JPH05314428A - 複合型磁気ヘッド - Google Patents
複合型磁気ヘッドInfo
- Publication number
- JPH05314428A JPH05314428A JP12319992A JP12319992A JPH05314428A JP H05314428 A JPH05314428 A JP H05314428A JP 12319992 A JP12319992 A JP 12319992A JP 12319992 A JP12319992 A JP 12319992A JP H05314428 A JPH05314428 A JP H05314428A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal magnetic
- magnetic film
- film
- track width
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Magnetic Heads (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】磁気ギャップ近傍に金属磁性膜を配した複合型
磁気ヘッドにおいて、うず電流損失が少なく、かつ高精
度なトラック幅を歩留まりよく製造できる複合型磁気ヘ
ッドを提供することを目的とする。 【構成】トラック幅を規制するための切り欠き溝によ
り、その一部を除去される金属磁性膜2の1層の厚み
を、切り欠き溝により除去されない金属磁性膜2’の1
層の厚みよりも大きくする。 【効果】切り欠き溝加工時の金属磁性膜2のはく離等が
少なくなり、高精度なトラック幅を歩留まり良く製造す
ることのできる複合型磁気ヘッドが可能となる。
磁気ヘッドにおいて、うず電流損失が少なく、かつ高精
度なトラック幅を歩留まりよく製造できる複合型磁気ヘ
ッドを提供することを目的とする。 【構成】トラック幅を規制するための切り欠き溝によ
り、その一部を除去される金属磁性膜2の1層の厚み
を、切り欠き溝により除去されない金属磁性膜2’の1
層の厚みよりも大きくする。 【効果】切り欠き溝加工時の金属磁性膜2のはく離等が
少なくなり、高精度なトラック幅を歩留まり良く製造す
ることのできる複合型磁気ヘッドが可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ギャップ近傍に金
属磁性膜を配した複合型磁気ヘッドにおいて、上記磁性
膜のうず電流損失を抑制するとともに、トラック幅を高
精度に製造するのに好適な複合型磁気ヘッドを提供する
ものである。
属磁性膜を配した複合型磁気ヘッドにおいて、上記磁性
膜のうず電流損失を抑制するとともに、トラック幅を高
精度に製造するのに好適な複合型磁気ヘッドを提供する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、VTRの高画質化に対処するた
め、磁気ヘッドも従来のフェライトヘッドから、磁気ギ
ャップ近傍に金属磁性膜を配したMIG(Metal In G
ap)ヘッドと呼ばれる複合型磁気ヘッドが開発されてい
る。一方、上記金属磁性膜は電気比抵抗が小さいため、
うず電流損失が発生し、実効透磁率が下がってしまう欠
点を有する。このため、特開平1−224906号公報
に見られるごとく、金属磁性膜をSiO2等の絶縁膜と交
互にスパッタリング等で形成することにより、磁性膜の
1層の厚みを小さくし、多層の磁性膜とすることによ
り、上記うず電流損失を抑制している。さらに、トラッ
ク幅精度を向上させるため、上記多層の金属磁性膜の磁
気ギャップ近傍に切り欠きを施す狭トラック加工を行っ
ている。これにより、金属磁性膜の厚みばらつきによる
トラック幅精度の誤差をなくしている。
め、磁気ヘッドも従来のフェライトヘッドから、磁気ギ
ャップ近傍に金属磁性膜を配したMIG(Metal In G
ap)ヘッドと呼ばれる複合型磁気ヘッドが開発されてい
る。一方、上記金属磁性膜は電気比抵抗が小さいため、
うず電流損失が発生し、実効透磁率が下がってしまう欠
点を有する。このため、特開平1−224906号公報
に見られるごとく、金属磁性膜をSiO2等の絶縁膜と交
互にスパッタリング等で形成することにより、磁性膜の
1層の厚みを小さくし、多層の磁性膜とすることによ
り、上記うず電流損失を抑制している。さらに、トラッ
ク幅精度を向上させるため、上記多層の金属磁性膜の磁
気ギャップ近傍に切り欠きを施す狭トラック加工を行っ
ている。これにより、金属磁性膜の厚みばらつきによる
トラック幅精度の誤差をなくしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したごとく、複合
型磁気ヘッドにおいては、うず電流損失を抑制するた
め、金属磁性膜を絶縁膜を介した多層にするとともに、
トラック幅精度を向上させるため、金属磁性膜の一部に
狭トラック加工を施すことが有効である。この狭トラッ
ク加工法としては、研削加工等の機械加工法が、加工能
率、加工精度の両面から多く用いられている。しかしな
がら、多層の金属磁性膜の一部を研削加工による除去加
工を行うと、金属磁性膜及び絶縁膜を同時に研削するこ
とになり、しかもトラック幅を決定する切り欠き部の境
界は、絶縁膜と非常に近くなるため、金属磁性膜の一部
が絶縁膜との界面からはく離しやすく、トラック幅を精
度良く、しかも高能率に加工することが難しくなる。そ
こで、本発明では多層からなる金属磁性膜の一部の狭ト
ラック加工を施し、トラック幅を高精度に歩留り良く製
造するために好適な複合型磁気ヘッドを提供するもので
ある。
型磁気ヘッドにおいては、うず電流損失を抑制するた
め、金属磁性膜を絶縁膜を介した多層にするとともに、
トラック幅精度を向上させるため、金属磁性膜の一部に
狭トラック加工を施すことが有効である。この狭トラッ
ク加工法としては、研削加工等の機械加工法が、加工能
率、加工精度の両面から多く用いられている。しかしな
がら、多層の金属磁性膜の一部を研削加工による除去加
工を行うと、金属磁性膜及び絶縁膜を同時に研削するこ
とになり、しかもトラック幅を決定する切り欠き部の境
界は、絶縁膜と非常に近くなるため、金属磁性膜の一部
が絶縁膜との界面からはく離しやすく、トラック幅を精
度良く、しかも高能率に加工することが難しくなる。そ
こで、本発明では多層からなる金属磁性膜の一部の狭ト
ラック加工を施し、トラック幅を高精度に歩留り良く製
造するために好適な複合型磁気ヘッドを提供するもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、絶縁膜と絶縁膜
との間の1層の金属磁性膜の厚みを、狭トラック加工を
施す部分と狭トラック加工を施さない部分とで異なるよ
うに形成した。つまり、狭トラック加工を施す部分の金
属磁性膜の1層の厚みを、狭トラック加工を施さない部
分の金属磁性膜に1層の厚みよりも大きくした。
との間の1層の金属磁性膜の厚みを、狭トラック加工を
施す部分と狭トラック加工を施さない部分とで異なるよ
うに形成した。つまり、狭トラック加工を施す部分の金
属磁性膜の1層の厚みを、狭トラック加工を施さない部
分の金属磁性膜に1層の厚みよりも大きくした。
【0005】
【作用】上述したごとく、狭トラック加工を施す部分の
金属磁性膜の1層の厚みを大きくすることにより、トラ
ック幅を決定する切り欠き部の境界と絶縁膜との間の金
属磁性膜の残りの厚みも従来よりも大きくすることが可
能になるため、上記加工において、金属磁性膜が絶縁膜
との界面よりはく離することがなくなり、トラック幅精
度の向上及び歩留り向上が可能となる。
金属磁性膜の1層の厚みを大きくすることにより、トラ
ック幅を決定する切り欠き部の境界と絶縁膜との間の金
属磁性膜の残りの厚みも従来よりも大きくすることが可
能になるため、上記加工において、金属磁性膜が絶縁膜
との界面よりはく離することがなくなり、トラック幅精
度の向上及び歩留り向上が可能となる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
する。図1は、本発明の一実施例を示す複合型磁気ヘッ
ドの部分平面図、図2は、その製造過程の一部を示す部
分斜視図である。1は非磁性のセラミック基板、2、
2’は金属磁性膜であり、3の絶縁膜により多層に形成
されている。4、4’は充填ガラスであり、磁気ギャッ
プ5は各々の磁気コア11、及び12をガラスボンディ
ングし形成する。Twはトラック幅寸法を示す。6は、
トラック幅Twを規制するための機械加工による切り欠
き溝である。
する。図1は、本発明の一実施例を示す複合型磁気ヘッ
ドの部分平面図、図2は、その製造過程の一部を示す部
分斜視図である。1は非磁性のセラミック基板、2、
2’は金属磁性膜であり、3の絶縁膜により多層に形成
されている。4、4’は充填ガラスであり、磁気ギャッ
プ5は各々の磁気コア11、及び12をガラスボンディ
ングし形成する。Twはトラック幅寸法を示す。6は、
トラック幅Twを規制するための機械加工による切り欠
き溝である。
【0007】非磁性のセラミック基板1に所定のピッチ
(たとえば0.4mm)にV溝(たとえば先端角60゜)等
の溝を形成し、この斜面に、たとえばCo系の非晶質金
属磁性膜2及び2’をSiO2等の絶縁膜3を介して多層
にスパッタリング等で形成する。たとえば、トラック幅
Tw21μmのヘッドを製造する場合、一層の厚み6μ
mの非晶質金属磁性膜2を厚み0.1μmのSiO2絶縁
膜3を介して7層形成した後、厚み3μmの非晶質金属
膜2’を同様に6層形成し、約60μmの非晶質金属磁
性膜を形成する。この後、充填ガラス4を埋込み、さら
に上面を研削、研磨等の手段により平坦化する。なお、
前記充填ガラス4は必ずしも埋め込む必要はない。しか
る後、トラック幅Tw21μmを規制するための切り欠
き溝6を形成する。この方法として、たとえば、粒度#
800のダイヤモンド砥石を用いて、非晶質金属磁性膜
2の一部を除去し、トラック幅Tw21μmになるよう溝
入れ研削を施す。上記非晶質金属磁性膜2の1層の厚み
を6μmと非晶質金属磁性膜2’の1層の厚み3μmと
変えることにより、前記トラック幅Twを規制するため
の切り欠き溝が除去する非晶質金属磁性膜2の1部は、
1層の厚みが6μmと大きくなるため、上記切り欠き溝
による加工の際に絶縁膜との界面から金属磁性膜2の1
部がはく離することが少なくなる。しかも、トラック幅
Tw21μmを規制するための前記切り欠き溝の境界
が、1層が3μmと薄い非晶質金属磁性膜2’から数μ
m離れたところとなるため、同様に絶縁膜3の界面から
の非晶質金属磁性膜2のはく離が少なくなる効果があ
る。以上により製造した2つのコアブロック11及び1
2をガラスボンディングし、所定のチップコアに切断す
ることにより図1に示した複合型磁気ヘッドが製造でき
る。
(たとえば0.4mm)にV溝(たとえば先端角60゜)等
の溝を形成し、この斜面に、たとえばCo系の非晶質金
属磁性膜2及び2’をSiO2等の絶縁膜3を介して多層
にスパッタリング等で形成する。たとえば、トラック幅
Tw21μmのヘッドを製造する場合、一層の厚み6μ
mの非晶質金属磁性膜2を厚み0.1μmのSiO2絶縁
膜3を介して7層形成した後、厚み3μmの非晶質金属
膜2’を同様に6層形成し、約60μmの非晶質金属磁
性膜を形成する。この後、充填ガラス4を埋込み、さら
に上面を研削、研磨等の手段により平坦化する。なお、
前記充填ガラス4は必ずしも埋め込む必要はない。しか
る後、トラック幅Tw21μmを規制するための切り欠
き溝6を形成する。この方法として、たとえば、粒度#
800のダイヤモンド砥石を用いて、非晶質金属磁性膜
2の一部を除去し、トラック幅Tw21μmになるよう溝
入れ研削を施す。上記非晶質金属磁性膜2の1層の厚み
を6μmと非晶質金属磁性膜2’の1層の厚み3μmと
変えることにより、前記トラック幅Twを規制するため
の切り欠き溝が除去する非晶質金属磁性膜2の1部は、
1層の厚みが6μmと大きくなるため、上記切り欠き溝
による加工の際に絶縁膜との界面から金属磁性膜2の1
部がはく離することが少なくなる。しかも、トラック幅
Tw21μmを規制するための前記切り欠き溝の境界
が、1層が3μmと薄い非晶質金属磁性膜2’から数μ
m離れたところとなるため、同様に絶縁膜3の界面から
の非晶質金属磁性膜2のはく離が少なくなる効果があ
る。以上により製造した2つのコアブロック11及び1
2をガラスボンディングし、所定のチップコアに切断す
ることにより図1に示した複合型磁気ヘッドが製造でき
る。
【0008】なお、上記非晶質金属磁性膜2は、極端な
場合単層にしてもさしつかえない。
場合単層にしてもさしつかえない。
【0009】
【発明の効果】以上のごとく、トラック幅Twを規制す
るために切り欠き溝6により一部を除去される非晶質金
属磁性膜2の一層の厚みを、非晶質金属磁性膜2’の一
層の厚みよりも大きくすることにより、前記切り欠き溝
形成時の非晶質金属磁性膜2の絶縁膜3の界面からのは
く離等が少なくなりトラック幅精度の向上及び歩留まり
向上が可能となる。しかも、磁気ギャップ5の近傍の非
晶質金属磁性膜2’の一層の厚みは小さくできるため、
金属磁性膜のうず電流損失を少なくできるため、高性能
ヘッドが可能となる。
るために切り欠き溝6により一部を除去される非晶質金
属磁性膜2の一層の厚みを、非晶質金属磁性膜2’の一
層の厚みよりも大きくすることにより、前記切り欠き溝
形成時の非晶質金属磁性膜2の絶縁膜3の界面からのは
く離等が少なくなりトラック幅精度の向上及び歩留まり
向上が可能となる。しかも、磁気ギャップ5の近傍の非
晶質金属磁性膜2’の一層の厚みは小さくできるため、
金属磁性膜のうず電流損失を少なくできるため、高性能
ヘッドが可能となる。
【図1】本発明の一実施例を示す複合型磁気ヘッドの部
分平面図である。
分平面図である。
【図2】本発明の一実施例を示す複合型磁気ヘッドの製
造過程の一部を示す部分斜視図である。
造過程の一部を示す部分斜視図である。
1…非磁性セラミック基板、2、2’…金属磁性膜、3
…絶縁膜、4、4’…充填ガラス、5…磁気ギャップ、
6…切り欠き溝、Tw…トラック幅寸法。
…絶縁膜、4、4’…充填ガラス、5…磁気ギャップ、
6…切り欠き溝、Tw…トラック幅寸法。
Claims (1)
- 【請求項1】磁気ギャップ近傍に薄い絶縁膜を介在さ
せ、多層からなる金属磁性膜を配し、該金属磁性膜の一
部に切り欠きを設けることによりトラック幅を決定する
複合型磁気ヘッドにおいて、切り欠きを施す部分の金属
磁性膜の一層の厚みを、切り欠きを施さない部分の金属
磁性膜の一層の厚みよりも大きくしたことを特徴とした
複合型磁気ヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12319992A JPH05314428A (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | 複合型磁気ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12319992A JPH05314428A (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | 複合型磁気ヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05314428A true JPH05314428A (ja) | 1993-11-26 |
Family
ID=14854650
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12319992A Pending JPH05314428A (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | 複合型磁気ヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05314428A (ja) |
-
1992
- 1992-05-15 JP JP12319992A patent/JPH05314428A/ja active Pending
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