 A JPH05319096 A JP H05319096A JP 4160125 A JP4160125 A JP 4160125A JP 16012592 A JP16012592 A JP 16012592A JP H05319096 A JPH05319096 A JP H05319096A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
collision sensor
sensor
waterproof
collision
door
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4160125A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikazu Ono
芳和 大野
Kentaro Morishita
健太郎 森下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP4160125A priority Critical patent/JPH05319096A/ja
Publication of JPH05319096A publication Critical patent/JPH05319096A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air Bags (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 サイドドア内に配設された側面衝突センサの
水濡れを防止する。 【構成】 サイドドア内に配設された側面衝突センサ1
1の少なくとも上方を水密に覆う防水部材16,17を
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両のサイドドア内
に配設されて側面衝突を検知する側面衝突センサの防水
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両の側面衝突を検知する衝突センサと
しては、例えば英国特許出願GB2225660A号に
記載されているものがある。この従来の側面衝突検知用
の衝突センサ1は、図8および図9に示すように、サイ
ドドア2のアウタパネル2aの内側にほぼ水平に配設さ
れている剛性の大きなサイドインパクトビーム3の車体
外側の面に取付けられている。
【0003】そして、他の車両に側面衝突されたときに
は、衝突により変形するアウタパネル2aとサイドイン
パクトビーム3との間で側面衝突検知用の衝突センサ1
が圧潰され、この衝突センサ1の複数の接点が導通し、
この複数の接点の導通の仕方が一定の条件を満足する
と、信号電流が流れ、インフレータ4を着火させて、発
生するガスによりエアバッグ5を膨張させるようになっ
ている。
【0004】衝突センサ1は、図9に示すように、接点
6a,6b,6c,……と、接点7a,7b,7c,…
…との2系統の接点を交互に配置したプリント基盤で、
サイドインパクトビーム3の側面に貼着されてサイドド
ア2内に配設されている。そして、この2系統の両方の
接点が、少なくとも1個ずつ同時に導通した時に衝突を
検知して信号電流が流れ、インフレータ4を着火させる
ようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】車両のサイドドア2内
には、ドアガラスが格納される構造となっているのが一
般的である。そのため、サイドドア2の上部にウェザス
トリップを設けて、雨天時や洗車時におけるサイドドア
2内への水の浸入を防止している。しかし、サイドドア
2内への雨水等の浸入を完全に防止することは困難であ
るため、サイドドア2内の底部に水抜き孔を形成して、
ここから浸入水が排出されるようになっている。
【0006】したがって、前述した衝突センサ1のよう
に、その電気接点がサイドドア2内において露出した状
態で配設されている場合には、浸入した雨水等によって
衝突センサ1あるいは衝突センサ1へのリード線の接続
部分(図示せず)が濡れてショートしたり、また冬期に
おいては付着した水分が凍結して不具合が生じるという
虞れがあった。
【0007】この発明は、上記の事情に鑑みなされたも
ので、サイドドア内への浸入水による電気系統への悪影
響を防止した衝突センサの防水構造を提供することを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段としてこの発明は、車両のサイドドア内に設け
られて側面衝突を検出する側面衝突用センサの防水構造
において、前記衝突センサの少なくとも上方を水密に覆
う防水部材を設けたことを特徴としている。
【0009】
【作用】車両サイドドア内に配設された側面衝突検知用
の衝突センサの少なくとも上方を水密に覆うように防水
部材を設けることによって、サイドドアの上部からの浸
入水による衝突センサおよびリード線接続部分の水濡れ
が防止され、水濡れに起因する不具合の発生が防止され
る。
【0010】
【実施例】以下、この発明の側面衝突センサの防水構造
の実施例を図1ないし図7に基づいて説明する。
【0011】図1は、この発明の防水構造の第1実施例
を示すもので、側面衝突センサ11は、車両のサイドド
ア内にほぼ水平に配設された角パイプ製のサイドインパ
クトビーム12の車体外側となる面に、このサイドイン
パクトビーム12のほぼ全長に亘って取付けて、サイド
ドアのアウタパネル13の内面に近接した位置に配設さ
れている。
【0012】また、サイドドアのアウタパネル13の外
面には、断面台形状の凹溝14が、その内側のサイドイ
ンパクトビーム12が設けられる高さより若干高くなる
位置に、サイドドアの内方へ台形状に突出するととも
に、ほぼ水平方向に連続するように形成されており、こ
の凹溝14内には、断面六角形のサイドプロテクション
モールディング15が嵌合させて取付けられており、断
面六角形のサイドプロテクションモールディング15の
外側の半分がアウタパネル13の外面より台形状に突出
している。
【0013】そして、サイドドアの内側へ断面台形状に
突出した凹溝14の内側部分の傾斜した上面14aに
は、この上面と同じ傾斜で、かつサイドインパクトビー
ム12に取付けられた側面衝突センサ11の上部に向け
て庇状に突出するとともに、長尺な側面衝突センサ11
の全長より若干長く形成された平板状の上部防水カバー
16が、その上端縁を前記上面14aに溶接して取付け
られている。
【0014】また、斜め下方へ伸びる前記上部防水カバ
ー16の下方への延長線上には、上部防水カバー16と
同じ傾斜でほぼ同じ長さの平板状の下部防水カバー17
が、その下端縁をサイドインパクトビーム12の角部に
溶接するとともに、その上端側が上部防水カバー16の
下端側の下面に重なるように取付けられている。
【0015】また上部防水カバー16と下部防水カバー
17とのオーバーラップした部分には、所定の間隔でボ
ルト孔16a,17aが互いに一致する位置にそれぞれ
形成されており、下部防水カバー17に形成されたボル
ト孔17aはルーズホールで、両防水カバー16,17
の取付け誤差を吸収してボルト18とナット19とによ
って締結できるようにするとともに、側面衝突荷重のよ
うな大きな外力が加わった際には、両防水カバー16,
17の締結面がスリップし、アウタパネル13に溶接さ
れた上部防水カバー16の移動が許容されるようになっ
ている。
【0016】また、上部防水カバー16と下部防水カバ
ー17とのオーバーラップした部分を締結しているボル
トナット18,19は、締結状態におけるそのボルト1
8の先端側が、サイドインパクトビーム12に取付けた
側面衝突センサ11に接近した位置となるようにボルト
締結位置が設定されている。
【0017】次に、上記のように構成されるこの実施例
の作用を説明する。
【0018】サイドドア内のサイドインパクトビーム1
2に取付けられた側面衝突センサ11は、その上方を、
ボルトナット18,19によって一体に締結された上部
防水カバー16と下部防水カバー17とによって水密に
覆わている。
【0019】そのため、アウタパネル13の内面に結露
した水滴や、サイドドアの上部のドアガラスとウェザス
トリップとの間から浸入した雨水等は、アウタパネル1
3の内面を伝って流下するかあるいはアウタパネル13
の凹溝14の内側からサイドインパクトビーム12の上
部へ庇状に掛渡された上部防水カバー16および下部防
水カバー17上に滴下した後、寮母雨水カバー16,1
7上を流れて、側面衝突センサ11から離れた位置に流
れ落ちる。
【0020】したがって、サイトドア内の水分の側面衝
突センサ11への付着が防止され、センサ部分およびリ
ード線接続部分が濡れてショートすることを防止できる
とともに、リード線接続部の発錆や、冬期における浸入
水の凍結による不具合の発生等を防止することができ
る。
【0021】そして、この防水構造を備えた車両の側面
に他の車両が衝突すると、この側面で最も外方へ突出し
ているサイドプロテクションモールディング15に、衝
突荷重が最初に加わって、アウタパネル13の凹溝14
の付近を変形させる。そして、側面衝突センサ11がア
ウタパネル13とサイドインパクトビーム12との間に
挟圧される前に、凹溝14の内側に設けられた上部防水
カバー16および下部防水カバー17が内側へと押動さ
れるため、両防水カバー16,17を締結しているボル
トの先端が、側面衝突センサ11を圧潰する。
【0022】このとき、下部防水カバー17に形成され
たボルト孔17aがルーズホールで、衝突荷重が加わっ
た際に上部防水カバー16のボルト孔16aに隙間なく
挿通されたボルト18の移動が許容されるため、アウタ
パネル13とインパクトビーム12とが連結されている
ことによる衝突センシングの遅れは生じない。
【0023】その結果、側面衝突センサ11の接点が導
通して衝突が検出され、図示してないサイドエアバッグ
装置の制御装置からインフレータに着火信号が送られ、
着火されたインフレータで発生するガスによって、サイ
ドドア内等に収納されているサイドエアバッグが車室内
に展開して、乗員を二次衝突から保護するようになって
いる。
【0024】なお、この実施例においては、防水カバー
として上部防水カバー16と下部防水カバー17との2
枚を連結したものを用いたが、1枚の防水カバーの上端
側をアウタパネル13に溶接して、下端側は異音の発生
を防ぐために、両面接着スポンジテープ等の弾性部材を
介してサイドインパクトビーム12に支持させるように
してもよい。
【0025】また図2および図3は、この発明の第2実
施例を示すもので、側面衝突センサ21は、車両のサイ
ドドア内にほぼ水平に配設された丸パイプ製のサイドイ
ンパクトビーム22の車体外側となる部分に取付けられ
ている。この側面衝突センサ21は、サイドインパクト
ビーム22のほぼ全長に亘って取付けられた長尺なセカ
ンダリセンサ21aと、このセカンダリセンサ21aの
車体外側となる面に、所定の間隔で取付けられた複数の
プライマリセン21bとから構成されており、プライマ
リセンサ21bがアウタパネル23の内面に近接配設さ
れている。また長尺なセカンダリセンサ21aのベース
プレート部の上部端面には、防水用ゴムリップ24の取
付け用のグルーブ25が、溝内部が拡くなった形状で全
長に亘って形成されている。
【0026】図3に示すように防水用ゴムリップ24
は、軟質ゴムを断面F字形に押出し成形したもので、F
字形断面の下方側となる端部24aをナイフエッジ状に
徐々に薄くなるように形成するとともに、F字形断面の
中間のリブを、前記セカンダリセンサ21aのベースプ
レート部の上端面に形成されたグルーブ25に嵌合する
アンカー部24bとして、先太りの抜け止め形状に形成
されている。
【0027】そして、長尺のセカンダリセンサ21aと
ほぼ同じ長さに形成された防水用ゴムリップ24は、そ
のアンカー部24bを前記ベースプレート部のグルーブ
25に嵌挿して、ナイフエッジ状に形成された端部24
aが車体外側となるように取付けられ、ナイフエッジ状
の一端側が、上向きの円弧状に弾性変形して、その端部
がアウタパネル23の内面に水密状態に圧接するととも
に、他端のL字状の部分が、セカンダリセンサ21aの
サイドインパクトビーム取付け面側に掛るように取付け
られ、その結果、側面衝突センサ21の上方が、防水用
ゴムリップ24によって水密に覆われる。
【0028】この防水用ゴムリップ24は、側面衝突セ
ンサ21に取付けた状態で、サイドドア内のサイドイン
パクトビーム22の所定の位置に取付けられる。
【0029】したがって、このように構成されるこの実
施例においては、前記第1実施例の場合と同じように側
面衝突センサ21の上方を水密に覆う防水用ゴムリップ
24が設けられているので、アウタパネル23の内面に
結露した水滴や、サイドドアの上部のドアガラスとウェ
ザストリップとの間から浸入した雨水等による側面衝突
センサ21およびそのリード線接続部分の水濡れの心配
が無く、水に濡れてショートすることを防止できるとと
もに、リード線接続部の発錆、あるいは冬期における浸
入水の凍結による不具合の発生を防止することができ
る。
【0030】そして、この防水構造を備えた車両の側面
に他の車両が衝突すると、変形するアウタパネル23と
サイドインパクトビーム22との間に挟圧され、側面衝
突センサ21が圧潰して衝突が検出され、図示してない
サイドエアバッグ装置の制御装置からインフレータに着
火信号が送られ、着火されたインフレータで発生するガ
スによって、サイドドア内等に収納されているサイドエ
アバッグが車室内に展開して、乗員を二次衝突から保護
するようになっている。
【0031】また図4は、この発明の第3実施例を示す
もので、側面衝突センサ31は、車両のサイドドア内に
ほぼ水平に配設された丸パイプ製のサイドインパクトビ
ーム32の車体外側となる部分に取付けられている。こ
の側面衝突センサ31は、サイドインパクトビーム32
のほぼ全長に亘って取付けられた長尺なセカンダリセン
サ31aと、このセカンダリセンサ31aの車体外側と
なる面に、所定の間隔で取付けられた複数のプライマリ
セン31bとから構成されており、プライマリセンサ3
1bがアウタパネル33の内面に近接配設されている。
また長尺なセカンダリセンサ31aのベースプレート部
の上下の端面には、防水用ゴムカバー34の係止用のグ
ルーブ35,35が全長に亘って形成されている。
【0032】そして防水用ゴムカバー34は、セカンダ
リセンサ31aとほぼ同じ長さに形成された膜状の軟質
ゴムで、その幅方向の一端(図4において下端)と他端
付近(図4において上端付近)には、前記ベースプレー
ト部の上下の端面に形成されたグルーブ35,35にそ
れぞれ係止させる係止部34a,34bが形成されてい
る。
【0033】この防水用ゴムカバー34は、その係止部
34a,34bをセカンダリセンサ31aのクルーブ3
5,35にれぞれ係止して、セカンダリセンサ31aの
複数のプライマリセンサ31bが取付けられている側面
を、全てのプライマリセンサ31bと共に水密状態に被
包するとともに、セカンダリセンサ31aの上方を覆う
ように取付けられている。
【0034】したがって、このように構成されるこの実
施例においては、側面衝突センサ31を水密に覆う防水
用ゴムカバー34が設けられているので、サイドドアの
上部のドアガラスとウェザストリップとの間から浸入し
た雨水等が、サイドドア内の側面衝突センサ31および
そのリード線接続部分に付着せず、そのため、水に濡れ
てショートすることを防止でき、またリード線接続部の
発錆や、冬期における浸入水の凍結による不具合の発生
等を防止することができる。
【0035】そして、この防水構造を備えた車両の側面
に他の車両が衝突すると、変形するアウタパネル23と
サイドインパクトビーム22との間に挟圧され、側面衝
突センサが圧潰して衝突が検出され、図示してないサイ
ドエアバッグ装置の制御装置からインフレータに着火信
号が送られ、着火されたインフレータで発生するガスに
よって、サイドドア内等に収納されているサイドエアバ
ッグが車室内に展開して、乗員を二次衝突から保護する
ようになっている。
【0036】また、この実施例においては、防水用ゴム
カバー34として膜状の軟質ゴムを用いたので、衝突荷
重の入力方向を防水用ゴムカバー34で覆っても、衝突
センシングの感度を低下させることなく、良好に衝突を
検知することができる。
【0037】また図5および図6は、この発明の第4実
施例を示すもので、側面衝突センサ41は、車両のサイ
ドドア内にほぼ水平に配設された丸パイプ製のサイドイ
ンパクトビーム42の車体外側となる部分に取付けられ
ている。この側面衝突センサ41は、サイドインパクト
ビーム42のほぼ全長に亘って取付けられた角パイプ状
のセカンダリセンサ41aと、このセカンダリセンサ4
1aの車体外側となる面に、所定の間隔で取付けられた
複数のプライマリセン41bとから構成されている。
【0038】そして防水カバー44は、断面ほぼコ字形
に押出し成形された若干の可撓性を有する硬質塩化ビニ
ル製で、セカンダリセンサ41aとほぼ同じ長さに形成
され、図6において上部となる部分は、角パイプ状のセ
カンダリセンサ41aの上部の外側に嵌合するようにリ
ップ部44aを有し、また図6において下端側は、角パ
イプ状のセカンダリセンサ41の下部に、この防水カバ
ー44の弾性復帰力で掛止されるとともに、セカンダリ
センサ41aの圧潰時にはこの防水カバー44の衝突荷
重と同じ方向への移動が許容されるように掛止部44b
が形成されている。
【0039】さらに、防水カバー44には、セカンダリ
センサ41aの側面に取付けられた複数のプライマリセ
ンサ41bの外側を覆う部分にそれぞれ開口部44cが
形成されており、この防水カバー44を側面衝突センサ
41の車体外側面を覆うように取付けた際に、各開口部
44cの位置にプライマリセンサ41bの取付け位置が
それぞれ一致するとともに、これらの各開口部44c
は、防水用のビニルフィルム45で水密に塞がれてい
る。
【0040】したがって、このように構成されるこの実
施例においては、側面衝突センサ41を水密に覆う防水
カバーが設けられているので、サイドドアの上部から浸
入した雨水等が、サイドドア内の側面衝突センサ41お
よびそのリード線接続部分に付着せず、そのため、水に
濡れてショートすることを防止できるとともに、リード
線接続部の発錆や、冬期における浸入水の凍結による不
具合の発生等を防止することができる。
【0041】そして、この防水構造を備えた車両の側面
に他の車両が衝突すると、変形するアウタパネルとサイ
ドインパクトビーム42との間に挟圧されて側面衝突セ
ンサ41が圧潰して衝突が検出され、図示してないサイ
ドエアバッグ装置の制御装置からインフレータに着火信
号が送られ、着火されたインフレータで発生するガスに
よって、サイドドア内等に収納されているサイドエアバ
ッグが車室内に展開して、乗員を二次衝突から保護する
ようになっている。
【0042】また、この実施例においては、若干の可撓
性を有する硬質塩化ビニル製の防水カバー44を用いた
ので、側面衝突センサ41側に防水カバー取付け用のグ
ルーブ等を設けなくても、取付状態を自力で維持できる
とともに、プライマリセンサ41bの位置には開口部4
4cを形成し、かつこの開口部44cをビニルフィルム
45で水密に塞いでいるので、側面衝突センサ41の水
濡れを防止できるとともに、衝突センシングの感度を低
下させることなく、良好に衝突を検知することができ
る。
【0043】またさらに、図7は、この発明の第5実施
例を示すもので、側面衝突センサ51は、車両のサイド
ドア内にほぼ水平に配設された丸パイプ製のサイドイン
パクトビーム52の車体外側となる部分に取付けられて
いる。この側面衝突センサ51は、サイドインパクトビ
ーム52のほぼ全長に亘って取付けられた長尺なセカン
ダリセンサ51aと、このセカンダリセンサ51aの車
体外側となる面に、所定の間隔で取付けられた複数のプ
ライマリセン51bとから構成されており、各プライマ
リセンサ51bがアウタパネル53の内面に近接配設さ
れている。
【0044】そして、サイドインパクトビーム52に取
付けられた側面衝突センサ51の外側を、サイドインパ
クトビーム52とともに覆うように防水カバー54が設
けられている。この防水カバー54は、硬質樹脂製で断
面ほぼΩ形に形成され、その両端54a,54bを、そ
れぞれ両面接着テープあるいはブチルゴム等のシール材
を兼ねる固定手段55を介してアウタパネル53の内面
に接着することによって、サイドインパクトビーム52
と側面衝突センサ51との外側を一体に覆っている。更
に、防水カバー54の上側となる端部54aには、その
全長に亘ってゴムリップ56が取付けられており、この
ゴムリップ56は、防水カバー54の上側の端部54a
をアウタパネル53の内面に接着すると、その上縁部が
弾性力によってアウタパネル53の内面に密着するよう
に取付けられている。
【0045】したがって、このように構成されるこの実
施例においては、前記実施例と同様に、サイドドア内の
側面衝突センサ41およびそのリード線接続部分に浸入
水が付着せず、そのためショートによる衝突の誤検出を
防止でき、エアバッグの不要な展開が防止できるととも
に、リード線接続部の発錆による接触不良あるいは断線
や、冬期における浸入水の凍結による不具合の発生等を
防止することができる。
【0046】さらに、この実施例においては、断面ほぼ
Ω形の硬質樹脂製の防水カバー54を、サイドインパク
トビーム52と側面衝突センサ51とを一体に覆うとと
もに、その端部をアウタパネル53の内面に接着して取
付ける構造としたのでワンタッチで取付けでき、サイド
インパクトビームに取付けるタイプのものと比べて取付
けが容易となるとともに、上側の端部54aにゴムリッ
プ56を備えているため、アウタパネル53の内面を伝
って流れる水の防水カバー54内への浸入を防止するこ
とができる。
【0047】そして、この防水構造を備えた車両の側面
に他の車両が衝突すると、変形するアウタパネル53に
よって側面衝突センサ51は、サイドインパクトビーム
52との間に挟圧されて衝突が検出され、図示してない
サイドエアバッグ装置の制御装置からインフレータに着
火信号が送られ、着火されたインフレータで発生するガ
スによって、サイドドア内等に収納されているサイドエ
アバッグが車室内に展開して、乗員を二次衝突から保護
するようになっている。この実施例の場合、防水カバー
54がサイドインパクトビーム52上の側面衝突センサ
51に固定されていないため、防水カバー54は、アウ
タパネル53と側面衝突センサ51との間に介在せず、
側面衝突センサ51の感度を低下させることがない。
【0048】なお前記各実施例においては、主として側
面衝突センサをサイドインパクトビームに取付けた場合
の防水構造について説明したが、サイドドア内の他の部
材に取付けた側面衝突センサの防水構造にも好適に実施
することができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明は、車両の
サイドドア内に設けられて側面衝突を検出する側面衝突
センサの防水構造において、前記側面衝突センサの少な
くとも上方を水密に覆う防水部材を設けたので、サイド
ドア内への浸入水による衝突センサやその配線部のショ
ート等による不具合の発生を防止することができ、側面
衝突センサの検知性能を高水準に保持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の側面衝突センサの防水
構造を示すサイドドアの断面側面図である。
【図2】第2実施例の防水構造を示すサイドトドアの断
面側面図である。
【図3】第2実施例で用いている防水用ゴムリップの斜
視図である。
【図4】第3実施例の防水構造を示す断面側面図であ
る。
【図5】第4実施例で用いている防水カバーの斜視図で
ある。
【図6】第4実施例の防水構造を示す断面側面図であ
る。
【図7】第5実施例の防水構造を示す断面側面図であ
る。
【図8】従来の側面衝突用の衝突センサの取付け状態を
示す断面図である。
【図9】プリント基盤を用いた従来の衝突センサの正面
図である。
【符号の説明】
11 側面衝突センサ 12 サイドインパクトビーム 13 アウタパネル 14 凹溝 16 上部防水カバー 17 下部防水カバー 24 防水用ゴムリップ 34 ゴムカバー 44 防水カバー 44c 開口部 45 ビニルフィルム 54 防水カバー 55 シール兼固定手段 56 ゴムリップ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のサイドドア内に設けられて側面衝
    突を検出する側面衝突センサの防水構造において、 前記側面衝突センサの少なくとも上方を水密に覆う防水
    部材を設けたことを特徴とする側面衝突センサの防水構
    造。
JP4160125A 1992-05-27 1992-05-27 側面衝突センサの防水構造 Pending JPH05319096A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4160125A JPH05319096A (ja) 1992-05-27 1992-05-27 側面衝突センサの防水構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4160125A JPH05319096A (ja) 1992-05-27 1992-05-27 側面衝突センサの防水構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05319096A true JPH05319096A (ja) 1993-12-03

Family

ID=15708413

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4160125A Pending JPH05319096A (ja) 1992-05-27 1992-05-27 側面衝突センサの防水構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05319096A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011111635A1 (ja) * 2010-03-09 2011-09-15 タカタ株式会社 支持部材、検出ユニット、側面衝突検出システム及び乗員拘束システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011111635A1 (ja) * 2010-03-09 2011-09-15 タカタ株式会社 支持部材、検出ユニット、側面衝突検出システム及び乗員拘束システム
JP2011183967A (ja) * 2010-03-09 2011-09-22 Takata Corp 支持部材、検出ユニット、側面衝突検出システム及び乗員拘束システム
US20130062868A1 (en) * 2010-03-09 2013-03-14 Takata Corporation Support member, detection unit, side surface collision detection system, and occupant restraint system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4946217A (en) Pickup box covers
JP3791379B2 (ja) フードエアバッグ装置
US7172048B2 (en) Airbag apparatus for pedestrian protection
US7686358B2 (en) Vehicular bumper structure
US7611162B2 (en) Front pillar trim mounting structure for vehicles
US5029934A (en) Door hooking arrangement on motor vehicles
JP2007090999A (ja) インシュレータの取り付け構造
JPH07125609A (ja) フードエアバッグ装置の防水構造
US20030146606A1 (en) Vehicle occupants protection system
JP5217242B2 (ja) 歩行者用エアバッグ装置
US6948750B2 (en) Collision sensor for vehicle bumper
JP2600019Y2 (ja) 自動車の歩行者保護用エアバッグ装置
TWI694014B (zh) 超音波感測器之安裝構造
JPH05319096A (ja) 側面衝突センサの防水構造
JP4656031B2 (ja) 車両用排水構造及びこれを用いた車両用フードエアバッグ装置の排水構造
JPH0948241A (ja) 車両用ドアハーネス配索構造
JP6824215B2 (ja) 歩行者用エアバッグ装置
US6508505B1 (en) Stiffener bar bezel
JP3919948B2 (ja) ヒドンサッシ型ウェザストリップ
JPH0724260Y2 (ja) 自動車ドア
US11878637B2 (en) Attachment structure for a vehicle roof lining
JP3885186B2 (ja) 後席カーテンシールドエアバックセンサ作動用部材の車両ボディへの取り付け構造
JP2501813Y2 (ja) 自動車の前部構造
JP3008165B2 (ja) 自動車のリヤドア用ランチャンネル
JPH05238350A (ja) エアバッグ装置用衝突センサの取付構造