JP3062422B2 - 変換アダプター - Google Patents

変換アダプター

Info

Publication number
JP3062422B2
JP3062422B2 JP7231194A JP23119495A JP3062422B2 JP 3062422 B2 JP3062422 B2 JP 3062422B2 JP 7231194 A JP7231194 A JP 7231194A JP 23119495 A JP23119495 A JP 23119495A JP 3062422 B2 JP3062422 B2 JP 3062422B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
sleeve
plug
pair
terminals
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7231194A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0982433A (ja
Inventor
俊也 勝永
斉 村林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yukita Electric Wire Co Ltd
Original Assignee
Yukita Electric Wire Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yukita Electric Wire Co Ltd filed Critical Yukita Electric Wire Co Ltd
Priority to JP7231194A priority Critical patent/JP3062422B2/ja
Publication of JPH0982433A publication Critical patent/JPH0982433A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3062422B2 publication Critical patent/JP3062422B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接地極付き差し込
みプラグと差し込みコンセントとを仲介する変換アダプ
ターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電源ケーブルに接続された接地
極付き差し込みプラグを差し込みコンセントに差し込む
場合、その差し込みコンセントに接地極を受け入れるス
リーブがないと差し込むことができない。このため、接
地極付き差し込みプラグと差し込みコンセントとを仲介
する変換アダプターが提案されている。この変換アダプ
ター10は、図7乃至図9に示すように、図示しない接
地極付き差し込みプラグの栓刃を受け入れ可能な刃受け
111および図示しない差し込みコンセントの刃受け金
具に差し込み可能な栓刃112を備えた端子11と、先
端が外部に導出されたリード線12の他端を接続すると
ともに、接地極付き差し込みプラグの接地極を受け入れ
可能なスリーブ13と、接地極付き差し込みプラグの栓
刃および接地極をそれぞれ端子11の刃受け111およ
びスリーブ13に導く差し込み孔14a,14bを形成
するとともに、端子11の栓刃112を前端面から突出
させた状態で端子11の刃受け111およびスリーブ1
3を絶縁しつつ一体に埋設したアダプター本体14から
構成されており、このアダプター本体14は、柔軟性絶
縁材料、例えば、軟質塩化ビニルなどの熱可塑性樹脂で
形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
変換アダプターにおいては、差し込みコンセントの刃受
け金具が何らかの原因で変形し、変換アダプターの栓刃
を保持する力が弱くなっていると、栓刃と刃受け金具と
の接触抵抗が大きくなり、電流負荷が大きい場合には周
辺の温度が上昇する可能性がある。この結果、異常温度
上昇によって柔軟性絶縁材料で形成されたアダプター本
体が軟化し、栓刃が互いに近寄ってさらに接触抵抗が増
大するおそれがあった。
【0004】また、アダプター本体が軟質塩化ビニルな
どの柔軟性絶縁材料で形成されているため、夏季などに
おいて温度上昇によって軟化すると、アダプタ本体によ
って周囲が包囲されている端子の刃受けを支持する力が
弱まることから、接地極付き差し込みプラグを差し込み
孔を通して差し込んだ場合、栓刃の保持力が低下し、簡
単に離脱するおそれがある。
【0005】さらに、アダプター本体が軟質塩化ビニル
などの熱可塑性樹脂で形成されているため、トラッキン
グ現象を発生させる可能性があった。すなわち、トラッ
キング現象とは、栓刃面との間に隙間がある状態でコン
セントに差し込んで長期間放置した場合、栓刃面とコン
セントとの間に粉塵や綿埃が堆積し、このような状態で
水滴や湿気などが介在すると、本来絶縁が確保されてい
る栓刃間に栓刃面を通して微電流が流れる。そして、こ
のような微電流の通電を繰り返すうちに小さなアーク閃
絡が繰り返し発生されることになり、この際発生した熱
によって樹脂に含まれる可塑剤などが炭化し、ついに
は、この炭化された部分を通して栓刃間が短絡するもの
である。
【0006】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、異常温度上昇によっても栓刃の間隔を一定
に維持するとともに、栓刃を季節に関係なく一定の力で
保持し、さらに、トラッキング現象の発生を長期間にわ
たって防止することのできる変換アダプターを提供する
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の発明は、栓刃および刃受けを備えた一対の端子と、
リード線が接続されたスリーブと、端子の刃受けをそれ
ぞれ各別に収容可能な一対の刃受け収容部を形成すると
ともに、接地極付き差し込みプラグの栓刃を差し込み可
能な一対の差し込み孔を各刃受け収容部に連通して形成
した第1ボディと、この第1ボディの各刃受け収容部に
それぞれ対向して端子の栓刃をそれぞれ各別に挿通可能
な一対の挿通孔を形成するとともに、これらの挿通孔間
に位置してスリーブに接続されたリード線を配設可能な
切欠部を形成した第2ボディと、一対の端子の刃受けを
それぞれ刃受け収容部に収容した第1ボディと一対の端
子の栓刃をそれぞれ挿通孔に挿通した第2ボディとを接
合し、第2ボディの切欠部からリード線の先端を外部に
導出した状態で第1ボディと第2ボディの両端面を除く
外周面を包囲して一体化する一方、スリーブを埋設する
とともに、接地極付き差し込みプラグの接地極を差し込
み可能な差し込み孔をスリーブに導くように形成した第
3ボディと、からなり、前記第1ボディおよび第2ボデ
ィを耐熱性絶縁材料で形成する一方、第3ボディを柔軟
性絶縁材料で形成し、また、前記端子の刃受けには突出
部が形成され、この突出部が第1ボディの刃受け収容部
における対向する一対の内壁面に接触していることを特
徴とするものである。
【0008】また、請求項3記載の発明は、栓刃および
刃受けを備えた一対の端子と、リード線が接続されたス
リーブと、端子の刃受けをそれぞれ各別に収容可能な一
対の刃受け収容部を形成するとともに、接地極付き差し
込みプラグの栓刃を差し込み可能な一対の差し込み孔を
各刃受け収容部に連通して形成する一方、スリーブを収
容可能なスリーブ収容部を形成するとともに、接地極付
き差し込みプラグの接地極を差し込み可能な差し込み孔
をスリーブ収容部に連通して形成した第1ボディと、こ
の第1ボディの各刃受け収容部にそれぞれ対向して端子
の栓刃をそれぞれ各別に挿通可能な一対の挿通孔を形成
するとともに、これらの挿通孔間に位置してスリーブに
接続されたリード線を配設可能な切欠部を形成した第2
ボディと、一対の端子の刃受けをそれぞれ刃受け収容部
に収容するとともに、スリーブをスリーブ収容部に収容
した第1ボディと一対の端子の栓刃をそれぞれ挿通孔に
挿通した第2ボディとを接合し、第2ボディの切欠部か
らリード線の先端を外部に導出した状態で第1ボディと
第2ボディの両端面を除く外周面を包囲して一体化する
第3ボディと、からなり、前記第1ボディおよび第2ボ
ディを耐熱性絶縁材料で形成する一方、第3ボディを柔
軟性絶縁材料で形成し、また、前記端子の刃受けには突
出部が形成され、この突出部が第1ボディの刃受け収容
部における対向する一対の内壁面に接触していることを
特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0010】図1乃至図4には、本発明の変換アダプタ
ー1の一実施形態が示されており、この変換アダプター
1は、一対の端子2と、リード線3が接続されたスリー
ブ4と、耐熱性絶縁材料、例えば、メラミンフェノール
樹脂で略直方体形状に形成された第1ボディ5および第
2ボディ6と、柔軟性絶縁材料、例えば、軟質塩化ビニ
ルなどの熱可塑性樹脂で形成され、リード線3の先端を
外部に導出しつつスリーブ4を埋設するとともに、端子
2が配設された第1ボディ5および第2ボディ6の周囲
を包囲して一体化する第3ボディ7から構成されてい
る。
【0011】端子2は、従来同様に、図示しない接地極
付き差し込みプラグの栓刃を受け入れ可能な刃受け21
および図示しない差し込みコンセントの刃受け金具に差
し込み可能な栓刃22を備えている。そして、刃受け2
1の前端には、突出部21aが形成され、後述する第1
ボディ5の刃受け収容部5aの対向する内壁面に接触す
るようになっている。また、刃受け21の後端近傍に
は、狭窄部21bが形成され、接地極付き差し込みプラ
グの栓刃を一定の保持力で挾持するものである。さら
に、栓刃22の後端には、折曲片22aが設けられてお
り、後述するように、第2ボディ6の挿通孔6aに連続
して形成された収容凹部6bに係合して位置決めすると
同時に、挿通孔6aからの抜け出しを防止するようにな
っている。
【0012】また、スリーブ4は、一端が半田付けある
いはカシメなどで接続されたリード線3の先端を外部に
導出した状態で後述する第3ボディ7に埋設されてい
る。
【0013】一方、第1ボディ5には、前述した端子2
の刃受け21をそれぞれ収容可能な一対の刃受け収容部
5aが形成されるとともに、この刃受け収容部5aに連
通する差し込み孔5bが形成されており、この差し込み
孔5bを通して刃受け収容部5aに配置された刃受け2
1に接地極付き差し込みプラグの栓刃を差し込むことが
できる。そして、差し込み孔5bの開口端周囲は面取り
加工されており、接地極付き差し込みプラグの栓刃を差
し込み孔5bに差し込む際、栓刃を案内するようになっ
ている。特に、この面取り加工においては、隣接する差
し込み孔5bに近接する一辺5b1 が他辺よりも大きく
面取りされており(図2参照)、接地極付き差し込みプ
ラグの栓刃を円滑に差し込むことができる。また、第1
ボディ5の前端面の外周端縁には、係合段差部51が形
成されており、後述する第2ボディ6の後端面に形成さ
れた係合凹部62に係合することで第2ボディ6とそれ
らの外周面が連続するように接合することができる。さ
らに、第1ボディ5の後端面の外周端縁には、段差部5
2が形成されており、後述する第3ボディ7が段差部5
2に回り込むことにより、第3ボディ7からの第1ボデ
ィ5の離脱を防止するようになっている。
【0014】また、第2ボディ6には、前述した第1ボ
ディ5の刃受け収容部5aにそれぞれ対向して端子2の
栓刃22をそれぞれ挿通可能な一対の挿通孔6aが形成
されている他、この挿通孔6aに連通する収容凹部6b
が形成されている。この収容凹部6bは、端子2の栓刃
22を挿通孔6aに挿通した際、栓刃22の折曲片22
aが係合するようになっている。また、第2ボディ6に
は、前述した挿通孔6aの間に位置して切欠部6cが形
成されており、この切欠部6cには、スリーブ4に接続
されたリード線3を配置することができるものである。
さらに、第2ボディ6の前端面の外周端縁には、段差部
61が形成されている他、その後端面には、前述した第
1ボディ5の係合段差部51と係合可能な係合凹部62
が形成されており、後述する第3ボディ7が段差部61
に回り込むことにより、第3ボディ7からの第2ボディ
6の離脱を防止する他、第1ボディ5の係合段差部51
にそれらの外周面が連続するように接合できるようにな
っている。
【0015】ところで、第3ボディ7には、先端を外部
に導出されたリード線3の一端を接続したスリーブ4が
埋設されるとともに、このスリーブ4に接地極付き差し
込みプラグの接地極を導く差し込み孔7aが形成されて
いる。そして、この第3ボディ7は、端子2を配設して
一体に接合された第1ボディ5および第2ボディ6を、
その前端面および後端面を除く外周面を包囲して一体化
するものである。
【0016】このような変換アダプター1を製造するに
は、予め耐熱性絶縁材料で第1ボディ5および第2ボデ
ィ6を成形しておき、第1ボディ5の刃受け収容部5a
にそれぞれ端子2の刃受け21を収容した後、第2ボデ
ィ6の挿通孔6aに端子2の栓刃22を挿通させ、第1
ボディ5の係合段差部51と第2ボディ6の係合凹部6
2を係合させて両者の外周面が連続するように接合させ
る(図4参照)。次いで、端子2を配設して接合された
第1ボディ5および第2ボディ6の前後端面を図示しな
い成形型で挾持する。
【0017】この場合、一方の成形型には、差し込みコ
ンセントの差し込み孔に相当する差し込み孔が形成さ
れ、この差し込み孔に第2ボディ6の前端面から突出し
ている栓刃22が差し込まれている。また、他方の成形
型には、接地極付き差し込みプラグの接地極および栓刃
に相当する接地極および栓刃が設けられており、その接
地極にはスリーブ4が嵌挿される他、その栓刃は、第1
ボディ5の差し込み孔5bを通して刃受け21に差し込
まれている。そして、スリーブ4に一端が接続されたリ
ード線3は、第2ボディ6の切欠部6cを通して先端が
外部に引き出されている。
【0018】このように、第1ボディ5および第2ボデ
ィ6を前後から挾持した状態で変換アダプター1の外周
面形状に対応するキャビティを形成した図示しない他の
成形型を型締めし、そのキャビティに柔軟性絶縁材料を
充填することにより第3ボディ7を形成する。キャビテ
ィに充填された柔軟性絶縁材料は、第1ボディ5の後端
面に形成された段差部52および第2ボディ6の前端面
に形成された段差部61に回り込むことから、第1ボデ
ィ5および第2ボディ6が、柔軟性絶縁材料で形成され
た第3ボディ7から離脱するのを防止している。この
際、第1ボディ5および第2ボディ6の製造上の誤差に
より、それらの接合面を通して第1ボディ5の刃受け収
容部5aに柔軟性絶縁材料が回り込むことがあっても、
刃受け21の突出部21aがそれ以上の柔軟性絶縁材料
の侵入を阻止している。この結果、接地極付き差し込み
プラグの栓刃を差し込む際、障害となることはない。
【0019】このようにして得られた変換アダプター1
においては、前後端面を除く周囲が柔軟性絶縁材料から
なる第3ボディ7で形成されていることから、耐衝撃性
に優れている他、刃受け21および栓刃22の周囲は、
耐熱性絶縁材料で形成された第1ボディ5および第2ボ
ディ6で支持されていることから、異常温度上昇に際し
ても軟化することがなく、常に栓刃22の間隔を一定に
維持することができる。また、耐熱性絶縁材料で形成さ
れた第1ボディ5は、季節の温度変化に影響されて軟化
することがなく、その刃受け収容部5aに収容された端
子2の刃受け21を常に一定の力で支持することから、
季節に関係なく接地極付き差し込みプラグの栓刃を一定
の力で保持することができる。さらに、端子2の栓刃2
2の根本周縁を支持する第1ボディ5および接地極付き
差し込みプラグの栓刃を差し込み可能な差し込み孔5b
を形成する第2ボディ6に耐トラッキング性能に優れた
耐熱性絶縁材料が使用されていることにより、トラッキ
ング現象の発生を長期間にわたって防止することができ
る。また、第1ボディ5および第2ボディ6の製造上の
誤差により、それらの接合面を通して第1ボディ5の刃
受け収容部5aに柔軟性絶縁材料が回り込むことがあっ
ても、刃受け21の突出部21aがそれ以上の柔軟性絶
縁材料の侵入を阻止することから、接地極付き差し込み
プラグの栓刃を差し込む際、障害となることはない。
【0020】ところで、前述した変換アダプターの実施
形態においては、第1ボディ5に、端子2の刃受け21
を収容可能な一対の刃受け収容部5aと、この刃受け収
容部5aに連通する差し込み孔5bを形成して例示した
が、これらの刃受け収容部とその差し込み孔とともに、
スリーブ4を収容可能なスリーブ収容部と、このスリー
ブ収容部に連通する差し込み孔とを合わせて形成するこ
ともできる。
【0021】以下、このような変換アダプター1の他の
実施形態について、図5および図6に基づいて説明す
る。
【0022】なお、第2ボディ6およびスリーブ4につ
いては、先に述べた実施形態と同一であるため、その説
明は省略する。
【0023】この実施形態における変換アダプター1の
第1ボディ8は、前述した第1ボディ5と同様に、耐ト
ラッキング性能に優れた耐熱性絶縁材料であるメラミン
フェノール樹脂によって形成されている。そして、この
第1ボディ8は、略凸字状の断面形状を有し、端子2の
刃受け21を収容可能な一対の刃受け収容部8aと、こ
の刃受け収容部8aに連通する差し込み孔8bが形成さ
れるとともに、スリーブ4を収容可能なスリーブ収容部
8cと、このスリーブ収容部8cに連通する差し込み孔
8dが合わせて形成されている。したがって、差し込み
孔8bを通して刃受け収容部8aに配置された刃受け2
2に接地極付き差し込みプラグの栓刃を差し込むことが
できると同時に、差し込み孔8dを通してスリーブ収容
部8cに配置されたスリーブ4に接地極付き差し込みプ
ラグの接地極を差し込むことができる。また、差し込み
孔8bの開口端周囲は、前述の第1ボディ5と同様に、
隣接する差し込み孔8bに近接する一辺8b1 が他辺よ
りも大きな面取り加工が施されている他、第1ボディ8
の後端面の外周端縁には、段差部82が形成されてお
り、第3ボディ7が段差部82に回り込むことができる
ようになっている。さらに、第1ボディ8の前端面に
は、刃受け収容部8aの開口端周囲を突出させた係合突
出部81が形成されており、第2ボディ6の後端面に形
成された係合凹部62に係合して接合することができる
ようになっている。
【0024】このような変換アダプター1を製造するに
は、第1ボディ8の刃受け収容部8aおよびスリーブ収
容部8cにそれぞれ端子2の刃受け21およびスリーブ
4を収容した後、第2ボディ6の挿通孔6aに端子2の
栓刃22を挿通させ、第1ボディ8の係合突出部81と
第2ボディ6の係合凹部62を係合させて両者を接合さ
せた後、スリーブ4に接続されたリード線3の先端を第
2ボディ6の切欠部6cを通して外部に引き出す。次い
で、端子2およびリード線3が接続されたスリーブ4を
配設して接合された第1ボディ8および第2ボディ6の
前後端面を図示しない成形型で挾持する。
【0025】この一方の成形型には、差し込みコンセン
トの差し込み孔に相当する差し込み孔が形成され、この
差し込み孔に第2ボディ6の前端面から突出している栓
刃22が差し込まれる他、他方の成形型には、接地極付
き差し込みプラグの接地極および栓刃に相当する接地極
および栓刃が設けられており、その接地極は、差し込み
孔8dを通してスリーブ4に差し込まれるとともに、そ
の栓刃は、第1ボディ8の差し込み孔8bを通して刃受
け21に差し込まれる。
【0026】このように、第1ボディ8および第2ボデ
ィ6を前後から挾持した状態で変換アダプター1の外周
面形状に対応するキャビティを形成した図示しない他の
成形型を型締めし、そのキャビティに柔軟性絶縁材料を
充填することにより第3ボディ7を形成する。キャビテ
ィに充填された柔軟性絶縁材料は、第1ボディ8の後端
面に形成された段差部82および第2ボディ6の前端面
に形成された段差部61に回り込み、第1ボディ8およ
び第2ボディ6が、柔軟性絶縁材料で形成された第3ボ
ディ7から離脱するのを防止している。この際、第1ボ
ディ8および第2ボディ6の製造上の誤差により、それ
らの接合面を通して第1ボディ8の刃受け収容部8aに
柔軟性絶縁材料が回り込むことがあっても、刃受け21
の突出部21aがそれ以上の柔軟性絶縁材料の侵入を阻
止している。また、スリーブ4の前端は、図示しない蓋
によって閉鎖されており、その内部に柔軟性絶縁材料が
回り込むことはない。この結果、接地極付き差し込みプ
ラグの栓刃および接地極を差し込む際、障害となること
はない。
【0027】このようにして得られた変換アダプター1
においては、前後端面を除く周囲が柔軟性絶縁材料から
なる第3ボディ7で形成されていることから、耐衝撃性
に優れている他、刃受け21および栓刃22、さらに
は、スリーブ4の周囲は、耐熱性絶縁材料で形成された
第1ボディ8および第2ボディ6で支持されていること
から、異常温度上昇に際しても軟化することがなく、常
に栓刃22の間隔を一定に維持することができるととも
に、スリーブ4を安定して支持することができる。ま
た、耐熱性絶縁材料で形成された第1ボディ8は、季節
の温度変化に影響されて軟化することがなく、その刃受
け収容部8aに収容された端子2の刃受け21およびそ
のスリーブ収容部8cに収容されたスリーブ4を常に一
定の力で支持することから、季節に関係なく接地極付き
差し込みプラグの栓刃および接地極を一定の力で保持す
ることができる。さらに、端子2の栓刃22の根本周縁
およびスリーブ4を支持する第1ボディ8と、接地極付
き差し込みプラグの栓刃を差し込み可能な差し込み孔6
bを形成する第2ボディ6とに耐トラッキング性能に優
れた耐熱性絶縁材料が使用されていることにより、トラ
ッキング現象の発生を長期間にわたって防止することが
できる。
【0028】なお、前述した実施形態においては、第1
ボディ5,8および第2ボディ6をメラミンフェノール
樹脂で形成したが、その他の耐熱性絶縁材料、例えば、
ユリア樹脂、不飽和ポリエステル樹脂などの熱硬化性樹
脂で形成することもできる。
【0029】また、前述した実施形態においては、第2
ボディ6の後端面に係合凹部62を、第1ボディ5の前
端面の外周端縁に係合段差部51もしくは第1ボディ8
の前端面に係合突出部81を、それぞれ形成したが、そ
の逆に、第2ボディ6の後端面の外周端縁に係合段差部
を、第1ボディ5,8の前端面に係合凹部をそれぞれ形
成してもよい。
【0030】さらに、前述した実施形態においては、第
1ボディ5,8の後端面の外周端縁および第2ボディ6
の前端面の外周端縁にそれぞれ段差部52,82,61
を形成し、第3ボディ7を形成する柔軟性絶縁材料がそ
れらの段差部52,82,61に回り込むことで第1ボ
ディ5,8および第2ボディ6の第3ボディ7からの離
脱を防止したが、段差部52,82,61に代えて、も
しくは、段差部52,82,61とともに第1ボディ
5,8および第2ボディ6のそれぞれの外周面に1個も
しくは複数個の環状溝を形成し、これらの環状溝に柔軟
性絶縁材料が回り込むようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、栓刃および刃受けを備えた一対の端子と、リード線
が接続されたスリーブと、端子の刃受けをそれぞれ各別
に収容可能な一対の刃受け収容部を形成するとともに、
接地極付き差し込みプラグの栓刃を差し込み可能な一対
の差し込み孔を各刃受け収容部に連通して形成した第1
ボディと、この第1ボディの各刃受け収容部にそれぞれ
対向して端子の栓刃をそれぞれ各別に挿通可能な一対の
挿通孔を形成するとともに、これらの挿通孔間に位置し
てスリーブに接続されたリード線を配設可能な切欠部を
形成した第2ボディと、一対の端子の刃受けをそれぞれ
刃受け収容部に収容した第1ボディと一対の端子の栓刃
をそれぞれ挿通孔に挿通した第2ボディとを接合し、第
2ボディの切欠部からリード線の先端を外部に導出した
状態で第1ボディと第2ボディの両端面を除く外周面を
包囲して一体化する一方、スリーブを埋設するととも
に、接地極付き差し込みプラグの接地極を差し込み可能
な差し込み孔をスリーブに導くように形成した第3ボデ
ィと、からなり、前記第1ボディおよび第2ボディを耐
熱性絶縁材料で形成する一方、第3ボディを柔軟性絶縁
材料で形成し、また、前記端子の刃受けには突出部が形
成され、この突出部が第1ボディの刃受け収容部におけ
る対向する一対の内壁面に接触していることにより、第
1ボディおよび第2ボディは異常温度上昇によっても軟
化することはなく、常に栓刃の間隔を一定に維持するこ
とができるとともに、接地極付き差し込みプラグの栓刃
を季節に関係なく一定の力で保持することができ、さら
に、トラッキング現象の発生を長期間にわたって防止す
ることができる。また、第1ボディおよび第2ボディに
製造上の誤差があっても、それらの接合面を通して第1
ボディの刃受け収容部に回り込む柔軟性絶縁材料の侵入
を刃受けの突出部が阻止することから、接地極付き差し
込みプラグの栓刃を差し込む際、障害となることはな
い。
【0032】また、請求項3記載の発明によれば、栓刃
および刃受けを備えた一対の端子と、リード線が接続さ
れたスリーブと、端子の刃受けをそれぞれ各別に収容可
能な一対の刃受け収容部を形成するとともに、接地極付
き差し込みプラグの栓刃を差し込み可能な一対の差し込
み孔を各刃受け収容部に連通して形成する一方、スリー
ブを収容可能なスリーブ収容部を形成するとともに、接
地極付き差し込みプラグの接地極を差し込み可能な差し
込み孔をスリーブ収容部に連通して形成した第1ボディ
と、この第1ボディの各刃受け収容部にそれぞれ対向し
て端子の栓刃をそれぞれ各別に挿通可能な一対の挿通孔
を形成するとともに、これらの挿通孔間に位置してスリ
ーブに接続されたリード線を配設可能な切欠部を形成し
た第2ボディと、一対の端子の刃受けをそれぞれ刃受け
収容部に収容するとともに、スリーブをスリーブ収容部
に収容した第1ボディと一対の端子の栓刃をそれぞれ挿
通孔に挿通した第2ボディとを接合し、第2ボディの切
欠部からリード線の先端を外部に導出した状態で第1ボ
ディと第2ボディの両端面を除く外周面を包囲して一体
化する第3ボディと、からなり、前記第1ボディおよび
第2ボディを耐熱性絶縁材料で形成する一方、第3ボデ
ィを柔軟性絶縁材料で形成し、また、前記端子の刃受け
には突出部が形成され、この突出部が第1ボディの刃受
け収容部における対向する一対の内壁面に接触している
ことにより、第1ボディおよび第2ボディは異常温度上
昇によっても軟化することはなく、常に栓刃の間隔を一
定に維持することができるとともに、接地極付き差し込
みプラグの栓刃を季節に関係なく一定の力で保持するこ
とができ、さらに、トラッキング現象の発生を長期間に
わたって防止することができる。また、第1ボディおよ
び第2ボディに製造上の誤差があっても、それらの接合
面を通して第1ボディの刃受け収容部に回り込む柔軟性
絶縁材料の侵入を刃受けの突出部が阻止することから、
接地極付き差し込みプラグの栓刃を差し込む際、障害と
なることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の変換アダプターの一実施形態を示す斜
視図である。
【図2】図1の変換アダプターの後面図である。
【図3】図1の変換アダプターの内部を説明する断面図
である。
【図4】図1の変換アダプターを構成する第1ボディお
よび第2ボディを端子とともに示す分解斜視図である。
【図5】本発明の変換アダプターの他の実施形態を示す
斜視図である。
【図6】図5の変換アダプターを構成する第1ボディお
よび第2ボディを端子およびスリーブとともに示す分解
斜視図である。
【図7】従来の変換アダプターを示す斜視図である。
【図8】図7の変換アダプターの後面図である。
【図9】図7の変換アダプターの内部を説明する断面図
である。
【符号の説明】
1 変換アダプター 2 端子 21 刃受け 21a 突出部 22 栓刃 22a 折曲片 3 リード線 4 スリーブ 5 第1ボディ 5a 刃受け収容部 5b 差し込み孔 51 係合段差部 52 段差部 6 第2ボディ 6a 挿通孔 6b 収容凹部 6c 切欠部 61 段差部 62 係合凹部 7 第3ボディ 7a 差し込み孔 8 第1ボディ 8a 刃受け収容部 8b,8d 差し込み孔 8c スリーブ収容部 81 係合突出部 82 段差部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 31/06 H01R 13/527

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 栓刃および刃受けを備えた一対の端子
    と、リード線が接続されたスリーブと、端子の刃受けを
    それぞれ各別に収容可能な一対の刃受け収容部を形成す
    るとともに、接地極付き差し込みプラグの栓刃を差し込
    み可能な一対の差し込み孔を各刃受け収容部に連通して
    形成した第1ボディと、この第1ボディの各刃受け収容
    部にそれぞれ対向して端子の栓刃をそれぞれ各別に挿通
    可能な一対の挿通孔を形成するとともに、これらの挿通
    孔間に位置してスリーブに接続されたリード線を配設可
    能な切欠部を形成した第2ボディと、一対の端子の刃受
    けをそれぞれ刃受け収容部に収容した第1ボディと一対
    の端子の栓刃をそれぞれ挿通孔に挿通した第2ボディと
    を接合し、第2ボディの切欠部からリード線の先端を外
    部に導出した状態で第1ボディと第2ボディの両端面を
    除く外周面を包囲して一体化する一方、スリーブを埋設
    するとともに、接地極付き差し込みプラグの接地極を差
    し込み可能な差し込み孔をスリーブに導くように形成し
    た第3ボディと、からなり、前記第1ボディおよび第2
    ボディを耐熱性絶縁材料で形成する一方、第3ボディを
    柔軟性絶縁材料で形成し、また、前記端子の刃受けには
    突出部が形成され、この突出部が第1ボディの刃受け収
    容部における対向する一対の内壁面に接触していること
    を特徴とする変換アダプター。
  2. 【請求項2】 前記第1ボディの後端面の外周端縁およ
    び第2ボディの前端面の外周端縁には、段差部が形成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の変換アダプタ
    ー。
  3. 【請求項3】 栓刃および刃受けを備えた一対の端子
    と、リード線が接続されたスリーブと、端子の刃受けを
    それぞれ各別に収容可能な一対の刃受け収容部を形成す
    るとともに、接地極付き差し込みプラグの栓刃を差し込
    み可能な一対の差し込み孔を各刃受け収容部に連通して
    形成する一方、スリーブを収容可能なスリーブ収容部を
    形成するとともに、接地極付き差し込みプラグの接地極
    を差し込み可能な差し込み孔をスリーブ収容部に連通し
    て形成した第1ボディと、この第1ボディの各刃受け収
    容部にそれぞれ対向して端子の栓刃をそれぞれ各別に挿
    通可能な一対の挿通孔を形成するとともに、これらの挿
    通孔間に位置してスリーブに接続されたリード線を配設
    可能な切欠部を形成した第2ボディと、一対の端子の刃
    受けをそれぞれ刃受け収容部に収容するとともに、スリ
    ーブをスリーブ収容部に収容した第1ボディと一対の端
    子の栓刃をそれぞれ挿通孔に挿通した第2ボディとを接
    合し、第2ボディの切欠部からリード線の先端を外部に
    導出した状態で第1ボディと第2ボディの両端面を除く
    外周面を包囲して一体化する第3ボディと、からなり、
    前記第1ボディおよび第2ボディを耐熱性絶縁材料で形
    成する一方、第3ボディを柔軟性絶縁材料で形成し、ま
    た、前記端子の刃受けには突出部が形成され、この突出
    部が第1ボディの刃受け収容部における対向する一対の
    内壁面に接触していることを特徴とする変換アダプタ
    ー。
  4. 【請求項4】 前記第1ボディの後端面の外周端縁およ
    び第2ボディの前端面の外周端縁には、段差部が形成さ
    れていることを特徴とする請求項記載の変換アダプタ
    ー。
JP7231194A 1995-09-08 1995-09-08 変換アダプター Expired - Fee Related JP3062422B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7231194A JP3062422B2 (ja) 1995-09-08 1995-09-08 変換アダプター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7231194A JP3062422B2 (ja) 1995-09-08 1995-09-08 変換アダプター

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0982433A JPH0982433A (ja) 1997-03-28
JP3062422B2 true JP3062422B2 (ja) 2000-07-10

Family

ID=16919818

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7231194A Expired - Fee Related JP3062422B2 (ja) 1995-09-08 1995-09-08 変換アダプター

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3062422B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN203103711U (zh) 2013-01-10 2013-07-31 无锡知谷网络科技有限公司 电连接器及移动设备

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0982433A (ja) 1997-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2863083B2 (ja) コネクタ用防水栓
CN109004420B (zh) 防水正反插usb插座及其制造方法
EP0971452A2 (en) Waterproof connector and waterproof rubber member
JP2000048901A (ja) 防水コネクタ
US6457995B1 (en) Vehicle fuse block extenders
KR100897014B1 (ko) 전기 커넥터
JPH09293548A (ja) コンタクト
JPH11185868A (ja) 圧接コネクタ
JP3122580B2 (ja) 中継コネクタ
US6247978B1 (en) Electrical connector with a plurality of unitary conductive clamping elements, each of which has two ends for clamping respectively a conductor of an electrical cable and a terminal pin
JP3062422B2 (ja) 変換アダプター
GB2325796A (en) Clamping in ultrasonic cable connection
JP2916567B2 (ja) ジョイントコネクタ
US5897398A (en) Power source plug
JP2008226731A (ja) 同軸コネクタ
KR101151896B1 (ko) 전선 접속용 커넥터
JP3596427B2 (ja) 防水コネクタ
JPH10308252A (ja) コネクタ及びコネクタの組付方法
JP2001296451A (ja) 光コネクタレセプタクルおよびこれを具備した携帯型電子機器
JP2002184480A (ja) コネクタ
JP3400648B2 (ja) コンセント
JP2005166408A (ja) ジョイントコネクタ
JP2001250610A (ja) コネクタ
US20230238732A1 (en) Electrical connector assembly having a metal plate for mounting a connector to a housing
JP2003023728A (ja) 防水ジョイントコネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080428

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090428

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090428

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100428

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110428

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120428

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130428

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140428

Year of fee payment: 14

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees