JPH05319027A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JPH05319027A
JPH05319027A JP4134989A JP13498992A JPH05319027A JP H05319027 A JPH05319027 A JP H05319027A JP 4134989 A JP4134989 A JP 4134989A JP 13498992 A JP13498992 A JP 13498992A JP H05319027 A JPH05319027 A JP H05319027A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
width
tire
circumferential
rib
Prior art date
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Pending
Application number
JP4134989A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiko Nakagawa
英光 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タイヤのウェット性能を低下させることな
く、高周波帯域のトレッド発生騒音を低減させる。 【構成】 タイヤ周方向に連続してのびる複数本の周方
向溝2と、周方向溝2により区画される少なくとも一の
陸部3に形成されて、これもタイヤ周方向に連続しての
び、前記周方向溝2より狭い溝幅を有する細溝4とをト
レッド部1に具える空気入りタイヤである。前記細溝4
を直線状に延在させ、その細溝4の幅を、前記陸部3の
幅の1〜15%の範囲とするとともに、細溝4の深さを、
周方向溝2の深さの20〜120 %の範囲とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、トレッド部に、タイ
ヤ周方向に直線状もしくはジグザグ状に連続してのびる
複数本の周方向溝を具える、いわゆるリブパターンの空
気入りタイヤに関するものであり、とくに、トレッド部
の発生騒音を効果的に低減させるものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のリブパターンの空気入り
タイヤでは、とくには高周波帯域のトレッド発生騒音が
問題とされている。かかる騒音は、トレッド部に形成し
た周方向溝での気柱管共鳴を主たる原因とするものであ
り、その対策として、パターンの改良が行われている
が、その改良に当っては、タイヤの排水性や、ウェット
路面での諸性能の維持が騒音の低減としばしば対立し、
このことが、トレッド発生騒音の低減を困難にしてい
る。
【0003】そこで、トレッド発生騒音の低減とウェッ
ト性能の維持とを両立させるべく、たとえば、特開昭61
−215102号公報に開示されているように、タイヤ周方向
に0〜30°のジグザグ角度で延びる2本の縦主溝と、こ
れと同角度で延びる少なくとも一本の細溝とをトレッド
部にそれぞれ設け、その細溝の幅を規定するとともに、
細溝の溝底にタイヤ周方向で段差をつけた低騒音空気入
りタイヤが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この提案技
術によれば、細溝がタイヤ周方向にジグザグ状に折れ曲
がって延びることから、その細溝の折曲部分の溝縁が路
面に衝突し、このときの衝突騒音が音源となって他の気
柱管共鳴を引き起こすことになり、それ故に、高周波帯
域のトレッド発生騒音を効果的に低減させることが実質
的に不可能であった。
【0005】この発明は、従来技術の有するこのような
問題点を解決することを課題として検討した結果なされ
たものであり、この発明の目的は、相互に二律背反の関
係にある高周波騒音の低減と、ウェット性能の維持とを
高い次元で両立させることができる空気入りタイヤ、い
かえれば、周方向主溝の総ボリュームを減ずることな
く、気柱管共鳴を有効に防止することができる空気入り
タイヤを提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、接地面内で
の陸部の変形を解析するとともに、タイヤの転動時の陸
部の振動を解析して、周方向溝による気柱管共鳴の原因
となる主要な音源が、陸部のクラッシングによる溝幅の
収縮に際してその陸部と路面との間で発生するすべり振
動にあることを見い出すことによってなされたものであ
り、そのすべり振動を低減させるべく、いいかえれば、
溝幅の収縮量を減少させるべく、陸部内に、それのクラ
ッシング時におけるゴムの適度の逃げ場を確保すること
によって気柱管共鳴の防止を図るものである。
【0007】これがため、この発明の空気入りタイヤで
は、タイヤ周方向に直線状もしくはジグザグ状に連続し
てのびる複数本の周方向溝を設けるとともに、周方向溝
により区画される少なくとも一の陸部すなわちリブに、
これもタイヤ周方向に連続してのび、周方向溝よりはる
かに狭幅の細溝を形成したところにおいて、その細溝を
直線状に延在させて、細溝幅を、リブ幅の1〜15%の範
囲、細溝深さを、周方向溝深さの20〜120 %の範囲とす
る。
【0008】このことを図1,2に示すところに従って
より具体的に説明する。ここでは、トレッド部1に、タ
イヤ周方向に直線状に連続してのびる四本の周方向溝2
を形成するとともに、タイヤ赤道面の各側部で、二本の
周方向溝2にて区画される一本のリブ3に、周方向溝2
よりはるかに狭幅の一本の細溝4を形成し、この細溝4
を、タイヤ周方向に直線状に連続させて延在させるとと
もに、その細溝4の幅をリブ幅の1〜15%の、また、細
溝4の深さを、周方向溝の深さの20〜120 %のそれぞれ
の範囲とする。
【0009】
【作用】この空気入りタイヤでは、細溝4が直線状に延
在することから、いいかえれば、細溝がジグザグ状の折
曲部分を有していないことから、その細溝に起因する路
面衝突騒音の発生が十分に防止されることになる。
【0010】またここでは、細溝4をリブ幅の1〜15%
の範囲内の溝幅とすることにより、リブ3のクラッシン
グ時に、そのリブ3の変形分を細溝内へ適正に逃がすこ
とができる他、接地面内での細溝4の閉止をもたらし
て、その細溝4による気柱管共鳴の発生を防止すること
ができる。
【0011】すなわち、それが1%未満では、リブ3 の
変形を細溝4によって十分に吸収することができず、そ
れが15%を越えると、接地面内で細溝4を閉止させ得な
いことに起因する気柱管共鳴が発生し、いずれの場合に
も、0Aで0.2dB 以下の騒音低減効果しか得られない。
【0012】さらにこの空気入りタイヤでは、細溝4の
深さを、周方向溝2の深さの20〜120 %の範囲とするこ
とにより、前述した溝幅との関連の下で、リブ3の変形
の、細溝内への吸収を一層有効なものとする。
【0013】これは、細溝4の深さを、周方向溝2の深
さの20%未満とした場合には、リブ3の変形に際する、
溝幅収縮量の低減効果が、リブ3の表面近傍部分だけに
しか発生せず、リブ3の高さの中間部分および基部部分
はともに、リブ幅を収縮する方向に変形することになる
ため、気柱管共鳴の低減効果もわずかであって、0A値
で0.2dB 以下にすぎないものとなり、逆にその深さが12
0 %を越えると、溝幅収縮量の低減効果が飽和状態とな
る他、細溝4の溝底部分へのリブ3 の逃げ変形によっ
て、周方向溝2の溝底部分の、タイヤ半径方向の振動が
大きくなって、それが新たな共鳴音源となることに基づ
くものである。
【0014】かくして、この空気入りタイヤによれば、
周方向溝の総ボリュームを減ずることなく気柱管共鳴に
起因する高周波騒音を効果的に低減させることができ
る。
【0015】
【実施例】以下にこの発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、この発明の一実施例を示す、トレッド
部の幅方向断面図である。
【0016】これは、サイズが11R 22.5 14PR のトラッ
ク・バス用タイヤのパターンであり、ここでは、トレッ
ド部1 に形成した四本の直線状周方向溝2の、半径方向
外方側へ拡開するそれぞれの溝壁の、トレッド表面に立
てた法線に対する傾斜角度を22°とするとともに、その
周方向溝2の開口幅を15mm、深さ13mmとしたところにお
いて、二本の周方向溝2によって区画されるセカンドリ
ブ3の、トレッド表面での幅を30mmとし、このセカンド
リブ3に、開口幅が2mmで、深さが13mmの、一本の直線
状の細溝4を形成する。
【0017】ここで、細溝4によって分割されるリブ部
分3aのトレッド表面での最小幅は5mm以上とすることが
好ましく、このことによれば、タイヤの設置面内でその
リブ部分3aが歪み、そしてすべり振動音を発生するのを
防止することができる。ちなみに、図示例では、リブ部
分3aの最小幅を14mmとしている。
【0018】図2は他の実施例を示す断面図であり、こ
の例は、前述の実施例と同様にして区画したセカンドリ
ブ3に、タイヤ周方向に直線状にのびる二本の細溝5を
形成し、各細溝5の開口幅を1mm、深さを6mmとしたも
のである。またここでは、それぞれの細溝5による分割
リブ部分3aの最小幅を8mmとしている。
【0019】図3は、全てのリブに細溝を形成したさら
に他の実施例であり、最もトレッド端側に位置するショ
ルダーリブ6に一本の細溝7を、セカンドリブ3に二本
の細溝8を、そしてセンターリブ9に三本の細溝10をそ
れぞれ形成したものである。
【0020】これらの実施例によれば、それぞれの細溝
4,5,7,8,10をともに直線状に延在させるととも
に、それらの各細溝の溝幅をリブ幅の1〜15%の、そし
て、溝深さを周方向溝深さの20〜120 %のそれぞれの範
囲内の値として、リブ3,6,9のクラッシングに際す
るその変形分を細溝内へ効果的に逃がすことにより、前
述したように、ウェット性能の低下なしに、周方向溝2
の溝幅収縮量を有効に低減して、高周波騒音の発生を十
分に防止することができる。
【0021】
【発明の効果】以上に述べたところから明らかなよう
に、この発明によれば、ウェット性能を高く維持してな
お、トレッド部の発生騒音、なかでも、高周波帯域の騒
音を大きく低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す、トレッド部の幅方向
断面図である。
【図2】この発明の他の実施例を示す、図1と同様の断
面図である。
【図3】この発明のさらに他の実施例を示す、図1と同
様の断面図である。
【符号の説明】
1 トレッド部 2 周方向溝 3 セカンドリブ 4,5,7,8,10 細溝 6 ショルダーリブ 9 センターリブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤ周方向に連続してのびる複数本の
    周方向溝と、周方向溝により区画される少なくとも一の
    陸部に形成されて、これもタイヤ周方向に連続しての
    び、前記周方向溝より狭い溝幅を有する細溝とをトレッ
    ド部に具える空気入りタイヤであって、 前記細溝を直線状に延在させ、その細溝の幅を、前記陸
    部の幅の1〜15%の範囲とするとともに、細溝の深さ
    を、周方向溝の深さの20〜120 %の範囲としてなる空気
    入りタイヤ。
JP4134989A 1992-05-27 1992-05-27 空気入りタイヤ Pending JPH05319027A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5753058A (en) * 1993-12-27 1998-05-19 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Pneumatic tire for heavy load
KR20000040261A (ko) * 1998-12-17 2000-07-05 조충환 이상마모를 방지한 공기입 타이어
JP2016145009A (ja) * 2015-02-09 2016-08-12 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
JP2016199118A (ja) * 2015-04-09 2016-12-01 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
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