JPH05318062A - 連続鋳造時の介在物除去部材および装置 - Google Patents

連続鋳造時の介在物除去部材および装置

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JPH05318062A
JPH05318062A JP12066992A JP12066992A JPH05318062A JP H05318062 A JPH05318062 A JP H05318062A JP 12066992 A JP12066992 A JP 12066992A JP 12066992 A JP12066992 A JP 12066992A JP H05318062 A JPH05318062 A JP H05318062A
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JP
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upper fixed
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JP12066992A
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Toshihiko Murakami
敏彦 村上
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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  • Continuous Casting (AREA)
  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オンラインで、溶湯品質の低下原因にならず
に、介在物吸着フィルタを交換する。 【構成】 (i) スライド盤1および上固定盤4の間に固
設されてスライド盤1と接触する中間プレート2と、(i
i)上固定盤4および中間プレート2との間で、水平面に
おいて回動自在に設置されて上固定盤4および中間プレ
ート2に対して摺動するとともに、上固定盤4および中
間プレート2に設けられた注入孔をその一部で閉塞する
円板状プレート3と、(iii) 円板状プレート3に環状に
形成される注入孔の閉塞部を構成する、8分割された脱
着自在の介在物吸着フィルタ6a〜6hとを、タンディッシ
ュのスライディングゲートに備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融金属 (以下、本明
細書においては「溶鋼」を例にとって説明する) の連続
鋳造において、溶鋼中の介在物を介在物吸着フィルタに
より除去することができる連続鋳造時の介在物除去部材
およびこの介在物除去部材を用いた介在物除去装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年の連続鋳造技術は、高速連鋳化と溶
鋼清浄化とを指向している。特に、溶鋼清浄化のポイン
トは、精錬段階での清浄化および介在物の吸着・除去に
ある。そのため、溶鋼中の介在物を吸着する技術が従来
より種々提案されているが、特に CaO系耐火物からなる
介在物吸着フィルタを用いた技術が知られている。
【0003】この介在物吸着フィルタを用いた介在物の
吸着技術のメカニズムは、以下のように説明される。 〔第1段階〕Al2O3 、SiO2、S等の鋼中介在物が CaO系
耐火物と反応して CaO系耐火物内に吸収される。
【0004】〔第2段階〕CaO 系耐火物内に吸収されて
生成した反応生成物が溶損等により剥離し、スラグ層へ
浮上・分離する。 Al2O3+CaO = 3CaO・Al2O3, 12CaO・7Al2O3 SiO2 +CaO = 3CaO・SiO2, 2CaO・SiO2 S +CaO = CaS+O このようなメカニズムによるものと考えられる CaO系耐
火物を用いた介在物の吸着技術は、確かに優れた介在物
吸着性を示し、近年ではかなり積極的に採用・検討され
ている。例えば、連続鋳造用タンディッシュ内ではタン
ディッシュ内面に直接取り付けて介在物吸着フィルタと
して使用されている (「鉄と鋼」第75年(1989)第10号、
22頁参照) 。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、 CaO系耐
火物による介在物吸着効果は、従来から注目されてお
り、連続鋳造用タンディッシュにおいても介在物吸着フ
ィルタとして使用されている。そして、介在物吸着フィ
ルタに介在物が吸着し初める使用初期は、かなり効果的
に介在物を吸着することができる。
【0006】しかし、吸着が進むにつれて、介在物吸着
フィルタに目詰まりが発生し、吸着効果は徐々に低下し
てしまう。そこで、ある程度使用した介在物吸着フィル
タは交換する必要があるが、タンディッシュ内に直接に
設置した介在物吸着フィルタをラインを停止せずに交換
することは殆ど不可能であり、オンラインでの介在物吸
着フィルタの交換方法は確立されていないのが現状であ
る。
【0007】すなわち、介在物吸着フィルタを用いた現
在の介在物の吸着技術では、介在物吸着フィルタの交換
を頻繁に行う必要があるにもかかわらず交換が極めて難
しく、たとえ交換を頻繁に行ったとしても交換当初は吸
着効果があるものの吸着量が増加するにつれて吸着効果
が急激に低下してしまうという問題があった。
【0008】さらに、介在物吸着フィルタはタンディッ
シュ内に取付けられているため、その交換に際しては、
タンディッシュのシール性の低下やタンディッシュ内の
滓の巻き込み等をも招き、溶鋼の二次酸化等の原因とな
って、逆に溶鋼の品質低下の原因となってしまう。
【0009】ここに、本発明の目的は、従来の技術の有
する問題を解消し、交換が必要となったときにラインを
停止することなく、さらには溶鋼品質の低下原因となる
ことなく、溶鋼中の介在物を介在物吸着フィルタにより
除去することができる連続鋳造時の介在物除去部材およ
びこの介在物除去部材を用いた装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するため種々検討を重ね、溶鋼中の介在物を吸着す
るとともにオンラインで介在物吸着フィルタを交換する
には、従来のように介在物吸着フィルタをタンディッシ
ュ内に直接設置するのではなく、取鍋〜タンディッシュ
〜鋳型間の溶鋼流下部の一部、例えばタンディッシュ下
部に設けられたスライディングゲートに設置すればよい
のではないかと考えた。
【0011】図3は、タンディッシュ下部に設置された
周知のスライディングゲートの構成を示す縦断面図であ
る。同図において、タンディッシュ本体 (一部を省略し
て示す) 下面に上固定盤4が固設されており、上固定盤
4の下方には下固定盤5が固設されている。上固定盤4
と下固定盤5との間には、これら両者に摺動して矢印方
向に往復移動自在なスライド盤1が配置されている。ス
ライド盤1が矢印方向に往復移動することにより、上固
定盤4および下固定盤5に設けられた溶鋼の注入孔とス
ライド盤1に設けられた溶鋼の注入孔とが一致して溶鋼
を注入させることが可能なように構成される。給湯量
(注入量) コントロールは、スライド盤1を前進または
後退させることによって、溶鋼の注入部の断面積を変化
させることにより行っている。
【0012】本発明者は、鋭意検討を重ね、例えば上固
定盤4〜下固定盤5間のような溶鋼流下部に介在物吸着
フィルタを交換が容易となるように設置し、この介在物
吸着フィルタに溶鋼流を通過させることにより、オンラ
インでの介在物吸着フィルタの交換を可能として介在物
の吸着を行うことが可能となることを知見して、本発明
を完成した。
【0013】ここに、本発明の要旨とするところは、望
ましくは水平面において、その一部が流出する溶鋼と交
差しながら移動自在に設置されるとともに、少なくと
も、溶鋼との交差部は、2以上に分割された脱着自在の
介在物吸着フィルタにより構成されることを特徴とする
連続鋳造時の介在物除去部材である。
【0014】詳しくは、本発明は、タンディッシュから
供給される溶鋼の注入孔を内部に備えた、それぞれ上固
定盤、下固定盤、および該上固定盤または該下固定盤に
対して摺動自在に設置されるスライド盤から構成される
スライディングゲートを利用して設けられた連続鋳造時
の介在物除去装置であって、(i) タンディッシュから供
給される溶鋼の注入孔を内部に備えるとともに、スライ
ド盤および上固定盤の間、またはスライド盤および下固
定盤の間に固設されてスライド盤と接触する中間プレー
トと、(ii)中間プレートがスライド盤および上固定盤の
間に固設される場合は上固定盤および中間プレートとの
間で、また中間プレートがスライド盤および下固定盤の
間に固設される場合には下固定盤および中間プレートと
の間で、水平面において移動自在に設置されて上固定盤
および中間プレートまたは下固定盤および中間プレート
に対して摺動するとともに、上固定盤または下固定盤に
設けられた注入孔をその一部で閉塞する介在物除去部材
とを備え、該介在物除去部材には(iii) 介在物除去部材
に形成される注入孔の閉塞部を構成する、少なくとも2
以上に分割された脱着自在の介在物吸着フィルタとを備
えたことを特徴とする連続鋳造時の介在物除去装置であ
る。
【0015】本発明は、より具体的には、タンディッシ
ュから供給される溶鋼の注入孔を内部に備えた、それぞ
れ上固定盤、下固定盤および該下固定盤に対して摺動自
在に設置されるスライド盤から構成されるスライディン
グゲートを利用して設けられた連続鋳造時の介在物除去
装置であって、(i) 内部にタンディッシュから供給され
る溶鋼の注入孔を備えるとともに、スライド盤および上
固定盤の間に固設されてスライド盤と接触する中間プレ
ートと、(ii)上固定盤および中間プレートとの間で、水
平面において回動自在に設置されて上固定盤および中間
プレートに対して摺動するとともに、上固定盤に設けら
れた注入孔をその一部で閉塞する円板状プレートとを備
え、該円板状プレートには(iii) 円板状プレートに環状
に形成される注入孔の閉塞部を構成する、少なくとも2
以上に分割された脱着自在の介在物吸着フィルタとを備
えたことを特徴とする連続鋳造時の介在物除去装置であ
り、または、タンディッシュから供給される溶鋼の注入
孔を内部に備えた、それぞれ上固定盤、下固定盤および
該下固定盤に対して摺動自在に設置されるスライド盤か
ら構成されるスライディングゲートを利用して設けられ
た連続鋳造時の介在物除去装置であって、(i) 内部にタ
ンディッシュから供給される溶鋼の注入孔を備えるとと
もに、スライド盤および上固定盤の間に固設されてスラ
イド盤と接触する中間プレートと、(ii)上固定盤および
中間プレートとの間で、水平面において往復移動自在に
設置されて上固定盤および中間プレートに対して摺動す
るとともに、上固定盤に設けられた注入孔をその一部で
閉塞する摺動プレートとを備え、該摺動プレートには(i
ii) 摺動プレートに直線状に形成される注入孔の閉塞部
を構成する、少なくとも2以上に分割された脱着自在の
介在物吸着フィルタとを備えたことを特徴とする連続鋳
造時の介在物除去装置である。
【0016】
【作用】以下、本発明を作用効果とともに詳述する。本
発明では、その一部が流出する溶鋼と交差しながら移動
自在に設置されるとともに、少なくとも、溶鋼との交差
部は2以上に分割された脱着自在の介在物吸着フィルタ
により構成される介在物除去部材を、取鍋〜タンディッ
シュ〜鋳型間の適当な位置に設置し、介在物吸着フィル
タに溶鋼流を通過させることにより、オンラインでの介
在物吸着フィルタの交換を可能として介在物の吸着を行
う。
【0017】すなわち、溶鋼中の介在物は、溶鋼が介在
物吸着フィルタを通過する際に吸着される。また、介在
物吸着フィルタが目詰まりを生じた場合には、介在物除
去部材を移動させて溶鋼を別の介在物吸着フィルタ内を
通過させる。本発明において、介在物吸着フィルタの移
動機構および移動態様、介在物吸着フィルタの分割数、
さらには介在物吸着フィルタの介在物除去部材への設置
態様等は、公知の手段によればよく、本発明では何ら限
定を要さない。
【0018】本発明にかかる介在物除去部材の設置・移
動面は特に限定を要するものではなく、流出する溶鋼と
交差する面であればよいが、介在物吸着フィルタの吸着
効率を高めるためには水平面とすることが望ましい。し
たがって、本発明にかかる介在物除去部材を用いれば、
介在物の吸着を行うことができるとともに、オンライン
で介在物吸着フィルタの交換を行うことができる。
【0019】次に、本発明にかかる介在物除去部材をタ
ンディッシュのスライディングゲートに設けた例を説明
する。タンディッシュ下部に設けられたスライディング
ゲートのスライド盤と上固定盤との間、またはスライド
盤と下固定盤との間に、中間プレートがスライド盤と接
触するようにして、中間プレートおよび介在物除去部材
を設置する。つまり、タンディッシュから供給される溶
鋼の注入孔を内部に備える中間プレートを、移動自在の
スライド盤および介在物除去部材の双方に対してガイド
材として機能させる。
【0020】介在物除去部材は、適宜方向へ移動自在で
あって、スライディングゲートの溶鋼注入孔を常時閉塞
できるように配置されるが、その閉塞部は少なくとも2
以上の複数に分割された介在物吸着フィルタにより構成
する。介在物除去部材の形状は、何ら限定を要するもの
ではないが、例えば後述する図1に示すような円板状の
ものや図2に示すような長板状のものを例示することが
できる。
【0021】介在物吸着フィルタの分割数は、形状やス
トロークによっても変動するが、5〜10個程度とするこ
とが望ましい。また、厚みは50〜100mm 程度が望まし
い。50mm未満であると溶湯が漏れ、一方100mm 超である
と抵抗が大きくなり、必要な給湯性能を確保できなくな
るおそれがあるからである。また、分割した各介在物吸
着フィルタの断面積は、スライディングゲート全開時の
倍程度であることが吸着性能を確実に維持させるために
は望ましい。
【0022】したがって、本発明にかかる連続鋳造時の
介在物除去装置では、介在物吸着フィルタを、スライデ
ィングゲート内を注入する溶鋼が通過するように構成さ
れるため、介在物吸着フィルタによる溶鋼の介在物の吸
着・除去を行うことができる。
【0023】また、介在物吸着フィルタは、介在物除去
部材に対して脱着自在に配置されるため、介在物除去部
材を移動させることにより目詰まりした介在物吸着フィ
ルタを溶鋼の注入流から外して他の介在物吸着フィルタ
(目詰まりしていない物) を溶鋼の注入流が通過するよ
うに配置してから、目詰まりした介在物吸着フィルタを
介在物除去部材から外して交換・補修することにより、
オンラインで介在物吸着フィルタの交換を簡単に行うこ
とができる。なお、介在物吸着フィルタを介在物除去部
材に対して脱着自在に配置するための構成は、本発明で
は何ら限定を要するものではなく、公知の適宜手段を用
いればよい。
【0024】したがって、本発明にかかる介在物除去装
置によれば、介在物吸着フィルタ交換時にも介在物吸着
フィルタによる介在物の吸着効果を一定に維持し、かつ
フィルタ交換時の溶鋼に対する清浄性の悪化を生じるこ
とがない。また、タンディッシュから給湯される全ての
溶鋼に対して、介在物吸着フィルタを確実に通過させる
ことができるため、タンディッシュ内に直接に設置した
従来例よりも介在物吸着効果を向上させることもでき
る。さらに、本発明を添付図面により表された実施例を
参照しながら詳述するが、これは本発明の例示であり、
これにより本発明が限定されるものではない。
【0025】
【実施例1】図1は、本発明にかかる介在物除去装置の
一例の構成を示す説明図であり、図1(a) は円板状プレ
ート3を中心に一部省略して示す上面図であり、図1
(b) は縦断面図であり、図1(c) は図1(b) 中のA部の
拡大図である。図1(b) において、タンディッシュ (一
部のみ示す) の下部には、上固定盤4が設置されてお
り、その下方には下固定盤5と、矢印方向に往復自在で
あって下固定盤5の上面に摺動するスライド盤1とが配
置されており、それぞれの内部に溶鋼の注入孔が形成さ
れてスライディングゲートが構成される。
【0026】図1に示す本発明にかかる介在物除去装置
は、上固定盤4とスライド盤1との間に、スライド盤1
に接触するようにして中間プレート2を固設するととも
に、中間プレート2と上固定盤4との間に、図1(a) に
示す形状の円板状プレート3が中心軸O−O' を回転の
中心として水平面において適宜手段により回動自在に設
置されている。
【0027】円板状プレート3は、水平面において上固
定盤4の溶鋼の注入孔と交差する部位 (図1(a) の斜線
付き部) が、8分割された介在物吸着フィルタ (セラミ
ックスフィルタ) 6a〜6hにより構成されており、この介
在物吸着フィルタ 6a 〜6hは凸状の縦断面形状を有し、
図1(c) に示すように円板状プレート3に設けられた段
差状の受け部に着脱自在に載置されている。この円板状
プレート3は、Hi-Al2O3またはAl2O3-C 系の耐火物を内
周および外周に被覆してある。
【0028】介在物吸着フィルタ6a〜6hは、注入孔から
離れた位置 (例えば、図1(a) において、介在物吸着フ
ィルタ6c、6dが設置されている位置) で取外しが可能で
ある。したがって、図1(a) において、例えば介在物吸
着フィルタ6gおよび6hに目詰まりが生じた場合には円板
状プレート3を回動させて介在物吸着フィルタ6c、6dが
設置されている位置に移動させ、交換を行う。
【0029】図1に示す本発明にかかる介在物除去装置
によれば、このようにして、オンラインで介在物吸着フ
ィルタ6a〜6hの交換が可能となるとともに、交換時の介
在物吸着力を他の介在物吸着フィルタにより確保できる
ため、溶鋼の清浄度を高水準に確保できる。また、タン
ディッシュ内の溶鋼全てが介在物吸着フィルタ6a〜6hを
通過するため、溶鋼の清浄度を従来よりも向上すること
ができる。
【0030】図1に示す本発明にかかる介在物除去装置
によれば、連続鋳造における連々鋳に対しても十分に対
応することができ、円板状プレート3が短時間で回動す
ることにより、給湯時の介在物吸着性を均一化すること
もできる。なお、図1に示す本発明にかかる介在物除去
装置に使用する上ノズルおよび上固定盤4の注入流の口
孔は、介在物吸着フィルタ6a〜6hの抵抗を受けるため、
中間プレート2以降の口孔より大きくしておくことが望
ましい。
【0031】
【実施例2】図2は、本発明にかかる介在物除去装置の
他の一例の構成を示す説明図であり、図2(a) は摺動プ
レート7を中心に一部省略して示す上面図であり、図2
(b)は縦断面図であり、図2(c) は図2(a) 中のA−A
断面図である。この実施例が図1に示す実施例と相違す
る点は、円板状プレート3を摺動プレート7に置換した
点であり他は同じであるため、摺動プレート7の説明だ
けを行い、他は省略する。
【0032】図2(b) において、摺動プレート7は、上
固定盤4および中間プレート2との間で、水平面におい
て矢印方向に往復移動自在に設置されて上固定盤4およ
び中間プレート2に対して摺動するとともに、上固定盤
4および中間プレート2に設けられた注入孔をその一部
で閉塞するように配置されている。
【0033】図2(b) から明らかなように、摺動プレー
ト7に直線状に形成される注入孔の閉塞部は、6個に分
割された脱着自在の介在物吸着フィルタ8a〜8fにより構
成されており、各介在物吸着フィルタは、図2(c) に示
すように摺動プレート7に設けられた段差状の受け部に
載置されて構成される。この摺動プレート7は、Hi-Al2
O3またはAl2O3-C 系の耐火物を内周および外周に被覆し
てある。介在物吸着フィルタ8a〜8fは、注入孔から離れ
た位置で取外し可能である。
【0034】したがって、図2(a) において、介在物吸
着フィルタ8aに目詰まりが生じた場合には摺動プレート
7を前進させて、例えば介在物吸着フィルタ8dにより上
固定盤4の注入孔を閉塞し、この間に介在物吸着フィル
タ8aの交換を行う。
【0035】図2に示す本発明にかかる介在物除去装置
によれば、このようにして、オンラインで介在物吸着フ
ィルタ8a〜8fの交換が可能となるとともに、交換時の介
在物吸着力を他の介在物吸着フィルタにより確保できる
ため、溶鋼の清浄度を高水準に確保できる。また、タン
ディッシュ内の溶鋼全てが介在物吸着フィルタ8a〜8fを
通過するため、溶鋼の清浄度を従来よりも向上すること
ができる。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明により、オ
ンラインで介在物吸着フィルタの交換を行うことが可能
となった。また、本発明により、溶鋼中の介在物吸着性
を向上させることができ、かつ介在物吸着フィルタ交換
時の清浄性の悪化を解消することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明にかかる介在物除去装置の一例
の構成を示す説明図であり、図1(a) は円板状プレート
3を中心に一部省略して示す上面図であり、図1(b) は
縦断面図であり、図1(c) は図1(b) 中のA部の拡大図
である。
【図2】図2は、本発明にかかる介在物除去装置の他の
一例の構成を示す説明図であり、図2(a) は摺動プレー
ト7を中心に一部省略して示す上面図であり、図1(b)
は縦断面図であり、図1(c) は図1(a) 中のA−A断面
図である。
【図3】図3は、タンディッシュ下部に設置された周知
のスライディングゲートの構成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1:スライド盤 2:中間プレー
ト 3:円板状プレート 4:上固定盤 5:下固定盤 6、6a〜6h:介在物吸着
フィルタ 7:摺動プレート 8、8a〜8f:介在物吸着
フィルタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その一部が流出する溶融金属と交差しな
    がら移動自在に設置されるとともに、少なくとも、前記
    溶融金属との交差部は2以上に分割された脱着自在の介
    在物吸着フィルタにより構成されることを特徴とする連
    続鋳造時の介在物除去部材。
  2. 【請求項2】 タンディッシュから供給される溶融金属
    の注入孔を内部に備えた、それぞれ上固定盤、下固定
    盤、および該上固定盤または該下固定盤に対して摺動自
    在に設置されるスライド盤から構成されるスライディン
    グゲートを利用して設けられた連続鋳造時の介在物除去
    装置であって、(i) タンディッシュから供給される溶融
    金属の注入孔を内部に備えるとともに、前記スライド盤
    および上固定盤の間、または前記スライド盤および下固
    定盤の間に固設されて前記スライド盤と接触する中間プ
    レートと、(ii)前記中間プレートが前記スライド盤およ
    び上固定盤の間に固設される場合は前記上固定盤および
    中間プレートとの間で、また前記中間プレートが前記ス
    ライド盤および下固定盤の間に固設される場合には前記
    下固定盤および中間プレートとの間で、水平面において
    移動自在に設置されて上固定盤および中間プレートまた
    は下固定盤および中間プレートに対して摺動するととも
    に、上固定盤または下固定盤に設けられた前記注入孔を
    その一部で閉塞する介在物除去部材とを備え、該介在物
    除去部材には(iii) 介在物除去部材に形成される前記注
    入孔の閉塞部を構成する、少なくとも2以上に分割され
    た脱着自在の介在物吸着フィルタとを備えたことを特徴
    とする連続鋳造時の介在物除去装置。
  3. 【請求項3】 タンディッシュから供給される溶融金属
    の注入孔を内部に備えた、それぞれ上固定盤、下固定盤
    および該下固定盤に対して摺動自在に設置されるスライ
    ド盤から構成されるスライディングゲートを利用して設
    けられた連続鋳造時の介在物除去装置であって、(i) 内
    部にタンディッシュから供給される溶融金属の注入孔を
    備えるとともに、前記スライド盤および上固定盤の間に
    固設されて前記スライド盤と接触する中間プレートと、
    (ii)前記上固定盤および中間プレートとの間で、水平面
    において回動自在に設置されて上固定盤および中間プレ
    ートに対して摺動するとともに、上固定盤に設けられた
    前記注入孔をその一部で閉塞する円板状プレートとを備
    え、該円板状プレートには(iii) 円板状プレートに環状
    に形成される前記注入孔の閉塞部を構成する、少なくと
    も2以上に分割された脱着自在の介在物吸着フィルタと
    を備えたことを特徴とする連続鋳造時の介在物除去装
    置。
  4. 【請求項4】 タンディッシュから供給される溶融金属
    の注入孔を内部に備えた、それぞれ上固定盤、下固定盤
    および該下固定盤に対して摺動自在に設置されるスライ
    ド盤から構成されるスライディングゲートを利用して設
    けられた連続鋳造時の介在物除去装置であって、(i) 内
    部にタンディッシュから供給される溶融金属の注入孔を
    備えるとともに、前記スライド盤および上固定盤の間に
    固設されて前記スライド盤と接触する中間プレートと、
    (ii)前記上固定盤および中間プレートとの間で、水平面
    において往復移動自在に設置されて上固定盤および中間
    プレートに対して摺動するとともに、上固定盤に設けら
    れた前記注入孔をその一部で閉塞する摺動プレートとを
    備え、該摺動プレートには(iii) 摺動プレートに直線状
    に形成される前記注入孔の閉塞部を構成する、少なくと
    も2以上に分割された脱着自在の介在物吸着フィルタと
    を備えたことを特徴とする連続鋳造時の介在物除去装
    置。
JP12066992A 1992-05-13 1992-05-13 連続鋳造時の介在物除去部材および装置 Withdrawn JPH05318062A (ja)

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