JPH05317105A - 光反射服飾ボタン - Google Patents

光反射服飾ボタン

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JPH05317105A
JPH05317105A JP3335629A JP33562991A JPH05317105A JP H05317105 A JPH05317105 A JP H05317105A JP 3335629 A JP3335629 A JP 3335629A JP 33562991 A JP33562991 A JP 33562991A JP H05317105 A JPH05317105 A JP H05317105A
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Kiyoshi Ito
伊藤  潔
Yoshiaki Tsutsumi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光反射シートをボタン内に密封し、光反射シ
ートの光反射特性を損なわずに樹脂成形することによっ
て装飾性を高め、光反射機能によって交通安全に有効に
使用できるようにする。 【構成】 ボタン基材10上に溶融樹脂をポッティング
して所定形状に成形した服飾ボタンにおいて、前記ボタ
ン基材10の形状に合わせて光反射シート12を打ち抜
いて形成された貼着片が、その外周端面に樹脂の流入を
防止するシール処理が施されて前記ボタン基材上に接合
され、前記光反射シート12の貼着片上に溶融樹脂がポ
ッティングされて成形されたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光反射性能の優れた光反
射服飾ボタンに関する。
【0002】
【従来の技術】衣服用ボタンには従来種々の素材および
デザインのものが提供されているが、本出願人は先に光
反射シートを衣服用ボタンに用いることにより装飾性に
優れるとともに、高輝度の光反射性能を利用することに
よって交通安全用として有効に使用できる衣服用ボタン
を提案した(実開平1-161609号公報) 。この衣服用ボタ
ンはボタンの基体に光反射性のすぐれた光反射シートを
接合するとともに、光反射シートを保護する透明なキャ
ップを基体に被せて光反射シートを密封したものであ
る。この光反射ボタンは光反射シートの光反射輝度特性
を利用することによってきわめて優れた光反射特性を有
し、その光反射効果によって路上の歩行者を容易に認識
させることができ、交通安全対策用として有効利用でき
るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の衣服
用ボタンの製造ではボタンの基体に光反射シートを接合
して蓋体を被せるという方法によっているが、この方法
は通常の量産式の服飾ボタンの製造方法とは異なるため
量産に不向きであるという問題点があった。そこで、服
飾ボタンの製法としてボタン基体にプラスチックをポッ
ティングし所定形状に成形する方法があるが、この方法
によって量産することが検討された。しかしながら、こ
の方法によってボタンを製造した場合はポッテングした
樹脂内に光反射シートがインサートして成形する際に、
光反射シートに樹脂が滲んだように侵入することによっ
て光反射特性が一定の規格値まで達しない場合があるこ
とがわかった。
【0004】前述したように本発明に係る光反射服飾ボ
タンは交通安全対策用として使用できることを重要な目
的としているから、光反射特性が一定の規格値を満足で
きない場合には使用不可になるという問題が生じる。こ
の光反射特性は交通安全上一定の光反射輝度を満足する
ことが規格として規定されているものである。したがっ
て、上記のポッティングによる量産方法による製造に際
しては光反射シートの滲みをなくして効率的な光反射特
性が得られるようにしなければならない。そこで、本発
明は上記問題点を解消すべくなされたものであり、その
目的とするところは、溶融樹脂をポッティングして光反
射特性を損なうことなく光反射シートが密封され所要の
特性を有する光反射服飾ボタンを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、ボタン基材上に
溶融樹脂をポッティングして所定形状に成形した服飾ボ
タンにおいて、前記ボタン基材の形状に合わせて光反射
シートを打ち抜いて形成された貼着片が、その外周端面
に樹脂の流入を防止するシール処理が施されて前記ボタ
ン基材上に接合され、前記光反射シートの貼着片上に溶
融樹脂がポッティングされて成形されたことを特徴とす
る。また、前記光反射シートが微小な光反射素子が基材
フィルム面上に敷きつめられ、表面の透明フィルムとの
間に空気層が形成されたものが効果的であり、前記光反
射シートのシール処理として、光反射シートの端面にコ
ーティング処理あるいは光反射シートの表面フィルムと
基材フィルムとを熱溶着する溶着処理を施すことが効果
的である。
【0006】
【作用】ボタン基材に貼着する光反射シートの端面にあ
らかじめシール処理することにより、光反射シートをボ
タン基材に貼着して溶融樹脂をポッティングした際に樹
脂が光反射シート内部に流入せず光反射シートによる光
反射輝度特性を損なわずに成形することができる。保護
樹脂として透明樹脂を用い、保護樹脂を透過した樹脂が
光反射シートで反射されて規定の光反射特性が得られ
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る光反射服飾
ボタンの製品例を示す。それぞれ上図が平面図、下図が
断面図である。10がボタン基材、12が光反射シー
ト、14が保護樹脂である。図1(a) のボタンはボタン
基材10の裏面にボタン付け用の突起を形成した例、図
1(b) 、(c) はボタン基材10を貫通するボタン孔10
aを設けた例である。光反射シート12は光を効果的に
反射させる光反射材として用いたもので、実施例で使用
した光反射シート12の構成については後述する。保護
樹脂14は光反射シート12を保護してボタンの外周面
を構成するもので、光反射シート12からの反射効率を
高めるため透明樹脂を用いる。実施例では透明エポキシ
樹脂を用いた。保護樹脂14に着色を施すことも可能で
あるが、光透過特性の点からは無色透明であるものが有
効である。
【0008】図2および図3に実施例で用いた光反射シ
ートの構成を示す。光反射シートは表面フィルム20と
シーリングフィルム22、ライナー24を層状に重ねた
もので、シーリングフィルム22とライナー24とは接
着剤層26によって接合される。シーリングフィルム2
2の上面には高輝度で光を反射させるための微小な光反
射素子が敷きつめられている。図2に示す光反射シート
は光反射素子として球状レンズ28を配置した製品であ
り、図3に示す光反射シートは三面体のキューブ素子3
0を配置した製品である。シーリングフィルム22と表
面フィルム20の層間には一定間隔があいており、シー
リングフィルム22と表面フィルム20との間は空気層
32となる。22aはシーリングフィルム22を部分的
に盛り上げ形状にしたシール脚部で、シール脚部22a
部分で表面フィルム22を支持して一定間隔を保持す
る。光反射シートは一定間隔でシール脚部22aを設け
て表面フィルム20とシーリングフィルム22との間の
間隔を保持するようにしている。
【0009】表面フィルム20は透明なプラスチックフ
ィルムであり、表面フィルム20を透過した光は球状レ
ンズ28およびキューブ素子30によって反射されて高
輝度の反射特性を示す。球状レンズ28およびキューブ
素子30は光をまっすぐ光源の方向へ反射する性能を有
し(再帰性反射材)、広角の反射特性を有することで視
認性をあげている。光反射シートとしては、たとえばス
コッチライト印反射シートブライトシルバー#8910(商
標名)、スコッチライト印反射シート#3900(商標名)
が好適に用いられる。#8910製品の反射性能は490CPL
(入射角5°、観測角0.2 °) 、120CPL (入射角50°、
観測角0.2 °) である。
【0010】次に、上記光反射服飾ボタンの製造方法に
ついて説明する。図4はボタンの製造方法を示す説明図
である。まず、ボタン基材10に光反射シート12を接
合する。光反射シート12は大判の光反射シートとして
提供されるから、まずボタン基材10の光反射シート1
2の貼着面に合わせて光反射シート12を打ち抜いて貼
着片を形成する。実施例のボタン基材10は円形の皿状
をなし外周縁部は小さなフランジ状となっている。フラ
ンジ部分は保護樹脂14を流れ止めし保護樹脂14の外
形形状をきめるためのものである。光反射シート12は
ボタン基材10の内底面のほぼ全体を覆うサイズに形成
して貼着片とする。ボタン基材10にはたとえば両面テ
ープを用いて貼着片を接合する。図4(b) は貼着片をボ
タン基材10に接合した状態を示す。
【0011】なお、光反射シートをボタン基材10に接
合する際には、あらかじめ所定形状に打ち抜いた貼着片
の外周端面にポッティングの際に保護樹脂が流入しない
ようにシール処理を施す。実施例で用いている光反射シ
ートは上述したように表面フィルム20とシーリングフ
ィルム22との間が空気層32となっているから、光反
射シートを単に打ち抜いたままでボタン基材10に接合
して樹脂をポッティングすると空気層32内に溶融した
樹脂が入り込み、これによって光反射シートの光反射輝
度が損傷を受けるからである。図5はシール処理の方法
を示す。図5(a) は光反射シート12の外周端面にコー
ティング処理して樹脂の流入を防止する方法、図5(b)
は光反射シート12の外周端面を加熱処理し、外周端面
を熱溶着してシールする方法である。コーティングはた
とえば外周端面に樹脂を塗布して行い、熱溶着は光反射
シートを打ち抜いて貼着片をつくる際に同時に熱溶着し
て行うことができる。34がコーティング面、36が熱
溶着面である。
【0012】図4(b) のようにボタン基材10に光反射
シート12を貼着した後、光反射シート12の上方から
溶融した保護樹脂14をポッティングする。ボタン基材
10にポッティングされた樹脂は光反射シート12上に
行きわたり表面張力によって図4(c) のように上面が球
面形状となる。実施例では透明エポキシ樹脂をポッティ
ングし、常温で硬化させた。硬化の際には若干加熱させ
て硬化させてもよい。光反射シート12は外周端面がシ
ールされているから光反射シート12の端面からの樹脂
の流入がなく上記方法によって好適な樹脂成形がなさ
れ、これによって、所定の光反射輝度特性を有する光反
射服飾ボタンが得られる。また、保護樹脂14も常温で
硬化させるから、光反射シート12の球状レンズ28や
キューブ素子30を変形させたりすることなく効果的に
硬化させることができる。
【0013】上記説明は図1(a) に示す光反射服飾ボタ
ンの製造方法に関するものであるが、図1(b) 等の他の
デザインの光反射服飾ボタンの製造についても同様に適
用することができる。上記製造方法は樹脂をポッティン
グして製造する従来のボタンの製造方法にそのまま適用
可能であり、これによってボタンの量産も容易に可能と
なり、種々タイプの製品製造を容易に行うことが可能と
なる。また、光反射シートは保護樹脂で完全に密封され
て保護されるからボタンとしても十分な耐久性を得るこ
とができる。さらに、光反射シートによる反射輝度を損
なうことがなく、好適な光反射特性を得ることができる
ことからすぐれた装飾性を得ることができるとともに、
光反射特性を生かして夜間での路上の歩行者を容易に視
認させることができる等交通安全に有効に活用すること
ができる。以上、本発明について好適な実施例を挙げて
種々説明したが、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内において種々
の改変を施し得るのはいうまでもない。
【0014】
【発明の効果】本発明に係る光反射服飾ボタンによれ
ば、上述したように、光反射シートの光反射特性を損わ
ずに光反射シートが密封され、装飾性に優れるとともに
交通安全対策として有効に使用できる光服飾ボタンを得
ることができる。また、本光反射服飾ボタンは量産が容
易に可能であり、種々タイプのボタンに適用することも
容易に可能になる等の著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】光反射服飾ボタンの製品例を示す説明図であ
る。
【図2】光反射シートの断面図である。
【図3】他の光反射シートの断面図である。
【図4】光反射服飾ボタンの製造方法を示す説明図であ
る。
【図5】光反射シートの端面シール方法を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
10 ボタン基材 10a ボタン孔 12 光反射シート 14 保護樹脂 20 表面フィルム 22 シーリングフィルム 24 ライナー 26 接着剤層 28 球状レンズ 30 キューブ素子 32 空気層 34 コーティング面 36 熱溶着面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボタン基材上に溶融樹脂をポッティング
    して所定形状に成形した服飾ボタンにおいて、 前記ボタン基材の形状に合わせて光反射シートを打ち抜
    いて形成された貼着片が、その外周端面に樹脂の流入を
    防止するシール処理が施されて前記ボタン基材上に接合
    され、 前記光反射シートの貼着片上に溶融樹脂がポッティング
    されて成形されたことを特徴とする光反射服飾ボタン。
  2. 【請求項2】 光反射シートが微小な光反射素子が基材
    フィルム面上に敷きつめられ、表面の透明フィルムとの
    間に空気層が形成されたものであることを特徴とする請
    求項1記載の光反射服飾ボタンの製造方法。
  3. 【請求項3】 光反射シートのシール処理として、光反
    射シートの端面にコーティング処理あるいは光反射シー
    トの表面フィルムと基材フィルムとを熱溶着する溶着処
    理を施されたことを特徴とする請求項2記載の光反射服
    飾ボタン。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6363584B1 (en) * 2000-01-20 2002-04-02 George Gero Cuff link with changeable element
US6521311B2 (en) 2000-12-15 2003-02-18 Yao Sangyo Kabushiki Kaisha Light-reflectable sticker
WO2007009288A1 (fr) * 2005-07-20 2007-01-25 Xueli Bai Bouton retroreflechissant

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