JPH05312187A - 渦巻ポンプ - Google Patents
渦巻ポンプInfo
- Publication number
- JPH05312187A JPH05312187A JP11455092A JP11455092A JPH05312187A JP H05312187 A JPH05312187 A JP H05312187A JP 11455092 A JP11455092 A JP 11455092A JP 11455092 A JP11455092 A JP 11455092A JP H05312187 A JPH05312187 A JP H05312187A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- impeller
- blade
- rotary plate
- face
- dimensional curved
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】 キャビテーションによる騒音が発生しない渦
巻ポンプ。 【構成】 ケーシング１１に収納された羽根車１の回転
板２の回転方向Ｎに対する羽根４の背面６をシュラウド
面３に滑らかな曲面で接合する３次元曲面部６ａとし
た。 【効果】 羽根車１の回転時には、流体は３次元曲面部
６ａに沿ってスムーズに流れ、渦流の発生によるキャビ
テーション騒音を低減できる。
巻ポンプ。 【構成】 ケーシング１１に収納された羽根車１の回転
板２の回転方向Ｎに対する羽根４の背面６をシュラウド
面３に滑らかな曲面で接合する３次元曲面部６ａとし
た。 【効果】 羽根車１の回転時には、流体は３次元曲面部
６ａに沿ってスムーズに流れ、渦流の発生によるキャビ
テーション騒音を低減できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は渦巻ポンプに係り、詳し
くは羽根車のシュラウド面に突設された羽根の背面に生
じるキャビテーション騒音を防止できる渦巻ポンプに関
する。
くは羽根車のシュラウド面に突設された羽根の背面に生
じるキャビテーション騒音を防止できる渦巻ポンプに関
する。
【０００２】
【従来の技術】渦巻ポンプの羽根車は、回転板のシュラ
ウド面に複数枚の羽根をらせん状に突設して構成される
ものであり、殊に小型ポンプとして各種用途に多用され
ている。図５は従来の渦巻ポンプの羽根車の斜視図であ
って、この羽根車１００は、回転板２のシュラウド面３
に３枚の羽根４をらせん状に湾曲して突設して構成され
ており、モータ（図外）に駆動されて羽根車１００が矢
印Ｎ方向に高速回転すると、流体は回転板２の中心部か
ら外周側へ羽根４の前面５と背面６に沿って流れるよう
になっている。
ウド面に複数枚の羽根をらせん状に突設して構成される
ものであり、殊に小型ポンプとして各種用途に多用され
ている。図５は従来の渦巻ポンプの羽根車の斜視図であ
って、この羽根車１００は、回転板２のシュラウド面３
に３枚の羽根４をらせん状に湾曲して突設して構成され
ており、モータ（図外）に駆動されて羽根車１００が矢
印Ｎ方向に高速回転すると、流体は回転板２の中心部か
ら外周側へ羽根４の前面５と背面６に沿って流れるよう
になっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】羽根車１００が矢印Ｎ
方向に回転した場合、この回転方向Ｎに対する羽根４の
前面５は昇圧側となるため騒音は発生しない。ところが
背面６は負圧側となり、しかもこの背面６はシュラウド
面３に対して垂直面となっているため（図６参照）、渦
７によるキャビテーションが発生し、甚だしい騒音を生
じるという問題点があり、したがってキャビテーション
発生のない低騒音の渦巻ポンプの実現が望まれていた。
方向に回転した場合、この回転方向Ｎに対する羽根４の
前面５は昇圧側となるため騒音は発生しない。ところが
背面６は負圧側となり、しかもこの背面６はシュラウド
面３に対して垂直面となっているため（図６参照）、渦
７によるキャビテーションが発生し、甚だしい騒音を生
じるという問題点があり、したがってキャビテーション
発生のない低騒音の渦巻ポンプの実現が望まれていた。
【０００４】そこで本発明は、羽根の背面にキャビテー
ションによる騒音が発生するのを解消できる渦巻ポンプ
を提供することを目的とする。
ションによる騒音が発生するのを解消できる渦巻ポンプ
を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】このために本発明は、回
転板の回転方向に対する羽根の背面を、回転板のシュラ
ウド面に滑らかな曲面で接合する３次元曲面部としたも
のである。
転板の回転方向に対する羽根の背面を、回転板のシュラ
ウド面に滑らかな曲面で接合する３次元曲面部としたも
のである。
【０００６】
【作用】上記構成において、羽根車が高速回転すると、
流体は回転板の中心部から外周側へ羽根の背面に沿って
流れるが、この場合、この背面はシュラウド面に３次元
曲面で滑らかに接合しているので渦の発生は抑制され、
キャビテーション騒音も抑制される。
流体は回転板の中心部から外周側へ羽根の背面に沿って
流れるが、この場合、この背面はシュラウド面に３次元
曲面で滑らかに接合しているので渦の発生は抑制され、
キャビテーション騒音も抑制される。
【０００７】
【実施例】次に、図面を参照しながら本発明の実施例を
する。
する。
【０００８】図１は渦巻ポンプの羽根車の斜視図であっ
て、羽根車１の回転板２のシュラウド面３には、３枚の
羽根４が中心部から外周側へ向かってらせん状に湾曲し
て突設されている。図２は図１のＡ−Ａ断面図であっ
て、回転板２の回転方向Ｎに対する羽根４の前面５はシ
ュラウド面３に対して垂直面であるが、背面６に３次元
曲面部６ａが形成されており（図１も参照）、図２に示
すようにシュラウド面３と滑らかな曲面で接合してい
る。
て、羽根車１の回転板２のシュラウド面３には、３枚の
羽根４が中心部から外周側へ向かってらせん状に湾曲し
て突設されている。図２は図１のＡ−Ａ断面図であっ
て、回転板２の回転方向Ｎに対する羽根４の前面５はシ
ュラウド面３に対して垂直面であるが、背面６に３次元
曲面部６ａが形成されており（図１も参照）、図２に示
すようにシュラウド面３と滑らかな曲面で接合してい
る。
【０００９】図３は組立て状態の断面図であって、羽根
車１はケーシング１１に収納されており、ケーシング１
１にはポンプブラケット１２が装着され、回転板２はこ
のポンプブラケット１２のセンターを貫通する回転軸１
３の先端部に固着されている。１４は軸封部である。モ
ータ（図外）に駆動されて回転軸１３が回転すると、羽
根車１は回転する。図示するように、前記３次元曲面部
６ａの範囲Ｗは、ポンプケーシング吸込部９から羽根４
の長手方向中央部付近までの中心部近傍となっている。
車１はケーシング１１に収納されており、ケーシング１
１にはポンプブラケット１２が装着され、回転板２はこ
のポンプブラケット１２のセンターを貫通する回転軸１
３の先端部に固着されている。１４は軸封部である。モ
ータ（図外）に駆動されて回転軸１３が回転すると、羽
根車１は回転する。図示するように、前記３次元曲面部
６ａの範囲Ｗは、ポンプケーシング吸込部９から羽根４
の長手方向中央部付近までの中心部近傍となっている。
【００１０】上記構成において、モータが駆動して羽根
車１が高速回転すると、羽根車１の中心部に吸込まれた
流体は、羽根４の前面５と背面６に沿って外周側へ流れ
るが、従来、渦流が発生し易かった背面６の中心部付近
は滑らかな３次元曲面部６ａとなっているので、流体は
図２において矢印８にて示すようにこの３次元曲面部６
ａに沿って渦流となることなくスムーズに流れ、したが
ってキャビテーションによる騒音発生も抑制される。
車１が高速回転すると、羽根車１の中心部に吸込まれた
流体は、羽根４の前面５と背面６に沿って外周側へ流れ
るが、従来、渦流が発生し易かった背面６の中心部付近
は滑らかな３次元曲面部６ａとなっているので、流体は
図２において矢印８にて示すようにこの３次元曲面部６
ａに沿って渦流となることなくスムーズに流れ、したが
ってキャビテーションによる騒音発生も抑制される。
【００１１】図４はポンプ運転点（全揚程）に対する騒
音値ｄＢを示している。イは本発明の一実施例の羽根車
を使用した渦巻ポンプの実験結果、ロは従来のものの実
験結果である。この図４から明らかなように、本発明の
羽根車１は、ポンプ運転点全域において、従来のものよ
りもかなり低騒音であり、顕著な騒音防止効果が得られ
る。
音値ｄＢを示している。イは本発明の一実施例の羽根車
を使用した渦巻ポンプの実験結果、ロは従来のものの実
験結果である。この図４から明らかなように、本発明の
羽根車１は、ポンプ運転点全域において、従来のものよ
りもかなり低騒音であり、顕著な騒音防止効果が得られ
る。
【００１２】なお上記実施例では、渦流の発生が甚だし
い背面６の中心部付近にのみ３次元曲面部６ａを形成し
ているが、背面６の全長にわたって３次元曲面部６ａを
形成してもよいものである。また羽根４は厳密ならせん
状でなくてもよく、略らせん状や円曲状でもよいもので
ある。
い背面６の中心部付近にのみ３次元曲面部６ａを形成し
ているが、背面６の全長にわたって３次元曲面部６ａを
形成してもよいものである。また羽根４は厳密ならせん
状でなくてもよく、略らせん状や円曲状でもよいもので
ある。
【００１３】
【発明の効果】本発明は、羽根車の回転板の回転方向に
対する羽根の背面をシュラウド面に滑らかな曲面で接合
する３次元曲面部としたので、キャビテーション発生に
よる騒音を効果的に低減し、低騒音の渦巻ポンプを得る
ことができる。
対する羽根の背面をシュラウド面に滑らかな曲面で接合
する３次元曲面部としたので、キャビテーション発生に
よる騒音を効果的に低減し、低騒音の渦巻ポンプを得る
ことができる。
【図１】本発明の一実施例に係る渦巻ポンプの羽根車の
斜視図
斜視図
【図２】本発明の一実施例に係る渦巻ポンプの羽根車の
断面図
断面図
【図３】本発明の一実施例に係る渦巻ポンプの断面図
【図４】本発明の一実施例に係る渦巻ポンプの騒音値図
【図５】従来の渦巻ポンプの羽根車の斜視図
【図６】従来の渦巻ポンプの羽根車の断面図
１ 羽根車 ２ 回転板 ３ シュラウド面 ４ 羽根 ６ 背面 ６ａ ３次元曲面部 １１ ケーシング １３ 回転軸
Claims (1)
- 【請求項１】ケーシングと、このケーシングの内部に収
納された羽根車とを備え、この羽根車が回転軸に駆動さ
れて回転する回転板と、この回転板のシュラウド面に突
設され且つ前記回転板の中心部から外周側へ向かって湾
曲する羽根とから成り、少なくとも前記中心部近傍にお
いて、前記回転板の回転方向に対する前記羽根の背面を
前記シュラウド面に滑らかな曲面で接合する３次元曲面
部としたことを特徴とする渦巻ポンプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11455092A JPH05312187A (ja) | 1992-05-07 | 1992-05-07 | 渦巻ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11455092A JPH05312187A (ja) | 1992-05-07 | 1992-05-07 | 渦巻ポンプ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05312187A true JPH05312187A (ja) | 1993-11-22 |
Family
ID=14640600
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11455092A Pending JPH05312187A (ja) | 1992-05-07 | 1992-05-07 | 渦巻ポンプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05312187A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011007466A1 (ja) * | 2009-07-13 | 2011-01-20 | 三菱重工業株式会社 | インペラおよび回転機械 |
| CN104110400A (zh) * | 2013-04-17 | 2014-10-22 | 株式会社不二工机 | 排水泵 |
| CN111503046A (zh) * | 2019-01-30 | 2020-08-07 | 株式会社不二工机 | 排水泵用旋转叶片及具有该排水泵用旋转叶片的排水泵 |
-
1992
- 1992-05-07 JP JP11455092A patent/JPH05312187A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011007466A1 (ja) * | 2009-07-13 | 2011-01-20 | 三菱重工業株式会社 | インペラおよび回転機械 |
| CN102365464A (zh) * | 2009-07-13 | 2012-02-29 | 三菱重工业株式会社 | 叶轮和旋转机械 |
| US9404506B2 (en) | 2009-07-13 | 2016-08-02 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Impeller and rotary machine |
| CN104110400A (zh) * | 2013-04-17 | 2014-10-22 | 株式会社不二工机 | 排水泵 |
| KR20140124719A (ko) | 2013-04-17 | 2014-10-27 | 가부시기가이샤 후지고오키 | 배수 펌프 |
| JP2014211098A (ja) * | 2013-04-17 | 2014-11-13 | 株式会社不二工機 | 排水ポンプ |
| CN111503046A (zh) * | 2019-01-30 | 2020-08-07 | 株式会社不二工机 | 排水泵用旋转叶片及具有该排水泵用旋转叶片的排水泵 |
| JP2020122434A (ja) * | 2019-01-30 | 2020-08-13 | 株式会社不二工機 | 排水ポンプ用回転羽根およびそれを有する排水ポンプ |
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