JPH05310986A - 寸法安定性のよい合成樹脂発泡成形体の製造方法 - Google Patents

寸法安定性のよい合成樹脂発泡成形体の製造方法

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JPH05310986A
JPH05310986A JP4148259A JP14825992A JPH05310986A JP H05310986 A JPH05310986 A JP H05310986A JP 4148259 A JP4148259 A JP 4148259A JP 14825992 A JP14825992 A JP 14825992A JP H05310986 A JPH05310986 A JP H05310986A
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JP
Japan
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particles
resin
inorganic gas
expanded
expandable particles
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JP4148259A
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English (en)
Inventor
Toshiki Ikeda
敏喜 池田
Shinpei Nakayama
新平 中山
Yasuhiro Ueda
靖博 上田
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Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Plastics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱性を持つとともに寸法安定性のよい発泡
成形体を得ようとするものである。 【構成】 10−80重量%のフェニレンエーテル系樹
脂と、90−20重量%のスチレン系樹脂とから成る混
合樹脂に、無機ガスを圧入して発泡性粒子を作り、これ
に水蒸気を接触させ発泡させて予備発泡粒子とし、予備
発泡粒子に再び無機ガスを圧入して二次発泡性粒子と
し、これを金型内に充填し水蒸気を接触させて発泡体と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は寸法安定性のよい合成
樹脂発泡成形体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スチレン系樹脂の発泡成形体は軽量であ
って強靱であり、また断熱性が良好であるから、各方面
に広く利用されている。例えば、冷凍倉庫の床、天井、
壁材などとしてまた包装用の緩衝材などとして広く利用
されている。
【0003】スチレン系樹脂を発泡させて発泡成形体と
するには、幾つかの方法があるが、その中の1つに発泡
性ビーズを用いる方法がある。この方法は、まずスチレ
ン系樹脂の粒子を材料とし、この粒子に発泡剤を含ませ
て発泡性粒子とし、次いでこの発泡性粒子に水蒸気を接
触させて、粒子を加熱し発泡させて予備発泡粒子を作
り、その後この予備発泡粒子を金型内に充填し、金型内
へ水蒸気を吹き込んで、粒子をさらに発泡させるととも
に互いに融着させて、成形体とするのである。
【0004】発泡性粒子を作るために、スチレン系樹脂
に含ませる発泡剤としては、色々なものが使用できると
された。例えば、プロパン、ブタン、ペンタンのような
脂肪族炭化水素類、シクロヘキサンのような脂環族炭化
水素類、塩化メチル、塩化メチレンのようなハロゲン化
脂肪族炭化水素類、空気、窒素、二酸化炭素のような不
活性ガス類が使用できるとされた。しかし、これらのう
ち実際には、脂肪族炭化水素類とハロゲン化脂肪族炭化
水素類を用いることが多かった。云いかえると、不活性
ガス類の用いられることは余りなかった。その理由は、
脂肪族炭化水素類とハロゲン化脂肪族炭化水素類はスチ
レン系樹脂に対する親和力が強いので、これを用いた発
泡性粒子は永く保存したあとでも大きく発泡させること
ができたが、不活性ガス類は親和力が弱いので、樹脂か
らすぐに揮散するため、これを用いた発泡性粒子は、製
造直後に発泡させる必要があり、それでも大きく発泡さ
せることができなかったからである。
【0005】発泡剤として二酸化炭素ガスを用いて、発
泡成形体を作る方法も知られている。それは、例えば特
開平3−275738号公報に記載されている。この方
法は、発泡性粒子を発泡させて予備発泡粒子としたあと
で、さらにこれに二酸化炭素を含ませて発泡させる、と
いう二段発泡を特徴とするものである。すなわち、この
方法は、スチレン系樹脂粒子に二酸化炭素を含ませて発
泡性粒子を作り、これに水蒸気を接触させて発泡させて
予備発泡粒子とし、次いでこれに再び二酸化炭素を含ま
せてのち、これを金型内に入れて再び水蒸気に接触させ
て発泡させるとともに融着させて、発泡成形体とする方
法である。
【0006】上述のようにして得られたスチレン系樹脂
の発泡成形体は、スチレン系樹脂そのものが耐熱性に乏
しいために、高温では使用できないという欠点があっ
た。例えば、80℃以上の温水の保温用には使用できな
かった。そこで、せめて100℃の熱水までは、これを
保温するのに使用できるようにすることが望まれた。
【0007】この希望に応ずるものとして、従来のスチ
レン系樹脂の代わりに耐熱性スチレン系樹脂を用いるこ
とが試みられた。耐熱性スチレン系樹脂とは、従来のス
チレン系樹脂に、これよりも高い軟化点を持った他の樹
脂を混合して、全体の軟化点を上昇させたものである。
他の樹脂は、スチレン系樹脂とよく相溶するものであっ
て、しかも高い軟化点を持つものでなければならない。
従って、他の樹脂は極めて限られた特殊のものしか使用
できなかった。他の樹脂としては、ポリフェニレンエー
テルが用いられた。
【0008】特公昭56−43054号公報、特公昭5
6−43055号公報及び特公平2−49333号公報
は、何れも上述の耐熱性スチレン系樹脂を用いた発泡性
粒子を記載している。すなわち、これらの公報は、スチ
レン系樹脂にポリフェニレン系樹脂を加えて混合して得
た樹脂混合物に、発泡剤を含ませて発泡性粒子とするこ
とを提案している。この場合の発泡剤としては、上述の
脂肪族炭化水素、ハロゲン化脂肪族炭化水素を用いるこ
ととされ、また発泡助剤として芳香族化合物を用いなけ
ればならないとされた。
【0009】上記公報の提唱する発泡性粒子を用いて発
泡成形体を作ると、得られた発泡成形体は良好な耐熱性
を持っている。ところが、ここで得られた成形体は寸法
安定性が良好でなかった。すなわち、得られた成形体を
常温に長く放置すると、変形したり縮んだりした。ま
た、この耐熱性発泡成形体は常温よりも高い温度、例え
ば100℃の熱水に暫く接触させておいても、成形体が
軟化して変形するようなことはないが、変形や収縮は常
温よりも一層早く顕著に起こった。そこで、このような
変形収縮がなくて、寸法安定性のよい樹脂発泡成形体の
出現が要求された。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上述の要
求に応じて、寸法安定性のよい合成樹脂発泡成形体を提
供しようとしてなされたものである。すなわち、100
℃の熱水に永く接触しても、変形や収縮を起こさず、永
くもとのままの寸法を維持するような発泡成形体を提供
しようとするものである。
【0011】
【課題解決のための手段】この発明者は、上述の耐熱性
スチレン系樹脂を用い、これに発泡剤として色々な発泡
剤を含ませて発泡成形体を作り、その寸法変化を測定し
た。その結果、発泡剤として空気、窒素、二酸化炭素の
ような無機ガスを用いると得られた発泡成形体は寸法安
定性がよくて永く放置しても寸法の変化が少ないことを
見出した。
【0012】とくに耐熱性スチレン系樹脂として10−
80重量%のフェニレンエーテル系樹脂と、90−20
重量%のスチレン系樹脂とから成る混合樹脂を用いた場
合に、上記の無機ガスを発泡剤として用いると、耐熱性
を持っていて寸法安定性のよい発泡成形体が得られ、1
00℃の熱水中に浸漬しても、殆ど寸法変化の認められ
ない発泡体の得られることを確認した。
【0013】さらに、この発明者は、上記の耐熱性スチ
レン系樹脂を発泡させるのに、発泡剤として上記の無機
ガスを用いるときは、上述の二段発泡法によるのが好都
合であることを見出した。また、予備発泡粒子を作るに
は、耐熱性スチレン系樹脂1kgに対して無機ガスを
0.05モル以上含ませることが必要であり、そのあと
で予備発泡粒子をさらに発泡させて成形体とするには、
樹脂1kgに対して無機ガスを0.5モル以上含ませる
ことが必要であることを見出した。さらに上述の発泡の
際には、加熱媒体として特定温度の水蒸気を用いるのが
必要であることを見出した。この発明は、このような知
見に基づいて完成されたものである。
【0014】この発明は、10−80重量%のフェニレ
ンエーテル系樹脂と、90−20重量%のスチレン系樹
脂とから成る混合樹脂の粒子に無機ガスを圧入し、樹脂
1kgに対し無機ガスを0.05モル以上含ませた発泡
性粒子を作り、樹脂のビカット軟化点を基準としてそれ
以下10℃からそれ以上20℃までの範囲内の温度を持
った加圧水蒸気を上記発泡性粒子に接触させ、粒子を加
熱して一次発泡させて予備発泡粒子とし、次いでこの予
備発泡粒子に再び無機ガスを圧入して、樹脂1kgに対
し無機ガスを0.5モル以上含ませて二次発泡性粒子を
作り、二次発泡性粒子を成形用金型に充填し、金型内で
二次発泡性粒子に上記温度を持った加圧水蒸気を接触さ
せ、粒子を加熱して発泡させるとともに互いに融着させ
て成形体とすることを特徴とする、寸法安定性のよい合
成樹脂発泡成形体の製造方法を提供するものである。
【0015】この発明では、樹脂として混合樹脂を用い
るが、その1つはスチレン系樹脂であり、他はフェニレ
ンエーテル系樹脂である。このスチレン系樹脂は、スチ
レン系単量体だけの重合体のほかに、スチレン系単量体
と他の単量体との共重合体を含んでいる。スチレン系単
量体としては、スチレン、α−メチルスチレン、ジビニ
ルベンゼン等がある。また、上記の他の単量体はアクリ
ロニトリル、ブタジエン、アクリル酸エステル、メタク
リル酸エステル等を含んでいる。従って、スチレン系樹
脂は、ポリスチレン、アルファメチルスチル・アクリロ
ニトリル・スチレン共重合体、アクリロニトリル・スチ
レン共重合体、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレ
ン共重合体、スチレン・アクリル酸エステル共重合体、
スチレン・メタクリル酸共重合体、スチレン・無水マレ
イン酸共重合体を含んでいる。これらの重合体又は共重
合体は上述のジビニルベンゼンによって熱可塑性を失わ
ない程度に架橋されていてもよい。
【0016】他方のフェニレンエーテル系樹脂は、一般
【0017】
【化1】 で示される鎖状高分子物である。ここで、R及びR1
何れも炭素数が1ないし4のアルキル基を表している。
フェニレンエーテル系樹脂の例を挙げると、ポリ(2、
6−ジメチルフェニレン−1、4−エーテル)、ポリ
(2、6−ジエチルフェニレン−1、4−エーテル)、
ポリ(2−メチル−6−エチルフェニレン−1、4−エ
ーテル)、ポリ(2−メチル−6−イソプロピルフェニ
レン−1、4−エーテル)、ポリ(2、6−ジ−n−プ
ロピルフェニレン−1、4−エーテル)がある。また、
ポリフェニレンエーテル上にスチレン系化合物、例えば
スチレン、アルファメチルスチレン等をグラフト共重合
させたものであってもよい。また、これらの重合時に、
共重合可能なビニル化合物、例えばメチルメタクリレ−
ト、アクリロニトリル、ブタジエンを共重合させたもの
であってもよい。
【0018】この発明で用いられる混合樹脂は、上述の
スチレン系樹脂が90−20重量%であって、フェニレ
ンエーテル系樹脂が10−80重量%を占めるものであ
ることを必要としている。このうちでも好ましいのは、
スチレン系樹脂85〜40重量%、フェニレンエーテル
系樹脂が15〜60重量%を占めるものである。
【0019】混合樹脂の粒子を作るには次のようにす
る。まず、スチレン系樹脂粉末又は粒子と、フェニレン
エーテル系樹脂粉末又は粒子とを上記の割合に混合し、
次いでこの混合物を押出機に入れて加熱するとともに混
合してのち、これを紐状に押し出し、これを短い粒状に
切断して、混合樹脂の粒子とする。このとき、上記混合
物中に種々の添加剤又は助剤を混合することができる。
添加剤又は助剤としては、パラフィンワックス、ステア
リン酸亜鉛などの滑剤、タルク等の気泡核形成剤、着色
材、帯電防止剤等を用いることができる。また、添加剤
又は助剤は、こうして混合樹脂の粒子としたあとで、粒
子の表面に被覆するようにしてもよい。
【0020】この発明で用いる発泡剤は無機ガスであ
る。無機ガスは、空気、窒素、二酸化炭素である。これ
らは単独で用いるのが好ましいが、混合して用いること
もできる。上記の混合樹脂粒子に無機ガスを圧入するに
は、この粒子を密閉容器に入れて、この容器に無機ガス
を圧入し、適当な温度の下に相当な時間にわたって、混
合樹脂の粒子を加圧された無機ガスと接触させることに
よって行う。
【0021】ここで適当な温度とは、樹脂粒子が互いに
合着して団塊を生じない温度を云う。一般に、無機ガス
を樹脂粒子中に含ませる速度から云えば、樹脂粒子を高
い温度に維持する方が含浸速度が大きくて有利である。
しかし、多数の樹脂粒子を接近した状態で高い温度に維
持すると、接近した粒子同志が互いに合着して団塊化す
る。そこで、団塊化を避けるために、粒子同志を互いに
合着させない範囲内でなるべく高温に維持する。これが
上で云う適当な温度である。適当な温度は、混合樹脂の
ビカット軟化点よりも20℃以上低い温度である。適当
な温度は、樹脂の構成と無機ガスの種類とによって異な
るが、二酸化炭素を用いた場合には5−40℃であり、
空気及び窒素を用いた場合には0−30℃である。
【0022】樹脂粒子に無機ガスを圧入するときの適当
な圧力も、樹脂の構成及び無機ガスの種類によって異な
る。無機ガスとして二酸化炭素を用いた場合に、樹脂粒
子にこれを含浸させるのに適した圧力は、15kg/c
2 以上であって、好ましくは20−50kg/cm2
である。また、無機ガスとして空気又は窒素を用いた場
合には、適当な圧力は30kg/cm2 以上、好ましく
は45−90kg/cm2 である。何れの場合も、この
ような圧力下に樹脂粒子を無機ガスに接触させて、粒子
が無機ガスを0.05モル/kg以上含んでいるように
する。とりわけ粒子が無機ガスを0.5−4.0モル/
kgの範囲内に含んでいるようにすることが好ましい。
含浸時間は、このような含有量を持った発泡性粒子が得
られるまでの時間である。
【0023】こうして得られた無機ガスを含んだ樹脂粒
子は、残存している無機ガスを密閉容器から放出しての
ち、密閉容器から取り出される。これが発泡性粒子であ
る。発泡性粒子は、これを直ちに水蒸気に接触させて、
予備発泡粒子とされる。このとき、水蒸気としては、上
記混合樹脂のビカット軟化点を基準として、それ以下1
0℃からそれ以上20℃までの範囲内の温度を持ってい
ることが必要とされる。このような範囲内の温度を持っ
た水蒸気であれば、混合樹脂が適当に軟化されて、満足
に発泡するに至るからである。こうして行われる発泡は
一次発泡である。
【0024】こうして得られた予備発泡粒子は、暫く空
気中に放置される。この間に予備発泡粒子は冷却され
て、粒子内に生成された気泡内は一時的に大気圧以下の
減圧になるが、後にはこの気泡内に空気などが進入して
大気圧に戻る。このために予備発泡粒子の放置は必要と
される。
【0025】こうして得られた予備発泡粒子は、その後
再び発泡剤を含浸される。そのために、予備発泡粒子を
再び密閉容器に入れ、この中に無機ガスを圧入して、再
び発泡性を付与する。これが二次発泡性付与である。こ
れに対し、一次発泡性付与は、さきに述べた発泡性粒子
を作るときの発泡性付与である。二次発泡性付与は、一
次発泡性付与と同様に行うことができるが、ただ異なる
のは、二次発泡性付与では、予備発泡粒子が一次発泡性
付与の場合よりも、大量の無機ガスを含んでいるように
しなければならない、ということである。具体的に云え
ば、二次発泡性付与では、樹脂粒子が無機ガスを0.5
モル/kg以上に含むようにしなければならない。こう
して二次発泡性粒子が得られる。
【0026】二次発泡性粒子は、これを成形用金型内に
充填し、金型内で水蒸気に接触させて発泡させる。さら
に詳しく云えば、成形用金型は、得ようとする発泡成形
体に相当する型窩を持っている。この型窩内に二次発泡
性粒子を充填し、この型窩内へ水蒸気を吹き込んで、二
次発泡性粒子を加熱する。このときの水蒸気は、発泡性
粒子の発泡の場合と同じく、樹脂のビカット軟化点を基
準として、それよりも10℃下方の温度から20℃上方
の温度までの範囲内の温度を持っていることが必要とさ
れる。このような水蒸気に接触によって二次発泡性粒子
が加熱されると、粒子は膨張するが、成形用金型によっ
て発泡できる空間が限定されているので、互いに融着し
て一体の成形体となる。こうして所望の発泡成形体が得
られる。
【0027】上の説明では、二次発泡性が付与された粒
子を直ちに成形用金型内に入れて、加熱し成形すること
としたが、二次発泡性が付与された粒子を成形用金型に
入れないで、バラバラの状態で再び水蒸気に接触させ
て、さらに再び予備発泡させることもできる。こうして
再度予備発泡せしめられた粒子は、当然のことながら初
めの予備発泡粒子よりも高倍率に発泡する。こうして予
備発泡を2回行ったあとで、これにさらに三次発泡性を
付与してのち、これを成形用金型内に入れて成形体とす
ることもできる。この場合には、二次発泡だけによって
得られた発泡成形体よりも高倍率に発泡した成形体を得
ることができる。
【0028】また、上の説明では、発泡剤として無機ガ
スだけを用いることとしたが、これまで発泡助剤、その
他の名目で樹脂中に混入することができるとされて来た
種々の化合物を上記樹脂中に混入することができる。例
えば、発泡助剤としてこれまでトルエン、エチルベンゼ
ン、シクロヘキサン等の混入が許されて来たが、このよ
うなものも1.0重量%以下の少量ならば、加えること
ができる。
【0029】
【発明の効果】この発明によれば、10−80重量%の
フェニレンエーテル系樹脂と、90−20重量%のスチ
レン系樹脂とからなる混合樹脂を用いたので、スチレン
系樹脂と同様に容易に発泡させることができるととも
に、フェニレンエーテル系樹脂により軟化点が上昇せし
められて、得られた発泡体は100℃の熱水に耐えるだ
けの充分な耐熱性を持っている。また、発泡剤として無
機ガスを用いて発泡させたので、従来の脂肪族炭化水素
類やハロゲン化脂肪族炭化水素類を発泡剤として用いた
場合に比べて、発泡剤が樹脂中に残留せず、従って徐々
に発泡成形体から揮散して発泡体を変形させることがな
く、結果として寸法安定性のよい発泡成形体が得られ
る。さらに、一般に無機ガスは樹脂を発泡させる力が弱
いので、普通では低い発泡倍率の成形体しか得られない
が、この発明では予備発泡粒子に再び無機ガスを圧入し
て二次発泡性を付与したので、従来よりも高い倍率に発
泡させることができる。また必要に応じて三次発泡性を
も付与することができる。しかも、発泡性粒子中には無
機ガスを樹脂1kgに対し0.05モル以上としたの
で、発泡性粒子を確実に予備発泡させることができ、ま
た、二次発泡性粒子中には無機ガスを樹脂1kgに対し
0.5モル以上含ませることとしたので、二次発泡性粒
子をも確実に発泡させて発泡成形体とすることができ
る。さらに、その発泡に際しては、加熱媒体として水蒸
気を用い、その水蒸気の温度を、上記混合樹脂のビカッ
ト軟化点よりも10℃だけ低い温度から、ビカット軟化
点よりも20℃だけ高い温度までの範囲内にしたから、
発泡性樹脂を一層確実に発泡させることが可能となって
いる。こうして、この発明方法によれば、よく発泡した
寸法安定性のよい耐熱性の発泡体を得ることができる。
この点で、この発明がもたらす利益は大きい。
【0030】次に実施例と比較例とを挙げて、この発明
方法の詳細とこの発明方法のすぐれている所以を詳述す
る。以下で単に部又は%というのは、重量部又は重量%
を意味している。
【0031】
【実施例1】混合樹脂としては、ポリフェニレンエーテ
ルが30%、ポリスチレンが70%の割合で混合された
ものを用いた。この混合物を押出機に入れて紐状に押し
出し、押出物を切断して混合樹脂の粒子とした。この粒
子のビカット軟化点は133℃であった。
【0032】この混合樹脂の粒子150gに炭酸カルシ
ウム0.3gを加え、スパーミキサーで表面被覆した。
この被覆粒子を300ミリリットルの耐圧容器に入れて
密封し、この容器内に二酸化炭素を15kg/cm2
圧入し、容器を20℃に3時間保持して、粒子に二酸化
炭素を含浸させた。その後二酸化炭素を容器から放出し
て発泡性粒子を得た。この発泡性粒子は樹脂1kgに対
し1.0モルの二酸化炭素を含んでいた。
【0033】上記の発泡性粒子を暫く放置してのち、こ
の発泡性粒子に137℃の水蒸気を接触させて発泡さ
せ、予備発泡粒子とした。この発泡時には、発泡性粒子
は、樹脂1kgに対し二酸化炭素を0.9モル含んでい
た。得られた予備発泡粒子は嵩倍率として9.0倍に発
泡していた。
【0034】上記の予備発泡粒子2000ミリリットル
を3000ミリリットル容量の耐圧容器に入れて密閉
し、これに二酸化炭素を圧入して二次発泡性を付与し
た。そのときの温度は20℃とした。得られた二次発泡
性粒子は、樹脂1kgに対し二酸化炭素を1.8モルの
割合で含んでいた。
【0035】上記の二次発泡性粒子を暫く放置しての
ち、樹脂1kgに対し二酸化炭素含有量が1.5モルに
なったとき、二次発泡性粒子を容積が40cm×30c
m×1.5cmの成形用金型内に入れ、142℃の水蒸
気を金型内に吹き込んで、粒子を発泡させるとともに互
いに融着させて成形体とした。得られた成形体は、嵩倍
率で10倍に均一微細に発泡しており、粒子の融着は良
好であった。
【0036】その後、得られた成形体の寸法安定性を調
べた。寸法安定性は、成形後6日間室温に放置したの
ち、厚み1.5cmで10cm×10cmの板を成形体
から切り出し、この成形体の寸法変化を調べた。この板
を電気恒温槽の中に入れて168時間色々な温度に加熱
したのち取り出し、表面光沢を失ったり、湾曲を生じな
いで、1000分の5以下の収縮にとどまる限界の温度
を耐熱温度と定めた。この成形体は116℃までは殆ど
形も寸法も変化を生じなかったので、耐熱温度は116
℃であり、耐熱及び寸法安定性は良好と認められた。
【0037】
【実施例2】この実施例は、実施例1と同じ混合樹脂粒
子を用い、実施例1と同様に二酸化炭素を圧入して発泡
性粒子を得た。ただ、二酸化炭素の圧力と圧入時間とを
変えて、それぞれ23kg/cm2 及び3時間としたの
で、得られた発泡性粒子は樹脂1kgに対し二酸化炭素
を1.4モル含むものとなった。
【0038】上記の発泡性粒子を暫く放置して、樹脂1
kgに対し二酸化炭素が1.2モル含まれている状態と
なったとき、これに143℃の水蒸気を接触させて、粒
子を発泡させ、嵩倍率で30.5倍に発泡した予備発泡
粒子を得た。
【0039】上記の予備発泡粒子に実施例1と同様にし
て二次発泡性を付与して、樹脂1kgに対し二酸化炭素
が3.4モル含まれた二次発泡性粒子を得た。
【0040】二次発泡性粒子を暫く放置して、樹脂1k
gに対し二酸化炭素が3.0モル含まれている状態とな
ったとき、この二次発泡性粒子を実施例1で用いたのと
同じ金型に入れ、金型内に144℃の水上気を吹き込ん
で、粒子を膨張させるとともに互いに融着させて発泡成
形体とした。得られた成形体は、嵩倍率で31倍にしか
も均一微細に発泡しており、粒子の融着は良好であっ
た。
【0041】その後、得られた発泡成形体の寸法安定性
を実施例1と同様にして調べたところ、成形体は115
℃までは殆ど形も寸法も変化を生じなかった。従って、
耐熱温度は115℃であって、寸法安定性は良好と認め
られた。
【0042】
【実施例3】この実施例では、実施例1で用いたのと同
じ混合樹脂粒子を用い、実施例1と同様に二酸化炭素を
圧入して発泡性粒子を得た。ただ、二酸化炭素の圧入温
度を40℃とし、圧力を15kg/cm2 とし、圧入時
間を2時間としたので、得られた発泡性粒子は樹脂1k
gに対し二酸化炭素を0.9モル含むものとなった。
【0043】上記の発泡性粒子を暫く放置して、樹脂1
kgに対し二酸化炭素が0.8モル含まれている状態の
とき、これに142℃の水蒸気を接触させて、粒子を発
泡させ、嵩倍率で15.0倍に発泡した予備発泡粒子を
得た。
【0044】この予備発泡粒子に実施例1と同様にして
二次発泡性を付与したが、この場合には二酸化炭素の代
わりに空気を40℃で圧入して、樹脂1kgに対し空気
が0.7モル含まれている二次発泡性粒子を得た。
【0045】二次発泡性粒子を暫く放置して、樹脂1k
gに対し空気が0.5モル含まれている状態になったと
き、この二次発泡性粒子を実施例1で用いたのと同じ金
型に入れ、金型内に露点70℃の混合気体水蒸気を吹き
込んで、144℃で粒子を膨張させるとともに互いに融
着させて発泡成形体とした。得られた発泡成形体は、嵩
倍率で16倍に発泡しており、その発泡は均一微細であ
って、粒子の融着は良好であった。
【0046】その後、得られた発泡成形体の寸法安定性
を実施例1と同様にして調べたところ、成形体は115
℃までは殆ど形状も寸法も変えなかった。従って、耐熱
温度は115℃であって、寸法安定性は良好と認められ
た。
【0047】
【実施例4】この実施例では、実施例1で用いたのと同
じ混合樹脂粒子を用い、実施例1と全く同様にして発泡
性粒子を得て、さらに実施例1と全く同様にして嵩倍率
で9.0倍に発泡した予備発泡粒子を得た。
【0048】上記予備発泡粒子を実施例1と同様に密閉
容器に入れ、ここで二酸化炭素の代わりに空気を圧入
し、20℃で空気を含浸させて、樹脂1kgに対し空気
が1.2モル含まれている二次発泡性粒子を得た。
【0049】二次発泡性粒子を暫く放置して、樹脂1k
gに対し空気が1.1モル含まれている状態になったと
き、この二次発泡性粒子を実施例1で用いたのと同じ金
型に入れ、金型内に142℃の水蒸気を吹き込んで粒子
を膨張させるとともに互いに融着させて発泡成形体とし
た。得られた発泡成形体は、嵩倍率で16倍に発泡して
おり、その発泡は均一微細であって、粒子の融着は良好
であった。
【0050】得られた発泡成形体の寸法安定性を実施例
1と同様にして調べたところ、成形体は116℃までは
殆ど形状も寸法も変えなかった。従って、耐熱温度は1
16℃であって、寸法安定性は良好と認められた。
【0051】
【実施例5】この実施例では、混合樹脂としてポリフェ
ニレンエーテルが50%、ポリスチレンが50%含まれ
ているものを用い実施例1と同様にして混合樹脂の粒子
を得た。この混合樹脂のビカット軟化点は152℃であ
った。
【0052】この混合樹脂の粒子を用い、あとは実施例
1と同様に処理して、樹脂1kgに対し二酸化炭素が
1.3モル含まれている発泡性粒子を得た。
【0053】この発泡性粒子を暫く放置して、樹脂1k
gに対し二酸化炭素が1.2モル含まれている状態にな
ったとき、これに156℃の水蒸気を接触させて発泡さ
せ、予備発泡粒子とした。得られた予備発泡粒子は嵩倍
率で10.0倍に発泡していた。
【0054】上記の予備発泡粒子を実施例1と同様に処
理して、これに二次発泡性を付与した。得られた二次発
泡性粒子は、樹脂1kgに対し二酸化炭素を2.5モル
含んでいた。
【0055】上記の二次発泡性粒子を暫く放置して、粒
子が樹脂1kgに対して2.3モルの二酸化炭素を含む
ようになったとき、この二次発泡性粒子を実施例1で用
いたのと同じ金型内に入れ、金型内に155℃の水蒸気
を吹き込んで、155℃で粒子をさらに発泡させるとと
もに互いに融着させて発泡成形体とした。得られた発泡
成形体は、嵩倍率で10倍に発泡しており、その発泡は
均一微細であって、粒子の融着は良好であった。
【0056】その後、得られた発泡成形体の寸法安定性
を実施例1と同様にして調べたところ、成形体は128
℃までは形状も寸法も殆ど変えなかった。従って、耐熱
温度は128℃であり、寸法安定性は良好と認められ
た。
【0057】
【実施例6】この実施例では、混合樹脂としてポリフェ
ニレンエーテルが70%、ポリスチレンが30%の割合
で含まれているものを用い、実施例1と同様にして混合
樹脂の粒子を得た。この混合樹脂のビカット軟化点は1
68℃であった。
【0058】この混合樹脂の粒子を用い、あとは実施例
1と同様に処理して、樹脂1kgに対し二酸化炭素が
1.8モル含まれている発泡性粒子を得た。
【0059】この発泡性粒子を暫く放置して、樹脂1k
gに対して二酸化炭素が1.6モル含まれている状態に
なったとき、これに165℃の水蒸気を接触させ、16
5℃で発泡させて予備発泡粒子とした。得られた予備発
泡粒子は嵩倍率で8.0倍に発泡していた。
【0060】上記の予備発泡粒子を実施例1と同様に処
理して、これに二次発泡性を付与した。得られた二次発
泡性粒子は、樹脂1kgに対し二酸化炭素を2.0モル
含んでいた。
【0061】上記の二次発泡性粒子を暫く放置して、粒
子が樹脂1kgに対して1.9モルの二酸化炭素を含ん
でいる状態になったとき、この二次発泡性粒子を実施例
1で用いたのと同じ金型に入れ、金型内に166℃の水
蒸気を吹き込んで、166℃で粒子をさらに発泡させる
とともに互いに融着させて発泡成形体とした。得られた
発泡成形体は、嵩倍率で8倍に発泡しており、その発泡
は均一微細であって、粒子の融着は良好であった。
【0062】その後、得られた発泡成形体の寸法安定性
を実施例1と同様にして調べたところ、成形体は140
℃までは形状も寸法も殆ど変えなかった。従って、耐熱
温度は140℃であり、寸法安定性は良好と認められ
た。
【0063】
【比較例1】この比較例では、実施例1で用いたのと同
じ混合樹脂粒子を用い、実施例1と同様にして二酸化炭
素を圧入して発泡性粒子を得ようとしたが、ただ含浸温
度を高めて120℃とした。
【0064】その結果、樹脂粒子は1部が互いに合着し
てしまい、良好な発泡性粒子が得られなかった。
【0065】
【比較例2】この比較例では、実施例1で用いたのと同
じ混合樹脂粒子を用い、実施例1と同様にして二酸化炭
素を20℃で粒子に圧入して発泡性粒子を得ようとした
が、二酸化炭素の圧力を減らして3kg/cm2 とし
た。その結果、得られた発泡性粒子は、樹脂1kgに対
し二酸化炭素を0.05モル含むものとなった。
【0066】この発泡性粒子を暫く放置して、発泡性粒
子が樹脂1kgに対し、二酸化炭素を0.03モル含ん
でいる状態となったとき、これに137℃の水蒸気を接
触させて粒子を発泡させ、予備発泡粒子とした。得られ
た予備発泡粒子は嵩倍率で3.0倍に発泡していたが、
発泡不足であった。
【0067】
【比較例3】この比較例では、実施例1で得られた予備
発泡粒子を用いて、これに二次発泡性を付与するときの
条件を実施例1と異なるようにした。
【0068】すなわち、実施例1の予備発泡粒子に、実
施例1と同様にして二酸化炭素を圧入したが、そのとき
の温度は実施例1と同じく20℃にしたものの、二酸化
炭素の圧力を減じて2kg/cm2 とし、これによって
樹脂1kgに対し二酸化炭素が僅か0.4モル含まれて
いるだけの二次発泡性粒子を得た。
【0069】この二次発泡性粒子を暫く放置して、粒子
が樹脂1kgに対し二酸化炭素を0.3モル含んでいる
状態のとき、これを成形用金型に入れ、金型内に142
℃の水蒸気を吹き込んで発泡成形体を得ようとした。と
ころが得られた発泡成形体は、発泡が充分でなく、また
粒子同志の融着が不良で満足なものではなかった。
【0070】
【比較例4】この比較例は、実施例1で得た発泡性粒子
を用い、これを発泡させて予備発泡粒子とするとき、水
蒸気の温度を低下させた結果、良好な予備発泡粒子が得
られなかった例である。
【0071】すなわち、実施例1で得られた発泡性粒子
が、樹脂1kgに対し0.9モルの二酸化炭素を含んで
いる状態のとき、これに120℃の水蒸気を接触させて
発泡性粒子を発泡させた。ところが、得られた予備発泡
粒子は発泡が不足していて、二次発泡性を付与するに足
りるものではなかった。
【0072】
【比較例5】この比較例は、実施例1で得られた二次発
泡性粒子を用い、これを金型内に入れて金型内に水蒸気
を吹き込み、粒子を発泡融着させて発泡成形体を得よう
とするとき水蒸気の温度を下げると良好な発泡成形体が
得られなかった例である。
【0073】詳しく云えば、実施例1で得られた二次発
泡性粒子を金型内に入れ、金型内に120℃の水蒸気を
吹き込んで発泡成形体を得ようとした。ところが、得ら
れた発泡成形体は発泡不足であり、また粒子同志の融着
も不良であって、満足なものではなかった。
【0074】
【比較例6】この比較例は、実施例1で得られた発泡性
粒子を用い、これを発泡させるとき、温度の高過ぎる水
蒸気を用いると、良好な予備発泡粒子が得られなかった
例である。
【0075】詳述すれば、実施例1で得られた発泡性粒
子が、樹脂1kgに対し二酸化炭素を0.9モル含んで
いる状態のとき、これに155℃の水蒸気を接触させて
予備発泡粒子を得ようとした。ところが、得られた予備
発泡粒子は、一旦は高倍率に発泡したのち、続いて大き
く収縮し、結局は発泡不足のものとなって、二次発泡性
を付与するに足りるものとはならなかった。
【0076】
【比較例7】この比較例は、実施例1で得られた二次発
泡性粒子を用いて、これを発泡成形体とするとき、温度
の高過ぎる水蒸気を用いると、良好な発泡成形体の得ら
れなかった例である。
【0077】詳述すれば、実施例1で得られた二次発泡
性粒子が、樹脂1kgに対し1.5モルの二酸化炭素を
含んでいる状態のとき、これを実施例1で用いた成形用
金型に入れ、金型内に155℃の水蒸気を吹き込み、二
次発泡性粒子をさらに発泡させて発泡成形体を得ようと
した。ところが、得られた発泡成形体は、一旦は金型通
りに発泡して成形体となったが、その後に大きく収縮
し、金型通りの成形体とならなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C08L 25:04 9166−4J 71:12 9167−4J

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 10−80重量%のフェニレンエーテル
    系樹脂と、90−20重量%のスチレン系樹脂とから成
    る混合樹脂の粒子に無機ガスを圧入し、樹脂1kgに対
    し無機ガスを0.05モル以上含ませた発泡性粒子を作
    り、樹脂のビカット軟化点を基準としてそれ以下10℃
    からそれ以上20℃までの範囲内の温度を持った加圧水
    蒸気を上記発泡性粒子に接触させ、粒子を加熱して一次
    発泡させて予備発泡粒子とし、次いでこの予備発泡粒子
    に再び無機ガスを圧入して、樹脂1kgに対し無機ガス
    を0.5モル以上含ませて二次発泡性粒子を作り、二次
    発泡性粒子を成形用金型に充填し、金型内で二次発泡性
    粒子に上記温度を持った加圧水蒸気を接触させ、粒子を
    加熱して発泡させるとともに互いに融着させて成形体と
    することを特徴とする、寸法安定性のよい合成樹脂発泡
    成形体の製造方法。
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