JPH05312047A - 機械式過給機用ロータのコーティング方法 - Google Patents

機械式過給機用ロータのコーティング方法

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Publication number
JPH05312047A
JPH05312047A JP14362292A JP14362292A JPH05312047A JP H05312047 A JPH05312047 A JP H05312047A JP 14362292 A JP14362292 A JP 14362292A JP 14362292 A JP14362292 A JP 14362292A JP H05312047 A JPH05312047 A JP H05312047A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
teflon
mold
mechanical supercharger
thickness
Prior art date
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Pending
Application number
JP14362292A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Tanaka
保雄 田中
Shigeji Yagi
茂二 八木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロータの表面に所定厚のテフロン(登録商
標)コーティング層を短時間で形成する。 【構成】 金型2にロータ1をセットする。金型2の型
穴4は、ロータ1の表面に対して所定の隙間Sが形成さ
れる大きさとする。型穴4に射出成形法により溶融テフ
ロン3を注入する。溶融テフロン3を固化させることに
より、ロータ1の表面に隙間S分の厚さのテフロンコー
ティング層を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は機械式過給機用ロータの
コーティング方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジンへの過給圧を発生させる機械式
過給機(スーパーチャージャ)は、ケーシング内に並列
に配置した2本のロータの軸に、エンジンからの回転動
力を伝えるようにし、該2本のロータを回転させること
によって軸方向一端部の吸入口より吸入した空気を加圧
して軸方向他端部の吐出口より吐出させるようにし、上
記エンジンに過給するようにしてある。
【0003】上記機械式過給機で使用されるロータは、
スクリュー形状とした雄ロータと雌ロータを互いにかみ
合わせて回転させるものであることから、焼付防止対策
として、通常は、その表面に、粉体塗装法を用いてテフ
ロンコーティングを施すようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
粉体塗装法によるコーティング方法の場合、ロータ表面
にテフロン粉末を吹き付けて炉内で加熱することにより
テフロン粉末を溶着させるようにするものであるが、1
回の作業で300μm程度の厚さしか得られないので、
0.2〜1.0mm必要とされるコーティング厚を得るた
めには、テフロン粉末の吹き付け、加熱、冷却という一
連の操作を何回も繰り返さねばならないという問題があ
る。又、上記機械式過給機用ロータは、軽量化のため
に、近年ではアルミニウム製のものが使用されている
が、上記粉体塗装法では、テフロン粉末を溶かすために
330℃まで加熱する必要があることからアルミニウム
の強度を低下させてしまう問題がある。
【0005】そこで、本発明は、1回の作業で所定厚の
コーティング層が得られるようにすると共に、アルミニ
ウム製ロータの場合でも強度低下の問題が起らないよう
な機械式過給機用ロータのコーティング方法を提供しよ
うとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、機械式過給機用ロータの表面形状よりも
所定量大きな対応形状とした型穴を有する金型に、上記
ロータを予熱状態でセットして、ロータと型穴との間に
隙間を形成保持させ、しかる後、上記金型の型穴に溶融
テフロンを注入してロータ表面に上記隙間分の厚さのテ
フロンコーティング層を形成させるようにしたことを特
徴とする機械式過給機用ロータのコーティング方法とす
る。
【0007】
【作用】金型にロータをセットして型穴に溶融テフロン
を注入すると、ロータの表面に、1回の作業で、ロータ
と型穴との間の隙間分の厚さのテフロンコーティング層
が形成されることになる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0009】図1及び図2は本発明の一実施例を示すも
ので、ロータ(雄ロータ、雌ロータ)1の形状に対応さ
せて高精度に中ぐり成形されている金型2内に対応する
ロータ1をセットした後、上記金型2内へ射出成形法に
より溶融テフロン3を注入してロータ1の表面にテフロ
ンをコーティングさせるようにしたものである。
【0010】詳述すると、上記金型2は、ロータ1の一
端面部と対応する位置で軸方向に分割した本体部2aと
蓋部2bとを有し、本体部2aには、ロータ1のスクリ
ュー形状よりも所定量大きな対応形状としてロータ1の
表面との間に所定の隙間Sが形成されるようにした型穴
4と、ロータ1の軸1aの一端部を挿通支持させるよう
にした軸孔5と、該軸孔5の内側端縁部に突設した位置
決め部6とを設けた構成としてあり、一方、蓋部2bに
は、ロータ1の軸1aの他端部を挿通支持させるように
した軸孔7と、成形機ノズル8の先端部を係合させて溶
融テフロン3を上記型穴4内へ注入するためのテフロン
注入口9を設けた構成としてある。
【0011】ロータ1にテフロンコーティングを行う場
合の具体的な手順を説明すると、先ず、分割しておいた
金型2の本体部2a内に、予め100℃〜200℃程度
に予熱しておいたロータ1を、表面のスクリュー形状に
沿わせてねじりながら挿入する。かかる挿入動作により
軸1aの一端部が軸孔5に挿通支持されるが、このと
き、ロータ1の挿入側端面が位置決め部6に当接するこ
とにより軸方向の位置決めが行われる。この軸方向の位
置決めが行われた後、軸孔5の部分で軸1aを適宜手段
で固定することにより、図2に示す如く、ロータ1の外
周表面と型穴4との間の隙間Sが全周にわたって均一に
形成保持されるようにする。続いて、ロータ1の軸1a
の他端部に金型2の蓋部2bの軸孔7を嵌めて、蓋部2
bを本体部2aに一体化させる。これにより、ロータ1
が金型2内にセットされた状態となる。しかる後、金型
2の蓋部2bに設けてあるテフロン注入口9に成形機ノ
ズル8の先端部を係合させて、該成形機ノズル8からテ
フロン注入口9を通して型穴4内に形成されている隙間
Sに溶融テフロン3を注入する。したがって、溶融テフ
ロン3が固化することにより、図3に示す如く、ロータ
1の表面に上記隙間S分の厚さのテフロンコーティング
層3´が形成される。
【0012】ロータ1を金型2から取り出す場合は、上
記の作業手順とは逆の手順で行えばよい。なお、ロータ
1を金型2から取り出す作業は、金型2の本体部2aか
らねじりながら引き抜くようにするので、型穴4の内面
に予め離型剤を塗布しておけば、容易に引き抜くことが
できる。
【0013】このように、本発明においては、ロータ1
の表面と型穴4との間に形成される隙間Sに射出成形法
により溶融テフロン3を圧入することで、ロータ1の表
面にテフロンコーティングを施すようにしたので、ロー
タ1の表面に均一に精度よくテフロンコーティング層3
´を形成することができて、1回の作業で所定のコーテ
ィング厚を得ることができる。したがって、加熱、冷却
を何回も繰り返す従来方法に比して低コスト化を図るこ
とができる。なお、上記コーティング厚の設定は型穴4
の大きさによるので、型穴4の大きさの異なる金型2を
複数種類用意しておけば、所望のコーティング厚を得る
ことができる。又、上記において、ロータ1は溶融テフ
ロン3が付着し易いように100℃〜200℃位に予熱
するだけでよいので、アルミニウム製としても、強度低
下を起すようなことがない。
【0014】なお、上記実施例では、金型2をロータ1
の端面部に対応する位置で本体部2aと蓋部2bとに分
割させるようにした場合を示したが、ロータ1の任意の
位置で分割する構造としてもよいこと、その他本発明の
要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得るこ
とは勿論である。
【0015】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の機械式過給機
用ロータのコーティング方法によれば、金型内にロータ
をセットしてロータ表面と型穴との間に所定の隙間を形
成保持させるようにした後、型穴内に溶融テフロンを注
入してロータ表面に上記隙間分の厚さのテフロンコーテ
ィング層を形成させるようにしたので、1回の作業でロ
ータの表面に所定厚のテフロンコーティング層を低コス
トで精度よく形成することができ、且つロータはテフロ
ンの溶融温度まで加熱する必要がないので、アルミニウ
ム製ロータを用いても強度低下を起すおそれがない、等
の優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の機械式過給機用ロータのコーティング
方法の一実施例を示す概要図である。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】本発明により得られたテフロンコーティング層
を示すロータの断面図である。
【符号の説明】
1 機械式過給機用ロータ 2 金型 3 溶融テフロン 3´ テフロンコーティング層 4 型穴

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械式過給機用ロータの表面形状よりも
    所定量大きな対応形状とした型穴を有する金型に、上記
    ロータを予熱状態でセットして、ロータと型穴との間に
    隙間を形成保持させ、しかる後、上記金型の型穴に溶融
    テフロンを注入してロータ表面に上記隙間分の厚さのテ
    フロンコーティング層を形成させるようにしたことを特
    徴とする機械式過給機用ロータのコーティング方法。
JP14362292A 1992-05-11 1992-05-11 機械式過給機用ロータのコーティング方法 Pending JPH05312047A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14362292A JPH05312047A (ja) 1992-05-11 1992-05-11 機械式過給機用ロータのコーティング方法

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JP14362292A JPH05312047A (ja) 1992-05-11 1992-05-11 機械式過給機用ロータのコーティング方法

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Publication Number Publication Date
JPH05312047A true JPH05312047A (ja) 1993-11-22

Family

ID=15343038

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14362292A Pending JPH05312047A (ja) 1992-05-11 1992-05-11 機械式過給機用ロータのコーティング方法

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JP (1) JPH05312047A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004111460A1 (ja) * 2003-06-11 2004-12-23 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. ベーンロータリ型空気ポンプ

Cited By (1)

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WO2004111460A1 (ja) * 2003-06-11 2004-12-23 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. ベーンロータリ型空気ポンプ

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