JP2016509340A - 電気コネクタ及び電気コネクタを使用する可動装置 - Google Patents

Abstract

【課題】充電ユニットを有する複数の可動装置を同時に充電することができ、かつ、充電方法がシンプルになり、これにより、可動装置の利用性及び安全性が向上し、かつ、維持費用が低廉になるようにする。【解決手段】本発明は、絶縁筐体、前記筐体の一端部の雄型プラグ、及び、前記筐体の反対端部の雌型ソケットを備える電気コネクタについて開示する。雄型プラグと雌型ソケットは、各々、電極と、筐体内の一対の雄型プラグ及び雌型ソケットに電気的に接続される電極薄片を有する。雌型ソケットは、雄型プラグの収容に適していて、雄型プラグの電極と雌型ソケットの電極との間の接続を可能とする開口部を有する。本発明は、電気コネクタを使用する可動装置も提供する。

Description

本発明は、一般に電気装置に関し、特に電気コネクタ及び電気コネクタを使用する可動装置に関する。

商業及び公共サービスの発展に伴い、ユーザーによる荷物や商品の運搬を容易にする台車又は荷物運搬車などの可動装置が、ショッピングモール、スーパーマーケット、及び空港などの公共の場で広く使用されている。ユーザーが、より多くの消費生活に関する情報又は他の関連する情報を、簡易かつ適時に入手できるようにするため、従来の台車や荷物運搬車には、電子再生装置が据え付けられており、これにより、ユーザーはそれらの情報を得ることができ、商業者は、位置情報、ナビゲーション情報、広告情報、及び他の関連する情報を放映することができる。

しかし、従来の台車の充電は、固定的な外部電源コンセントに依存しなければならないため、同時に充電される台車の数が、外部電源プラグの数に制限される。幾千もの台車を有する大規模な公共の場所では、同時に多くの台車を充電することは困難であり、このことは不便である。

さらに、台車又は荷物運搬車における露出された電源供給部は、これらを安全に使用するには都合が悪く、操作上も不便さを生じやすい。

加えて、従来の充電方法は、多数の固定的な外部電源コンセントが必要であるが、これによって、それらの管理が不便かつ非経済的となる。

本発明の目的は、従来技術における上記問題の少なくとも一つを解決するため、電気コネクタ及びこれを使用する可動装置を提供することである。

本発明は、一の側面において、一端部に設けられていて電極を有する雄型プラグ及びその反対端部に設けられていて電極を有する雌型ソケットを備える絶縁筐体と、前記絶縁筐体内に設けられていて、かつ、一対の雄型プラグ及び雌型ソケットに接続される電極薄片とを備え、前記雌型ソケットは、前記雄型プラグの収容に適していて、かつ、相互に接合される前記雄型プラグと前記雌型ソケットとの電極の接続を果たす開口部を有する電気コネクタを提供する。

本発明は、別の側面において、本体と、前記本体に据え付けられた充電ユニットと、前記本体に据え付けられ、かつ、前記充電ユニットに接続される上記電気コネクタを備える可動装置を提供する。複数の可動装置が並べられる場合に、可動装置の後方の電気コネクタの雄型プラグが、その前方の可動装置の雌型ソケットに差し込まれることによって電気接続を形成する。

本発明によると、複数の可動装置は縦列に接続されて、同時に簡易な充電ができる一方で、僅かな空間しか要しない。電源供給の外部コネクタが一つしか必要ないので、設備費用を節約できる。これにより、公共の場所での多くの可動装置の充電及び使用が、経済的かつ便利に行える。

本発明の一実施形態による、電子機器及びそこに据え付けられた電気コネクタを有する台車の概略図である。 本発明の一実施形態による電気コネクタの概略図である。 図２に示される電気コネクタの内部構造の概略図である。 図３に示される、相互に縦列接続されていて外部充電電源に接続された、複数の電気コネクタを示す図である。 本発明の一実施形態による、一まとめで充電される連結された台車の概略図である。

本発明は、図示されるいくつかの実施形態の形式で、以下の記載によって説明されるであろう。
実例及び理解を容易にするため、以下の実施形態は、可動装置の一例として台車を挙げて説明されるであろう。しかし、当業者にとって、本発明の実施形態は、台車に類似する如何なる可動装置にも適用可能であると認識されるであろう。

図１は、本発明の一実施形態による、電子機器及びそこに据え付けられた電気コネクタを有する台車の概略図である。台車は、本体２０と、本体２０に据え付けられた充電ユニット３０と、電気コネクタ１０とを備える。電気コネクタ１０は、本体２０に取り付けられるとともに、充電ユニット３０に接続されている。図１に示されるように、この実施形態では、電気コネクタ１０は、本体２０の底部に設けられている。

図２は、台車の電気コネクタの一実施形態を示す。図２に示されるように、電気コネクタ１０は、絶縁筐体１５と、２つの雄型プラグ１１、１１’と、２つの雌型ソケット１２、１２’とを備える。電極１３は、雄型プラグ１１に設けられ、かつ、電極１３’は、雄型プラグ１１’に設けられている。雌型ソケット１２、１２’は、各々開口部を備え、各開口部は、雄型プラグを受けるために、雄型プラグ１１、１１’に対応する形状をしている。充電部１５１、１５１’は、筐体１５に設けられており、充電ユニット３０の導線が電気コネクタ１０に差込可能となる。

雄型プラグの電極１３、１３’は、シートメタル（銅シートなど）によって形成され、各々は、雄型プラグの中央部分を取り囲むＣ型の形状である。

図３は、電気コネクタ１０の内部構造の概略図である。図３に示すように、電気コネクタ１０の筐体１５は、相互に絶縁された２つの銅めっき電極薄片１４、１４’を備える。銅めっき電極薄片１４の一端部は電極１３と接続され、かつ、その反対端部は雌型ソケット１２のリード電極１２１と接続され、３つの部品が接続されている。銅めっき電極薄片１４’の一端部は電極１３’と接続され、かつ、その反対端部は雌型ソケット１２’のリード電極１２１’と接続され、３つの部品が接続されている。リード電極１２１、１２１’の各々は、銅めっき電極薄片に電気的に接続される底部と、各々が底部の２つの側面及び中間部から延びる弾性リードとを備える。リード電極１２１の３つの弾性リードは、雄型プラグ１１の電極１３と適合し、その結果、３つのリード電極は、差し込まれた雄型プラグの電極をクランプすることができ、かつ、その雌型ソケットに他の台車の充電ユニットの雄型プラグが差し込まれる際に電気接続を形成する。２つの雄型プラグ１１、１１’の電極は、相互に絶縁され、２つの雌型ソケット１２、１２’も同様である。

接続ねじ孔１４１、１４１’は、充電ユニット３０の電源線の差し込みのために、銅めっき電極薄片１４、１４’に設けられている。接続ねじ孔１４１、１４１’は、導線の差し込みのために、筐体１５の充電部１５１、１５１’に接続されている。

電気コネクタの内部が筐体１５と一体化され、その結果、電気コネクタ全体がより堅固となることが好ましい。

図５は、多くの台車などの可動装置が、同時に充電されるように、縦列に接続されている様子を示す。図５に示される状況下では、各台車の電気コネクタは、図４に示されるように、相互に縦列に接続されている。この場合、第１の台車の電気コネクタの雄型プラグは、雌型ソケットを通じて充電用電源に接続されるために、交流／直流変換装置４０（台湾のMean Well Enterprise社によって製造されるＳＰ−３２０シリーズなど）の雌型ソケットに接続する（例えば、定格電力は１５００Ｗ、２０００Ｗ、又は３０００Ｗである）。これらの雌型ソケットは、電気コネクタの雄型プラグを受けて、雄型プラグの電極との電気接続を果たすために、電気コネクタの雌型ソケットと同様の構造とするとよい。

本発明のいくつかの実施形態に関する上述の説明及び実例は一例であり、本発明は示された又は説明された詳細そのものに限定されない。利用可能な技術的手段を用いる当業者によってなされる、上記開示に対する如何なる均等な変形も、本発明の保護範囲に属する。

Claims (8)

1. 導線の接続部が設けられている絶縁筐体と、
   前記絶縁筐体の一端部に設けられていて電極を有する雄型プラグ及び前記絶縁筐体の反対端部に設けられていて電極を有する雌型ソケットと、
   前記絶縁筐体内に設けられていて、かつ、一対の前記雄型プラグ及び前記雌型ソケットに接続される電極薄片と、
   を備える電気コネクタであって、
   当該雌型ソケットは、前記雄型プラグの収容に適していて、かつ、相互に接合される前記雄型プラグと前記雌型ソケットとの電極の接続を果たす開口部を有する、電気コネクタ。
2. ２つの前記雄型プラグ及び２つの前記雌型ソケットが存在する、請求項１記載の電気コネクタ。
3. 前記雄型プラグの前記電極薄片は、前記雄型プラグの中央部分を取り囲むＣ型の形状である、請求項２記載の電気コネクタ。
4. 前記雌型ソケットの各々はリード電極を備え、前記リード電極は、前記電極薄片に電気的に接続される底部と、前記底部の２つの側面及び中間部から延びる弾性リードとを備え、前記弾性リードは前記雄型プラグに適合し、前記リード電極は、差し込まれた雄型プラグの電極をクランプすることができ、かつ、他の電気コネクタの雌型ソケットに前記雄型プラグが差し込まれる際に電気接続を形成する、請求項１から請求項３のいずれか記載の電気コネクタ。
5. 前記絶縁筐体内の電極薄片及び一対の対応する前記雄型プラグと前記雌型ソケットとによって形成される電極セットは、前記絶縁筐体内の他の電極薄片及び一対の対応する前記雄型プラグと前記雌型ソケットとによって形成される他の電極の組から絶縁されている、請求項４記載の電気コネクタ。
6. 前記電気コネクタの内部は、前記絶縁筐体と一体化されている、請求項４記載の電気コネクタ。
7. 本体及び前記本体に据え付けられた充電ユニットと、前記本体に据え付けられ、かつ、前記充電ユニットに接続される請求項４記載の電気コネクタと、を備える可動装置であって、
   複数の前記可動装置が並べられる場合に、前記可動装置の後方の電気コネクタの雄型プラグが、その前方の可動装置の雌型ソケットに差し込まれることによって電気接続を形成する、可動装置。
8. 前記電気コネクタは、前記本体の前記底部に据え付けられている、請求項７記載の可動装置。

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