JPH053162U - 断熱構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 配管，冷蔵庫等の温度を保持する必要のある
製品の断熱構造に関するもので、真空容器自身の変形に
耐え、放射による放熱を低減し得る。 【構成】 真空容器内に表面放射率の低い薄膜を挟み込
んだ熱伝導率の低い強度保持材を挿入した断熱構造。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は配管，冷蔵庫，冷凍庫，液体窒素貯蔵庫，建物，魔法瓶等の温度を保 持する必要のある製品の断熱構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来からよく行なわれてきた構造を図２および図３に示す。（断面は二重円筒 間の環状部となっているが、形状は任意でよい。） 図２は真空容器１１の中にパーライトのような微粉末１２を入れ、安価でしか も断熱特性を改善したものである。

【０００３】 図３は真空容器２１内に表面放射率の小さい薄膜２２を何枚も入れ放射による 放熱をカットして断熱特性を良好にしたものである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従来の微粉末を真空容器内に入れる構造では、微粉末のかさが変化し、真空容 器の中で空間ができたり、また真空容器を薄肉化した場合に、真空容器自身の変 形を支えられない。 従来の薄膜による構造は、容器自身の変形に対しては全く無力である。 本考案は真空容器自身の変形に耐え、かつ、放射による放熱を低減できる断熱 構造であることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は前記従来の課題を解決したもので、真空容器内に表面放射率の低い薄 膜（例えばアルミ箔）を挟み込んだ熱伝導率の低い強度保持材（例えばセラミッ クファイバボード）を挿入した断熱構造である。

【０００６】

【作用】 (1) 強度保持材により、真空容器の変形に対する耐力が生ずる。 (2) 薄膜により放射による放熱が低減できる。

【０００７】

【実施例】

図１は本考案の実施の一例で、２重円筒の環状部が真空容器になっている場合 に適用した場合である。（なお、真空容器の形状は全く任意である。） 図１の実施例の断熱構造は、真空容器１，強度保持材２，薄膜３の３種類の部 材から構成されている。 即ち、真空容器１内に表面放射率の低い薄膜３を挟み込んだ熱伝導率の低い強 度保持材２を挿入した断熱構造で、強度保持材２により真空容器１の変形に対す る抗力が生まれ、かつ、薄膜３により放射伝熱が低減される。

【０００８】

【考案の効果】

本考案は前記構造であるので、 (1) 真空容器の変形を抑えることができる。 (2) 放射による放熱を低くできる。 (3) (1) の効果のため、真空容器自身の部材の薄肉化が図れ、軽量化できる。 等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に係る断熱構造の断面図であ
る。

【図２】従来の微粉末を用いた断熱構造を示す断面図で
ある。

【図３】従来の薄膜を用いた断熱構造を示す断面図であ
る。

【符号の説明】

１ 密閉真空容器 ２ 強度保持材 ３ 薄膜

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 真空容器内に表面放射率の低い薄膜を挟
   み込んだ熱伝導率の低い強度保持材を挿入したことを特
   徴とする断熱構造。