JPH0531428Y2 - - Google Patents

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JPH0531428Y2
JPH0531428Y2 JP9857687U JP9857687U JPH0531428Y2 JP H0531428 Y2 JPH0531428 Y2 JP H0531428Y2 JP 9857687 U JP9857687 U JP 9857687U JP 9857687 U JP9857687 U JP 9857687U JP H0531428 Y2 JPH0531428 Y2 JP H0531428Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は熱交換器内に挿入される吸熱フインに
関し、特に流体の流路断面積を減少させることな
く吸熱表面積を増大できるようにした吸熱フイン
に関する。
《従来の技術》 一般に、この種の吸熱フインを用いた従来の熱
交換器としてはオイルクーラがあり、その吸熱フ
インは第7図、第8図に示すような形状をしてい
た。すなわち、この吸熱フイン1は金属プレート
に凸条2および凸条3を形成し、これら凹、凸条
3,2の両側壁4を部分的に所定幅をもつて切り
裂いて上方に隆起させることにより、多数の吸熱
片5が形成されるようになつている。
また、このように形成される吸熱フイン1は、
詳しくは図示しないが、オイルクーラの熱交換器
を構成する熱交換単体の流体通路6内にこの通路
6の上下壁を画成するメールプレート7,8間に
密接して収納され、冷却しようとする流体を第7
図中の破線矢印に示すように通過させることによ
り、前記吸熱片5などで流体熱を吸収し、前記吸
熱フイン1に密接するのメールプレート7,8な
どを介してその外側を流れる冷却媒体と熱交換さ
せ、もつて流体の冷却をおこなわせるようなつて
いる。
《考案が解決しようとする問題点》 しかしながら、かかる従来の熱交換器の吸熱フ
イン1にあつては、吸熱片5の吸熱表面積の総和
は吸熱フイン1に形成する凹、凸条2,3の全長
とその高さとによつて一義的に決定されるので、
寸法が定められた熱交換単体の容積内での吸熱表
面積の総和を大きくするには凹、凸条2,3のピ
ツチを詰めるようにしなければならない。ところ
がそうすると、その吸熱フイン1を挿入する熱交
換単体の流体通路6の流体断面積が小さくなつて
しまい、このため逆に流体の流量が充分に得られ
なくなつて、結果的には熱交換効率を有効に増大
させることができない。
つまり、熱交換器の性能は交換熱量と抵抗とに
大別され、それらは各々熱交換単体の吸熱表面積
の総和と通路断面積との影響をうけるが、上記従
来の吸熱フイン1では吸熱片5の吸熱表面積の総
和と流路断面積とは相反する相関関係をもつてい
て、熱交換器の熱交換効率を向上させるには限界
があつた。
そこで、本考案は流体の流路断面積を減少させ
ることなく流体と吸熱片との接触面積を増大させ
得、もつて熱交換器の熱交換率の向上を計ること
ができる吸熱フインを提供することを目的とす
る。
《問題点を解決するための手段および作用》 本考案は上記の目的を達成するために、熱交換
器の流体通路内に収納される吸熱フインであつ
て、金属プレートの横断面が矩形の波状に屈曲さ
れることにより流体を通過させるための多数の凹
凸条が形成されてなり、かつその凸条には、その
凸条の長手方向に沿つて所定の間隔をあけてその
側壁から凹条の下部壁に亘る部分が帯状に切り裂
かれてこの帯状の部分が前記凸条の上部壁と平坦
になるまで上方に隆起されることにより、その長
手方向に沿つて交互に突出された突出部が形成さ
れ、その各突出部を含む凸条の上部壁と凹条の下
部壁とが上記熱交換器の流体通路を画成する上下
壁に密接されて挟持される吸熱フインにおいて、
前記凸条の長手方向に沿つた前記突出部の幅を、
その突出部の側壁部側で大きくし、上部壁側で小
さくした。
上記のように構成される本考案によれば、凸条
の側壁から凹条の下部壁に亘る部分を帯状に切り
裂いて、この帯状の部分を上方に隆起させること
によつて形成する突出部の幅(凸条の長手方向の
長さ)をその突出部の側壁部側で大きくし上部壁
側で小さくする、つまり、凹条の下部壁から帯状
に切り裂かれて立ち上げられることにより新たに
突出部の側壁部として形成される部分の幅が大き
くされ、側壁から帯状に切り裂かれて隆起される
ことにより新たに突出部の上部壁として形成され
る部分の幅が小さくされるので、切り残された凸
条の側壁部に対して突出部の側壁部の両端が凸条
の長手方向に沿つて重なり合うようになり、この
重なり合う部分の面積分だけ、吸熱片として形成
される側壁部の表面積の総和が拡大される。この
場合、吸熱フインの凸条の長手方向への投影面積
は変わりなく、もつて流体の流路断面積は減少さ
れることがない。
《実 施 例》 以下、本考案の実施例を図に基づいて詳細に説
明する。
第1図、第2図、第3図は本考案の一実施例を
示す吸熱フイン12を示し、この吸熱フイン12
が第5図、第6図に示す流体冷却器としてのオイ
ルクーラに用いられる場合に例をとつて述べる。
すなわち、このオイルクーラは熱交換器10を
有し、この熱交換器10が冷却媒体つまり冷却水
中に浸漬されることにより構成される。この熱交
換器10は、吸熱フイン12と一対のメールプレ
ート14,16とによつて構成される熱交換単体
18を複数個有している。
前記メールプレート14,16は、上方のメー
ルプレート14の周縁部が平坦に形成されるとと
もに、下方のメールプレート16の周縁部が上方
に折曲されて皿状に形成されている。
そして、これら上、下メールプレート14,1
6間に前記吸熱フイン12が挟まれ、上方のメー
ルプレート14の周縁部を下方のメールプレート
16の皿状周縁部にはぜ折りし、溶着することに
より、吸熱フイン12を覆つてこれらメールプレ
ート14,16は液密的に結合され、その内部に
オイル通路19が形成される。
前記一対のメールプレート14,16の一方の
端部には、オイル流入用の開口20と、他方の端
部にはオイル排出用の開口22が形成されてい
る。そして、前記熱交換単体18は、オイル流入
用の開口20同士が互いに連通されるとともに、
オイル排出用の開口22同士が互いに連通され、
前記熱交換器10が構成されている。
また、最上層の熱交換単体18は、上方メール
プレート14のオイル流入、排出用の開口20,
22にオイル流入用およびオイル排出用のフラン
ジ30,30aが嵌合固定され、これらフランジ
30,30aには各々図外のパイプが接続される
ようになつている。
このように構成された熱交換器10は各単体1
8が積層されるに際して、各熱交換単体18間に
冷却水が通過する必要な適宜間隔δが設けられて
いる。
ところで、前記吸熱フイン12は第1図に示す
ように、波板状に屈曲形成された1枚の金属プレ
ート31でなる。すなわち、金属プレート31は
その横断面が矩形の波板状に成形され、これによ
り被冷却流体を通過させるための凸条32と凹条
34とが互いに隣接して形成される。また、その
凸条32は、その側壁36が部分的にその凸条3
2の長手方向に沿つて適宜間隔をあけてその左右
方向に交互に突出されて構成される。
この突出部38は前記側壁36とこれに連続す
る凹条34の下部壁34aとが部分的に後述する
所定幅をもつて帯状に切り裂かれ、この切り裂か
れた帯状部分が凸条32の上部壁32aに対して
平坦になるまで上方に隆起されることにより形成
される。そして、凹条34の下部壁34aが立ち
上げられることによつて新たに形成される突出部
38の側壁部38aと切り残された凸条32の側
壁部36aとで多数の吸熱片が形成される。
ここで本実施例では、前記突出部38の幅、つ
まり隆起される帯状部分の凸条32の長手方向の
長さが、その突出部38の側壁部38a側とその
上部壁38b側とで相違され、凹条34の下部壁
34aから帯状に切り裂かれて立ち上げられるこ
とにより新たに突出部38の側壁部38aとして
形成される部分の幅が大きくされ、逆に側壁36
から帯状に切り裂かれて隆起されることにより新
たに突出部38の上部壁38bとして形成される
部分の幅が小さくされる。
すなわち、図示する実施例では、突出部38を
形成するために側壁36の上端から凹条34の下
部壁34aに亘つて切り裂かれるれる帯状の部分
は、平面的にはその幅が凹条34の下部壁34a
側から凸条32の側壁36側に向けて順次狭くな
るように、金属プレート31の幅方向に対して傾
斜して切り裂かれる。従つて、この帯状の部分が
隆起されて突出部38が形成されると、その突出
部38はその平面形状が第2図に示すようにな
り、またその側面形状が第3図示すようになる。
つまり、その突出部38の上部壁38b部の平
面形状は第2図に示すように台形状になり、これ
に符号して切り残された凹状34の下部壁34a
部も台形状になつて、それら上部壁38b部と下
部壁34a部との間は、平面略平行四辺形状に離
間される。一方、第3図に示すように、新たに形
成される突出部38の側壁部38aと切り残され
た側壁部36aとの側面形状も、ともに台形状を
なすことになるが、この新たに形成される側壁部
38aと切り残された側壁部36aとは略平行四
辺形状に重なり合うようになる。
このため、吸熱片としての側壁部36a,38
aの表面積の総和すなわち吸熱表面積の総和が、
第7〜8図に示すような従来のものに比べて、そ
の平行四辺形状に重なりあう部分の面積分だけ増
大されることになり、かつこの場合、その吸熱フ
イン12の横断面の形状は第8図の従来と同じに
なつて流体の流路断面積は減少されることがな
い。
従つて以上の説明から明らかなように、熱交換
器10のオイル流入用の開口20から導入された
オイルが各熱交換単体18を通つてオイル排出用
の開口22から排出されると、オイルが各熱交換
単体18内の吸熱フイン12を通過する際に、そ
のオイルの熱が各側壁部36a,38aの吸熱片
に吸熱される。このとき、各側壁部36a,38
aの表面積の総和つまり吸熱表面積の総和は拡大
されており、かつ熱交換単体18内の流路断面積
は減少されていないので、そのオイルからの吸熱
量は可及的に増大される。そして、このように吸
熱フイン12に吸熱されたオイル熱は、メールプ
レート14,16を介して冷却水に熱交換されて
オイルの冷却が行なわれる。
この結果、熱交換器の熱交換率を大幅に向上さ
せることができるようになり、これに伴ないその
熱交換器を可及的に小型化できるようになる。
なお、第1図〜第3図に示した本実施例では、
突出部38を形成するために帯状に切り裂く部分
の幅(凸条32の長手方向に沿つた長さ)を凹条
34の下部壁34a側から凸条32の側壁36側
にに向けてリニアに直線的に狭くなるように変化
させて、その突出部38を台形状に形成する場合
を示したが、本考案はこれに限ることはなく、第
4図の変形実施例の斜視図に示すように、その帯
状の部分の幅は新たに側壁部38aとなる部分の
幅を一様に広くし、かつ新たに上部壁38bとな
る部分の幅を一様に狭くしてクランク状に切り裂
くようにし、これにより突出部38の幅を段階的
に変化させるようにしたものでも良いことは言う
までもない。
《考案の効果》 以上説明したように、本考案の熱交換器の吸熱
フインにあつては、凸条の側壁から凹条の下部壁
に亘る部分を帯状に切り裂いて、この帯状の部分
を上方に隆起させることによつて形成する突出部
の幅(凸条の長手方向の長さ)を、その突出部の
側壁部側で大きくし上部壁側で小さくしたので、
切り残された凸条の側壁部に対して突出部の側壁
部の両端が凸条の長手方向に沿つて重なり合うよ
うになり、この重なり合う部分の面積分だけ側壁
部の表面積(吸熱表面積)の総和を拡大できる。
この際、吸熱フインの凹、凸条の長手方向の投影
面積は増大されないので、流路断面積が減少され
ることがなく、この結果、流体と吸熱フイン間の
熱交換率を増大させて、熱交換器の冷却性能を大
幅に向上させることができるようになる。従つ
て、装置の小型化をも達成することができるとい
う優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る吸熱フインの一実施例を
示す要部斜視図、第2図は第1図の要部拡大平面
図、第3図は第2図中−線からの断面図、第
4図は本考案に係る吸熱フインの変形実施例の要
部斜視図、第5図は本考案の吸熱フインを用いた
オイルクーラの分解斜視図、第6図はオイルクー
ラの要部断面図、第7図は従来の吸熱フインの要
部平面図、第8図は第7図中−線からの断面
図である。 10……熱交換器、12……吸熱フイン、1
4,16……上下壁たるメールプレート、19…
…オイル(流体)通路、30……金属プレート、
32……凸条、32a……凸条の上部壁、34…
…凹条、34a……凹状の下部壁、36……側
壁、38……突出部、38a……側壁部、38b
……上部壁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 熱交換器の流体通路内に収納される吸熱フイン
    であつて、金属プレートの横断面が矩形の波状に
    屈曲されることにより流体を通過させるための多
    数の凹凸条が形成されてなり、かつその凸条に
    は、その凸条の長手方向に沿つて所定の間隔をあ
    けてその側壁から凹条の下部壁に亘る部分が帯状
    に切り裂かれてこの帯状の部分が前記凸条の上部
    壁と平坦になるまで上方に隆起されることによ
    り、その長手方向に沿つて交互に突出された突出
    部が形成され、その各突出部を含む凸条の上部壁
    と凹条の下部壁とが上記熱交換器の流体通路を画
    成する上下壁に密接されて挟持される吸熱フイン
    において、前記凸条の長手方向に沿つた前記突出
    部の幅を、その突出部の側壁部側で大きくし、上
    部壁側で小さくしたことを特徴とする熱交換器の
    吸熱フイン。
JP9857687U 1987-06-29 1987-06-29 Expired - Lifetime JPH0531428Y2 (ja)

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JPS648074U JPS648074U (ja) 1989-01-17
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