JPH05318255A - 自動工具交換装置を備えた加工装置及びその運転方法 - Google Patents

自動工具交換装置を備えた加工装置及びその運転方法

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JPH05318255A
JPH05318255A JP13063192A JP13063192A JPH05318255A JP H05318255 A JPH05318255 A JP H05318255A JP 13063192 A JP13063192 A JP 13063192A JP 13063192 A JP13063192 A JP 13063192A JP H05318255 A JPH05318255 A JP H05318255A
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JP
Japan
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tool
grindstone
air
machining
diameter
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Application number
JP13063192A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Yoshino
勉 吉野
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Toyo Advanced Technologies Co Ltd
Original Assignee
Toyo Advanced Technologies Co Ltd
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Publication date
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  • Automatic Tool Replacement In Machine Tools (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 交換用工具について加工量測定の基準値が設
定される加工装置において、工具交換に要する時間を短
縮する。 【構成】 交換用工具が収納されるマガジン6にマスタ
リング7を設け、このマスタリング7内に交換用工具を
収納する。そして、ツールヘッド4による加工期間中に
予め上記交換用工具についての基準圧力をマスタリング
7内で求めておき、工具交換時には、旋回アーム3の旋
回により、マスタリング7内の交換用工具を直接上記加
工位置へ供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械による工作物
の加工量を測定する加工量測定手段と、上記工作機械の
工具を自動交換する自動工具交換装置(以下、ATCと
称する。)とを備えた加工装置及びその運転方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、工作機械による工作物の加工で
は、その切り込み速度が小さいほど加工精度が向上し、
良好な加工面が得られるため、上記工作機械による工作
物の加工中にその加工量を測定し、加工が進むに従って
切り込み速度を下げることにより、荒加工から仕上げ加
工へと移行する加工法がよく行われる。例えばホーニン
グ加工では、砥石径(各砥石の外接円の径)を拡大しな
がら工作物の被加工穴内周面の加工が進められるが、そ
の加工中に工作物の被加工穴の内径が測定され、この内
径が所定値に達した段階で砥石径の拡大速度をそれまで
の荒加工用速度から仕上げ加工用速度に下げるといった
ことが行われる。
【0003】ところで、上記加工中に被加工穴の内径を
測定する手段としては、ツールヘッドの外周面から被加
工穴内に寸法検出用のエアを噴射し、その圧力に基づい
て内径寸法を演算するものがある。
【0004】図11,12は、上記のようなエア噴射手
段をもったホーニング加工用工具の一例を示したもので
ある。図示の工具202は、図略のツールヘッドに連結
された状態で工作物の被加工穴200内に挿入され、こ
の工具202の周囲には複数個の砥石204が配設され
ており、この工具202及び上記ツールヘッド自体が一
体に回転運動及び軸方向の往復運動を行いながら、砥石
径が漸次拡大されることにより、上記被加工穴200内
周面の加工が進められている。工具202内部には、工
具202の下端外周面に至るエア噴射通路206が設け
られ、その出口部分にエアノズル208が設けられてお
り、このエアノズル208から寸法検出用エアが噴射さ
れている。このエアの圧力は、被加工穴200内周面と
工具202外周面との隙間寸法sが大きくなるにつれて
(すなわち、被加工穴200の内径が大きくにつれて)
下がるので、このエア圧を検出することにより、このエ
ア圧に基づいて被加工穴200の穴径を演算することが
できる。
【0005】しかしながら、上記工具202がツールヘ
ッドに対して着脱可能に構成され、ATCによって適宜
交換される場合、この工具202に設けられるエアノズ
ル208の穴径や形状は工具202によってばらつくた
め、これに伴い、上記エア圧と実際の隙間寸法sとの関
係もばらつくことになる。このため従来は、上記工具2
02による加工を行う前に、ある決まった内径をもつ真
円円筒状に形成されたマスタリングと呼ばれる基準圧力
設定用の部材の中に上記工具202を挿入し、このマス
タリング内でエアを噴射させた時のエア圧、すなわちマ
スタリングの内径に対応するエア圧を予め測定してお
き、このエア圧を基準圧力(ゼロ点)として、この基準
圧力と加工中に測定されるエア圧との比較に基づき被加
工穴の内径を演算するといった手法がとられている。
【0006】図13は、上記マスタリング及びATCを
備えた従来のホーニング加工装置の一例を示したもので
ある。この加工装置におけるATC210は、ある決ま
った加工位置に対し、マスタリング212や、マガジン
214に収容された交換用工具を適宜供給するように構
成されている。上記加工位置にあるツールヘッドに装着
された工具202に対しては、エア供給源216からエ
ア圧/電圧変換器218を介して寸法検出用エアが供給
されるとともに、この供給エアの圧力が上記エア圧/電
圧変換器218によって電圧に変換され、この電圧に基
づいて工作物被加工穴の内径が演算されるようになって
いる。
【0007】この装置における工具交換手順は次の通り
である。
【0008】(a) 加工位置から使用済工具202を回収
し、これに代え、待機位置にあるマスタリング212と
マガジン214に収容された交換用工具202とを加工
位置に供給する。
【0009】(b) 交換用工具202をツールヘッドに装
着し、この状態でマスタリング212内に挿入する。
【0010】(c) マスタリング212内で工具202か
らエアを噴射し、その圧力(すなわち基準圧力)を測定
する。
【0011】(d) マスタリング212を上記待機位置に
退避させた後、加工を開始する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記加工装置では、工
具202を交換する際、マスタリング212を加工位置
と待機位置との間で往復させる作業と、加工位置におい
てマスタリング212を用いて基準圧力を測定する作業
とを行わなければならない。これらの作業には相当の時
間を要し、その分、工具交換に要する時間が長くなって
おり、これが加工能率向上の大きな妨げとなっている。
【0013】本発明は、このような事情に鑑み、工具使
用前にその加工量測定の基準値設定が行われる加工装置
において、工具を効率よく短時間で交換することができ
るものを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、工具が着脱可
能に装着される工作機械の主軸と、上記工具による工作
物の加工量を予め設定された基準値との比較に基づいて
測定する加工量測定手段と、上記工具を収納した状態で
この工具についての上記基準値を設定するための基準値
設定部材と、工具を上記主軸と交換用工具が収納される
工具収納位置との間で搬送することにより主軸に装着さ
れる工具の交換を行うATCとを備えた加工装置におい
て、上記工具収納位置に上記基準値設定部材を設置し、
この基準値設定部材内に収納されている工具を上記主軸
へ搬送するように上記ATCを構成したことを特徴とす
るATCを備えたものである(請求項1)。
【0015】この装置では、上記基準値設定部材内に交
換用工具を収納し、上記主軸で工具を使用している期間
中に上記基準値設定部材内の交換用工具について基準値
の設定を行うことにより、後述のようなより優れた効果
が得られる(請求項2)。
【0016】上記ATCについては、このATCに、上
記工具を着脱可能に保持する一対の保持部を有して両保
持部の中間位置を中心に旋回する旋回部材を設け、この
旋回部材の両保持部を上記主軸が配置されている加工位
置と基準値設定部材の設置位置にそれぞれ交互に旋回一
致させるように設定したものが好適である(請求項
3)。
【0017】より具体的に、上記加工装置としては、上
記工作機械は、砥石径を変化させる砥石径拡縮手段をも
つホーニング盤であって、上記加工量測定手段として、
上記ホーニング盤に装着された工具から穴径寸法測定用
のエアを噴射させる寸法測定用エア供給手段と、そのエ
ア圧を検出して上記工具が挿入された穴の穴径寸法を求
める寸法検出手段とを備え、上記基準値設定部材を、円
筒状内周面を有して内部に上記工具が収納されるマスタ
リングで構成するとともに、このマスタリング内に収納
された工具からマスタリング内にエアを噴射させる基準
圧力設定用エア供給手段を備えたものが好適である(請
求項4)。
【0018】さらに、上記主軸の工具取付部に設けられ
て砥石が工作物内周面に接触したことを検出する砥石接
触状態検出手段と、この砥石接触状態検出手段により砥
石接触が検出されるまでは砥石径を接触用速度で拡大
し、砥石接触状態検出手段により砥石接触が検出された
後は上記接触用速度よりも小さくかつ上記寸法検出手段
で検出された穴径寸法に対応する加工用速度で上記砥石
径を拡大するように上記砥石径拡縮手段を制御する砥石
径制御手段とを備えることにより、後述のようなより優
れた効果が得られる(請求項5)。
【0019】
【作用】請求項1,2記載の装置及び方法によれば、工
具収納位置に基準値設定部材を設置し、その中に交換用
工具を収納しているので、この工具収納位置で予め交換
用工具の基準値設定を行っておくことにより、工具交換
時には基準値設定を行わず直ちに加工を開始することが
できる。また、工具交換時には基準値設定部材を移動さ
せる必要がなく、工具のみを工具収納位置と加工位置と
の間で移動させればよいので、上記基準値設定部材を加
工位置へ供給する作業、及び加工位置から回収する作業
が不要となる。
【0020】さらに、請求項3記載の装置によれば、工
具交換の際、旋回部材の一方の保持部で加工位置におけ
る使用済工具を保持し、他方の保持部で収納位置におけ
る交換用工具を保持した後、旋回部材を180°旋回さ
せることにより、上記使用済工具の回収と加工位置への
交換用工具の供給とを同時に行うことができる。
【0021】より具体的に、請求項4記載の装置では、
マスタリング内に交換用工具を収納した状態でこの交換
用工具からエアを噴射することにより、この時検出され
たエア圧を基準圧力(すなわちマスタリングの穴径に対
応する圧力)として設定する。そして、この交換用工具
をATCによって加工位置に供給した後、この工具の砥
石径を拡大し、かつ同工具からエアを噴射しながら工作
物の加工を進めるとともに、この加工中に上記エアの圧
力の検出値と上記基準圧力との比較に基づいて被加工穴
の穴径寸法を求めることができる。
【0022】さらに、請求項5記載の装置によれば、砥
石接触状態検出手段により砥石が被加工穴内周面に接触
したことが検出されるまでは、砥石径が比較的大きな接
触用速度で可及的速やかに拡大される。これに対し、砥
石接触状態検出手段により砥石接触が検出された時点か
らは上記拡径速度が加工用速度に下げられ、後は上記寸
法検出手段で検出された穴径寸法に基づいて上記加工用
速度が制御される。
【0023】
【実施例】図1〜3は、本発明の一実施例における加工
装置の全体構成を示したものである。
【0024】なお、この実施例ではホーニング加工を行
う装置について説明するが、本発明の加工装置はこれに
限らず、ホーニング盤以外の工作機械、特に、中ぐり加
工やリーマ加工といった被加工穴内周面の精密加工を行
う工作機械を備えた装置に対して有効に適用することが
できる。
【0025】図例の加工装置は、工具5の自動交換を行
うATC(自動工具交換装置)1を備えている。図2に
示すように、このATC1の本体には鉛直軸方向の旋回
軸2が装着され、この旋回軸2の下端に工具搬送用の旋
回アーム(旋回部材)3の中間部が固定されており、こ
の旋回アーム3が旋回軸2を中心として旋回駆動される
ようになっている。さらに、上記旋回軸2はATC本体
から上下方向に出没自在とされており、これに伴って旋
回アーム3が図2の実線に示す下限位置と同図二点鎖線
に示す上限位置との間を昇降するようになっている。
【0026】この旋回アーム3の左右両端には、後述の
ように工具5を把持する把持部(保持部)3aが設けら
れており、両把持部3aの中間位置に上記旋回軸2が連
結されている。そして、この旋回アーム3が図1,2及
び図3実線の位置にある状態で、一方の把持部3aの直
上方となる位置に、ホーニング盤のツールヘッド4が昇
降可能に設置され、他方の把持部3aに対応する位置に
マガジン6が設けられている。
【0027】このマガジン6は、工具5の収容本数(図
例では6本)と同数のマスタリング7を保持し、このマ
スタリング7内に交換用の工具5を収容している。ま
た、上記他方の把持部3aの直上方の位置には、その下
方に支持された工具5内に後述の基準圧力設定用エアを
供給するための基準圧力設定用エア供給装置(基準圧力
設定用エア供給手段)8が昇降可能に設置されている。
【0028】図4は、上記ツールヘッド4の下半部及び
これに装着された工具5を示し、図5は上記ツールヘッ
ド4の上半部を示したものである。図4に示すように、
このツールヘッド4は、上下に延びる砥石装着筒(砥石
装着部材)10と、この砥石装着部材10上部の径方向
外側に嵌められた被駆動筒12とを備え、砥石装着筒1
0の下部には、上記工具5を着脱可能に保持する工具保
持部11が設けられている。
【0029】両筒10,12はラジアルベアリング13
及びニードルベアリング15を介して相対回転可能に連
結されている。被駆動筒12の上端部には、図5に示す
ような回転駆動モータ9が連結されており、この回転駆
動モータ9の作動により被駆動筒12が自軸回りに高速
で回転駆動されるようになっている。
【0030】両筒10,12内には、ロッド14が挿入
されている。このロッド14は両筒10,12に対して
軸方向(上下方向)に移動可能とされており、ロッド1
4の下端には、図4に示すような球面状の下面をもつ押
付け部材16が設けられている。
【0031】上記工具5は、筒状の工具本体17を備
え、その内部に上下方向のロッド18が軸方向に移動可
能に挿入されている。このロッド18の上端には、上記
砥石装着筒10内の押付け部材16と当接する大径頭部
18aが設けられ、この大径頭部18aと、工具本体1
7内に突設された突出部17cとの間にスプリング19
が圧入されることにより、ロッド18が工具本体17に
対して上方に付勢されている。
【0032】このロッド18の下端部には、下方に向か
うに従って縮径するテーパー状の押出し部20が形成さ
れている。これに対し、図7に示すように、砥石装着筒
10の下端部側壁には、これを径方向に貫く複数(図例
では6つ)の砥石装着穴22と、その間の肉厚部分21
とが交互に配され、各砥石装着穴22内に、図4にも示
すような砥石装着板24がツールヘッド4の径方向に移
動可能に装着されており、各砥石装着板24の外周面に
砥石26が固定されている。これら砥石装着板24の内
端面25は、図4に示すように上記押出し部20の外周
面と合致するテーパー状に形成されており、従って、上
記押出し部20が下降することにより、この押出し部2
0によって各砥石装着板24が径方向外側に押し出さ
れ、これにより砥石径(全砥石26の外接円の径)が拡
大されるようになっている。
【0033】この工具5の上端部には、径方向外側に回
転規制ピン27が突設され、これよりも上方の位置で
は、断面円弧状の凹溝17bが工具本体17の外周面に
全周にわたって形成されている。また、この工具本体1
7の中間部外周面には、全周にわたる凹溝状の被把持部
17aが形成されている。
【0034】この工具5に対し、工具保持部11は、円
筒状のカバー34を備え、このカバー34は、上記砥石
装着筒10の下端部よりも上方の位置の外周面に外嵌、
固定されている。このカバー34の内周面と砥石装着筒
10の下端部外周面との間には、保持切換筒35の上端
部が昇降可能に挿入され、この保持切換筒35の内周面
には、内方に突出部35aが突設されている。砥石装着
筒10の下端面にはボール保持筒36が固定され、この
ボール保持筒36は上記保持切換筒35内に嵌入されて
いる。
【0035】このボール保持筒36の側壁には、その径
方向にボール支持穴36aが貫設され、このボール支持
穴36a内に、上記工具5の凹溝17b内に嵌入可能な
ボール38が収納されている。ボール保持筒36の側壁
下部には、下方に開口する縦溝36bが上記工具5の回
転規制ピン27に対応して切り込まれ、ボール保持筒3
6の下端には他の部分よりも大径の鍔部36cが形成さ
れている。この鍔部36cと上記保持切換筒35の突出
部35aとの間にスプリング37が圧入されており、そ
の弾発力でボール保持筒36に対して保持切換筒35が
上方に付勢されている。
【0036】そして、図4に示すように、上記工具5の
大径頭部18aが砥石装着筒10の下端部内に嵌入さ
れ、回動規制ピン27がボール保持筒36の縦溝36b
内に下から嵌入され、かつ、工具本体17の頭部が上記
ボール保持筒36内に嵌入された状態で、上記保持切換
筒35がスプリング37に押し上げられることにより、
その突出部35aの先端面がボール38を工具5の凹溝
17b内に押し込み、これによって工具5が工具保持部
11に保持されるのに対し、カバー34と保持切換筒3
5との間の空間41に着脱用エアが圧入されることによ
り、その圧力で工具切換筒35が上記スプリング37の
弾発力に抗して押し下げられ、上記突出部35aによる
ボール38の押し込みが解除されて工具5がボール38
から解放されるようになっている。
【0037】上記着脱用エアの圧入経路は次の通りであ
る。上記被駆動筒12の下端部及び砥石装着筒10は、
図略のホーニング盤本体に固定された支持筒28に複数
のラジアルベアリング29,30を介して回転可能に支
持され、ラジアルベアリング29同士の間にスペーサ3
1が、ラジアルベアリング30同士の間にスペーサ3
2,33がそれぞれ嵌め込まれている。そして、支持筒
28の側壁に、その内部に着脱用エアを導入するための
着脱用エア導入パイプ39が設けられており、この着脱
用エア導入パイプ39に図1に示すような着脱用エア供
給回路100が接続されている。
【0038】これに対し、スペーサ32において上記着
脱用エア導入パイプ39と同等の高さ位置には貫通穴3
2aが設けられ、砥石装着筒10には、上記貫通穴32
aから上記空間41に至るまでのエア導入通路40が形
成されており、上記着脱用エア導入パイプ39から導入
されたエアが上記貫通穴32a及びエア導入通路40を
通じて空間41内に圧入されるようになっている。
【0039】次に、上記ロッド14,18の送り機構
(すなわち砥石径拡縮機構)を説明する。
【0040】図5に示すように、上記被駆動筒12の上
部外側には、ラジアルベアリング42を介して相対回転
可能に外筒44が装着されており、この外筒44の上部
外周面に歯車46が固定されている。一方、上記ホーニ
ング盤本体には送り駆動モータ48が固定され、その出
力軸に上記歯車46より小径の歯車50が固定されてお
り、両歯車46,50が噛合されている。
【0041】上記外筒44の内周面には雌ねじ53が刻
まれており、この外筒44と上記被駆動筒12との間に
ねじ筒54が配されている。このねじ筒54は、その外
周面に雄ねじ56を有し、この雄ねじ56が上記外筒4
4の雌ねじに螺合された状態で挿入されている。また、
ねじ筒54には回転規制ロッド57の下端部が固定さ
れ、この回転規制ロッド57の上端部が図略のホーニン
グ盤本体に軸方向にのみ移動可能に支持されており、こ
れによりねじ筒54の回転が規制されている。
【0042】前記ロッド14の上端部からは径方向外側
にピン60が突設されている。各ピン60の端部は、上
記被駆動筒12の側壁に貫設された上下方向の長穴58
を貫いてその外周面から外側に突出しており、これによ
ってロッド14と被駆動筒12との相対回転が規制され
ている。
【0043】被駆動筒12の外周面には、上下方向にス
ライド可能に支持筒62が外嵌され、この支持筒62に
上記ピン60の両端部が固定されるとともに、この支持
筒62の外周面にスラストベアリング64及びニードル
ベアリング66を介して上記ねじ筒54が相対回転可能
に装着されている。
【0044】このような構造において、上記送り駆動モ
ータ48が作動することにより、その駆動力が歯車5
0,46を介して外筒44に伝達され、この外筒44が
回転することにより、ねじ筒54と、このねじ筒54と
ピン60を介して連結されているロッド14とが被駆動
筒12に対して一体に昇降し、このロッド14と接触し
ながらロッド18も工具本体17に対して昇降すること
となる。すなわち、上記送り駆動モータ48や内外筒4
4、ねじ筒54等により、ロッド14,18を昇降駆動
する手段、すなわち砥石径拡縮手段が構成されている。
【0045】このツールヘッド4は、上記工具5の砥石
26が工作物の被加工面に接触したか否かを検出する砥
石接触状態検出装置(砥石接触状態検出手段)71を備
えている。以下にこれを説明する。
【0046】図6に示すように、上記砥石装着筒10と
被駆動筒12とが重合されている部分において、砥石装
着筒10の側壁の2つの位置には、この側壁を径方向に
貫く装着穴10aが設けられており、各装着穴10a内
にトルクピン70の端部が嵌入、固定されている。これ
らトルクピン70は、両筒10,12にまたがる軸長を
有しており、従って各トルクピン70は砥石装着筒10
の外周面から外側に突出した状態にある。
【0047】一方、被駆動筒12の側壁において上記ト
ルクピン70に対応する位置には、このトルクピン70
よりも幅広の(すなわち周方向の寸法が大きい)挿入穴
12aが径方向に貫設され、この挿入穴12a内に上記
トルクピン70の外側端部が挿入されている。従って、
被駆動筒12に対する砥石装着筒10の相対回転範囲は
上記挿入穴12aの形成角度範囲内に規制されている。
【0048】上記被駆動筒12の側壁において、一方の
挿入穴12aの近傍の位置、より正確には上記挿入穴1
2aよりも回転駆動方向上流側の位置にトルクシリンダ
72が形成されている。このトルクシリンダ72は、上
記トルクピン70と直交する水平方向に延び、被駆動筒
12の外側に開口しており、この開口部が蓋74で塞が
れている。
【0049】このトルクシリンダ72内には、その軸方
向に移動可能にピストン76が収容されている。このピ
ストン76からトルクピン70に向かう方向には押付け
ピン78が突設されており、この押付けピン78は被駆
動筒12の側壁に設けられた貫通穴77を通じて上記挿
入穴12a内に臨んでいる。一方、上記ピストン76か
ら蓋74に向かう方向には突出ピン80が突設されてお
り、この突出ピン80は上記蓋74に設けられた貫通穴
79を通じてその外側面から外方に突出している。そし
て、被駆動筒12の外側において上記突出ピン80と同
等の高さ位置には、近接スイッチ82が配設されてお
り、この近接スイッチ82は、この近接スイッチ82と
上記突出ピン80の先端部との距離が所定値以下となっ
た時点、すなわち突出ピン80の突出量が所定値を超え
た時点で、オフからオンに切換えられるように構成され
ている。
【0050】上記トルクシリンダ72内において、上記
ピストン76と蓋74との間にはスプリング83が圧入
され、その弾発力によって上記押付けピン77がトルク
ピン70の周面に押付けられている。さらにこの装置で
は、上記スプリング83に加え、上記ピストン76をト
ルクピン70側に押付ける手段として、上記トルクシリ
ンダ72内において上記ピストン76と蓋74との間の
空間にエアが圧入されるようになっている。
【0051】そのエア圧入経路を図4に基づいて説明す
る。上記支持筒28の側壁にはエア導入パイプ84が固
定される一方、前記スペーサ31において上記エア導入
パイプ84に対応する位置には貫通穴86が設けられ、
この貫通穴86が、被駆動筒12内に形成されたエア導
入通路89を通じて上記トルクシリンダ72内に連通さ
れている。従って、外部からエア導入パイプ84に導入
されたエアは、両筒10,12が回転している最中で
も、上記貫通穴86及びエア導入通路89を通じてトル
クシリンダ72内に導入されるようになっている。
【0052】エア導入パイプ84には、図8に示すよう
な接触検出用エア圧入回路90が接続されている。同図
において、エア供給源(エア圧入手段)91には3本の
ライン92a,92b,92cが並列に接続され、各ラ
イン92a〜92cには減圧弁94a,94b,94c
がそれぞれ設けられている。各減圧弁94a〜94cは
互いに異なる設定圧を有し、その設定圧は減圧弁94
a,94b,94cの順に低く設定されている。
【0053】上記ライン92a〜92cのうち、ライン
92cのみが上記エア導入パイプ84に直接接続され、
ライン92a,92bは3ポート3位置の電磁切換弁9
3の一次側ポートに接続されており、この電磁切換弁9
3の二次側ポートがライン96を介して上記エア導入パ
イプ84に接続されている。電磁切換弁93は、図の中
央位置で、ライン92a,92bの双方をブロックし、
左位置でライン92bをライン96に接続し、右位置で
ライン92aをライン96に接続するように構成されて
いる。また、ライン92cにおいて上記減圧弁94bよ
りも下流側の位置及びライン96にはそれぞれチェック
弁95,98が設けられている。
【0054】従って、上記電磁切換弁93を図の中央位
置に切換えることにより、上記トルクシリンダ72内の
圧力は減圧弁94cの設定圧と同等となり、同様に、上
記電磁切換弁93を図の左位置に切換えることにより、
上記トルクシリンダ72内の圧力が減圧弁94bの設定
圧と同等、上記電磁切換弁93を図の中央位置に切換え
ることにより、上記トルクシリンダ72内の圧力が減圧
弁94aの設定圧と同等となる。すなわち、上記各減圧
弁94a〜94c及び電磁切換弁93により、トルクシ
リンダ72内のエア圧を変化させるエア圧調節手段が構
成されている。
【0055】さらに、このツールヘッド4では、上記工
具5の外周面から被加工穴の穴径寸法検出用のエアを噴
射させるための経路が設けられている。
【0056】図4に示すように、前記支持筒28の側壁
には、その内部に寸法検出用エアを導入するためのエア
供給パイプ101が固定され、スペーサ33において上
記エア供給パイプ101と同等の高さ位置には貫通穴1
02が設けられている。この貫通穴102は、砥石装着
筒10内に形成されたエア導入通路104を通じて砥石
装着筒10の下端面につながっている。これに対し、ボ
ール保持筒36内及び工具本体17内には、上記エア導
入通路104とつながるエア導入通路105及びエア噴
射通路106がそれぞれ形成されており、エア噴射通路
106の出口端が工具本体17の肉厚部分21の外周面
まで導かれている。従って、上記エア供給パイプ101
から内方へ寸法検出用エアが導入されることにより、こ
のエアが貫通穴102、エア導入通路104,105、
及びエア噴射通路106を通じて上記肉厚部分21の外
周面から径方向外側に噴射されるようになっている。
【0057】次に、前記ATC1について詳述する。
【0058】前記旋回アーム3の両把持部3aは、上記
工具5の被把持部17aを把持するように構成されてい
る。具体的には、図3に示すように、上記工具5と略合
致する形状の切欠107が旋回アーム3の端部に形成さ
れ、その縁部に、把持部材110が装着されている。こ
の把持部材110は、L字状の平面形状を有し、その中
心部が垂直軸108を介して回動可能に旋回アーム3本
体に取付けられている。この把持部材110の一端部に
は把持爪111が形成され、他端部内側面には凹部11
5が形成されている。
【0059】これに対し、旋回アーム3の上面には軸保
持ブロック112が固定され、この軸保持ブロック11
2にアーム幅方向に延びるボール保持軸114が軸方向
に移動可能に装着されており、このボール保持軸114
の先端にボール116が保持されるとともに、スプリン
グ118の弾発力によってボール保持軸114が付勢さ
れ、上記ボール116が上記凹部115に押付けられて
いる。そして、工具5が固定された状態でこの工具5に
対して旋回アーム3が図3時計回り方向に旋回すること
により、上記切欠107内に工具5の被把持部17aが
嵌まって工具5が把持部材110により自動的に把持さ
れ、逆に、工具5が固定された状態で旋回アーム3が同
図反時計回り方向に旋回することにより、上記切欠10
7から工具5が自動的に離脱するように、上記切欠10
7及び把持部材110の形状が設定されている。
【0060】上記マガジン6は、垂直方向の旋回軸12
0を備え、この旋回軸120はATC本体内蔵の旋回駆
動モータで旋回駆動されるようになっている。そして、
この旋回軸120の下端部及び上部に水平な支持板12
2,124が固定されており、下側の支持板122に複
数個のマスタリング7が固定されている。
【0061】各マスタリング7は、円筒状の側壁を有す
る有底容器状に形成され、上向きに開口する状態で上記
支持板122の周方向に並設されている。上記側壁は、
予め定められた穴径寸法をもつ真円状に精密加工されて
おり、その内部に工具5の下端部が挿入可能となってい
る。また、各マスタリング7の位置は、上記支持板12
2の旋回により、いずれかのマスタリング7が選択的に
上記把持部3aの下方の位置に到来するように設定され
ている。
【0062】支持板124の周縁部には、上記マスタリ
ングが嵌合固定される取付穴126が上記マスタリング
7と同数だけ形成されている。各取付穴126は、上記
工具本体17の上部と合致する形状に形成され、その奥
部には、工具5のピン27が嵌入される位置決め用凹部
128が形成されている。各取付穴126の位置は、上
記マスタリング7の直上方の位置に設定されており、従
って、各マスタリング7に工具5が収納された状態で、
これら工具5の上部が上記取付穴126に嵌め込まれる
ようになっている。
【0063】圧力測定用エア供給装置8は、円柱状の供
給装置本体130を備え、この供給装置本体130は、
上記ATC本体を上下方向に貫通する状態で軸受132
により軸方向に移動可能に支持されている。供給装置本
体130の下面には、工具5の大径頭部18aが嵌入可
能な凹部133が形成され、供給装置本体130内には
これを軸方向に貫くエア供給通路134が設けられてい
る。そして、上記大径頭部18aが凹部133に嵌入さ
れた状態で上記エア供給通路134が工具5のエア噴射
通路106と連なるように各部の相対位置が設定されて
いる。
【0064】一方、供給装置本体130の上面には、エ
ア供給ブロック136が固定されている。このエア供給
ブロック136には、下向きに開口するエア連通溝13
9と、このエア連通溝139とブロック外周面とを連通
するエア供給ポート138とが設けられ、上記エア連通
溝139と上記エア供給通路134とが連なる状態でエ
ア供給ブロック136が固定されている。
【0065】そして、この加工装置は、図1に示すよう
に、上記寸法検出用エア供給装置8と、ツールヘッド4
のエア供給パイプ101とに選択的にエアを供給するた
めのエア供給回路(寸法検出用エア供給手段及び基準圧
力設定用エア供給手段として兼用)140を具備してい
る。
【0066】この回路140は、エア供給源141、エ
ア/電圧変換器(寸法検出手段)142、3ポート3位
置電磁切換弁144を備え、上記エア供給源141がエ
ア圧/電圧変換器142を介して電磁切換弁144の一
次側ポートに接続されるとともに、この電磁切換弁14
4の一方の二次側ポートがライン145を介して上記寸
法検出用エア供給装置8のエア供給ポート138に接続
され、他方の二次側ポートがライン146を通じてツー
ルヘッド4のエア供給パイプ101に接続されている。
電磁切換弁144は、図の左位置に切換えられた状態
で、エア供給源141からのエアをライン145を通じ
てエア供給ポート138へ基準圧力設定用エアとして供
給し、図の右位置に切換えられた状態で、上記エアをラ
イン146を通じてエア供給パイプ101へ寸法設定用
エアとして供給し、図の中央位置に切換えられた状態
で、ポート138及びパイプ101へのエア供給を遮断
するように構成されている。
【0067】上記エア/電圧変換器142は、ポート1
38及びパイプ101に供給されるエアの圧力を検出
し、このエア圧を電圧値に変換するものである。
【0068】このエア/電圧変換器142、前記近接ス
イッチ82、送り駆動モータ48、回転駆動モータ9、
電磁切換弁93,144、着脱用エア供給回路100等
は、図9に示すような制御装置(砥石径制御手段及び寸
法検出手段)150に接続されている。この制御装置1
50は、後述のように、予め組み込まれたプログラムに
基づいて回転駆動モータ9の回転駆動制御、電磁切換弁
93,144の切換制御、及びエア供給源91に接続さ
れた着脱用エア供給回路100の作動制御を行うととも
に、近接スイッチ82及びエア/電圧変換器142の検
出信号に基づいて、送り駆動モータ48の駆動制御を行
うように構成されている。
【0069】次に、この装置の作用を説明する。
【0070】まず、ツールヘッド4による加工動作を説
明する。この加工を行うにあたり、その前に、電磁切換
弁93の切換によって、上記減圧弁94a,94b,9
4cのうち工作物W(図2)の被加工穴の内径に適した
設定圧をもつ減圧弁が選択される。この「被加工穴10
2の内径に適した設定圧」とは、以下に示すような作用
が得られるようなトルクシリンダ72内のエア圧と同等
の圧力を意味する。
【0071】加工手順としては、まず、砥石径を縮小し
た状態で全砥石26がツールヘッド4とともに工作物W
の被加工穴内に挿入され、回転駆動モータ9の作動によ
り被駆動筒12が回転駆動される。この駆動力は図6に
示す押付けピン77及びトルクピン70を媒介として砥
石装着筒10に伝達され、この砥石装着筒10も回転駆
動される。この初期状態では、砥石26が工作物W内周
面と接触せずに空転しており、その必要駆動トルクは小
さいので、押付けピン77がトルクピン70から受ける
反力よりもスプリング83の弾発力及びトルクシリンダ
72内のエア圧による押付け力の方がまさっており、従
って上記トルクピン70は、図6実線に示すように、挿
入穴12aにおいて上記押付けピン77と反対側の側壁
に押付けられた状態に保持されたまま回転する。
【0072】一方、エア供給回路140においては、制
御装置150の出力信号により電磁切換弁144が図の
右位置に切換えられる。これにより、エア供給源141
からのエアがライン146を通じて図2に示すエア供給
パイプ101に寸法検出用エアとして供給され、エア導
入通路104,105及びエア噴射通路106を通じて
工具5の外周面から被加工穴内に噴射される。
【0073】この状態から、制御信号150の出力信号
により、送り駆動モータ48が所定の方向に作動し、外
筒44を被駆動筒12の周囲で回転させる。これによ
り、上記外筒44内に螺合挿入されているねじ筒54が
外筒44に対して下降し、これと連動してロッド14が
被駆動筒12内を下降し、さらにロッド18も工具本体
17内を下降する。この下降に伴い、ロッド18先端の
テーパー状の押出し部20が各砥石装着板24及びこれ
に装着された砥石26を径方向外側に押出し、これによ
って砥石径が次第に拡大される。
【0074】なお、この初期の段階では、図10に示す
ように、砥石径の拡径速度が比較的大きい接触用速度に
設定され(同図の「非接触」領域参照)、砥石径は素早
く拡大される。
【0075】この拡大により各砥石26が被加工穴の内
周面に接触すると(図10では砥石径が被加工穴の原穴
径寸法Ra に到達すると)、この接触に起因する摩擦抵
抗の発生により、砥石装着筒10を回転させるための必
要駆動トルクが急激に増大する。このトルクの増大に伴
い、砥石装着筒10は被駆動筒12に対して回転駆動方
向と逆の方向に相対的に回転変位することとなり、この
ため、押付けピン77及びピストン76はスプリング8
3及びシリンダ内エア圧による付勢力に抗してトルクピ
ン70により蓋74に向かって押し返される(図6二点
鎖線参照)。これと連動して突出ピン80が突出方向に
変位することにより、その突出量が増大し、近接スイッ
チ82との距離が小さくなる(図6右上参照)。これに
より、近接スイッチ82はオフからオンに切換えられ
る。
【0076】この時点で、制御装置150は、砥石26
が工作物W内周面に実際に接触したとして、図10に示
すように、送り駆動モータ48による送り速度をそれ迄
の砥石接触用速度からこれよりも低速の荒加工用速度に
下げる。その後は、上記エア/電圧変換器142で検出
されるエア圧に基づいて加工中に穴径寸法(すなわち砥
石径寸法)が求められ、この寸法に応じて砥石径の拡径
速度(すなわち加工速度)が制御される。
【0077】具体的に、上記加工が進んで被加工穴の径
が広がり、工具5外周面と工作物W内周面との隙間寸法
が大きくなると、これに従って、寸法測定用のエアの圧
力が後述のマスタリング7を用いて設定された基準圧力
から相対的に下がるため、制御装置150は、上記圧力
低下量と上記マスタリング7の穴径寸法とから実際の穴
径寸法を加工中に逐次演算し、これを監視する。そし
て、この穴径寸法が図10の値Rb に到達した時点で、
砥石径拡径速度が上記荒加工速度からさらにそれよりも
低い仕上げ加工速度に切換えられる。さらに、上記穴径
寸法が最終目的値Rc (>Rb )に到達した時点で砥石
径拡大を停止し、砥石径を一定にしたままで加工動作が
一定時間続行され、これにより、工作物W内周面の精仕
上げ加工を終了する。
【0078】この加工動作が終了すると、工作物Wの交
換が行われるが、この交換の間に、マガジン6において
は、交換用工具5の基準圧力、すなわち上記加工中に検
出される実際のエア圧と比較される圧力の測定が行われ
る。具体的には、基準圧力設定用エア供給装置8が下降
することにより、その下面に形成された凹部133内
に、マスタリング7に収納された工具5の大径凹部18
aが嵌入され、供給装置本体130のエア供給通路13
4が工具5のエア噴射通路106に接続される。この状
態で、図1に示す電磁切換弁144が図の左位置に切換
えられることにより、エア供給源141からのエアは基
準圧力設定用エア供給装置8を通じてエア噴出通路10
6内に基準圧力設定用エアとして導入され、工具5から
マスタリング7内に噴射される。そして、この時にエア
/電圧変換器142で検出されるエア圧が、基準圧力と
して制御装置150に記憶される。
【0079】その後、上記ツールヘッド4での加工が進
み、これに装着されている工具5の交換時期が到来する
と、ATC1により自動的に工具交換が行われる。
【0080】具体的には、旋回アーム3が下限位置にあ
り、かつ図3二点鎖線に示すような待機位置にある状態
から旋回軸2が図3時計回りに旋回駆動されることによ
り、旋回アーム3が上記待機位置から略90°旋回した
工具把持位置(図3実線位置)に移動し、この移動の
際、ツールヘッド4に装着されている使用済工具5が一
方の把持部3aで把持され、マガジン6に収納されてい
る交換用工具(基準圧力設定済工具)5が他方の把持部
3aで把持される。
【0081】次に、着脱用エア供給回路100から図4
に示すエア供給パイプ39及びエア供給通路40を通じ
て空間41に着脱用エアが供給されることにより、ツー
ルヘッド4の工具保持部11から工具5が解放される。
そして、ツールヘッド4が上方に退避した後、旋回軸2
の収縮によって旋回アーム3が図2実線に示す下限位置
から同図二点鎖線に示す上限位置まで上昇することによ
り、マガジン6側の交換用工具5がマスタリング7から
上方に抜き取られる。
【0082】次に、マガジン6が図3反時計回り方向に
回転駆動されると同時に、旋回軸2及び旋回アーム3が
図3時計回り方向に180°旋回駆動されることによ
り、それまで工具収納位置にあった交換用工具5が支持
板124の切欠126から抜き取られてツールヘッド4
の加工位置へ供給されると同時に、それまで加工位置に
あった使用済工具5がマガジン6側に返還される。次
に、上記旋回軸2を拡張して旋回アーム3を図2実線に
示す位置まで下降させ、マガジン6に使用済工具5を回
収し、かつ交換用工具5をツールヘッド4に装着した
後、旋回アーム3を図3反時計回り方向に旋回駆動して
待機位置に戻すことにより、この状態から直ちに交換用
工具5によるホーニング加工を開始することができる。
【0083】以上のように、この装置では、穴径寸法測
定用の基準圧力を設定するためのマスタリング7をマガ
ジン6に設置し、このマスタリング7内に交換用工具5
を挿入した状態でこれを収容するようにしたものである
ので、ツールヘッド4に装着された工具5の使用期間中
に、予めマスタリング7で交換用工具5の基準圧力を設
定しておくことにより、この交換用工具5をツールヘッ
ド4に装着した後、基準圧力設定動作を行わず直ちに加
工を開始することができ、これにより工具交換の所要時
間を大幅に短縮することができる。しかも、従来装置の
ように、マスタリング7を移動させる必要がなく、この
マスタリング7は静止させたまま、このマスタリング7
から交換用工具5を抜き取って加工位置へ搬送するだけ
で工具交換を行うことができる。
【0084】さらに、この実施例装置では次のような効
果を得ることができる。
【0085】(a) 工具搬送用に旋回アーム3を備え、こ
の旋回アーム3の両端部に把持部3aを設け、アーム中
間部を中心に旋回アーム3を旋回させるようにしたもの
であるので、旋回アーム3の1回の旋回動作で、交換用
工具5をツールヘッド4の加工位置に供給する動作と、
ツールヘッド4に装着されていた使用済工具5を回収す
る動作とを同時に行うことができ、工具交換時間をさら
に短縮することができる。
【0086】(b) ツールヘッド4に砥石接触状態検出装
置71を設け、砥石接触が検出されるまでは加工用速度
よりも高い接触用速度で砥石径を拡大するようにしてい
るので、これにより加工所要時間の短縮を図ることがで
きる。特にこの装置では、ツールヘッド4を砥石装着筒
10と被駆動筒12とに分割し、両筒10,12の間に
トルクピン70を介在させ、このトルクピン70を媒介
として両筒10,12間のトルク伝達を行う一方、いず
れかの減圧弁94a〜94cによりトルクシリンダ72
内のエア圧を適当な圧力に保っておき、砥石26が工作
物に接触していない状態では突出ピン80の突出量を小
さく保ち、砥石26が工作物に接触した時には、その時
発生するトルクの増大に起因して発生する両筒10,1
2の相対回転角度を上記突出ピン80の突出量に変換
し、この突出量を近接スイッチ82で検出するようこと
により、砥石装着筒10に発生するトルクの増大を直接
検出するようにしているので、砥石径を拡大する速度
(送り速度)を特に小さくしなくても、ほとんど時間遅
れを生ずることなく、迅速かつ正確に、砥石26の接触
状態を検出することができる。このため、砥石26が工
作物内周面に過度に食い込むことを防ぎ、この食い込み
に伴う加工精度の低下や砥石26の寿命短縮といった不
都合を未然に防ぐとともに、砥石径の拡大を開始してか
ら砥石26を工作物に接触させるまでの時間を短縮する
ことができる。
【0087】さらに、この装置では、図8に示す接触検
出用エア供給回路90に、互いに異なる設定圧をもつ複
数の減圧弁94a〜94cを設け、これらの減圧弁94
a〜94cの中から、有効に作用する減圧弁を電磁切換
弁93により任意選択できるようにしているので、工作
物の被加工穴の内径が異なっても、同一の近接スイッチ
82で砥石26の接触時点を正確に検出することができ
る。すなわち、上記被加工穴の内径が変化すると、その
内周面に砥石26が接触したときの駆動トルクも必然的
に変化し、トルクピン70が押付けピン78及びピスト
ン76を蓋74側に押し返す力も変化することになる
が、このトルクに応じてトルクシリンダ72内のエア圧
を増減させ、砥石接触時点における突出ピン80の突出
量を常に同一に保持することにより、同一の近接スイッ
チ82で不都合なく砥石接触状態を検出することができ
るのである。
【0088】なお、本発明はこのような実施例に限定さ
れるものでなく、例として次のような態様をとることも
可能である。
【0089】(1) 上記実施例では、旋回アーム3の旋回
で工具搬送を行うものを示したが、本願請求項1記載の
発明はこれに限らず、工具5を加工位置と工具収納位置
との間で搬送するATCを備えた種々の加工装置につい
て適用することが可能である。
【0090】(2) 上記実施例では、共通のエア供給回路
140で、ツールヘッド4及び基準圧力設定用エア供給
装置8の双方に選択的にエアを供給するものを示した
が、それぞれ個別にエア供給源を接続するようにしても
よい。ただし、上記実施例のように共通のエア供給源1
41を用い、電磁切換弁144等でエア供給の切換を行
うようにすれば、エア供給源141の性能のバラツキ等
による測定誤差を排除することができる利点がある。
【0091】(3) 上記実施例では、複数の減圧弁94a
〜94c及び電磁切換弁93によってトルクシリンダ7
2内のエア圧を調節するものを示したが、これらに代
え、エア供給源90とエア導入パイプ84との間に可変
減圧弁を配するようにしてもよい。このような構成にす
れば、工作物の被加工穴の内径が多数にわたる場合で
も、これに応じて上記可変減圧弁の設定圧を調節するこ
とにより、単一の装置で不都合なく接触検出を行うこと
ができる利点がある。
【0092】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば次のよう
な効果を得ることかできる。
【0093】まず、請求項1,2記載の方法及び装置で
は、工具収納位置に基準値設定部材を設置し、その中に
交換用工具を収納するようにしているので、この工具収
納位置で予め交換用工具の基準値設定を行っておくこと
により、工具交換時に基準値設定を行わず直ちに加工を
開始することができるとともに、工具交換時には基準値
設定部材を移動させる必要をなくし、上記基準値設定部
材を加工位置へ供給する作業、及び加工位置から回収す
る作業を不要にすることができるので、以上により工具
交換時間を大幅に短縮することができる効果がある。
【0094】さらに、請求項3記載の装置によれば、工
具交換の際、旋回部材の一方の保持部で加工位置におけ
る使用済工具を保持し、他方の保持部で収納位置におけ
る交換用工具を保持した後、旋回部材を180°旋回さ
せることにより、上記使用済工具の回収と加工位置への
交換用工具の供給とを同時に行うことができ、これによ
って工具交換時間をさらに短縮することができる効果が
ある。
【0095】より具体的に、請求項4記載の装置によれ
ば、マスタリング内に交換用工具を収納して加工期間中
に交換用工具の基準圧力を設定しておくことにより、後
の工具交換に要する時間を短縮することができる。
【0096】さらに、請求項5記載の装置では、主軸の
工具取付部に設けられて砥石が工作物被加工面に接触し
たか否かを検出する砥石接触状態検出手段を備え、砥石
接触状態検出手段により砥石が被加工穴内周面に接触し
たことが検出されるまでは、加工用速度よりも大きな接
触用速度で砥石を拡径することにより、加工精度の低下
を伴うことなく、加工に要する時間を可能な限り短縮す
ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるホーニング加工装置
の全体構成を示す模式図である。
【図2】上記加工装置の全体構成を示す一部断面正面図
である。
【図3】上記加工装置の全体構成を示す一部断面平面図
である。
【図4】上記加工装置に装備されたツールヘッドの下半
部を示す断面正面図であって図7のB−B線断面図であ
る。
【図5】上記ツールヘッドの上半部を示す断面正面図で
ある。
【図6】図4のA−A線断面図である。
【図7】上記ツールヘッドの底面図である。
【図8】上記ツールヘッドに接続される接触検出用エア
供給回路の回路図である。
【図9】上記加工装置に設置される制御装置の入出力関
係を示すブロック図である。
【図10】上記制御装置により制御される砥石径の拡大
速度を示すグラフである。
【図11】寸法測定用エアの噴射による穴径測定装置の
一例を示す一部断面平面図である。
【図12】上記穴径測定装置の要部を示す一部断面正面
図である。
【図13】従来のホーニング加工装置の一例を示す模式
図である。
【符号の説明】
1 ATC(自動工具交換装置) 3 旋回アーム 4 ツールヘッド(工作機械の一部) 5 工具 6 マガジン 7 マスタリング 8 基準圧力設定用エア供給装置(基準圧力設定用エア
供給手段) 14 ロッド(砥石径拡縮手段) 18 ロッド(砥石径拡縮手段) 26 砥石 48 送り駆動モータ(砥石径拡縮手段) 71 砥石接触状態検出装置(砥石接触状態検出手段) 140 エア供給回路(加工寸法測定用エア供給手段及
び基準圧力設定用エア供給手段として兼用) 142 エア/電圧変換器(寸法検出手段) 150 制御装置(砥石径制御手段及び寸法検出手段と
して兼用)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具が着脱可能に装着される工作機械の
    主軸と、上記工具による工作物の加工量を予め設定され
    た基準値との比較に基づいて測定する加工量測定手段
    と、上記工具を収納した状態でこの工具についての上記
    基準値を設定するための基準値設定部材と、工具を上記
    主軸と交換用工具が収納される工具収納位置との間で搬
    送することにより主軸に装着される工具の交換を行う自
    動工具交換装置とを備えた加工装置において、上記工具
    収納位置に上記基準値設定部材を設置し、この基準値設
    定部材内に収納されている工具を上記主軸へ搬送するよ
    うに上記自動工具交換装置を構成したことを特徴とする
    自動工具交換装置を備えた加工装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動工具交換装置を備え
    た加工装置において、上記基準値設定部材内に交換用工
    具を収納し、上記主軸で工具を使用している期間中に上
    記基準値設定部材内の交換用工具について基準値の設定
    を行うことを特徴とする自動工具交換装置を備えた加工
    装置の運転方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の自動工具交換装置を備え
    た加工装置において、上記自動工具交換装置に、上記工
    具を着脱可能に保持する一対の保持部を有して両保持部
    の中間位置を中心に旋回する旋回部材を設け、この旋回
    部材の両保持部を上記主軸が配置されている加工位置と
    基準値設定部材の設置位置にそれぞれ交互に旋回一致さ
    せるように設定したことを特徴とする自動工具交換装置
    を備えた加工装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または3記載の自動工具交換装
    置を備えた加工装置において、上記工作機械は、砥石径
    を変化させる砥石径拡縮手段をもつホーニング盤であっ
    て、上記加工量測定手段として、上記ホーニング盤に装
    着された工具から穴径寸法測定用のエアを噴射させる寸
    法測定用エア供給手段と、そのエア圧を検出して上記工
    具が挿入された穴の穴径寸法を求める寸法検出手段とを
    備え、上記基準値設定部材を、円筒状内周面を有して内
    部に上記工具が収納されるマスタリングで構成するとと
    もに、このマスタリング内に収納された工具からマスタ
    リング内にエアを噴射させる基準圧力設定用エア供給手
    段を備えたことを特徴とする自動工具交換装置を備えた
    加工装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の自動工具交換装置を備え
    た加工装置において、上記主軸の工具取付部に設けられ
    て砥石が工作物内周面に接触したことを検出する砥石接
    触状態検出手段と、この砥石接触状態検出手段により砥
    石接触が検出されるまでは砥石径を接触用速度で拡大
    し、砥石接触状態検出手段により砥石接触が検出された
    後は上記接触用速度よりも小さくかつ上記寸法検出手段
    で検出された穴径寸法に対応する加工用速度で上記砥石
    径を拡大するように上記砥石径拡縮手段を制御する砥石
    径制御手段とを備えたことを特徴とする自動工具交換装
    置を備えた加工装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015229215A (ja) * 2014-06-05 2015-12-21 株式会社村谷機械製作所 ホーニング加工装置
JP2015229214A (ja) * 2014-06-05 2015-12-21 株式会社村谷機械製作所 ホーニング加工装置
JP2017100279A (ja) * 2017-01-10 2017-06-08 株式会社村谷機械製作所 ホーニング加工装置
CN112548784A (zh) * 2020-12-29 2021-03-26 南京晋亿达智能技术有限公司 一种可自动换刀且具有吸尘的宝石打磨装置

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