JPH0531865Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、刈払機用操作ハンドル取付構造に関
し、詳しくは作業終了時、運搬時、保管時等の不
使用時に容易に折りたためるように構成した刈払
機用操作ハンドル取付構造に関する。

［従来の技術］ 刈払機は、エンジン部から延長された駆動軸
と、該駆動軸を内挿した操作桿と、それらの先端
に回転あるいは往復動自在に設けられた刈刃部に
よつて構成され、作業者がエンジン部付近を肩か
ら吊下げ、あるいはエンジン部を背負い、操作桿
あるいは操作桿の略直角方向に設けた操作ハンド
ルを手に持つて先端の刈刃部を上下左右に移動さ
せて草刈り作業を行なうものである。

従来、前記操作ハンドルは通常Ｕ字状に構成さ
れ操作桿の上方に左右方向へ突出させて、その中
央部を固定金具を介してボルトにより操作桿に固
定されていた。

［考案が解決しようとする課題］ 前記従来の刈払機においては、略直線状に配置
された操作桿、駆動軸及び刈刃に対して操作ハン
ドルが操作桿の左右両側及び上方に突出させられ
ているため、作業終了時、運搬時、保管時等の不
使用時の取扱いにおいてスペースと手数を要する
という問題点があつた。

前記問題点を解決するため、作業終了時、運搬
時及び保管時等の不使用時に操作ハンドルを取外
すことも考えられるが、もともと通常の使用に於
ける取外しを予想した取付け構造でないため、取
外し及びその後の再取付けに手数を要するととも
に、取外した操作ハンドル等を紛失しないように
注意しながら、刈払機本体と一緒に運搬及び保管
しなければならず、面倒なものであつた。

本考案は前記問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、作業終了時、運搬
時、保管時等の不使用時に操作ハンドルを刈払機
本体と一体のまま、容易に、しかも最小の姿に縮
小させることができる構成とすることである。

［課題を解決するための手段］ 本考案は前記課題を解決するため、操作桿の略
直角方向に設けられている操作ハンドルを操作桿
と略同方向に回動自在とし、さらに、操作桿側に
倒して折りたためる構成としたものである。

すなわち、雄ネジ部を上方に突出させたボルト
を有し操作桿に固定される固定金具と、該固定金
具の上面に前記ボルトの回りに回動自在に重合さ
れ操作ハンドルの挿通孔が設けられ、前記ボルト
の貫通部位置に前記挿通孔から外部に開放される
〓間が設けられたハンドルブラケツトと、前記ボ
ルトの前記ブラケツトの上面から上方へ突出した
雄ネジ部に螺合された締付部材とからなる構成と
したものである。

［作用］ 本考案では、操作桿に固定された固定金具にボ
ルトと蝶ナツト等の締付部材によりハンドルブラ
ケツト及び操作ハンドルが固定される。

そして、作業終了時、運搬時、保管時等の不使
用時には締付部材を緩めると、ハンドルブラケツ
ト及び操作ハンドルが操作桿、具体的には固定金
具に対してボルトで保持された状態でフリーにな
る。

したがつて、ハンドルブラケツト及び操作ハン
ドルを操作桿と分離せずに略同方向に回動させる
ことができ、操作ハンドルの位置変更操作が容易
である。

同時に操作ハンドルを操作桿側に倒して折りた
たむことができ巾、高さについて最小の姿に縮小
させることができ、その後の取扱いにスペースと
手数を要することがないものである。

［実施例］ 以下に本考案の一実施例を図面について詳細に
説明する。

第５図には刈払機の一例の全体図が示されてい
る。

同図において、１はエンジン、２は前記エンジ
ン１により回転させられる駆動軸、３は前記駆動
軸２を内挿した操作桿、４は刈刃、５は前記操作
桿３上に固定金具６を介して取付けられたＵ字状
の操作ハンドルである。

従来の刈払機において、操作ハンドル５は第５
図に実線で示すごとく、操作桿３の上方の略直角
方向に左右に突出させて固定されている。

本考案では、前記操作ハンドル５が作業終了
時、運搬時、保管時等の不使用時には操作桿３と
略同方向に回動させられ、更に操作桿３側に倒さ
れて折りたたまれ、巾、高さについて最小の姿に
縮小される。

すなわち、第５図に一点鎖線で示された状態は
左右が一体となつた操作ハンドル５の折りたたみ
状態であり、同図に二点鎖線で示された状態は左
右が分割された操作ハンドル５ａの折りたたみ状
態図である。

第１図、第２図には左右が一体となつた操作ハ
ンドル５の回動及び折りたたみのための実施例が
示されている。

操作桿３に固定される前記固定金具６は、前記
操作桿３を上下から挟持するように二つ割りにさ
れ、上方固定金具６ａと下方固定金具６ｂ間がネ
ジ７によつて締着されて、前記操作桿３を挟んで
一体とされている。

本考案では、前記固定金具６、具体的には前記
上方固定金具６ａに雄ネジ部８ａを上方に突出さ
せたボルト８が設けられる。なお、該ボルト８と
しては六角ボルトが使用され、固定金具６に対し
て回動不能とされる。

つぎに、前記上方固定金具６ａの上面に前記ボ
ルト８の回りに回動自在にハンドルブラケツト９
が重合される。

該ハンドルブラケツト９は前記操作桿３と直交
方向に前記操作ハンドル５の挿通孔１０が設けら
れ、さらに前記ハンドルブラケツト９の前記ボル
ト８の貫通部位置を含む全巾にわたる側部に前記
挿通孔１０から外部に開放されるすり割り状の〓
間１１が設けられている。

そして、前記ハンドルブラケツト９が前記上方
固定金具６ａ上に重合させられて前記ボルト８が
下側から貫通させられ、前記ハンドルブラケツト
９の上面から上方へ突出したボルト８の雄ネジ部
８ａに締付部材として蝶ナツト１２が螺合され
る。

図中１３は前記上方固定金具６ａと前記ハンド
ルブラケツト９間に介在させたスプリングであ
り、前記操作ハンドル５の回動及び折りたたみ時
に、該操作ハンドル５を支持する前記ハンドルブ
ラケツト９を浮上させ、前記操作ハンドル５の回
動、折りたたみを容易とするものである。

また、図中１４は前記操作ハンドル５を前記操
作桿３と略同方向に回動させて巾方向を最少とす
る角度、例えば60度の回動角度に前記操作ハンド
ル５の回動を規制するストツパー凸部であり、１
５は該ストツパー凸部１４が嵌合するストツパー
凹部である。

また、図中１６は前記操作ハンドル５を前記操
作桿３側に倒して折りたたみ、高さを最少とする
角度、例えば前記操作桿３側に90度倒した状態を
規制する凸部であり、１７は該凸部１６が嵌合す
る溝である。

前記構成の実施例は使用に際しては操作ハンド
ルが所定位置に起立させられ、蝶ナツト１２が締
付けられ、〓間１１部が狭められて操作ハンドル
５が固定されると同時に、ハンドルブラケツト９
が上方固定金具６ａ側へ押圧されて、固定金具６
に固定されるものである。

つぎに、作業終了時、運搬時、保管時等の不使
用時には蝶ナツト１２を緩めればボルト８を中心
に操作桿３と分離せずにハンドルブラケツト９及
び操作ハンドル５を水平方向に回動させることが
でき、同時に操作ハンドル５を操作桿３側に倒し
て折りたたむことができ、その後、蝶ナツト１２
を仮締めすれば、最小の姿に縮小された状態が維
持され、その後の取扱いが極めて容易となり、さ
らにスペースを必要としないものである。

第３図及び、第４図、には他の実施例が示され
ている。

この実施例では操作ハンドル５ａは、その取付
部の中央で左右に分割されている。

したがつて、操作ハンドル５ａを左右別々の方
向に倒して折りたたむことができ、第１図、第２
図実施例の場合よりもさらに小さな姿に縮小させ
ることができる。

さらに、この実施例ではハンドルブラケツト９
を上下二分割して〓間１１と反対の側を固定ボル
ト１８で連結している。

さらに、第４図に示すごとく、左右の操作ハン
ドル５ａが使用時等に別々に動くことがないよう
にその突き合せ部に凹部１９と凸部２０を構成し
て係合させている。

蝶ナツト１２を緩めて左右の操作ハンドル５ａ
をそれぞれ外方へ引き出せば、前記凹凸部による
係合が外れ、左右の操作ハンドル５ａを別々に回
動できる。

図中２１は抜止めストツパーである。

この実施例においても前記第１図、第２図の実
施例と同様の作用効果を得ることができる。

［考案の効果］ 前記構成の本考案によれば、作業終了時、運搬
時、保管時等の不使用時において操作ハンドルを
操作桿と分離せずに回動及び折たたんで全体を最
小の姿に縮小させることができ、取扱いにスペー
スと手数を要しない効果を得ることができるもの
である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は操作ハンドル取付部の縦断面図、第２図は第１
図の−矢視図、第３図及び第４図は他の実施
例を示し、第３図は第１図に対応する操作ハンド
ル取付部の縦断面図、第４図は第３図の−矢
視図、第５図は刈払機の全体斜視図である。 ３……操作桿、５……操作ハンドル、６……固
定金具、８……ボルト、８ａ……雄ネジ、９……
ハンドルブラケツト、１０……挿通孔、１１……
〓間、１２……締付部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 雄ネジ部８ａを上方に突出させたボルト８を有
   し操作桿３に固定される固定金具６と、該固定金
   具６の上面に前記ボルト８の回りに回動自在に重
   合され操作ハンドル５の挿通孔１０が設けられ前
   記ボルト８の貫通部位置に前記挿通孔１０から外
   部に開放される隙間１１が設けられたハンドルブ
   ラケツト９と、前記ボルト８の前記ブラケツト９
   の上面から上方へ突出した雄ネジ部８ａに螺合さ
   れた締付部材１２とからなることを特徴とする刈
   払機用操作ハンドル取付構造。