JPH05317964A - 張力振動抑制装置 - Google Patents
張力振動抑制装置Info
- Publication number
- JPH05317964A JPH05317964A JP12177692A JP12177692A JPH05317964A JP H05317964 A JPH05317964 A JP H05317964A JP 12177692 A JP12177692 A JP 12177692A JP 12177692 A JP12177692 A JP 12177692A JP H05317964 A JPH05317964 A JP H05317964A
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- Japan
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- looper
- chain
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、適切にルーパーの張力振動を抑制
し、高精度に張力制御を行うことことにある。 【構成】 ルーパー駆動チェーン14を用いて一時的に
貯蔵する搬送材1の張力を制御するチェーン駆動式ルー
パーの張力制御設備において、前記搬送材のルーパー入
・出側速度差VL 、張力基準値TR ,張力検出値TF お
よびルーパー位置HL などの検出要素を取り込んで張力
抑制指令を得る張力抑制制御手段31の他、前記張力抑
制制御手段で求めた張力抑制指令に応じた押付圧力で当
該ルーパー駆動チェーンを押し付けるチェーン押付け体
33を設け、チェーン駆動体12と前記ル−パ−駆動チ
ェ−ン14との噛み合い周波数によって発生する張力振
動を抑制する張力振動抑制装置である。
し、高精度に張力制御を行うことことにある。 【構成】 ルーパー駆動チェーン14を用いて一時的に
貯蔵する搬送材1の張力を制御するチェーン駆動式ルー
パーの張力制御設備において、前記搬送材のルーパー入
・出側速度差VL 、張力基準値TR ,張力検出値TF お
よびルーパー位置HL などの検出要素を取り込んで張力
抑制指令を得る張力抑制制御手段31の他、前記張力抑
制制御手段で求めた張力抑制指令に応じた押付圧力で当
該ルーパー駆動チェーンを押し付けるチェーン押付け体
33を設け、チェーン駆動体12と前記ル−パ−駆動チ
ェ−ン14との噛み合い周波数によって発生する張力振
動を抑制する張力振動抑制装置である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼帯等の搬送材の張力
制御設備に利用される張力振動抑制装置に係わり、特に
チェーン駆動体と前記ル−パ−駆動チェ−ンとの噛み合
い時に発生する搬送材の張力振動を抑制する張力振動抑
制装置に関する。
制御設備に利用される張力振動抑制装置に係わり、特に
チェーン駆動体と前記ル−パ−駆動チェ−ンとの噛み合
い時に発生する搬送材の張力振動を抑制する張力振動抑
制装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の搬送材のルーパー張力制
御設備は、図2に示すように搬送されてくる鋼帯1を上
下に蛇行させながら一時的に貯蔵するときにルーパーロ
ーラ2,…を介して当該鋼帯1に所定の張力を付与する
ルーパー張力付与機構系10と、この鋼帯1の張力を検
出して所望とする張力制御を実施するルーパー張力制御
系20とによって構成されている。
御設備は、図2に示すように搬送されてくる鋼帯1を上
下に蛇行させながら一時的に貯蔵するときにルーパーロ
ーラ2,…を介して当該鋼帯1に所定の張力を付与する
ルーパー張力付与機構系10と、この鋼帯1の張力を検
出して所望とする張力制御を実施するルーパー張力制御
系20とによって構成されている。
【0003】ルーパー張力付与機構系10は、ルーパー
駆動モータ11と、このルーパー駆動モータ11の回転
力を伝達するチェーン駆動源となるスプロケット12
と、このスプロケット12およびガイドローラ13,…
を用いて例えばL字状のリングを形成するように掛け渡
されたルーパー駆動チェーン14とからなり、前記ルー
パー駆動モータ11の回転動作に伴ってルーパー駆動チ
ェーン14を移動させることにより、ルーパーローラ
2,…を介して鋼帯1に所定の張力を付与する構成とな
っている。
駆動モータ11と、このルーパー駆動モータ11の回転
力を伝達するチェーン駆動源となるスプロケット12
と、このスプロケット12およびガイドローラ13,…
を用いて例えばL字状のリングを形成するように掛け渡
されたルーパー駆動チェーン14とからなり、前記ルー
パー駆動モータ11の回転動作に伴ってルーパー駆動チ
ェーン14を移動させることにより、ルーパーローラ
2,…を介して鋼帯1に所定の張力を付与する構成とな
っている。
【0004】一方、ルーパー張力制御系20は、ルーパ
ー入側鋼帯速度VE とルーパー出側鋼帯速度VD との速
度差△Vを求める減算手段21と、ルーパー出側に設置
された張力検出器22からの張力検出値TF と張力基準
値TR との張力差△Tを取り込んでPIまたはPID調
節演算を実行し前記鋼帯1が所定の張力基準値TR とな
るような張力制御値を得るとともに、この張力制御値を
速度制御値に変換出力する張力制御装置23と、減算手
段21からの速度差△Vに張力制御装置23の速度制御
値を補正値として加算して速度基準値を求める加算手段
24と、この加算手段24からの速度基準値に基づいて
前記ルーパー駆動モータ11を制御する駆動制御装置2
5とによって構成されている。
ー入側鋼帯速度VE とルーパー出側鋼帯速度VD との速
度差△Vを求める減算手段21と、ルーパー出側に設置
された張力検出器22からの張力検出値TF と張力基準
値TR との張力差△Tを取り込んでPIまたはPID調
節演算を実行し前記鋼帯1が所定の張力基準値TR とな
るような張力制御値を得るとともに、この張力制御値を
速度制御値に変換出力する張力制御装置23と、減算手
段21からの速度差△Vに張力制御装置23の速度制御
値を補正値として加算して速度基準値を求める加算手段
24と、この加算手段24からの速度基準値に基づいて
前記ルーパー駆動モータ11を制御する駆動制御装置2
5とによって構成されている。
【0005】従って、以上のような構成によれば、ルー
パー入・出側の速度差を速度基準値とするが、この速度
基準値に対して実際の張力検出値と張力基準値との張力
差に基づくPIまたはPID調節演算値を用いて補正
し、ルーパー駆動モータ11の駆動信号を得るようにし
たので、ルーパー入・出側の速度差と鋼帯1の張力差と
を考慮しつつルーパー駆動チェーン14を駆動し、この
ルーパー駆動チェーン14の上下動に伴うルーパーロー
ラ2の上下動作に基づいて鋼帯1の張力を制御する。
パー入・出側の速度差を速度基準値とするが、この速度
基準値に対して実際の張力検出値と張力基準値との張力
差に基づくPIまたはPID調節演算値を用いて補正
し、ルーパー駆動モータ11の駆動信号を得るようにし
たので、ルーパー入・出側の速度差と鋼帯1の張力差と
を考慮しつつルーパー駆動チェーン14を駆動し、この
ルーパー駆動チェーン14の上下動に伴うルーパーロー
ラ2の上下動作に基づいて鋼帯1の張力を制御する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような搬送材のルーパー張力制御設備は、スプロケット
12の回転をルーパー駆動チェーン14に伝達すること
によりルーパーローラ2を上下動させるチェーン駆動式
の形態をとっているので、スプロケット12の歯とルー
パー駆動チェーン14との噛み合いが周期的に発生し、
鋼帯1自体に噛み合い周波数に応じた張力振動が発生す
る。その結果、ルーパーに対して高精度な張力制御を実
施することが難しいばかりでなく、鋼帯自体にスリ疵が
発生したり、また鋼帯製品にメッキを施すときに均一な
膜厚のメッキを施せない問題がある。
ような搬送材のルーパー張力制御設備は、スプロケット
12の回転をルーパー駆動チェーン14に伝達すること
によりルーパーローラ2を上下動させるチェーン駆動式
の形態をとっているので、スプロケット12の歯とルー
パー駆動チェーン14との噛み合いが周期的に発生し、
鋼帯1自体に噛み合い周波数に応じた張力振動が発生す
る。その結果、ルーパーに対して高精度な張力制御を実
施することが難しいばかりでなく、鋼帯自体にスリ疵が
発生したり、また鋼帯製品にメッキを施すときに均一な
膜厚のメッキを施せない問題がある。
【0007】なお、鋼帯1の張力振動は、張力検出器2
2で検出することも可能であるが、ルーパー駆動チェー
ン14による伝播遅れがあるので、張力変動に対して適
切な補正を行えない問題がある。
2で検出することも可能であるが、ルーパー駆動チェー
ン14による伝播遅れがあるので、張力変動に対して適
切な補正を行えない問題がある。
【0008】本発明は上記問題を解消するためになされ
たもので、チェーン駆動源とル−パ−駆動チェ−ンとの
噛み合いによって発生する搬送材の張力振動を適切に抑
制し、これによって搬送材の張力を高精度に制御するチ
ェーン駆動式ルーパーの張力振動抑制装置を提供するこ
とを目的とする。
たもので、チェーン駆動源とル−パ−駆動チェ−ンとの
噛み合いによって発生する搬送材の張力振動を適切に抑
制し、これによって搬送材の張力を高精度に制御するチ
ェーン駆動式ルーパーの張力振動抑制装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に対応する発明
は上記課題を解決するために、ル−パ−駆動チェ−ンを
用いて一時的に搬送材を貯蔵するル−パ−を駆動させな
がら当該搬送材の張力を制御するチェ−ン駆動式ル−パ
−の張力制御設備において、前記搬送材のル−パ−入・
出側速度差、張力基準値,張力検出値およびル−パ−位
置などの検出要素のうち何れか1以上の検出要素を取り
込んで張力抑制指令を得る張力抑制制御手段と、前記ル
−パ−駆動チェ−ンに対して押し付け可能に設けられ、
前記張力抑制制御手段によって得られた張力抑制指令に
応じた押付圧力で当該ル−パ−駆動チェ−ンを押し付け
るチェ−ン押付け体とを設け、チェーン駆動体と前記ル
−パ−駆動チェ−ンとの噛み合い周波数によって発生す
る張力振動を抑制する張力振動抑制装置である。
は上記課題を解決するために、ル−パ−駆動チェ−ンを
用いて一時的に搬送材を貯蔵するル−パ−を駆動させな
がら当該搬送材の張力を制御するチェ−ン駆動式ル−パ
−の張力制御設備において、前記搬送材のル−パ−入・
出側速度差、張力基準値,張力検出値およびル−パ−位
置などの検出要素のうち何れか1以上の検出要素を取り
込んで張力抑制指令を得る張力抑制制御手段と、前記ル
−パ−駆動チェ−ンに対して押し付け可能に設けられ、
前記張力抑制制御手段によって得られた張力抑制指令に
応じた押付圧力で当該ル−パ−駆動チェ−ンを押し付け
るチェ−ン押付け体とを設け、チェーン駆動体と前記ル
−パ−駆動チェ−ンとの噛み合い周波数によって発生す
る張力振動を抑制する張力振動抑制装置である。
【0010】
【作用】従って、請求項1に対応する発明は以上のよう
な手段を講じたことにより、張力抑制制御手段において
例えば搬送材のルーパー入・出側速度差の絶対値,張力
基準値,張力検出値およびルーパー位置を取り込んで予
め過去の経験的な張力振動に基づいて適宜な重み付けを
付しながら張力抑制指令を得た後、この張力抑制指令に
基づいてチェーン押付け体で最適な押付圧力でルーパー
駆動チェーンを押し付けるようにしたので、チェーン駆
動源とルーパー駆動チェーンとの噛み合い周波数によっ
て生じる張力振動を適切に抑制でき、これによって高精
度に張力制御を実行でき、ひいては適切に処理された製
品に得ることができる。
な手段を講じたことにより、張力抑制制御手段において
例えば搬送材のルーパー入・出側速度差の絶対値,張力
基準値,張力検出値およびルーパー位置を取り込んで予
め過去の経験的な張力振動に基づいて適宜な重み付けを
付しながら張力抑制指令を得た後、この張力抑制指令に
基づいてチェーン押付け体で最適な押付圧力でルーパー
駆動チェーンを押し付けるようにしたので、チェーン駆
動源とルーパー駆動チェーンとの噛み合い周波数によっ
て生じる張力振動を適切に抑制でき、これによって高精
度に張力制御を実行でき、ひいては適切に処理された製
品に得ることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図1を参照
して説明する。なお、同図において従来装置と同一部分
には同一符号を付してその詳しい説明は省略し、以下、
専ら従来装置と異なる部分について説明する。すなわ
ち、本発明装置において従来装置と比較して特に異なる
ところは、次の点にある。
して説明する。なお、同図において従来装置と同一部分
には同一符号を付してその詳しい説明は省略し、以下、
専ら従来装置と異なる部分について説明する。すなわ
ち、本発明装置において従来装置と比較して特に異なる
ところは、次の点にある。
【0012】先ず、第1は、張力抑制制御のためにルー
パー入・出側速度差VL 、張力基準値TR ,張力検出値
TF およびルーパー位置HL などの検出要素を得るよう
にしたこと。ここで、ルーパー入・出側速度差VL はル
ーパー内で鋼帯1の弛みとなって現われ張力振動を増幅
させる性質をもっているためである。各張力TR ,TF
は実ラインの鋼帯1の張力状態を適確に把握する意味で
重要である。また、ルーパー位置HL とは、複数のルー
パーローラ2の上下動位置を意味し、鋼帯1の張力を増
減する方向性を見出だす意味で重要である。第2は、以
上のような検出要素をパラメータとして張力抑制指令を
求める張力抑制制御手段31を設けたこと。つまり、こ
の張力抑制制御手段31は、 Tb =f(VL ,TR ,TF ,HL )
パー入・出側速度差VL 、張力基準値TR ,張力検出値
TF およびルーパー位置HL などの検出要素を得るよう
にしたこと。ここで、ルーパー入・出側速度差VL はル
ーパー内で鋼帯1の弛みとなって現われ張力振動を増幅
させる性質をもっているためである。各張力TR ,TF
は実ラインの鋼帯1の張力状態を適確に把握する意味で
重要である。また、ルーパー位置HL とは、複数のルー
パーローラ2の上下動位置を意味し、鋼帯1の張力を増
減する方向性を見出だす意味で重要である。第2は、以
上のような検出要素をパラメータとして張力抑制指令を
求める張力抑制制御手段31を設けたこと。つまり、こ
の張力抑制制御手段31は、 Tb =f(VL ,TR ,TF ,HL )
【0013】なる関係に基づいて張力抑制指令Tb を求
めるものである。このとき、全部の検出要素を用いれば
最適な張力抑制指令を得ることができるが、最も振動抑
制上,効果の大きいルーパー入・出側速度差VL および
張力検出値TF を用いても十分な張力抑制指令を得るこ
とができる。なお、張力検出値TF は、スプロケット1
2の噛み合い周波数によって生ずる張力振動から見れば
遅れ要素となるので、過去の経験等から予め予測先行的
な値をパラメータとして用いればより適正な張力抑制指
令が得られる。
めるものである。このとき、全部の検出要素を用いれば
最適な張力抑制指令を得ることができるが、最も振動抑
制上,効果の大きいルーパー入・出側速度差VL および
張力検出値TF を用いても十分な張力抑制指令を得るこ
とができる。なお、張力検出値TF は、スプロケット1
2の噛み合い周波数によって生ずる張力振動から見れば
遅れ要素となるので、過去の経験等から予め予測先行的
な値をパラメータとして用いればより適正な張力抑制指
令が得られる。
【0014】さらに、第3は、張力抑制制御手段31の
出力側に押付圧駆動制御手段32を設けるとともに、ル
ーパー駆動チェーン14に対して所要とする押付圧で押
し付けるための押付けローラ33を設置し、前記張力抑
制制御手段31で得られた張力抑制指令を機械的な押付
け圧力に変換して押付けローラ33に与えることによ
り、この押付けローラ33でルーパー駆動チェーン14
の動きを抑制する構成としたことにある。
出力側に押付圧駆動制御手段32を設けるとともに、ル
ーパー駆動チェーン14に対して所要とする押付圧で押
し付けるための押付けローラ33を設置し、前記張力抑
制制御手段31で得られた張力抑制指令を機械的な押付
け圧力に変換して押付けローラ33に与えることによ
り、この押付けローラ33でルーパー駆動チェーン14
の動きを抑制する構成としたことにある。
【0015】なお、押付けローラ33は、上下のガイド
ローラ13,13の中間位置に相当するルーパー駆動チ
ェーン14の該当部分を押し付けることが望ましいが、
ルーパー駆動チェーン14がL字状に形成されている場
合には上下方向および水平方向のうち何れか距離的に長
い方に位置する該当チェーン14の中間位置を押し付け
ることが振動抑制の面で有効である。次に、以上のよう
に構成された装置の動作を説明する。
ローラ13,13の中間位置に相当するルーパー駆動チ
ェーン14の該当部分を押し付けることが望ましいが、
ルーパー駆動チェーン14がL字状に形成されている場
合には上下方向および水平方向のうち何れか距離的に長
い方に位置する該当チェーン14の中間位置を押し付け
ることが振動抑制の面で有効である。次に、以上のよう
に構成された装置の動作を説明する。
【0016】外部から搬送されてくる鋼帯1はルーパー
ローラ2によって一時的に貯蔵した後に出力されるが、
このときルーパー入側鋼帯速度VE とルーパー出側鋼帯
速度VD との速度差の他、張力基準値TR と張力検出値
TF との張力差に基づくPIまたはPID演算出力であ
る張力制御値を用いて速度基準値を得た後、この速度基
準値を駆動制御装置25に導入する。ここで、駆動制御
装置25は速度基準値に基づいてルーパー駆動モータ1
1を制御し、ルーパー駆動チェーン14を介してルーパ
ーローラ2を上下動させることにより、鋼帯1の張力を
制御する。
ローラ2によって一時的に貯蔵した後に出力されるが、
このときルーパー入側鋼帯速度VE とルーパー出側鋼帯
速度VD との速度差の他、張力基準値TR と張力検出値
TF との張力差に基づくPIまたはPID演算出力であ
る張力制御値を用いて速度基準値を得た後、この速度基
準値を駆動制御装置25に導入する。ここで、駆動制御
装置25は速度基準値に基づいてルーパー駆動モータ1
1を制御し、ルーパー駆動チェーン14を介してルーパ
ーローラ2を上下動させることにより、鋼帯1の張力を
制御する。
【0017】このとき、チェーン駆動源となるスプロケ
ット12の歯とルーパー駆動チェーン14との噛み合い
周波数に応じた張力振動が鋼帯1に発生するが、このと
き同時に張力抑制制御手段31では速度差VL ,張力基
準値TR ,張力検出値TF およびルーパー位置HL など
を取り込み、これら検出要素をパラメータとして張力抑
制指令を求めて押付圧駆動制御手段32に送出するの
で、ここで張力抑制指令を機械的な押付け圧力に変換し
て押付けローラ33に与えることにより、ルーパー駆動
チェーン14の動き,つまり振動的な動きを抑制するこ
とができ、しかも前記速度差VL ,張力基準値TR ,張
力検出値TF およびルーパー位置HL の変動要素に基づ
いてルーパー駆動チェーン14への押付け圧力を可変す
るので張力振動を適切に抑制することができる。
ット12の歯とルーパー駆動チェーン14との噛み合い
周波数に応じた張力振動が鋼帯1に発生するが、このと
き同時に張力抑制制御手段31では速度差VL ,張力基
準値TR ,張力検出値TF およびルーパー位置HL など
を取り込み、これら検出要素をパラメータとして張力抑
制指令を求めて押付圧駆動制御手段32に送出するの
で、ここで張力抑制指令を機械的な押付け圧力に変換し
て押付けローラ33に与えることにより、ルーパー駆動
チェーン14の動き,つまり振動的な動きを抑制するこ
とができ、しかも前記速度差VL ,張力基準値TR ,張
力検出値TF およびルーパー位置HL の変動要素に基づ
いてルーパー駆動チェーン14への押付け圧力を可変す
るので張力振動を適切に抑制することができる。
【0018】従って、以上のような実施例の構成によれ
ば、搬送材のルーパー入・出側速度差の絶対値,張力基
準値,張力検出値およびルーパー位置を取り込んで張力
抑制制御手段31にて張力抑制指令を得た後、この張力
抑制指令に基づいてチェーン押付け体33で最適な押付
圧力でルーパー駆動チェーン14を押し付けるようにし
たので、スプロケット12とルーパー駆動チェーン14
と噛み合い周波数によって鋼帯1に張力振動が発生して
も、そのルーパー駆動チェーン14への押付け圧力を最
適に変化させることにより、張力振動を適切に抑制する
ことができる。
ば、搬送材のルーパー入・出側速度差の絶対値,張力基
準値,張力検出値およびルーパー位置を取り込んで張力
抑制制御手段31にて張力抑制指令を得た後、この張力
抑制指令に基づいてチェーン押付け体33で最適な押付
圧力でルーパー駆動チェーン14を押し付けるようにし
たので、スプロケット12とルーパー駆動チェーン14
と噛み合い周波数によって鋼帯1に張力振動が発生して
も、そのルーパー駆動チェーン14への押付け圧力を最
適に変化させることにより、張力振動を適切に抑制する
ことができる。
【0019】そして、以上のように張力振動を抑制すれ
ば、張力検出器22において正確な張力を測定でき、か
つ、搬送材のルーパー入・出側速度差も小さくなるの
で、高精度な張力制御が可能になる。さらに、張力振動
が少なくなれば、それだけ鋼帯表面のスリ疵の発生頻度
が少なくなり、ひいては均一の厚さのメッキを施すこと
が可能となり、製品の価値を高めることができる。な
お、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して
実施できる。
ば、張力検出器22において正確な張力を測定でき、か
つ、搬送材のルーパー入・出側速度差も小さくなるの
で、高精度な張力制御が可能になる。さらに、張力振動
が少なくなれば、それだけ鋼帯表面のスリ疵の発生頻度
が少なくなり、ひいては均一の厚さのメッキを施すこと
が可能となり、製品の価値を高めることができる。な
お、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して
実施できる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、チ
ェーン駆動源とル−パ−駆動チェ−ンとの噛み合いによ
って発生する搬送材の張力振動を適切に抑制し、これに
よって搬送材の張力を高精度に制御するチェーン駆動式
ルーパーの張力振動抑制装置を提供できる。
ェーン駆動源とル−パ−駆動チェ−ンとの噛み合いによ
って発生する搬送材の張力振動を適切に抑制し、これに
よって搬送材の張力を高精度に制御するチェーン駆動式
ルーパーの張力振動抑制装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるチェーン駆動式ルーパーの張力
振動抑制装置を用いた張力制御設備の構成図。
振動抑制装置を用いた張力制御設備の構成図。
【図2】従来の張力制御設備の構成図。
1…鋼帯(搬送材)、2…ルーパーローラ、10…ルー
パー張力付与機構系、11…ルーパー駆動モータ、12
…スプロケット(チェーン駆動源)、14…ルーパー駆
動チェーン、20…ルーパー張力制御系、21…減算手
段、22…張力検出器、23…張力制御装置、24…加
算手段、25…駆動制御装置、31…張力抑制制御手
段、32…押付圧駆動制御手段、33…押付けローラ。
パー張力付与機構系、11…ルーパー駆動モータ、12
…スプロケット(チェーン駆動源)、14…ルーパー駆
動チェーン、20…ルーパー張力制御系、21…減算手
段、22…張力検出器、23…張力制御装置、24…加
算手段、25…駆動制御装置、31…張力抑制制御手
段、32…押付圧駆動制御手段、33…押付けローラ。
Claims (1)
- 【請求項1】 ル−パ−駆動チェ−ンを用いて一時的に
搬送材を貯蔵するル−パ−を駆動させながら当該搬送材
の張力を制御するチェ−ン駆動式ル−パ−の張力制御設
備において、 前記搬送材のル−パ−入・出側速度差、張力基準値,張
力検出値およびル−パ−位置などの検出要素のうち何れ
か1以上の検出要素を取り込んで張力抑制指令を得る張
力抑制制御手段と、 前記ル−パ−駆動チェ−ンに対して押し付け可能に設け
られ、前記張力抑制制御手段によって得られた張力抑制
指令に応じた押付圧力で当該ル−パ−駆動チェ−ンを押
し付けるチェ−ン押付け体とを備え、チェーン駆動体と
前記ル−パ−駆動チェ−ンとの噛み合い周波数によって
発生する張力振動を抑制することを特徴とする張力振動
抑制装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12177692A JPH05317964A (ja) | 1992-05-14 | 1992-05-14 | 張力振動抑制装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12177692A JPH05317964A (ja) | 1992-05-14 | 1992-05-14 | 張力振動抑制装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05317964A true JPH05317964A (ja) | 1993-12-03 |
Family
ID=14819607
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12177692A Pending JPH05317964A (ja) | 1992-05-14 | 1992-05-14 | 張力振動抑制装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05317964A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100878691B1 (ko) * | 2002-08-12 | 2009-01-13 | 주식회사 포스코 | 루퍼 캐리지의 강판사행 조정장치 |
-
1992
- 1992-05-14 JP JP12177692A patent/JPH05317964A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100878691B1 (ko) * | 2002-08-12 | 2009-01-13 | 주식회사 포스코 | 루퍼 캐리지의 강판사행 조정장치 |
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