JPH05314451A - 磁気ヘッド - Google Patents
磁気ヘッドInfo
- Publication number
- JPH05314451A JPH05314451A JP14329392A JP14329392A JPH05314451A JP H05314451 A JPH05314451 A JP H05314451A JP 14329392 A JP14329392 A JP 14329392A JP 14329392 A JP14329392 A JP 14329392A JP H05314451 A JPH05314451 A JP H05314451A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic head
- magnetic
- magnetic recording
- recording medium
- fullerene
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B82—NANOTECHNOLOGY
- B82Y—SPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
- B82Y10/00—Nanotechnology for information processing, storage or transmission, e.g. quantum computing or single electron logic
Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁気ヘッドの摩擦摩耗特性を高め、磁気ヘッ
ド・磁気記録媒体間の間隙の低減を実現し、高記録密度
対応を可能にする。 【構成】 磁気ヘッドスライダの磁気記録媒体対向面
に、炭素分子フラ−レンを均一に厚さ0.001 〜１μｍ付
着させたことを特徴とする磁気ヘッド。 【効果】 磁気ヘッドにおけるＣＳＳ時の摩擦摩耗特性
を向上させることができる。
ド・磁気記録媒体間の間隙の低減を実現し、高記録密度
対応を可能にする。 【構成】 磁気ヘッドスライダの磁気記録媒体対向面
に、炭素分子フラ−レンを均一に厚さ0.001 〜１μｍ付
着させたことを特徴とする磁気ヘッド。 【効果】 磁気ヘッドにおけるＣＳＳ時の摩擦摩耗特性
を向上させることができる。
Description
【発明の詳細な説明】本発明は、磁気記録媒体に情報を
記録、あるいは再生する磁気ヘッドに関する。
記録、あるいは再生する磁気ヘッドに関する。
【０００１】
【従来の技術】コンピュ−タ用固定磁気ヘッド（以下、
磁気ヘッドとする）は、図４のように磁気記録媒体が静
止して、磁気ヘッドと磁気記録媒体が相互に接触してい
る状態から、デ−タの読み出し、書き込みの為、磁気記
録媒体が回転し始めると、磁気ヘッド先端のテ−パ−の
部分３から、雰囲気気体が流入し、図５のように、磁気
記録媒体から離れて浮上する。そして、デ−タのアクセ
スが完了すると、磁気記録媒体は回転を停止し、磁気ヘ
ッドと磁気記録媒体は再び接触する。この一連の動作を
コンタクト・スタ−ト・ストップ（以下ＣＳＳと略す）
と呼ぶ。そして、磁気ヘッドの特性として、数万回のＣ
ＳＳの後でも、記録再生特性が劣化せず、また磁気記録
媒体が回転し始める時の磁気ヘッドと磁気記録媒体間の
摩擦力が十分小さく、磁気記録媒体の回転の妨げとなら
ない高信頼性が要求される。
磁気ヘッドとする）は、図４のように磁気記録媒体が静
止して、磁気ヘッドと磁気記録媒体が相互に接触してい
る状態から、デ−タの読み出し、書き込みの為、磁気記
録媒体が回転し始めると、磁気ヘッド先端のテ−パ−の
部分３から、雰囲気気体が流入し、図５のように、磁気
記録媒体から離れて浮上する。そして、デ−タのアクセ
スが完了すると、磁気記録媒体は回転を停止し、磁気ヘ
ッドと磁気記録媒体は再び接触する。この一連の動作を
コンタクト・スタ−ト・ストップ（以下ＣＳＳと略す）
と呼ぶ。そして、磁気ヘッドの特性として、数万回のＣ
ＳＳの後でも、記録再生特性が劣化せず、また磁気記録
媒体が回転し始める時の磁気ヘッドと磁気記録媒体間の
摩擦力が十分小さく、磁気記録媒体の回転の妨げとなら
ない高信頼性が要求される。
【０００２】ところで、磁気ヘッドの磁気記録媒体対向
面は、磁気ヘッド材料の機械加工で形成させた面であ
る。従って、これら磁気ヘッドの摩擦摩耗特性は、磁気
ヘッドスライダの材質と、磁気記録媒体対向面の加工形
状や面粗度の影響が支配的である。しかし、摩擦摩耗特
性のみの改善の為、磁気ヘッドの電磁変換特性や浮上特
性に影響する磁気ヘッドスライダ材質の変更は容易でな
く、また磁気記録媒体対向面の形状や面粗度の精密な制
御を加工条件の変更で実現すると、製造コストの上昇が
避けられない。
面は、磁気ヘッド材料の機械加工で形成させた面であ
る。従って、これら磁気ヘッドの摩擦摩耗特性は、磁気
ヘッドスライダの材質と、磁気記録媒体対向面の加工形
状や面粗度の影響が支配的である。しかし、摩擦摩耗特
性のみの改善の為、磁気ヘッドの電磁変換特性や浮上特
性に影響する磁気ヘッドスライダ材質の変更は容易でな
く、また磁気記録媒体対向面の形状や面粗度の精密な制
御を加工条件の変更で実現すると、製造コストの上昇が
避けられない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】磁気記録の分野におい
ては、年々、高記録密度化が進み、磁気記録媒体摺動時
の磁気ヘッド・磁気記録媒体間の間隙の低減に伴い、従
来の記録密度では問題とならなかった課題が出てきた。
ては、年々、高記録密度化が進み、磁気記録媒体摺動時
の磁気ヘッド・磁気記録媒体間の間隙の低減に伴い、従
来の記録密度では問題とならなかった課題が出てきた。
【０００４】最近、問題となっている課題の一つが、磁
気ヘッドにおけるＣＳＳ時の摩擦摩耗特性である。特に
薄膜ヘッドやＭＲヘッドの基板として多用されるアルミ
ナ炭化チタンは、ヴィッカ−ス硬度で約2000Kg/mm2と非
常に硬く、磁気記録媒体表面の摩耗が激しい。
気ヘッドにおけるＣＳＳ時の摩擦摩耗特性である。特に
薄膜ヘッドやＭＲヘッドの基板として多用されるアルミ
ナ炭化チタンは、ヴィッカ−ス硬度で約2000Kg/mm2と非
常に硬く、磁気記録媒体表面の摩耗が激しい。
【０００５】本発明の目的は、上記したような課題を解
決すべく作成されたものであり、磁気記録媒体対向面に
追加工して、新たに、摩擦摩耗特性に優れた保護・潤滑
層を形成させ、特性改善を行うものである。
決すべく作成されたものであり、磁気記録媒体対向面に
追加工して、新たに、摩擦摩耗特性に優れた保護・潤滑
層を形成させ、特性改善を行うものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
する為に、本発明は磁気ヘッドスライダの磁気記録媒体
対向面に炭素分子フラ−レンの層を0.001 〜１μｍ付着
させた磁気ヘッドとしたものである。
する為に、本発明は磁気ヘッドスライダの磁気記録媒体
対向面に炭素分子フラ−レンの層を0.001 〜１μｍ付着
させた磁気ヘッドとしたものである。
【０００７】
【作用】上記のような磁気ヘッドにおいては、磁気記録
媒体対向面に固定された炭素分子フラ−レンが保護膜と
なって磁気記録媒体対向面を保護すると共に、磁気記録
媒体摺動時には炭素分子フラ−レンが一部、遊離して、
優れた潤滑特性を示す。
媒体対向面に固定された炭素分子フラ−レンが保護膜と
なって磁気記録媒体対向面を保護すると共に、磁気記録
媒体摺動時には炭素分子フラ−レンが一部、遊離して、
優れた潤滑特性を示す。
【０００８】
【実施例】次に本発明の実施例について、図面を参照し
て説明する。
て説明する。
【０００９】図１は、一般的な固定磁気ディスク用モノ
リシックヘッドの斜視図である。磁性体ブロック２，５
を接合してなる磁気ヘッドで、コイル７に電流を流し
て、あるいは誘導電流を検出して、ギャップ部６でデ−
タの書き込み、読み出しを行う。
リシックヘッドの斜視図である。磁性体ブロック２，５
を接合してなる磁気ヘッドで、コイル７に電流を流し
て、あるいは誘導電流を検出して、ギャップ部６でデ−
タの書き込み、読み出しを行う。
【００１０】本発明では、磁気記録媒体対向面１に、炭
素分子イフラ−レンの保護・潤滑層を形成する。
素分子イフラ−レンの保護・潤滑層を形成する。
【００１１】炭素分子フラ−レンのベンゼン溶液に浸潰
して、図１の磁気記録媒体対向面１に厚さ0.003 μｍの
フラ−レン層を形成した磁気ヘッドのＣＳＳ試験結果
を、炭素分子フラ−レン層を形成していない従来例図３
と比較して図２に示す。このグラフの横軸は、その時ま
でのＣＳＳ実施回数を、縦軸はその時点で、磁気記録媒
体を0.1rpmで回転させた時の磁気ヘッド・磁気記録媒体
間の摩擦係数を示す。
して、図１の磁気記録媒体対向面１に厚さ0.003 μｍの
フラ−レン層を形成した磁気ヘッドのＣＳＳ試験結果
を、炭素分子フラ−レン層を形成していない従来例図３
と比較して図２に示す。このグラフの横軸は、その時ま
でのＣＳＳ実施回数を、縦軸はその時点で、磁気記録媒
体を0.1rpmで回転させた時の磁気ヘッド・磁気記録媒体
間の摩擦係数を示す。
【００１２】従来例では、5000回のＣＳＳ後の摩擦係数
が既に１を越えていたのに対し、本発明では、10000 回
のＣＳＳ後も0.2 と低い摩擦係数を示している。
が既に１を越えていたのに対し、本発明では、10000 回
のＣＳＳ後も0.2 と低い摩擦係数を示している。
【００１３】これは、磁気ヘッドスライダ表面に形成さ
せたフラ−レンの硬い層が、保護膜となって磁気ヘッド
スライダの磁気記録媒体対向面を保護すると共に、磁気
記録媒体摺動時に磁気ヘッドスライダ表面から一部遊離
したフラ−レン分子が、固体潤滑剤として機能する為で
ある。
せたフラ−レンの硬い層が、保護膜となって磁気ヘッド
スライダの磁気記録媒体対向面を保護すると共に、磁気
記録媒体摺動時に磁気ヘッドスライダ表面から一部遊離
したフラ−レン分子が、固体潤滑剤として機能する為で
ある。
【００１４】なお、フラ−レン層の厚さを、実施例にお
いては0.003 μｍとしたが、これが１μｍを越える厚さ
になると、基板との密着性が悪くて剥がれ易く、また0.
001μｍを下回るような薄さだと保護・潤滑膜として十
分に機能しない。
いては0.003 μｍとしたが、これが１μｍを越える厚さ
になると、基板との密着性が悪くて剥がれ易く、また0.
001μｍを下回るような薄さだと保護・潤滑膜として十
分に機能しない。
【００１５】
【発明の効果】磁気ヘッドの磁気記録媒体対向面に、摩
擦摩耗特性に優れた炭素分子フラ−レンの層を形成する
ことにより、高記録密度化に対応して、磁気ヘッド・磁
気記録媒体間の間隙の低減を可能にした高信頼性ヘッド
を提供できる。
擦摩耗特性に優れた炭素分子フラ−レンの層を形成する
ことにより、高記録密度化に対応して、磁気ヘッド・磁
気記録媒体間の間隙の低減を可能にした高信頼性ヘッド
を提供できる。
【図１】本発明の一実施例に係わる磁気ヘッドの、磁気
記録媒体対向面側から見た斜視図である。
記録媒体対向面側から見た斜視図である。
【図２】本発明に係わる磁気ヘッドのＣＳＳ試験結果を
示すグラフである。
示すグラフである。
【図３】従来例による磁気ヘッドのＣＳＳ試験結果を示
すグラフである。
すグラフである。
【図４】磁気記録媒体が停止していて、磁気ヘッドスラ
イダと磁気記録媒体が接触した状態を示す模式図。
イダと磁気記録媒体が接触した状態を示す模式図。
【図５】磁気記録媒体が回転して、磁気ヘッドスライダ
が磁気記録媒体表面から浮上した状態を示す模式図。
が磁気記録媒体表面から浮上した状態を示す模式図。
【符号の説明】 １ 磁気記録媒体対向面 ２ 磁性体ブロック ３ 磁気ヘッドスライダのテ−パ−部 ４ 磁気記録媒体 ５ 磁性体ブロック ６ 磁気ヘッドスライダのギャップ部 ７ コイル
Claims (1)
- 【請求項１】 磁気ヘッドスライダの、磁気記録媒体対
向面に、炭素分子フラ−レンを均一に、厚さ0.001 〜１
μｍ付着させたことを特徴とする磁気ヘッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14329392A JPH05314451A (ja) | 1992-05-09 | 1992-05-09 | 磁気ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14329392A JPH05314451A (ja) | 1992-05-09 | 1992-05-09 | 磁気ヘッド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05314451A true JPH05314451A (ja) | 1993-11-26 |
Family
ID=15335367
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14329392A Pending JPH05314451A (ja) | 1992-05-09 | 1992-05-09 | 磁気ヘッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05314451A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001080224A2 (en) * | 2000-04-14 | 2001-10-25 | Seagate Technology Llc | Ultrathin protective overcoats for magnetic materials |
| US6479111B2 (en) | 2000-06-02 | 2002-11-12 | Seagate Technology Llc | Process for production of ultrathin protective overcoats |
| US6743481B2 (en) | 2000-06-01 | 2004-06-01 | Seagate Technology Llc | Process for production of ultrathin protective overcoats |
-
1992
- 1992-05-09 JP JP14329392A patent/JPH05314451A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001080224A2 (en) * | 2000-04-14 | 2001-10-25 | Seagate Technology Llc | Ultrathin protective overcoats for magnetic materials |
| WO2001080224A3 (en) * | 2000-04-14 | 2002-02-28 | Seagate Technology Llc | Ultrathin protective overcoats for magnetic materials |
| GB2376792A (en) * | 2000-04-14 | 2002-12-24 | Seagate Technology Llc | Ultrathin protective overcoats for magnetic materials |
| US6586069B2 (en) | 2000-04-14 | 2003-07-01 | Seagate Technology Llc | Ultrathin protective overcoats comprising fullerene for magnetic materials |
| GB2376792B (en) * | 2000-04-14 | 2003-12-10 | Seagate Technology Llc | Ultrathin protective overcoats for magnetic materials |
| US6743481B2 (en) | 2000-06-01 | 2004-06-01 | Seagate Technology Llc | Process for production of ultrathin protective overcoats |
| US6479111B2 (en) | 2000-06-02 | 2002-11-12 | Seagate Technology Llc | Process for production of ultrathin protective overcoats |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP0289259B1 (en) | High speed magnetisable disk contact recording and reading system | |
| US7064933B2 (en) | Structures for pole-tip actuation | |
| US5388017A (en) | Disk file with air-bearing slider having skids | |
| JP3116531B2 (ja) | 磁気記録媒体及び記録方法 | |
| US5948532A (en) | Cermet adhesion layer with carbonaceous wear layer for head/disk interfaces | |
| US7012788B2 (en) | Spacer ring for disk drive spindle with load/unload feature, latch feature, and tribological overcoat | |
| JPH05314451A (ja) | 磁気ヘッド | |
| JP3368064B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JPH01258218A (ja) | 磁気デイスク | |
| US20050254166A1 (en) | System, method, and apparatus for distributing stress with one or more cavities in a disk clamp for disk drive applications | |
| KR100618813B1 (ko) | 자기 기록매체 및 그 제조 방법 및 이를 채용한하드디스크 드라이브 | |
| US6618226B2 (en) | Locally deformable sleeve on disk drive pivot assembly | |
| JPH05166318A (ja) | ディスク装置 | |
| KR100539228B1 (ko) | 자기 디스크 및 그 제조 방법 및 이를 채용한 하드디스크드라이브 | |
| JPH1049850A (ja) | 磁気ディスク記録装置 | |
| JP3429530B2 (ja) | 磁気記録再生方法及びその装置並びに磁気ディスク固定用クランプ | |
| JP2991688B2 (ja) | 磁気記録媒体及び磁気記録再生装置 | |
| JPH1116314A (ja) | 磁気ヘッド及びそれを用いた磁気記録装置 | |
| KR100604844B1 (ko) | 자기 디스크 및 그 제조 방법 및 이를 적용한 하드디스크드라이브 | |
| JPH04212714A (ja) | 磁気記録媒体 | |
| Fukuda et al. | Thin film head for quasi-contact head/disk interface | |
| JPH01263930A (ja) | 磁気デイスク | |
| JPH02226566A (ja) | 磁気ディスク装置 | |
| JPH087258A (ja) | 磁気ディスク装置 | |
| JPH0581658A (ja) | 磁気記録媒体 |