JPH05318749A - 液滴噴射装置用駆動電極の形成方法 - Google Patents

液滴噴射装置用駆動電極の形成方法

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JPH05318749A
JPH05318749A JP12855092A JP12855092A JPH05318749A JP H05318749 A JPH05318749 A JP H05318749A JP 12855092 A JP12855092 A JP 12855092A JP 12855092 A JP12855092 A JP 12855092A JP H05318749 A JPH05318749 A JP H05318749A
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JP
Japan
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drive electrode
ink
flow path
ink flow
forming
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JP12855092A
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English (en)
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Yoshikazu Takahashi
高橋  義和
Masahiko Suzuki
雅彦 鈴木
Hiroto Sugawara
宏人 菅原
Takahiro Kanegae
隆弘 鐘ケ江
Masahiko Kinoshita
昌彦 木下
Manabu Yoshimura
学 吉村
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造時の工程を少なくし、低コストで駆動電
極を形成可能とする。 【構成】 圧電セラミックス板2に電圧を印加するため
の駆動電極7をインク流路4の内側面に形成する際に、
インク流路4内にマスク用ワイヤ3を嵌入するようにし
たので1回の蒸着またはスパッタ工程でインク流路4の
必要な領域に駆動電極7を形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液滴噴射装置用駆動電
極の形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、プリンタヘッドとして圧電式イン
クジェットヘッドを利用したものが提案されている。こ
れは、圧電アクチュエータの寸法変位によってインク室
の容積を変化させることにより、その容積減少時にイン
ク室内のインクを噴射し、容積増大時にインク室内にイ
ンクを導入するようにしたもので、ドロップオンデマン
ド方式と呼ばれている。そして、このような噴射装置を
多数互いに近接して配設し、所定の位置の噴射装置から
インクを噴射させることにより、所望する文字や画像を
形成するのである。
【0003】このような液滴噴射装置としては、例えば
図8に示すようなものがある。以下、アレイ1の一部の
断面図を示す図8によって具体的に説明すると、複数の
側壁5を有し、かつ矢印28の方向に分極処理を施した
圧電セラミックス板2とフタ6とを接合することで、横
方向に互いに間隔を有する多数の平行なインク流路4が
構成される。インク流路4は長方形断面の長くて狭いも
のであり、側壁5は流路の全長にわたって伸び流路軸に
対して垂直方向に変形可能で、その変形によりインク流
路4内のインク圧を変化させる。前記側壁5の表面の下
半分(あるいは上半分)の領域には、駆動電界印加用の
駆動電極7が形成してあり、該駆動電極7の表面にはイ
ンクと駆動電極7との絶縁のための絶縁処理が施してあ
る。よって、インク流路4と、該インク流路4の一端に
連通する噴射口(図示しない)と、他端に連通するイン
ク供給部(図示しない)と、該インク流路4を形成する
圧電変形可能な側壁5とから噴射装置34が構成される
のである。
【0004】このアレイ1において図6に示すように、
所定の印字データに従って例えば噴射装置34bが選択
されると、駆動電極7c,7dと駆動電極7e,7fの
各々の間に駆動電界10が印加される。このとき駆動電
界方向と分極方向とが直交しているため、側壁5b,5
cの該駆動電極7を有する部分だけが圧電厚みすべり効
果の変形をする。このため該側壁5b,5cはインク流
路4bの外部方向にくの字形に変形する。その後、前記
駆動電界10の印加を遮断すると、該側壁5b,5cが
もとの位置に戻る。この変形によりインク室4b内のイ
ンク圧が大となり、図示されていない噴射口からインク
液滴が噴射される。
【0005】従来、駆動電極7は以下に示す方法によっ
て、形成される。図7に示すようにまず強誘電性を有す
るチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系のセラミックス材
料にて、ダイヤモンドカッティング円盤の回転またはレ
ーザー等により互いに平行で等しい幅の複数の溝を切る
ことによりインク流路4を形成し、分極方向28の方向
に分極処理を施して圧電セラミックス板2を製造する。
次に、側壁5の側面に駆動電極7をスパッタあるいは蒸
着法により形成する。このとき前記圧電セラミックス板
2をターゲットまたは蒸着源に対して傾斜させること
で、側壁5のシャドー効果により側壁5の表面の開口部
側の必要な領域だけに駆動電極7が形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の液滴噴射装置用駆動電極の形成方法で
は、側壁の片面だけにしか駆動電極が形成できないた
め、両面に駆動電極を形成するためには2回のスパッタ
または蒸着の工程が必要であり、製造コストが増大する
という問題がある。
【0007】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、製造時の工程を減らし、低コス
トで駆動電極を形成可能な液滴噴射装置用駆動電極の形
成方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の液滴噴射装置用駆動電極の形成方法は、分極
処理を施した圧電セラミックス板に溝を形成する工程
と、前記溝にマスク部材を嵌入する工程と、前記マスク
部材を嵌入された圧電セラミックス板の前記溝の内側面
に、圧電セラミックス板を駆動するための電極層を形成
する工程と、前記マスク部材を前記溝より除去する工程
とからなる。
【0009】
【作用】上記の構成を有する本発明の液滴噴射装置用駆
動電極の形成方法では、電極形成時にマスク部材が側壁
の不要な部分への駆動電極の形成を防ぎ、側壁の所望の
部分のみに駆動電極を形成する。
【0010】
【実施例】以下、本発明を具体化した液滴噴射装置用駆
動電極の形成方法の一実施例を、図1乃至図5を参照し
て詳細に説明する。なお、前述した従来例と同一部位、
及び均等部位には同一符号をつけて説明する。
【0011】まず、図1に示すように、圧電セラミック
ス板2に平行な複数の溝を切り、インク流路4を形成す
ることによりアレイ1を作製する。このアレイ1は、強
誘電性を有するチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系のセ
ラミックス材料からなる圧電セラミックス板2に、矢印
28の方向に分極処理を施した厚さ約1mmの板に、ダ
イヤモンドカッティング円盤の回転またはレーザー等に
より平行な複数の溝を切ることにより作製される。前記
インク流路4は例えば幅90μm、高さ400μmの長
方形形状の断面を有し、紙面に対して垂直方向に約10
mmの長さで側壁5が形成される。該インク流路4のピ
ッチは所望の印字解像度、例えば170μmである。
【0012】次に、前記インク流路4にマスク用ワイヤ
3を嵌入し、該インク流路4の開口部の方向から金属材
料、例えばアルミニウム、ニッケルを蒸着またはスパッ
タ法により形成する。前記マスク用ワイヤ3としては、
例えば銅、アルミニウム、ステンレス、ニッケル等の金
属材料を使用し、その径は前記インク流路4の幅よりも
やや小さく例えば65〜85μmである。このマスク用
ワイヤ3は、図5に示すようにワイヤフレーム8に前記
インク流路4のピッチにて必要本数固定してあり、一度
に全てのインク流路4に容易に嵌入することができる。
【0013】そして、マスク用ワイヤ3を嵌入した状態
で、図2に示すように、インク流路4の内側面に蒸着ま
たはスパッタ法により駆動電極7を形成する。このと
き、蒸着またはスパッタ法による金属ビーム(図中破線
矢印)は、マスク用ワイヤ3により遮断されたインク流
路4の底部及び内側面のうち図2の上半分以外の、圧電
セラミックス板2表面に到達し、駆動電極7を形成す
る。なお、蒸着金属の材質とマスク用ワイヤ3の材質と
を同種とすると、駆動電極7の組成が均一となるので好
ましい。またマスク用ワイヤ3をインク流路4内に深く
嵌入するか浅く嵌入するかにより、駆動電極7を形成す
る領域を決定することができる。
【0014】続いて、図3に示すように、圧電セラミッ
クス板2よりワイヤフレーム8及びマスク用ワイヤ3を
除去する。そして、図4に示すように、インク流路4の
内側面以外の部分に形成された電極層、すなわち側壁5
の表面に形成された電極層をラッピング等により取り除
く。
【0015】このあと、前記インク流路4を覆うように
して前記圧電セラミックス板2とほぼ同じ線膨張係数を
もつ材料、例えば同じ強誘電性を有するチタン酸ジルコ
ン酸鉛(PZT)系のセラミックス材料からなるフタ6
を接合し、インク流路4の前方に該インク流路4の各々
に対応する噴射口を有するオリフィスプレート(図示し
ない)を接合することで、図8に示すように、液滴噴射
装置のアレイ1が構成される。
【0016】アレイ1には、図6に示されている電気回
路が接続されている。この電気回路において、駆動電極
7a〜7hがそれぞれ別々にLSIチップ16に接続さ
れ、クロックライン18、データライン20、電圧ライ
ン22及びアースライン24もLSIチップ16に接続
されている。インク流路4a〜4cは隣合わない第1、
第2のグループに分けられており、クロックライン18
から供給された連続するクロックパルスがこの第1、第
2グループを交互に駆動する。データライン20上に現
れる多ビット・ワード形式のデータが各グループのうち
のどちらのインク流路4を作動すべきかを決定し、LS
Iチップ16の回路により選ばれたグループの流路の駆
動電極7に電圧ライン22の電圧Vを印加する。例え
ば、インク流路4bが選ばれたとすると、図6に示すよ
うに、駆動電極7d,7eに電圧Vが印加され、インク
流路4bの両側の側壁5b,5cが圧電効果により変形
する。また、他の駆動電極7a,7b,7c,7f,7
g,7hは接地される。
【0017】このとき、側壁5b,5cの両側の駆動電
極7c,7d,7e,7fが形成された部分には分極方
向と直交する方向に駆動電界10が印加されるので、圧
電厚みすべり効果により、該側壁5b,5cがインク流
路4bが広がる方向へ「く」の字形に変形する。このた
めインク流路4bの容積が増加し、図示しない前記イン
ク供給部からインク流路4bへ液体のインクが補充され
る。また、電圧の印加が遮断され側壁5b,5cが元の
位置まで戻されると、前記インク流路4bの容積が減少
し、インク流路4b内のインクが図示しない噴射口を通
って噴射され、図示しない用紙に画像を形成する。ま
た、例えば他の噴射装置34cが選択された場合には、
側壁5c,5dが変形させられてインク流路4c内のイ
ンクが噴射される。
【0018】このように本実施例によれば、駆動電極7
を形成するために従来2回行っていたスパッタまたは蒸
着の工程を1回に減らすことができるので、製造が容易
になり製造コストが低減できる。さらに、マスク用ワイ
ヤ3の嵌入を深くするか浅くするかによって駆動電極7
の形成領域を容易に調整することができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の液滴噴射装置用駆動電極の形成方法によれば、圧
電セラミックス板に形成された溝にマスク部材を嵌入し
てから電極層を形成するようにしたので、製造時の工程
数を減らし、それにより製造コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】液滴噴射装置の駆動電極形成工程を示す断面図
である。
【図2】液滴噴射装置の駆動電極形成工程を示す断面図
である。
【図3】液滴噴射装置の駆動電極形成工程を示す断面図
である。
【図4】液滴噴射装置の駆動電極形成工程を示す断面図
である。
【図5】マスク用ワイヤの保持フレームを示す斜視図で
ある。
【図6】アレイに電気回路が設けられた状態を示す説明
図である。
【図7】従来例における液滴噴射装置の駆動電極形成方
法を示す断面図である。
【図8】液滴噴射装置の一部を構成するアレイの断面図
である。
【符号の説明】 2 圧電セラミックス板 3 マスク用ワイヤ 4 インク流路 5 側壁 7 駆動電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鐘ケ江 隆弘 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号ブラザー工 業株式会社内 (72)発明者 木下 昌彦 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号ブラザー工 業株式会社内 (72)発明者 吉村 学 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号ブラザー工 業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分極処理を施した圧電セラミックス板に
    溝を形成する工程と、 前記溝にマスク部材を嵌入する工程と、 前記マスク部材を嵌入された圧電セラミックス板の前記
    溝の内側面に、圧電セラミックス板を駆動するための電
    極層を形成する工程と、 前記マスク部材を前記溝より除去する工程とからなるこ
    とを特徴とする液滴噴射装置用駆動電極の形成方法。
JP12855092A 1992-05-21 1992-05-21 液滴噴射装置用駆動電極の形成方法 Pending JPH05318749A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016055609A (ja) * 2014-09-12 2016-04-21 エスアイアイ・プリンテック株式会社 液体噴射ヘッド、液体噴射装置及び液体噴射ヘッドの製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016055609A (ja) * 2014-09-12 2016-04-21 エスアイアイ・プリンテック株式会社 液体噴射ヘッド、液体噴射装置及び液体噴射ヘッドの製造方法

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