JPH05316607A - 電動台車とその充電方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】構内搬送用のＡＧＶやゴルフカートなど、バッ
テリーを搭載した電動台車の充電方法に関し、特に、複
数の電動台車のバッテリー充電作業を簡略化するととも
に、充電場所の効率的利用にもなる電動台車の充電方法
を提供することを目的とする。 【構成】バッテリーを搭載した電動台車において、前記
車体の前部と後部に設けた一対の連結式の充電端子２、
３と、前部と後部の充電端子２、３間を接続する導体４
・４と、この導体４・４間にバッテリー５を接続し電動
台車を構成する。このように構成した最初の電動台車１
ａが充電場所に到着すると、２台目の電動台車１ｂはそ
の前部にある充電端子２を１台目１ａの後部の充電端子
３に連結する。それ以降、後続の電動台車・・１ｎは、
前部にある充電端子２を前方の台車の後部にある充電端
子３に逐次直列に連結してゆき、先頭の電動台車の前部
充電端子２もしくは最後尾の電動台車の後部充電端子３
に電源側の充電端子６１を接続し充電を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【産業上の利用分野】本発明は、構内搬送用のＡＧＶや
ゴルフカートなど、バッテリーを搭載した電動台車とそ
の充電方法に関する。

【従来の技術】従来の電動台車は、特別な充電端子を設
けたものは少なく、仮にあったとしても１か所である。
また、充電方法は、電動台車と充電器を１対１に対応さ
せ、１台づつ内蔵するバッテリーに充電していた。さら
に、複数の電動台車をまとめて充電する場合には、電動
台車間をケーブル等で接続するか、バッテリーを電動台
車から取り外し一箇所にまとめてから充電器により充電
を行っていた。

【０００１】

【発明が解決しようとする課題】しかし、複数の電動台
車を同時に充電する場合は、電動台車と充電器を１対１
に対応させる場合は、電動台車の台数分の充電器が必要
となり、充電器を設置するスペースも必要となり空間の
利用効率も悪い。また、複数の電動台車間をケーブル等
で接続する場合は、バッテリーと充電器とのケーブルや
コネクタ等の接続作業が大変である。さらに、バッテリ
ーを電動台車から取り外す場合は、電動台車からバッテ
リーを取り外す作業が大変であった。そこで本発明は、
複数の電動台車のバッテリー充電作業を簡略化するとと
もに、充電場所の効率的利用にもなる電動台車の充電方
法を提供することを目的とする。

【０００２】

【課題を解決するための手段】上記目的を実現するた
め、バッテリーを搭載した電動台車の車体の前部と後部
に一対の連結式の充電端子を設け、前部と後部の充電端
子間を導体で接続し、この導体間にバッテリーを接続し
電動台車を構成する。充電方法は、充電場所に最初に到
着した電動台車の後方に取付けられた後部充電端子に、
２番目に到着した電動台車の前方に取付けられた前部充
電端子を連結する。次に、２番目の電動台車の後部充電
端子に、３番目に到着した電動台車の前部充電端子を連
結する。以降、この動作を繰り返す事により、各電動台
車を直列に連結し、先頭の電動台車の前部充電端子もし
くは最後尾の電動台車の後部充電端子に電源側充電端子
を接続し充電を行う。

【０００３】

【作用】上記手段によれば、各電動台車の充電端子が直
列に連結され、前後の充電端子間に接続した導体を介し
電気的には並列に接続され、バッテリーがほぼ同電圧で
充電される。

【０００４】

【実施例】電動台車には、交流を直流に変換するコンバ
ータを内蔵していない場合と内蔵している場合がある。
以下、本発明の具体的実施例を図面により説明する。ま
ず、図１（ａ）、図２（ａ）に示す、交流を直流に変換
するコンバータを内蔵していない場合を例にとり説明す
る。電動台車１の前方にはプラス端子とマイナス端子よ
りなる前部充電端子２、後方にはプラス端子とマイナス
端子よりなる後部充電端子３を設ける。前部と後部の充
電端子２、３は、平面同士の接合としてもよいが、例え
ば、前部充電端子２を円錐状の凹穴とし、後部充電端子
３を円錐状の凸棒状とし、両者を嵌合するようにしても
よい。前部充電端子２と後部充電端子３間は、おのおの
導体４・４で接続してある。この導体４・４間にバッテ
リー５のプラス端子とマイナス端子を接続する。一方、
充電器側は、外部の充電器６に交流電源を整流する整流
装置を設け、電源側充電端子６１を直流用としてある。
図１（ｂ）、図２（ｂ）は、コンバータを内蔵した場合
を示し、電動台車１内部に設けた導体４・４間にコンバ
ータ４０を設ける。このコンバータ４０にバッテリー５
を接続してある。なお、この場合は、前部充電端子２と
後部充電端子３をトランスの２次側とし、充電器６の電
源側充電端子６１をトランスの１次側とする無接触給電
方式としてもよい。充電器側は、コンバータ４０の電源
電圧と商用電源電圧を調整するトランスのみでよく、電
源側充電端子６１を交流用とし、直接交流電源を供給す
る。この場合、コンバータ４０の電源電圧が商用電源電
圧と同じ場合は、充電器６を省略してもよい。

【０００５】図３に、本発明の電動台車の連結方式を示
す。充電場所に最初に到着した電動台車１ａの後方に取
付けられた後部充電端子３に、２番目に到着した電動台
車１ｂの前方に取付けられた前部充電端子２を連結す
る。次に、２番目の電動台車１ｂの後部充電端子３に、
３番目に到着した電動台車１ｃの前部充電端子２を連結
する。以降この動作を繰り返す事により、各電動台車１
ａ、１ｂ、１ｃ・・１ｎが直列に連結され、各電動台車
に内蔵したバッテリー５が、電気的には並列に接続され
る。つぎに、連結する電動台車の台数分の総バッテリー
容量を賄う電源容量の充電器６の電源側充電端子６１
を、先頭の電動台車１ａの前部充電端子２もしくは最後
尾の電動台車１ｎの後部充電端子３に接続する。接続後
は充電器６で充電を行う。

【０００６】

【発明の効果】以上説明した様に、この発明によれば電
動台車の前方及び後方に充電端子を備える事により、電
動台車１台毎にそのバッテリーと充電器との接続を行う
必要が無く、また電動台車相互のケーブル等による接続
も不要となる。更に充電場所の空間利用効率も高くな
る。また、台車の前部及び後部の形状を工夫することに
より、例えば手押しのショッピングカートの様に重ね合
わせの可能な収納方式を採用すれば更に省スペース化が
図れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用する電動台車内の接続を示すブロ
ック図で、（ａ）はコンバータを内蔵していない場合、
（ｂ）はコンバータを内蔵している場合。

【図２】本発明に用いる充電器の構成を示すブロック図
で、（ａ）は電動台車にコンバータを内蔵していない場
合、（ｂ）はコンバータを内蔵している場合。

【図３】本発明の電動台車の連結方式を示す側面図。

【符号の説明】

１、１ａ、１ｂ・・１ｎ 電動台車 ２ 前部充電端子 ３ 後部充電端子 ４ 導体 ５ バッテリー ６ 充電器 ６１ 電源側充電端子 ４０ コンバータ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 バッテリーを搭載した電動台車におい
   て、前記車体の前部と後部に設けた一対の連結式の充電
   端子と、前部と後部の充電端子間を接続する導体と、こ
   の導体間に接続したバッテリーよりなることを特徴とす
   る電動台車。
2. 【請求項２】 バッテリーを搭載した電動台車の充電方
   法において、複数の電動台車おのおのの前部及び後部に
   一対の連結式の充電端子を設け、前部と後部の充電端子
   間を導体で接続し、プラス側導体とマイナス側導体間に
   バッテリーを接続した複数の電動台車を、最初に１台目
   の電動台車が充電場所に到着すると、２台目はその前部
   に備え付けられた充電端子を１台目の後部の充電端子に
   連結し、それ以降、後続の台車は、前方の台車の後部に
   ある充電端子に逐次連結してゆき、先頭の電動台車の前
   部充電端子もしくは最後尾の電動台車の後部充電端子に
   電源側充電端子を接続し充電を行うことを特徴とする電
   動台車の充電方法
3. 【請求項３】 前記電動台車が充電器を内蔵していない
   場合、交流電源を直流に変換したのち充電する請求項２
   記載の電動台車の充電方法
4. 【請求項４】 前記電動台車が充電器を内蔵している場
   合、交流電源を直接供給する請求項２記載の電動台車の
   充電方法